2008年9月22日月曜日

夏合宿セミナー・フィードバック(6)

『タイでの合宿セミナー2008年8月』のフィードバックの続きです。 
東京在住の「Y.S.」さんのフィードバックです。インターネット関連企業にお勤めの女性です。

「Y.S.」さんが合宿セミナー中に撮影された写真がflickrにアップロードされています。

「Y.S.」さんは現在の仕事に就かれる前の充電期間中に、インドやアジア諸国
をバックパッカーとして長く旅をされたことがあります。その後インドの歴史や哲学・精神性への興味から自然に「ヨーガ」を始めるようになり、ここ2年ほど「ヨーガ」を学ばれています。

わたしたちのことはうちの「ブログ
」でお知りになり、ご自分の方向性に合うものを感じられたそうです。

今年6月の帰国中に企画された『ロナウラ・ヨーガ研究所・東京オフィスhttp://hng-yoga.com/ )』での講義に参加され、さらに興味を深められたことで、今年の夏休みはタイで「ヨーガ合宿で充電」とされることにしました。  
   
「伝統的ヨーガ」の有用性

この21世紀に、わたしたちは未曾有の社会環境・自然環境の激変の
時代を
生きていますが、「伝統的ヨーガ」の方法論を自分の日常生活に無理なく統合することで、どんな混乱の時代でも静かに覚醒して、自分や自分の回り生産的で健康なライフ・スタイルを築くことは、とても前向きな課題です。
  
そのためにも、「伝統的ヨーガ」のリソースの保全と普及は大切な仕事です。
   
1996年に故「M.L.ガロテ博士(1930-2005)」によって設立された『ロナウラ・ヨーガ研究所』は、「伝統的ヨーガ」の研究活動を続けるインドでも数少ない学術的研究所です。「ヨーガ」をご自分のライフワークと考える人々に「伝統的ヨーガ」純正なリソースを提供して行くことが使命です。

わたしたちのバンコクの仕事もガロテ先生から受けて来た指導の延長線上
にあります。『タイ・ヨーガ研究所』は『ロナウラ・ヨーガ研究所』の「バンコク・オフィス」も兼ねています。

「伝統的ヨーガ」の枠組みに忠実に従いながら、日々ストレスに直面する現代人の必要性に答えるには、いつ、どのような状況で、何を、どれだけやればよいのか、という具体な指針が大切になります。
  
本来「ヨーガ」は社会生活から隠遁した環境で人生の意味を沈思黙考する禁欲的な修行法でした。長い時間が経過し、大きくライフスタイルが変わっ来ても、古代の賢者が人生や人間の行為について示した叡智は、現代に生きるわたしたちにも応用が可能です。
   
人間を盲目的に束縛している諸条件を解消し、より自由で充実した人生を行きたい、と願うのは人間の本性です。

あえて洞穴や森林に引き籠もることなく、古代の賢者が求めた高尚な静寂の追体験を志向するのが現代人の「ヨーガ」です。

多忙な現代生活では、しばしば部分的な実行になるかも知れませんが、「伝統的ヨーガ」のメソッドに従って気長に取り組んで行けば、期待以上の結果がやって来ることに疑いの余地は無いですね。
       
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『パナ・ソム(Panasom)』での合宿セミナーのフィードバック
(Y.S.さん、愛知在住)
 
相方ひろし先生・ひでこ先生

Namaste、
こんにちは。パナソムではほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。
        
今回の合宿、私にとっては今後の人生の過ごし方を変えてしまうほどの?大きな意味を持つものとなりました。

1)『パナ・ソム』の場所と環境

バンコク中心部からミニバスで約1時間。バンコク市内を抜けると、それまでの都会的な風景から一変、実にのどかな田園風景のなかにパナソムはありました。

周囲を散策する機会はありませんでしたが、ヨーガに集中し、東京での生活のなかで知らず知らずためていた余計な力を抜き、自然に囲まれてリフレッシュするには最適な環境でした。

8月後半は雨期ということでもっと雨が降るのかと思っていましたが、2度ほど夕立程度の短時間のお湿りがあった程度で、結局傘を使う
ことはありませんでした。
    
日中は日差しがとても強くて暑く、部屋と食堂やセミナールームを往復する際には日焼け止めや帽子が活躍しました。
 

2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.
    

わがままを言ってシングルの部屋を使わせていただきました。申し込みのときは、てっきりシングルベッドとシャワーがある程度のゲストハウスのようなものかと想像していたのですが、案内されてビックリ。

広々とした清潔な部屋に大きなダブルベッド、写真や絵画がさりげなく飾られた壁、金魚鉢のようなガラス張りの部屋は明るく開放感がありました。バスルームも広々としていてとても快適、ムード満点でした。
         
元バックパッカーの私にとってはまさにパラダイスのような空間(笑)。ひとりで使うのは少しもったいなかったかな、と思いましたが、おかげさまで日常から完全に離れ、静かなプライベートタイムを
過ごすことができました。
     
こんな贅沢なひとときを心地よく過ごす機会を与えていただき、相方先生やタイ人スタッフのレンさん、パナソムのスタッフのみなさんには感謝の言葉もありません。

食事は野菜とシーフードがメインの非常にヘルシーなものでした。朝ごはんは瞑想とヨーガの実習を終えてからいただくので、そのころにはおなかもペコペコ、朝から食欲旺盛でした。

個人的には毎食後のフルーツがたいへん楽しみでした。最終日のドリアン、おいしかったです。日頃朝ごはんは少ししか食べず、夕食は夜10時過ぎてからといった不健康な生活を送っている私には、それだけで体が健康になっていくのを感じました。

虫については思っていたほど気になりませんでした。ただ夕食のときには蚊の襲撃を受けることもありますので、虫除けは
あったほうがよさそうです。

私はパナソムに着いてからレンさんにレモングラスのナチュラルな虫除けをわけてもらいましたが、合宿終了後にエンポリウムの薬局で同じようなものが売られているのを見つけました。

      
3)合宿セミナーの講義と実習について

【講義の内容について】
   

インド哲学全体の俯瞰からヨーガの成り立ち、近代化の動き、ヨーガのコンセプト、ヨーガスートラなど古典の解説など、膨大な知識を惜しみもなく、非常に系統立ててお話いただき、まさに「すごい」の一言でした。

正直に申し上げて1回の合宿ですべて消化するのは難しいほどの内容とボリュームでしたが、おかげで次の合宿参加までに勉強しておきたい宿題をたくさん持ち帰ることができました。学生時代以来久しぶりに(苦笑)、真剣に勉強したいという意欲がわいてきました。

なかでも特に興味を引かれたのが、ヨーガと仏教の関係性です。

ヒンドゥではない私がヨーガを理解しようとしても、その精神性までは理解できないのではないか、という居心地の悪さを常に感じてきましたが、そもそもブッダ自身がヨーガのエキスパートであり、そこから仏教の考えを展開させたことや、バーヴァナ・ヨーガは仏教徒にとっての「ハ正道」に相当する、という説明を聞いて非常に腹に落ちる思いがしました。

このほかにもAnitya - Nityaの概念を「諸行無常」、Dukha -Sukhaを「一切皆苦」などと翻訳すると、日本人にとっても身近な教えとして理解することができます。

仏教を通してヨーガ、アジアの精神性を理解するというのは実に入りやすいアプローチであると感じました。
 
と同時に、ばらもんを中心とするヴェーダの世界を放棄し、外道と
いわれながらも徹底的に体をいじり、自律神経をいじり、ハタヨーガを実践してきたサドゥについてスライドで紹介していただきましたが、やはりとても興味を引かれます。

さらにそこに着目してハタヨーガを学術的に研究したクヴァラヤーナンダをはじめとするヨーガ近代化の流れも、聞いていて思わず引き込まれてしまうほどダイナミックでした。インドという国はほんとうに奥が深いです。

家に帰ってから「これから調べること」「知りたいこと」「やるべきこと」のリストを作ってみました。その膨大さに呆然としつつ、少しずつでも
宝の鉱脈を掘り進んでいく喜びを感じられそうです。


【実習について】
  
アーサナ、プラーヤーナーマの意味、その効用について科学的な解説を交えて理解しながら実習できたことによって、アーサナやプラーヤーナーマに対する認識が大きく変わりました。

講義によって十分な知識を得られると同時に、実習によってその場で自分の体にアクセスできるというのは合宿形式だからこその経験です。

特にアーサナでは体の原理を理解して、無理せず、必要な筋肉を
必要な分だけ使うという練習を繰り返し行い、今後の毎日の生活のなかにいかに取り入れていくか、という大きなヒントを得ることができました。
    
焦らず、無理せず、がんばらず、今日の自分のパフォーマンスに満足するようになったことは、自分にとってはたいへん大きな収穫でした。

合宿から帰ってきてからも
毎朝30分くらいのアーサナ+プラーナーヤーマ、夜は寝る前に5分程度のプラーナーヤーマを実践しています。

ただしどうしても忙しくて起きれないときは潔くあきらめていますが(笑)。ほかの合宿参加者のみなさんに比べれば恥ずかしくなるほど短時間でひよっこレベルですが、それでも自分なりに工夫したりしてとても楽しいです。

私が現在身を置いているIT業界のようなところでは特に変化の
スピードが早く、1か月、3か月といった短いスパンで成果を求められることが多いのですが、ストレスに負けないようなセルフコントロールのレベルをあげるという点で、アーサナやプラーヤーナーマが絶大な効果を上げることができると思いました。

ただプラーヤーナーマに関しては5日間という短い期間では少し
物足りなさを覚えました。今後、プラーナーヤーマ、クリヤを集中的に学ぶ合宿などの企画があればぜひ参加したいと思います。
 
  
4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画
    

ヨーガとは直接関係ないかもしれませんが、チベット仏教や上座部仏教など、さまざまな形を取って世界中に伝播していった仏教のエッセンスをもっと知りたいと思いました。

特にアジアに共通する(もしくは共通しない)精神性について興味を抱きました。

あとは先述のプラーヤーナーマの集中講座、インドの近現代史などもそそられます。


5)タイランドの印象、役立つ情報など
    

今回は必要最低限の有給休暇を取って、合宿前日の夕方バンコク入り、終了後はその日のうちに帰国という強行軍だったので、今後合宿に参加されるみなさんの参考になるような情報はほとんどありません。。申し訳ないです。

今回の反省から、時間とお金に余裕があればぜひ合宿の前後をタイで過ごしてみることをオススメします。

私も次回は絶対にタイのお寺に行ったり、瞑想の機会を設けたり、バンコク以外の土地に触れたり、と日程に余裕をもって来ようと思います。

ただ、帰りに空港に行くまでに多少時間がありましたので、
アジア・ハーブ・アソシエーション1号店でタイ古式マッサージ+ハーバルボールを受けてきました。
http://www.asiaherbassociation.com/

1号店はあまり混んでなくて、とてもゆったりと過ごすことができます。マッサージの担当の方の技術もサイコー!!でした。

その後お店の方にタクシーをつかまえてもらい、夢見心地のまま
空港へ。タクシーの運転手さんとは英語でのコミュニケーションはあまりできませんでしたが、とても親切でステキなイケメンのお兄さんで(笑)、旅の最後を最高の形で締めくくることができました。
  
まさにバンコクの天使たちに微笑みで見送ってもらったような気持ちです。

近いうちにまたバンコクを訪れて、なんらかの形で多少なりとも恩返しできればと思います。
    
以上です。
 

2008年9月15日月曜日

夏合宿セミナー・フィードバック(1)

夏合宿のフィードバック・シリーズ(1)

9月に入り、今年度のバンコクのシーナカリン・ヴィロード大学・人文学部哲学宗教学科の「ヨーガ・コース」が始まりましたので、わたしたちはラームカンヘン通りの新オフィスから、大学のキャンパス内のゲストルームに移り住んでいます。

大学のキャンパスも建築ラッシュで、新しいビルやグラウンド整備の工事の真っ最中です。人文学部の前に「Learning Tower(学習タワー)」という14階建のビルが建築中です。完成したら、その中に大学の「ヨーガ・センター」も開設される予定です。
 

以下は、8月の『パナ・ソム(森のアシュラム)』での合宿セミナーに参加された方からのフィードバック・シリーズです。
         
今回の夏合宿は一般公募の公開プログラムで、10名の方が参加(男性4名、女性6名)されました。
   
参加者された方には、次の5項目でフィードバックをお願いしました。
 
1)『パナ・ソム』の場所と環境 
2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.       
3)合宿セミナーの講義と実習について
  講義の内容について
  実習について
  今回の合宿セミナーで特に有益だったこと、理解が深まったこと
4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画
5)タイランドの印象、役立つ情報など
    
今回は東京在住の「E.T.」さんのフィードバックです。    

「E.T.」さんは東京在住、1926年生まれ、今年82歳、ヨーガ歴23年、ご高齢ながら、実にお元気で、呼吸法に関する研究書も書かれています。(『呼吸法:腹式呼吸の誤解を解く』 新生出版、2006年1月刊行)
 
毎年精力的に海外にも研修に出かけられ、インド訪問は20回以上、南インド・タミルナドゥー州の学校を支援するボランティア活動も続けて居られます。
 
インドでは、2006年1月のロナウラの『ロナウラ・ヨーガ研究所』の「第1回国際会議」に参加、2006年12月の『カイヴァリヤダーマ研究所』の「第5回国際会議」に参加、さらにそれらの「国際会議」の前後にわたしたちが企画したリシケーシュへのスタディ・ツアーにも参加されました。
    
また、タイでは2004年2月にバンコクで開催されたMCB財団・タイ政府厚生省後援の『第1回ヨーガ会議(Yoga Conference)』に参加、今までにわたしたちの合宿セミナーにも3回参加されています(2007年8月の『ワンサニット』、2008年1月の『パナ・ソム』、2008年6月の『穂高養生園』)。

「E.T.」さんは80代の人生の実りの時期に、「ヨーガ」によりさらに充実した悠々自適の日々を過ごされている方の、見事なお手本に思えます。

  
「ヨーガ」を自家薬籠中にするには.....
        
「ヨーガ」を自家薬籠中のものとし、長く「ヨーガ」を続けて恩恵を享受して行くには、

『パータンジャリ』(紀元前3世紀頃) ・・・・・「ヨーガ・スートラ」
   ↓
『 ゴーラクシャナータ』(10世紀頃)・・・・・・「ハタ・ヨーガ」
   ↓
『クヴァラヤーナンダ』(1883−1966)・・「近代化」

の3段階の枠組みで洞察と体験的理解を深めて行くことが最短コースです。そのことで、「精神性」の発展を前提とした、「ヨーガ」の完結した理論と実習の体系を俯瞰することが可能です。
 
「ヨーガ」を理解し、自分ものとして行くには、この枠組みで「必要十分」、と言うか、この枠組みの中身を消化して行くだけでも、ライフワーク的な作業量となります。

「ハタ・ヨーガ」は段階的に、無理なく瞑想に進んで行くように構築された方法論であり、「サマーディ(三昧)」を追求するインドの伝統的な修行体系の一種です。「ハタ・ヨーガ」は「パータンジャリ」の「ヨーガ・スートラ」の延長線上にある具体的な実践論のひとつ、と見なすことが出来ます。

一方では、近年アメリカで流行し、日本にも進出して来た「フィットネス系」の「ヨーガ・ヨガ」は、もともと上位カースト(バラモン・クシャトリア)の若年の子弟をスパルタ式に鍛えるインド式の「体操術」にルーツがあるもので、「精神性」を追求する「ハタ・ヨーガ」の伝統とは、直接の関連がないものです。

それらの「フィットネス系」の「ヨーガ・ヨガ」を、無理に真似する必要はまったくありませんし、それらは早晩、一時の流行として忘れ去られて行くことでしょう。

また、わたしたち日本人が、日常生活のライフ・スタイルまで視野に入れた総合的な「ヨーガ」のイメージを膨らませて行くには、「インド」の枠を超えてアジア全域に伝播された「仏教」の伝統への洞察を深めることが有用です。

「ヨーガ」は本質的に「サマーディ(三昧)」を追求する精神活動です。「仏教」も「サマーディ(三昧)」を前提とした「精神性」の伝統です。「仏教」のあるところには、必ず「ヨーガ」の要素があります。

その意味でも、敬虔な「上座部仏教国」であるタイで「ヨーガ」に触れて行くことには、特別な意味があります。現代のタイの人たちが、どのように「ヨーガ」を消化しているかを知ることは、わたしたち日本人にとっても非常に参考になるものでしょう。


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『パナ・ソム(Panasom)』での合宿セミナーのフィードバック
(E.T,さん、東京在住)

 
パナソムではすっかりおせわになりした。
ほんとうにありがとうございます。
レポートをお送りいたします。

1)『パナ・ソム』の場所と環境

バンコク郊外の車で市中から約1時間ぐらいのところ。都心を離れて、畑が見えるようになったなと思っているうちにPanasomの看板のある小径に入り到着です。

こんもりとした森の中に池があり、池のまわりに2階建てのコテージが散在、ベッド2つの部屋から、ベッド8つの部屋までいろいろです。クーラー扇風機つき、虫除け戸、蚊帳もあります。
  
2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.

私の泊ったのは1階でベッド2つ、浴室は、トイレが別室で、浴槽のある広い部屋は空いている床にベッドが一つはいりそう。蚊とり線香持参しましたが、使いませんでした。セミナー室もクーラーつき、扇風機あり。快適に受講できました.

食事は日本人になじみやすいタイ料理です、おかゆ、白飯、混ぜごはん、いためごはん。 そうめん、そば、うどん、みそ汁、いろんなスープ。生野菜、ゆがき/いため野菜。川魚、果物豊富。

3)合宿セミナーの講義と実習について

講義の内容について

初心者からベテランまで、どなたにも分りやすく勉強になります。インドのヒンズー教を背景として、宗教哲学の歴史の中でのヨーガを理解することの大切さをおしえられます。

さらにその中で、タイ、日本など各国の文化になじんでの影響、なじみ方をまなべます。

実習について
  
あまり難しいアーサナはなく、各人の程度にあわせてやれます。シャワアーサナで秀子先生の優しい流れる声での意識化が身にしみ込みます。ネーティの実習は他ではやれません。 

今回の合宿セミナーで特に有益だったこと、理解が深まったこと
  
各国の文化背景とヨーガのなじみ。その変化の認識。各人個々の心身に応じてのヨーガの変化と認識。

4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画

上記のとおり非常に収穫の多い講座でした。この延長での発展を期待します。

5)タイランドの印象、役立つ情報など

タイは政変がありますが、一般人民には無関心のようで。日本人が3万人いるそうですが、政府関係の場所に近づかないようにすれば、問題ないでしょう。

総括して 感謝 感謝 本当にありがとうございました。

(このシリーズ続く)
       



夏合宿セミナー・フィードバック(2)

夏合宿のフィードバック・シリーズ(2)
                  
『タイでの合宿セミナー2008年8月』シリーズです。
   
8月の『パナ・ソム(森のアシュラム)』での合宿セミナーに参加された方からのフィードバックの続きです。一般公募の公開プログラムで、10名の方が参加(男性4名、女性6名)されました。
         
次の5項目でフィードバックをお願いしました。
 
1)『パナ・ソム』の場所と環境 
2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.       
3)合宿セミナーの講義と実習について
  講義の内容について
  実習について
  今回の合宿セミナーで特に有益だったこと、理解が深まったこと
4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画
5)タイランドの印象、役立つ情報など
     
今回はシンガポール在住の「J.A.」さんのフィードバックです。    
 
「J.A.」さんのヨーガ歴は20年近く、2006年からシンガポールにご在住で、シンガポールでフィットネス系の「ヨーガ」のクラスにも通われています。
 
今までは趣味的に「ヨーガ」を続けて来られましたが、ちょうど仕事面でのキャリアに一段落付けられたところで、もう少し「ヨーガ」も掘り下げて勉強する機会を持ちたいと考えられていたところでした。
 
今後の方向性としては、「ヨーガ」による心身のトレーニング・メソッドをベースとした、40代以上の社会人のストレス・マネージメントやセラピーに関心を持たれています。
 
「J.A.」さんは、うちの「ブログ」で今回のタイでの合宿セミナーのことを知り、興味を持たれ、参加の申し込みをされました。
 
 
「ヨーガ」の体系的で合理的な解釈.....
 
「ヨーガ」の歴史自体は非常に古いのですが、インドで「ヨーガ」の近代化が始まり、現在のような形態で、誰でもが「ヨーガ」を学べるようになったのは、1920年代以降のことです。
 
つまり、一般社会における「ヨーガ」は、意外に「新しい分野」なのです。
 
「ヨーガ」を伝達可能な知識の体系的として取り扱うための基礎教育を受けているのは、ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』の付属カレッジの1年間の「ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)」の卒業生です。
http://www.kdham.com/
 
ロナウラの付属カレッジの卒業生は、大学レベルで「ヨーガ」の理論面の講義とスタンダードな技法の指導が出来るだけの勉強をしています。
 
現在、『インド政府厚生省AYUSH局』と『国立ヨーガ研究所(MDNIY)』の主導で策定が進んでいる「ヨーガ教師教育課程」の統一指導要項でも、1年間の「ディプロマ・コース」が職業としての「ヨーガ教師」の基準資格とされています。
    
今年度(2008−9)は久しぶりに、ロナウラの「ディプロマ・コース」に日本人の留学生(ご夫妻)が在学中です。ご両名の「ブログ」にインド・ヨーガ留学のレポートが進行中で、興味深い現地の様子が伺えます。
 
「インドにヨーガ留学する夫婦のブログ」
http://ajayoga.seesaa.net/
     
また、『カイヴァリヤダーマ研究所』の付属カレッジでは、定期的に短期コースも開講されています。
 
6週間集中コース(年2回)
・1月15日ー2月25日(冬期)
・5月2日ー6月11日(夏期)
 
4週間上級コース(年1回)
・3月中旬から4週間
 
1950年の付属カレッジの開校以来、現在までの日本人の修了生は
・「ディプロマ・コース」が約10名
・「6週間コース」が約20名
・「4週間上級コース」が1名
です。
 
わたしたちの方で『カイヴァリヤダーマ』へのヨーガ留学(長期・短期)へのガイダンスとサポートも致しておりますので、興味のある方は
お気軽にご相談下さい。
 
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『パナ・ソム(Panasom)』での合宿セミナーのフィードバック
(J.A,さん、シンガポール在住)

 
パナソムの研修では大変お世話になりました。 

このような本格的な研修に参加するのは初めてでしたが、期待していた答えをすべて頂きヨーガに対する自分の方向性も定まったように思います。
               
私にとっては直球でストライクゾーンに入った内容でした。


1)『パナ・ソム』の場所と環境

場所はBKKからバスで小一時間でさほど離れてもおらず、アクセスは便利なところにあると思います。 
     
夜は静かで雰囲気もあり瞑想にはぴったりかと。池に囲まれているせいか小蠅が多かったのには少し閉口しました。

  
2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.

食事は最高、とてもおいしく食欲を抑えきれず3食しっかり食べ、普段2食程度の私には少し重すぎて便秘気味になってしまいました。朝食は少し軽めかあるいは ブランチでまとめていただいてもいいくらいです。
 
お部屋は6人の共同部屋でした。シャワーが2つありましたが、お湯が出るのは1つのみで順番待ち。スペースをつめてベットが置いてあるのですこし窮屈に感じました。

2日に1度は掃除が入るので清潔さは保てました。音がよく響くのと夜外の電気が明るすぎてよく眠れなかったのは残念です。次回は個室にしようかしら。

初めて会う皆さんと情報交換できたのはとても貴重でした。 

  
3)合宿セミナーの講義と実習について
 
講義の内容について
 
最初のヨーガの歴史がシンプルにまとめてあり、今まで頭の中名前とかポーズしか知らなかった アシュタンガ、ハタヨガ、シバナンダ等々のワードが繋がりました。 
 
先生がそれを段階ごとに掘り下げていくセミナー形式をとったので、非常にわかりやすく、まさに目から鱗の毎日でした。
 
実習について

アーサナについては基本に戻るの一言です。

帰ってから自分で実習してますが、構造学的に個々のポーズがどこを刺激してもっとも効果があるのか、幾つか質問が出てきました。次回のセミナーの習得課題にしたいと思ってます。
 
呼吸は指導者用にトレーニング・テクニークの説明があり非常に有益です。この理論は自分の体調に合わせて日々のトレーニングを続けるうえでも役に立ちます。 
 
また、アーサナ、呼吸、メディテーションのバランスをちょうどよく実習できたと思います。
 
今回の合宿セミナーで特に有益だったこと、理解が深まったこと
 
自分は今後40−60代のストレスマネジメントにヨーガの効果を取り入れて行きたいと考えていたこと、及び人体構造学的アプローチから理論的に理解したいと考えてました。 
 
先生の講義の中で構造学的アプローチは実習の上達を早めるとおっしゃっていたことから自分は適当な方向に向かってると自信がもてました。 
 
また、表面的な部分から(サドゥーの存在や宗教色)深くかかわることに抵抗感がありましたが、ヨーガの歴史や説明からそういった偏見が解け、今はヒンドゥーや自分の生活に根ざす仏教をキチンと理解したいと思えるようになりました。
  

4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画
 
今後は深く丁寧にアーサナ及び呼吸法の理解と、ヨーガの根底に流れる生活に根ざす考え方(仏教、ヒンドゥー)をもっと理解したい。
 

5)タイランドの印象、役立つ情報など

タイランドは今回初めてで、パナソム以外は1日弱しか滞在してないのでまだまだなんとも言えませんが、仏教に根差した生活や思想はより心豊かに生きてる感がありました。

『Asia Herb Association』のスパも気持ちいいし、食べ物もおいしい、かなり楽しい旅でした。
http://www.asiaherbassociation.com/
   
BKKでは友人に勧められた『HopeLand Excecutive Apartment』に泊まりました。
http://www.hopeland.co.th/indexJap.html

一泊$48ドル(朝食付き)ですが、ベットはダブルベット、広い部屋に電子レンジと食器を完備したキッチン、シャワーとバスタブが別々のバスルーム、二人用のダイニングテーブルに勉強机付き、プールとジムもあるので、2人で泊まれば1人 24ドル程度になりますから、かなりリーズナブルと思いました。
 
エンポリアムまでも歩いて3分で朝もゆっくりできました。 
BKKはもっと安く生活できると思いますが、たまにはこういうのも気持ちいいです。 
 
今回ネットで相方先生のウエブに出会えたのも何かの縁だと思います。
今後とも末永くよろしくお願い致します。
 

(このシリーズ続く)
 
       
 

夏合宿セミナー・フィードバック(3)

夏合宿のフィードバック・シリーズ(3)
                  
『タイでの合宿セミナー2008年8月』シリーズです。
8月の『パナ・ソム(森のアシュラム)』での合宿セミナーに参加された方からのフィードバックの続きです。一般公募の公開プログラムで、10名の方が参加(男性4名、女性6名)されました。
         
次の5項目でフィードバックをお願いしました。
 
1)『パナ・ソム』の場所と環境 
2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.       
3)合宿セミナーの講義と実習について
  講義の内容について
  実習について
  今回の合宿セミナーで特に有益だったこと、理解が深まったこと
4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画
5)タイランドの印象、役立つ情報など
 

今回は「M.Y.」さんのフィードバックです。
    
「M.Y.」さんは千葉在住、「フリーダイビング(素潜り)」のエキスパートのアウトドアー系・感性派の女性の方です。「ヨーガ」歴は5年、フリーダイビングでの呼吸コントロールのレベル・アップの関連で、「ヨーガ」に興味を持たれました。最近はさらに「ヨーガ」の方に関心がシフトされています。
      
昨年南インドのケララ州で1ヶ月の「ヨーガ・ティーチャー・トレーニング」のコースに参加、今後は心と体のバランスを取り戻すための、ヨーガや、食や、瞑想、呼吸法、生き方などトータルなサポートを含めたプログラムの企画を志向されています。
      
「M.Y.」さんのウエブ
ブログ:http://blog.livedoor.jp/mimo621/

HP:http://www.hareru.com/

 
 
バンコクの様子....
 
日本でも報道されていると思いますが、先週からタイは「非常事態宣言」ということになってます、が、これは数日中に撤回される見通しです。
       
ビジネス界・観光業界が、長引く「政争」に、いいかげんにあたまに来ていますし、一般市民もしらけています。
    
それもこれも、この2年半以上続いている「お家騒動」の延長なのです。話せば長くなるのですが、タイという国の「近代史」や周辺のアジア諸国の「事情」が解って来ると、とても面白く、興味深い話題でもあります。
    
実は、「お家騒動」は別にタイだけではないですね。むしろタイの問題ははるかに「良性」な方です。お隣のマレーシアも与党・野党対立の「お家騒動」が続きますし、インド系住民の少数派問題も顕在化しています。ミャンマーは軍事独裁で、市民の抗議行動などあれば、即武力弾圧。
 
成熟した仏教国のタイの場合、人々の間に「ブッダの教え」が深く根付いていますから、「暴力を用いない紛争解決(アヒンサ)」への指向性が、強く底流に流れています。
 
インドでは「騒動」が謂わば日常状態です。一般にインド人は「騒乱」や「対立状態」への耐性が強くタフなのですが、その根底には「ヒンドゥー思想」の強靱さあります。
   
仏教思想にもヒンドゥー思想にも、現在自分が生きている「時代」や「環境」を「ありのまま」に見極めて、不必要に世の中の流れに翻弄されず、どのような状況に置かれても「達観」して生きていく、という人生の指針があります。
  
つまり、自分が「精神的」に成長し、賢くなるためには、それなりの困難やストレスも必要、という考え方です。
    
(天上界に住む神々や天人は苦痛や苦悩が無いので悟れない、地上界に住む人間だけが「悟り」を開くことが出来る、と言うのが仏教やヒンドゥーの考え方です)。
       
「仏教思想」や「ヒンドゥー思想」は、自分自身を深めて行く「道具」のようなものですから、どこまで行っても興味が尽きることがありません。 
           
そこには、今の自分がどの成長段階の、どのような状況にいたとしても、いつも適切な指針を見つけることが出来る懐の広さと奥行きがあります。汲めども汲めども、いつも水の溢れ続ける「泉」のようなものでしょう。
      
機会がありましたら、タイやインドを訪れて、「タイ環境」や「インド環境」に身を浸し、仏教思想やヒンドゥー思想のフィールドワーク的な体験学習のチャンスを持たれることは、毎日の「ヨーガ」の実習を深める上でも有益なことに思えます。
    
(日本では希薄になった「精神性」の成長のための「インフラ」が、タイ環境やインド環境では、良く整備されています)。
               
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『パナ・ソム(Panasom)』での合宿セミナーのフィードバック
(M.Y.さん、千葉在住)

   
1)『パナ・ソム』の場所と環境

リトリート施設という言葉がぴったりでバンコクの喧騒から離れ静かに過ごすのに最適です(しかもバンコクから車で1時間)特に不自由する事はなく施設内で気持ちよく過ごす事が出来ます。
 
集中して学ぶときはやはりある程度の自然環境が気持ちよいですね。呼吸法や瞑想を行うときは、都会で行うよりも集中力も増し効果もあるように感じます。
 
穏やかな空気が流れていて心身ともにリフレッシュ出来ます。施設はハス池に囲まれていて気持ちの良い場所です。

 
2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.

そしてお部屋は、てっきりインドのアシュラムのような・・・・・窓とドアの無い部屋(24時間開けっ放し!)って感じの自然満喫タイプかと思っておりましたが・・・・なんとすごい〜.。゜+.(・∀・)゜+.゜お姫様ベットでした。大満足です。

そして食事・・・・ゴージャスです。
タイ・フード(もちろんお肉抜き安心して頂けます)を満喫、野菜・果物たっぷり、毎回お腹いっぱい食べて、完全に統制力を失って、少し太ってしまいました。
  
 
3)合宿セミナーの講義と実習について
 
講義の内容について

素晴らしかったです!ヨーガの見かたが変わりました。えぇ〜!と思う事や・・・・おっとこれはマズイ・・・・と思う事やへぇ〜(・∀・)と思う事など盛りだくさん。

ヨーガをとても分かりやすく論理的に紐解いて下さり、ますます興味の幅が広がりました。さらに奥深さを増し、また勉強不足を改めて認識いたしました。
  
まだまだ、やっとスタートラインに立ったとこでしょうか。これから一生かけて深めて参ります。相方先生の講義は面白くて1日中聞いていても飽きる事がありませんでした。

 
実習について
  
実習は、本格的なヨーガはやはりこれです!ゆっくりなのに体に効いてます。

秀子先生のアサナクラスはとってもリラックスできてそれでいて集中できます。プラナヤマもこんなに集中したのは久々でした。頭がすっきりします。
 
自分のクラスでいつも無駄な動きが多いなぁ・・・・(しゃべりも多い)と反省さっそく少しづつ自分のクラスでも取り入れたい内容ばかりです。
 
スートラ・ネーティは相変わらず苦手でした。インド・日本・バンコクと何度行っても出来ませんでした。(次回頑張ります)

  
今回の合宿セミナーで特に有益だったこと、理解が深まったこと
   
ヨーガについては当たり前と思っていた事が実は勝手な勘違いだったり、あいまいなまま覚えていたり、誤った知識だったりで大変勉強になりました。

初めての人はその様な誤った情報が無い分、純粋に受け入れられると思いますので、素晴らしいと思います。日本のヨーガ指導を行っている全ての人にお勧めです!   
      
(日本のヨーガ・・・・かなり美しく色づけされて本当の部分がまったく見えなくなってるように感じますので基本を振り返る良い機会です!)
 
特に、今回は仏教の国タイならではのブッタの思想を勉強する良い機会となりました。知ってるようで知らない事ばかりでした。

ブッタとヨーガの繋がりがこれほど深いとは今後も勉強していく課題が増えました。時間をかけて勉強して行きたいと感じました。
 
先生から薦められた本もほぼ揃えました(少しづつ読んでいます)。講義の後ですのでいろいろな事が少し身近に感じております
 

4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画
 
感覚で物事を捉えていく私とはまったく違った見方で、伝承されているヨーガを正しく伝えようとして下さってるのが良く分かります。

話を聞いていると今までばらばらだった理解がパズルのように組み合わさって行く感じが心地よく、大変充実した研修となりました。また次の研修会に参加したいと考えてます。

研修終了後はタイの大学で行われているクラスにも参加する機会を頂きました。英語での授業はとても新鮮でした。タイの学生達の真剣な眼差しが印象的で、日本よりももっとヨーガに近い国民性と精神性を感じました。

10日間の滞在でしたが大変素晴らしい充実した休暇を過ごす事が出来ました。観光と違い疲れる事はあまりなく、自然の中でヨーガを行い美味しい食事を頂き、素敵な仲間達との出会いで心身ともにリフレッシュ出来ました。
 
相方ご夫妻とレンさん、参加者の皆様に改めて御礼申し上げます。
 
インドあるいはカンボジアのスタディツアーに参加できる機会があったらなぁと思います(観光では表面的な部分しか見る事が出来ないと思いますので)。
 
カイバルヤダーマ大学と自然療法施設へ滞在する事をとても楽しみにしております。
 

5)タイランドの印象、役立つ情報など
 
タイは2度目ですがとても過ごしやすい大好きな国の一つです。インドよりももっと身近で、インドほどの緊張感もなく過ごせます。街中は歩きやすく電車も走ってますのでとても便利です。
 
基本的にみんな親切です(当然のことながら注意は必要ですが)。
 
マッサージも最高でした。先生に紹介していただいたアジア・ハーブ・アソシエーションに滞在中2回も行ってきました。
http://www.asiaherbassociation.com/

とろける様なマッサージで日本から持ち越した疲れも飛行機のつかれも取れます(しかも安いです!1000円位〜)施設も綺麗リラックス出来ます。天然ハーブを使いマッサージ店よりは高いですが高級スパよりはずっと安くちょうど良いです。日本語通じます。
 
マーケット(市場)での買い物は楽しく、夜遅くまで買い物が出来ました。涼しい綿のパンツやTシャツなど購入しました。
 
どれもだいたい500円〜600円位でした(150バーツ〜200バーツくらいのものが多かったです)。シルクのストールも購入しましたが600円くらい
でした(安い!)。
 
それから友人とディナークルーズへ出かけましたが900バーツ(2700円位)でかなり充実でした。食事も美味しいし、ライトアップされたワットポーや
暁の寺は美しくバンコクの夜風を浴びてとっても良い気分でした。
http://www.his-bkk.com/coupon/coupon.htm

改めて、あぁバンコクに来れて良かったと静かに実感しました。1日くらいはこんな贅沢も良いかもしれません
 

(このシリーズ続く)
       
 

夏合宿セミナー・フィードバック(4)

夏合宿のフィードバック・シリーズ(4)
 
『タイでの合宿セミナー2008年8月』シリーズの続きです。
         
8月のバンコク郊外の『パナ・ソム(森のアシュラム)』での合宿セミナーには10名の方が参加(男性4名、女性6名)されました。
    
今回は東京郊外在住の「A.S.」さんのフィードバックです。

「A.S.」さんはフリーランスの編集者で、主に女性誌の料理記事を担当されています。20代から「ヨーガ」に興味をお持ちで、3年前からわたしたちのプログラムにも参加されるようになりました。
 
2005年8月と2006年8月の『ワンサニット・アシュラム』での合宿セミナーに参加、2006年12月の『カイヴァリヤダーマ研究所』の「第5回国際会議」と、その前のリシケーシュ探訪ツアーとその後のロナウラでの1週間の「プラーナーヤーマ」のコースにも参加されました。
   
ご自身の体験から「ヨーガ」の有効性を良く納得され、今後は心身ともにハードな出版業界の同業者に、セルフケアとしての「ヨーガ」を紹介することを志向されています。「ヨーガ」を深めるためのインドでの勉強計画もプランニング中です。
         
ライフ・スタイルの変化
     
バンコクのシーナカリン・ヴィロード大学人文学部哲学宗教学科での「ヨーガ・プロジェクト」が始まったのは2001年です。まだまだ「暢気な時代」、でした。
   
当時はバンコクでの「ヨーガ」の認知度もそれほど高くなく、まだ「目新しいもの」の部類でした。受講生の意識も、「健康に良いらしいから、やってみましょう!」といった、比較的平和で軽いノリでした。   
        
その後、タイでも年々いろんな事が起こりました。SARS、鳥インフルエンザ、南部のイスラム過激派テロ、津波、政変、クーデター、etc. etc.....年々バンコクでも「ストレス度」は高まる一方です。
 
また、10年前のコンピューターOSの「Windows98」の登場以降、社会での仕事の仕方やライフ・スタイルも大きく変わりましたし、今後も変わり続けて行くことでしょう。それは日本でもタイでも同じです。
   
もはや、仕事の上でコンピューターとインターネットと付き合う「ストレス」から逃れることは出来ないですね.....
 
それやこれやで、大学でわたしたちが担当するコースの雰囲気も年々変わって来ています。年毎に受講生の真剣度が上がり、「ヨーガ」への動機も、単なる「健康・フィットネス」からストレスへの耐性を高め精神的にタフになる、という「現代社会サバイバル」の方向性へとシフトしています。  
   
実際、ストレスで病気になったり鬱になる前に、ストレスへの耐性を高め、精神的にタフになることが、みんなの共通の関心事になりつつあります。そうでないと、貴重な人生を無駄にして仕舞うかも知れないご時世ですね。
 
ストレスに強くなり、人生を無駄遣いしないための有益な指針は、「伝統的ヨーガ」に数多く伝承されています。
 
「ハタ・ヨーガ」を実践し継承して来た「サドゥー」は、ヒンドゥー社会のアウトサイダー・外道ですが、やたらと環境的・社会的なストレスに強く、肉体的にも精神的にも、抜群にタフな人たちだったのです。
  
「伝統的ヨーガ」のリソースを読み解き、自分の日常生活の中に応用して行くことで、現代社会に生きるわたしたちも、インド古来から継承されて来た「サドゥー的なタフさ」を身に付けて行くことが期待されます。それは、大いに頼もしく、楽しいことですね。
       
     
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『パナ・ソム(Panasom)』での合宿セミナーのフィードバック
(A.S.さん、東京郊外在住)

  
   
1)『パナ・ソム』の場所と環境

バンコクから車で1時間ほど。睡蓮やハスの花咲く水辺にコテージが点在した、リゾートホテルといった趣の宿泊施設です。
  
緑濃く茂るタイの植生が見られ、一方では田園風景が広がって、南国情緒たっぷり。
 
施設の猫や犬が周辺を散策し、猫のモーちゃんは癒し系アイドルとして人気者に。スタッフの方々もフレンドリーでした。 

 
2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.
   

部屋は、1軒タイプの大部屋とツインの個室タイプなど。エアコン&温水シャワー、水洗トイレ、バスタオル、テレビ付きで、普通のホテルと何ら変わりません。2日に1度は清掃が入り、特に虫の心配もありませんでした。
 
メンバーとすぐに仲良くなれるのが大部屋、マイペースで寛げるのが個室。友人や夫婦で、ツインに泊まるのがおすすめです。
 
セミナールームは、池に面した小屋で、10人はゆったり横になれる広さ。もちろんエアコン、扇風機付きで、建物そばにお茶のセットも用意されています。水場が近いので、ネティーの練習がしやすい。
 
食堂は屋根付きの屋外、オープンです。朝はさわやかですが、夜は虫に刺されやすいので、多少の虫よけ作戦が必要。
   
食事は、ビュフェスタイルのシーフードベジタリアン。日本人の口に合わせたタイ料理ですが、食後の講義に備えて食べ過ぎに注意。メニューのバリエーションは豊富で、滞在中にひと通りのタイ料理が食せます。
  
最終日のデザートには、リクエストしたドリアンが登場。苦手な人は眉をひそめ、好きな人はニンマリ!おいしいマンゴーもあったのでご心配なく。
         
3)合宿セミナーの講義と実習について
 
講義の内容について
   
ヨーガの歴史的背景、近代ヨーガまでの体系的な知識に沿った解説で、客観的に理解を深めることができました。
 
また、今回は仏教の思想や背景も講義の柱となり、夜の講義ではNHKで放映されたブッダのDVDを鑑賞。その他、映像を駆使した講義は、興味を引きつけるものがあります。
    
講義の補助としてダウンロードできる資料や推奨図書の紹介があり、事前に熟読することで、よりよい理解が得られると思います。
 
通常プログラムのほかに、タイ・ヨーガ研究所のカビィさん、参加者のE.Tさんの講義がありました。
 
実習について
      
基本的なアーサナ、ムドラー、バンダ、プラナーヤーマ、クリヤヨーガなど。解説とデモンスレーションの後、流れのなかでアーサナの実習。
   
いずれも伝承されてきた基本的なアーサナで、フィットネス系ヨーガに慣れている人は、物足りなく感じるかもしれません。ところが実習を重ねると、その効果を実感し、身体と向き合って末永く続けられるアーサナのツボがよくわかってきます。これは非常に有益なことでした。
        
短期間ですが、プラナーヤーマ、クリヤヨーガ等、ともに指導者のもとで安全に実習を受けられるのが大きなメリットです。
 
今回の合宿セミナーで特に有益だったこと、理解が深まったこと
   
実は、何度目かのリピーターですが、ようやくヨーガの概念がシンプルに呑み込め、どのように深めていけばよいか、うっすらとわかってきたように感じました。
 
日本を離れ、仏教国のタイでセミナーを受けることにも、大きなメリットがあると思います。 
     

4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画
    
インドをはじめ、周辺アジアの精神性に触れるスタディツアーを期待しています。

 
5)タイランドの印象、役立つ情報など
    
フリータイムで訪ねたのが、王立博物館。タイの歴史を知るほか、スコータイやアユタヤなど各時代の仏教美術が鑑賞できます。
 
特に講義を受けたあとだったので、インド、ヒンドゥー文化から繋がる仏像等、タイにおける仏教美術の変遷を興味深く見ることができました。入場料は、120円程度。
 
博物館のある王宮周辺は、ワット・ポーなど有名寺院や観光施設も多く、タイ初めてさんにおすすめです。かつてのバックパッカーの聖地"カオサン"も近く、バンコクならのローカルな乗り物(トゥクトゥクやボート)の利用や路地歩き、食べ歩きが楽しめます!
 
参加した時季は、雨期といってもほぼ晴天が続き、快適快調(日本のほうが悪天候だったようですね)。

短期間ですが、ヨーガに集中できる贅沢な時間を持て、相方先生ご夫妻はじめ、ご一緒したみなさまには大変感謝しております。
ありがとうございました。
 

(このシリーズ続く)
  
       

夏合宿セミナー・フィードバック(5)

夏合宿のフィードバック・シリーズ(5)
             
『タイでの合宿セミナー2008年8月』シリーズです。
合宿セミナーに参加された方からのフィードバックが続いています。 
                       
今回は愛知在住の「T.M.」さんのフィードバックです。好奇心旺盛な20代の女性です。
  
「T.M.」さんはタイが好きで、しばしば旅行で訪ねて来られていましたが、うちの「ブログ」でタイで「ヨーガ」の合宿セミナーが企画されていることを知り、2005年に『ワンサニット・アシュラム』の合宿セミナーに参加されました。
 
その後、『ワンサニット』での2006年お正月合宿セミナーにも参加、引き続き、インドで2006年1月17日の『ロナウラ・ヨーガ研究所』主催の「M.L.ガロテ先生一周忌記念・第1回国際会議」に参加されました。これはタイ組と企画された「インド研修ツアー」の一環でしたが、「T.M.」さんも同行、ロナウラの後、タイ組とリシケーシュにも行かれました。
     
(リシケーシュでは『ダヤーナンダ・アシュラム』に滞在したのですが、「T.M.」さんはご実家が神道の「神主」の家系で、「アシュラム」付属のヒンドゥー寺院での毎日の礼拝行事(プージャー)と神道の礼拝行事の類似性に強い好奇心を持たれ、帰国後、神道系の大学で神主養成講座(受講生は神主の家系限定)を受講された、という後日談があります)。
             
ヒンドゥー教と神道・仏教
   
インドのヒンドゥー教と日本の神道はどちらも「民族宗教」というカテゴリーに分類される、親戚同士の宗教です。ユダヤ教も同じカテゴリーです。
 
つまり、その文化に生まれることで自動的に所属が決まる宗教で、個人の意志で選択可能な「キリスト教」や「イスラム教」や「仏教」とは性格が異なります(それらは「民族宗教」に対して、「世界宗教」と呼ばれます)。
 
ヒンドゥー教はかって東南アジア全般に伝搬していました。カンボジアのアンコールだけでなく、現在のベトナムにまでヒンドゥー教時代の遺跡(チャンパ王国)が残っています。
 
ヒンドゥー教は、かっては現在の「インド共和国」の国境線を遙かに超えた地域まで広がっていた宗教文化、という歴史認識は大切でしょう。
  
日本の「精神性」は、古来からの神道の土壌の上に大陸から伝搬して来た仏教が影響を与えたもの、と言えるでしょう。日本の文化にどこまで「仏教」が根付いたかは、さまざまな見方が出来る興味深い話題です。
 
タイのような上座部仏教国から見ると、日本にはヒンドゥー教や仏教の行動原理の中核である、「因果応報の法則(カルマの法則)」に基づく強靱な個人主義が根付いていない、ように見受けられます。
 
逆に、日本の文化には「色即是空・空即是色」という大乗仏教の「空性」の論理に基づく感性が良く溶け込んでいるように思えます、と言うか、「仏教」の中でも、日本的感性でフィルターが掛けられて残ったものが日本に受容されている、ということでしょう。
      
「色即是空・空即是色」は「インド哲学」による存在理解のひとつの表現ですが、それを哲学的に、論理的に突き詰めて解明するというような思想活動は、日本の文化土壌には向いていないようです。
               
また、インド人やタイ人のように、己の思考と行動のみが自分の未来を左右し、自分の精神性を向上させる、という「因果応報の法則」を背負った明晰な生き方を貫く、ということも、どうも日本の文化土壌には合わないようです。 
      
いずれにしても、興味の尽きない話題ですね.....
      
今、日本で目にする形態の「葬式仏教」を基準にして、古代のインドに発祥し、アジア全般に伝搬し、長い年月に渡り数知れない人々の人生を良い方向に導いて来た「仏教」という哲学・宗教思想の価値を判断することは出来ないものです。
   
「ヨーガ」に興味を持つひとは、「ヨーガ」の勉強の過程で「仏教」への幅広い教養も深めることが、とても有利になります。そのことで、なぜ、自分はあえて「ヨーガ」を選ぶのか、という自覚への厚みが増すことになるでしょう。
       
昨今流行の、アメリカから来たような商業ヨガ・ヨーガのサル真似をして喜んでいるようでは、日本人としての「精神性」のルーツを無視することにもなります。
 
わが恩師の「M.L.ガロテ」先生は、西欧式の流行ヨガ・ヨーガのことを、いつも「Superficial(薄っぺら)」と、一言で切って捨てておられました。
    
タイという文化土壌で、仏教の「精神性」の深いうちのタイのスタッフ連と「ヨーガ」の仕事を進めながら、最近、ガロテ先生のその言葉の意味をつくづく思い起こすことが多くなった、ように思います。
    

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『パナ・ソム(Panasom)』での合宿セミナーのフィードバック
(T.M.さん、愛知在住)
 
 
1)『パナ・ソム』の場所と環境  
 
私は、集合の時刻に間に合わなかった為、空港からTAXIで向かいました。空港から1.5時間くらいです。郊外のためか、ドライバーさんが道に迷い、パナソムのスタッフさんと携帯で何度も連絡をしてもらいながら、やっと見つかりました!
  
環境は、とてものどかでのんびりとした気持ちにさせてくれるところです。南国特有の鮮やかな花々や、生い茂るグリーン、施設の外に広がる豊かな田んぼは「今、タイにいるんだっ!」という気持ちをぐっと盛り上げてくれます。
 
タイ人スタッフのレンさんと一緒に施設内をお散歩をした時に、いたるところに植わっている、タイ料理にかかせないいろいろなハーブや野菜、木、フルーツなどを教えてもらいました。
 
日本では目にする機会のない植物の、香りや使い道を知る事ができるのも、面白い経験だと思います。
    

2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.
   
部屋について

広々とした作りで、クーラー完備、清潔で快適でした。参加メンバーのみなさんといろいろお話ができ、とても楽しく良い経験になりました。
 
ただ、ベッドがぎゅうぎゅうに置かれているため、荷物の置き場所に困りました。6人で使うのは少し窮屈な感じです。3つのセクションに分かれているのですが、各セクションに1人ぐらいがいいかなぁ、と思います。シャワーやトイレ、洗面台も2つずつなので、3〜4人くらいだと、良いと思います。
 

セミナー室について

池を横目に魚を探しつつ、自然を満喫し、猫のモーちゃんを探しながら歩いていると、セミナー室が現れます。

窓が多く、明るく講義に集中しやすい雰囲気です。壁に描かれている白い象の絵も、タイ独特の流れるような涼やかな線や、色とりどりの装飾が素敵です。
 
食事について

野菜中心のタイ料理で、本格的、かつマイルドでとってもおいしいお料理ばかりでした。

私は、日本ではいつもなんとなく胃が重く、朝もあまり食欲がありませんでした。ところが!驚いた事に、合宿中は毎朝「ぐうっ〜」というくらいお腹がすいていたのです。
 
日中も、朝昼晩しっかり食べているのに、胃は軽く、体も軽く感じました。野菜中心のシンプルな献立の立て方は、とても参考になります。
 
合宿終了後に、施設スタッフの方から、「今後の参考にするから」と、合宿中のメニューの1つ1つの感想や、評価を求められました。スタッフの方たちの熱心さと、心づかいをとても嬉しく思いました。
  

3)合宿セミナーの講義と実習について
 
講義の内容について

今回は3度目の合宿セミナーだったのですが、はじめにきちんと基本を押さえて下さるので、しっかりと今までの復習ができました。

先生は、参加するメンバー構成によって、講義のポイントを変えてお話して下さるそうなので、参加する度に新しい知識を吸収できます。復習と、新たな学びによって理解が深まります。
 
実習について

実習も講義同様、基本の流れを押さえながら、参加する度に少しずつ違う実習に取り組む事ができるので、新鮮です。
    
安全に、気持よくYOGAを続けるために、クッションなどでしっかりサポートを入れて進めます。

ともすると、柔軟性を求めてついつい無理をしてしまいがちですが、最小限の力で快適に保持するコツをしっかり学べます。
 
今回の合宿セミナーで特に有益だったこと、理解が深まったこと

NHK仏陀の歩みシリーズを参考に、仏教がどのように伝来し、変化を遂げていったかを学ぶ事ができ、とても有益でした。
 
仏教という1つの宗教が時代と国を経て、個性豊かに変化していくさまからは、そこに広がる、さまざまな宗教観、文化、人、歴史、国、等の違いを窺い知ることができます。
 
複雑に絡まった、その1つ1つの要因を切り離して、「仏教」と考えることは、不可能であり、より俯瞰的に流れをとらえていく事が大切だと思いました。
そうすることで、仏教という宗教から広がる1つの新しい世界のとらえ方ができるように思います。
  
YOGAの理解を深めるためにも、YOGAが経てきたその時々の、世界の大きな流れや時代背景等をつかむ事が、有益だと改めて思いました。
 
もう1つ、カヴィーさんの講義は、自分自身の在り方を改めて考えさせられる内容でした。

タイ仏教徒が目指す、究極のゴールをあげた後で、「あなたたちの日本人の究極のゴールはどこにあるのか?」という問いかけには即答できませんでした。

ゴールがないという事は、さまよい続けるということ。ショックでしたが、とても勉強になりました。
    

4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画 
 
恵まれた環境の中で、短期的に集中してYOGAを学ぶ経験は、とても良い心と体のデトックス&栄養だと思います。

YOGA三昧を経験すると、合宿終了後も無理なく自然とYOGAを生活に取り入れていけるようです。

今後もぜひ参加させて頂きたいと思います。今度はインドにも行きたい!と思っています。
 

5)タイランドの印象、役立つ情報など

タイはなんともいえない魅力のある国だと思います。食べ物はおいしく、見るもの全てが新鮮です♪

その中でも特に、私はタイの人々がとても好きです。笑顔が温かく、親切。穏やかで、たまに、びっくりするくらい無邪気な1面をみせてくれたりします。価値観の違いに驚くこともしばしばで、それも又楽しかったりします。
  
タイの人と同じくらいフレンドリーなのが、蚊です。虫よけは、タイではレモングラスの爽やかなものが手に入ります。が、かゆみ止めは日本の製品の方が即効性があるようです。タイでよく使われている塗り薬は、塗った所がまーるく日焼けするので注意です!
    
最後になりましたが、先生をはじめ、スタッフのレンさん、参加メンバーの皆様にも、大変お世話になりました。ありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています。
 
  
(このシリーズ続く)
 
 
 

2008年9月5日金曜日

秋の合宿セミナーご案内

タイの11月は雨季が終わり、乾季に入るベスト・シーズンです。11月3日(月)の「文化の日」前後の連休に合わせて、『ワンサニット・アシュラム』での合宿セミナーを予定しています。

日時:11月1日(土)・5日(水)
会場:『ワンサニット・アシュラム(Wongsanit Ashram)』
www.sulak-sivaraksaorg/network24.php (『ワンサニット』のホームページ)
     
『ワンサニット・アシュラム』は『サティラコセーシュ・ナーガプラディーパ財団』傘下の団体で、1985年にエコロジーと精神性の実践のために設立された施設です。

バンコクから車で1時間ほど郊外の田園地帯、ナコンナヨック県のオンカラックにあります。
『ワンサニット・アシュラム』へのマップ
http://www.sulak-sivaraksa.org/en/docs/AshramMap2551.pdf
      
『ワンサニット・アシュラム』の環境と設備は、恵まれた自然環境を生かしたやや「アウト・ドアー」系で、「自然療法センター」としても利用されています。「ヨーガ」の合宿セミナーには最適な条件が整っています。
    
11月の合宿セミナーに興味のある方は、どうぞお問い合わせ下さい。

コースは参加者6名から成立します。定員は10名前後です。現在6名の方からお問い合わせを頂いています。「参加確認」は1ヶ月の10月1日です。



以下は『ワンサニット・アシュラム』での「夏合宿セミナー2007」に参加された方からのフィードバックです。

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「K.S.(東京在住)」さんのフィードバック
     
<場所・環境>

・自然に囲まれ、ヨーガに専念できる環境です。

・新しいゲストハウスに宿泊したためか、アリの被害は全くなし。

・蚊取り線香を時々使っていたので蚊の被害も特になし。


・部屋にはトイレットペーパー・ボディソープ・シャンプーが備え付けてあります。


・シャワーは水しかでませんが、夕方までに浴びておけば特に問題ありません。夜はさすがに冷たいと感じました。


・トイレはまあ我慢できる範囲内ですが、都会生活に慣れてしまったキレイ好きの人には少々厳しいでしょう。ただ、毎日掃除してましたし、場所によっては洋式もあります。


・新しいゲストハウスは木々に囲まれて日陰になっており、扇風機が天井についているので、比較的涼しいです。


・夜、扇風機を止めると暑くて寝苦しく、つけっぱなしだと体調がおかしくなるので、睡眠には少々苦労しました(とはいっても今年の日本の方が暑かったです)。


・寝る際に、虫・カエル等の鳴声は特に気になりませんでした。


<食事>

・タイの家庭料理といった感じで参加したみなさんに好評でしたが、実は私はなじめませんでした。

・相方先生のお住まいの近所の食堂や昨年参加したPDAパタヤでは随分おいしく感じたので、私の場合はレストランのタイ料理が合うようです。


<講義>

(導入の講義)

・アーサナについて(ヨーガ・スートラ&ハタ・プラピディカー&ゲーランダ・サンヒターより) 


・ヨーガの参考文献の説明 


(メインの講義) 

・プラナヤマの詳細説明 


・ヨーガの概要(カイヴァリアダーマ研究所テキストに基づく)


・インド哲学の概要 


・ヨーガ・スートラの構造と内容の詳細説明 


・ゴーラクシャ・シャタカのポイント説明


(スライド゛・映像を使った講義) 

・インド最大の哲学者シャンカラ物語(超レア映像です) 


・仏教とタイ人に関するドキュメンタリー 


・「ゲーランダ・サンヒター」のアーサナ説明


・講義の順番・内容・構成、全てにおいて素晴らしかったです。事前に相当練り詰めて組み立てていると感じました。


・昨年の内容をさらに発展させた部分と全く新しい部分とで成り立っており、初めて参加する方もリピーターの方もともに満足できる内容でした。


・相方先生の話の進め方が、本題からそれないように注意深くコントロールされていたので、テーマが非常に深まったと思います。


・今年の目玉はヨーガ・スートラの構造説明と内容の理解&ゴーラクシャ・シャタカの内容説明ですね。


・サマーディをキーワードにヨーガ・スートラやゴーラクシャ・シャタカを再構築しての説明により、ヨーガに関する理解が深まりました。


<実習>

・アーサナは基本的かつ無理をしないやり方でした。

・カイヴァリアダーマ研究所の実証研究の結果、この角度が一番効果がある、文献によるとこういうやり方になる等の説明をして頂きました。


・ヨーガ教室等でやっているアーサナはオーバーストレッチになっており、腰痛がヨーガ教師の職業病になっているという話は衝撃的でした。


・プラナヤマの実習が非常に充実していました。日本ではプラナヤマを教えることのできる方が少ないので、非常に勉強になりました。


<今後の要望>

・初日からワンサニットに行った方が良いと思います。WE-TRAINは新空港からは時間がかかることと、宿泊している子供達が夜&早朝大騒ぎするので寝るのに苦労するからです。

・初日は10分程度のガイダンスのみだったのですが、昨年のように1時間程度の講義があった方が良いと思います。


・Mさんも書いていましたが、一番最初の実習時の「古典文献に基づくアーサナの説明」も録音対象にした方が良いと思います。


・ムーラ・バンダ&ジャランダーラ・バンダの練習をネーティの時に1度やりましたが、朝・夕の実習時に組み込んで欲しいと思います。

  
<今後参加される方へのアドバイス>

・蚊取り線香は有効ですが、ずっと使っていると喉が痛くなるので電池式のものも併用した方が良いと思います。

・洗濯は専用のスペースがあり(ここでは蚊取り線香が必須です)、洗濯用のバケツ(たらい)があります。荷物は最小限にして洗濯した方が良いと思います。


・洗濯物を干す場所(ひもが張ってあります)は、洗濯スペースのそば(かなり干せます)と部屋の前にあります。女性はともかく男性はひも等は持参する必要はありません。


・アリの被害は特にありませんでしたが、一応アリ用の殺虫剤は持参した方が良いでしょう。


・タイのトイレは紙を流しません。女性用トイレはゴミ箱があるようですが、男性用トイレにはありません。ナイロン袋等を持っていく方が よいでしょう。


・セミナーに参加する前の予習として参考図書を読むのはもちろんですが、私がお勧めするのは、相方先生の過去のブログを全部読むことです。このブログは知識の宝庫だと思いますし、セミナーへの基礎知識として大変役立ちます。


<最後に>
相方ひろし先生、ひでこ先生。参加者のみなさん。セミナー期間中は大変お世話になり、ありがとうございました。また、みなさんとお会いできる日を楽しみにしております            


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「E.T」さん(東京在住)のフィードバック

「E.T」さんは、
①2004年2月のバンコクでのヨーガ・コンフェレンス(タイ政府厚生省協賛)
②2006年1月のロナウラ・ヨーガ研究所主催のコンフェレンス
③2006年12月のカイヴァリヤダーマ研究所主催のコンフェレンス
の3回のコンフェレンス(国際会議)に出席されています。
また、②と③と同時に実施されたリシケーシュへの「スタディ・ツアー」にも2回参加されました。 
今年81歳になられましたが、精力的に「ヨーガと精神性」の探求を続けておられます。
またインドの学校への経済的な支援活動も続けておられます。

2004年2月のバンコクでの「ヨーガ・コンフェレンス」のときに、インドから故ガロテ先生が主賓として招待されていたのですが、日本から参加されていた「E.T」さんが、時間が空くと何時でも折り紙に専心される姿を見て、ガロテ先生が「Tはヨーギーである」と大いに感心された、という出来事がありました。
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1)環境 

バンコクから車で約1時間半。
着いてまず筏で川をわたり、
森の中へ吸い込まれる。
東京の町中から180度転換。

2)部屋

一人部屋と二人部屋がある。
網戸がしっかり,蚊帳もあり、
私は蚊とり線香もなしですんだ。
夜扇風機は止めるくらい。
日中は熱い、湿度まあまあOK.
網戸のない吹き通しの教室では
小さい蝿虫が目のあたりに
まとわりついて困った。(インドも同じ)

食事

米、そうめん、うどん状、スープ日本人に合う。

3)講義

プロジェクター、白版使用、
質問随時、かみくだいて
分かりやすく教えてくださる。

実習

初心者、ベテランOK.

4) まとめ

タイは近いので気軽に行けます。ビザもいらず日本人に親切。
ワンサニット・アシュラムはエコ志向運動の中心ということです。

相方ご夫妻がご親切にお世話くださりほんとうにありがたく 
心からあつく御礼申し上げます。また行きたいです。

行ったことのない方はぜひともご一緒に。

ヴェーダンダ、ヨーガ、仏教の3本柱。実に奥深いものがあります。
死ぬまで勉強ですね。

一生勉強               呑気に
  一生ヨーガ                陽気に
    一生不悟                朗らかに



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「C.O.」(広島在住)さんのフィードバック

1)「ワンサニット・アシュラム」の場所と環境について

小動物さんと共に、緑豊かな環境で最高でした。蚊取り線香を常に携帯していましたが、一番かまれてました・・・
     
2)部屋と食事について
   
ひでこ先生のご指摘どおり、日本人にとって使いやすくなっているようで、個人的にはとても快適で食事もおいしかったです。
        
3)合宿セミナーの講義と実習について

講義について

「ヨーガ・スートラ」のココロの分析が簡潔でわかりやすかったです。昨年よりますます簡潔でした。自分が実践できているかどうかは別として、こういったことが書いてあるのか!と感動。今まで聞いてきた他のセミナーでは、「わけわからん」でした。

「ゴラクシャシャタカ」では講義中の説明である程度把握できました。邦訳まってます!  
       
実習について

「毎日ヨーガ」を目標にしていますので非常に参考になりました。
      
4)全般的感想
   
私個人的に、今後の方向性が明確になりとてもよかったです。「毎日ヨーガ」を実践していきます。昨年くじけたことをバネに、なんとかがんばっていきたい、と思っています。

王宮周辺半日観光、お世話になりありがとうございました。Sさん、Sさんありがとうございました。

DVDよかったです。今後ヨーガ、仏教(哲学)、ヴェーダーンダを関連して理解を深めていければいいなと、思ってます。今後とも宜しくお願いします。ありがとうございました。



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「A.M.」さん(タイ在住)のフィードバック

初めての参加です。ヨーガは自己流でストレッチ程度にするぐらいの初心者レベル。さらにインドの哲学や歴史にいたっては超~初心者でしたが、合宿に先生のブログにあったお薦め書籍4冊を読んでおいたので、何とか講義についていくことができました。

5日間、暑さと湿度に少々バテ気味(タイの南の島ライフでは、暑い昼間に活動しないタイ式に慣れていたので)だったのですが、すばらしい環境と講義実習に、感動&エンジョイしました。

2日目朝、We-Trainでの一番最初の講義から私には衝撃的な内容で、「私はこれを知りたかったんだー!」と心の奥底で感じるものがありました(この時の講義は録音されていませんでした。。。残念。)。

ヨーガやインド哲学初心者の私には、講義で出てくるインド人の長い名前やアーサナの名前、次々と先生の口から出てくるサンスクリット語に少々混乱ぎみでした。

先生が講義されたヨーガの歴史や流派の流れを簡単につかんだドキュメント、また、アーサナの名前リストなどがあればと思いました。

これまでアーサナをした次の日はいつも全身筋肉痛で、私にはヨガはきつすぎるのかも。。。と続けるのをあきらめかけていました。ところが、今回の合宿での実習ペースは私にぴったり!

さらに、これまでのアーサナを続けていたら健康になるどころか身体を壊す危険性があることを知り、びっくりしました。

ワンサニットではアリや蚊に悩まされることもなく、また、美味しい食事に少々太ってしまいました。最初の晩、We-Trainではなく、直接ワンサニットに入っても良かったのでは(静かでシャワー室も大きく、食事も良いので)と思いました。

そんな田舎に位置するワンサニットでさえ、大音量のスピーカーから流れる音楽やアナウンス(ラジオ?)がしょっちゅう聞こえてきて、残念でした。まぁ、これも本当のタイランドを垣間見る経験なのかもしれませんが。。。

学生のころ、Vandana Shiva(ヴァンダナ・シバ)女史の本を読んで頭をガツーンとやられたのを思い出しましたが、今回も相方先生の講義を通して、再びインドにやられました。。。

私の頭をガツンガツンさせる、そんなインドなのですが、まだ足を踏み入れたことがありません。今後「アーユルヴェーダ&自然療法・体験ツアー」なるものがあれば、ぜひ参加したいです。一人より多くの人と旅するほうが楽しいですから。。。

また、ロナウラの6週間コース、参加してみたいのですが、まずはスートラ・ネティを克服せねば。。。

ヨーガとどう向き合うかを考えるきっかけになった5日間でした。そして宗教とどう付き合うかが、私の中で今後の課題として浮かびあがってきました。

本物のヨーガとインドの真髄を教えてくださったひろし先生、ひでこ先生、そして私の超初心者レベルの質問に付き合ってくださった参加者の皆さん、お世話になりました。すばらしい時をともに過ごせたことに感謝します。どうもありがとうございました!

P.S.
最終日、皆さんとお別れしてから、バンコクのホテルに1泊したのですが、チェックインしようとホテルに入ったところ、ちょうどインドからの団体客50人くらいも到着したところのようで、ロビーはインド人特有の喧騒と体臭でものすごいことになっておりました。

いつもなら「あちゃ~、ついてないわ。。」と思うところなのですが、この時は彼らの大声も体臭もさほど気にならず、親しみをもって彼らを観察している自分がいました。。。


その後、以前の同僚に会いに、バンコク市内にあるアイリッシュ・バーへ行ったのですが、そこで往年のヒットソングを生で歌っていたのがなっ、何とインド人!アイリッシュ・バーで「わ~いえむしーえ~!」と歌うインド人。。。

最後の最後までインドにやられました。。。