2014年8月15日金曜日

【お知らせ】ワンサニット2014

日程:11月30日(日)ー12月10日(水)
施設:バンコク郊外のワンサニット・アシュラム
主題:「伝統的ヨーガの理論と技術」「ヨーガとアジアの精神性」
目的:ヨーガをライフ・ワークとして続ける自信を提供
対象:リピーターの方
定員:15名前後
施設:アウトドアー派のエコロジー実験施設(冷房・温水シャワー無)
食事:菜食タイ料理
費用:実費分担+ドネーション
追加:タイの瞑想センターでVipassana
         

「ワンサニット・アシュラム」はサティラコセーシュ・ナーガプラディーパ財団傘下の団体で、1985年にドイツからの助成金で、エコロジーの実験・実践のために造られた施設です。

→ http://www.wongsanit-ashram.org/
   
バンコクの中心部からは車で約1時間半、隣県のナコンナヨック県のオンカラック区にあります。セミナー・ハウスとしても解放され、各種のワークショップが定期的に行われ、外国からもワークショップ・グループがよく訪れます。
 
サティラコセーシュ・ナーガプラディーパ財団の代表のスラック・シヴァラクシャ氏は仏教思想家・活動家として世界的な著名人で、ノーベル平和賞にも3回ノミネートされています。
  
キャンパス内の施設は自然環境を生かしたアウト・ドアー系です。自然療法センターとしても利用されています。
食事はタイ料理式の菜食・玄米食です。南国ですのでフルーツが多彩で豊富です。 
     
● 伝統的ヨーガの理論と技術
   
依然、世界的にヨーガに対する関心や期待は高まる一方ですが、では、実際に「ヨーガ」を提供する側が、そのような社会的な期待に十分応えているかどうかは、大いに検証が必要な段階に来ています。
 
「ヨーガ・ヨガ」と名が付いている社会現象を見回すと、商業性・ファッション性を優先するものが大半で、ヨーガを実習する人たちの内面的な進歩は考えられていない、ように見受けられます。
  
それらは、「エンターテインメント」のカテゴリーに分類することが相応しい活動に思えます。「エンターテインメント・ヨガ」ですね。
 
ヨーガは始めるのはかんたんで、入り口もいろいろあるように見えますが、実際にヨーガの中に入ってから、たいへんになるものです。
 
役立つ地図を持って、一歩一歩、慎重に進んで行かないと、かんたんに「ヨーガの森」で迷子になることがあります。
  
『伝統的ヨーガの理論と技術』というアプローチは、迷路のような「ヨーガの森」を歩いて行く明らかな道標として役立って行くことを志向しています。
 
具体的には、
1. ヨーガのコンセプト (Yogic Concepts)
2. ヨーガの方法/技術 (Yogic Methods/Techniques)
3. ヨーガの作用/効果 (Yogic Effects/Benefits)
の3点を常に確認して行くことで、ヨーガについての疑問を解消し、ヨーガを必要に応じて最適化して行く方向性を浮かび上がらそうとするものです。
    
● 南国の仏教国タイ
  
2001年に始まったバンコクの大学での仕事が安定して来た2004年から、ワンサニット・アシュラムで日本の方対象の合宿セミナーが始まりました。
 
当初は5日間程度の一般的なリトリート・コースでしたが、2009年から10日間から2週間の専門コースに発展しています。 
  
南国の仏教国のタイでヨーガの研修コースを実施することには、様々なメリットがあります。
 
同じアジアの仏教圏にありながら、東アジアの日本の漢訳仏典による大乗仏教文化と、東南アジアのタイのパーリ語仏典の上座部仏教文化を重ね合わすことは、仏教の精神性について考える絶妙なコントラストを提供して呉れます。
  
それは、ヨーガに興味を持ち、ヨーガを実践している日本のみなさんの知性と感性をほど良く刺激し、心の深層へと働きかけて呉れるものでもあります。
 
共通点や相似点が多いながらも、どこか異なる異国の文化と国民性に接することは、特に、ヨーガのようにボディー・ワークとして身体と心を扱う分野では貴重な体験となるものです。
 
自分にとって、今までと違った、新しいものの見方や感じ方が開かれて行く契機になるものと思われます。
  
● ワンサニット・アシュラムのメリット
 
長い長い歴史を持つ「ヨーガ」を、かんたんに理解することや、一口で語ることは、もともと不可能です。
 
ですから、継続的な勉強が必要ですし、今の自分自身に何が必要で、何が具体的に実行可能かを確認しながら、一歩一歩進むことが、現実的な対応になります。
 
ヨーガは、インドの古代の精神性にルーツを持ちながら、中世的な宗教文化も身に纏っています。常に、インドの精神価値体系における自己探求(Adhyatmika)の方法論であったのが伝統的ヨーガです。
 
近年、アメリカで捏造された健康・フィットネス産業の消費材としての「新興ヨガ/エンターテインメント・ヨガ」は、永続的な効果をもたらしませんね。

わたしたち日本人にとっての「ヨーガ」は、長い年月を経て日本化された大乗仏教文化のルーツにある、インド起源の精神文化が醸し出す、あの漠然とした気分を再発見・再認識するプロセスでもあると思えます。

それが、わたしたちの身心に永続的な効果をもたらす「ヨーガ」でしょう。

その確認には、東南アジアの敬虔な仏教国のタイという環境でヨーガを扱うと、わたしたちの深層に作用する、重層的な意味があるようです。

また、ヨーガのように、自分自身の身心の機能に深く作用して行く実習は、学ぶ環境を選ぶことが有利です。都会のビルの中のセミナー室では、限界があります。

「ワンサニット・アシュラム」のようなエコな自然環境の中で、からだとこころを自然のリズムに浸しながら学習と実習を続けることが、長く続く効果を保証します。

「ヨーガ」が自分自身に意味があると考えられ、自己研修のためにある期間海外に出かけることが出来る条件にある方は、「ワンサニット・アシュラム」での合宿セミナーは、期待以上の、総合的な効果を与えてくれると思われます。

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