2008年12月30日火曜日

ワンサニット2008年11月(10)

『ワンサニット2008年11月』シリーズの最後です。今年のバンコクでの「仕事期間」の最終総括です。


今年は日本の方対象としたタイでのヨーガ合宿セミナーが計5回実施され、延べ51名の方が参加されました。
・『パナ・ソム(森のアシュラム)』:1月、8月、10月
・『ワンサニット・アシュラム』:11月(2回)

参加されたみなさんからは、毎回、好意的なフォードバックを戴いています。ご理解とご協力に、深く感謝します。

来年もバンコクでの「仕事期間」中に、日本の方を対象としたヨーガ合宿セミナーを企画します。例年通り7月・8月の夏合宿、11月の秋合宿の予定です。

10名前後の少人数制ですので、興味のある方はお早めにお問い合わせ下さい。

ご希望によって、来年は
・ホリデー・コース(4泊5日)
・プロフェッショナル・コース(7泊以上)
の2種類を考えています。

また、今年と同じく6月中・下旬に、長野・穂高の『穂高養生園』で合宿セミナーを予定しています。
こちらも10名前後の少人数制です。興味のある方はお問い合わせ下さい。

日本では参加しやすい2泊3日の日程で、複数のプログラムを実施する予定です(同一グループでの参加を歓迎します)。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

11月に大学のタイ組のコースのスケジュールを調整して、2つの日本組の合宿セミナーが
『ワンサニット・アシュラム』で実施されました。

(1)11月1日(土)・5(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日)
(2)11月16日(日)・19(水)
(3泊4日)  


以下は、
(1)11月1日(土)・5日(水)
(4泊5日)
の合宿セミナーに通しで参加された、東京在住の「C.T.」さんのフィードバックです。

「C.T.」さん編集関係の仕事をされています。インド古典舞踊を習われている関係で、インドの文化や宗教にも幅広い興味をお持ちです。インドも頻繁に来られています。

ヨーガ歴は2・3年、2006年12月にわたしたちの企画した北インド・リシケーシュ研修ツアーに参加、引き続き『カイヴァリヤダーマ研究所』第5回国際会議と「プラーナーヤーマ・ワークショップ」に参加されています。


『ワンサニット2008年11月その1』のフィードバック
(C.T.さん、東京在住)

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相方ひろし先生、ひでこ先生

こんにちは、インドは、インドでしょうか?
その後ニュースで時々伝えられるムンバイの様子はなんとなくぴりぴりして
いるように見えました。どうぞお気をつけてお過ごしくださいますように。

さて、ワンサニット・アシュラムでの合宿セミナーではたいへんお世話になりました。どうもありがとうございました。
すっかり年も押し詰まってのご連絡となってしまったこと、失礼をお詫び申し上げます。

ほかの参加者のみなさまのレポートを感心しながら読みました。ほとんどの情報は、みなさまがわかりやすく書いてくださっていますので、とくに追加することもありませんが、一番の感想は、内容と環境のおかげで、とてもリラックスすることができたということです。

どなたか書いていらっしゃいましたが、旅から帰った後というのはなんとなく疲れているものですが、まったく疲れがなく、むしろ元気になっている自分を感じました。

年に1回くらいこのような時間を持ちたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 

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1)『ワンサニット・アシュラム』について

ヨーガセミナーには、ぴったりの自然が豊かで静かな環境。
施設も手作り感あふれ、リラックスできました。

食事は、種類が多く、野菜や果物が豊富で、おいしい。
日本では火を通すようなものがけっこう生で出てきて、
こんな食べ方もあるのですね。

スタッフの方々はいつもゆったりして、安心感がありました。

虫刺され(たぶん蟻)は、その場ではそれほどではなかったのですが、むしろ帰国してから、かゆみと腫れがひどくなりました。10日間くらいひどい状態でした。これから参加される方で、虫に弱い方は、対策を入念に。

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2)合宿セミナーの内容について

講義では、ヨーガの歴史や骨子について学べる貴重な機会となりました。インドでのヨーガの位置、近年の世界的なヨーガがどういう流れにあるのかがよくわかりました。

ただ、重要なインド哲学的な面は複雑で、理解するのはなかなか難しい。熟睡理論による説明は、けっこうわかりやすいのですが、体験が認識できないことゆえ、理解するのは困難、やっぱりすっきり、
とはいきませんでした。


インドやインド的考え方については、相方先生のフィルターを通すことで、すこし理解が進んだところがあったように思います。プンニャ(ポイント)は、インドの舞踊などの中にもよく出てくる、
インド理解にははずせないものですが、なるほどでした。

サンスクリット語を説明していただけたことも、理解しやすくなり、
よかったです。


実習では、今回参加の主要目的のひとつが、
ヨーガを生活に取り入れるための糸口にするというものでした。それにはとても満足のいくものでした。

セミナーでは、基本のアーサナ、プラーナーヤマを、毎日ほぼ同じメニューで繰り返しやっていただいたので、家でも同じようなメニューを、全部とはいきませんが、一部を繰り返すことができます。

初心者の私にもわかるように、また体が硬い場合の対応についてなど、それぞれのレベルや状況に合った方法を教えてくださってありがたかったです。


3)今回のプログラムの総括と今後期待される企画

毎日夜のプログラムが終わって、ほとんどすぐ寝てしまいました。自習時間(本日の復習をする時間)があると、ありがたい。整理する時間がとれなかったことが、ちょっと残念でした。

今後もホリデープログラムをぜひ続けてください。

よい環境でゆっくりアーサナやプラーナーヤマを行い、非日常的なお話を聴くことができる貴重な場のように思います。年に1回くらいのペースで、継続的に参加したいと思いました。 

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4)タイ全般の印象、役立つ情報など

今回、すこし早めにタイに着いたので、相方先生のご好意で、バンコクの大学のヨーガクラスを見学、参加させていただきました。

大学のクラスなので、かしこまった雰囲気を想像していたのですが、けっこう途中から来る方、自分のやりたいアーサナまでは瞑想(寝てる?)している方などなど、みな自由にヨーガに取り組んでいらっしゃるのが印象的でした。

人数も多く、熱心に取り組まれていて、きちんとヨーガが浸透していることを改めて認識しました。参加者は日本同様、女性のほうが多かったです。

クラスでは、相方先生は英語で説明されるのですが、タイ語の通訳の方がいらっしゃいます。シャヴァーアーサナのとき、体の力を抜いて、というところ、タイ語はリラックスするのにぴったりのやさしい響きで、とても心地よく感じました。タイ語版のシャヴァーアーサナCDがありましたら、購入したいです。

セミナーの参加者がみなさん、魅力的で、楽しい時間をすごすことができました。
いい雰囲気だったのが、なによりでした。これも相方両先生のおかげだと思います。どうもありがとうございました。


どうぞよい年をお迎えください。 


 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2008年12月28日日曜日

ワンサニット2008年11月(9)

11月に大学のタイ組のコースのスケジュールを調整して、2つの日本組の合宿セミナーが
『ワンサニット・アシュラム』で実施されました。
(1)11月1日(土)・5(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日)
(2)11月16日(日)・19(水)
(3泊4日)  

 

以下は、
(1)11月1日(土)・5日(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日)

の合宿セミナーに通しで参加された、千葉在住の「M.Y.」さんのフィードバックです。

「M.Y.」さんはフリーダイビング(素潜り)のエキスパートのアウトドアー系、感性派・愛犬家の女性の方です。ヨーガ歴は5年、フリーダイビングでの体験からヨーガに興味を持たれ、ヨーガのクラスの指導もされています。

昨年南インドで1ヶ月の「ヨーガ・ティーチャー・トレーニング」のコースに参加、今年8月のバンコク郊外の『パナ・ソム』でのわたしたちの
合宿セミナーにも参加されました。
「M.Y.」さんのブログです
http://blog.livedoor.jp/mimo621/

『ワンサニット2008年11月その1』のフィードバック
(M.Y.さん、千葉在住)


相方先生
ナマステ!
お元気でお過ごしでしょうか?
こちらは小さなやる事が沢山あってバタバタします
大変遅くなりましたがレポート送ります

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サワディーカァー
ヨーガ研修場所はワニサットアシュラム
素敵な自然派施設でした
しかも・・・フィンドホーン財団の姉妹施設だそうです!

(The Findhorn Foundation)→ホリスティック教育センターとして、
コミュニティや自然環境、スピリチュアリティーといったテーマを通して、
自然と人との共存、人の在り方・つながりを学び続ける、
国際色豊かな共同体です。
http://www.findhorn.org/index.php?tz=-330

話には聞いていていつか行ってみたいなぁ~と思っていたのですが、
コミニティはスコットランド・・・明らかに縁がなさそうな・・
おしゃれな田舎町(イメージ)
それがこんなに早くしかもタイで訪れる事が出来るなんて!

美しい蓮池がありヨーギーの心をくすぐります
快適にそれでいて自然を肌で感じます、
こんな素敵なエコ施設が日本にもあったらいいなぁ
食事ももちろん最高です

土で出来たハウスで研修を行います

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相方先生のクラスは何度聞いてもまた聞きたくなります、
驚きの連続です。

これからインドのカイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジへ
短期留学する為の基礎的な部分をあらためて確認できました。

またタイで研修後に参加したヴィッパサナ瞑想の部分にあたる
仏教の思想についてもふれて頂いたのでとっても助かりました。
瞑想中も時折先生のおっしゃった事を思い出しました。

夜はラーマーヤナを見たりインドのビデオを見たりと
楽しみながら勉強できます

アーサナ・クラスは基本を思い出します

ゆっくり無理の無いそれでいて無駄の無いアーサナ、
ポーズを維持するのは最低限の力で気持ちよく・・
そうそう本当に気持ちが良いんです

その後のプラーナーヤーマは集中力も増し自宅で行うのよりも、
ずっと内容の濃いものとなりました

この後過ごすタイでの1ヶ月間&空港閉鎖に伴う10日間の滞在
瞑想への道・インドへの道への道しるべになった大変有意義な
時間を過ごす事が出来ました!!

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タイ旅行

幸運にも相方先生のコーディネータをしていたメオさんのお誘いで
コータオ(タオ島タイの南、サムイ島の側)へ行く事になりました。
自然療法をインドで学び、本格的に行っている仲間達も一緒です


それは今まで泊ったどんな所よりもワイルドでした
(お父さん手作りで確かに出来上がったばかりだそうです)

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屋根と壁があるだけの大変シンプルな作りです。
まさに無駄がないです、スペースも無いです

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もちろん電気も無いです。
トイレもシャワーも無いです。
でも、山の水が沢山流れてます
これが水汲み場これで水浴びも食事の準備も・・
雨でちょっと濁ってますが

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全て皆の手作りなのです
食事ももちろん自然の恵みを頂きます

お父さんが食料を調達してきてくれます

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食事は薪を割るところからはじまります
そして火を起こします
食べ物は山や海から取って・・・

人ってこうやって生きてきたんだなぁ
自然と共存・・彼らは自然の一部のようにたくましい
エコなんて言葉は彼らには必要ないんだろうなぁ

必要なものを必要な時に必要なだけ頂戴してくるのです

このような貴重な体験が出来たのは本当にありがたい事でした
自分の生活を改めるよい機会となりました
いかに自分が多くの物に囲まれているか

本当に必要なものはほんの少しなのかもしれないと思いました
シンプルに生きる事・・・

利便性ばかりを追求してきた日本が忘れてしまった事のようにも
思えます


ヴィッパサナ瞑想について

相方先生の薦めもあり今回ヴィッパサナ瞑想のクラスも参加する
機会に恵まれました。
仏教国タイでの瞑想は平和で生涯忘れられない体験となりました
相方先生よりレクチャーを事前に受けていたので更に理解を
深める事が出来ました

ヴィッパサナ瞑想はブッタの悟りへの道

この瞑想がいかに奥深く、また自分が行っていた瞑想が
表面的なものだったか身をもって体験しました

始めなかなか集中も出来なかったのですが
時間を重ねるごとに瞑想は深まり
それは今までに体験した事がないほどの深い瞑想となりました


誰かと楽しい時間を過ごしたり、
美味しいものを食べたり、
どこか旅行へいったり、
あるいは何か新しい物を買って
一時的に満たされた感覚とは
まったく違う感覚で
内側が満たされる感覚です


外側でどのような事が起こっても
内側は静寂で穏やかで
満たされていれば
何も恐れる事はないですね


嬉しい事も、悲しい事も
目の前で起こるあらゆる現象は
永遠ではなくいつか移り変わる


頭で理解できているヨーガの教えも
今回の瞑想修行で
心身で感じる事が出来た事は本当に幸運でした


またこの様な素晴らしい機会に恵まれた事を
心から感謝いたします

ヴィッパサナ瞑想の第一歩を歩んだばかりですが
これからもずっと続けていきたいと思っております


皆様方におかれましても
是非、習得していただきたい瞑想です
興味のある方は京都でも参加出来ます
一生ものですよ!!


タイ空港閉鎖について


私は幸運にも??さらにとっても貴重な体験をする事が
出来ました

空港閉鎖に伴って10日間さらに滞在する事になったのです
タイそしてカンボジアへ陸路で移動する事に・・・・
だけど・・・瞑想修行終えたばかりです。
物理的にはまぁまぁ困りましたが・・・心は静寂です

そして心強い見方、相方先生・ひでこ先生がいます

空港閉鎖・・ちょっとやりすぎな気もするけど
タイ人の変えたいという強い意識
日本はどうだろうか?

今の日本人にそれだけの意識があるのだろうか?
そしてこのような大規模なデモがあっても
アヒムサ(非暴力)は守られてるのがやはりタイは素晴らしいなぁ
王様への敬意と尊敬もさすがタイです



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起こる出来事が良いことだったのか悪い事だったのか
思いがけず陸路で移動することになり、
カンボジア・アンコールワットに再び訪れる事が出来たのは
大きな収穫でした。
(5年振り2度目の訪問です)

そしてシェムリアップはタイの滞在で一番最初に参加した
相方先生のワークショップでご一緒した「A.K」さんが、
海外青年協力隊で滞在している町なのです
先生が連絡をとって下さり、ご親切に今回彼女の家に
宿泊させて頂ける事になりました。

ですので私のカンボジア滞在は1泊と短いながらも
大変充実した時間を過ごすことが出来たのです


到着後新しく出来た博物館へ
アンコールワットと夕日を眺めるために丘にある遺跡に登ります
この景色は5年前に来た時と同じように
本当にカンボジアと言う国が美しい国だと思わせてくれます

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翌朝はなんと、カンボジアの学校でヨーガクラスを行いました
たまたま立ち寄ることになったカンボジアでこのような時間が
持てたのは本当に幸運でした。

青空のした芝生で行うヨーガ、カンボジアの学生達の笑顔は
印象的です

こうして40日間の長い旅は終わります。

人生とは不思議なもので表面的に起こる様々な出来事の
良い悪いは時が過ぎてみると通らなければならなかった事として
思えてなりません。

良いも悪いも無いって事ですね!
それは頭では分かっている事なのですが
このような経験を通して心と体で感じる事で
その言葉の本当の深みを理解出来るようになると思います
目の前で起こる事に心を惑わされないようにしないといけませんね

全面的に今回の滞在をサポートしてくださった
相方先生・ひでこ先生に改めて御礼申し上げます。
忘れられない滞在となりました。

そして滞在中お世話になった全ての方へ心より感謝いたします。
ありがとうございました

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ワンサニット2008年11月(8)

11月に大学のタイ組のコースのスケジュールを調整して、2つの日本組の合宿セミナーが『ワンサニット・アシュラム』で実施されました。

(1)11月1日(土)・5(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日)
(2)11月16日(日)・19(水)
(3泊4日)  

 

以下は、上記の(1)(2)のプログラムに参加された東京在住の「S.T.」さんのフィードバックです。

「S.T.」さんは本業は教育系のフリーライターです。ボディーワークや呼吸法にも深い関心を持たれ、近年は「ヨーガ」の研究に進むと同時に、インドやアジアの精神文化への興味を深められています。

今年は1月に10日間インド(ロナウラへヨーガ研修ツアー)、6月に長野(『穂高養生園』でのヨーガ合宿)、7月2週間タイとカンボジア(フィールドワーク)、8月・9月にタイに1ヶ月(『パナ・ソム』のヨーガ合宿とピサヌロークで「ヴィパッサナ」)、11月にインド(コルカタへヨーガ研修ツアー)とタイ(『ワンサニット』でヨーガ合宿)等々と、精力的に研修とフィールドワークを続けられています。


『ワンサニット2008年11月』のフィードバック
(S.T.さん、東京在住)

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相方宏先生、秀子先生
ナマステ&サワディカップ

11月の研修も、非常に学び深い、有意義な時間をいただきありがとうございました。
バンコクもとりあえずの落ち着きを見せたようですね。帰国後、まさに自分が空港封鎖の数時間前に脱出していたことを知ったときは今までためたプンニャ(徳)ポイントをイッキに使い果たしたか・・・?と思いました。

が、しかしいや、あのまま残ったら貴重なフィールドワークができたかも!と、周囲とはウラハラのタイを信頼しきった思いもムクムク沸き立ち・・・。

また、いつかバンコクの守護天使たちに呼ばれるのを待つ日々が続いています。

タイとインド。
相方先生が深く関係するこの2つの国が世界の注目を集めたこの時期、世界経済も今までにない破綻を迎え、「ヨーガ」がより一層、社会に浸透せざるを得ないパラダイムシフトが起きているのを実感します。

日本でも、日本人だからこそ体現できるヨーガの体系が、安全にかつ正しく築き上げられていくのを心から願っていくところです。

さて、本題のセミナーのFBをさせていただきます。

わたしは幸運にも11月に『ワンサニット・アシュラム』で行われた2つの合宿セミナーに参加できました。
(1)11月1日(土)・5日(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日)
(2)11月16日(日)・19(水)
(3泊4日)

(2)は、クローズドな研修です。今年1月に、カイヴァリヤダーマで相方先生から偶然に講義を受けられたフィットネス指導者の団体研修ツアーがこの11月に、相方先生に特別に依頼したセミナーです(わたしはこの1月の参加者でもありました)。

先生もメール配信のなかで触れられておりましたが、近年の参加者の傾向の変化から(フィットネス的ヨーガの影響を受けた層の増加など)相方先生の講義がより一層体系づけられ、展開のわかりやすさ、資料の充実度が増してきてました。

なかでも際立つのは、「インド思想の根底にあるもの」をいかに理解するか、このアプローチが深まってきたように感じられます。当然ながら、現代日本に生きる我々と違う価値観の中で育まれた、ヨーガの思想と技法。その違いを整理することは逆に、「今、現代にはない、何を求めてヨーガを行っているのか」の自分理解、時代理解につながります。

かつ、タイの仏教文化のフィルターを通すことで、アジアひいては日本の文化背景をどう理解するか、にまで広がる。このへんに、進化の大きな狙いを感じています。

じつは、この(1)と(2)のセミナーの短期間の間にも進化は着々と起こっており(!)、先生の本気度が伺えました。今後、相方先生の講義はさらに注目度大です。

今回のFBでは、まずこの進化されたと思われる点でとくに印象に残ったものを報告させていただきます。



●「サマーディ」について (美徳からはみ出る絶対性)

「ヨーガの技法はこの”サマーディ”を中心に展開している」講義の結論の段階で、よく聞かれた言葉です。サマーディの何たるか、が理解できれば自ずとヨーガの全体像も理解できる、ということ。

サマーディは日本の解説書の多くで”解脱”とほぼ同意義に扱われています。ヨーガの最終段階、目指すべき境地ということは、よく知られた事実かと。そして、今回、相方先生はサマーディの説明で睡眠モデルのグラフを資料として用いて、「“熟睡状態”の理解が、サマーディ理解のカギとなる」という解説をしてくださいました。

熟睡がサマーディと同質の状態だと。これを理解することは、一種、インド思想の特異性を理解できるか否かの踏み絵かもしれません。”解脱”と”熟睡状態”を等しく考えられる感覚は日本人にはあまりないから・・・です。

日本においては解脱は無我の境地。修行の果てにある、ある種の美徳をまとっている。しかし、インドにおいて、それはだれでも毎晩行っている熟睡の状態にある、と。

わたし自身、じつはかつてこの理解モデルを聞いたとき違和感がありました。目指すべきものが、そんなカンタンなものでいいの?といったような。

しかし、今回の講義でかなり理解が進んだように思います。相方先生がインド思想の根底にメスを入れてくれたからです。インド思想にとって人生のゴールは「自身の限定条件から自由になる」こと。つまり、「限定条件をどのレベルで考えているか」がインド思想、ひいてはヨーガを理解するうえで重要だ、ということです。

自分を限定するもの・・・といって何を自分は想像するか?正直いって、労働環境、住居環境、家庭環境・・・なんとなく、自分をとりまく環境(関係性)が自分を限定していると感じている自分に気づきます(この”関係性と”いうものも、相方先生は「取り外す対象」として
説明していました)。

しかし、インド思想は、自分の周囲にあるものよりも前に、この「肉体」をそれと考えていた。意識(精神性)という無限性を限定するものとして体がある。苦しみや悩みは体がともなって起こるもの。だから、それを感受する「心」とて、体の感覚器官のひとつして考えられ、意識(精神)とは別のものとしたインド思想。

考えてみればアーサナも呼吸法も、ムドラーもクリヤも骨格・神経メカニズム、内圧や反射といった体(生命活動)の限定条件を決定づける要素に対し刺激を加え、その閾値を広げる(ストレスに強くなる)訓練になっている。サマーディの状態とて、対「肉体」の発想があっておかしくない(ここが、精神面に焦点をあてがちなぼくらと違うところ)。

そのとき、熟睡モデルは大きく意味をなしてくる。体がある=不安定な心が存在する、と考えれば心がまったく不動である熟睡は、私たちが体験できるであろう、唯一の限定条件が解除された現実だ。

それは意識が覚醒している状態には起こりえない別次元の現実。だから、覚醒しながらにして同時に起こることが限定条件を超えた、無限性を体現した理想の境地になる。

・・・という理屈の理解をしたところで、自分の足元を見てみる。「じゃ、自分はヨーガをすることで熟睡状態を目指しているのか?」と思うと、やはり違和感が残るもの。熟睡という言葉で、インド思想のように精神性のからみでとらえるイメージ(感覚)がないからだと思います。

インドだと、偉人であればあるほど武勇伝のように、幼少時からサマーディ体験をしている(つまり、飲まず食わずで意識不明状態、だけど生きている・・・)。このエピソードは、やはり、日本人の私にはちょっと違和感があります。

そこで、一歩下がって考えると、”自分をとりまく環境(関係性)”に限定条件を見出す思考のわたしが肉体を限定条件とするヨーガに、なぜ魅かれるのか、と考えると・・・

やはり、環境をどうとらえようと、そのとらえる心自体はつまるところ、肉体の微細な感覚反応によってよい悪いを実感するわけだから、(心は体の反応と連動しているから)肉体を知る、肉体を感じるヨーガに取り組むことが感覚反応に束縛されない自分を作り上げることになる=限定条件を取り払うことになると思うわけです。

熟睡を覚醒した状態で体験することを「美徳」とは思いませんが、でも、限定条件を取りはらう、という点で絶対的であることを理解すると
インド思想の冷静さが実感として沸いてきます。

たとえばキリスト教は、関係性の中にもっと入り込むものではないでしょうか(神と私の関係、私のかわりに死んだキリストを思うこと、など)。

限定条件の解除、を目指すというより限定条件(ここでは原罪)にもっと深く飛び込んで、それと一体になる(神を愛する)といった志向性を持つ側面もあるかと。感情が一種の起爆剤になっているようですし、わたし自身、そこが魅力でキリスト教を学びました。

また、絶対的な境地を達観するより、関係性における美徳を重視する日本人としての私も少なからず意識できます。もっとも、それは、個人的な欲求ではなく、社会的な生活を営むうえで、全体が一緒に動くことをよしとする日本的志向として実感されます。

このサマーディの「美徳」からはみ出る、だけど絶対的である。この地点に焦点をあてたとき、ヨーガはもっとイキイキと日本人に馴染むものになりそうな気がします。情緒としての理解、理性としての理解、この2側面は日本人が得意なところではないでしょうか。

相方先生はこのサマーディを解説したうえで、しかし、サマーディが継続的に続くわけはなく、通常の状態でも悩み苦しみがない状態(涅槃)を目指すところに仏陀が登場して瞑想を説いた、インドではヴェーダンタ哲学が表舞台に出た、と解説してくださっていました。

歴史がサマーディはゴールでないと語っている。この先に行こうとすると、宗教的な枠組の中でないと深められない状況が待っていますが
相方先生の理性的な説明を受ける限り仏教は学んでおいて損はない、という実感が沸いてきます(ちなみにヴィッパサナー瞑想はタイで体験するのが一番だと思いました!)。

・・・最後に、このサマーディを考えるうえで、じつはどうしてもまだ腑に落ちないことがあります。ハタヨーガの流れから出てきた「クンダリーニ」の存在です。スシュムナー(背骨)をクンダリーニが流れるとサマーディにいたる・・・という。

静かな「熟睡」と、燃え上がるような「クンダリーニ」は概念としては、相容れないものを感じてしまうのは・・・私だけでしょうか?

たしかに、宇宙の力が背骨に流れれば、気持ちよくて肉体の感覚がパーンと外れちゃうんだろうな・・・とは思いますが。両者をつなぐ根本的なところが、まだ見えてません。ここは、やはりハタヨーガの古典テキストを学ぶ必要があるかと思います(・・・先生の講義に期待するところ大です)。



●瞑想をどう考えるか (心と”私”の扱いについて)


「瞑想」は講義の項目として立てられていますが、今まで、相方先生はあまり深くは触れられてこなかった印象がありました。「宗教的な枠組に入るものだから」だと思います。しかし、今回先生は、脳のモデルを資料に瞑想をとらえる視点を解説してくださいました。

それは、とても理性的で、理解しやすいモデルでした。脳の発達段階上、動物と同じレベルで本能的に活動する部分(古い機能)とそれらを抑制し、コントロールする発達・進化した部分(新しい機能)がある。それらの統合が瞑想である、と。

ここでいう統合は「鎮静化」です。本来、本能の部分でカオスと化した脳(山火事のように大荒れしている)。そこに鎮静剤をまいていくのが瞑想、ということです。

相方先生曰く、
「”脳の活性化”だなんて、火事にガソリンをまいているようなもの」と。笑

・・・現代日本は、いわゆる”脳活性ブーム”。ここ数年、「脳の活性化」が市場を賑わせ、爆発ヒット商品も数多くあります(わたしが執筆する教育関係でも、このキーワードは外せないものでした)。

ここにも、インド思想と現代日本を生きるわれわれの微妙な違いを感じます。インド思想の前提は、前述のとおりコントロールのきかない領域を「限定条件」としてみなし、それを解除する方向にいく。「脳には暴走する領域がある」と見極めた時点でそれは取り払うべき対象になる。これは、ヨーガスートラが「心は不安定である」とし「動きを止める」方向に展開していることと同じなのでしょう。

ここで、ふと考えたいのは、「わたし(たち)は自分の限定条件を、心や脳に感じることができるだろうか?」ということです。

果たして、心はわたしの無限性を阻む存在なのか?と・・・。率直に言って、「自分の考えていること=自分」であり、自分が心を使っているのであって、心が自分を限定する条件になっているなんて通常意識では持たないのでは・・・と、思います。

この瞑想の講義中に先生から出たキーワードはとても興味深いです。「インドでは、考えているのは”心”であって、”私”自体は感じていない」とか、「”体”は死ぬけど、”私”は死なない。睡眠と一緒。寝て起きただけ」など。

心や脳と同一視してしまいがちな自己の存在をインド思想は根本から分けている。「動いている心や体があっても、本質の”私”はそれを見ているだけ」。活動しているもの(存在)は、そもそも本質の私ではない、という話です。

これが理論的に納得できるか否かは別にして、「こういう”私”の存在を実感することが瞑想なのだ」という解説を聞いたとき、わたしの中で、瞑想はやはり意義深いな・・・と思いました。

 

この種の”私”の実在を扱うのは、ある種、哲学の領域だと思います。しかし、哲学はそもそも人間の営みを細かく観察した果てに出てくるものであって、ムリな概念をとってつけたわけじゃない。わたし自身、まったくその「私」を感じないワケじゃない。。。レベルは低いかもしれませんが、かつて仕事マシーンのように生活したころ、動かす手足や、感情ですら、それは自分が使っているところのものじゃない、という実感がありました。

”私”は別のところで見ているだけ。これは忙しいから、というだけでないハズ。何か社会生活を営んでいる、そのとき社会を前提にして生きていれば、動いている(動かしている)のは”そっち側”。”私”の側でない。そして、自分らしい日々を・・・といって、好きなことを選んでやっていたとしても遅かれ早かれ、その内実はコロコロ変わります。私が変えている、というより、そのときの感情(心)がそれを求めていた、にすぎず、その心は、たまたまその心だったにすぎない。

・・・と、もっともらしく書いてみましたが、もちろん、これが私の日常のすべてではなく、前述のとおり、生活感覚としては「心=自分」が率直な感想です。ただ、あの”私”が少しでも感じられたとき、わたしは少なからず、冷静に判断する自分を感じます。心や体の使い方のレベルを変えたい、と思える瞬間でもあると思います。

「その体験が瞑想だ」と言われると、やはり深めてみたくなります。ゼロになる、無我の境地を目指す、と語られることよりもはるかに身近に感じます。

また、自分の限定条件として心をとらえていくことも、いずれリアリティが出てくるであろう、と想像できます。さすが、相方先生の講義の面白いところです。

この話はさらに派生していきます。こうした本質的な”私”の実在感をインドのみならず、タイにおいても仏教思想から、みな体験的に感じているようです。自身を鎮静化させ、動いている側の存在と、”私”を分けていく。「魂が成長する」=「”私”への理解を深めていくこと」だ、と(とくに、タイヨーガ研究所のガビーさんの講話は段階的にわかりやすく、”私”を体感するレベルを掘り下げていくので、非常に興奮します。 あ、沈静化します、か!)

この魂の成長というところで、相方先生から、「西洋人がこの概念を理解することは非常に困難」というエピソードが出てきます。キリスト教の原罪思想ゆえ、魂を成長、変化するものとして考えづらい・・・とのこと。東洋と西洋の違いがここで明確に出てきます。

じつは、わたしもそれには共感する部分が多いです。もっとも、わたし自身は、原罪思想から、という点においては理解不足ですが、そもそも西洋では「心=私」→「自分が心の主体である」という前提条件が強く、「心は”私”とは別に、勝手に動くもの」という概念が、存在しづらいのを感じます。

人間中心主義、個の主張が強い、という言葉でも語られますが、「自分の意見を言ったもん勝ち」といった雰囲気は、憧れもありますが、中身のなさに時々ビックリすることもあります。特徴として、「表現を並列的につなげていく」のであって、奥行きを感じない、という印象です。

わたしが意味する「奥行き」というのは、自分の感情や行為を、自分自身が見つめる目のことです。つまり、本質的な”私”を心の動きや行為から切り離して考える思考があまりない、という印象です。

へんな話、わたしは映画やテレビドラマが大好きなのですが、日本のドラマは、自分が思っていることと、やっていることの違いに本人自身が気づく、というのが主なドラマ的クライマックスであることが多いようです。でも、西洋のドラマは、感情や行為を自身がどうとらえるか、よりも、あくまでシーンや状況が変化していくことがメインで、個人の気づきよりも、それぞれの立場の変化に盛り上がりを設定しているようです。

ドラマで何を見たがるかは、「人生において何を見出だしたいか」に通じる・・・。西洋人が瞑想的思索が苦手なことを思えば、日本人は、瞑想が扱う心のとらえ方に馴染みがありそう・・・と楽観的に思えてきます。

もっとも、本質にいくには、もう少し次元の飛躍が必要でしょうが。


●古典の理解について (プンニャとパーパから)

ヨーガスートラに基づく、インド思想の「心理モデル」を理解することは、今までのセミナーの中でも重要なテーマだったと思います。今回のセミナーの中では、心理モデルを理解したうえで、「スートラ自体をどう読み解くか」にまで焦点があたりました。

つまり、重要となる1章、2章の流れをおさえていきました。それには前提にある「サンキヤ哲学」の理解、そして、古典としてのスートラの「全体的な特徴」を理解することがカギになったと思います。このへんは、もはやインドの大学院で学ばれた相方先生だからこそこれだけ明快に語れるのだろう、と実感できるところがあります(じつは、ヨーガスートラを日本でも学ぶ機会がありましたが、1日1節だけを1時間かけてやるなど・・・全体像が非常につかみづらい印象をもっていました)。

ただ、セミナーのスケジュール上、ヨーガスートラの流れを見ていくのが、4泊5日後の”プラスアルファ”の期日にずれこみ、いささか駆け足だったのが、もったいなく思いました(!)。

相方先生が途中に差し入れるエピソードが大変おもしろく、それに夢中になりました。実際、それがヨーガスートラの全体像の中でどう位置づけられるか・・・その場で整理しきれなかったのが残念です。心理モデルをマップ化されたように、スートラの全体の流れもマップ化されないかな・・・とひそかに思っております。

そこに、サンキヤ哲学が具体的にどう反映されているのか、その関係も見てみたいです。

また、ヨーガスートラを簡素な「公式集」としたとき(こう明言くださって、本当にわかりやすかったです)古典文献として、それと比較できる近いものがあるのか、また、そのコメンタリーとしてどんな文献があるのか、なども、後々興味がわいてきました。

とくに、そこからハタヨーガの古典への興味も広がります。ときどき、宏先生と秀子先生が歌うかのように古典を諳んじるときは、うっとりとした気分になります。とくにハタヨーガの古典は、今までのようにアーサナ、クリヤーの項目からだけでなく、全体像が比較・理解できるように、経典全体を俯瞰する項目を立てて、学べたら最高です。今後の先生の展開に多いに期待したいところです(!)

そして、なんといっても今回のセミナーでみんなの心をわしづかみにしたのが「プンニャ」と「パーパ」でした。「徳」と「不徳」の行為の結果はポイント性で自分に返る、というお話。セミナー中、お互いのいい面を見つけると「あ、今プンニャポイントがたまった!」と、笑いあうのは、こっけいですがとても楽しかったです。目に見えない世界を引き寄せる感覚が、それとなく共有できます。

今回、大きく見て、ヨーガスートラの「導入」の位置づけでこの説明があったように思われました。行動=人生(カルマ)を考えることは、おそらくヨーガの経典、さらにインド思想を理解するうえで外せないものでしょう。

自分のカルマを考えることは、どういう意味でヨーガを続けるか、ということにもつながる。自身のプンニャ、パーパを見極める道しるべとしてヨーガスートラの心理モデルを学ぶことは、古典学習が、単なる知識の勉強以上の意味を持ってきます。

プンニャとパーパがどのように自分にかえってくるかの解説は、相方先生のセミナーでのオモシロどころですので、ぜひ、皆さん、実際に参加して体験くだされば、と思います。今回は、日本をお騒がせした小室事件、春風亭問題などからの引用が豊富でした。


では、以下
FBのフォーマットに従って、レポートさせていただきます。


1)『ワンサニット・アシュラム』について

荒れ果てた地を植林し、自然の共生システムを復活させた場所とあって、開拓者のスピリットとともに、何か強い地場を感じます。のどかな鳥のさえずりを聞いていると、数10年前は、ここに鳥さえいなかったことが不思議でなりません。素晴らしい場所です。

虫もいっぱいいますが、昆虫観察が好きだったわたしにとっては、興味深いものだらけ。

しかし・・・最終的に思ったのは、「ワンサニットは講義よりも実技中心のほうがいいかも?」ということでした。というのも、相方先生の講義を聞いたら、頭をうんと使います。とことん落ちついて整理したり、休みたいのに、パナソムほど、休まる場所がない。。。

部屋に戻っても、衛生面の悪さからほっとする感覚があまりもてず、おまけにいつも蚊対策におわれ、蚊帳の中で窮屈なストレッチをしたり。ふとんが薄く、網戸の部分が朽ちて閉まらないこともあり、夜中に冷えて何度も目が覚めて、休みが不十分なことも・・・(部屋の新旧のレベルによります。あいにく工事中で古い部屋に・・・)。

しかし、アーサナ、呼吸、瞑想中の落ちついた雰囲気はワンサニットでしか体験できないものがあります。身体感覚がとても敏感になり、
自分の体を超えて、自然の中に感覚が溶け込むのも味わえます。ある意味、「これはアウトドアキャンプなんだ」と開き直ったら、少しラクになりました。

頭を使うより、感覚を味わう、ということに集中するとワンサニットは居心地の良さをとても実感できます。自然のすべてが美しく見えます。しかし、頭を整理したい・・・と、ひとたび思うと明るい電気、体を十分動かせる室内スペース、ホットシャワーなど・・・万全な設備が恋しくなる・・・修行が足りない自分を実感する日々でした。


2)合宿セミナーの内容について

今回の夜のビデオ講義ではアニメ「ラーマヤーナ」が、大変おもしろかったです。どのへんが”見せ場”なのか、先生の解説つきです。おかげで、その後、タイの観光スポット・ワットプラケオに行った際も、壁画を見てラーマヤーナのどのエピソードなのか判別がついて充実しました。

後で思ったのですが、あの物語のどの部分を、どのように引用しながら、「インド人が人生訓を語るのか」そのへんを先生から教えていただけばよかった!と思いました。

また、インドを報道したTV番組(サドゥ大集合「衝撃の巨祭:クンバメーラ」)は大変衝撃的で、ハタヨーガの真髄を垣間見れました。サドゥの実態を知るなら、この一本!何度も見たいビデオです。夢に出てきて欲しいです。

また、今回は、充実した資料を見せていただき、本当に勉強になりました。先生、ありがとうございます!

◎サンスクリット語の辞書資料
「YOGA」の幅広い字義、用途の実態が確認できました。「サマーディ」も合わせて確認、充実ですね!

◎MDNIY:国立ヨーガ研究議会の写真資料
スタンダード化に向けて動き出した議会、その様子をリアルに感じることができました。噂に聞くインドの主要なヨーガ専門家たちとはこういう人たちだったのか・・・!

◎サドゥの資料
(2)のセミナーでは、サドゥの資料が系統立てられて紹介され、ヒンドゥー社会の奥深さに触れられました。仏教が否定したもののを合わせて解説してくださるのがうれしい。

◎仏教経典の章立て資料
ヨーガスートラを理解する参照として仏教経典「マハ・サティパッタナスッタ」の章立てを確認できました。最終章の「死体を見る」は、教えの特徴を際立たせていました。

◎タイヨーガ研究所ディレクター:ガビーさんの講話
8月のパナソムの講話よりさらにパワーアップされた印象です。タイヨーガ研究所の成果は、お寺、学校から病院にいたるまで!心をコントロールする精神性の深まりを段階的に提示していく論理展開はあっぱれなくらいです。仏教の道徳説法の手法を使っているとのことですが、毎回、見事に話に引き込まれます。

(以上の内容は、セミナーの(1)(2)の、いずれかのみに提示された資料も含みます)



3)今回のプログラムの総括と今後期待される企画

上記にも挙げましたが、「古典理解」ひいては「インド思想の理解」は、今後さらに相方先生の腕が振るわれるところと思います。期待しております!

また、今後も、「プンニャ」&「パーパ」に並ぶわたしたちが身近に使えるインド思想の概念、キーワードが生まれてくることを楽しみにしております(ちなみに7月のセミナーでは「微細な体」がわたしのヒットでした)。

4)タイ全般の印象、役立つ情報など

今回(2)のセミナーにてワンサニットに訪れる前に、途中で「パンニャナンダさんのお寺」に寄ることができました。

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正式名称は「ワット・パンニャナンタラーム」。タイには、占い・葬儀などの儀式を行う「街のお寺」と、瞑想や仏陀の教えを伝える「森のお寺」の2つがあり、こちらは、まさに後者です。

森のお寺らしく、説法を聞く広場は林や池に囲まれて自然の心地よさが十分味わえます。なんと、政府指定の瞑想寺。公務員や医者の研修にも使われる、とのことです。


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わたしたちが訪問した際は中学生の週末を利用した2泊3日の瞑想合宿が開かれていました。(みんな胡坐をかくのが上手で、ピタリと安定している!)相方先生から、何度か聞いてはおりましたが、実際、多くの方が街から脚を運び、僧侶の話を聞いています。参加者の多くは白い服を着用して、正装しているようです。

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お昼はボランティアの方が多くのメニューをご用意くださり、なかなか味わえない伝統的なタイのお菓子も数多く頂戴しました。

施設は大変充実しています。どんな宗教・文化にも開かれたデザイン性を持つ本堂があり、研修プログラムを行う大広間、パーリー語の翻訳設備も整ったコンピュータルーム、池の上には、毎週ヨーガクラスも行われる瞑想ホールもありました(仏陀の形がくりぬかれて、外の風景が見通せる、瞑想の心象風景がそのままに表現されたホールでした!)。

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裏手には、瞑想合宿に参加された人が住む瞑想小屋が立ち並んでいます。2~3畳ほどの質素な空間ですが、自分と向き合うのにまさに適応した環境です。志願者は近年増え続ける一方で、現在は60ある小屋を、倍増する工事も進行中だとか! 

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私たちの案内をしてくださったレンさんはバンコクで公認会計士としてご活躍されている社会的地位もある方。ボランティアでお寺の案内役を務め、心の美しさがそのまま笑顔に現れた、心優しい紳士です。わたしたちを大歓迎してくださり、何度も「瞑想合宿にぜひ参加してください!」と声をかけてくださいました。「ぜひ!」と私も手をとった次第です。

注目すべきはインドから数多くの僧侶志願者(サマネーラ)が勉強に来ていること。世代も小学生~高校生ぐらいまで幅があり、50人近くはいたでしょうか。

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相方先生曰く、「インドからの留学生は大切に扱われる」とのこと。お寺から大学まで通う奨学制度も受けるらしく、インドに帰国後、仏教を広める重要な役目を担っているようです。日本でも、かつて一度こうした試みがあったようですが、なかなか継続しなかったようです。タイの仏教システムの成熟度を垣間見れました。

また、在家の信者さんで、数ヶ月の一時出家をして修業をされた方たちの「終了の儀式」にも、偶然立ち会えました。それまで身につけていた袈裟を返納する感動のシーン・・・まさにテレビで見た光景が広げられていました。周囲には家族が見守り、思ったより、ほのぼのしてました。

今回、こうした政府指定の瞑想寺にこれほどまでに充実した案内と、見学の機会をいただけたのは、相方先生と一緒だったからに他なりません。まさに、先生がこの10年間で、タイにおけるヨーガを「社会的教育プログラム」として確立してくださったお陰です。政府の助成金を得て、社会に貢献できる枠組みの中で展開してくださったからこそ。民間で、商売としてやっているヨーガだったらお話しになりません・・・。

こうした機会を与えてくださったことに本当に感謝します。ぜひ、今後、相方先生のセミナーに参加される方も先生におねだりして、「森のお寺」に連れて行っていただけたらそれは非常に幸運なことと思います。 

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相方宏先生、秀子先生、
今回も素晴らしい体験を与えてくださって本当にありがとうございました。この学びをよい方向に導けるようこれからもヨーガに親しんでいきたく思います。

また、相方先生のセミナーを通じて多くのヨーガ愛好家の方と素晴らしい体験を共有できますこと、心より楽しみにしております。今回、ご一緒してくださった皆様、本当にありがとうございました。今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。

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ワンサニット2008年11月(7)

11月に大学のタイ組のコースのスケジュールを調整して、2つの日本組の合宿セミナーが『ワンサニット・アシュラム』で実施されました。

(1)11月1日(土)・5(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日)
(2)11月16日(日)・19(水)
(3泊4日)  

 

以下は、
(1)11月1日(土)・5日(水)
(4泊5日)
の合宿セミナーに参加された、宮崎在住の「N.K.」さんのフィードバックです。

「N.K.」さんは広島出身、現在は宮崎でスポーツジム&ダンス・スタジオのヨーガのインストラクターをされています。ヨーガ歴は10年、アメリカのヨーガ資格(全米ヨガアライアンス系)をお持ちです。自然志向派で、今回参加されたカンボジア・シェムリアップ在住の「A.K.」さんとはご姉妹です。


『ワンサニット2008年11月その1』のフィードバック
(N.K.さん、宮崎在住)

相方宏&ひでこ先生へ
この度は、ご縁があり、先生のワークショップに参加できました事を嬉しく思います。

ヨーガの原点に戻れるワークショップで、改めてヨーガが好きになりました。また、チャンスを作り、先生のワークショップ等に参加させて頂きたいと思います。

遅くなりましたが、取り急ぎ、今回のワークショップのレポートを送らせていただきます。
これからも、ご自愛され、ますますのご活躍応援してます。

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1)『ワンサニット・アシュラム』について

○環境と施設

アシュラムの環境は、林の中にあって、木々に囲まれて、自分が自然の一部になってようで、日常とは違う環境でとてもよい環境でした。

トイレは、小さなシャワーが付いているので、それで洗い流し(手動式ウオシュレット)、その後、溜め置きしてある水を桶に汲んで便器に流す方式で、(手動式水洗トイレ)、エコロジーでした。

池ハウスと言うのがあり、睡蓮の池の上に木の建物が建っており、まさにヨーガの雑誌に載ってるような場所でした。

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○ゲスト・ルームと食事

ゲストルームは、高床式になった部屋で、木々に囲まれて過ごしやすかったです。 妹と二人で泊まったのですが、二人でも充分な広さでした。

しかし、蚊とアリが多く、しかも日本の蚊とアリに比べると、タイの蚊とアリの免疫がないせいか、噛まれると凄く痒かったです。

是非、虫除けか、虫刺されの薬、蚊取り線香を持参されることをオススメします。万が一、忘れても、売店で手作りっぽい虫除けスプレーや、塗り薬、蚊取り線香もあるので大丈夫です。

でも、この蚊やアリにかまれる経験も、自然の中で過ごすのは、癒されるとか言ったいい面ばかりでなく、自然との共存とこういう事もあるのだと思わせてくれる体験でした。

食事は、自分で好きなものを好きなだけ取れるようになっており文句なしに美味しかったです。毎食(1日3食)、野菜、果物、お米、ヌードルしっかり頂きました。お陰様で、心身ともに成長して帰国しました。おまけに、セミナー中に写した写真は食べ物の写真がほとんどでした。(笑)

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野菜は、施設に生えてる植物だったり、新鮮なフルーツが沢山頂けて、本当に幸せでした。なにせ、マンゴーが一人一つ食べれるなんて。。。。

タイ料理は辛いイメージがある方もいるかもしれませんが、ここで頂いた料理は、辛くなく、もし辛いのが好みであれば、後から自分で調節できるように、料理とは別に香辛料がおいてあるので大丈夫です。


○エコロジーと精神性

施設内には、土壁の家があり、そこで講義を受けたのですが、土壁の手作り感があり温かみのある建物でした。

トイレも基本的に紙を使わず、食器も溜めた水の中で三回に分けて濯ぎ、自然に負担をかけない仕組みで、アシュラムでの生活は、全体的に人間の生活が自然の循環の一部に自然に組み込まれてる様に感じました。


○アシュラムの活動やスタッフについて

スタッフの方達の笑顔がとても素敵でした。後、ソーシャルワーカーと言って、社会的に弱い人達を助ける仕事をしてるスタッフの方、二人にお話を聞く機会があり、タイのソーシャルワーカーの方達にも、ヨーガを取り入れることは、その方達の心身のバランスを保つ為にも有意だとお話されてたのが、印象的でした。


2)合宿セミナーの内容について

○講義

ヨーガの歴史、ヨーガスートラを分かりやすく解説して頂けて、今まで闇雲だった部分が雲が晴れた感じでした。

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○実習

早朝は、5時半から瞑想をし、アーサナを行ってから朝食を頂きました。朝の新鮮な空気で瞑想&アーサナを行うと、本当に心身がすがすがしく感じました。

今回、ロナワラ系伝統ヨーガを初めて体験したのですが、クッションを使いながらアーサナを行うので、初めてヨーガをする人にも無理なく行えると感じました。

そして、ひでこ先生の「最小限の緊張でポーズを保ちましょう」と言うご指導で、アーサナを行いないながら、いかに体のいらない緊張を抜くかと言う事にフォーカスできまた。

また、宏先生が、「呼吸を深める為にアーサナを行う」と言われてた様に、先生から教わった流れでアーサナを行い、最後に呼吸法を行うと、アーサナを行う前より、呼吸が深まっているのを感じました。

そして、アーサナの後に呼吸法を行うことで、、毎度レッスンが終わった後は、今まで味わった事のない体と心の調和のとれた感覚を味わいました。

あと、他には、片鼻、両鼻、口から鼻へと、鼻の穴を浄化する方法や、初めてトラタカ(ろうそくを凝視し、心身の浄化を行う方法)を体験できて良かったです。


○ヨーガとご自分の関係を深めるのに有益だった部分

以前から、歯磨きをするようにヨーガを生活の一部として行いたいと言う気持ちがありました。歯磨きをするようにヨーガをするとは、歯磨きは、食後の習慣になっているので、意識して行うものではないし(人によってはそうでない方もいるかもしれないですが・・・)、頑張って歯磨きをするというものでもないと思います。

また、歯磨きや洗顔、お風呂に入るなど、日常生活で自然と自分の体を綺麗に調えるのと同様に、自分の心も日々調えて、心に溜まった
ゴミやチリを綺麗に取り除きたいと言う思いがありました。

なので、ヨーガを行うことが、歯磨きや洗顔同様に毎日の生活の一部になれば、ヨーガを行わないと、スッキリしないと言う気持ちになり、毎日の生活のサイクルに自然とヨーガが取り込める様になると思います。

今回教えて頂いたロナワラ系伝統ヨーガは、無理のないポーズを最小限の緊張で行うヨーガで、私にとって毎日の生活の一部に取り込むのに、とても適したヨーガだと思いました。

そして、以前から、私の中にある
”空気の綺麗な場所でハーブガーデンを作り&ウッドデッキの上でヨーガをしたい”
と言う夢が、今回、エコビレッジに滞在したことで、現在住んでいる宮崎にもこのような場所を作りたいという思いが強まりました。


○ヨーガの背景についての理解の深まった部分

今回、「ラーマーヤナ」と言うインドの神々の神話の話をアニメで見たことで、今までなんとなく知っていたヒンドゥー教の神様達の人物像が分かり、ストーリーも興味深くて、理解が深まりました。

日本人にとってヒンドゥー教は、あまりなじみが無く、イマイチ、しっくりこないし、日本は無信教と言っても、やはり仏教が馴染み深いので、今回、仏教国のタイでワークショップを行っていただけたことは、インドに近づくのにとても良かったです。


3)今回のプログラムの総括と今後期待される企画

今回のプログラムは、海外&エコビレッジと言う環境の中で過ごしながらヨーガを行うことで、普段の日常生活から切り離され、自分を客観的に見るのにとてもよい環境でした。

今後も、今回の様に、自然に囲まれた環境でワークショップを行って欲しいです。


4)タイ全般の印象、役立つ情報など

ワークショップ前日にバンコクに一泊しました。ナイトマーケットと朝市に行きましたが、人々がその日その日を一生懸命生きてるという様なエネルギーを感じました。

帰りは、飛行機まで時間があったので、ひでこ先生に教えて頂いた「アジアンハーブアソシエーション」と言う所でタイ式マッサージ(2時間800バーツ=約2400円)を受けて帰りました。 初めてタイ式マッサージを受けたのですが、これが、また今までに味わったことのない様な、極楽気分になるマッサージでした。時間があれば、是非体験されることをおススメします。

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2008年12月27日土曜日

ワンサニット2008年11月(6)

11月に大学のタイ組のコースのスケジュールを調整して、2つの日本組の合宿セミナーが『ワンサニット・アシュラム』で実施されました。

(1)11月1日(土)・5(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日)
(2)11月16日(日)・19(水)
(3泊4日)  

 

以下は、
(1)11月1日(土)・5日(水)
(4泊5日)
の合宿セミナーに参加された、南タイ在住の「A.M.」さんのフィードバックです。

「A.M.」さんは神戸出身、国連関係の人道援助の仕事でコソボ、パキスタン、アフガニスタンに勤務をされていましたが、現在は南タイの離れ小島でスローライフを実践中です。ストレスの多いハードな仕事をされていた関係で、健康管理の方法論としてのヨーガに興味を持たれ、昨年8月の『ワンサニット』での合宿セミナーに参加、今年も参加されました。

 


『ワンサニット2008年11月その1』のフィードバック
(A.M.さん、南タイ・パンガン島在住)

ひろし先生 ひでこ先生

お久しぶりです。
BKK空港、とりあえず落ち着いてよかったですね。
でも明日の恒例の王様誕生日スピーチがキャンセルだとか。。。
かなり具合が悪いのでしょうか。。。
遅くなりましたが、合宿フィードバックです。

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私は昨年8月、ワンサニットでの合宿に初参加し、今回が2度目の参加です。

1)『ワンサニット・アシュラム』について

やはりワイルドな環境ですので、虫の攻撃や水シャワーなど、慣れていない人には初めちょっときついかもしれませんが、ここは南国タイランド~ アドベンチャーだと思って、日本とは全く違う環境を楽しむくらいで来られるとよいと思います。

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タイの田舎では、「裏山に行って、穴を掘って、用をたす」くらいなので、それに比べれば、ワンサニットは十分整えられた環境です。

食事は前回の時より、味もバラエティーもプレゼンテーションも、格段に良くなっていました。調理している人たちが、頭と腕がいいのだと思います。食べすぎ注意。

1つ残念だったのが、清掃について。ゲストルームについているバスルームも公共のバスルームもどちらも使用しましたが、清掃が行き届いていない。。。というか、清掃しているのを1度も目撃しませんでした。去年の参加時は毎朝掃除していたと思うのですが。


2)合宿セミナーの内容について

前回の合宿が、先生の講義、そして参加者の皆さんとの交流ともにとても楽しく、印象深いものだったので、今回も楽しい時を過ごせたらと思い、軽い気持ちで参加しました。が、その軽い動機とはうらはらに、初参加のときの数倍も充実した5日間となりました。

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その理由として、まず1つが先生の講義が前回よりも体系立って、より分かりやすくなっていたこと、
2つ目に昨年の参加以来、数か月の休憩を含みつつも、マイペースですがアーサナと瞑想を続けていたおかげで、合宿での実習では再確認ができ、今では以前よりも深いレベルでアーサナ及び瞑想ができるようになったこと、
3つ目に、今回の合宿でプラナヤーマと瞑想の両者の深い関係が実感(体感)できたこと、

今回の合宿でのこれらの収穫は、「これからの私の人生に大きな影響を与えるのでは!」という予感がするほどです。(←大げさ?)

いずれにせよ、「ヨガ=ライフ・スタイル」ということが、少しですが理解できるようになりました。1度合宿に参加された方も、ぜひ2度目の参加をお薦めします。私は3度目の参加を目指します!


3)今回のプログラムの総括と今後期待される企画

前回よりも、余分なところがカットされて、より内容の濃い、凝縮された効率的なプログラムになっていました。あまりに濃すぎて、毎日寝不足でつらかったです。。。

ラオス、カンボジア、スリランカなどでの合宿計画、期待してます!

個人的に、3月の自然療法ツアー、大変興味あります!
(が、参加するには、まずハウス&キャットシッターを見つけなければ。。。汗。
私の留守中、どなたかパンガンで猫にえさやってくれませんか?)

あと、仏教とヨーガの関係について、もっと深く勉強したいです。

ひとつ提案です。
瞑想合宿(瞑想とアーサナだけ)というのはどうでしょう?
ヴィパッサナーの10日間瞑想合宿に参加するにはまだ度胸が。。。
という人対象です。


4)タイ全般の印象、役立つ情報など

バンコク空港での騒動、もう1か月ずれていたら、、、
と思うとぞぞぉーっとします。
きっと皆さんのプーニャ力(りき)で、混乱に巻き込まれることなくすんだのでしょう。。。

とにかくタイでは(インドほどではないかもしれませんが)日本では考えられないようなことが起こります。事件事故に巻き込まれないよう、
プーニャポイントを十分に高めてから、タイに来られることをお薦めします~。

以上です。
御拝聴、ありがとうございました。

 

 

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ワンサニット2008年11月(5)

11月に大学のタイ組のコースのスケジュールを調整して、2つの日本組の合宿セミナーが『ワンサニット・アシュラム』で実施されました。

(1)11月1日(土)・5(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日)
(2)11月16日(日)・19(水)
(3泊4日)   

以下は、
(1)11月1日(土)・5日(水)
(4泊5日)
の合宿セミナーに参加された、大阪在住の「M.N.」さんのフィードバックです。

「M.N.」さんは大阪在住、20年以上のヨーガ歴があり、 「アイアンガー・メソッド」にも精通しておられます。今回の参加者の中では一番のベテランです。2005年から毎年タイに研修に来られています。『ワンサニット』での合宿セミナーへの参加は今回で2回目でした。


ワンサニット2008年11月のフィードバック
(M.N.さん、大阪在住)


相方先生、ひでこ先生
こんばんは、その節は大変お世話になりました。大変遅くなりましたが体験レポート&フィードバックです。

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1)『ワンサニット・アシュラム』について

○環境と施設

2006年にも行きましたが、その時に工事していた小道がきれいに整備されていて、足元(特に雨の時)が楽になっていました。また、シャワー室に石鹸、シャンプーが備えられていてことも変化でした。最初に越える川の水位が高く、今年は雨が多いといわれていたことに納得しました。

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○ゲスト・ルームと食事

3人部屋を1人で使ったのでゆったり快適でした。 私は蚊や蟻とは仲良くやっていけたようで、かまれるものの痒くなく痛くなく、薬いらずで過ごせました(帰ってから見ると刺された跡は無数でしたが…)。

○エコロジーと精神性

自然の中に身を置き他の生物と生きていることを実感することで、生産性、効率を最優先に追求していることによる人間独特のストレスが軽減解消されていくのが想像できます。ワンサニットはそういう場だと感じました。 

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2)合宿セミナーの内容について

○実習

ASANAの実技の中で、やり易い方を長くするという時ですが、中間点のタイミングを知りたいと思いました。私、最初の方が心地良くて、ずーっとやっていると(反対側が出来ないうちに)次のASANAに移ってしまいました。
(もし私が聞き洩らしていたとしたら、ごめんなさい)


○講義

現在頂いたCDを聴いております。なんと深く多くの情報をいただいていたか・・・今頃再確認しています。

○ヨーガとご自分の関係を深めるのに有益だった部分

ASANAや呼吸法について生理学的見地からの説明が充実していましたし、説明もわかりやすく、理論的にも納得する事が出来て、とても満たされました。

○ヨーガの背景についての理解の深まった部分etc.

ヨーガの奥深さ背景を知るにつけ、リソースがあることの安定感を強く感じます。安心して今出来ることをやって行こうと思いました。

私は,ASANAと呼吸法を毎日続けることで自分の中の変化を感じてきていますので、それだけでも充分という位、ヨーガの恩恵を受けています。今まで通り、この恩恵をクラスの方たちにも感じてもらえるように、ヨーガのコンセプトを常に心して、クラスに臨んでいきたいと強く感じました。


3)今回のプログラムの総括と今後期待される企画

10日間で100時間セミナーに興味があります。 でも単純計算で行くと一日10時間ですが…???

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ご一緒しました皆様大変楽しい日々でした。 ありがとうございました。
又、お会いできることを楽しみにしています。
相方先生、ひでこ先生
インドでの 良い日々、良い師走を・・・


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ワンサニット2008年11月(4)

11月に大学のタイ組のコースのスケジュールを調整して、2つの日本組の合宿セミナーが『ワンサニット・アシュラム』で実施されました。

(1)11月1日(土)・5(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日)
(2)11月16日(日)・19(水)
(3泊4日)  

 

以下は、
(1)11月1日(土)・5日(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日)
の合宿セミナーに参加された、宮崎在住の「S.Y.」さんのフィードバックです。


「S.Y.」さんは宮崎でアロマテラピー、フットセラピーなどのセラピストの仕事をされています。「ヨーガ」への興味歴は長く、わたしたちの「ブログ」で『ワンサニット』での合宿セミナーのことをお知りになり、今回始めて「ヨーガ」の体系的な学習プログラムに参加されることになりました。


『ワンサニット2008年11月その1』のフィードバック
(S.Y.さん、宮崎在住)


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ひろし先生、ひでこ先生 こんにちは。
ラオス・ルアンパバーンへのタンブン旅行はいかがでらっしゃいましたでしょうか?きっと素晴らしいご旅行だったことと、思っております。

合宿セミナーの感想を送信させていただきます。私にとって、今回のセミナーへ参加できましたことはとても幸福なことでした。改めまして感謝申し上げます。また、是非!!来年のセミナーにも参加させていただきたく思っております。
(すごく楽しかったのです。)

 
今回のセミナーへ参加しまして、ようやくヨーガに踏み込めたんだ! と感慨しきりです。これまでも、幾度かヨーガのクラスへ足を運ぶことはあったのですが、どうしても見学で止まってしまって、ヨーガに興味はあるけど私には中々縁遠い存在なんだろうと、身体を動かしたいときは、ジョギングやウォーキングにいそしむしかないな・・と覚悟してました。

ですもので、先生方のブログを拝見した折も、なんで今さらヨーガにはまりこもうとしているのだろうと、自分自身に不可解さを感じつつ、でも止まない好奇心を一杯に先生方へメールをお送りしてました。

 
でも、良かったです。
参加できましたこと、とても質のよい、端正なヨーガに触れることができましたこと! これから、先生方はインドへのご帰宅の準備で、またお忙しいことだろうと思います。 道中の安全をお祈り申し上げます。また、先生方のブログも楽しみにしております。ひろし先生、ひでこ先生のますますのご発展とご健康をお祈りしつつ。


1)『ワンサニット・アシュラム』について

○環境と施設

自然のもつ親しみ感と、ワイルドな魅力が織りよく合わせられた環境で、とても魅力的なところです。私し、個人の感覚には、ちょっと田舎の懐かしい空気を感じました。建物などもさすがにエコロジーを提唱、発信されている場所だけにとても興味深い建材(つちハウスの壁!)や、温かみのあるデザインが配されててとてもステキな場所でした。

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○ゲスト・ルームと食事

食事は毎日、毎回、とても楽しみでした。いつもお庭の花がかざられてて、手作りのぬくもりを感じるテーブルでした。お味もよくって、ちょっと食べすぎてたかも・・。

ゲスト・ルームもいたって快適でした。 蚊や、ありは仕方の無いことだと。南国ですもの。

2)合宿セミナーの内容について

○講義

相方先生の講義はとても興味深い話が色濃くちりばめられてて、本当におもしろかったです!

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タイの仏教観、インドの哲学的風景の話しなどに関しましては、特におもしろいっ! 過去にインド哲学(そんな正統派ではありません、雑学風味かな・・?)に興味を抱いたことがありまして、無造作に本ばかりを開き続けてたことがありました。

もちろん、理解へとつながることはなかったですし、なんだか、えらいすごい話ばかりが繰り広げられてるナァ・・と圧倒されてそのまま一時の熱病がひいたかのように、ぴたりと本も開かなくなりました。そんな遠くの過去とのつながりを味わえた先生の講義でもありました。理解に努めることではなく、学として学ぶことが賢明なのかもしれません。わたしにとっては。

先生の講義は、学問として聞くのに分りやすく、しかも親しみやすい例証もあげられておられます。おまけに、ボリューム的にもお見事感があります。とても有効で、親切な内容だと感じました。

○実習
全くの初心者ながら、ムリせずのびのびと行えました。ご一緒させていただきましたクラスの方々は、現在もインストラクターとして活動されていらっしゃる方がたや、ヨーガはすでにご経験ありの方々ばかり。その中でマイペースで安心しながら出来ましたのは、先生方の丁寧な御指導と、セミナーをご一緒させていただきました皆さまよりのあたたかなご配慮のお陰かと、とても感謝しております。

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とにかく、派手な動きの印象もなく、淡々としたやわらかな体の動きばかりを行ったことが記憶にあります。でも、たった5日の中にも、これまでとのからだの違いを感じることがありました。現在も、時間的には極少なんですが毎日続けております。そして、身体のうち数箇所の関節の可動域が以前とは違ってきているんです。これは、アーサナから得る効果というものなんでしょうか・・?

以前より随分とストレッチや運動、などくりかえし試みてたのになかなか得られなかった現象です。なんで・・、どうしてこのように身体への変化がスムーズに現れるのかがとっても知りたくなってます。

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○ヨーガとご自分の関係を深めるのに有益だった部分

まだまだヨーガを分かった実感は起こってません。正直には、今回のプログラムに着いていけてたのかどうかも分らないほどです。ただ、帰国してから本日までつたないながらも毎日自分のペースで行っていられるのは、今のわたしにとってとても幸いなことです。


3)今回のプログラムの総括と今後期待される企画

良質なプログラム、教育とは心身ともに潤うものです。相方先生のプラグラムに参加して一番強く思うのは、画一的なクラスとは、まったくちがう魅力、やはりスケール感・・かなと思っています。

プログラムにおきましては初の参加でしたし、ヨーガの経験も初心者の域なのでこういった流れ、雰囲気のプラグラムものへ、もう一度参加してみたいです。

以上です。
ひろし先生、ひでこ先生そしてタイのスタッフの方たちとふたたびお会いできる日を心より待ち望みつつ。


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ワンサニット2008年11月(3)

11月に大学のタイ組のコースのスケジュールを調整して、2つの日本組の合宿セミナーが『ワンサニット・アシュラム』で実施されました。

(1)11月1日(土)・5(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日)
(2)11月16日(日)・19(水)
(3泊4日)  

 

以下は、
(1)11月1日(土)・5日(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日の6泊7日)
の合宿セミナーに参加された、神奈川在住の「N.K.」さんのフィードバックです。


「N.K.」さんは、自然療法・ホメオパシー・マクロビオティック・野口整体・シュタイナー人智学・座禅など、多彩な分野に深い興味を持たれています。ヨーガ歴は5年余り、昨年は、南インドで「ヨーガ・インストラクター・コース」に参加されたことで、「ヨーガ」の背景にあるインド文化にも関心を深められています。



『ワンサニット2008年11月その1』のフィードバック
(K.N.さん、神奈川在住)


ひろし先生、ひでこ先生
その節は大変お世話になりました。本当にありがとうございます。思い切って扉をたたいてよかったー、としみじみ思っております。

会話の中でのいろんなヒントがちりばめられていたようで、講義以外で、お話されてるのを耳にできること、また立ち姿をいつも拝見できたこと合宿ならではでした。とても贅沢でした。遅くなりましたが、フィードバック送信します。

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1)『ワンサニット・アシュラム』について
○環境と施設
○ゲスト・ルームと食事
○エコロジーと精神性
○アシュラムの活動やスタッフについて etc.


マイクロバスから降りて、筏に乗って、アシュラムへ~。大都会バンコクから離れて、静かな水田地帯。夜は星もよく見えました。

ゲストルームは3世帯で二つのトイレと、一つのシャワーをシェア。水なので、昼ごろと夕方浴びると、気温でぬるくなって「ひゃあ」としない温度です。シャワーもがホース方式にヘッドが付いたもので使いやすかったです。

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今回わたしは二人部屋を一人で使用させていただきました。畳にして3畳くらい?掃除が行き届き清潔で、扇風機も着いており鍵もきちんと閉められます。狭いながらも楽しい我が家。

夜中はゲッコウが来てくれ、大声で輪唱ですか・・。 あと、就寝中に蟻にからだを噛まれました。その日に何を食べたかによって、噛まれ方が違うのであまり甘いものを召し上がらない方は噛まれないかもしれません。エコヴィレッジならではの楽しい共存です。

 
しかし、あとは蚊くらいなもので、あまり虫や小動物を見ませんでした。食事は、いつも花をあしらっていたりして、目も楽しませてくれ、美味しく頂けました。好きなものを取れるバイキング方式で、油脂類を使ったものが少なく、生野菜が豊富な新鮮なベジご飯(卵と魚介が入っているものもあります)。

多くの量を食べても消化がよく、普段一日2食か1食のわたしでも3食毎回たっぷり。個人的には、新米の時期のジャパンから来たので、タイ米があまり美味しいと思えなく消化がおもわしくないのでヌードルばかり食べてました。そんなわがままにも対応できるような豊富なメニューでした。マサラもいいけど、ナンプラーが馴染むのよね~、日本人には。

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アシュラム内のショップで蚊取り線香が売れ切れており困っていると、スタッフの方々が私物を譲ってくださいました。みんな、「私のも、私のも」と持ってきてくれるので大量に!お金払いたいと言っても、いいのいいの~と。親切すぎます。

 
食事後に、食堂の隣のショップで洋服や雑貨など買い物するのも楽しみでした。

 

2)合宿セミナーの内容について
○講義
○実習
○ヨーガとご自分の関係を深めるのに有益だった部分
○ヨーガの背景についての理解の深まった部分 etc.

敷居が高そうだわ・・と以前から思っていたセミナーに今回運よく参加させていただきました。自分が好きでたまらないと思うヨーガに日々思う疑問符と迷いが解消されました。

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世間一般のヨーガに対するイメージへの戸惑い、他のヨーガ・インストラクターとの考えの違い。そして、自分でクラスを開いてみて、アーサナクラスにきてくださる方の多彩な骨格にどのように対応していけばいいのか、正直あやふやでした。

 
まったくの初心者の方に、アーサナを気持ちよくしていただくということの指導が難しかったのです。野口整体でいうところの操体法をいれてみたり・・自分で何やってんだかと。

あと、中途半端なバジャンですかね、理屈はわかったつもりでいましたが、からだに染み込まない。目新しさは満点だったと思いますが、今思えば滑稽でした。


闇雲に突っ走る、これをわかったからといってどうなるんだ?みたいな、自分の身の振り方のばやぼやした部分が、先生の「それでお米は買えませんね。」と一言仰って頂いて、なにか憑き物が落ちたように思います。

講義の内容は、先生が噛み砕いて本当に丁寧に、お話してくださったと思い感謝しております。話がそれてその先の興味深い話や、たまにぼそり、ニヤリと「わ~!メモメモ!」なことを仰るので中座するのが惜しくて、トイレを我慢しちゃうくらい。

余談ですが、セミナー中の相方先生同士のユニットというか、ハーモニーがわたしはとても印象的でした。すみません。不敬罪ですね。

ヨーガの歴史的背景、これはきっと他では知りえないと思います。サンキャ哲学についても、わかりやすく教えてくださり二元論と不二一元論をわたしは同一に理解してて、やればやるほど、わけわからないという屁理屈地獄になってました。

サンスクリット語で理解していくという難しさに、このごちゃ混ぜ感がありました。用語覚えたモン勝ち~!みたいな中での勉強でしたから。無知って怖い。

 
ヒンドゥを理解しないと、やっぱりわからんのだな、ということ。あと、わたしに流れる国民性のDNAがヨーガをどのように理解するかをブッダというヨギの先駆者に、仏教というフィルターを通してヨーガを見るということが目から鱗でした。

ヨーガ・スートラの存在を改めてきちんと学習できたこともメリットのひとつです。ヨーガ・スートラは馴染みやすく、科学的で、とても興味を
持ちました。

実習は、毎日計4時間受けれる贅沢な時間で、まっすぐに正座したひでこ先生から発せられる澄み渡る声が、からだのすみずみまで気持ちよく、快適で本来のアーサナとはこういうことなのか!としみじみ思いました。

また保ちやすい方、快適な方を長く保つということも、私が学んでた整体に通じます。アーサナの基礎である静止することの重要性と大切さ。


後から見た写真で、先生たちはもちろん、先生達の周りを囲む空気静止してるみたいとびっくり。自分の動きの多い馬鹿面がはずかし~い。


今回プラナヤマをきちんと知ることができました。自宅で快適な呼吸法ができます。

解消されたといっても食器棚に靴を入れないということがわかった、ということで、さて、食器棚に収めるべき食器を、深皿はここに集めて、 カップはここでという整理が当たり前ですが、まだまだです。だから、興味が尽きなくて。戻れない橋を渡った華僑の気分です(大袈裟)。


さらにヨーガの勉強を続けたい気持ちが高まったこと、それをどのような形に自分でできるか、またヨーガ・インストラクターという職業への執着もなくなりました。帰国後、夫に報告したら、「君って、いつも、そういう地味ぃ~な匠系のほうにいっちゃうんだよね~」と言われました。


先日、河口慧海の「チベット旅行記」を古本屋で偶然手に取り、その人物がどのような人であったかという知識もないまま購入し、その日にいっきに読んでしまいました(現代語訳になっているので読みやすい)。先生のセミナーを受けたからこそ、理解できた部分がいっぱいあり、日本語だから読めた、ということではない、理解できる喜びというのを楽しみました。皆様にもお勧めです。

 
先生、皆様、本当にありがとうございました。同じ時間を過ごさせていただき光栄に思います。セミナーで得た知識は、自分のアーサナ・クラスで少しずつ慎重にアウトプットしています。とても好評で、パワーヨガを続けてらした方からも、気持ちいい~、全然苦しくないと感想を頂きました。ありがとうございます。

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3)今回のプログラムの総括と今後期待される企画
◎解剖学についてもっと学習したい
◎スタディツアーも参加したいし・・、 企画されてるというみっちり100時間合宿はぜひ参加希望。

 

4)タイ全般の印象、役立つ情報など

日本からインドは遠いイメージですが、タイまでは心理的距離感も薄く、意外に近いという印象です。到着した日に宿泊したサイアム周辺が都会過ぎてびっくりです。この町でビーチサンダルを突っかけているのは私くらいだったでしょう。

ここでも、宿泊施設がわからず、道ゆくイマドキな若者に尋ねてみれば自分の携帯を駆使して宿を調べてくれ、バイクの手配まで。スーツケースをを足に挟んだバイクの運転手につかまり、大渋滞の中をすり抜けて宿に着くことができました。

 
セミナー後はバンコクに戻り、カオサン地区に一泊しました。この地区はお寺が集まっているということもあり、朝靄の中で修行僧がその日の食事を托鉢に歩いているのを実際見ることができ、またお寺で地元の方に混ざって少し座らせていただく経験もでき、町の中でも、タイの中で仏教がどのように根付いているかということが少しながら肌に感じることができたんじゃないかと思います。

ただし、カオサン地区は毎日が縁日のような場所で、必要以上のものを持たぬという教えに背向うかごとく、はしゃぎ、屋台で食べ歩き、
買い物を堪能しました。


携帯電話の普及が著しく、公衆電話の数あるものの、故障のものが多くゲストハウスのおねえさんやおにいさんがよく貸してくれました。インターネットカフェで電話を借りて国内の携帯に電話したら2分ほどで50バーツもしたのでプリペイド式の携帯があると便利かもしれません。


バンコク市内だと、電車の移動も便利。東京と変わりません。朝早いうちだと、渋滞がまだないのでトゥクトゥクも楽しいものです。メータータクシーも安くて二人以上で利用するなら便利だと思います。 出稼ぎの英語が話せない運転手の方が多いのですが、持つ者からイタダキ的な根性がないように思われ、インド滞在時に経験する乗車前の戦いがいちいちないので気楽です。

以上、感想でした。

 

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ワンサニット2008年11月(2)

11月に大学のタイ組のコースのスケジュールを調整して、2つの日本組の合宿セミナーが『ワンサニット・アシュラム』で実施されました。

(1)11月1日(土)・5(水)+11月5日(水)・7日(金)
(4泊5日+2泊3日)
(2)11月16日(日)・19(水)
(3泊4日)  

 

以下は、
(1)11月1日(土)・5日(水)(4泊5日)
の合宿セミナーに参加された、カンボジア在住の「A.K.」さんのフィードバックです。


「A.K.」さんは広島出身、学校教諭をされていましたが、昨年4月から『青年海外協力隊』の隊員としてタイの隣国のカンボジアのシェムリアップ(「アンコール・ワット」の町)の教育カレッジに2年の任期で勤務されています。情操教育・体育が担当で、積極的にクラスに「ヨーガ」も取り入れられています。「ヨーガ」歴は約6年です。


「A.K.」さんの勤務されているシェムリアップのカレッジのホームページ
『The Provincial Teacher Training College』
http://www.pttcsrp.com/

10月に実施された「タイ&アンコール研修(7泊8日)」では、「A.K.」さんにシェムリアップでのプログラムに全面的に協力して頂きました。カレッジにも表敬訪問し、「ヨーガ」のクラスを通じで学生さんたちと交流を持ちました。


『ワンサニット2008年11月その1』のフィードバック
(A.K.さん、カンボジア在住)

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相方先生
こんにちは。
最近、少し時間があったので先生のようにベトナムチャンパからラオスのワットプーなど、クメール文化の歴史を追いかけて旅した人の
本を読んでいます。やっぱり、知れば知るほどそこにある遺跡にもリアリティーがわいてきて、面白いですね。
さて取り急ぎ、ワンサニットのフィードバックを送らせていただきます。

 

1)『ワンサニット・アシュラム』について

○環境と施設


とてもよいです。
橋のない川をいかだで渡るので、感覚的にも日常の生活と切り離されたかんじがあって、ヨーガを学ぶのによい環境だと思いました。

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施設は全体的に「手作り」感があって、回りの自然環境ととてもよくマッチしていました。 


○ゲスト・ルームと食事

部屋では、ありが多かったですが、部屋の中では刺されることがなかったので、持参したビニール製の寝袋は使いませんでした。蚊も多いですが、部屋の中は香取線香をたいて、蚊帳をすれば刺されませんでした。トイレとお風呂のときが要注意です。

食事は、大変おいしく、しかもヘルシーに仕上げてあってたくさんいただきました。滞在期間で、いろいろな種類のタイ料理を賞味することができました。

レストランではメニューにないであろう家庭料理などもあり、本当に品数が豊富でした。すべての料理で肉の代用品をうまく使っていて、機会があればここで料理を習いたいくらいでした。

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○エコロジーと精神性

滞在中、セミナーもさることながら、気がつくとこの環境の中にいること 自体が楽しみになっていました。

それもこれも、この施設を作られ運営されている方たちの精神性からくるものなのだろうと思います。タイのような年中暑い国だと、わりと気軽にエコライフを継続できるような気がしました。


○アシュラムの活動やスタッフについて etc.

タイ人が始めた活動が、このようにタイ人の手によってうけつがれていることがすばらしいと思います。

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2)合宿セミナーの内容について

講義

前回は、初めて1月に先生の講義を受けました。今回はその復習のつもりでいましたが、先生が講義される内容もさらに洗練されて進化していたので、また新しく学ぶことが多かったです。

また、普段の生活の中のどのようなこととヨーガ的な考え方がつながっているか、また普段の行動のひとつひとつとヨーガのつながりなど、その都度分かりやすい事例を説明していただいたので理解しやすかったです。

○実習


こちらも前回の復習、そして我流になっているところの修正のつもりでしたが、それよりもまたさらに新しい感覚的な気づきがありました。
また、前回受けたときよりも、アーサナひとつひとつの保持時間が長くなっていたり、楽に保持できるようになっていたりという自分の変化を確認することもできました。

今回は、初めて「自然な呼吸を観察する」ということが、実感としてできた気がします。

これまでは、呼吸を観察してくださいと言われると、わざと大きく息を吸って、お腹の動きなどでそれを確かめていましたが、今回はまさに
観察する自分を感じました。


○ヨーガとご自分の関係を深めるのに有益だった部分

日常の生活に戻り、また楽しくヨーガを続けられています。 先生がよく「うちのヨーガは結果を出してる」と言われていましたが、まさにその結果を日々感じるので、毎日楽しく続けられのだと思います。


○ヨーガの背景についての理解の深まった部分 etc.


現代社会では「心」というものにものすごく関心が集まっていますが、 その心というもの自体を私たちはよく知らないのだということが分かりました。

「心」というものをこれまでたくさんの人が定義しているので、 たくさんの解釈があるのだろうと思いますが、自分は興味があるヨーガの中でそれを理解していけたらいいなと思いました。


今回は、その部分の説明を細かくしていただいたので、そこから生じてくる諸問題がヨーガのそれぞれの行いとどう関係しているのかということも納得ができました。


3)今回のプログラムの総括と今後期待される企画


今回は、とにかくすばらしい環境の中でのセミナーを受けられたということがラッキーだったと思います。

名前の通り心も体も「リトリート」され、変な旅の疲れが残ることなく、身軽になって日常生活に帰れました。

ヨーガがたくさんの要素を含む包括的なものであるので、それを学ぶ環境も食住全体的に体に優しいというコンセプトの場所であることで、相乗効果があるように思いました。

もうひとつ、今回はラーマーヤナの映画を見れたことがよかったです。長いお話で、読破を途中で挫折してしまっていましたが、二晩でポイント丸分かりといったお得感がありました。今後も、日常の実践とセミナーの受講を継続していけたらと思います。


4)タイ全般の印象、役立つ情報など


今回は、タイ人のソーシャルワーカーの方のお話を聞く機会がありました。高学歴でありながら、社会の一番弱い立場の人のために働こうとする姿が印象的でした。

タイは全体的に豊かになりつつある印象がありますが、それでもまだ国際的な援助を受けている国でもあります。そのような中で、自分の身に着けた知識や力を、自国の援助が必要な人のために使おうとしているタイ人がいるということに感動しました。

そして、同時に自分のケアもきちんと行っていこうとする、賢い方たちだと思いました。カンボジアでは、まだ高等教育機関が少ないこともあって、高学歴の人自体が少ないですが、将来このように自国の人のための働く人材が育っていけばいいなと思います。

荷物を取って空港を出たのが9時近くでしたが、まだバスの便があったので乗りました。そして降りたところからゲストハウスを探していると、意外と町の人たちは知らなくて、結局ゲストハウスに着いたのが11時ごろになりました。夜の到着だったので、空港からタクシーにした方がよかったと思いました。


 

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