2012年7月24日火曜日

カイヴァリヤダーマ研究所の6週間コース2012

カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ
夏期6週間コース(CCY)総括レポート

期間:2012年5月2日-6月11日


ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所の付属カレッジで5月・6月に開講された夏期6週間コース(CCY)を受講された、大阪在住の「T.K.」さん(女性)のフィードバックです。

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【プロフィール】

1. 住んでいるところ
大阪府泉大津市



2. 現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
 
電子部品業界の商社で事務職をしていましたが、1月末で退職。

ロナウラ2012
自然療法アシュラム・ウルリカンチャン(10日間滞在)
ムンバイ・サンタクルズの「ヨーガ・インスティチュート(YI)」(7日間滞在)
カイヴァリヤダーマCCYコース(5月~6週間)を修了し、帰国。



3. 関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
ヨーガ、旅行、山歩き



4. ヨーガ歴・プログラムへの参加歴
ヨーガ歴5年
穂高2011①



5. ヨーガがご自分に持つ意味
心身の健康維持の術であり、より掘り下げて理解を深めたい研究対象。


Lonava2012 (66)


【コース全般のフィードバック】
1.場所と環境 
1.1.ロナウラという環境


小さい町です。ロナウラ名物の「Chiki」屋さんがとにかく多いです。駅近辺に大きいモールはなく、小さい商店が立ち並んでます。


1.2.カイヴァリヤダーマ研究所の施設

大きく分けて、①リサーチ部門 ②カレッジ部門 ③ホスピタル部門の3部門があります。

施設内にはそれぞれの部門の建物がある他、図書館やブックストア、小さい売店やスワーミジがいらっしゃるクティ、アーユルベーダやナチュロパシーを行うエリア、学生や患者さん用の宿泊スペース、それから少し離れた所にスタッフの方々の居住スペースがあります。

とても手入れされたお庭もあってとても居心地が良いです。


1.3.ゲスト・ルーム

CCYコースに参加する外国人留学生は、2人で1室をシェアして利用することになります。机・椅子、ベット、クローゼットがそれぞれ1人ずつに用意されています。

小さいシンク、トイレ・シャワーが部屋にあります。私の場合、初日数日でルームメイトのポルトガル人の子がコース内容に満足できず辞めていったので、その後1人で使う事になりました。

1人で使う事は基本的に許されないので、ホスピタルに来る患者さんとシェアしてもらうと事務所のスタッフに言われましたが、結果的にはその後どなたも来ず1人で使えてラッキーでした。


1.4.ダイニング・ホールでの食事

私たち留学生はホスピタルのキッチンを利用します。利用時間内であれば、どのタイミングで行ってもよいスタイルです。

食事は、曜日により出されるメニューは決まっているので、1週間毎の同じローテーションでしたが、どれも美味しく頂きました。

毎日フルーツが食べれるのがとても嬉しかったです。週に1度朝食にパンが出るのも嬉しかったです。

夜は毎日トマトやカボチャ、ホウレンソウなどの野菜スープもありました。

必要以上の味付けがされてない素材の味そのものでした。

インド人のコース参加者は別のダイニング・ホールで食事をするので、時々一緒に同級生と食事をしに行きました。メニューや味付けも違うので、新鮮でした。


1.5.キャンパス内の生活

毎日同じスケジュールに従った規則正しい生活が送れるのが心地よかったです。休憩時間や食事前食後に所々にある庭でゆっくりしたり、学ぶ事は多かったですが、気持ちにゆとりをもって過ごす事ができました。



2.付属カレッジの授業について

2.1.実習クラス(プラクティス)

ひとつひとつのアーサナを詳しく説明を入れて進めるクラス構成でした。アーサナを組み合わせて進めるほぐされるクラスというより、ひとつひとつのアーサナを学んで実践で確認して理解していくというクラスに感じました。

先生が壇上でマイクを使って説明してくれますが、アーサナ・ホールが広いのでその場で質問したりする事が困難に思えました。

私たちの時はインターンの方2名がアジャストしに歩きまわってくれていたので、質問やアーサナの修正をしてくれて、とても助かりました。


2.2.講義の内容
ヨーガをいろいろな面から学べるカリキュラムで、とても勉強になりました。
科目は6科目ありました。

・TRADITIONAL YOGA
・YOGA & VALUE EDUCATION
・YOGA & PHYSICAL EDUCATION
・STRUCTURE & FUNCTION OF HUMAN BODY & EFFECTRS OF YOGA PRACTICES ON IT
・YOGA & MENTAL HEALTH
・PRACTICE TEACHING IN YOGA

6週間のコースは、最後の1週間が試験期間なので、実質5週間しか学ぶ期間がない中で、各授業ともとても興味深く内容が濃いので、毎日学ぶ楽しさを味わいました。


2.3.講師陣の印象

年配でベテランの先生方の講義がとても印象的でした。本や資料にはない説明や例を沢山用いて話してくれるので、授業に参加する事の意義そのものも教えて頂いたように思います。

また、その人間性も素晴らしい方々でした。


2.4.他の受講生(インド人・外国人)

コース参加者はトータル40名近くいました。男女比は、1:3で圧倒的に女子が多かったです。年齢は18歳~4・50歳までとかなり幅広く、職業やコース参加の動機も様々でした。

うち留学生は少なく、フランス人女性、イラン人女性、インドネシア人女性、私の4人のみでした。


2.5.授業時間以外の過し方

朝夕のアーサナ・クラスでは身体ほぐしには充分な内容に感じなかったので、ホスピタルの上のテラスで一人のびのびとアーサナ練習をしたりしました。

また、留学生クラスメートと部屋の前でお茶を飲んで話したり、インド人のクラスメートの部屋を訪ねたりしました。

日曜はクラスがないので、キャンパスの外に出たり、近くの丘に登って湖を眺めに行ったりしました。



3.研究所のキャンパスの外にて

3.1.プネー訪問

6週間のコース中にはプネーに行きませんでしたが、モールでショッピングをして気分転換をされたい方には良いと思います。


3.2.ロナウラ・ヨーガ研究所訪問

1年に1冊のペースで出版物を手掛ける活動をされています。古いサンスクリットで書かれた原本を見せて頂いたり、作業工程を聞かせて頂いて、本当に気の遠くなるような作業をされている事に感銘を受けました。

1冊1冊どういった本かの説明も聞かせて頂き、とても丁寧な対応をして頂きました。



【最終試験のフィードバック】

1.修了試験・理論編
1.1 ヨーガと体育教育(Physical Education/Teaching Method)

今回からこの科目を担当することになった新しい女性の先生でした。
パワーポイントに書かれている事は、ほぼ全部小冊子『Yoga Applied to Physical Education by Gharote,M.L.(2006)』に書かれている事で補足説明も少なく、ブックストアで販売されているその小冊子を読めば理解できる
科目でした。
 
修了試験は、7問の質問のうち、4問を選択し解答する形でした。

1) Write some of the misconceptions of yoga. What is the real meaning of Yoga according to you?
2) Discuss,"Contribution of Yoga to the field of Physical Education and Sports"
3) How Health and Fitness, as well as, Emotional Stability can be gained through Yoga?
4) Write short notes on any Three of the following:
- Principles of Asanas/
- Principles of Pranayama
- Concept of Physical Education
- Kapalabhati/
- Emotional Stability through Yoga
- Bandhas and Mudras

5) "Significance of Yoga in the field of Physical Education" :Discuss

6) Compare Yoga Practices with other exercises. In what way such a comparison may help us ?

7) Write down main factors of Physical Fitness. Write,"The role of yoga practices in a Physical Education Programme."


1.2 人体の構造と機能(Anatomy & Physiology)
バレーカール先生が毎回分かりやすく、そして楽しく授業を進めてくれました。神経系、呼吸器系、消化器系、循環器系、筋肉・骨についてひとつずつ数回の授業に分けて学びました。

修了試験は、Section Iから2問選択し、Section Ⅱから2問選択する形式でした。

Section I
1) Explain the process of Respiration and Describe the Yogic
Practices helpful for maintenance of Healthy Respiratory System.
2) Describe the structure and functions of Heart. Explain fully the circulation of Oxygen and absorption of nutrients.
3) Define and classify Asana. Describe the difference between
Asana and Physical Exercise.

Section II
1) Write short notes on any two of the following: a)Mudra
b)Bandhas c)Kapalabhati d)Pranayama for Stress Management
2) Describe Shuddhikriyas and Explain Neti and Dhauti in detail.
3) What is Pranayama? Enumerate its types. Explain fully the physiology of Puraka, Rechaka and Kumbhaka.


1.3 伝統的ヨーガ(Traditional Yoga)

これまで親しみのなかったCharanadasの『アシュターンガ・ヨーガ』学びました。

担当してくださるシャルマ先生は、とても重厚なお人柄が見た目からも分かります。とても熱心に授業をしてくださり、イメージしやすいように例を用いて説明してくれる点も好感がもてました。

授業中、『バガヴァッド・ギーター』のお話を引用しての説明になると、さっぱり分かりませんでした。

修了試験は、7問の質問のうち、4問を選択し解答する形でした。

1) What do you understand by Niyamas as explained by Charanadas? Write in detail.
2) What is the importance of Yamas in Yogic Sadhana ? Explain any five of yamas as given by Charanadas.
3) Name the Chakras and describe any four of them in detail as stated by Charanadas.
4) How does the Pranayama help us to achieve the state of Dharana?
5) What do you understand by the word Mudra? Name the five Mudras as described by Charanadas. Describe the technique of any two of Mudras and their benefits.
6) Name the Three Bandhas used while performing the Kumbhaka. Write,in short, the technique and use of each one of them.
7) Write short notes on any Three: a)Ashtanga Yoga b)Samyama
c)Three important Nadis d)Five important Pranas e)Pratyahara


1.4 ヨーガと価値教育(Value Education)

担当してくださったボデ先生は、とてもベテランの先生でした。科目内容もとても興味深い内容でした。

What is Value? What is Education?など根本的な定義を投げかける導入から始まり、「プルシャ・アルタ」や「パンチャ・コーシャ」について学び、価値教育に基づくヨーガの実践やヨーガが現代社会の問題にどう効果的かなどを学びました。

ひとつひとつのアーサナにも意味があり、その説明がとても印象的でした。

修了試験は、7問の質問のうち、4問を選択し解答する形でした。

1) Discuss the concept of "Values" in detail.
2) Explain the Classification of Values.
3) Discuss the theories of Purusharthas and Panchakoshas as Value theories.
4) Discuss the meaning, need and objectives of Value Education.
5) Discuss Value Education in the context of Kriya Yoga.
6) Discuss Value Education in the view of some Asanas and Shuddhi Kriyas.
7) Write Short Notes on Any Two:
a) Values in Patanjala Yoga
b) Socio-cultural basis of Value Development
c) Psychological basis of Value Development
d) Roe of a Teacher in Value Education
e) Yoga Education as Value Education


1.5 ヨーガと心の健康(Mental Health)

ボーガル校長先生が担当してくれます。この授業でも頻繁に『バガヴァッド・ギーター』の話がとりあげられて理解に苦しみました。そもそもそれ自体を分かっていない留学生と、まだ馴染みがあるインド人学生との理解の差が
大きかったです。

修了試験は、7問の質問のうち、4問を選択し解答する形でした。

1) Bring out the differences between Yoga and Modern Psychology. In what ways can Modern Psychology contribute to Yoga?
2) Discuss the Concept and Models of 'Normality' from the perspectives of Modern Psychology. Discuss fully the Normality in Yoga.
3) Discuss the genesis of Existential disorders aned their remedies as inferred from by Patanjala Yoga Sutras (PYS).
4) Discuss the concept of "Conflict" and Yogic remedies on various types of conflicts.
5) What is Frustration ? Discuss Yogic remedies towards Frustration.
6) Explain the different Methods of Prayers and the benefits derived from Prayer.
7) Write Short Notes on Any Three
a) Contribution of Yoga to MOdern Psychology.
b) Theories of Normality according to Modern Psychology.
c) Adjustment through Yoga.
d) Any three Defense Mechanisms.
e) Stress Management throhgh Yoga.


1.6 指導法(Teaching methods for Yogic practice)
レッスンの組み立て方、授業中の注意点などを学びました。

修了試験は、6問の質問のうち、Q4は必須、それ以外の3問の計4問を選択し解答する形でした。

1) What are the principles, a theacher must know while teaching Asana, Pranayama and Shuddhi Kriyas ?
2) Illustrate class management with its meaning and need. Explain different types of formation of class during practical session in Yoga.
3) What are those
(i) salient points to be remembered, as well as,
(ii) advantages,pertaining to following yogic practices?
_1.Uddiyana_2.Ujjayi _3.Shuddhi Kriyas
Q4) <全員必須> Why lesson plan is essential for a Yoga Teacher ?
Prepare a model lesson plan of 20 minutes duration on Sarvangasana.
(Attempt objectives, Introduction of topic, salient points, advantages, limitations, end of the lesson and next day practice.)
5) Wrhite short notes on any five of the following:
Bhujangasana/Jalaneti/Pranayama/Individual & group practice
/Asana/Qualities of the Teacher/Qualities of the Student
6)Define Pranayama ? What are the basic principles of Pranamaya.


1.7.口答試験(Viva-voce)

出身国、コース参加の動機、このコース参加が将来の自身にどう役立つと思うか


2.修了試験・実技編

みっちり朝からお昼前までありました。外部からの試験官が来て、チェックします。

ジャラ・ネーティ、スートラ・ネーティも一人一人チェックされました。

アーサナはクラスを列単位に4つに分けて誘導指示が出され、試験官が見て周りチェックします。

アヌローマ・ヴィローマとウジャーイーのプーラーナヤーマに加え、瞑想の時間も組み込まれていて、座る姿勢もチェックされました。

最後は一人一人試験官の前に行き、ウディヤーナ・バンダのチェックもありました。


3.教育実習(Teaching Lesson)

先生になりきって他生徒の前で1コマの授業を担当します。どのアーサナをするかは先生に振り当てられ、出席番号順に日にちも決められています。

私はハラー・アサナを担当しました。チャートを自分で準備して、説明の際に用いました。大きめの白い紙がカレンダーの裏面くらいしかないので、画用紙や模造紙などキャンパス内では入手できないので、持ってくと便利と思いました。チャートを描くのに太い黒ペンも役立ちました。


4.総括編

4.1.「カイヴァリヤダーマ」の6週間コースを受講した価値はあったか

はい。とてもありました。

座学でその分野に精通している先生からヨーガを学べた事がとても有益でした。

日常を切り離して学ぶ環境を体験できた事も良かったです。


4.2.ロナウラの総合的な学習環境はどうであったか

とても居心地が良かったです。

層の厚い教授陣と学習に集中できる環境としてはベストに思えます。


4.3.6週間コースで消化したことはどう役立つか

まだ消化する段階とまではいかず、復習が欠かせませんが、科目毎にいろいろな方向からヨーガにアプローチし学習する事が体験できたので、今後もこうした意識と視野をもって、包括的にヨーガの学びを深め実践していくことに役立てたいと思っています。


4.4.今後のヨーガに対する展望

特にないですが、生活の中でヨーガを実践し、心身ともに健康で穏やかに日々を暮らし、人格の統合に努めたいと思うようになりました。


追加で持っていくと便利なものとして、授業を録音するICレコーダー、またそのレコーダーを再生する際部屋のルーム・メイトに気を遣うならヘッドホン、
授業中のパワーポイントのデータをもらう為のUSBなどあると便利かと思います。



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2012年7月16日月曜日

【お知らせ】 2012年7月16日(月)

今年後半から来年前半にかけての『伝統的ヨーガの理論と技術』のプログラムのお知らせです。

ヨーガは短期間で集中して取り組むことで、望ましい結果を出して行くものです。

よく日本の方から、いろいろな講座や勉強会にも出ているのに、ヨーガのことがよく解らない、という話を聞きますが、それは、学習プログラムのパターンの方に欠陥がある、と言うことでもあります。

ヨーガは、まず、自分自身がヨーガ的効果を実感し、それを継続して積み上げて行く枠組みが必要です。月1回のような緩慢なペースで何年も無意味に続く講座より、むしろ、短期でもヨーガに専心できる合宿プログラムに参加した方が、はるかに効果的です。

現代社会に生きるわたしたちが、効率的にヨーガ的効果を自分自身に応用して行くには、常に学習プログラムの組み立てを工夫・研究して行くことが課題に思えます。

ご都合が付く方は、タイの「ワンサニット・アシュラム」での合宿セミナーをお勧めします。

しばらく日本環境から離れて、南国の仏教国のタイのエコロジーと精神性をテーマとしたリトリート・センターで、集中して『伝統的ヨーガの理論と技術』に取り組まれることは、効果的なヨーガ体験への深化と繋がって行くようです。

1)ワンサニット秋合宿2012/ワンサニット2012

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今年もタイが乾季入りする11月からバンコク郊外のワンサニット・アシュラムで合宿セミナーが2つ予定されています。興味のある方は、どうぞお問い合せ下さい。

参加確認は2ヶ月前です。

【ワンサニット秋合宿2012+タイ領内のクメール遺跡探訪】

日程:2012年10月28日(日)-11月3日(土)
定員:6名以上でプログラム成立
対象:ヨーガの初心者からベテラン・指導層まで
内容:ワンサニット5泊6日+クメール遺跡1泊2日
目的:伝統的ヨーガの理論と技術/歴史的背景への洞察深化
施設:アウトドアー派のエコロジー実験施設(冷房・温水シャワー無)
食事:タイ料理式ベジタリアン
費用:実費分担+ドネーション
確認:2ヶ月前の8月下旬

学術的なヨーガのリソースに基づいて、「伝統的ヨーガの理論と技術」への理解を深めて行く5泊6日間の「エコ・ホリデー・プログラム」です。初心者の方からベテラン・指導層まで、どのレベルの方にも有益です。

この日程には、追加プログラムとして、タイ領内にあるアンコール遺跡「ピーマイ&パノムルン」探訪も組み合わされる予定です。

からだをストレッチするだけでなく、こころのストレッチもヨーガのトレーニングですね。バンコクから1泊2日で行けます。無限な宇宙に向かって開かれている中世クメール王国のヒンドゥー世界の不思議空間にこころを遊ばせ、こころを異次元に同期させて行くことは、こころのバランス効果絶大のようです。


【ワンサニット2012】

日程:①11/25(日)ー12/2(日)+②12/2(日)ー09(日)
定員:①②とも15名前後
対象:リピーターの方
主題:伝統的ヨーガの理論と技術
目的:ヨーガをライフ・ワークとして続ける自信を提供
施設:アウトドアー派のエコロジー実験施設(冷房・温水シャワー無)
食事:タイ料理式ベジタリアン
費用:実費分担+ドネーション
確認:2ヶ月前の9月下旬

恒例の「ワンサニット・アシュラム」での専門コースです。今年の日程は11月25日(日)-12月9日(日)の15日間で、①前半1週間+②後半1週間の組合わせになります。

内容は段階的に①→②と進みます。なるべく、①②の通しでの参加をお勧めします。15日間で140時間近い講義と実習が消化されます。

ヨーガをライフワークとして続けて行く基礎と自信を提供いたします。

また、必要に応じて①か②のどちらかに選択的に参加されることも可能です(特にリピーターの方)。

予約状況:
①11/25(日)ー12/02(日): 定員15名/予約8名/問合せ1名
②12/02(日)ー12/09(日): 定員15名/予約9名/問合せ1名

専門コースの「ワンサニット2012」に興味のある方は、どうぞお問い合せ下さい。

2)雨季のタイで瞑想研修(ヴィパッサナー)

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今年も、わたしたちのバンコクでの「仕事期間」中に、タイを訪問される方を歓迎します。

南国の仏教国であるタイを訪れるのは11月からの乾季がべスト・シーズンですが、瞑想研修でしたら雨季中も味わい深いものです。古から、雨季中は修行僧は1箇所に留まって瞑想に専念する、という習わしがあり、「雨安居(カオ・パンサー)」と呼ばれています。むしろ、雨季中に瞑想をする、というは正統的なことでもあります。

タイ国内の瞑想センターでしたら、日本とタイとの移動日、10日間コース(実質11日間)とその前後のバンコク滞在を含めて2週間以内のスケジュールで収まります。

瞑想コース前後のバンコク滞在などの手配は、うちのバンコクのオフィスでサポートいたしますので、どうぞ、ご安心下さい。

興味のある方は、どうぞ、お問い合わせ下さい。

今までにタイの瞑想センターで「ヴィパッサナー」の研修をされた方のフィードバックが、このブログでまとめて閲覧できます。
http://hhyoga.blogspot.com/search/label/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%81%A8%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%8A%E3%83%BC



3)ロナウラ編2013

まだ少し先のことですが、今年と同じく、来年も2月・3月に、ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所で「ロナウラ編2013」が企画される予定です。

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【ロナウラ編2013】

日程:2013年2月24日(日)ー3月11日(日)
期間:15日間+追加プログラム
施設:カイヴァリヤダーマ研究所
参加:15名前後
対象:リピーターの方
内容:HCC(ヘルスケア・センター)+クティでのクリヤー・ヨーガ・キャンプ
講義:伝統的ヨーガと近代的研究(Asana, Pranayama, Meditation)
食事:菜食インド料理(自然療法の食事法に準拠)
費用:必要経費+ダーナ制
追加:自然療法/アーユルヴェーダ、ロナウラの石窟寺院探訪、プネー散策、世界遺産エローラ探訪 etc.

今年の「ロナウラ編2012」の参加者の方のフィードバックがこのブログで纏めて閲覧できます。
http://hhyoga.blogspot.com/search/label/%E3%80%94%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%83%A9%E7%B7%A8%E3%80%95

また、「ロナウラ編2012」の共同アルバムが「Picasa」に作成されています。
https://picasaweb.google.com/103061544163066016927/2012INDIALonavla?authkey=Gv1sRgCP-eybDGjtSACg

SWUコース2012(3)

 

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先週の月曜日(7月9日)から、シーナカリンヴィロード大学(SWU)哲学宗教学科での、今年度のSWUコースのレギュラー・クラスが始まっています。月水木土の週4回。

月水木は午後5時半ー8時の2時間半(実習1時間半・講義1時間)、土曜日は午前8時から午後4時までの終日。今年度は受講生19名と少なめ、例年25名前後です。スペースがあるので、前年度までの受講生の希望者が補習として参加できる体制にしています。
 
 

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TYIのオフィスから大学への通勤も始まりました。道路渋滞と無縁な運河ボートをよく使います。ラームカンヘーン通りのオフィス近くの船着き場から、SWUの裏手の船着き場まで25分です。クラスをやっている人文学部は船着き場に一番近いビルなので、便利です。

2012年7月9日月曜日

SWUコース2012(2)

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先週末7月6日(金)ー8日(日)は、バンコク郊外のラムルッカあるリトリート・センター「Santi Dham」でSWUコースの第1回目のオリエンテーション合宿。2泊3日。

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ここ5年ほどこのセンターを利用させて頂いていますが、OFM(Franciscan Foundation of Thailand)のセンターで、カトリックのフランチェスカ派の施設。小鳥とお話している聖フランチェスカの彫像があります。南国の上座部仏教国のタイに聖フランチェスカ、そこでヨーガ・キャンプ、なかなかシュールです。

2012年7月8日日曜日

穂高編2012(2)

日程:2012年6月12日(火)ー6月26日(火)
主題:伝統的ヨーガの理論と技術
会場:穂高養生園(長野県安曇野市穂高 →
http://www.yojoen.com/

参加者の方のフィードバック・シリーズ②です。

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長野の穂高養生園での合宿セミナーは今年で5年目、6月12日(火)-26日(火)の15日間で5つのプログラムが実施され、延べ95名の方が参加されました(アシスタントを含む)。

「穂高編2012」の共同フォトアルバム

「穂高編2012」について


「穂高編2012①」のフィードバック
東京在住のJ.N.さん(女性)
 
①養生園主催・一般公開プログラム
日程:6月15日(金)-17日(日)・2泊3日
内容:「ヨーガのコンセプト」「ヨーガ実習のガイドライン」「ヨーガの背景」
対象:一般向け(初心者から経験者、指導層まで)
 
☆☆☆☆☆
  
 
【プロフィール】
 
1. 住んでいるところ
東京
 
2. 現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
 
服飾の大学の研究室で助手をした後、小物のデザイナーを6年、現在はヨーガを児童館や区の施設で教えています。
  
3. 学生時代の専攻、職業/専門資格、特技/趣味やライフワーク

ファッションクリエイティブ被服専攻
趣味はサーフィンです!
 
4. ヨーガ歴 & ヨーガ講座/研修への参加歴

ヨーガ歴は6年
相方先生の伝統的ヨーガの理論と技術に今年初参加。
 
5. ヨーガが今のご自分に持つ意味

自分の心と体を健康に保つと実感しております。
 
 
 
【フィードバック】
 
1.  穂高養生園について

 
ほぼ毎年訪れてますが、毎回ここに来ると何かしらの気づきがあります。心と体の声を素直に聞くことができます!
 
 
1.1. 穂高の環境と養生園の施設

 
ここに来るだけで癒されます!
 
 
1.2. ゲストルーム・お風呂(温泉)
 
お風呂はいつも利用せず近くの温泉に行ってました。
 
 
1.3. 講義・実習室(木と人ホール/里の家)
1.4. 食事

 
いつも手間暇かけて心のこもった美味しい食事に満足してます。
 
 
1.5. スタッフの対応
 
とても良かったです!
 

 
2. 「伝統的ヨーガの理論と技術」のプログラムについて
 
とても良かったです!
 
 
2.1. 実習について

(アーサナ・プラーナーヤーマ・サマーディ)
 
アーサナでは今までに気づかなかったアプローチ、プラーナヤーマの本当の意味を知ることができ大変良かったです!
 
 
2.2. 講義について
(「ヨーガのコンセプト」「ヨーガの背景」「ヨーガ実習のガイドライン」)
 
講義の全てが興味深く、もっと沢山のことを教わりたかったです!
 
 
2.3. 面白かったこと/さらに興味を持たれたこと
 
先生がおっしゃっていた地域のお話しを聞いてみたいと思いました。
 
 
2.4. もの足りなかったこと/疑問に思ったこと
 
疑問に思ったことは、日本人である私達がヨーガを学ぶ為にはインドの宗教的なことを、どう解釈して受け入れていけば良いのか?どう理解していけば良いのか?
 
 
2.5. 『伝統的ヨーガの理論と技術』という方向性について
 
とても良いと思います!このベースがあって他のことが学べるんだと思います。



3.今回の穂高での研修の総括
 
最高に本当に良い学びでした!
 
 
3.1. 「穂高編2012①」に参加したメリットがあったかどうか
 
十二分にありました!
 
 
3.2. ご自身のヨーガライフにプラスになったこと(理論面・実習面)
 
ヨーガがさらに楽しくなりました!
自信がつきました!
 
 
3.3. 穂高で深まった理解や体験

 
プラーナヤーマの重要性
また、穂高の自然が養生園の環境が心に作用したこと。
 
 
3.4. 今後穂高でのヨーガ研修参加を考えている方へのアドバイス
3.5. その他全般的なご感想 etc.

 
是非参加して欲しい!
この言葉を信じて行けばわかります!(笑)

2012年7月7日土曜日

穂高編2012(1)

日程:2012年6月12日(火)ー6月26日(火)
主題:伝統的ヨーガの理論と技術
会場:穂高養生園(長野県安曇野市穂高 → http://www.yojoen.com/

参加者の方のフィードバック・シリーズ①です。

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長野の穂高養生園での合宿セミナーは今年で5年目、6月12日(火)-26日(火)の15日間で5つのプログラムが実施され、延べ95名の方が参加されました(アシスタントを含む)。

「穂高編2012」の共同フォトアルバム

「穂高編2012」について


「穂高編2012⑤」のフィードバック
東京在住のY.A.さん(女性)

⑤「クリヤー・ヨーガ」とユクタ・プラーナーヤーマ」
日程:6月12日(火)-15日(金)・3泊4日
内容:ヨーガの本命プラーナーヤーマの理論と技術への習熟
対象:リピーターの方対象

☆☆☆☆☆

東京は梅雨独特の湿気を含んだジメーットした日々です。
養生園の研修会ではお世話になりました。
養生園でのフィードバック遅くなりましたがメールします。

【プロフィール】

1. 住んでいるところ
東京

2. 現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
ヨーガ
教師 主婦

4. ヨーガ歴 & ヨーガ講座/研修への参加歴
ヨーガ歴37年

5. ヨーガが今のご自分に持つ意味

ヨーガの持つ意味は・今は生きがいです。少しでも皆様の健康と幸せな生き方の手助けになれば・・・勿論良きグルに巡り合いヨーガを全うしたいです。


【フィードバック】

1. 穂高養生園について

環境は勿論ヨーガに適しております。施設は不便な面もありますが自然を背景にしているのでオーケーです。

1.1. 穂高の環境と養生園の施設
1.2. ゲストルーム・お風呂(温泉)

お部屋は清潔で木の温もりを感じます。

今回ロフトで寝ましたか最高でした(夜中のトイレは冒険的でいたが・・・)。

お風呂は温泉で気持ちが良かったです。露天風呂もスリルがありますね。


1.3. 講義・実習室(木と人ホール/里の家)

講義・実習室は座布団・ブランケット・座椅子・ヨーガ・マットなどが準備されていて充分です。


1.4. 食事

食事は勿論健康的で素晴らしいですが、私は37年胆石を持っており(動きませんので激痛はありません)消化酵素が出にくく、時として苦痛の場合があります。


1.5. スタッフの対応

スタッフの皆様はお若いのに、もくもく働き感心しました。車での送り迎えもお世話になりました。今回は湯たんぽまで用意して下さって感激でした。


2. 「伝統的ヨーガの理論と技術」のプログラムについて

2.1. 実習について
(アーサナ・プラーナーヤーマ・クリヤー・ムドラー/バンダ・サマーディ)

実習は今回は呼吸法・ムドラーの深め方に感心しました。私はワンサニットを含め今回で先生の指導5回目ですが、これだけ確り教えて下さる先生は日本にはおりません。後は自分自身で深めることですね。


2.2. 講義について

(「ヨーガのコンセプト」「ヨーガ・スートラ」「ハタ・プラディーピカー」)

講義はクリヤ・ヨーガでしたが前回多少伺っていたのでしょうか?とても理解しやすい講義でした。ただ落とし穴があるとの事に引っかかりました。


2.3. 面白かったこと/さらに興味を持たれたこと

時々先生の脱線する話が面白かったです。もっと聞かせて下さい。私も意見を言いすぎました。ひでこ先生が横でハラハラしておいでになりました。時間的なことでしょう。


2.4. もの足りなかったこと/疑問に思ったこと
2.5. 『伝統的ヨーガの理論と技術』という方向性について

伝統的ヨーガの理論と技術の方向性については、とても理解しやすく、的確だと思います。


3.今回の穂高での研修の総括

3.1. 「穂高編2012⑤」に参加したメリットがあったかどうか

「2012⑤」のメリットは何と言っても呼吸法・バンダの深め方だったと思います。洗濯バサミのアイデアは去年からでしたが、グッドアイデアですね。


3.2. ご自身のヨーガライフにプラスになったこと(理論面・実習面)
3.3. 穂高で深まった理解や体験
3.4. 今後穂高でのヨーガ研修参加を考えている方へのアドバイス
3.5. その他全般的なご感想 etc.

理論面はわかる範囲で教室の皆様に話しております。実習面では勿論呼吸法、ただしウデイヤーナ・バンダは教えにくいです。自身は毎日実践しております。

先日の「タメシテガッテン」でお腹ペコペコすると腰痛・ひざ痛に良いと云う放送がありました。水泳の北島選手も泳ぎに活かしているとの事。これがヨーガのウデイヤーナ・バンダでした。


以上

今はタイで講義中ですね。来年は仏教を交えた講義に発展しそうな予感がします。先生の講義も初期に比べると変化しているような気がします。

又の機会を楽しみに・・・今度はワンサニット以来ですが、バストリカーを教えて下さいませ、お願いいたします。ご自愛下さいますよう。Y.A.



2012年7月4日水曜日

SWUコース2012(1)

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今年度のSWUコースのオリエンテーション・ミーティングの前。シーナカリン・ヴィロード大学(SWU)人文学部ビルの3階、哲学宗教学科のヨーガ研究室。オフィスの中に仏像が安置されているのがタイの大学のふつうの風景。今年度のコースの無事祈願。

2012年5月13日日曜日

バンコクの近況2012(2)

3)タイのヒンドゥー遺跡(パノムルン歴史公園)
4)スリンでワークショップ

Sawadee kha !
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
『 バンコクの近況2012(1)』の続きです。

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3)タイのヒンドゥー遺跡(パノムルン歴史公園)

5月3日(木)-9日(水)、東北タイのスリンへ出張がありました。バンコクから車で6時間、隣国のカンボジアと接している県です。

その週末はタイも3連休なので、スリンで3日間のヨーガのワークショップの予定が入ったのです。しかし、私たちがスリンに出かけた動機は、久しぶりの地方でのヨーガのプロモーションの仕事もありますが、むしろ、その地区に点在している中世クメール時代のアンコール遺跡を訪ねることの方が大きかったですね。

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今はタイ国内ですが、9-13世紀頃は、シーサケット、スリン、ブーリラム、ナコーン・ラーチャシーマーの一帯は、シェムリアップに首都があったクメール帝国の周辺国であったところです。

昨年12月にはナコーン・ラーチャシーマーのピーマイにある「ピーマイ歴史公園」を訪ねました。11ー12世紀にヒンドゥー寺院として造営され、後にクメール最盛期の仏教王(菩薩王)であった13世紀のジャヤバルマン7世によって大乗仏教寺院に改修された遺跡があります。

13世紀にアンコール・トムの都城を築いたジャヤバルマン7世は、世界で一番多くの石を動かした王、と言われています。私たちが現在アンコール遺跡として目にしている遺跡群は、ジャヤバルマン7世時代のものです。それ以降、クメール帝国は衰退、大規模な石造建築は行われていないのです。

「ピーマイ歴史公園」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%A4%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E5%85%AC%E5%9C%92

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今回訪ねたのは、スリンの隣のブーリラムにある「パノムルン歴史公園」と、その近くのムアンタム遺跡でした。どちらも11-12世紀のアンコール時代のシヴァ寺院で、特にパノムルンは丘の上の本格的なクメール遺跡で、驚きました。

「パノムルン歴史公園」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%8E%E3%83%A0%E3%83%AB%E3%83%B3%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E5%85%AC%E5%9C%92

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Picasaにフォトアルバムが作成してあります。
https://picasaweb.google.com/103061544163066016927/2012SIAMSurinPhnomrung?authkey=Gv1sRgCID40O3x0NbCvwE

実は、昨年12月に「アンコール編2011」の企画があったのです。2部構成で、第1部は東京の旅行代理店から依頼されたプログラムで、「ワンサニット・アシュラム」で4泊5日の合宿セミナーの後、カンボジアに移動して2泊3日で世界遺産のアンコール遺跡探訪。第2部は、グループの帰国後に私たちはシュムリアップに留まり、日本から来られる少人数の方たちとアンコール探訪を続ける、というものでした。

しかし、「アンコール編2011」は昨年10月・11月の「バンコク大洪水」の余波で延期。企画自体はたいへん面白いので、今年5月の連休後に実施、という予定だったのですが、これも再延期となっていたのです。

じゃあ、また自分たちだけで、またタイ領内のヒンドゥーの遺跡を訪ねようか、と考えていたところに、タイミング良くスリンでの仕事の話が来たのです。

昨年12月に「アンコール編2011」が延期になったときには、自分たちでナコーン・ラチャシーマーのピーマイ遺跡(ヴィマヤナガラ)を訪ねました。ピーマイの町の中心に歴史公園として整備してあって、アクセスは問題なかったです。

ふつうのタイの田舎町のど真ん中に中世のヒンドゥー/大乗仏教空間が出現している、という異質なコンビネーションがピーマイの面白いところです。突然、現在から中世の異次元空間に迷い込む幻惑観があります。

一方、パノムルン遺跡の方は、アクセスに問題があります。近くの町から離れた山の上にあるのです。出張セミナーのあったスリンの町からは60キロくらい(車で1時間弱)離れており、さて、交通手段が問題でした。

しかし、上手く行くときは上手く行くもので、幸運にも、スリンでのプログラムの主催者のメーオ(ブンラード・ニヨントン)さんの地元の友達で、カンボジア国境地帯の子供の教育支援のNGOを運営されているレックさん(男性)が、パノムルンまで車を出してくれることになりました。


さて、5月5日(土)ー7日(月)で3日間のセミナーをやった後、8日(火)の午前中にパノムルンに出かけたのです。

タイは地方に行っても道路網が良く整備されています。それで、みんな平気で時速100キロー120キロで車を飛ばします。道は広いのですが、ちょっと、こわいですね。

スリンの町からカンボジアの国境まで40キロ、国境を越えたカンボジア側も最近ハイウエイが整備されて、アンコールの首都であったシェムリアップまで200キロ、2時間ほどです。スリンからシェムリアップまで車で日帰りも可能です。

中世には、ジャヤバルマン7世が整備した道路網(王道)がアンコールの地方都市を結んでいました。それぞれの王道はアンコール・トム都城の中心に建立されたバイヨン寺院(観世音菩薩がご本尊)が終点でした。

パノムルン遺跡はスリンの隣の県のブーリラムにあります。スリンの町から60キロほどです。パノムルン遺跡のある町に入ると、レックさんの車が一軒のお店の前で止まりました。レックさんが指を差して、「この奥の家が私の両親の家です、今は誰も住んでいませんが」と言われたので、驚きました。

なるほど、実は、遺跡のある町で生まれた人に案内してもらう巡り合わせになっていたのですね!!

パノムルンは小高い死火山の上にあります。遺跡のある頂上まで車道が整備されていて、駐車場やレストラン、お土産物屋さんがひしめいています。思ったより観光地でした。

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ちょうど雨季入りしたばかりなので、幸いお天気も曇り気味で、思っていたほど暑くもなく、よく整備された遺跡公園をゆっくり1時間ほどかけて見学することが出来ました。

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パノムルンは中規模の本格クメール遺跡でした。期待していた以上で、びっくりしました。これなら、山の上までわざわざ見学に来る価値ありますね。カンボジアのアンコールまで行かなくても、十分、タイ領内で中世のアンコール気分に浸れます。

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本堂はシヴァ寺院です。中心にシヴァ・リンガムが安置され、シヴァの乗り物のナンディの像も残っています。

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寺院内のそれぞれの浮き彫りのテーマは、マハーバーラタであったり、ラーマヤナであったり、プラーナのクリシュナ神話であったりします。当時の人々はこのような浮き彫りを見ながら、ヒンドゥーの神々の世界にこころを向けて、宇宙と神々と共に生きていたのでしょうか。

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一番印象に残ったのは、「Five Yogis」と書かれた浮き彫りです。シヴァ派のパシュパタ派の5人のヨーギーの坐像、と説明がありました。アンコールにはシヴァ派のヨーギーの集団が存在していた、という記録があります。このパノルムルン界隈にもヨーギーやサドゥーが住んでいて、ヨーガ修行をしていたのでしょう。ハタ・ヨーガも行われていたはずです。

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また、本堂の入り口の浮き彫りが「ヨーガ・ダクシュナムルティ」で、これも、驚きました。ダクシュナムルティの形を取ったシヴァです。現代インドではマイナーな神様ですが、アドヴァイタ・ヴェーダーンタの教師であり、言わば「学問の神・知識の神」です。私たちにも身近な「ダクシュナムルティ」さんと、タイ領内のクメール遺跡で対面することになり、不思議な驚きと感激がありました。

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強大なクメール帝国の基盤を築いた9世紀のインドラヴァルマン王はシャンカラ・チャーリア派の師(グル)からアドヴァイタ・ヴェーダーンタ(不二一元論)を学んだ学識の高い賢王であった、と伝わっています。

中世までの東南アジアには、いくつものヒンドゥー・大乗仏教王国が存在していました。カンボジアのクメール王国、南タイのドヴァーラヴァティー王国、ベトナムのチャンパ王国、インドネシアのシュリーヴィジャヤ王国などです。

今の「インド共和国」で「インド」を考えると、大きな錯覚を起すと思います。かってのインド世界は、現在のベトナムからインドネシアまで広がっていました。


さて、パンムルン遺跡は丘の上にありますが、近くのムアンタム遺跡の方は下の平地にあります。規模は小さいですが、よく整備され、遺跡の周りはきれいな公園となっています。タイの観光客の人たちも楽しんでいました。

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パノムルンは砂岩で造られていますが、ムアンタムの方は煉瓦造りでした。これも、シヴァ寺院ですが、東西南北の4つのお堂は残っていますが、肝心の中心の本堂が崩落しており、シヴァ・リンガムやナンディは見かけませんでした。

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13世紀頃まで、このあたりには有力なクメールの周辺国があったようです。その後、台頭して来たタイ族のスコータイ王国に押され、クメール王国は衰退して行きました。スコータイ王国はスリランカ伝来の上座部仏教を信奉したので、それ以降、タイは上座部仏教化し、クメール系のヒンドゥー・大乗仏教は消滅して行きました。


☆☆☆☆☆

からだをストレッチするだけでなく、こころのストレッチもヨーガのトレーニングです。

無限な宇宙に向かって開かれている中世ヒンドゥー世界の不思議空間にこころを遊ばせ、こころを異次元に同期させて行くことは、こころのバランス効果絶大のようです。

それで、今後、タイの「ワンサニット・アシュラム」でプログラムを組む場合、タイ領内の「ピーマイ&パノムルン」のアンコール遺跡探訪も組み合わせようと、という計画を立てています。

タイにあるアンコール遺跡の不思議空間に浸るのは、こころのストレッチ効果への条件満載ですね。バンコクから1泊2日で組むことが出来ます。
今年は11月に「ワンサニット秋合宿2012」を予定していますので、早速、それに組み合わせて見ようと思います。

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「ワンサニット秋合宿2012+タイ領内のクメール遺跡探訪」
日程:2012年10月28日(日)-11月3日(土)
定員:6名以上でプログラム成立
対象:ヨーガの初心者からベテラン・指導層まで
内容:ワンサニット5泊6日+クメール遺跡1泊2日
目的:伝統的ヨーガの理論と技術/歴史的背景への洞察深化
施設:アウトドアー派のエコロジー実験施設(冷房・温水シャワー無)
食事:タイ料理式ベジタリアン
費用:実費分担+ドネーション

「ワンサニット秋合宿2012+」に興味のある方は、どうぞ、ご連絡下さい。


4)スリンでワークショップ

さて、スリンでは、私たちの古い友人のメーオさん(Boonlerd Niyomthongさん)の主催で3日間のヨーガ+自然療法のセミナーがありました。

メーオさんは、筋金入りの国際派ベテラン・ソシアルワーカーで、自由を愛するひとです。タマサート大学卒業後、1980年代のカンボジア難民キャンプ時代からNGO活動に参加。

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タイ人ですが、中味はクメール系で、クメール語が母語です。スリンなどの国境地帯にはクメール系の人たちの人口が多いのです。

メーオさんはイギリス留学歴もあり、タイ語・クメール語・英語が堪能です。長年プノンペンでも活動して来られ、今でも、プノンペンに本部のあるカンボジアの仏教系のNGOの活動にも参加されています。

メーオさんと知り合ったのは、最初に私たちをタイに招聘した故スパポーン・ポンプリックさんのNGO仲間であったことが切っ掛けです。ソシアル・ワーカーはハードな仕事なので、一定の年齢になると健康問題が出て来ます。メーオさんも2005年頃から、ヨーガや自然療法、ヴィパッサナーに関心が深くなり、インド人の自然療法医を招聘してタイやカンボジアに自然療法を紹介するワークショップを企画する活動を始めました。

2007-8年にはインドを訪ね、ケララの自然療法センターに長期滞在、またロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所で6週間コース(CCY)を受講されています。

また、インドのゴーエンカ先生系のVipassanaも熱心に続けられ、英語が堪能なのでタイのセンターでボランティアー・スタッフの「ダンマ・ワーカー」の仕事をよくされています。タイのセンターで日本人の参加者がいる時に、メーオさんにお世話を頼むこともあります。

昨年からメーオさんはスリン郊外の実家のある村に、自宅兼コミュニティー・センターの建築を始めているところです。今後は自分の出身地の村をベースとした活動もしたい、ということで、自然療法やヨーガのプロモーション活動を試みているところです。

 
バンコクは連日40度を越える猛暑でしたが、すでにスリンでは雨季到来、夜中に雨が降ったりと、バンコクよりは涼しかったです。バンコクから夜行の寝台列車でスリンに行きましたが、バンコクのファランポーン駅を出発したのが午後9時過ぎ、スリンに着いたのが翌朝8時頃、およそ11時間の列車の旅でした(高速バスなら6時間なのですが)。

メーオさんの村は、スリン市内から車で20分ほど行ったところで、それはそれは閑静な南国ヴィレッジでした。メーオさんは11人兄弟の末っ子、周りの家はほとんどメーオさんの親族の家です。お父さんはシェムリアップのトンレサープ湖で取れる魚をスリンに卸す仕事をされていたそうです。

私達が泊まったメーオさんの家にもニワトリ、アヒルが走り回り、犬も5匹くらいが遊びに来て、木のそばの地面を掘って昼寝をしたりしていました。
近くには牛小屋もあり、お姉さん達が交代で牛を外に連れ出したり、夕方連れ戻したりと世話をしていました。最近は水牛が減って牛が増えているそうです。水牛は農耕に使われていましたが、いまは農業は機械化、代わりに肉牛の飼育が盛んなようです。
 

参加者の人たちは延べ7名、全員女性でした。スリン市内や隣のブーリラムの人たちで、年齢は20代から50代、ヨーガが始めての人、CDで練習したことのある人、テレビや雑誌でヨーガのことを見たり聞いたりしたことがある人、という面々でした。

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さすがに、スリンにはまだヨーガ・スタジオはありませんが、公共の健康ウエルネス・プログラムで、ヨーガのようなストレッチ体操を経験したことがある人もいました。

他、自然療法の料理を作るメーオさんの友だちスタッフが2名、またメーオさんのオランダ人の友人でチェンライに住んで英語を教えているモニカさん、そして、私たちの友だちで、バンコク在住の日本人のM.I.さん(女性)が会社の連休を利用してこのセミナーに参加されました。

日中は日が照ると家の中がとても暑くなるので、昼間は庭の木の下にマットを敷いて講義や実習をしました。呑気なプログラムでした。

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最初タイに来た頃は、このような田舎でのプログラムもよくやったのです。
「Promotion of Yoga in Asian Countries(アジア諸国でのヨーガのプロモーション活動)」というのが、当初の私たちの活動主旨でした。

ここ10年くらいはバンコクの大学でのコースに集中していたので、私たちにとっては、久々の南国の田舎でのヨーガ・セミナーとなり、大いに楽しかったです。

バンコクの都会の人たちと比べて、身体は健康で頑強な人たちですが、やはりそれなりの健康問題はあるので、健康のためのヨーガや自分で工夫できる自然療法への関心が高まっているのは間違いないですね。

最近は、地方へのヨーガのプロモーション活動は、うちが所属するMCB財団の仕事として、うちのタイ・スタッフが担当しています。地方の公立病院との1年間契約での仕事などがあります。

今回は、長年の友人のメーオさんの個人的な依頼であり、私たちも国境近くのクメール遺跡を訪ねたい、という希望があったので、みんなにプラスになった楽しいプログラムになりました。

上手く行くときは、なぜか、上手く行くようです。

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(この項続く)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



2012年5月3日木曜日

バンコクの近況2012(1)

1)タイのお葬式に出席
2)タイの新年ソンクラーン

Sawadee kha!
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

日本は桜の季節から、新緑の季節へと移っている頃でしょうか?
皆さんの大型連休を有効に活用されて下さい。

こちらバンコクは、例年の夏よりも暑さが厳しく、連日の猛暑が続いています。バンコク都内は最高気温が40度を越えています。最低気温が30度前後から、下がらないのがキツイですね。

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インドのプネーも4月の気温は40度以上に上がりますが、最低は20度まで下がるので、助かります。この時期プネーのフラットのテラスで寝ると、夜は冷たい風が吹き、天然のクーラーとなり、かなり快適に寝ることが出来ます!

バンコクでは、住民のみなさんは、夜はクーラーの良く効いたショッピング・センターに集まります。夕涼みですね(笑)。40度近くの猛暑になると、バンコク名物の、ビルや乗り物の中の極冷えクーラーが、それほど冷たく感じません。

私たちのバンコクでの住居は、タイ・ヨーガ研究所(TYI)のオフィスの2階で、午前中はエアコンをつけずに何とか過ごし、午後からエアコンを使う、というポリシーにしています。

昼間の設定温度は28度、夜は30度にしていますが、こんな高めの設定は、私たち日本人だけのようです。(ふつうのタイの人たちはもっと低めで、ガンガン冷やしていますね!)

1階のオフィスにはエアコンはないので、スタッフの3人の女の子たちも、さすがにふうふう言っています。ヨーガ・ピープルはナチュラル派なので、エアコン嫌いが大勢ですが、この時期エアコンなしで1日中オフィス仕事はキビシイですね。勤務時間が終わるとすぐ帰宅しています。

私たち日本人では、エアコンが無いと3日でダウンするでしょう!(笑)
でも、1週目・2週目と過ぎて行くと、からだは徐々にバンコクの暑さにの順応して来るのを感じます!

インドのプネーから下旬にバンコクに移ってから、H2は東京へ一時帰国、H1は今年もカトマンドゥーにフィールドワークに出かけたりと、別行動がありましたが、4月・5月のバンコクの近況報告をお伝えします。


1)タイのお葬式に出席

先月、タイのお寺のタイ式のお葬式に参列しました。

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うちのオフィスのディレクターのカヴィー氏の義理のお兄さんが、腰の痛みで病院へ行ったところ、すでに全身に転移した末期のガンと判明。即マヒドン大学の大学病院に入院、余命3週間と言われていましたが、腎臓の機能不全で入院の翌日に急逝されたのです。

カヴィー氏が言うに、義理のお兄さんは(享年68歳)は、からだは丈夫な方で、特に病歴もなかったのですが、甘い物好きで、好きな食べ物食べ放題で、あまりからだや健康のことには関心を持っていなかった人、だったようです。

しかし、一族の中では頼られていた人物で(カヴィー家の長女の旦那さん)、早くに父親が無くなったので長男として他の兄弟姉妹を父親代わりに面倒を見た苦労人で、それもあってクリスチャンに改宗していた、という経緯もあったそうです。

カヴィー氏のお父さんの認知症(痴呆)が進行して、暴力的になった頃は、主にその義兄がお父さんなだめ役として、話を聞きに来て呉れていたようです。

その義兄さんがガンで入院した話を聞いた次の日に、急に亡くなった、と聞いて、私たちも驚きました。

それまで普通の生活をしていたのに、ガンと診断されて、見る見るうちに生気が無くなって行ったようです。国立大学の大学病院なので、余分な延命治療はしないので、アッと言う間の人生の終焉でした。

実は、その義兄の奥さん、つまりカヴィー氏の姉さんも最近認知症の傾向があり、身の回りの事態の急変が理解できていなかったようですね(子供さんたち、つまりカヴィー氏の甥姪が認知症を疑い、病院に診断に連れて行こうとして、本人がはげしく抵抗していた段階です)。

カヴィー氏のお父さんは数年間に亡くなりましたが、晩年認知症。実は、お母さんも認知症、ここ12年くらいで段階的に症状が進行して、今は寝たきりの植物人間状態です。

最初の数年は暴力的な傾向が出て、家族が持て余しました。末っ子のカヴィー氏は結婚しても両親の家に同居していたのですが、お母さんの認知症による人格崩壊で家を出て独立した、という経緯です。

ここ数年はからだの運動機能も失われて行き、今は胃ろうの処置もされていて、介護人が24時間付きっ切りです。1日2回、流動食を直接胃に流し込んでいます。もう家族の記憶も消えており、最初の子供である長女の顔にだけ、少し反応するようです。

介護人はラオス人の人です。タイ人では、もう家政婦をしたり、高齢者の介護人をする人がみつからない、と言います。その層は、周辺国のラオスやミャンマーからの出稼ぎの人たちが担っています。

昨年11月までスクンヴィット通りにある自宅で介護されていましたが(娘の家族が同居)、昨年のバンコク大洪水騒動で、万が一浸水被害があると対応困難ということで、ラームカンヘーン通りのカヴィー氏の家に引き取られ、今はそのままカヴィー氏宅で面倒を見ています。

バンコクの華僑系の人にも、認知症は多いです。カヴィー氏の場合、両親は大陸から移民して来て、バンコクでそれなりの財をなした第1世代です。異国のタイで過酷で勤勉な生活を送った世代は、晩年認知症になるケースが多いようです。華僑系の人たちは大家族制ですので、お年寄りも家族で支えます。

しかし、タイも高齢社会化が進んでいます。次世代は少子化です。カヴィー氏も7人兄弟姉妹ですが、本人は結婚はしていても子供なしです。私たちの回りのタイ組は、高学歴子供なしが大半です。社会の高齢化問題はどこも共通ですね。タイも高齢者の介護問題を抱えて来ています。

さて、義兄さんはキリスト教に入信していましたが、お葬儀はふつうにお寺で、仏式でやってくれ、という遺志でした。義兄さん以外は皆仏教徒ですから(東南アジアの華僑系でキリスト教徒、という人たちは良くいますね)。

さて、ふつうのタイのお葬式は、病院や自宅から遺体をお寺に運び、通夜から葬儀、火葬まで、お寺で執り行われます。葬儀の期間は3日・5日・7日の日程で選ばれます。これは、故人の社会的地位や経済力で決まります。だいたい庶民の場合は5日間前後ですが、VIPの場合は3ヶ月も続くこともあります。

ちなみに、王族方の場合は1年間、国家行事としての盛大な葬儀となります。近年では、2008年12月と先月に王族方の葬儀が王宮広場で執り行われました。1年に及ぶ殯(もがり)の期間の後、古式ゆかしく特設の豪華な櫓で火葬が行われます。故人を天界に送る、という荘厳な儀式で、タイの伝統文化イベントとも言える行事です。

王族方の火葬の櫓はヒマラヤのカイラーシャ山(メルー山・須弥山)を模したもので、アユタヤ時代の有力な王の葬儀の時には、100メートルを越える高さの櫓が組まれた、という記録があります。

The Royal Pyre as Mount Meru


さて、お葬式の知らせを受けると、故人に縁の会った人はお寺での葬儀期間中に一度夕方お寺に行き、夕方1時間の読経に参加するのがタイ式です。家族に香典を渡しておくやみを述べて、ご家族と一緒に僧侶によるパーリ語の読経を拝聴します。

つまり、お寺での葬儀の期間中に、都合の良い日に一度顔を出せば義理は果たせる、というシステムです。

親族や特に縁の近い人たちは、最終日の火葬にも参列して、火葬の儀式に参加します。タイでは火葬場はお寺の中にあります。建物のデザインはやはりカイラーシュ山(須弥山)をモデルにしたものです。王族方の火葬場のミニチュア版ですね。

火葬の参列者は薄く削った木で作った造花をお棺に添えます。これは、むかしは親戚や近所の人たちが故人を火葬する薪を持ち寄った習わしに従うものです。今は紙のように薄く削った木で作った造花が薪の代わりになっています。仏教的なのですが、タイ的に成熟している文化です。

私たちも1日、スクンヴィット通りのエカマイにあるお寺に夕方、カヴィー夫妻と一緒に出かけました。一等地にある大きなお寺で、アクセスも便利なため、葬儀寺として有名なお寺だそうです。

お寺に入ると、敷地内では幾つもの葬儀も平行して行われていました。葬儀会場は20くらいあるようです。何とペットの葬儀場もありました!(それも、日本語で案内が出ていました、需要があるのですね!)。

義理のお兄さんの葬儀場(エアコンのよく効いたホール)に入り、奥さんや(カヴィー氏のお姉さん)や息子さんたちにご挨拶をして、棺が安置されている祭壇へ行き、手を合わせてお参りをします。それから会場の椅子に座って待って、お坊様が来られるのを待ちます。特に、焼香に相当するような儀礼はなかったです。

一応、服装は白か黒です。特に、フォーマルな喪服というルールはないですが、下が黒のズボンかスカート、上が白のシャツやブラウスであれば失礼にはならないようです。

そのうち、三々五々人々がやって来て、同じように遺族に挨拶し、祭壇の棺にお参りして、椅子に座っておしゃべりをしていました。その日は日曜日だったので、参列者も多かったようです。

午後7時から読経が始まります。お坊様方が4人入場、パーリ語のお経が始まりました。お坊様は最低4名がしきたりのようです。タイのお寺はお坊様がたくさん住んでおられますので、数に不自由はないですね。お坊様は数が揃えば良いようで、毎日違うメンバーだそうです。

読経は20分くらいで終わりました。その間、みんな合掌して聴きます。合掌はしますが、こちらでは数珠というものはありません。親族は前のソファー席で、私たちはふつうの椅子です。

その日の読経が終わると、お坊様方は早々に引き上げられます。そして、参列者には食事が振舞われます。シンプルですが、洗練された味の汁麺の容器が回されて来ました。別に精進ではなく肉も入っていました(私たちは肉は避けますが)。

午後8時にはすべて終わりました。予想していたより、あっさりでした。出された食事もあっさりでした。大都会のバンコクでは、葬儀も都市化・合理化・簡略化されて来ています。地方では、もっとハデで大がかりなようですが。

外に出ると、同じ境内の別な葬儀も終わっていて、人の流れや車で混雑状態でした(スクンヴィット通りに面して、大きな駐車場が境内に確保してあります)。

義理のお兄さんの葬儀は5日間コースでした。私たちは3日目の夜に行ったことになります。ガンと診断され、その前の週の水曜日に入院、翌日木曜日に急死、金曜日からこのお寺で5日間の葬儀、翌火曜日に火葬でした。

遺灰の扱いはいろいろのようです。チャオプラヤー河に流す場所があり、そこで海に向かって流すのが一般的だそうです。また、あるお寺と縁がある場合、そのお寺の納骨堂に納めて貰うこともあるようです。

お墓はありません。タイの仏教には先祖供養という習慣はありませんので、お寺に納骨しても、お墓の管理や法事ごとで遺族がお寺に縛られる、ということもないです。そもそもお寺自体が出家者の修行の場ですから、お坊様は自分の修行のために一時的にそのお寺に所属しているだけ、というのが仏教の原点です。

他の国の葬儀に参列してみるのは、とても貴重な文化体験ですね。インドのヒンドゥー教の場合、日本とはまったく異なる宗教文化であり、別世界なのですが、東南アジアのタイですと、日本と同じ仏教の伝統なので、同じところもあり、違うところもある、という発見があり、とても勉強になります。

上座部系のタイ仏教は、パーリ語の教典に残されているブッダの言葉に従った仏教的伝統ですので、「生・老・病・死」という人生の真実が全面に出ます。また、完全に自力本願ですので、自分の努力だけが、自分を苦悩から救う、と考えます。

タイの仏教は、同じ仏教でも、日本の気候風土で最適化されて来た日本的大乗仏教とは、かなり異なったものです。近年、日本でも上座部仏教への関心が高まっているのも当然と思います。日本仏教の現状から見ると、いろいろ新鮮な発見や驚きがあるでしょう。

実は、私たちもタイでお葬式に出たのは、今回が初めてのことでした。良い経験をさせて貰いました。いろいろな発見があり、考えることも多くありました。

先日、日本の宮内庁から、天皇陛下が火葬での簡略な葬儀を望んでおられる、という発表がありましたが、実はタイでは王族方の葬儀は、国家行事としてのタイ文化の発揚の機会でもあり、膨大な国家予算も使われますが、それが伝統文化の保護・振興にもなっています。

2008年12月に王族方の葬儀があったときは、ちょうどタイは政治紛争の真っ最中で、空港占拠・閉鎖までエスカレートした時期でした。しかし、葬儀期間中は、政治的に争う両陣営もぴたりと休戦、国を挙げて葬儀にこころを向ける、という一体感があり、タイの伝統が持つ「文化力」に大いに感心した次第です。そして、王室の葬儀が終わると、また政治的なデモ行動を再開。

現世的な政治経済での利害対立より、仏教の宗教性や伝統文化は高い次元にあり、それが社会全体の統合を保つ、というモデル・ケースに立ち会ったわけです。ある意味、タイの人たちのこころの豊かさを見たような気がしました。

何でも簡略化・合理化というのは、確かに便利かも知れませんが、いつの間にか、こころを貧しくするようにも思えます。

他の国の文化への見聞を広める機会を持つことは、これから、ますます大切になると思えるのです。

わたしたちのタイでの「仕事期間」中に、どうぞ、タイに来られることを歓迎いたします。いろいろとアレンジも出来ます。

特に、アジアの仏教文化に興味のある方には、タイには豊富なリソースがあります。ヨーガについて考えるにも、タイは最適な環境です。


2)タイの新年ソンクラーン

昨年に続いて、今年も4月にタイに居ることになりましたので、今年もタイの新年に当たる4月13日(金)~15(日)のソンクラーンをバンコクで過ごすことになってしまいました!

通称「水掛け祭り」で、外に出て、お互いにハデに、手桶やバケツや水鉄砲やホースで水を掛け合います。ソンクラーンの3日間は、バンコクも、ちょっとした水掛け合戦の「戦闘状態」に入ります。キケンな3日間なのです!

この時期を新しい年の始まりとする考え方は、太陽の動きで決まっているもので、インド起源です。現代インドではもっぱら他の時期を新年として、4月新年はあまり聞きませんが、ネパールではこの時期が新年です。

また、タイだけでなく、お隣のカンボジアもこの時期が新年です。かってインド文明の一部であった東南アジアで、どれだけこの時期を新年とする慣習が残っているのか、また調べてみます。

タイのソンクラーンは、インド起源ですがタイの文化として発展・定着しています。たぶん、ふつうのタイの人たちは、ソンクラーンの

起源がインドとは知らないと思います。酷暑の時期なので、タイではお互い水を掛けて遊ぶ、という側面が強調されて来たようですね。

伝統的には、この時期は、目上のひとを訪ねて、手に水を掛けて、尊敬と感謝の思いを伝える、という、厳かな行事を執り行う時期です。

私たちも、ソンクラーンの時期にタイに居る場合は、道で水知らすの若い子に水をざぶりと掛けられるだけでなく、大学のヨーガ・コースの修了生が訪ねて来て、厳かに手に水を掛ける儀式をして呉れたりします。

今年は4月13日(金)の午前中に、昨年のシュリナカリン・ヴィロード大学(SWU)の人文学部でのコースの生徒さんで、1月にスタディー・ツアーでロナウラにも来られたパエさん(税関職員)がオフィスにやって来て、手に水を掛けてくれました!

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こちらは伝統の形式に従って、ボールを下に置き、その上で合掌した私の手の上にジャスミンの花輪を掛け、花びらを浮かせたお水を掛けます。


ソンクラーンのお祭りは、タイの旧正月・新年であって、おめでたい行事なのですが、インドの「ホーリー祭」同様、私たちにとってはちょっと危険な日です。

昨年4月は、もう大丈夫と思って最終日に外出をして、ざぶりと水を掛けられましたので、今年は特に慎重に行動をとりました。

うちのオフィスのあるソイ(小道)から大通りのラームカムヘーン通りに出る右側コーナーでは、ドラム缶や、ホースをもって常時10人くらいの若い子たちが待機していて、3日間、車や人が通る度にじゃぶじゃぶ水を掛けていました。

反対の左側も、少し行ったバス停のところで、若い子たちが5~6人水を用意して戦陣を張っています。その先の「セブン・イレブン」や屋台のお店には近づけません。

中日の14日(土)は、夕方6時過ぎに外に出て、若いソンクラーン戦士の目を盗んで、手前のガソリンスタンドの奥にあるロータスの小型スーパーに滑り込むことができました。

15日(日)の最終日も、やはり6時過ぎにオフィスを出て、水掛軍団を距離を取りながら素早く歩道橋を渡りバス停到達、運良くすぐにバス(エアコン無しのバスなので窓が開いています)に乗れました。

しかし、このバスの中が大変でした!!

バスも外から水攻撃を受けます。バスの中には、それに応戦するための大型バケツと、応戦要員が2名乗り込んでいます。

バスの床はもちろん水でびしょ濡れ、あちこち歩道で待ち受けている水掛け軍団から容赦ない水攻撃。開いている窓やドアから水がざぶりと入って来ます。そして、それにバスの中からも応戦。

私たちも素人ではないので、窓が閉めてある座席に座り、キケンなコーナーが近付いて来たのを察知すると、さっと身をかがめ、水を避けます。目的地の「モール」まで5分くらいの乗車なので、何とか水をかぶらずに乗り切りました。


しかし、何でこんなことになるのでしょうね??どうも、本来の意味からかけ離れて、単なる馬鹿騒ぎの無礼講ということになっているようですが・・・

本来の「ソンクラーン」は、家族が一堂に集まって、仏像のお清めをしたり、年長者を敬う期間だったようです。

私たちのタイでの仕事が始まった頃(1998年)、有名な高僧のおられるお寺に連れて行かれ、みなさんと一緒に、そのお坊様の手に水を掛ける儀式に参加したことがあります。

当時は何をしているかも、そのお坊様が誰かも、よく知りませんでしたが、後でいろいろタイの文化が解ってきました。

まあ、何とか今年も無事にソンクラーンを乗り切ることが出来ました。猛暑はまだまだ続いていますが!



(この項続く)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


2012年5月2日水曜日

穂高編2012のお知らせ・アップデート

日程:2012年6月12日(火)ー6月26日(火)
主題:伝統的ヨーガの理論と技術
会場:穂高養生園(長野県安曇野市穂高 → http://www.yojoen.com/ )

①6/15(金)・17(日):養生園主催一般向けプログラム/空席待
②6/18(月)・20(水):アーサナ+プラーナーヤーマ+ムドラー/空席有
③6/22(金)・24(日):伝統的ヨーガの理論と技術1/空席有
④6/24(日)・26(火):伝統的ヨーガの理論と技術2/空席有

⑤6/12(火)・15(金):クリヤー・ヨーガとユクタ・プラーナーヤーマ/空席有


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2012年6月12日(火)ー26日(火)の「穂高編2012」の予約状況のアップデートです。

2ヶ月前の参加確認でキャンセルが出ていますので「森の家」貸切りプログラム②③④⑤に空席があります。

興味のある方は、どうぞお問い合せ下さい。

6月12日(火)穂高編2012⑤
6月13日(水)↓
6月14日(木)↓
6月15日(金)↓穂高編2012①
6月16日(土) ↓
6月17日(日) ↓
6月18日(月)穂高編2012②
6月19日(火)↓
6月20日(水)↓
6月21日(木)休養日
6月22日(金)穂高編2012③
6月23日(土)↓
6月24日(日)↓穂高編2012④
6月25日(月) ↓
6月26日(火) ↓



①養生園主催・一般公開プログラム
☆定員25名/予約満席/空席待9名☆

日程:6月15日(金)-17日(日)・2泊3日
定員:25名
内容:「ヨーガのコンセプト」「ヨーガ実習のガイドライン」「ヨーガの背景」
対象:一般向け(初心者から経験者、指導層まで)
施設:里の家・森の家・人と木とホール
費用:穂高養生園の標準的設定

このプログラムは、伝統的ヨーガの理論と技術についての、エントリー・プログラムです。ヨーガが初めての方にも、ヨーガ経験が長い方にも、等しく有益な内容です。申込みが定員を越えていますので、空席待でお受けしています。
 


②森の家「アーサナ+プラーナーヤーマ+ムドラー」
☆定員14名/予約13名/空席有り☆

日程:6月18日(月)-20日(水)・2泊3日
定員:14名前後(「里の家」利用で数名追加可)
内容:「アーサナ」「プラーナーヤーマ」「ムドラー」
対象:アーサナからプラーナーヤーマへの移行を志向する方
施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担+ドネーション

このプログラムでは、ヨーガの実習面での土台となる「アーサナ→プラーナーヤーマ」の伝統的なコンセプトとスタンダードな技法について考察します。ヨーガそのものについての自信を深めるのに有益な内容です。

ヨーガの技術面の確認に興味のある方は、どうぞお問い合せ下さい。



③森の家・伝統的ヨーガの理論と技術1
☆定員14名/予約13名/空席有り☆
 
日程:6月22日(金)-24日(日)・2泊3日
定員:14名前後(「里の家」利用で数名追加可)
内容:「ヨーガ・スートラ1章・2章」「ハタ・ヨーガの理論と修行体系」
対象:ヨーガの理論面の深化を志向する方
施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担+ドネーション

このプログラムでは、ヨーガの理論面での枠組みである『ヨーガ・スートラ』と、技術面でのリソースであるハタ・ヨーガの『ハタ・プラディーピカー』について考察します。伝統に従った普遍的な知識を確認して行くことで、ヨーガがわたしたち現代人にも驚くほど有用であることが確認されるでしょう。

ヨーガの理論面の確認に興味のある方は、どうぞお問い合せ下さい。



④森の家・伝統的ヨーガの理論と技術2
☆定員14名/予約10名/空席有り☆

日程:6月24日(日)-26日(火)・2泊3日
定員:14名前後(「里の家」利用で数名追加可)
内容:「ハタ・ヨーガの文献」「仏教の瞑想理論」
対象:ヨーガと瞑想との関連に興味のある方
施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担+ドネーション

このプログラムでは、パーリ語文献『マハー・サティパッターナ・スッタ』による仏教系の瞑想理論について考察します。「身体・感覚・心・法則」の4段階で進む「ヴィパッサナー(Vipassana)」で達成される境地を理解することで、ヨーガや仏教を含めたインドの精神性の全体像についての洞察を深めます。

ヨーガの「アーサナ→プラーナーヤーマ→サマーディ」というシームレスな実習の流れを確認したい方はお問い合せ下さい。



⑤「クリヤー・ヨーガ」とユクタ・プラーナーヤーマ」
☆定員14名/予約14名/空席有り☆

日程:6月12日(火)-15日(金)・3泊4日
定員:14名前後(「里の家」利用で数名追加可)
内容:ヨーガの本命プラーナーヤーマの理論と技術への習熟
対象:リピーター対象
施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担+ドネーション

このプログラムでは、ヨーガ実践の中核であるプラーナーヤーマ体験の深化を図るために、『ヨーガ・スートラ』の第2章の「クリヤー・ヨーガ」と、『ハタ・プラディーピカー』の第2章の「ユクタ・プラーナーヤーマ」について考察し、伝統文献のコンセプトの体験的理解が、すでにヨーガ経験の長い方の実習を、さらに進化させることを確認します。

養生園での今までの「穂高編」のリピーターの方で、ヨーガの総合力の強化に興味のある方は、どうぞ、お問い合せ下さい。

(この項続く)


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2012年4月19日木曜日

穂高編2012のお知らせ

日程:2012年6月12日(火)ー6月24日(火)
主題:伝統的ヨーガの理論と技術
会場:穂高養生園(長野県安曇野市穂高 →
http://www.yojoen.com/

①6/15(金)・17(日):養生園主催一般向けプログラム
②6/18(月)・20(水):「プラーナーヤーマ+ムドラー」
③6/22(金)・24(日):「伝統的ヨーガの理論と技術1・ヨーガスートラ」
④6/24(日)・26(火):「伝統的ヨーガの理論と技術2・仏教の瞑想理論」

⑤6/12(火)・15(金):「クリヤー・ヨーガとユクタ・プラーナーヤーマ」

6月12日(火)穂高編2012⑤
6月13日(水)↓
6月14日(木)↓
6月15日(金)↓穂高編2012①
6月16日(土) ↓
6月17日(日) ↓
6月18日(月)穂高編2012②
6月19日(火)↓
6月20日(水)↓
6月21日(木)休養日
6月22日(金)穂高編2012③
6月23日(土)↓
6月24日(日)↓穂高編2012④
6月25日(月) ↓
6月26日(火) ↓


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4月2日(月)からネパールの首都カトマンドゥーにフィールドワークに出かけ、4月13日(金)にバンコクのオフィスに帰って来たところです。4月は、まだ「研究期間」中です。

 
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「アジアの精神性とヨーガ」のテーマにしたフィールドワークの一環で、昨年4月もネパール訪問、2年連続のカトマンドゥーでした。

総論的に、ヨーガの勉強は次の3段階で進化する、と考えられます。

ステップ1:自分自身へのヨーガの効果を体感・納得して行く段階
ステップ2:伝統的ヨーガの理論と技術を習得して行く段階
ステップ3:ヨーガの背景にあるインド起源の精神文化を洞察して行く段階

今回のカドマンドゥーでのフィールドワークも、ステップ3に関係しています。今回訪れたカトマンドゥー盆地の古都バクタプールの写真集です。
https://picasaweb.google.com/103061544163066016927/2012NEPALKathmanduBhaktapur?authkey=Gv1sRgCPrrrYOqlsPuHg

バクタプールは中世のヒンドゥー・仏教文化の雰囲気を色濃く残しているところで、町全体がユネスコの世界遺産に指定されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB

バクタプールを代表する木造の五重塔であるニャタポラ寺院にバーチャルツアーで訪問出来ます。日本の寺院に似ています。
http://www.nepalopedia.com/virtual-tour/TaumadhiSquare

これらの、カトマンドゥー盆地で文明を築いたネワール人の人々が熟成させた木造寺院建築が、日本の寺院建築にも影響を与えた、と言われています。

前回バクタプールを訪ねたのは1987年、インド留学時代が始まる前で、当時はまだ何も解っておらず、ただエキゾチックな雰囲気に圧倒されただけでした。今は、これらのヒンドゥー・仏教文化の宗教建築・宗教芸術が出現させる濃密な精神世界の「磁場」を解釈出来るようになったように思えます。

ライフワーク的にヨーガを深めるには、体系的に伝統的ヨーガの理論と技術を習得しながら、ヨーガを成立させて来たインドとアジア(日本を含む)の精神文化の伝統への洞察の深化が課題です。それが、単なる流行の健康・フィットネス体操レベルを超えて、ヨーガがヨーガである本質に迫る近道でもある、ようです。

今回のネパールのフィールドワークの成果も、「穂高編2012」での講義に反映されて行きますので、参加される方は、どうぞ、楽しみにして下さい。
 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

①養生園主催・一般公開プログラム
日程:6月15日(金)-17日(日)・2泊3日

定員:25名分満席/空席待13名
内容:「ヨーガのコンセプト」「ヨーガ実習のガイドライン」「ヨーガの背景」
対象:一般向け(初心者から経験者、指導層まで)
施設:里の家・森の家・人と木とホール
費用:穂高養生園の標準的設定


【ヨーガのコンセプト】
伝統的ヨーガのコンセプトの確認と、実際のヨーガ実習の枠組みとなる近代的ヨーガ理論とスタンダードな技法群の確認。

【ヨーガ実習のガイドライン】
ヨーガの実習で、着実に効果を積み上げて行くためのガイドライン。

【ヨーガの背景】
ヨーガの背景となっている、インドの精神価値体系への洞察。インドの歴史・文化・哲学・宗教思想の流れや、1920年代からのヨーガの近代化のプロセスについて概説。


※①は、すでに定員25名満席で、空席待13名です。空席待の方が増えるようですと、同じ内容の追加プログラムを企画しますので、興味のある方はお問い合せ下さい。


☆☆☆☆☆

②森の家・「プラーナーヤーマ+ムドラー」
日程:6月18日(月)-20日(水)・2泊3日

定員:14名前後/予約15名・空席待受付中
内容:「アーサナ」「プラーナーヤーマ」「ムドラー」
対象:アーサナからプラーナーヤーマへの移行を志向する方
施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担+ドネーション


【アーサナ】
『ヨーガ・スートラ』で定義されている「アーサナ」のコンセプトと実習の方向性を確認。ハタ・ヨーガのアーサナの技術について詳細に検討。

【プラーナーヤーマ】
『ヨーガ・スートラ』で定義されている「プラーナーヤーマ」のコンセプトと実習の方向性を確認。ハタ・ヨーガの技法である「アヌローマ・ヴィローマ(ナーディー・シュッディ)」「ウジャーイー」「バストリカー」の技術について詳細に検討。また、ハタ・ヨーガで「クリヤー(浄化作法)」に分類されている「カパーラバーティ」についての理解を深める。

【ムドラー】
ハタ・ヨーガ特有の技術である「ムドラー(バンダを含む)」についてハタ・ヨーガの伝統文献で確認。主要な「ムドラー・バンダ」の技術について詳細に検討。ハタ・ヨーガの技術体系の全体像の把握と、実習面でのヨーガ体験のレベルアップを志向。


※②は、ほぼ定員なので、空席待ちで受付けています。「里の家」も宿舎にすると、あと数名の追加受け入れも可能です。ヨーガの技術面の確認に興味のある方は、どうぞ、お問い合せ下さい。


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③森の家・「伝統的ヨーガの理論と技術1」
日程:6月22日(金)-24日(日)・2泊3日

定員:14名前後/予約17名・空席待受付中
内容:「ヨーガ・スートラ1章・2章」「ハタ・ヨーガの理論と修行体系」
対象:リピーター・ヨーガの理論面の深化を志向する方
施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担


【ヨーガ・スートラ1章・2章】
ヨーガの理論面の枠組みであるパタンジャリの『ヨーガ・スートラ』は、
1章サマーディ編(心の理論)、2章サーダナ編(心の方法論)、3章ヴィブーティ編(心の可能性)、4章カイヴァリヤ編(心の終着点)の4章。「サマーディ」と呼ばれる身心合一をテーマとした心の理論を論ずる1章と、実際に心を扱う方法論を教示する2章を詳細に解説。

【ハタ・ヨーガの理論と修行体系】
ヨーガの技術面のリソースを提供しているハタ・ヨーガの代表的な伝統文献『ゴーラクシャ・シャタカ』『ハタ・プラディーピカー』『ゲーランダ・サンヒター』の内容について概説、ハタ・ヨーガの理論と修行体系の理解を深める。


※③も、定員を越えていますので、空席待で受け付ています。こちらも、「里の家」も宿舎にすると、追加受け入れ可能です。ヨーガの理論面の深化に興味のある方は、どうぞ、お問い合せ下さい。


☆☆☆☆☆

④森の家「伝統的ヨーガの理論と技術2

日程:6月24日(日)-26日(火)・2泊3日

定員:14名前後
内容:リピーター・「ハタ・ヨーガの文献」「仏教の瞑想理論」
対象:瞑想への移行を志向する方
施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担+ドネーション


【ハタ・ヨーガの文献】

重要文献である『ハタ・プラディーピカー』と『ゲーランダ・サンヒター』の読解。『ハタ・プラディーピカー』はヨーガ経験者を対象としたテキスト、修行者が陥りやすい思い込みや実践上の落し穴を指摘、それらを無事クリアーしてサマーディに到達するロードマップを提示。『ゲーランダ・サンヒター』は初心者対象のマニュアル、10世紀以降書かれた一連のハタ・ヨーガ文献の最後のグループに属す洗練度の高いテキスト。

【仏教の瞑想理論(Vipassana)】
パーリ語文献『マハー・サティパッターナ・スッタ』に基づいて仏教系の瞑想理論について考察。「身体・感覚・心・法則」の4段階で進む「ヴィパッサナー(Vipasana)」によって達成される境地を詳細に検討。


※④はまだ空席があります。アーサナ・プラーナーヤーマから瞑想実習への移行に興味のある方は、どうぞ、お問い合せ下さい。

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⑤「クリヤー・ヨーガ」とユクタ・プラーナーヤーマ」
日程:6月12日(火)-15日(金)・3泊4日

定員:14名前後/予約14名
内容:ヨーガの本命プラーナーヤーマの理論と技術への習熟
対象:リピーター対象・総合力の強化に興味のある方

施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担+ドネーション

ヨーガの実践面の本命であるプラーナーヤーマの理論と技術の深化。『ヨーガ・スートラ』の2章の「クリヤー・ヨーガkriya Yoga)」と、『ハタ・プラディーピカー』の「ユクタ・プラーナーヤーマ(Yukta Pranayama)」の考察。伝統文献の主要コンセプトの体験的理解を深めることで、ヨーガ経験が長い方にもご自分の実習をさらに深化させるヒントを提供。


※⑤もほぼ定員ですので、空席待で受付けています。こちらも、「里の家」も宿舎にすると、追加受け入れ可能です。ヨーガの総合力の強化に興味のある方は、どうぞ、お問い合せ下さい。

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2012年4月15日日曜日

ロナウラ編2012(4)

2012年2月26日(日)ー3月11日(日)の15日間、インド・マハーラーシュトラ州ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所で実施された「ロナウラ編2012」のフィードバック・シリーズです。

「ロナウラ編2012」には15名の方が参加されました(男性3名・女性12名)。
今回は、東京在住N.K.さん(男性)のフィードバックです。

N.K.さんはヨーガ・インストラクター業、北インドのリシケーシュに2年間滞在された経験があり、インドのアシュラム事情もよくご存じです。

近年は東南アジアの仏教のヴィパッサナーへの洞察も深められています。 

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【ロナウラ編2012】

日程:2012年2月26日(日)ー3月11日(日)
期間:15日間+追加プログラム
施設:カイヴァリヤダーマ研究所
参加:15名
内容:HCC(ヘルスケア・センター)+クティでのクリヤー・ヨーガ
講義:伝統的ヨーガと近代的研究(Asana, Pranayama, Meditation)
食事:菜食インド料理(自然療法の食事法に準拠)
費用:必要経費+ダーナ制
追加:自然療法/アーユルヴェーダ、ロナウラの石窟寺院探訪、
プネー散策、世界遺産エローラ探訪 etc.

「ロナウラ編2012」の共同アルバム
https://picasaweb.google.com/103061544163066016927/2012INDIALonavla?authkey=Gv1sRgCP-eybDGjtSACg
 


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日本でも、ヨーガの分野でのロナウラの重要性とメリットへの認識が広まるのは、望ましいことに思えます。

インドの伝統的ヨーガには、悠久の昔から、人間の身体と心と精神を探求して来た知識と技術の蓄積が伝承されています。

伝統的なヨーガのリソースは、1920年代以降ロナウラに蓄積され、ロナウラで研究されて来ました。

来年も、2013年2月24日(日)ー3月10日(日)の日程で日本人の方対象の「ロナウラ編2013」が実施される予定です。興味のある方は、どうぞ、お問い合せ下さい。

 
 
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カイヴァリヤダーマ研究所

Kaivalyadhama Yoga Institute
Lonavla-410403, Dist.Pune, Maharashtra, India
http://www.kdham.com/

カイヴァリヤダーマ研究所は、近代的ヨーガ研究のパイオニアであるスワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883-1966)によって、1924年にインド・マハーラーシュトラ州のロナウラに設立された、インドで(世界で)初めてのヨーガの学術的研究所です。

カイヴァリヤダーマ研究所で、伝統的なハタ・ヨーガの技法の生理学的・心理学的な効果が実証的に研究されたことで、ヨーガが一般社会の教育・医療分野で応用される方向性が確立されました。

現在、キャンパス内では

・サイエンス・ラボ(Scientific Research Department/SRD)
・哲学・文献学研究室(Philosophico-Literary Research Department/PLRD)
・付属カレッジ(G.S.Colledge of Yoga/GSC)
・ヘルスケア・センター(Health Care Center/HCC)
・付属小中学校(Kaivalya Vidya Niketan/KVN)
などが運営されています。

ヘルスケア・センター
(S.A.D.T.Gupta Yogic Health Care Centre)

ヘルスケア・センターは、1961年に、インドで初めて、ヨーガを療法的に応用する専門施設「Yogic Hospital(ヨーガ病院)」として開設されました(Amolak Devi Tirathram Gupta Yogic Hospital)。

現在で、ヨーガと自然療法・アーユルヴェーダの組み合わせによる統合的な保養・療養センターとして運営されています。

専属の医師とインストラクターが常駐し、ヨーガや自然療法を体験する保養的な滞在から、アーユルヴェーダによる病気治療・症状改善に対応しています。

ロナウラ学派の伝統的ヨーガの特性

ロナウラ学派の伝統的ヨーガは、ヨーガの理論的枠組みであるパタンジャリの「ヨーガ・スートラ」と、中世のナータ派の「ハタ・ヨーガ」の伝統に立脚しながら、近代的な研究成果に裏付けられた合理的な理論とスタンダードな技法体系を持ちます。

そのため、インドの教育・医療分野や政策レベルでのヨーガも、ロナウラ学派で構築された理論と技法が、実質的なスタンダードと見なされて来ました。

ロナウラに蓄積されているヨーガのリソースは膨大です。昨今の世界的な「ヨガ・ヨーガ」の表層的な流行とは無縁ですし過剰な宗教色のないニュートラルで学術的な内容です。

一度身に付けると、一生継続が可能な技法体系であり、ヨーガから期待される必要十分な効果を、誰でも享受出来るように構築されています。

ロナウラ学派の方法論で、身心の健康は十分に維持・促進されますし、無理なく、プラーナーヤーマから瞑想法へとステップ・アップして行く基礎が築かれます。 
 



ロナウラ編2012・フィードバック・シリーズ④
東京在住のN.K.さん(男性) 
 
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【プロフィール】

1. 住んでいるところ
東京都

2. 現在していること
ヨーガ、測量

3. 関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
アジアの歴史や文化

4. ヨーガ歴・プログラムへの参加歴
ヨーガ歴7年
2006、2009、2010
ワンサニット参加

5. ヨーガが自分に持つ意味
人や社会との基点や窓口となるもの 
 


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【フィードバック】

1. カイヴァリヤダーマ研究所(Kdham)について

1.1. ロナウラという環境

田舎町で、のんびりした環境でした。

1.2. 研究所の施設と全体の雰囲気

広大な敷地に、 研究所、学校、自然療法やアーユルヴェーダの施設、 さらに小学校まであり、今まで接した一般的なアシュラムでは 見られない様々なものが見れました。

高速道路が近くにあり、車がビュンビュン通っているのですが、 あまり気にならなかったです。



1.3. ゲスト・ルームと食事


ファミリー用の部屋2DKを3名で使用しました。
毎日掃除に来ますし、シーツも頻繁に取り替えてくれました。

食事は、元々アシュラム飯が好きなので、とても合いました。 金曜?の朝食のブラウンブレッドには、 皆テンションが上がってました。

ティータイム時のフルーツ(パパイヤやメロン)も よかったです。

タイのワンサニットは、バリエーションが豊富なので 食べ過ぎてしまいますが、インドは基本カレーなので、 抑制できました。


1.4. 講義室・実習室

講義室は普通でしたが、 実習室(アーサナ・ホール)が結構埃っぽかったです。 原因はマットだと思われます。 掃除をするか、新しくするとベターです。


1.5. スタッフの対応

良好です。 気持ち悪いくらい親切でした。 最終日にフィードバックを提出をしたことで謎が解けました。


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2. ヘルスケア・センター(HCC)の1週間コース


2.1. 実習クラス

クリヤー:
専用の洗面台があり、 毎朝各自ジャラとスートラ・ネーティをしました。

アーサナ:
ベーシック、アドバイス、セラピーの3クラスが ありましたが、ほとんどベーシックに参加しました。 ゆったりとしたいいクラスでした。 キープ時間がやや短いです。

プラーナーヤーマ:
クラスの中ではほとんどなかったです。 別でバレーカール先生が指導くださいました。

トラータカ:
ジョーティ・トラータカでしたが、 シャバアサナ→プラーナーヤーマ→トラータカという 流れがとても集中でしました。 炎を見つめる時間も長かったです。


2.2. スタッフの講義
(バレーカール先生、ジャガディーシュ先生、ボーガル校長 etc.)

内容もさることながら、先生方の自信満々で、 一片の曇りもないような話し方や態度が印象的でした。


2.3. 自然療法/アーユルヴェーダ

今回は自然療法のヒップバスを体験しました。 朝晩がかなり冷え込んで風呂に入りたい気分だったので 気持ちよかったです。


2.4. さらに興味を持たれたこと

ヨーガ、自然療法を体験しつつ、 しばらく滞在できればよいなと思いました。 ディプロマ1年は長いですが、 6週間はやってみたいと思いました。
 
 
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3. クティ(Kuti)での「クリヤー・ヨーガ」の1週間コース


3.1. クティ/アシュラムの雰囲気

神聖な感じより、ウェルカムな感じが強かったです。 スワミジが持つ雰囲気かもしれません。



3.2. スワーミージの印象


柔和な感じでした。


3.3. 「クリヤー・ヨーガ」のプログラム

一日3回、スワーミージのクティまで行き、 クティ内でヨーガ・スートラのチャンティング、 プラーナーヤーマ、オームカールなどを行いました。

連続カパーラバーティとオームカール、 効きました。 

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4. ロナウラ・ヨーガ研究所(LYI)について


4.1. ロナウラ・ヨーガ研究所のオフィスの雰囲気

特になし。

4.2. ディレクターのマンマット・ガロテ博士の印象

ジェントルマンでした。


4.3. ヨーガ文献の研究活動について

インドには、ヨーガに関して沢山の埋もれてしまった文献、 研究されていない資料があるのだとわかりました。

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6. ロナウラでの研修の全般的な総括


6.1. 「ロナウラ編」に参加したメリットがあったかどうか

はい、ありました。

研究所自体での体験はもちろん、 サイババ・アシュラム、2000年前の仏教僧の洞窟、 バーラトセーヴァ・アシュラムなどへの外出があり、 一人ではなかなか行けない場所に行けました。

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6.2. ロナウラに来て深まった体験や理解について


ヨーガ・スートラとサーンキャ・カーリカーを 平行して追っていくことで、自分と世界に対する考察が 深まった気がします。


6.3. ご自分の今後のヨーガの方向性について

日本(世界?)は、いろいろな意味でヨーガが どんどん拡張していますが、しっかりとしたヨーガを抑えつつ、 更に有効にヨーガを実践し、指導できればと思います。


6.4. 今後ロナウラでヨーガ研修を考えている方へのアドバイス

いいっすよ~、ぜひ~


6.5. インド全般のご感想

やはりインドは、他のアジアの国々とは全く違う国でした。 インド特有の緊張感がなんとも心地よいです。

帰国時、タイでトランジットしたのですが、 空港でタイ語を聞いた途端、身体中の骨が抜かれたように なりました。

インド文化もタイ文化も恐るべしです。

以上です。



(この項続く)

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