カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ
冬期6週間コース(CCY)総括レポート
期間:2014年1月15日-2月24日
ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジで2014年1月2月の6週間コース(CCY)を受講された神奈川在住のN.K.さん(女性)の総括レポートです。
本家インドの老舗のヨーガ研究所の付属カレッジ(1951年開校)で、ヨーガを集中的に学ぶことについての、貴重な現地報告です。
本家のインドで、体系的にヨーガの勉強をされたい方は、この6週間コースから(CCY)始めて、条件が許すようなら、次の1年間コース(DYEd)に進学、というのが、無理なく、確実なパターンです。
【カイヴァリヤダーマ研究所・6週間コース(CCY)】
カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジでは、年2回、6週間コース(CCY)が開講されています。
日程:1月15日ー2月24日 / 5月2日ー6月11日
期間:6週間(5週間の講義+1週間の試験)
施設:カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ
言語:英語とヒンディー語のバイリンガル
資格:高卒以上(最終卒業校の卒業・成績証明書提出)
年齢:制限なし
食事:菜食インド料理(自然療法の食事法に準拠)
締切:12月15日(1月コース)/3月31日(5月コース)
費用:(授業料・宿泊・食事込)留学生1000ドル
【付属カレッジのコース】
G.S.College of YOGA and Cultural Synthesis,(Recognised by NCTE, Govt. of India)
Kaivalyadhama Yoga Institute, Lonavla - 410403
カイヴァリヤダーマ研究所の付属カレッジの6週間コース(CCY)は、エントリー・レベルのスタンダードでアカデミックなコースです。
もともと現役の学校教職員の方が夏期休暇中にロナウラでヨーガ教育の6週間の集中研修を受けて、学校教育の現場にヨーガを導入することを目的に組み立てられたものです。
ヨーガを自分のライフ・スタイルに取り入れて行くための必要十分な基礎知識が提供されますし、伝統的ヨーガへの洞察や、効率的なヨーガ指導のための枠組みも紹介されます。
外国人にとっても、「カイヴァリヤダーマ」のCCYコースは、インドでのヨーガ学習の、最適で必要十分な導入プログラムとなります。
今までに、30名以上の日本人の方がCCYコースを受講されています。
【 カイヴァリヤダーマ研究所】
Kaivalyadhama Yoga Institute
Lonavla-410403, Dist.Pune, Maharashtra, India
→ http://www.kdham.com/
カイヴァリヤダーマ研究所は、近代的ヨーガ研究のパイオニアであるスワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883-1966)によって、1924年にインド・マハーラーシュトラ州のロナウラに設立された、インドで(世界で)初めてのヨーガの学術的研究所です。
カイヴァリヤダーマ研究所で、伝統的なハタ・ヨーガの技法の生理学的・心理学的な効果が実証的に研究されたことで、ヨーガが一般社会の教育・医療分野で応用される方向性が確立されました。
現在、キャンパス内では
・サイエンス・ラボ(Scientific Research Department/SRD)
・哲学・文献学研究室(Philosophico-Literary Research Department/PLRD)
・付属カレッジ(G.S.Colledge of Yoga/GSC)
・ヘルスケア・センター(Health Care Center/HCC)
・付属小中学校(Kaivalya Vidya Niketan/KVN)
などが運営されています。
神奈川県逗子市に家族(夫、娘中学生)、近所にお祖母ちゃん。
2. 現在されていること(仕事etc.)/今までにされて来たこと
現在: こどもとお母さんのための子育て支援スペースでアーサナ・クラス担当、料理教室など楽しそうなことの企画運営、たまにパートタイム労働もしている。
以前: メーカーの営業部で営業職。
3. 学生時代の専攻、職業/専門資格、趣味/ライフワークなど
専攻:人間科学部仏教専攻
趣味:散歩、座禅、料理、最近娘の影響でジャニーズ。
ライフワーク:「女性とこども」「仏教と社会活動」「ヨーガと健康」
4. 海外訪問歴(英語コミュニケーション力/異文化親和度)
オーストラリアにワーホリで1年間滞在。
東南アジアを長期バックパック旅行(タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア)。
ニュージーランド、ハワイ、スリランカ、南インド、韓国、グアム。
南インドにも仕事で1年間の滞在経験あり。
異文化親和度:お醤油があればどこでも生きていけると思う。
5. ヨーガ歴(実習歴/指導歴)
10年近く?指導歴は4年くらい。
6. ヨーガに関心を持たれた理由
体を動かしたいけど、チームプレー競技は苦手。ヨーガはひとりでできる、どこでもできる、いつでもできると思って。
そこから、知的興味が広がるYOGAにどんどん興味をもっていきました。
7. ヨーガがご自分にプラスに作用しているポイント
急展開や予測不能な出来事にたいしてもあまり驚かない。
8. 今回カイヴァリヤダーマCCYを受講された動機
南インドのシヴァナンダ・アシュラムでコースを受けた時に習ったインド哲学が眩しすぎてクラクラしました。
YOGAはただもんじゃねーぞ・・と。いろいろ調べて、カイヴァリヤダーマと相方先生に行きつきました。
純米酒って、その作り方をそっくりそのままに海外で作っても日本の土壌の水で作らないと、あと透明さは絶対出ないんですって。
YOGAはインド大陸の歴史であり文化であるからその土壌へ。そして学問であるのだから、国が認める研究機関であるカイヴァリヤダーマへ。
本当はDYEdに挑戦したいのですが、CCYから。
9. 10年後のご自分のイメージ
「女性とこども」「健康とヨーガ」「仏教と社会活動」この3つが仕事として形になっている。佐藤初女さんみたいになりたい。ゲストハウス経営とかしてみたい。
1. 場所と環境
1.1 ロナウラという環境
大都市ムンバイから車で3時間(高速道路)。
プネー市内からは1時間(高速道路)。
プネー駅からロナワラ駅までローカル線で1時間半。
ロナウラ駅周辺は、スーパーやモールなどはなく小さな商店がひしめき合っています。
ロナウラ駅から学校まで歩いて20分くらい。道路で犬、猫、牛、ヤギなどをいつも目にするでしょう。そして彼らはかなり自由です。
学校から駅までの途中もお土産屋、レストランなどが集まるエリアでATMもいっぱいあり便利ですが、そこで物乞いや、獣のような地べたに近い人たちも多く目にしました。
これはカルチャーショックでした。かなり内陸部にあるので、乾燥が。
肌の保湿のために毎日油をこってり塗っていましたし、水をたくさん飲むようにとアドバイスも受けました。
1.2 カイヴァリヤダーマ研究所の施設
門をくぐれば、研究所と療養のための施設が並び、掃除も行き届いて静謐な環境。
広い敷地内に、研究所、アーユルヴェーダ施設、自然療法施設、学生寮、宿泊施設、食堂、スワミの住居、売店、牛小屋。
1.3 ゲスト・ルーム
現在の学生が使用している学生寮(ツインベッド二人部屋)も、入院患者用のお部屋(ツインベッド、1人部屋にすることも可能らしい)も見せていただいたのですが、洗濯を干すスペースもあり清潔で使いやすそう。
ただし、できたばかりの学生寮2段ベッド4人部屋(トイレバスは共同)を見学しましたが・・・40過ぎの私に1年は無理だな。
6週間だったら楽しく過ごせると思う。今回は、満員御礼だったようでCCYの外国人生徒17名はキャンパスから歩いて15分のホテルに宿泊しました。
このホテルすごく良かった。スタッフの爺に孫の動画を延々見せられたり、それを褒め称えながらおとなしく見る日本人の私たちも私たちなんですけど。。
スタッフにバイクで町まで乗せてもらったり、かなりお世話になりましたので、市場で買ったミカンなどをよく差し入れしてました。
1.4 ダイニング・ホールでの食事
外国人生徒は「学生用」と「ホスピタル」の2か所で食事が可能。インド人学生は不可。
どちらも月曜日から日曜日までメニューが決まっているので、慣れてくると、どちらかを好みによって行ったり来たりできます。
ホスピタルでの食事は、患者が多くなると大行列ができます。スパイシーは控えめで、見た目も美しく美味しい。
学生用食堂は、現地の味付けでスパイシー、かつサラダもブツ切り生野菜とワイルド。食後の食器も洗って返却が義務です。ちょっと出遅れるとおかずが空っぽになるというthrillingさも楽しめます。
私は、ほとんどこちらで食べていました。
1.5 キャンパス内の生活
私自身がすごしたスケジュールを記します。
04:00 起床、クリヤ
04:30-05:30 瞑想
05:50 送迎バスでキャンパスへ(私は薄暗いところを一人で好んで歩いて行った)
06:00 朝のお茶、自己練習タイム(参加者は半分くらい)
07:00 アーサナ実習クラス
09:00 朝食(朝食が超美味しい)
09:30 授業(理論2コマ)
12:00 昼食~休憩(食べたり、食べなかったり)
この時間に歩いてホテルに戻って洗髪か洗濯。またはキャンパスに残って昼寝、試験勉強、課題の準備などなど
14:45 午後の授業(理論1コマ)
16:00 アーサナ実習クラス
17:30 自己練習タイム (これはほとんど参加せず速攻帰宅)
18:00 スワミのプージャ(これも後半の余裕が出てきたとき)
19:00 夕食 (これもほとんど食べていません)
・・・・これが月曜日から土曜日まで。
19:00の夕食時、ヨーロピアンは食事時のお喋りを楽しむためバスの時間が20:30、ホテルへ戻れば21:00、またお迎えを待っていれば来ないということも多々あり、
コースの早いうちから何を自分は優先するかを考えて、工夫してマイペースに過ごすようにしました。
16:00のアーサナ実習クラスが終われば、明るいうちに歩いてホテルに戻るなどをして自分の時間を作り、夕食は町で買ったバナナで済ませていました。日曜日はホリデー。
2. 付属カレッジの授業について
2.1 実習クラス(プラクティス)
2.2 講義の内容
- ヨーガと体育教育(Yoga & Physical Education)
- 人体の構造と機能(Structure & Function of Human Boday & Effects of Yoga Practices on it)
- 伝統的ヨーガ(Traditional Yoga)
- ヨーガと価値教育(Yoga & Value Education)
- ヨーガと心の健康(Yoga & Mental Health)
- 指導法(Practice Teaching in Yoga)
2.3 講師陣の印象
個性的です。
先生の人気度に差がありすぎて、それが露骨でウケる。
若い先生は、やはりすべてが若くてエネルギッシュなんだけど、たぶん研究のほかに、いろんな事務仕事をやらされていそうな疲労感も。
ある若い先生が異常に西洋人に媚びていて、海外で一旗上げたい感があるな、と私は個人的に思っていました(私はいやらしいんです)。
70を過ぎた先生もいましたが、年を重ねてにじみ出るYOGAの効果というか、仰ること、振る舞いが優雅で落ち着いて、呼吸と動きに無駄がないという印象。
こうありたいものです。
講師陣すべてがYOGAというインドから生まれた歴史、伝統に大変誇りを持って真摯に研究をされているという印象。そしてとても謙虚。
ターバンのBhogal先生、キャラが立ちすぎて、いやー、もー、宇宙人。経歴もすんごい。
当たり前なんだけど、誰ひとり肌を出して筋肉を見せつける自己顕示欲が強い人もいません。
ハワイやバリでアメリカ人講師によるリトリートとか(行ったことないけど)それによるYOGAってなんでしょうね?
本当は山奥の洞窟で、体中に灰を塗ってたり、耳に穴開けてたりする人たちからしか教授頂けなかった敷居の高すぎるのを研究機関で学べるメリット!
創立者のスワミ・クヴァラヤーナンダ・ジの仕事はすごいな・・・とつくづく思います。
2.4 他の受講生(インド人・外国人)
CCY受講生、約40名、男女比同じ。
外国人生徒は17名。
- アメリカ3(男2女1)
- 中国3(男1女3)
- カナダ2(男2)
- ブラジル1(男)
- ポーランド1(女)
- フランス1(男)
- ドイツ1(男)
- オランダ1(男)
- タイ1(女)
- 日本2(女)
外国人生徒の年齢層は20代後半~30代前半がほとんどの中で、私40代、ドイツ人とアメリカ人男性が60代。
インド人は、20代前半~50代まで幅広く、インド各地から参加。とてもエネルギッシュ。男性は20代が多く、キャリアアップのために参加。
男女ともども富裕層。女性も20代独身者と、子育てが終わった主婦層や、子育て真っ盛りの主婦と半々くらい。
外国人生徒はカップルや若夫婦での参加も二組いて、途中でカップルになる生徒もいました。そういう感じがインド人はウラヤマなんだろうな・・。
インド人の会話の進め方、人当たりが私はとてもうらやましい。怒らないし、どんなときも理知的に進めていこうとします。
よく、インド人はマイペースと言われますが、あれだけの人口と異民族、異宗教、異階級の中で育ったらそりゃマイペースにならざるえませんね。
自分にも他人にも寛容というか。超ドメスティックな日本人の私たちが、これからの時代に様々な人間と共生していくヒントはインドにアリな気がします。
2.5 授業時間以外の過し方
みなそれぞれ異なると思うのですが、私の場合は朝食後に売店でチャイを飲むのが毎日の日課。そこでDYEdの生徒とお喋りする時間が好きでした。
昼休みは上記の通り、洗濯か洗髪、図書館で課題制作、スワミのところでぼーーっとしてたり。ひとりきりになれるところをいつも探していました。
図書館の前がWi-fiフリーゾーンで、休み時間はみなここでネットを繋いでいます。
3.研究所のキャンパスの外にて
3.1 プネー訪問
相方先生たちに、プネー市内を案内していただきました。買い物より、寺院をメインに案内していただき、その土地の氏神様にインドでご加護してもらえるようにお参りしました。
その中でもナータ派のPateleshvara寺院がすごいっす。町のど真ん中にあるし、見た目もそんなで、正直ふーんという感じだったのですが中に入ると・・・・小宇宙。
私はここで酔いました。寺院酔い。ここおススメです。
キャンパス内でストレスがあったわけではありませんが、相方先生たちに会えるのは本当に心底ホッとしました。
タイや日本でお会いする先生たちと印象が全然違うんですよー。
3.2 ロナウラ・ヨーガ研究所(LYI)訪問
ここで拝見した原本。
【最終試験のフィードバック】
1. 理論編
過去問をあたって、ヤマをかけます。全部答えられれば完璧でしょうがなんせ英語で長文を書くことが我々にはヘビーです。
試験時間3時間。フリーペーパー10枚、もちろん追加もOK。えええ~ヤマをかけて教科書暗記しまくるしかないでしょー。
試験が近くなると授業で「ここ出るよー」と教えてくれます。当たり前ですが、授業でやったことを復讐の意味で試験に出されるわけですから、授業は出席して、聞き取れなかったことをほかの生徒に見せてもらって日々まとめておくのが後々楽だと思います。
授業はパワポを使ったことが多かったです。授業で映写された資料は一枚一枚タブレットやスマホで撮っていました。
ネットを繋げば画像を送ったりシェアできます。文明の機器は使いまくりましょう。また、試験は受けないという選択をする生徒もいました。
試験場には、筆記用具以外持ち込めません。試験は終わった者から提出して退場可能です。
9:30-12:30まで試験。
1.1 ヨーガと体育教育(Yoga & Physical Education)
Q1は必須。ほかの問題は4つ選択し答えなさい。全部答えても良い。
Q1.Compare Yogic Practice with Non-Yogic Exercises(ヨーガの練習と、一般のエクササイズを比較しなさい)
Q2.”Misconceptions distort the image of yoga”
Explain the Statement by giving the sources of such misconceptions(誤解のある歪曲されたヨーガのイメージを根拠を提示して説明しなさい)
Q3.What are the Citta Vikshepas? Explain them in detail(チッタ・ヴィクシャイパとは何ですか?詳細を説明しなさい)
Q4.What are “Mahavratas”?Do you think the common man can practice them? (マハーヴァラタとは何ですか?一般人がそこから学ぶことができると思いますか?)
Q5.Expalain The team “Yoga” as integlation?(ヨーガにおける統合を説明しなさい)
Q6.Discuss the utility Yogabhyasa for the common man(公共の人々におけるヨーガ・アヴィヤーサの有益性を論じよ)
Q7.Write short note on any three(下記から3つ選択し、それについて書きなさい)
a) Viparitakarani
b) State of Chitta
c) Means of Yoga:Yogangas
d) Avidya
e) Kriya
f) Health
1.2 人体の構造と機能
(Anatomy&Physiology of Yogic Practice-Their effect on Human body)セクション1と2からそれぞれ2問選択し答えよ。全部答えてもよい。
Section I
Q1.Define the team Asana. Expalain the mechanism and types of Asana.Explain precautions that should be taken during Asana Pracitice(アーサナを定義せよ。アーサナのメカニズムとそのタイプ、アーサナの練習時にするべき心構えを説明せよ)
Q2.Define the them Pranayama.Explain effecton the Psycho-physiological level(プラーナヤーマを定義せよ。心理的、生理的なレベルでその効果を説明せよ)
Q3.Write short notes on any three.
a) Anuroma-Viloma Pranayama
b) Bhjuangasana
c) Shalabhasana
d) Pavanamuktasana
SectionII
Q1.Explain the concepts of Prana,Nadi and Chakra.
Explain the signs of Nadishudhi.What is their significance of chakras in Yoga practice? (プラーナとナディ、チャクラ、ナーディシュッディの概念を説明せよ、その重要性は何か?)
Q2.What are diffrent Parts of Digestive System?
Explain the Process of Digestion? Explain the concept of Diet?(異なるそれぞれの消化器官は?消化の仕組みと食事の概念を説明せよ)
Q3.Write the notes of any three.
a) Dhauti and its types.
b) Shankhapraksharana
c) Neti
d) Trataka
e) Kapalabhati
1.3 伝統的ヨーガ(Yogic text)
7問中、4問を選択。
Q1.Write an easy on the importance of “Samyama”as discussed by Swami Charandasaji.(スワミ・チャランダーサジが示したサンヤマの重要部を簡単に書け)
Q2.Exprain the nature and role of Yama as per Swami Charandasaji.(スワミ・チャランダーサジにおけるヤマの本質と役割を説明せよ)
Q3.Discuss the nature, significance and technique of Asana as described by Swami Charandasaji.(スワミ・チャランダーサジが説明するアーサナの技術と、その本質、重要性を論じなさい)
Q4.While explaining the nature of Pranayama, Pl.Discuss the technique and benefits of any three Kumbhakas you deem most important from Astanga Yoga.(プラーナヤーマの本質の説明時に、クンバカの中から3つ選択しその技術と効果を論じなさい。それはあなたが『アシュターンガ・ヨーガ』より最も重要だと考えているものから)
Q5.Explain the nature, technique and benefits of any two Cleaning Processes from Astanga Yoga.(『アシュターンガ・ヨーガ』より二つの浄化方法を選び、技術と効果、その本質について説明しなさない)
Q6.Explain the detail any one of the following from Astanga Yoga.(下記より一つ選択し、その概念を説明せよ)
a) Dhyana
b) Samadhi
Q7.Write short notres on any two of the following.
a) Kechari mudra
b) Chakras
c) Bandha
1.4 ヨーガと価値教育(Yoga & Value Education)
Q1.Explain the meaning of “Value” (”価値”の意味を説明せよ)OR Discuss the diffrent ways in which values are Classfied.
Q2.Explain the nature of Purshartha and Panchakosha.(プルシャアルタとパンチャコーシャの本質を説明せよ)OR Discuss the relation between Value and Education.(価値と教育の関係性を論ぜよ)
Q3.What is the rationale of Value Education. (価値教育の理論面での根拠はなに?)OR How Asanas can contribute towards Value Education? (アーサナが価値教育にどのように寄与するか?)
Q4.Explain the role of Kriyayoga towards Value Education? (クリヤ・ヨーガの価値教育における役割について説明せよ)OR Write short notes on:
1) Role of a Teacher in Value Education.
2) Yamas and Value Education.
1.5 ヨーガと心の健康(Yoga & Mental Health)
7問中、4問に答えよ。全部答えてもよい。
Q1. What is the nature of yoga as per the chapters 2 and 6 of Bhagawat Gita? Please show how the message of Bhagawat Gita has a similarity of approach with the criteria of spirituality advocated by the Shankaracharya of Govardhan Peetha?
Q2.Evaluate the yogic Normality in the context of various psychological Models.
Q3.Elucidate the genesis of Existential Disorders and the related remedies as inferred from Patanjara Yoga Sutra.
Q4.Write short notes on: any three.
1) Defintion of Yoga in Psychological terms.
2) Phychology of Kriya Yoga?
3) Yogic Normality.
4) Benefits of Prayer for the yoga.
Q5.What is Adjustment? Describe the Yogic methods in achieving a sound Interpersonal Adjustment?
Q6.What is frustration? What is the utility of Psychological defense mechanism in alleviating the effects of frustration?
Q7.What is player? What are its types? How does player is beneficial to the Yoga sadhaka, as well as, to the common men?
1.6 指導法(Teaching Methsds for Yogic Practices)5問中4問に答えなさい。Q3は必須。
Q1.Describe, in detail, principles of Asana & Pranayama and Shuddhi Kriya.
Q2.What are those points to be kept in mind for preparing good lesson plan?
Q3.Why lesson plan is essential for Yoga teacher? Make 20 minutes lesson plan on Sarvangasana.
Q4.Write sailent points and benefits of following practices (any five)
- Kapalbhati
- Viparitakarani
- Vakrasana
- Uddiyana
- Ujjyai Pranayama
- Jalaneti
Q5.Write short notes on following.
1) Asana
2) Pranayama
3) Cleansing process
4) Individual and group practice
5) Adavantage of lesson plan
1.7 口答試験(Viva-voce)
ひとりひとり個室に呼ばれます。外部から来た試験管と質疑応答。
「どこから来たの?」「あなたたちは一緒に来たのか?」前列も日本人だったから。
「ここで過ごした感想を聞かせて」「プラーナヤーマの概念を説明して」「カイヴァリヤダーマってどんな意味?」・・・という感じでした。
2. 実技編
3. 教育実習(Teaching Lesson)
コースが始まって1週間後くらいにプレゼン・リストが配布されます。毎日2名ずつ、アーサナの授業の時にプレゼンします。
ほとんどの人がパワーポイントを使っていました。図書室のPCで作れますし、発表時はPCを持参したクラスメイトに借りてできました。
PCを使って発表するので、BGMを流したり超自由です。でも、忠実に先生を真似て、余計なことをしなければ高得点らしいです。
4. 総括
4.1 CCYを受講したメリットはあったかどうか
6週間という期間で、「YOGAとは何たるか」ということが学ぶことができます。深追いはしないのですが、其の量たるや!!
6週間は長いようで短く、いつも忙しかった印象。これでもう十分と思うタイプと、もう少し追いかけたいというタイプに分かれると思います。
毎日の日々は、その一日を過ごすことで精いっぱいなのですが、試験が間近になると、真剣に本を読みながらこの文献から引用すればこういう説明で、こっちだとこうなのか。。。と勉強にきりがなくなり、ああああ、もう、YOGA奥が深すぎる。
4.2 ロナウラの総合的な学習環境について
図書館の蔵書も充実、講師陣もキャンパス内に住宅を構えているので質問もしやすい環境。勉強が好きな人にはパラダイスだと思います。
DYEd担当のアーサナの先生方に2回ほど授業に来てもらったことがあるのですが、リラクゼーションの導き方がすごくて、感動しました。
あれはテクニックなのかなあ?なんだろう?
4.3 特に印象に残った体験や出来事
インド人マダムの生徒の一人がいつも「すべてみんなで共有しよう」という精神で彼女の言動と行動には勉強になることが多かったです。
彼女だけでなく、インド人は、「分け合う」ということを自然に行うように思います。あと、やはりインドの叙事詩「マハー・バーラタ」は授業で盛り上がります。
殺生が使命の戦うアルジュナは半神半人ですが、アヒンサ(無殺生)とどう折り合いをつけるんですか?とか先生に質問、それに他の生徒が口を出して答える。
それにまた生徒が、とエンドレス。男子VS女子という感じ。
アルジュナは政治家だから殺生はアリでしょうという意見もあり、馴染みのない外国人の私は、そういう価値観もあるのね~と感心しておりました。
休み時間にインド男子生徒がヒンディー語で壇上にて、落語みたいに「Bhagwat Gita」を声高らかに暗唱していたりして、そういう文化を肌で感じるのもやはり現地ならではです。
あと、相方先生おすすめ「スワミのそばにいる」・・試験でうまくいかなくて泣きたい気落ちの時、スワミのクティに行き、ぼへーーと目をつむって座っていたのですが、ようやく「私インドにいるんだ~」という思いになりました。
哲学の国インド、大昔「天竺」と呼ばれた憧れの国インド。スワミは一見ふつーの好々爺のおじいちゃんですが、プージャの時に「くわっ」となる表情や、全部お見通し感、お傍にいると何かわからないけど壮大な気迫を感じます。
4.4 経済面での費用対効果/満足度
授業料6週間1000US$。
これは食事代や宿泊費も含まれます。
6週間のおこずかい内訳は、資料コピー代、夕食のスナック、バナナ代、プーネにお出かけしたりした交通費、毎日のチャイ、シェア用のお菓子、洗濯洗剤、クリーニング屋代金。白い制服のオーダー、書籍代は嵩みました。
4.5 今後のご自分とヨーガの関係への影響について
椅子文化で育ったので、正座が苦痛で苦痛でだったのですが正座でじーーっと座っているのが、なんとも心地よくなりました。
あせらない、うらやましくならない、ただ座っているだけで充足感がある。これってすごくないですか?目先でヨーガを飯の種にしよう!という気もあまりなく、とても生きやすいです。
4.6 今後CCYの受講を考えている方へのアドバイス
私は、iPadに英語辞書の有料アプリ入れたくらいにして、なんの準備をせぬまま臨みました。でもそれでも大丈夫だと思います。
それは、相方先生のゼミに何回も出ていたからであり、いきなり行く前に、相方先生の講義を受けたほうがいいです。現地での混乱が生じません。
あと、英語が全くできないのはキツイと思います。YOGAは健康体操ではないので、理論攻めですから。でも辞書を引くのが苦でないなら大丈夫だと思います。
4.7 日本からの旅程/航空便
往路:中国東方航空利用(成田ー上海ーバンコク)
翌朝バンコク空港で相方先生たちと合流。
LCC(バンコクー/プネー)、プネー空港から学校までタクシーのお迎え(学校に頼む)
復路:中国東方航空の使い心地が悪く(毎回遅れる、メシマズ、でも格安)。
復路便は捨てて、遊びがてらコーチン空港から名古屋空港までエアアジア(LCC)で直通で帰ろうかな、と思っていたのですが、そんなに安くなってないので、エアーインディア(プネー/バンコク)14000ルピーで購入。中国東方航空(バンコクー上海ー成田)で帰国しました。
この便も3時間遅れて飛びました・・・。
しかし上海空港の免税店で大量に高額な商品を買い物する中国人がみれてよかったです。
4.8 インド全般のご感想 etc.
私は、インドが初めてではないので、新鮮な驚きというのがないのですが、個人的にインド大陸に足を踏み入れると、何かほっとする安堵感があります。
インドは亜大陸なので、広大です。インドとひとまとめにできません。州ごとに変化があって面白いと思いました。
プネーは大学、研究機関が多いため様々な地域から多種多様な人が集まっているという印象で、わたしが過ごした南国のケーララ州とは全然異なります。
ファッションも、人々の多様さも、表情も都会的。
相方先生に紹介していただいたお知り合いの方々がとても風通しのよい気持ちのいい人ばかりでした。
アーユルヴェーダ医師のジャガディーシュ先生が超クール。風邪ひいてダウンしたときに診察してもらったのですが、そのメッセージがYOGIC過ぎて涙が出ました。
これは授業を理解できていないと涙は出ないから、余計に。先生たちの係りつけの自然療法のドクターや、プネー大学教授のご家族。
もうホント素敵でした。相方先生たちも「ちょっと変わり者だよ~」という風にさらっと、その方たちを紹介してくださるんですが、その方たちとお話しすると、現地で相方先生たちがとても信頼信用されているのがわかりました。
私はコース後に自然療法のアシュラムに3週間滞在、プネー大学の教授のお宅に3泊のホームスティしていたので。
相方先生たちの研究量とかすごいことも相まって、6年くらい前にタイでお会いした先生たちは「うわーおっかねー」という印象だったんですが、いつもクールなひろし先生が水をこぼしてひでこ先生に叱られるとかなんか人間味あふれてて、一気に親しみやすく。
お二人はお互いを尊敬しあい、仲が良く、本当にヨーギーな生き方をされてると思いました。
そういうことも含め、今回のインドヨーガ・プラス・自然療法の研修は大変収穫がありました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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