2011年4月3日日曜日

インドで自然療法2011(2)

プネー郊外・ウルリカンチャンにある「ニサルゴープチャール(自然療法)・アシュラム」で自然療法の研修を受けられた、東京在住の「Y.T.」さん(女性)のフィードバックです。 
 
2011-03-07 17.47.37s

「Y.T.」さんは1月15日から2月25日(金)まで
ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所で6週間コース(CCY)を受講された後、2月26日(土)にウルリカンチャンに移動され3月8日(火)まで滞在、3月10日(水)に日本に帰国されました(帰国の翌日に東北関東大震災に遭遇されました)。
 
 
「ニサルゴープチャール(自然療法)・アシュラム」
http://www.nisargopcharashram.org/
NISARGOPCHAR GRAMSUDHAR TRUST
Uruli Kancan - 412202, Dist.Pune, Maharashtra (India) 

過去にウルリカンチャンに滞在され、自然療法の研修を受けられた日本人の方のフィードバックがこのブログでまとめて閲覧できます。
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ヨーガと自然療法
 
 
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インドで自然療法2011(2)
2月26日(土)ー3月8日(火):10日間のプログラム
(Y.T.さん、東京在住) 
 
2011-02-27 11.31.06
 

【ニサルゴプチャール(自然療法)アシュラムについて】

1)自然療法アシュラムの環境と場所

①ウルリカンチャンの環境

プネー郊外のやや辺鄙な場所にあります。 鉄道が施設の横を通過しており、門外には小さなマーケットがあり、地元の人たちが青果や香辛料を売る市場が日曜日に開かれるという、ローカルな感じの土地です。


②アシュラムの施設

かなり大きいです。宿泊施設、食堂、治療施設のほか、食事に出される野菜の畑や牛舎などがあり、田園風景といった雰囲気です。


③ゲスト・ルーム

一日600ルピーといういちばん高い部屋に10日間宿泊しました。シン
グルベッドにロッカーがあり、シャワー室も十分な広さです。掃除は毎日してもらえます。


④食事について

ザ・病院食という感じです。薄味で素朴です。 種類は調理された野菜、野菜スープ、サラダ、キチェリというおじや、バターミルク(脱脂乳)、チャパティ(小麦とライ麦)。


⑤スタッフの対応

ドクターはとても親切で、いつも様子を訪ねてくれます。 他のスタッフは普通に「インド的」でした。


2)アシュラムのプログラム

①自然療法医のガイダンス

来園者のほとんどがメタボ症候群の、ダイエットまたは断食目的の人が多い中、私はこれと言ってとくに問題がないのでデトックス中心でした。


②アシュラムで提供されている治療プログラム

私が受けた治療は、オイル・マッサージ、ハーブ・ティー、腰湯(ぬるま湯・冷水)、マッド・バス(腹部に泥パックをして日光浴)、浣腸、スチームバス。


③食事療法(ダイエット)のガイドライン

ドクターの指示で個人個人違うメニューが組まれ、私はサラダは禁止でした。

コメと大麦といったように別の炭水化物を一緒に取るのもよくないと言われました。


3)総括

①自然療法でご自分の健康について考えたこと etc.

デトックスと消化の促進がメインだったためか、それが効きすぎて、5日目に下痢になりました。熱が40度以上出て全身が痛くて3日間は寝たきりでした。ドクターはイチジクにあたったのだと言っていましたが、それにしてはひどい下痢でした。

相方先生によると「ヒーリング・クライシス」という症状だそうです。寝ている間ドクターは3時間おきに診てくれ、食事も運んでもらいました。(おじやと脱脂乳だけでしたが)。

結果として滞在10日間のうち半分しか
プログラム通りの治療が受けられませんでした。


②ガンディー主義(Gandhian Philosophy)について

寝ている間ガンジー著の『Key to Health』という本を読みました。これまで自分の食べ方、暮らし方がいかに本来持っている身体のはたらきを無視していたかを思い知らされました。

質の良い「粗食」によって、高い栄養を効率よく細胞に与えねばと思います。


③ウルリカンチャンに滞在した価値はあったか

「カイヴァリナダーマ」というヨーガの学校で6週間
非常に密な学生生活をした直後に行って、朝からいろいろなトリートメントを受けたので、ちょっと身体には無理があったのかもしれません。合わせて6キロぐらい痩せてしまいました。

でも貴重な体験でした。また他の来園者の方々との交流も楽しかったです。


④今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス

衛生状態は日本ほどよくないので、抗菌ウエットテッシュなどを持って行って皿や浣腸用チューブなどを殺菌するといいかもしれません。

また私のように滞在期間の半分が動けなくなる可能性もあるので、できれば3週間ぐらいの長期滞在の方が
変調や回復を体験できて、最終的な効果が望めるような気がします。




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