6月に長野の穂高の『穂高養生園』で実施された合宿セミナー、「穂高編2009」のフィードバック・シリーズの続きです。
日程①:6月15日(月)・17日(水)+18日(木)・・・ 参加13名
日程②:6月19日(金)・21日(日) ・・・・・・・・・・・・・ 参加30名
日程③:6月22日(月)・24日(水)+25日・・・・・・・ 参加17名
『ホリスティック・リトリート:穂高養生園』
→ http://www.yojoen.com/
日程①:6月15日(月)・17日(水)+18日(木)に参加された宮崎在住の「N.K.」さん、及び、日程③:6月19日(金)・21日(日)に参加された、東京在住の「K.H.」さん(カイヴァリヤダーマ卒業生)、沖縄在住の「K.K.」さんの3名からのフィードバックです。みなさん、研究・仕事として、ヨーガに深く関わっておられます。
以下のような項目でフィードバックをお願いしました。
1)「穂高養生園」の環境と施設
①穂高の環境
②宿泊室(森の家・森の家)
③ホール(森の家・新森の家)
④ダイニングでの食事
⑤合宿セミナーの運営全般とスタッフの対応
2)講義と実習について
①講義の内容について
②実習について
③ヨーガについて理解が深まった点
④さらに興味や関心を持たれた点
⑤今後期待されるヨーガのプログラム
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穂高編2009・フィードバック
「K.H.」さん(東京在住)
相方宏先生・秀子先生
> この度のセミナーではお世話になりまして、大変有難うございました。
> 内容の濃い、すばらしい御講義と御指導であったと感じます。
> とても充実した時間を過ごさせていただきました。
> 以下に、簡単ですが、感想を述べさせていただきます。
【プロフィール】
①住んでいるところ:
東京都
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと:
ヨーガ教師 兼 大学院生 兼 主婦。薬学部出身、現在上智大学大学院(地域研究専攻)で「ヴィヴェーカーナンダ(近代インドのヒンドゥー教改革者)の思想と運動」をテーマに研究。パドマ・ヨーガ・アシュラム(http://www.padma-yoga.jp/)、清泉ラファエラ・アカデミアにてヨーガ指導。
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
現代ヒンドゥー教及びヨーガの展開。 年配の方や疾患のある方も視野に入れたヨーガの教授法(実技&理論)。研究と実践のバランス。
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ:
ヨーガ歴20年。カイヴァルヤダーマ・ヨーガ研究所付属ヨーガ・カレッジD.Y.Ed.コース修了(1991-1992)。
⑤今後のヨーガへの展望や希望
今後、ヨーガの実技と理論(インド思想・生理学・心理学等)をバランスよく学べる場が増えていくことを期待。
1)「穂高養生園」の環境と施設
①穂高の環境と養生園の施設
静かで、とても良い環境だったと思います。個人的に山は好きですので、大変気持ちよかったです(昔よく行っていた、長野県飯山市の山間にある叔父のアトリエ周辺に 環境が似ていて、道を歩きながら、思い出していました)。
私は穂高駅から養生園までタクシーを利用したのですが、 有明駅で下車し(そのようにホームページにあったのですが・・・)何人かで落ち合って、養生園まで行けるようにした方がよかったと思いました。
施設は、ロッジ風で気取りのない感じがよかったです。特に、森の家のセミナールームは、窓一面に緑が見えて、気持が良かったです。今回のような集中的なヨーガのセミナーには適していたように思います。
段差や階段が多かったり、各家の間の移動を伴うので、比較的元気な方向けの施設と感じました(足腰の不自由なお年寄り向きではないように感じました)。森の家と里の家の間を車で送迎していただいて、よかったです。
②宿泊室とホール(森の家・新森の家)
宿泊室はシンプルで快適でした。内側から鍵はかかりますが、外からかける鍵はないので、貴重品の管理は注意が必要と感じました。男性のお風呂場の隣でしたので、話声が少々聞こえました。
アーサナのホールは窓がまだ入っておらず、朝は風が冷たかったのですが、またそれも自然と一体といった感じで、ショールもあったので特に問題はありませんでした。
③ダイニングでの食事
野菜や穀類中心の、本当に身体によい健康食という感じで、メニューも工夫されていて、なおかつ、自然な味付けが美味しかったです。結構お腹が張り、腹もちも良かったです。
私は普段、胚芽米や7分づき程度のご飯を食べているので、玄米は消化が遅かった感じです。
ヨーガの実技との相乗効果でしょうか、余分な脂肪が落ちた感じです。1kg体重が減りました。
④合宿セミナーの運営全般とスタッフの対応
運営はよくしていただいたと思います。 ただ、セミナー全般のプログラムは時間的に少しタイトであったようにも感じました。
里の家に宿泊しましたので、講義や食事は森の家、お風呂は里の家、実習は新森の家、という具合に、移動が多かったので、余計にそのように感じたのかもしれません。
場所が変わることによって、気分が変わるという良い点もありましたが、講義の内容を消化する時間や、もう少し休息できる時間があってもよかったかな、とも思いました。
スタッフの方々のさりげないサポートの仕方がよかったと思います。
⑤追加プログラム(穂高探訪)について
参加しませんでした。
2)講義と実習について
①講義の内容について
『ヨーガ・スートラ』の解説が非常に良かったと思います(高速に進むところがあるので、集中して聞く必要がありました(笑))。
ヨーガの歴史についても、古代から現代までを網羅していて、流れがよくつかめました。カイヴァリヤダーマのコースを受講する前に、相方先生のセミナーに出れば、理解度が一層深まるのではないかと思いました。私にとっては大変有益な「卒後教育」になりました。
②実習について
宏先生、秀子先生の御指導のコンビネーションが絶妙です。 秀子先生の落ち着いたトーンのインストラクションによって、ゆったりと、 「内面を感じて」実習することができました。
ムドラーやプラーナ―ヤーマなど、技法の解説がわかりやすかったです。 また、マットや座布団を補助的に使うのも、負担がかからなくて良いと思いました。
朝の瞑想、夜のトラータカも、心が落ち着いてよかったと思います。 もう少し長めのシャヴァ・アーサナも希望いたします。
③参加されて有益だった点
ヨーガの理論や実技の中で、記憶があいまいになっていた部分が、クリアになりました(まだまだ復習が必要ですが・・・)。客観的に自分の実践や講義をふりかえることができて、 取り入れていきたい点が多々あったことです。
実習のインストラクションの仕方によって、身体にかかる力や、動かしやすさが、こんなにも違うものか、ということを感じました。
例えば、コブラのポーズでは、今まで幾分上体が反らしにくかったのですが、今回は、首に無理がかからないで、スムーズに上体を上げることができて、2日目、3日目に「オッ、違う」と心の中で思いました。そんな小さな点でも、軌道修正されたことは嬉しかったです。
時折原典に帰り、その的確な解説を聞き学び、勉強し続けることが 大切であることを、再認識致しました。通常の実習者にとって、サンスクリット語など、やはり言葉の壁は厚いと思います。そのような文献の解説を、先生の楽しいお話で時々笑いながら、 的確な日本語で聞けるのは、有難いことです。
④さらに興味や関心を持たれた点
『ヨーガ・スートラ』を心理学的に捉える点。 無理なくできるプラーナーヤーマの実習法。 ヨーガとブラーミン階級(やサドゥー)との関わり。 バーヴァナ・ヨーガの扱い方。
⑤今後期待されるヨーガのプログラム
④に記したような内容の御講義、また、上級者編として『バガヴァッド・ギーター』などについてのお話も伺いたいと思います(先生は『B.G』を読むなら『ダンマパダ』を読んだ方がよいと仰っていましたが・・・)。
今回もお聞きすることができましたが、個人的には「近現代史におけるヨーガ」といった、歴史的な背景とヨーガとの関わりや、
「ヨーガとスーフィズム」や「ヨーガと仏教」(共通点と差異)というような比較宗教学のようなトピックのお話もお聞きしたいと思います。
今後、復習をしていきますと、より深く感じる部分も出てくると思いますが、現時点で思いつくまま、記しました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
K.H.
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穂高編2009・フィードバック
「N.K.」さん(宮崎在住)
相方宏&秀子先生へ
> 今回のWSも大変お世話になりました。
> 新しい方との出会いや、自然の中で過ごすコトで、
> 心身リフレッシュしました。
> そして、また今回も相方先生の講義&実習を受けれたコトに感謝です。
> どうもありがとうございました。
> また、秋にタイで先生にお会いできるのを楽しみにしてます。
> これらも、先生のご健康とご多幸をお祈りしてます。
【プロフィール】
①住んでいるところ
宮崎県宮崎市。椰子の木が沢山あって、綺麗なビーチのある南国です。
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
OL→海外放浪→ヨーガ・インストラクター→ヨーガ・スタジオ経営(http://kusunamikiyogastudio.miyachan.cc)
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
ヨーガ、自然療法、自給自足に近い生活、料理、旅、サーフィン
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
昔から、自然と共に暮らすライフスタイルに惹かれ、実際にそういうライフ・スタイルの方達がヨーガを取り入れてたので、なんとなく自分もしてみたいと思ってました。 約10年前にスポーツジムのレッスンを受けたのが初めてでしたが、その後、自分で本を買ってそれを参考に行ってました。
⑤今までのヨーガの講習・合宿・研修ツアーの参加経験
2005年サンフランシスコ It's yoga スタジオで全米ヨガアライアンス200時間コース修了。
2008年タイのワンサニット合宿へ参加。
1)「穂高養生園」の環境と施設
①穂高の環境と養生園の施設
環境は標高800m位の所にあるので、空気が良く、6月中旬でも涼しかったです。また、山の上ということと、梅雨が重なって、天気が変わりやすかったです。
外のデッキでアーサナを行ってる時に、激しい雨が降リ始め(テントが上に張られてるので、直接は濡れなかったです)雨の中、アーサナを行ったのですが、雨音を聞きながらのアーサナも気持ちよかったです。
養生園の施設は、宿泊する所とお風呂が離れていましたが、スタッフの方が送り迎えしてくれたので、問題なかったです。
②宿泊室とホール(森の家・新森の家)
宿泊部屋は、森の家に泊まりました。木材と土壁のシンプルで心地よいお部屋でした。夜も暖炉の空気が部屋まで届くように空調が設備されてて、心地よい暖かさでした。
森の家のホールは、大きな窓があり、そこから外の木々が見えて、ホールの中にいても、木々の中にいる様な感じがしました。
新森の家のホールは、窓がまだ設置されてなかったので、朝のアーサナを行った時は、凄く寒かったですが、手作り感溢れる建物で、完成が楽しみです。
③ダイニングでの食事
ダイニングは、森の家から歩いてすぐの所にあり、建物の中でも外でも食べれました。食事はスタッフの方達が丁寧に作ってくださったマクロビの食事で、どれもとても美味しかったです。
毎回、スタッフの方がご飯のメニューの説明を丁寧にしてくれました。 今回、初めて酵素玄米と言うのを食べました。モチモチして美味しかったです。
スタッフの方達が時間と手間隙をかけて丁寧に作られて食事だったので、 丁寧な気持ちで頂きました。 そしたら、少量のご飯でもゆっくり感謝の気持ちで頂くことで、心も体も満たされた気がしました。
④合宿セミナーの運営全般とスタッフの対応
合宿前から事前に段取りをして下さってたのと、スケジュールも無理なく組んでくださり、とてもスムーズに運んだように感じました。また、スタッフの方達もとても丁寧に対応してくださいました。
⑤追加プログラム(穂高探訪)について
追加プログラムで”中房温泉”へ連れてって頂いたのですが、行く前に相方先生から秘湯と聞いてたので、行くのがとても楽しみでした。実際、穂高養生園から更に車で奥に登っていったので、自分では絶対行けない場所だったと思うので、今回セミナーに追加プログラムとして付けて頂き、参加出来て良かったです。
2)講義と実習について
①講義の内容について
昨年タイのWSで相方先生の講義を聞いた時は、船を漕ぎながら聞いてたので(←スミマセンでした^^※面白く無かったのではなくて、暑さなどで体が疲れてたんだと思います。)、今回もう一度、しっかり聞けて、しかもかなり頭にスーっと入ってきました。
そして、講義の録音も配信して下さってるので、これから何度も聞いて、更に自分の中に落としていきたいと思います。
②実習について
以前、タイのWSで教えていただいたアーサナとムドラー、呼吸法をより詳しく教えて頂きました。今回は、特にバストリカの練習を先生のカウントに合わせて繰り返し行って下さったので、感覚を身に付けやすかったです。
③参加されて有益であった点
ヨーガの歴史、哲学、背景等を先生の冗談を交えながら楽しく教えて頂けて、本を読んだだけでは分りにくい部分も相方先生の講義で聞くと、理解しやすかったです。
④やや物足りなく思われた点
全般的にバランス良くカバーされてたので、物足りなさは感じませんでした。
⑤今後期待されるプログラム
今回の合宿の様に国内での合宿だと、海外に行ったことない方でも気軽に参加しやすと思いました。また、自然の中で合宿+温泉もあると、身も心も更にリラックス出来ると思いました。
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穂高編2009・フィードバック
「K.K.」さん(沖縄在住)
相方先生
> セミナーでは大変お世話になり、ありがとうございました。
【プロフィール】
①住んでいるところ
沖縄県南城市。ブログを行っています。http://yoga.ti-da.net/
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
カルチャーセンターや、公民館にてヨーガを行っています。
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
古武道の稽古のため、沖縄に来ています。日本にてどのように、ヨーガ、仏教を活動していけばよいのか、日々模索しています。
ヨーガ、仏教でもさまざまな技法、思想があり、どうしてもそれら、技法の習得に熱心になってしまします。ですが、一番大切なことは、活動を通じて自分自身がそして周りの家族が、生きとし生けるものが幸せになっている?という何が幸せなのか?ということがライフワークです。
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
古武道の稽古にて怪我をして、アーサナを始めました。19歳の頃、天台宗の寺にて二年弱お世話になり、それ以来、瞑想に興味があります。
⑤今後のヨーガへの展望や希望
ヨーガ・スートラ、ハタ・ヨーガの学習。インド、アジア、日本の思想、宗教(おもにヨーガ、仏教)の時代背景の学習
1)「穂高養生園」の環境と施設
①穂高の環境と養生園の施設
普段は沖縄にて海の中での瞑想ですが、穂高では、新緑の中の瞑想。 自然との一体感は瞑想を深めてくれます。
また、初日は梅雨の雨を満喫し、その後は、太陽によって、緑を楽しむことが出来ました。
②宿泊室とホール(森の家・新森の家)
守られた安心感のある森の家は、宿泊、講義に集中できる環境でした。建設中の新森の家は、窓がまだ、ついていなかったため、森の冷気や開放感を味わうことができました。
③ダイニングでの食事
充実した食事をいただきました。
④合宿セミナーの運営全般とスタッフの対応
運営、スタッフの対応もとても親切でセミナーに集中することができました。
⑤追加プログラム(穂高探訪)について
大きな露天風呂の温泉は、セミナーの締めくくりには、最適でした。心と体のストレッチ、整理整頓ができました。
2)講義と実習について
①講義の内容について
昨年、参加した時は、始めての情報に、大量の情報を取り込むことだけで追われた感じでしたが、今年は、情報を取り入れながら、整理、分析を行いながら、集中することができました。
②実習について
ヨーガのアーサナを行うという点が当たり前の説明でしたが、とても、納得がいきました。また、アーサナ、瞑想、バンダの関係の説明をいただき、今まで、ヨーガや瞑想を日常的に行うようになってから、うまく、心と体のバランス、健康が維持できなかった疑問の解決方法が見えました。
③参加されて有益だった点
昨年は、そのまま、聞くというだけの状態だったのが、一年がたち、講義、実習より、私が現在に必要なものを整理、分析ができました。そして、今後の課題、方向性がきれいに見えてきたことは、ヨーガを続けていくにあたり、とても自信になりました。
④さらに興味や関心を持たれた点
ヨーガスートラ、ハタ・プラディーピカー、ゲーランダ・サンヒターの理解を深めていきたい。
⑤今後期待されるヨーガのプログラム
講義では、ヨーガ・スートラ、ハタ・プラディーピカー、ゲーランダ・サンヒターの内容を段階的に学習。実践では、プラーナヤーマ、クリヤーなど。
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