2009年3月23日月曜日

インドでヨーガと自然療法の研修2009(1)

ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』とウルリカンチャンの『ニサルゴプチャール(自然療法)アシュラム』での「ヨーガ&自然療法」の研修の話題の続きです。

先月2月15日(日)から27日(土)の2週間の日程で、東京在住の「E.T.」さんと、対馬在住の「K.H.」さんがマハーラーシュトラ州に来られ、ヨーガと自然療法の研修を受けられました。

2月15日(日)-22日(日)
ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』のヘルス・ケア・センターに滞在
2月22日(日)-27日(金)
ウルリカンチャンの『ニサルゴプチャール(自然療法)・アシュラム』に滞在


【全体の日程】

2月15日(日) E.T.さん 成田/バンコク/ムンバイ(タイ航空)、K.H.さん 福岡/バンコク/ムンバイ(タイ航空)
ムンバイ空港到着後、迎えの車でロナウラへ。
2月16日(月) カイヴァリヤダーマ滞在(ヨーガ・自然療法)
2月17日(火) 〃
2月18日(水) 〃
2月19日(木) 〃
2月20日(金) 〃
2月21日(土) 〃
2月22日(日) カイヴァリヤダーマ・チェックアウト、プネー市訪問、ウルリカンチャンの自然療法アシュラムへ車で移動。
2月23日(月) 自然療法アシュラム
2月24日(火) 〃
2月25日(水) 〃
2月26日(木) 〃
2月27日(金) ウルリカンチャンからムンバイ空港へ、ムンバイ/バンコク バンコク/成田・福岡
2月28日(土) 朝成田・福岡着

以下は、東京在住の「E.T.」さんのフィードバックです。

「E.T.」さんは1926年生まれ、今年83歳、ヨーガ歴24年。 ご高齢ながら実にお元気で、毎年、精力的に海外にも研修に出かけられ、ご自分の「境地」を深化させる体験の積み重ねに余念がありません。

呼吸法に関する研究・啓蒙書の著作もあり、ご自分の研究成果を人々に伝える活動にも精進されています。
「E.T.」さんは2004年から、定期的にわたしたちのタイやインドでのプログラムに参加されていますが、お会いするたびに、年年々気持ちも若返られているかのようです。


『カイヴァリヤダーマ&ニサルゴプチャール』
2009年2月のフィードバック
(E.T.さん、東京在住)

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2/15-27の間、インドでの研修録をお送りいたします。

1)カイヴァリヤダーマ研究所

場所と環境

成田から朝、タイ航空でバンコク経由でムンバイ着夜10時過ぎ、ラトールさんに迎えてていただいて、高速道路を車で1時間50分くらいでロナワラのカイヴァリヤダーマ着、宿所の部屋に入りました。

ロナウラという環境、カイヴァリヤダーマの施設

広大な敷地に研修施設、事務所、食堂、医務室、居住施設、リトリート施設,スワミーの居宅など、公園の中に散在しています。

ムンバイは海際の平地ですが、ロナウラ一帯は6-700メートルぐらいの高さのデカン高原にあります。昼間は暑いのですが、日陰に入ると乾燥しているのでひんやりします。夜は毛布1枚で寝ます。

網戸のある部屋にベッド2つ。ベッドに蚊帳を吊って寝ます。それでも蚊が1匹入っていました。念のため蚊取り線香があるほうがいいでしょう。

高速道路の側ですから夜中中車が走っています。寝られない人は耳栓がいるでしょう。

食事は自然食。あまりホットな辛さはなくて、食べやすかったです。肉なしのベジタリアンです。

ヘルス・ケア・センターのプログラムは 午前午後に1時間ぐらいのヨーガ/自然療法のリトリートメントを午前午後に30分から1時間。これはまず最初に医師に診断を受け、からだの悪いところに応じたマッサージ、入浴、蒸気法、泥を全身にぬっての日光浴などを個人別に処方してもらいます。


ガロッテさんの息子さんと、研究者3人ほどがおられるロナウラ研究所の訪問もしました。事務所は仮住いで今春には新事務所に移るそうです。

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ロナウラを訪問される方は、ヨーガを主とされるか、トリートメントを主とされるかなど、ねらいを定めるのがよいです。


日曜日にロナウラに入って、日曜日出発。ウルリカンチャンのアシュラムにむかう前に、相方さん、ラトールさんの住むプネー(ロナワラより北にある大きい街)を見物、スーパー式の大きい店で買物もしました。

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ラトールさんのお宅にお邪魔して昼ご飯をご馳走になりました。チャイもおかずもおいしく、パンがふんわりとカリッとしておいしかったです。お嬢ちゃんに折り紙を喜んでもらいました。


2)ニサルゴプチャール・アシュラム(自然療法アシュラム)

ウルリカンチャンの環境、アシュラムの施設

マハトマ ガンジーが開いた自然療法のアシュラムで、3週間も長逗留している家族連れもいます。

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近くをジーゼル列車が走っておりにぎやかです。門の側に果物の店があり、駄菓子、薬用油などを売っている店もあります。

泊まる部屋はカイヴァリヤダーマと同じベッドの二人部屋、蚊帳つきベッド。シャワーはお湯ではないので、できるだけ昼間にかかるのがよいです。洗濯物は乾くのが早いです。

はじめに医師にかかり診断を受け、身体の状態に応じたトリートメントの処方をされます。浣腸は5日間のうち3回ありました。

わたしは尋常性乾癬の皮膚病で痒くてたまらないのです。水で冷やしたシーツと厚手の冷やした敷物にくるまり、15分ぐらい寝ます。屋上の木箱の中に寝ての日光浴15分ぐらい。箱の蓋が赤黄緑青のポリになっています。マグネット療法があります。全身泥をぬって立ったままでの日光浴はカイヴァリヤダーマと同じです。

自然療法の他にヨーガの時間、お寺でのバジャン、瞑想などの時間があります。食事は全くのベジタリアンで、おかゆ,やわらかいごはん、野菜スープ、刻み生野菜、ハーブや果物ジュース、チャパティ。私の場合は皮膚のためミルクは禁じられました。
ウルリカンチャンで本格的に自然療法を受けるには3週間ぐらいはほしいです。

以上2週間の自然療法の体験でしたが、それなりに自然のエネルギーをいただいて帰れました。旅の疲れといったものは全くありません。相方さん、ラトールさんにほんとうにお世話になりました。まことにありがとうございました。



【関連情報1】

カイヴァリヤダーマ研究所のヘルス・ケア・センター
(S.A.D.T.Gupta Yogic Health Care Centre)
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『カイヴァリヤダーマ研究所』は、ヨーガの近代的研究のパイオニアである「スワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883-1966)によって、1924年にインド・マハーラーシュトラ州のロナウラに設立された、インドで(世界で)初めてのヨーガの学術的研究所です。

キャンパス内では、一般ビジター向けのヘルス・ケア・センター(ヨーガと自然療法)の他に、科学的研究ラボ、哲学・文献学研究室、付属カレッジ、ヘルス・ケア・センター(ヨーガと自然療法)、アーユルヴェーダ・センターなどが運営されています。

『カイヴァリヤダーマ研究所』のヘルス・ケア・センターは、一般のビジター向けに、自然療法(ナチュロパティー)とヨーガの組み合わせによる統合的な保養・療養センターとして運営されている施設です。

最低1週間が滞在条件です。専属の医師(西洋医学とアーユルヴェーダ)とヨーガ教師が常駐し、医学的なコンサルティングとヨーガ的なガイダンスを提供しています。

一般ビジターのヨーガと自然療法を体験する保養的な滞在から、ストレスが原因の心身症的症状や慢性疾患に対処する医療的な滞在にまで幅広く対応しています。

また、現在はキャンパス内に「アーユルヴェーダ・センター」も運営され、「パンチャ・カルマ」の専門医が勤務し、アーユルヴェーダによる健康指導やアーユルヴェーダで療法も実施されています。


ヘルス・ケア・センターの日課

5:30 起床
6:00 ハーブ・ティー / 散歩
6:30-7:00 クリヤ
7:00-8:00 ヨーガ・クラス(一般).
8:00-9:00 ヨーガ・クラス(セラピー)
9:15 フルーツ・ジュース / ハーブ・ティー
12:00 昼食
12:30-2:30 休憩 / 自然療法
3:00 フルーツ・ジュース / ハーブ・ティー
4:00-5:00 ヨーガ・クラス(一般).
5:00-6:00 ヨーガ・クラス(セラピー)
6:15-7:00 散歩
7:00 夕食
8:00-9:00 講義 / ドキュメンタリー視聴 / 瞑想 / マントラ
9:15 就寝


【関連情報2】

ニサルゴプチャール(自然療法)・アシュラム
(Nisargopuchar Ashram)
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『二サルゴプチャール・アシュラム』は、近代インド建国の父であり、自然療法の哲学の熱烈な信奉者で臨床家でもあった「マハートマ・ガンジー」によって、1946年3月にウルリカンチャンに設立された、インドではじめての自然療法の療養施設です。

現在、アシュラムは専門の自然療法医のチームにより専門的に運営されています。また、アシュラムは、農村地域での予防医学的な自然療法の促進と、一般の人々が健全な生活を送るための教育指導も提供しています。


アシュラムの日課

5:00         起床
5:15 -  6:15 ヨーガ 1stセッション(プレラナ・マンディール)
6:15 -  7:15 ヨーガ 2ndセッション(プレラナ・マンディール)
6:00 -  7:00 ヨーガ 2ndセッション(スムルティ・マンディール)
7:30 -  8:00 肥満のためのヨーガ
7:00 -  8:30 ハーブ・ティーとジュース
8:30 -  9:00 日光浴、泥療法
9:00 -  9:30 アムラ、ハルディ、ウィートグラス草のジュース
9:00 -11:00 水療法、磁石療法
10:30 -12:30 昼食
12:30 -  1:00 額の上の泥パック
1:00 -  2:00 沈黙の時間
2:15 -  2:45 プラーナーヤーマ 特定のヨーガ・セッション
2:15 -  4:30 指圧療法/ニューロ・セラピー(Neurotherapy)
3:00 -  4:15 ハーブ・ティー/ジュース/図書館
4:15 -  5:00 自然療法、ヨーガ、ホリスティック・ヘルスに関する講義
5:00 -  5:15 新来者のための歓迎ミーティング
5:30 -  6:30 夕食
6:30 -  7:00 夕方の散歩/自由時間
7:15 -  8:00 夕べの祈り
8:00 -  9:00 自習(Swadhyaya)/思索
9:30  以降        沈黙




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