2014年8月15日金曜日

【お知らせ】ワンサニット2014

日程:11月30日(日)ー12月10日(水)
施設:バンコク郊外のワンサニット・アシュラム
主題:「伝統的ヨーガの理論と技術」「ヨーガとアジアの精神性」
目的:ヨーガをライフ・ワークとして続ける自信を提供
対象:リピーターの方
定員:15名前後
施設:アウトドアー派のエコロジー実験施設(冷房・温水シャワー無)
食事:菜食タイ料理
費用:実費分担+ドネーション
追加:タイの瞑想センターでVipassana
         

「ワンサニット・アシュラム」はサティラコセーシュ・ナーガプラディーパ財団傘下の団体で、1985年にドイツからの助成金で、エコロジーの実験・実践のために造られた施設です。

→ http://www.wongsanit-ashram.org/
   
バンコクの中心部からは車で約1時間半、隣県のナコンナヨック県のオンカラック区にあります。セミナー・ハウスとしても解放され、各種のワークショップが定期的に行われ、外国からもワークショップ・グループがよく訪れます。
 
サティラコセーシュ・ナーガプラディーパ財団の代表のスラック・シヴァラクシャ氏は仏教思想家・活動家として世界的な著名人で、ノーベル平和賞にも3回ノミネートされています。
  
キャンパス内の施設は自然環境を生かしたアウト・ドアー系です。自然療法センターとしても利用されています。
食事はタイ料理式の菜食・玄米食です。南国ですのでフルーツが多彩で豊富です。 
     
● 伝統的ヨーガの理論と技術
   
依然、世界的にヨーガに対する関心や期待は高まる一方ですが、では、実際に「ヨーガ」を提供する側が、そのような社会的な期待に十分応えているかどうかは、大いに検証が必要な段階に来ています。
 
「ヨーガ・ヨガ」と名が付いている社会現象を見回すと、商業性・ファッション性を優先するものが大半で、ヨーガを実習する人たちの内面的な進歩は考えられていない、ように見受けられます。
  
それらは、「エンターテインメント」のカテゴリーに分類することが相応しい活動に思えます。「エンターテインメント・ヨガ」ですね。
 
ヨーガは始めるのはかんたんで、入り口もいろいろあるように見えますが、実際にヨーガの中に入ってから、たいへんになるものです。
 
役立つ地図を持って、一歩一歩、慎重に進んで行かないと、かんたんに「ヨーガの森」で迷子になることがあります。
  
『伝統的ヨーガの理論と技術』というアプローチは、迷路のような「ヨーガの森」を歩いて行く明らかな道標として役立って行くことを志向しています。
 
具体的には、
1. ヨーガのコンセプト (Yogic Concepts)
2. ヨーガの方法/技術 (Yogic Methods/Techniques)
3. ヨーガの作用/効果 (Yogic Effects/Benefits)
の3点を常に確認して行くことで、ヨーガについての疑問を解消し、ヨーガを必要に応じて最適化して行く方向性を浮かび上がらそうとするものです。
    
● 南国の仏教国タイ
  
2001年に始まったバンコクの大学での仕事が安定して来た2004年から、ワンサニット・アシュラムで日本の方対象の合宿セミナーが始まりました。
 
当初は5日間程度の一般的なリトリート・コースでしたが、2009年から10日間から2週間の専門コースに発展しています。 
  
南国の仏教国のタイでヨーガの研修コースを実施することには、様々なメリットがあります。
 
同じアジアの仏教圏にありながら、東アジアの日本の漢訳仏典による大乗仏教文化と、東南アジアのタイのパーリ語仏典の上座部仏教文化を重ね合わすことは、仏教の精神性について考える絶妙なコントラストを提供して呉れます。
  
それは、ヨーガに興味を持ち、ヨーガを実践している日本のみなさんの知性と感性をほど良く刺激し、心の深層へと働きかけて呉れるものでもあります。
 
共通点や相似点が多いながらも、どこか異なる異国の文化と国民性に接することは、特に、ヨーガのようにボディー・ワークとして身体と心を扱う分野では貴重な体験となるものです。
 
自分にとって、今までと違った、新しいものの見方や感じ方が開かれて行く契機になるものと思われます。
  
● ワンサニット・アシュラムのメリット
 
長い長い歴史を持つ「ヨーガ」を、かんたんに理解することや、一口で語ることは、もともと不可能です。
 
ですから、継続的な勉強が必要ですし、今の自分自身に何が必要で、何が具体的に実行可能かを確認しながら、一歩一歩進むことが、現実的な対応になります。
 
ヨーガは、インドの古代の精神性にルーツを持ちながら、中世的な宗教文化も身に纏っています。常に、インドの精神価値体系における自己探求(Adhyatmika)の方法論であったのが伝統的ヨーガです。
 
近年、アメリカで捏造された健康・フィットネス産業の消費材としての「新興ヨガ/エンターテインメント・ヨガ」は、永続的な効果をもたらしませんね。

わたしたち日本人にとっての「ヨーガ」は、長い年月を経て日本化された大乗仏教文化のルーツにある、インド起源の精神文化が醸し出す、あの漠然とした気分を再発見・再認識するプロセスでもあると思えます。

それが、わたしたちの身心に永続的な効果をもたらす「ヨーガ」でしょう。

その確認には、東南アジアの敬虔な仏教国のタイという環境でヨーガを扱うと、わたしたちの深層に作用する、重層的な意味があるようです。

また、ヨーガのように、自分自身の身心の機能に深く作用して行く実習は、学ぶ環境を選ぶことが有利です。都会のビルの中のセミナー室では、限界があります。

「ワンサニット・アシュラム」のようなエコな自然環境の中で、からだとこころを自然のリズムに浸しながら学習と実習を続けることが、長く続く効果を保証します。

「ヨーガ」が自分自身に意味があると考えられ、自己研修のためにある期間海外に出かけることが出来る条件にある方は、「ワンサニット・アシュラム」での合宿セミナーは、期待以上の、総合的な効果を与えてくれると思われます。

☆☆☆☆☆
  

2014年5月11日日曜日

カイヴァリヤダーマ研究所の6週間コース2014 (2)

カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ
冬期6週間コース(CCY)総括レポート

期間:2014年1月15日-2月24日
 

ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジで2014年1月2月の6週間コース(CCY)を受講された神奈川在住のN.K.さん(女性)の総括レポートです。

本家インドの老舗のヨーガ研究所の付属カレッジ(1951年開校)で、ヨーガを集中的に学ぶことについての、貴重な現地報告です。

本家のインドで、体系的にヨーガの勉強をされたい方は、この6週間コースから(CCY)始めて、条件が許すようなら、次の1年間コース(DYEd)に進学、というのが、無理なく、確実なパターンです。

2014_CCY.JanFeb

 

【カイヴァリヤダーマ研究所・6週間コース(CCY)】

カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジでは、年2回、6週間コース(CCY)が開講されています。
 
日程:1月15日ー2月24日 / 5月2日ー6月11日
期間:6週間(5週間の講義+1週間の試験)
施設:カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ
言語:英語とヒンディー語のバイリンガル
資格:高卒以上(最終卒業校の卒業・成績証明書提出)
年齢:制限なし
食事:菜食インド料理(自然療法の食事法に準拠)
締切:12月15日(1月コース)/3月31日(5月コース)
費用:(授業料・宿泊・食事込)留学生1000ドル
 
【付属カレッジのコース】
G.S.College of YOGA and Cultural Synthesis,(Recognised by NCTE, Govt. of India)
Kaivalyadhama Yoga Institute, Lonavla - 410403

カイヴァリヤダーマ研究所の付属カレッジの6週間コース(CCY)は、エントリー・レベルのスタンダードでアカデミックなコースです。

もともと現役の学校教職員の方が夏期休暇中にロナウラでヨーガ教育の6週間の集中研修を受けて、学校教育の現場にヨーガを導入することを目的に組み立てられたものです。

ヨーガを自分のライフ・スタイルに取り入れて行くための必要十分な基礎知識が提供されますし、伝統的ヨーガへの洞察や、効率的なヨーガ指導のための枠組みも紹介されます。

外国人にとっても、「カイヴァリヤダーマ」のCCYコースは、インドでのヨーガ学習の、最適で必要十分な導入プログラムとなります。

今までに、30名以上の日本人の方がCCYコースを受講されています。

【 カイヴァリヤダーマ研究所】
Kaivalyadhama Yoga Institute
Lonavla-410403, Dist.Pune, Maharashtra, India
http://www.kdham.com/

カイヴァリヤダーマ研究所は、近代的ヨーガ研究のパイオニアであるスワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883-1966)によって、1924年にインド・マハーラーシュトラ州のロナウラに設立された、インドで(世界で)初めてのヨーガの学術的研究所です。

カイヴァリヤダーマ研究所で、伝統的なハタ・ヨーガの技法の生理学的・心理学的な効果が実証的に研究されたことで、ヨーガが一般社会の教育・医療分野で応用される方向性が確立されました。

現在、キャンパス内では
・サイエンス・ラボ(Scientific Research Department/SRD)
・哲学・文献学研究室(Philosophico-Literary Research Department/PLRD)
・付属カレッジ(G.S.Colledge of Yoga/GSC)
・ヘルスケア・センター(Health Care Center/HCC)
・付属小中学校(Kaivalya Vidya Niketan/KVN)
などが運営されています。
 
 


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【プロフィール】

1. 住んでいるところ/ご家族のこと
 
神奈川県逗子市に家族(夫、娘中学生)、近所にお祖母ちゃん。
 
2. 現在されていること(仕事etc.)/今までにされて来たこと
 
現在: こどもとお母さんのための子育て支援スペースでアーサナ・クラス担当、
料理教室など楽しそうなことの企画運営、たまにパートタイム労働もしている。
 
以前: 
メーカーの営業部で営業職。
   
3. 学生時代の専攻、職業/専門資格、趣味/ライフワークなど
 
専攻:人間科学部仏教専攻

趣味:散歩、座禅、料理、最近娘の影響でジャニーズ。

ライフワーク:「女性とこども」「仏教と社会活動」「ヨーガと健康」
 
4. 海外訪問歴(英語コミュニケーション力/異文化親和度)

オーストラリアにワーホリで1年間滞在。
東南アジアを長期バックパック旅行
(タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア)。

ニュージーランド、ハワイ、スリランカ、南インド、韓国、グアム。

南インドにも仕事で1年間の滞在経験あり。

異文化親和度:お醤油があればどこでも生きていけると思う。
 
5. ヨーガ歴(実習歴/指導歴)
 
10年近く?指導歴は4年くらい。
 
6. ヨーガに関心を持たれた理由

体を動かしたいけど、チームプレー競技は苦手。ヨーガはひとりでできる、どこでもできる、
いつでもできると思って。
 
そこから、知的興味が広がるYOGAにどんどん興味をもっていきました。

 
7. ヨーガがご自分にプラスに作用しているポイント

急展開や予測不能な出来事にたいしてもあまり驚かない。
 
8. 今回カイヴァリヤダーマCCYを受講された動機

南インドのシヴァナンダ・アシュラムでコースを受けた時に習った
インド哲学が眩しすぎてクラクラしました。
 
YOGAはただもんじゃねーぞ・・と。
いろいろ調べて、カイヴァリヤダーマと相方先生に行きつきました。
 
純米酒って、その作り方をそっくりそのままに海外で作っても
日本の土壌の水で作らないと、あと透明さは絶対出ないんですって。
 
YOGAはインド大陸の歴史であり文化であるからその土壌へ。そして学問であるのだから、国が認める研究機関である
カイヴァリヤダーマへ。
 
本当はDYEdに挑戦したいのですが、CCYから。
 
9. 10年後のご自分のイメージ
 
「女性とこども」「健康とヨーガ」「仏教と社会活動」この3つが仕事として形になっている。佐藤初女さんみたいになりたい。
ゲストハウス経営とかしてみたい。


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【フィードバック】

1. 場所と環境

1.1 ロナウラという環境

大都市ムンバイから車で3時間(高速道路)。
プネー市内からは1時間(高速道路)。
プネー駅からロナワラ駅までローカル線で1時間半。

ロナウラ駅周辺は、スーパーやモールなどはなく小さな商店が
ひしめき合っています。

ロナウラ駅から学校まで歩いて20分くらい。道路で犬、猫、牛、ヤギなどをいつも目にするでしょう。
そして彼らはかなり自由です。
 
学校から駅までの途中もお土産屋、レストランなどが集まるエリアでATMもいっぱいあり便利ですが、そこで物乞いや、獣のような地べたに近い人たちも
多く目にしました。
 
これはカルチャーショックでした。
かなり内陸部にあるので、乾燥が。

肌の保湿のために毎日油をこってり塗っていましたし、
水をたくさん飲むようにとアドバイスも受けました。

 
1.2 カイヴァリヤダーマ研究所の施設

門をくぐれば、研究所と療養のための施設が並び、
掃除も行き届いて静謐な環境。

広い敷地内に、研究所、アーユルヴェーダ施設、自然療法施設、
学生寮、宿泊施設、食堂、スワミの住居、売店、牛小屋。


1.3 ゲスト・ルーム

現在の学生が使用している学生寮(ツインベッド二人部屋)も、入院患者用のお部屋(ツインベッド、1人部屋にすることも可能らしい)も見せていただいたのですが、洗濯を干すスペースもあり
清潔で使いやすそう。

ただし、できたばかりの学生寮2段ベッド4人部屋(トイレバスは共同)を
見学しましたが・・・40過ぎの私に1年は無理だな。
 
6週間だったら楽しく過ごせると思う。今回は、満員御礼だったようでCCYの外国人生徒17名は
キャンパスから歩いて15分のホテルに宿泊しました。

このホテルすごく良かった。スタッフの爺に孫の動画を延々見せられたり、それを褒め称えながらおとなしく見る日本人の私たちも
私たちなんですけど。。

スタッフにバイクで町まで乗せてもらったり、かなりお世話になりましたので、市場で買ったミカンなどを
よく差し入れしてました。

 
1.4 ダイニング・ホールでの食事

外国人生徒は「学生用」と「ホスピタル」の2か所で食事が可能。インド人学生は不可。
 
どちらも月曜日から日曜日までメニューが決まっているので、
慣れてくると、どちらかを好みによって行ったり来たりできます。

ホスピタルでの食事は、患者が多くなると大行列ができます。
スパイシーは控えめで、見た目も美しく美味しい。

学生用食堂は、現地の味付けでスパイシー、かつサラダもブツ切り生野菜とワイルド。食後の食器も洗って返却が義務です。ちょっと出遅れるとおかずが空っぽになるというthrillingさも
楽しめます。

私は、ほとんどこちらで食べていました。


1.5 キャンパス内の生活

私自身がすごしたスケジュールを記します。

04:00 起床、クリヤ
04:30-05:30 瞑想
05:50 送迎バスでキャンパスへ
(私は薄暗いところを一人で好んで歩いて行った)
06:00 朝のお茶、自己練習タイム(参加者は半分くらい)

07:00 アーサナ実習クラス
09:00 朝食(朝食が超美味しい)
09:30 授業(理論2コマ)
12:00 昼食~休憩(食べたり、食べなかったり)
この時間に歩いてホテルに戻って洗髪か洗濯。
またはキャンパスに残って昼寝、試験勉強、課題の準備などなど
 
14:45 午後の授業(理論1コマ)
16:00 アーサナ実習クラス
17:30 自己練習タイム (これはほとんど参加せず速攻帰宅)

18:00 スワミのプージャ(これも後半の余裕が出てきたとき)

19:00 夕食 (これもほとんど食べていません)
・・・・これが月曜日から土曜日まで。

19:00の夕食時、ヨーロピアンは食事時のお喋りを楽しむためバスの時間が20:30、ホテルへ戻れば21:00、
またお迎えを待っていれば来ないということも多々あり、
コースの早いうちから何を自分は優先するかを考えて、
工夫してマイペースに過ごすようにしました。
 
16:00のアーサナ実習クラスが終われば、明るいうちに歩いてホテルに戻るなどをして自分の時間を作り、夕食は町で買ったバナナで済ませていました。
日曜日はホリデー。

 
2. 付属カレッジの授業について

2.1 実習クラス(プラクティス)
2.2 講義の内容

- ヨーガと体育教育(Yoga & Physical Education)
- 人体の構造と機能
(Structure & Function of Human Boday & Effects of Yoga Practices on it)
- 伝統的ヨーガ(Traditional Yoga)
- ヨーガと価値教育(Yoga & Value Education)
- ヨーガと心の健康(Yoga & Mental Health)
- 指導法(Practice Teaching in Yoga)


2.3 講師陣の印象

個性的です。

先生
の人気度に差がありすぎて、それが露骨でウケる。
若い先生は、やはりすべてが若くてエネルギッシュなんだけど、たぶん研究のほかに、いろんな事務仕事をやらされていそうな
疲労感も。
 
ある若い先生が異常に西洋人に媚びていて、海外で一旗上げたい感があるな、と私は個人的に
思っていました(私はいやらしいんです)。
 
70を過ぎた先生もいましたが、年を重ねてにじみ出るYOGAの効果というか、仰ること、振る舞いが優雅で落ち着いて、
呼吸と動きに無駄がないという印象。

こうありたいものです。
講師陣すべてがYOGAというインドから生まれた歴史、伝統に大変誇りを持って真摯に研究をされているという印象。
そしてとても謙虚。

ターバンのBhogal先生、キャラが立ちすぎて、いやー、もー、宇宙人。経歴もすんごい。

当たり前なんだけど、誰ひとり肌を出して筋肉を見せつける
自己顕示欲が強い人もいません。

ハワイやバリでアメリカ人講師によるリトリートとか
(行ったことないけど)それによるYOGAってなんでしょうね?

本当は山奥の洞窟で、体中に灰を塗ってたり、耳に穴開けてたりする人たちからしか教授頂けなかった
敷居の高すぎるのを研究機関で学べるメリット!

創立者のスワミ・クヴァラヤーナンダ・ジの仕事はすごいな・・・
とつくづく思います。


2.4 他の受講生(インド人・外国人)

CCY受講生、約40名、男女比同じ。
外国人生徒は17名。
- アメリカ3(男2女1)
- 中国3(男1女3)
- カナダ2(男2)
- ブラジル1(男)
- ポーランド1(女)
- フランス1(男)
- ドイツ1(男)
- オランダ1(男)
- タイ1(女)
- 日本2(女)

外国人生徒の年齢層は
20代後半~30代前半がほとんどの中で、私40代、ドイツ人とアメリカ人男性が60代。

インド人は、20代前半~50代まで幅広く、インド各地から参加。とてもエネルギッシュ。
男性は20代が多く、キャリアアップのために参加。

男女ともども富裕層。女性も20代独身者と、子育てが終わった主婦層や、
子育て真っ盛りの主婦と半々くらい。

外国人生徒はカップルや若夫婦での参加も二組いて、途中でカップルになる生徒もいました。
そういう感じがインド人はウラヤマなんだろうな・・。

インド人の会話の進め方、人当たりが私はとてもうらやましい。
怒らないし、どんなときも理知的に進めていこうとします。

よく、インド人はマイペースと言われますが、あれだけの人口と異民族、異宗教、異階級の中で育ったら
そりゃマイペースにならざるえませんね。

自分にも他人にも寛容というか。超ドメスティックな日本人の私たちが、これからの時代に様々な人間と共生していくヒントは
インドにアリな気がします。


2.5 授業時間以外の過し方

みなそれぞれ異なると思うのですが、私の場合は朝食後に売店でチャイを飲むのが毎日の日課。
そこでDYEdの生徒とお喋りする時間が好きでした。

昼休みは上記の通り、洗濯か洗髪、図書館で課題制作、スワミのところでぼーーっとしてたり。
ひとりきりになれるところをいつも探していました。

図書館の前がWi-fiフリーゾーンで、
休み時間はみなここでネットを繋いでいます。


3.研究所のキャンパスの外にて

3.1 プネー訪問

相方先生たちに、プネー市内を案内していただきました。買い物より、寺院をメインに案内していただき、その土地の氏神様にインドでご加護してもらえるように
お参りしました。

その中でもナータ派のPateleshvara寺院がすごいっす。町のど真ん中にあるし、見た目もそんなで、正直ふーんという感じだったのですが
中に入ると・・・・小宇宙。

私はここで酔いました。寺院酔い。ここおススメです。

 
キャンパス内でストレスがあったわけではありませんが、
相方先生たちに会えるのは本当に心底ホッとしました。

タイや日本でお会いする先生たちと
印象が全然違うんですよー。


3.2 ロナウラ・ヨーガ研究所(LYI)訪問

ここで拝見した原本。


【最終試験のフィードバック】

1. 理論編

過去問をあたって、ヤマをかけます。全部答えられれば完璧でしょうが
なんせ英語で長文を書くことが我々にはヘビーです。

試験時間3時間。
フリーペーパー10枚、もちろん追加もOK。えええ~ヤマをかけて教科書暗記しまくるしかないでしょー。

試験が近くなると授業で「ここ出るよー」と教えてくれます。当たり前ですが、授業でやったことを復讐の意味で試験に出されるわけですから、授業は出席して、聞き取れなかったことをほかの生徒に
見せてもらって日々まとめておくのが後々楽だと思います。

授業はパワポを使ったことが多かったです。授業で映写された資料は一枚一枚タブレットやスマホで
撮っていました。

ネットを繋げば画像を送ったりシェアできます。文明の機器は使いまくりましょう。
また、試験は受けないという選択をする生徒もいました。

試験場には、筆記用具以外持ち込めません。
試験は終わった者から提出して退場可能です。

9:30-12:30まで試験。


1.1 ヨーガと体育教育(Yoga & Physical Education)

Q1は必須。ほかの問題は4つ選択し答えなさい。全部答えても良い。

Q1.Compare Yogic Practice with Non-Yogic Exercises(ヨーガの練習と、一般のエクササイズを比較しなさい)

Q2.”Misconceptions distort the image of yoga”
Explain the Statement by giving the sources of such misconceptions(誤解のある歪曲されたヨーガのイメージを根拠を提示して説明しなさい)

Q3.What are the Citta Vikshepas? Explain them in detail(チッタ・ヴィクシャイパとは何ですか?詳細を説明しなさい)

Q4.What are “Mahavratas”?
Do you think the common man can practice them? (マハーヴァラタとは何ですか?一般人がそこから学ぶことができると思いますか?)

Q5.Expalain The team “Yoga” as integlation?(ヨーガにおける統合を説明しなさい)

Q6.Discuss the utility Yogabhyasa for the common man(公共の人々におけるヨーガ・アヴィヤーサの有益性を論じよ)

Q7.Write short note on any three(下記から3つ選択し、それについて書きなさい)

a) Viparitakarani
b) State of Chitta
c) Means of Yoga:Yogangas
d) Avidya
e) Kriya
f) Health


1.2 人体の構造と機能
(Anatomy&Physiology of Yogic Practice-Their effect on Human body)セクション1と2からそれぞれ2問選択し答えよ。全部答えてもよい。


Section I
Q1.Define the team Asana. Expalain the mechanism and types of Asana.
Explain precautions that should be taken during Asana Pracitice(アーサナを定義せよ。アーサナのメカニズムとそのタイプ、アーサナの練習時にするべき心構えを説明せよ)

Q2.Define the them Pranayama.
Explain effecton the Psycho-physiological level(プラーナヤーマを定義せよ。心理的、生理的なレベルでその効果を説明せよ)

Q3.Write short notes on any three.
a) Anuroma-Viloma Pranayama
b) Bhjuangasana
c) Shalabhasana
d) Pavanamuktasana

SectionII
Q1.Explain the concepts of Prana,Nadi and Chakra.
Explain the signs of Nadishudhi.What is their significance of chakras in Yoga practice? (プラーナとナディ、チャクラ、ナーディシュッディの概念を説明せよ、その重要性は何か?)

Q2.What are diffrent Parts of Digestive System?
Explain the Process of Digestion? Explain the concept of Diet?(異なるそれぞれの消化器官は?消化の仕組みと食事の概念を説明せよ)

Q3.Write the notes of any three.
a) Dhauti and its types.
b) Shankhapraksharana
c) Neti
d) Trataka
e) Kapalabhati


1.3 伝統的ヨーガ(Yogic text)
7問中、4問を選択。

Q1.Write an easy on the importance of “Samyama”
as discussed by Swami Charandasaji.(スワミ・チャランダーサジが示したサンヤマの重要部を簡単に書け)

Q2.Exprain the nature and role of Yama as per Swami Charandasaji.(スワミ・チャランダーサジにおけるヤマの本質と役割を説明せよ)

Q3.Discuss the nature, significance and technique of Asana 
as described by Swami Charandasaji.(スワミ・チャランダーサジが説明するアーサナの技術と、その本質、重要性を論じなさい)

Q4.While explaining the nature of Pranayama, Pl.Discuss the technique and benefits of any three Kumbhakas you deem most important from Astanga Yoga.(プラーナヤーマの本質の説明時に、クンバカの中から3つ選択しその技術と効果を論じなさい。それはあなたが『アシュターンガ・ヨーガ』より最も重要だと考えているものから)

Q5.Explain the nature, technique and benefits of any two 
Cleaning Processes from Astanga Yoga.(『アシュターンガ・ヨーガ』より二つの浄化方法を選び、技術と効果、その本質について説明しなさない)

Q6.Explain the detail any one of the following from Astanga Yoga.(下記より一つ選択し、その概念を説明せよ)
a) Dhyana
b) Samadhi

Q7.Write short notres on any two of the following.
a) Kechari mudra
b) Chakras
c) Bandha


1.4 ヨーガと価値教育(Yoga & Value Education)

Q1.Explain the meaning of “Value” (”価値”の意味を説明せよ)OR Discuss the diffrent ways in which values are Classfied.

Q2.Explain the nature of Purshartha and Panchakosha.(プルシャアルタとパンチャコーシャの本質を説明せよ)OR Discuss the relation between Value and Education.(価値と教育の関係性を論ぜよ)

Q3.What is the rationale of Value Education. (価値教育の理論面での根拠はなに?)OR How Asanas can contribute towards Value Education? (アーサナが価値教育にどのように寄与するか?)

Q4.Explain the role of Kriyayoga towards Value Education? (クリヤ・ヨーガの価値教育における役割について説明せよ)OR Write short notes on:
1) Role of a Teacher in Value Education.
2) Yamas and Value Education.
 
 
1.5 ヨーガと心の健康(Yoga & Mental Health)
7問中、4問に答えよ。
全部答えてもよい。

Q1. What is the nature of yoga as per the chapters 2 and 6 of Bhagawat Gita? Please show how the message of Bhagawat Gita has a similarity of approach with the criteria of spirituality
advocated by the Shankaracharya of Govardhan Peetha?
 
Q2.Evaluate the yogic Normality in the context of various 
psychological Models.
 
Q3.Elucidate the genesis of Existential Disorders 
and the related remedies as inferred from Patanjara Yoga Sutra.
 
Q4.Write short notes on: any three.
1) Defintion of Yoga in Psychological terms.
2) Phychology of Kriya Yoga?
3) Yogic Normality.
4) Benefits of Prayer for the yoga.

Q5.What is Adjustment? Describe the Yogic methods in achieving
a sound Interpersonal Adjustment?

Q6.What is frustration? What is the utility of Psychological
defense mechanism in alleviating the effects of frustration?

Q7.What is player? What are its types? How does player is 
beneficial to the Yoga sadhaka, as well as, to the common men?


1.6 指導法(Teaching Methsds for Yogic Practices)5問中4問に答えなさい。Q3は必須。

Q1.Describe, in detail, principles of Asana & Pranayama 
and Shuddhi Kriya.

Q2.What are those points to be kept in mind for preparing 
good lesson plan?

Q3.Why lesson plan is essential for Yoga teacher? 
Make 20 minutes lesson plan on Sarvangasana.

Q4.Write sailent points and benefits of following 
practices (any five)
- Kapalbhati
- Viparitakarani
- Vakrasana
- Uddiyana
- Ujjyai Pranayama
- Jalaneti

Q5.Write short notes on following.
1) Asana
2) Pranayama
3) Cleansing process
4) Individual and group practice
5) Adavantage of lesson plan

 
1.7 口答試験(Viva-voce)

ひとりひとり個室に呼ばれます。
外部から来た試験管と質疑応答。
 
「どこから来たの?」「あなたたちは一緒に来たのか?」
前列も日本人だったから。

「ここで過ごした感想を聞かせて」
「プラーナヤーマの概念を説明して」「カイヴァリヤダーマってどんな意味?」・・・という感じでした。
 
 
2. 実技編
 
3. 教育実習(Teaching Lesson)

コースが始まって1週間後くらいにプレゼン・リストが配布されます。
毎日2名ずつ、アーサナの授業の時にプレゼンします。
 
ほとんどの人がパワーポイントを使っていました。図書室のPCで作れますし、発表時はPCを持参した
クラスメイトに借りてできました。

PCを使って発表するので、BGMを流したり超自由です。でも、忠実に先生を真似て、余計なことをしなければ
高得点らしいです。

 
4. 総括

4.1 CCYを受講したメリットはあったかどうか

6週間という期間で、「YOGAとは何たるか」ということが学ぶことができます。
深追いはしないのですが、其の量たるや!!

6週間は長いようで短く、いつも忙しかった印象。これでもう十分と思うタイプと、
もう少し追いかけたいというタイプに分かれると思います。

毎日の日々は、その一日を過ごすことで精いっぱいなのですが、試験が間近になると、真剣に本を読みながらこの文献から引用すればこういう説明で、こっちだとこうなのか。。。と勉強にきりがなくなり、
ああああ、もう、YOGA奥が深すぎる。


4.2 ロナウラの総合的な学習環境について

図書館の蔵書も充実、
講師陣もキャンパス内に住宅を構えているので質問もしやすい環境。勉強が好きな人にはパラダイスだと思います。

DYEd担当のアーサナの先生方に2回ほど授業に来てもらったことがあるのですが、
リラクゼーションの導き方がすごくて、感動しました。

あれはテクニックなのかなあ?
なんだろう?


4.3 特に印象に残った体験や出来事

インド人マダムの生徒の一人がいつも「すべてみんなで共有しよう」という精神で
彼女の言動と行動には勉強になることが多かったです。

彼女だけでなく、インド人は、「分け合う」ということを自然に行うように思います。あと、やはりインドの叙事詩「マハー・バーラタ」は
授業で盛り上がります。

殺生が使命の戦うアルジュナは半神半人ですが、アヒンサ(無殺生)とどう折り合いをつけるんですか?とか先生に質問、
それに他の生徒が口を出して答える。

それにまた生徒が、とエンドレス。
男子VS女子という感じ。

アルジュナは政治家だから殺生はアリでしょうという意見もあり、馴染みのない外国人の私は、そういう価値観もあるのね~
と感心しておりました。

休み時間にインド男子生徒がヒンディー語で壇上にて、落語みたいに「Bhagwat Gita」を声高らかに暗唱していたりして、
そういう文化を肌で感じるのもやはり現地ならではです。

あと、相方先生おすすめ「スワミのそばにいる」・・試験でうまくいかなくて泣きたい気落ちの時、スワミのクティに行き、ぼへーーと目をつむって座っていたのですが、ようやく「私インドにいるんだ~」という
思いになりました。

哲学の国インド、大昔「天竺」と呼ばれた憧れの国インド。スワミは一見ふつーの好々爺のおじいちゃんですが、プージャの時に「くわっ」となる表情や、全部お見通し感、お傍にいると何かわからないけど
壮大な気迫を感じます。


4.4 経済面での費用対効果/満足度

授業料6週間1000US$。
これは食事代や宿泊費も含まれます。

6週間のおこずかい内訳は、資料コピー代、夕食のスナック、バナナ代、プーネにお出かけしたりした交通費、
毎日のチャイ、シェア用のお菓子、洗濯洗剤、クリーニング屋代金。白い制服のオーダー、書籍代は嵩みました。


4.5 今後のご自分とヨーガの関係への影響について

椅子文化で育ったので、正座が苦痛で苦痛でだったのですが
正座でじーーっと座っているのが、なんとも心地よくなりました。

あせらない、うらやましくならない、ただ座っているだけで充足感がある。これってすごくないですか?目先でヨーガを飯の種にしよう!という気もあまりなく、
とても生きやすいです。


4.6 今後CCYの受講を考えている方へのアドバイス

私は、iPadに英語辞書の有料アプリ入れたくらいにして、なんの準備をせぬまま臨みました。
でもそれでも大丈夫だと思います。

それは、相方先生のゼミに何回も出ていたからであり、いきなり行く前に、
相方先生の講義を受けたほうがいいです。現地での混乱が生じません。
 
あと、英語が全くできないのはキツイと思います。YOGAは健康体操ではないので、理論攻めですから。
でも辞書を引くのが苦でないなら大丈夫だと思います。


4.7 日本からの旅程/航空便

往路:
中国東方航空利用(成田ー上海ーバンコク)
翌朝バンコク空港で相方先生たちと合流。

LCC(バンコクー/プネー)、プネー空港から学校までタクシーのお迎え(学校に頼む)
 
復路:中国東方航空の使い心地が悪く
(毎回遅れる、メシマズ、でも格安)。

復路便は捨てて、遊びがてらコーチン空港から名古屋空港まで
エアアジア(LCC)で直通で帰ろうかな、と思っていたのですが、そんなに安くなってないので、エアーインディア(プネー/バンコク)14000ルピーで購入。中国東方航空(バンコクー上海ー成田)で帰国しました。
この便も3時間遅れて飛びました・・・。
 
しかし上海空港の免税店で大量に高額な商品を買い物する
中国人がみれてよかったです。
 
 
4.8 インド全般のご感想 etc.

私は、インドが初めてではないので、新鮮な驚きというのがないのですが、個人的にインド大陸に足を踏み入れると、
何かほっとする安堵感があります。

インドは亜大陸なので、広大です。
インドとひとまとめにできません。州ごとに変化があって面白いと思いました。
 
プネーは大学、研究機関が多いため様々な地域から多種多様な人が集まっているという印象で、
わたしが過ごした南国のケーララ州とは全然異なります。
 
ファッションも、人々の多様さも、表情も都会的。

相方先生に紹介していただいたお知り合いの方々が
とても風通しのよい気持ちのいい人ばかりでした。

アーユルヴェーダ医師のジャガディーシュ先生が超クール。風邪ひいてダウンしたときに診察してもらったのですが、
そのメッセージがYOGIC過ぎて涙が出ました。

これは授業を理解できていないと涙は出ないから、余計に。先生たちの係りつけの自然療法のドクターや、
プネー大学教授のご家族。

もうホント素敵でした。相方先生たちも「ちょっと変わり者だよ~」という風にさらっと、その方たちを紹介してくださるんですが、その方たちとお話しすると、現地で相方先生たちがとても信頼信用されている
のがわかりました。

私はコース後に自然療法のアシュラムに3週間滞在、
プネー大学の教授のお宅に3泊のホームスティしていたので。

相方先生たちの研究量とかすごいことも相まって、6年くらい前にタイでお会いした先生たちは「うわーおっかねー」という印象だったんですが、いつもクールなひろし先生が水をこぼしてひでこ先生に
叱られるとかなんか人間味あふれてて、一気に親しみやすく。

お二人はお互いを尊敬しあい、仲が良く、
本当にヨーギーな生き方をされてると思いました。

そういうことも含め、今回のインドヨーガ・プラス・自然療法の研修は
大変収穫がありました。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2014年3月26日水曜日

カイヴァリヤダーマ研究所の6週間コース2014 (1)

カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ
冬期6週間コース(CCY)総括レポート

期間:2014年1月15日-2月24日
  
ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジで2014年1月2月の6週間コース(CCY)を受講された沖縄在住のS.K.さん(女性)の総括レポートです。

本家インドの老舗のヨーガ研究所の付属カレッジ(1951年開校)で、ヨーガを集中的に学ぶことについての、貴重な現地報告です。

2014_ 3_25_16_30 (2)

【カイヴァリヤダーマ研究所・6週間コース(CCY)】

カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジでは、年2回、6週間コース(CCY)が開講されています。

日程:1月15日ー2月24日 / 5月2日ー6月11日
期間:6週間(5週間の講義+1週間の試験)
施設:カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ
言語:英語とヒンディー語のバイリンガル
資格:高卒以上(最終卒業校の卒業・成績証明書提出)
年齢:制限なし
食事:菜食インド料理(自然療法の食事法に準拠)
締切:12月15日(1月コース)/3月31日(5月コース)
費用:(授業料・宿泊・食事込)留学生1000ドル
  
【付属カレッジのコース】
G.S.College of YOGA and Cultural Synthesis,
(Recognised by NCTE, Govt. of India)
Kaivalyadhama Yoga Institute, Lonavla - 410403

カイヴァリヤダーマ研究所の付属カレッジの6週間コース(CCY)は、エントリー・レベルのスタンダードでアカデミックなコースです。もともと現役の学校教職員の方が夏期休暇中にロナウラでヨーガ教育の6週間の集中研修を受けて、学校教育の現場にヨーガを導入することを目的に組み立てられたものです。
 
ヨーガを自分のライフ・スタイルに取り入れて行くための必要十分な基礎知識が提供されますし、伝統的ヨーガへの洞察や、効率的なヨーガ指導のための枠組みも紹介されます。
 
外国人にとっても、「カイヴァリヤダーマ」のCCYコースは、インドでのヨーガ学習の、最適で必要十分な導入プログラムとなります。今までに、30名以上の日本人の方がCCYコースを受講されています。
 
【 カイヴァリヤダーマ研究所】
Kaivalyadhama Yoga Institute
Lonavla-410403, Dist.Pune, Maharashtra, India
http://www.kdham.com/
 
カイヴァリヤダーマ研究所は、近代的ヨーガ研究のパイオニアであるスワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883-1966)によって、1924年にインド・マハーラーシュトラ州のロナウラに設立された、インドで(世界で)初めてのヨーガの学術的研究所です。
 
カイヴァリヤダーマ研究所で、伝統的なハタ・ヨーガの技法の生理学的・心理学的な効果が実証的に研究されたことで、ヨーガが一般社会の教育・医療分野で応用される方向性が確立されました。
 
現在、キャンパス内では
・サイエンス・ラボ(Scientific Research Department/SRD)
・哲学・文献学研究室(Philosophico-Literary Research Department/PLRD)
・付属カレッジ(G.S.Colledge of Yoga/GSC)
・ヘルスケア・センター(Health Care Center/HCC)
・付属小中学校(Kaivalya Vidya Niketan/KVN)
などが運営されています。
  
  

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【プロフィール】
 
1. 住んでいるところ/ご家族のこと
 
埼玉県越谷市出身
沖縄県那覇市在住
 

2. 現在されていること(仕事etc.)/今までにされて来たこと

都内
のマリンスポーツ専門学校卒業後、沖縄県内のリゾートホテルに就職し11年間マリンレジャー課に勤務
英会話力の必要性を痛感し2012年に退職、ワーキングホリデーでオーストラリアへ渡航
 
1年間のシドニー滞在中に出会ったある日本人女性から、ひろし先生とひでこ先生の話を聞き知る。
 
そして先生方にお会いする目的で2013年7月アジア一人旅を始め現在に至る。
 
3. 学生時代の専攻、職業/専門資格、趣味/ライフワークなど
 
リンスポーツ科ダイビングコース卒業
趣味:ウェイクボード
 

4. 海外訪問歴(英語コミュニケーション力/異文化親和度)
  
サイパン、オーストラリア、タイ、ミャンマー
オーストラリアで語学学校に4ヶ月通いました。
 
しかし語彙は増えたもののスムーズな会話には程遠く。
現在の会話力はタイでホームステイしていた半年間と、その他旅行中に身についたように思います。
 
ヴィパッサナー瞑想のコース中に何度も聞いたゴーエンカ先生の英語の講話もヒヤリングの助けになっている気がします。
 
5. ヨーガ歴(実習歴/指導歴)
 
2006年12月初めてのヨーガ教室に参加。
 
2007年4月アシュターンガ・ヴィンヤーサ・ヨーガに出会う。そこから練習を継続しオーストラリアでもアシュターンガのスタジオに通う。

しかしシドニーで半年が過ぎた頃に強烈な腰痛に悩むようになる。練習をしていないと調子が良いのでしばらく練習を休みバイトに励む。
 
のバイト先で出会った友達に相方先生を紹介していただく。
 
6. ヨーガに関心を持たれた理由
7. ヨーガがご自分にプラスに作用しているポイント
 
学生時代の摂食障害、20代のアルコール依存。ヨーガが私の中で深くなるにつれ、これらの執着から解放され、生きている実感が得られていること。
 
8. 今回カイヴァリヤダーマCCYを受講された動機
 
私の現在のライフスタイルから海外で学ぶことが比較的容易だろうということで、ご提案をいただいたことがきっかけとなりました。

そして先生からカイヴァリヤダーマで学ぶことの重要性を聞き、このチャンスに自分が抱えていたヨーガに対する疑問点をクリアにしたいと思っていました。
 
9. 10年後のご自分のイメージ

海外のほんの一部の地域ですが旅を続けてきて、それぞれの環境にその都度適合しながらも、確固たる自分自身が中心にあることに気づきました。

どこで何をしていても戻れる自分の芯に気づく と同時に、今までの「あれがしたい!これはイヤ!」 という"こだわり"がなくなり、どこで何をしていても大丈夫だ!、という自信ができました。

ヨーガを知りたくて仕事を辞め日本を離れましたが、 今は別にヨーガにこだわらなくてもいいような気もします。
 
今後のことは予測できません。

10年後どこの国にいるのかも今は検討がつきませんが、きっとこれからも出会う方々から良い影響を受けながら、開けている方向に進んで行くのだと思います。
 
【フィードバック】

 
1. 場所と環境
 
1.1 ロナウラという環境

田舎と聞いてはおりましたが駅前にはたくさんの商店、キャンパス周辺もホテルやレストランが。

不便なことは全くありませんでした。滞在ホテル周辺にも集落があり充実の商店街。

生活に必要なものも簡単に手に入りました。 山あり湖ありの大自然とたくさんの動物たち。

人懐っこい子供達と笑顔で親切なロナウラの方々。そして1・2月の過ごしやすい気候。本当、素敵なところです。
  
1.2 カイヴァリヤダーマ研究所の施設

CCYやディプロマの生徒、
パンチャカルマのクライアント、
その他コースの受講生など、

インド人だけでなく様々なアプローチで、たくさんの外国人もこの施設を利用していました。  
 
体調が悪くなってもドクターに相談にもいけますし、時間を見つけてアーユルヴェーダのトリートメントを受けているCCY受講生もいました。 
 
CCYの教室は図書館のある棟の3階「サラスワティ・ホール」ほぼ全ての授業がここで行なわれました。
 
その他に私が良く利用したのは図書館、Book Store、売店、ヘルスケアセンターのアーサナ・ホール。
 
時間を見つけてSwamijiのクティでの朝晩のfire worshipにもいきました。

なかなか出来ない貴重な体験になりました。
 
1.3 ゲスト・ルーム
 
キャンパス内の部屋が満室のため、CCYの外国人生徒はキャンパスから徒歩10分の「Manghnani Holiday Home」というホテルに滞在していました。

最後
の2週間のところでキャンパス内に建設中だった宿泊棟が完成し、希望者は移れるとのことでしたが、私たちは最後までこのホテルにお世話になりました。

ホットシャワー・トイレが部屋にあり、そして部屋もほぼ毎日清掃してくれ、希望すればシーツやバスタオルもその都度交換してくれます。

とても快適な6週間となりました。

最初はどんな時でも、キャンパスーホテル間の移動は送迎を付けてくださるとのことでしたが、やはりタイムリーではないし、忘れられることもありました。
 
の兼ね合いで不都合が生じることも多々あったので、ほとんど歩いて移動していました。 
 
タイミングが合えばラッキー程度に期待しないほうが良い、ということを学びました。
 
1.4 ダイニング・ホールでの食事
 
外国人とパンチャカルマのクライアント用のホールと、インド人用のホールと2ヶ所のダイニングがあり、私たちCCYの外国人はどちらも利用できました。

週替わりのメニューなので、その日の気分で好きな方を利用しました。

「素手で食べる」にも初挑戦。

ご飯とサブジー(野菜カレー)を混ぜるときのあの感触。 あらゆる感覚を使って全身で食事をする。
 
とても良い経験になりました。
 
1.5 キャンパス内の生活
 
デイリースケジュール(月~土)

05:50  送迎バスホテル出発
06:00  ティータイム
セルフプラクティス
07:00  アーサナ実習クラス①
08:30  フリータイム
09:00  朝食
09:30  講義①
10:30  講義②
11:30  フリータイム
12:00  昼食
13:00  自習時間
14:30  ティータイム
14:45  講義③
15:45  フリータイム
16:15  アーサナ実習クラス②
17:30  セルフプラクティス
18:30  フリータイム
19:30  夕食
送迎バスにてホテルへ

日曜日は朝9時頃にホテルに朝食が運ばれてきて、ランチとディナー時は、送迎バスがホテルに迎えに来ます。
 
2. 付属カレッジの授業について
 
2.1 実習クラス(プラクティス)
 
朝と夕方の1日2回、アーサナからプラーナヤーマ、そしてメディテーション(ショート)まで、シームレスに繋いでいく練習です。

いろいろなアーサナをやってみる、いろいろなプラーナヤーマをやってみる、といった練習ではなく、基本をじっくり身につけていく、 プラーナヤーマもベーシックなものを日毎にカウントアップしていく、といった練習スタイル。

この時間で先生がどんなふうに話し、
どのような言い回しで誘導しているのか、また生徒に分かりやすく見やすく説明するには、どういう工夫が必要かなどを意識して授業を聞いていると、その後のteaching testがだいぶ楽になると思います。
 
2.2 講義の内容
 
- ヨーガと体育教育(Yoga & Physical Education)

- 人体の構造と機能 (Structure & Function of Human Boday & Effects of Yoga Practices on it)

- 伝統的ヨーガ(Traditional Yoga)

- ヨーガと価値教育(Yoga & Value Education)

- ヨーガと心の健康(Yoga & Mental Health)

- 指導法(Practice Teaching in Yoga)

授業についていけなくても、参考図書や資料があるので大丈夫です。図書館で借りたり、コピーしたり、本屋で購入したりして授業の後に復習したり、予め次の授業の内容を読んでおくなどできます。

積極的で親切なクラスメイトがいて、必要な資料をみんなの分までコピーしてくれたりととても助かりました。

みんなで同じ情報を共有しよう! という意識がとても高く、それもあってか、みんな日に日に仲良くなっていった気がします。
 
2.3 講師陣の印象
 
それはそれは個性的で魅力的な先生ばかりで、素敵な色気を感じました。

ヨーガを続けるとこうなれるんだ~と、改めて実感させられました。

ディプロマのK先輩が話をされていましたが、講師陣も高齢化が進み、この素敵な先生方の退任後はどうなるのかと…

今こうして講義を受けられるのはラッキーだ、と言われました。
 
2.4 他の受講生(インド人・外国人)
 
CCY受講生は約40名で男女半々、そのうち外国人は17名。 中国4・アメリカ3・カナダ2・日本2・タイ2・ブラジル1・ポーランド1・フランス1・ドイツ1・オランダ1。

そのうち5人の外国人が途中で辞めていきました。彼らの求めていたものは、ここには無かったようです。

インド人生徒はとにかく先生がおっしゃったことをノートに書きまくり、そして分からないこともバンバン質問するという姿が印象的でした。
 
2.5 授業時間以外の過し方
 
休み時間は図書館で勉強したり、ネットを繋いでメールしたり、ホールで昼寝したり。

ホテルが外だったからでしょうか、キャンパス外への行き来も自由だったので外食したり、チャイを飲みに行ったり、買い物へ出かけたりと、自由気ままに過ごしていました。
 
3.研究所のキャンパスの外にて
 
3.1 プネー訪問
 
先生方の計らいでプネー観光が実現しました。

私にとってインド観光はこれが初めてで、先生の解説、ガイド付きでとても贅沢な時間でした。
 
先生方のお宅に集合し、まずプネー大学へ。先生の学生時代のお話や、昔のインドの印象なども伺いました。
 
ヒンズー寺院数ヶ所も初めての参拝、
中に入った途端、外の喧騒が嘘のような静けさと空気感。
 
今までに感じたことのない存在感でした。
 
プネー旧市街と若者に人気のセントラルデパートまで、プネーの町の違う側面も見ることができました。
 
コース期間中に相方先生方にお会いできることは、私たちにとって癒しの時間。良いエネルギーの充電時間となり、本当に有意義な時間を過ごすことができました。
 
3.2 ロナウラ・ヨーガ研究所(LYI)訪問

 
また別日にLYIも訪問させていただきました。

とても手厚く迎え入れてくださり、LYIのこれまでの活動やこれからのことも聞き、相方先生とLYIの深い繋がりを感じました。

貴重な文献からの情報を、今私たちは求めれば簡単に手に入れられる。

研究所の方の真摯な姿勢に、ただただ頭が下がる思いでした。
 
【最終試験のフィードバック】
 
1. 理論編
 
1日1教科で試験時間は9:30から12:30の3時間、書き終わった人から退室可能です。

そのまま午後は翌日のテスト勉強。

答案用紙は白紙のレポート用紙(8枚分)が配布されるので、好きなだけ書き込みます。
 
1.1 ヨーガと体育教育(Yoga & Physical Education)

1.2 人体の構造と機能(Structure & Function of Human Boday & Effects of Yoga Practices on it)
 
1.3 伝統的ヨーガ(Traditional Yoga)
 
1.4 ヨーガと価値教育(Yoga & Value Education)
 
1.5 ヨーガと心の健康(Yoga & Mental Health)
 
1.6 指導法(Practice Teaching in Yoga)

 
1.7 口答試験(Viva-voce)

試験官はその日初めてお目にかかる方、男女2名。

ロール番号順に一人ずつ入室して試験を受けますが、
私は母国語が英語ではないということでか、本当に簡単な質問でした。

①カイヴァリヤダーマをどのようにして知ったのか
②コース中、どのように勉強したか
③いつ日本に帰るのか
④今後の予定は
⑤あなたにとってのヨーガとは何か
 
2. 実技編

ロール番号順に6人1列で並びます。

「1列目、◯◯アーサナ!」
「2列目、◯◯アーサナ!」
「3列目、◯◯アーサナ!」
「1列目、リリース!2列目…」
というように途切れなく続く先生の声を頼りに動いていきます。

自分の列の指示をよく聞いて、でも目は終始閉じたまま、キョロキョロすると減点対象です。

とにかく、ゆっくりゆっくり、アーサナの始まりから終わりまで、静的な動きがポイントです。

テストの1週間前くらいから授業の中でこの練習をしていくので、アーサナの名前がわからなくてもここで覚えられます。
 
3. 教育実習(Teaching Lesson)
 
毎日のアーサナ・プラクティスの中で、先生がどんなふうにクラスを進行しているのか意識して良く聞くことが有効だと思いました。

基本的には先生の真似をすればOK 、余裕があれば「基本は押さえながら」 、自分なりの色を加えていけば良いと思います。

後は図書館の資料を元に教材を仕上げていきます。

図書館のマダムやディプロマの先輩方に相談すれば、どの本を参考にすればよいか親切に教えてくれます。

この時期になるとCCYはteachingをやる、とマダムや先輩方の方が状況をよく把握していました。

私は図書館のパソコンでパワーポイントを作成し、本番はクラスメイトのラップトップを借りて発表しました。USBを持ち歩いてて良かったです。

私が最後に指摘を受けたのは、情報の出処を明確に提示すること。

どこからの情報なのか最後に「参考文献」として紹介することがスッポリ抜けていたんです。

これ、とても大事なことだそうです。

試験はロール番号順に1日2、3人ずつ行います。 なのでこのテストが始まったら午後の講義は他の生徒のteachingを聞くことが授業になります。

その中で、新しいアーサナの名前を覚えたり、効果や注意点を学んだりしました。

一番最初の人は1月下旬、最後の人は最終試験の直前までかかりました。

私は4番でかなり早く終わったので、残りの時間は試験勉強に集中できよかったです。みんな緊張しながらも楽しんでいましたし、聞いているみんなの協力的な姿勢がと ても印象的でした。

はたまた、ここでの教えからかけ離れた独自の視点から話を進める人もいて、ある意味面白かったです。

人前で英語で話すという経験が自分にとっては大きな一歩になりました。
 
4. 総括
 
4.1 CCYを受講したメリットはあったかどうか
 
インドという環境でインド人に囲まれてヨーガを学ぶ。
 
メリット、それはそれは大有りです。
 
4.2 ロナウラの総合的な学習環境について
 
伝統文献によって導かれたきちんとした裏付けがあります。今後、地に足をしっかりつけて迷うことなく歩める道を教えてくれます。

Yoga is not something mystic.
Yoga is not miracle.
 
4.3 特に印象に残った体験や出来事
 
みんなで近所の山登り。
 
スワーミー・クヴァラヤーナンダ・ジが瞑想に使っていたという洞窟に行き、その後山の頂上でみんなで歌を歌う。

クラスメイトの仲が一気に深まった出来事でした。

またコース中に誕生日を迎えるクラスメイトが多く、その都度、休み時間や授業中にハッピーバースデーのお祝いが。

いちばん面白かったのは、私たちの宿泊していたホテルにみんなで集まり、ホールを借りてのダンスパーティー!

中国茶とフルーツ片手にあそこまで盛り上がれることが不思議なくらい、みんな踊り狂っていました。
 
4.4 経済面での費用対効果/満足度
 
授業料は外国人設定がありますが、それでも安いと思います。

食費、寮費、授業料込みで$1000はかなりお得です!

ース中、もちろん予期せぬことも起こります。
 
スケジュール通りに行かなかったり、いきなり授業があったり、なかったり。 ヒンディー語で授業が始まったりと。

それもインドで学ぶ醍醐味。 全てが今後の自分のネタになると思えば、こんなに面白い国はないでしょう。

「え~マジかよ~(笑)」って笑える余裕が、更に満足度を高めてくれます。

私にとっては<費用対効果の高いコースで大変満足しています。
 
4.5 今後のご自分とヨーガの関係への影響について
 
私の中でこんがらがっていたヨーガの糸、
全てが解けたわけではありませんが、それを解く方法がわかり今は安堵の気持ちです。

これからゆっくり時間をとって、解いていこうと思っています。

今まではヨーガにしがみつくことで精一杯でしたが、追うものでも、しがみつくものでもないということに気づき、スローダウンできたことが今、とても心地良いです。
 
4.6 今後CCYの受講を考えている方へのアドバイス
 
是非是非受講してください!
 
もちろん英語の聞き取りも必要ですが、自信がない方は相方先生の日本語の講義を事前に受け理解しておくことをお勧めします。
 
私はCCYの2ヶ月前に「ワンサニット2013」に参加させていただきました。そこで得たことがとても助けになりました。

CCY受講前に余裕があれば、過去問を理解し、答えられる(書ける)ようになっておくのも良いと思いました。

授業で頻繁に出てくる英単語もおさえられるし、授業の理解度も上がると思います。

CCYで求められる知識は毎年そう大きく変わらないでしょうし、やはりテストに出ることを授業で説明されるので、テストに対するプレッシャーも激減すると思います。
 
個人的な意見ですが、
いちばん大事なことは、どんな時でも自分をその状況に適合させ、「いかに楽しむか」。

相方先生がよくおっしゃっていた「最適化」が、私のCCYでのキーワードでした。
 
4.7 日本からの旅程/航空便
 
CCYの前はタイに滞在していましたので、行きはバンコクからプネー直行のSpice Jetを利用しました。

約4時間のフライトで8,338ルピー、帰りはIndiGo Airlinesでプネーからデリー経由のバンコク行きでトータルフライト約8時間11,036ルピーで戻る予定です。
 
4.8 インド全般のご感想 etc.

 
ある先生の授業ではみんなキチンと白い制服を着て、 でもある先生の授業では出席すらしない。

人によってコロコロ態度を変えるインド人に、最初、驚きと違和感を感じていました。

そしてちょうどそのタイミングで相方先生からのメールが。

インド人のSatya(サッティヤ)についてでした。以下、先生のメール引用。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
Satya:真実・真理・本当
Mitya:虚妄・虚構・偽物・嘘・本当でないこと
(一部省略)

インド人は、このSatya/Mityaの使い分けのエキスパートでもあります。

だから、傍目から見ると不可解なことが多いです。

つまり、自分に対しては、常に、Satya、しかし、それが、他人にとってはMityaに見えても、それは、それで構わない、という達観した態度があります。

あくまでも、自分が、自分に対してのSatyaを貫くこと。

それが、今のあたなにとってはMityaになっても、
no problem !
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ピンときました。

ここで出会ったインド人はただ自分に正直に、自分のやりたい事を行動に移しているだけ。

クラスメイトの態度を見て、私は自分の過去の経験から判断を下し嫌悪感を抱いたけれど、別にどっちでもいいんじゃないか。

むしろ私はそのように行動できるインド人を羨ましく思っているということにも気づきました。

じゃあ私もインド人と一緒に…

うーん…私はどうしたいのか?

…やっぱり

私も私の気持ちにSatyaで、毎日白い服を着ていつも通り授業に出席し、インド人の無邪気さと素直さが生み出す独特の授業風景に馴染んでいくのでした。

人目を気にしてできないことも、恥ずかしくて隠してしまいたいことも、平気でさらけ出しやってのけるインド人。
 
本当、いろんなものを見せてもらいました。

幼い頃、両親や周りの人たちから注意されたこと、指摘されたことが、ここインドでは普通のことだったりして。

インド滞在の約3ヶ月間は、私の固定観念が大きく崩れ去る出来事の連続でした。

「マインドの初期化」をしてくれる学びの地、インド。
 
またご縁があったらうれしいです。
 
以上です。

   
 
 
☆☆☆☆☆

2014年2月6日木曜日

【お知らせ】穂高編2014

2014年5月6月に長野の穂高養生園で予定されている合宿セミナー・シリーズ『穂高編2014』についてのお知らせです。

日程:5月23日(金)-6月15日(日)
施設:穂高養生園(→ http://www.yojoen.com/ )
内容:一般向けプログラムとリピーター向けプログラム
- 一般編・技術編・統合編(理論/思想)・瞑想編

5月24日(土)穂高編2014①瞑想編
5月25日(日)↓
5月26日(月)↓
5月27日(火)↓
5月28日(水)OFF
5月29日(木)OFF
5月30日(金)穂高編2014②一般編
5月31日(土)↓
6月01日(日)↓
6月02日(月)穂高編2014③技術編1
6月03日(火)↓
6月04日(水)↓
6月05日(木)↓
6月06日(金)OFF
6月07日(土)穂高編2014④技術編2
6月08日(日)↓
6月09日(月)↓
6月10日(火)↓
6月11日(水)OFF
6月12日(木)穂高編2014⑤統合編
6月13日(金)↓
6月14日(土)↓
6月15日(日)↓

【穂高編2014①・瞑想編】
日程:5月24日(土)-27日(火)・3泊4日
内容:瞑想法の理論と実習
定員:14名前後
対象:リピーターの方対象

【穂高編2014②・一般編】
日程:5月30日(金)-6月1日(日)・2泊3日
内容:養生園主催の一般プログラム
定員:25名
対象:初心者から指導層まで

【穂高編2014③・技術編1】
日程:6月2日(月)ー5日(木)・3泊4日
内容:技術編(アーサナ/プラーナーヤーマ/ムドラー)
定員:14名前後
対象:ヨーガ経験者/技術面の深化を志向する方
 
【穂高編2014④・技術編2】
日程:6月7日(土)ー10日(火)・3泊4日
内容:技術編(アーサナ/プラーナーヤーマ/ムドラー)
定員:14名前後
対象:ヨーガ経験者/技術面の深化を志向する方

【穂高編2013⑤:統合編】(予約7名/予約受付中)
日程:6月12日(木)-15日(日)・3泊4日
定員:14名前後
内容:統合編(ヨーガの理論面・インド思想への洞察)
対象:リピーター限定/プラーナーヤーマから瞑想への移行



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