施設:バンコク郊外のワンサニット・アシュラム
主題:伝統的ヨーガの理論と技術/アジアの精神性とヨーガ
目的:ヨーガをライフ・ワークとして続ける自信を提供
対象:主にリピーターの方
定員:15名前後
施設:アウトドアー派のエコロジー実験施設(冷房・温水シャワー無)
食事:菜食タイ料理
費用:実費分担+ドネーション
追加:タイの瞑想センターでVipassana
ワンサニット・アシュラムはサティラコセーシュ・ナーガプラディーパ財団傘下の団体で、1985年にドイツからの助成金を得て、エコロジーの実験・実践のために造られた施設です。
キャンパス内の施設は自然環境を生かしたアウト・ドアー系です。自然療法センターとしても利用されています。
食事はタイ料理式の菜食・玄米食です。南国ですのでフルーツが多彩で豊富です。
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わたしたち現代人が、どのようにヨーガと付き合って行くかは、まだ答えが出ていない、現在進行中のテーマです、、、
長い歴史を持つヨーガをかんたんに理解することや、語ることは、もともと不可能です。
インドの伝統文化であるヨーガが、インド文化圏の外に知られるようになってまだ100年未満です。そのため、ヨーガには、どうしても情報不足から来る問題が伴います。
ヨーガと良好な関係を築いて行くには、中立的・客観的な知識の厚みを増やしながら、具体的に、今の自分自身に何が必要で、現実的に、自分に何が実行可能かを確認しながら、一歩一歩進むことが、確実な対応になると思われます。
ヨーガは、インドの古代の精神性にルーツを持ちながら、中世的な宗教文化も何重に身にまとっています。
わたしたちが、あえてヨーガを実践するメリットは、生きた自然と一体化した伝統的な人間観と、近代科学文明が前提とする無機質で機械的な人間観との統合・共存にあると思われます。
自分の心身のバランスに留まらず、わたしたちを取り巻いている環境・文化・歴史とも複合的にバランスの取れた、重層的で豊饒な人生観を築いて行くことが、ヨーガのメリットでしょう。
わたしたち日本人にとってのヨーガは、長い年月を経て日本化されたインド起源の大乗仏教の精神性と、その底流にある漠然とした日本的感性の気分を再発見・再認識するプロセスでもある、とも思われます。
その確認には、東南アジアの敬虔な仏教国のタイという環境でヨーガを扱うと、わたしたちの深層に作用する重層的な意味を持つようです。
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