2010年1月26日火曜日

2010年の新刊書

『ロナウラ・ヨーガ研究所』の今年の出版物の紹介です。
www.lonavalayoga.org

『伝統文献におけるヨーガの治療的論及
(Therapeutic References in Traditional Text)』

TRTYT    

本書は、ヨーガを心身の病気へ治療的に応用する「ヨーガ・セラピー/ヨーガ療法」へ興味のある方には必携書と言える
貴重な資料です。

また、ご自分自身の「ライフ・ワーク」的にヨーガに取り組まれている方にも、座右の書としてお手元に置かれることが推奨される、有益な書籍です。

B5版で416ページあります。日本からの注文を受け付けますので、興味のある方は、どうぞ、下の[コメント欄]からお問い合わせ下さい。

『ロナウラ・ヨーガ研究所』の支援会員の方には特別価格でお分けいたします(郵送料別)。


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書名:
『伝統文献におけるヨーガの治療的論及
(Therapeutic References in Traditional Text)』
ISBN:978-81-908203-1-8 B5版416ページ、
インド国内700ルピー、インド国外45ドル/35ユーロ
        
編者:
マンマット M. ガロテ
パリマール・デヴナート
ヴィジャヤカント・ジャー

紹介:

ヨーガの伝統は、人間が健康で長寿な一生を送るためのあらゆる可能性を探求している。

知力の活用、感情の均衡化、内側と外側からの身体の浄化、筋肉の調整、呼吸活動の操作、マントラの復誦、超越への志向、薬草の利用、食養、錬金術、能動的な視覚化、生活習慣の条件付け、自然と密接した暮らし方 etc、

それが何であれ、ヨーガの伝統は、完全な健康状態という
目標を達成するために、人間の知性と想像力の範疇で、およそ踏み込まれていない経路を残していない。

ヨーガでは、あらゆる意味での健康の維持が最優先事項とされて来た。この事実は、ヨーガ文献から慎重に収集されたこの研究書によって明白である。

収集された資料は、種々の技法グループによって分類されている。

本書はヨーガがよく統合された治療体系であることを証言している。

ヨーガには、身体的な問題への治療手段がある。
ヨーガには、心理的な不調への改善策がある。
そして、ヨーガは、精神的な自由に至る厳格な修行法を
持っている。

この研究の目的は、今後の実証的な研究調査への素材の提供を意図したものである。この文献的資料によって、人類の健康管理と長寿への新たな展望が開かれることが望まれる。
 
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インド中央政府厚生省AYUSH局の助成プロジェクト

本書は、インド中央政府厚生省AYUSH局CCRYN(ヨーガと自然療法・中央研究審議会)の助成プロジェクトとして、『ロナウラ・ヨーガ研究所』で3年計画で進められて来たものです。

3年間の研究成果として生まれた本書は、ヨーガの技法面のリソースを提供する「ハタ・ヨーガ」の伝統的文献に見られる技法の治療的効果の記述を収集・分類し、考察を加えている包括的な研究書です。

今月1月17日(日)に開催された第5回「M.L.ガロテ博士記念セミナー」で出版発表がなされました。

近年、世界的に、ヨーガの技法を心身の病気へ治療的に応用する「ヨーガ・セラピー/ヨーガ療法」への関心が高まっています。

しかし、現状では、「ヨーガ・セラピー/ヨーガ療法」とは、体操療法の一種なのか、伝統医療の一部なのか、西洋医学の補完療法なのか、あるいは宗教的な信仰治療なのか、実は実体の良く掴めない、曖昧で漠然としたままとなっています。

その原因には、ヨーガの技法面を伝承する「ハタ・ヨーガ」の知識と情報の全般的な不足状態、という根本的問題があります。

インドにおけるヨーガの近代的・学術的な研究は、1920年代にロナウラで始まりました。ハタ・ヨーガの技法を病気の治療に応用する「ヨーガ・セラピー/ヨーガ療法」の研究が始まったのもロナウラです。

本書は、1920年代から現在までロナウラに蓄積されて来たヨーガの研究資料を原資として、近年のヨーガの治療的応用への関心の高まりに答えるべく企画された研究の成果です。

今後の治療的な臨床研究の基礎資料として活用されることで、「ヨーガ・セラピー/ヨーガ療法」の発展に大きな寄与をすることが期待されています。


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「ロナウラ・ヨーガ研究所(インド)」
THE LONAVLA YOGA INSTITUTE, (INDIA)
(For Reseorch, Educution & Therapy)
(Recognized by the University of Pune as an Institute for Research & Development in Yoga.) 
Bhangarwadi, Lonavla-4l0 407, Pune (India)
Website: www.lonavalayoga.org

ヨーガは歴史の古い分野ですが、現在入手可能な信頼に足る資料の分量はまだまだ不足しており、世界的に高まっているヨーガへの興味を
満たして呉れるには不十分な状態が続いています。

ヨーガを学術的な研究の対象とし、科学的合理性を解明することで、ヨーガの一般社会への融合と貢献の方向性を示したのは、『カイヴァリヤダーマ研究所』の創立者である「スワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883-1966)」です。
www.kdham.com

『ロナウラ・ヨーガ研究所』は、1954年から「クヴァラヤーナンダ」によって育成され、教育者・研究者としてヨーガに大きな足跡を残した「M.L.ガロテ(1931-2005)」博士が、『カイヴァリヤダーマ研究所』を退職後、1996年に設立した研究所です。
www.lonavalayoga.org

晩年のガロテ先生の使命は、重要性と必要性が強く認識されていながらも、あまり進行していないヨーガの伝統文献の研究活動でした。

2005年の創立者のガロテ先生の逝去後も、『ロナウラ・ヨーガ研究所』は新ディレクターのマンマット・ガロテ博士(体育教育Ph.D.)と3名のスタッフにより鋭意活動中です。

一見地味ですが、ヨーガの未来を左右するような重要な研究が行なわれています。


「ロナウラ・ヨーガ研究所(インド)」の理念:
伝統的ヨーガの復興運動

古代のインドに自己修練の体系として発祥したヨーガは、その長い歴史の間に伝統として形成され、現代に生きるわたしたちまで伝承されて来ています。しかし、現代のヨーガ教師には、しばしば伝統的なヨーガの知識が不足しています。

長い歴史を持つ他の伝承文化と同様に、古典的なヨーガの伝統も、現在、
急速に消滅の危機に瀕しています。また、現代では、多くのヨーガ教師やヨーガの学習者にとって、生きた伝統を継承している真正な人物に日常的に接触して指導を受けるのは、実際に困難なことです。

そのような状況でも、伝統的な古典テキストについて精通することは、
正統なヨーガの伝統に親しく触れるための有効な手段になります。しかし、多くの古典テキストは、依然、東洋学の図書館に写本の形で保管され、眠ったままなのです。

伝統的なテキストの研究を通して、伝統的なヨーガの知識を復興させる
必要があります。

『ロナウラ・ヨーガ研究所』は、真正で伝統的なヨーガの文献を世界の
ヨーガ・コミュニティーのドアに届けることを意図して活動しています。それによって、伝統的なヨーガの復興運動を起こすことが、わたしたちの願いなのです。
 
 
「ロナウラ・ヨ-ガ研究所(インド)」の活動

1)純粋ヨーガ&応用ヨ-ガの分野での研究活動の実施と支援
2)ヨ-ガ文献の校訂版と翻訳・解説書の編集・出版と支援
3)ヨ-ガ文献の批評的批判的研究を推進するため、ヨーガ文献と関連文献のカタログ・ダイジェスト版・索引・用語集の準備と出版
4)ニューズレターの『ヨーガ・プラディーパ』の発行
5)インド国内や諸外国の個人やグル-プにヨーガの研修セミナーやコースの企画・実施
6)ヨ-ガに関係する分野で活動している個人・協会・団体と交流協力関係を構築
7)ヨ-ガの治療的応用への適切な指導を個人やグループに提供


「ロナウラ・ヨ-ガ研究所(インド)」で進行中のプロジェクト

1)ヨ-ガの伝統文献の多言語への翻訳・出版
2)ヨ-ガの伝統文献のカタログ作成
3)提携・協力関係にある団体や研究所と共同でヨ-ガの治療的応用の指導コ-スの企画・実施
4)インドを訪れるグループへのワ-クショップの企画・実施


ロナウラ・ヨーガ研究所のメンバーシップ

『ロナウラ・ヨーガ研究所』の研究プロジェクトは、主にインド政府厚生省AYUSH局CCRYNの助成で進んでいますが、世界各地の「支援会員」のみなさんから寄せられる「メンバーシップ(年会費30ドル)」も、貴重な活動資金になっています。

長期的な視点で、ヨーガの総合的な発展・普及へ、深い関心をお持ちの方のご参加を歓迎しています。

今年度(2009-10)は、日本から67名の方が「メンバーシップ」に参加されています。ご理解とご協力に、深く感謝いたします。

「メンバーシップ」に参加頂いた方には、『ロナウラ・ヨーガ研究所』の出版物を会員割引価格(50%ディスカウント)で提供、また、ガロテ先生の著作の日本語訳を配布しています。

今までに次の日本語訳が配布されました。
・『ヨーガの応用(Applied Yoga)』(2002-3年度)
・『ヨーガの実習 1,2,3,(Yogic Practices 1,2,3,』(2003-4年度)
・『プラーナーヤーマ:呼吸の科学(Pranayama - The Science of Breath)』(2006-7年度)
・『ヨーガの実習のガイドライン
(Guidelines for Yogic Practices)』(2007-8年度)
・『ヨーガの技術論(Yogic Techniques)』(2008-9年度)

「メンバーシップ」への参加は、常時募集されていますので、興味のある方は、どうぞ、お問い合わせ下さい(更新は4月です)。


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2010年1月21日木曜日

2010年前半のプログラム

2010年前半のプログラムについてのお知らせです。今年もインド・タイ・日本で、幾つかの学習プログラムが予定されています。


ヨーガへの納得=自分自身への納得

このブログを閲覧されている方は、いろいろなレベルでヨーガに関わっている方々と思いますが、現在、ヨーガとどのような距離にあるとしても、みなさん、ヨーガに納得したい、と考えられている点で同じと思います。

ですから、ヨーガについての理解と体験を深めるのに有益な知識や
企画には、大いに興味をお持ちだと思います。

しかし、もう一歩踏み込んで考えてみると、どうやら、わたしたちは、「ヨーガに納得したい」、と言うよりも、
実は、むしろ、「自分自身に納得したい」、のだと思われるのです。

「自分自身」に納得するために、
「ヨーガ」に取り組み、
「ヨーガ」を深め、
「ヨーガ」を納得したい.....

現在、インドでも、世界各国でも、ヨーガを巡る動きは流動的です。ヨーガは近代化の歴史が100年未満と浅いこともあり、
社会現象としてのヨーガには、常に期待と混乱が入り交じっています。

また、ヨーガはインドが起源ですが、インドのヒンドゥー教色の強い形態の「ヨーガ」をわたしたち現代日本人が物まねしても、「ヨーガを納得したい」とい本質的な問題の解決にはならないですし、
むしろ、消化不良を起こすものです。

長年に渡るイスラム教の侵略や、イギリスの植民地支配といった歴史的経緯によって衰退して行ったヒンドゥー教文化は、現在、様々な内部問題と自己矛盾を多重に孕んでいますし、インドでは
中世で仏教文化は途絶えています。

実際にインドに行っても、「ヒンドゥー教」のチープな側面ばかりが目に入るものです。むしろ、かってのヒンドゥー教・仏教文明の偉大さ・壮大さは、
東南アジアの遺跡群で、その片鱗を伺うことが出来るくらいです。

また、近年流行のアメリカ経由の「フィットネス・ヨーガ」は、伝統的な「ハタ・ヨーガ」とは別系統の「インド式身体鍛練体操」なので、
一次の流行として消費され、通り過ぎられる運命でしょう。

また、「ヨーガ・セラピー/ヨーガ療法」も実体が伴わない分野です。イメージと期待ばかりが先行しているのが現状で、本来ヨーガは病気の治療法ではないため、治療に応用するための理論も技法も十分に確立していない段階ですし、自然療法と同様、患者参加型の
医療施設というインフラが無ければ成立しない分野です。

従って、
「ヨーガへの納得=自分自身への納得」
といった建設的な志向性を強めて行くなら、地道で着実ですが、

・「Knowledge-based」での客観的で中立的な知識の蓄積
・広く、アジア全域の精神文化への見聞と洞察

というアプローチが、やはり優れて有効であり、ヨーガとの関係も、ライフ・ワーク的に長続きするもののように
思われます。

今後も、日本でも、インドの背景知識やインド哲学に基づいた、客観的で、ニュートラルで、学術的なヨーガの知識の厚みが増える
ことは、ヨーガ全体の利益のために望ましいことに思えます。

また、ヨーガのルーツであるインドのみでなく、アジア全域を視野に入れた「精神文化(仏教文化)」への見聞と洞察を深めることは、
わたしたち日本人には、直接、実効性のあることに思われます。

特に、ヨーガの理解と体験を深めるには、東南アジアのタイなどの上座部仏教圏に伝承されている瞑想修行(Vipassana)の体験が、
優れて有効で有益と思われます。

(昨年11月の「ワンサニット2009」でも、13名の参加者のうち、7名の方が10日間の瞑想コース(Vipassana)参加も組み合わされました)。


1)2010年前半のインドでのプログラム

2010年2月3月に、西インド・マハーラーシュトラ州ロナウラにある、近代的・学術的なヨーガの発祥の地である『カイヴァリヤダーマ研究所(1924年設立)』と、同じくマハーラーシュトラ州ウルリカンチャンにある、インドの近代的な自然療法発祥の地である『ニサルゴプチャール(自然療法)・アシュラム(1946年設立)』での研修プログラムが企画されています。

参加者の方のインド滞在日数と興味に応じて、いろいろと個別に対応しています。次のような4つのプランが成立しています。

プラン1:
ロナウラでヨーガ研修

2月27日(土)日本からの移動日
2月28日(日)ロナウラにチェックイン
3月01日(月)カイヴァリヤダーマ滞在(ヨーガ・自然療法)
3月02日(火) 〃
3月03日(水) 〃
3月04日(木) 〃
3月05日(金) 〃
3月06日(土)カイヴァリヤダーマ・チェックアウト
3月07日(日)追加プログラム(世界遺産エローラ探訪など)
3月08日(月)追加プログラム
3月09日(火)追加プログラム、日本への移動
3月10日(水)帰国

プラン2:
ロナウラでヨーガ研修&ウルリカンチャンで自然療法

2月27日(土)日本からの移動日
2月28日(日)ロナウラにチェックイン
3月01日(月)カイヴァリヤダーマ滞在(ヨーガ・自然療法)
3月02日(火) 〃
3月03日(水) 〃
3月04日(木) 〃
3月05日(金) 〃
3月06日(土)カイヴァリヤダーマ・チェックアウト、ウルリカンチャンへ移動。
3月07日(日)ウルリカンチャン(自然療法アシュラム)滞在

3月08日(月) 〃
3月09日(火) 〃
3月10日(水) 〃
3月11日(木) 〃
3月12日(金) 〃
3月13日(土)ウルリカンチャン・チェックアウト
3月14日(日)追加プログラム、日本への移動
3月15日(月)帰国

プラン3:
ロナウラでアーユルヴェーダ:2週間のパンチャカルマ療法
2月27日(土)日本からの移動日
2月28日(日)ロナウラにチェックイン
3月01日(月)カイヴァリヤダーマ滞在
3月02日(火)(アーユルヴェーダのパンチャカルマ療法)
3月03日(水) 〃
3月04日(木) 〃
3月05日(金) 〃
3月06日(土) 〃
3月07日(日) 〃

3月08日(月) 〃
3月09日(火) 〃
3月10日(水) 〃
3月11日(木) 〃
3月12日(金) 〃
3月13日(土)ロナウラ・チェックアウト、日本へ移動
3月14日(日)帰国

プラン4:
ウルリカンチャンで3週間の自然療法プログラム
2月20日(土)日本からの移動日
2月21日(日)ウルリカンチャンにチェックイン
2月22日(月)(自然療法アシュラムで自然滞在)
2月23日(火) 〃
2月24日(水) 〃
2月25日(木) 〃
2月26日(金) 〃

2月27日(土) 〃
2月28日(日) 〃
3月01日(月) 〃
3月02日(火) 〃
3月03日(水) 〃
3月04日(木) 〃
3月05日(金) 〃
3月06日(土) 〃
3月07日(日) 〃

3月08日(月) 〃
3月09日(火) 〃
3月10日(水) 〃
3月11日(木) 〃
3月12日(金)ウルリカンチャン・チェックアウト
3月13日(土)追加プログラム、日本へ移動
3月14日(日)帰国


●インドでのヨーガ研修サポート

インドでのヨーガの研修・勉強計画について関心ある方は、どうぞ、お気軽にご相談下さい。的確なガイダンスとサポートが可能です。

1・2週間のインド研修セミナーから、2・3ヶ月の短期留学、1年以上の長期留学まで、ご希望と興味のレベルによって対応できます。

『カイヴァリヤダーマ研究所』のオフィスや付属カレッジとの調整や、ムンバイ空港到着後の出迎、車の手配、また、日本語ガイドなどの手配も可能です。



2)2010年6月の日本でのプログラム

2010年の日本でのプログラムの予定です。

長野の『穂高養生園』の方から6月の企画の要請を来ていますので、一昨年・昨年に続いて、今年も「養生園」で合宿セミナーが実施される見通しです。

今回から
アプローチを変えて、テーマごとのモジュール形式で、プログラムを積み重ねる方法に進化させる予定です。

【日程案】
6月4日(金)ー6日(日):養生園主催の一般向けプログラム
6月7日(月)ー9日(水):森の家「プラーナーヤーマ専攻」
6月11日(金)ー13日(日):森の家「ヨーガ・スートラ特講」
6月14日(月)ー16日(水):森の家「ハタ・ヨーガ総論」

『養生園』主催の一般向け週末セミナーは定員30名前後、『森の家』での合宿セミナーは定員12名前後です。

今のところ、日本では、バンコクの大学でのコースのような長い日程のプログラムの企画が想定されにくいので、その替りに「モジュール形式」を積み上げる学習プログラムのモデルを考えています。

例えば、上記のモジュールに全部参加すると、今回の「ワンサニット2009」の10日間コースで取り扱った内容をほぼカバーすることになります。


学習プログラムのモジュール化

今後の学習モジュールとしては、次のような項目になるでしょう。
・「ヨーガの背景」
・「ヨーガの基礎理論」
・「アーサナ考察」
・「プラーナーヤーマ専攻」
・「ヨーガ・スートラ特講」
・「ハタ・ヨーガ総論」
・「ハタ・ヨーガ各論(生理学的・セラピー的効果)」
・「瞑想理論(Vipassana)」
etc.....

例えば、今までのタイの4泊5日合宿セミナーや「養生園」の合宿セミナーでカバーされて来たのは、「ヨーガの背景」「ヨーガの基礎理論」と、「アーサナ考察」や「プラーナーヤーマ専攻」の一部でした。

2009年11月の10日間の「ワンサニット2009」では、リピーターの方を対象としていましたので、まず「ヨーガの基礎理論」の復習、そして、「プラーナーヤーマ専攻」「ヨーガ・スートラ特講」「ハタ・ヨーガ各論」がカバーされました。

以上のようなモジュール化で、日本でも、2泊3日の合宿セミナーの積み重ねで、効率的なヨーガの学習プログラムが可能と思われます。


仕分け作業の必要性

また、ヨーガの学習プログラムを、現代の日本社会で生活されている方たちの興味と要請に合わせて行くためには、コンテンツの「仕分け作業」が必要になります。

例えば、「ヨーガ・スートラ」には、われわれ日本人が、
①よく知っていること
②なんとなく解っていること
③知らないこと
が混在しています。

だから、「ヨーガ・スートラ」を消化して行くには、①②③の仕分け作業と、他のインド哲学の学派や仏教理論との関連付けが必要になります。

その作業無しで日本語訳だけを読むと、「ヨーガ・スートラ」へは、解ったような、解らないような、読めば読むほど、よく解らなくなる、という欲求不満感が続くと思います。

また、「ハタ・ヨーガ」には、わたしたち誰でもが、自分の身体で、
①よく実感していること
②なんとなく感じていても、それと自覚していないこと
③練習することで実感できること
が混在しています。

そのため
、「ハタ・ヨーガ」を消化して行くには、
①②③の仕分け作業と、近代的な生理学理論による理解と裏付けが必要になります。

その作業無しで、アーサナの練習だけを闇雲に続けていても、①のレベルに留りますので、解ったような、解らないような、やればやるほど、よく解らなくなる、という欲求不満感が続くと思います。

これらの問題は、よく構成された学習プログラムによって解決が可能と思われます。

実際、わたしたちはタイの大学のコースで、以上のポイントを踏まえた学習プログラムで、十分な成果を出して来ています。


興味のある方は、「コメント」欄でお問い合わせ下さい。
非公開にしてありますので、「コメント」欄でメールアドレスをお知らせ頂ければ、こちらからメールでご返答を差し上げたいと思います。




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