2008年8月13日水曜日

KDHAMコース参加レポート(5・6月)

今年2008年5・6月に、ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』の付属カレッジに短期留学されtた、東京在住の「Y.I.」さんのフィードバックです。


「Y.I.」さんは女性の整体師で、インドの「ヨーガ」や自然療法、アーユルヴェーダにも大変興味を持たれており、今回は『カイヴァリヤダーマ』の付属カレッジの6週間コース受講を中心に、2ヶ月半のインドへの短期留学計画を実行されました。


ロナウラで6週間コースを受講後、プネー近郊のウルリカンチャンの『ニサルゴプチャール・アシュラム(自然療法アシュラム)』にも10日間滞在されました。
インドへ「ヨーガ」での短期留学に興味のある方は、お問い合わせ下さい。適切なアドバイスとガイダンスをさせて頂きます。

近年のインドの治安事情は、特に日本の若い女性が不用意で無計画な一人旅をすることを許すような状況ではなくなっています。インド側での信頼の出来る受け入れ先と、信用出来る人物のネットワークによるサポートが不可欠です。
『カイヴァリヤダーマ研究所』で開講される6週間コースの次の日程です。
・2009年1月15日ー2月25日(冬期)
・2009年5月2日ー6月11日(夏期)
        
【参考情報】
『カイヴァリヤダーマ研究所』について
Kaivalyadhama Yoga Institute
Swami Kuvalyadhama Marg
Lonavla, 410 403, Maharashtra, India
6週間コース(CCY)のページ
Certificate Courses in Yoga (CCY)
Six weeks : Twice a year, January-February & May-June
『カイヴァリヤダーマ研究所』は1924年に「スワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883-1966)」によって設立された、世界で初めての「ヨーガ」の学術的研究所です。
インド中央政府の人的資源開発省(Ministry of Human Resource Development、日本の文部科学省に相当)から「An All India Institute of Higher Learning(全インド・レベルの高等教育機関)」として認可を受けています。

また、マハーラーシュトラ州立のプネー大学から研究センターとして認定されています(体育教育専攻の博士課程があります)。


付属カレッジ(正式名称はGordhandas Seksaria Colledge of Yoga & Cultural Synthesis と長い)は1950年に開校されて以来、すでに58年の歴史があります。今までに、「ヨーガ」の分野に有意な人材を輩出して来ました。

付属カレッジの「ディプロマ・コース(10ヶ月間)」は、インド中央政府の人的資源開発省の「教員教育全国審議会(National Council for Teacher Education)」の認定を受けています。卒業生に授与される「D.Y.Ed(Diploma of Yoga Education)」は中・高・大学レベルでのヨーガ教育の教員免許です。入学資格は大卒以上です。
また、付属カレッジは、人的資源開発省の「NIOS(National Institute of Open Schooling (NIOS)」から「ヨーガ」の「サティフィケート・コース」を運営するスタディ・センターとして認定されています。そのため、6週間コース(サティフィケート・コース)を受講するためにも、外国人は「学生ビザ」の取得が義務付けられています。

6週間コースの修了生に授与される「サティフィケート(CCY)」は中高レベルでのヨーガ教育の指導要綱の指導資格に相当します。受講資格は高卒以上ですが、現役の学校教員や職員が優遇されます。
     
1950年の付属カレッジの開校以来、現在までの日本人の修了生は
・「ディプロマ・コース」が約10名
・「サティフィケート・コース」が約20名
というところです。

       
6週間コースについて

コースの目的:
ベーシックで体系的で、教育分野に統合される「ヨーガ」の理論と実習を紹介すること。

コースの期間:
6週間で年2回開講
・1月15日ー2月25日(12月31日願書締切)
・5月 2日ー6月11日( 3月31日  〃   )

コースの性格:
合宿制の集中コース。コース中はキャンパス外の外泊不可。健康上の問題がある者は受講不可。コース中でも医師の診断により継続が不適切と判断された場合コース中断。

コースの受講資格:
高卒以上。英語での授業を受けれる英語力必要。外国人は学生ビザを取得。

コース受講の優先権:.
体育教育の教員免許保持者。州政府の公務員、及び中央・州政府認定の教育機関に勤務する者。

コース受講の年齢制限と健康状態:
年齢制限45歳まで(外国人は年齢制限免除)。35歳以上の志望者は審査後受講許可を考慮。受講願書と共に医師からの健康診断書提出。

コースの受講料:
・インド国籍 9000ルピー 
・外国国籍  1000ドル
(コース途中で中断した場合も、受講料の返還なし)。
 

『ニサルゴプチャール・アシュラム(自然療法アシュラム)』について
Uruli Kancan - 412202
Dist. Pune, Maharashtra (India)

『二サルゴプチャール・アシュラム』は近代インド建国の父であり、インドでの近代自然療法の父でもある「マハートマ・ガンディー(1869−1948)」が1946年に設立した、インドで初めての自然療法の滞在型医療施設です。

年間6000人が自然療法の指導を受けるためにアシュラムを訪れます。
     
自然療法は医薬品や高度な医療技術を一切用いずに、個人の自己治癒力を活用して病気を治癒させる医療体系です。「マハートマ・ガンディー」は自然療法の実践者・臨床家であり、自然と健康にについても深淵な思想家でもありました。
   
「建国の父」が自然療法家でもあったことから、インド政府厚生省の医療政策では自然療法が積極的に推進されています。「ヨーガ」も自己治癒力を発現させる手段のひとつとして、自然療法に統合されています。

従って、「ヨーガ」の医療への応用を考える場合には、インドの自然療法の背景について知っていることが有利になります。また、インド厚生省AYUSH局と国立ヨーガ研究所主導で進められている「ヨーガ教師」の教育課程の標準化案では、自然療法は必修科目となっています。
              
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『カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ』への短期留学のレポート
(Y.I.さん、東京在住)    
1)ロナワラの町とカイヴァリヤダーマの環境
ロナウラは、ムンバイ空港から車で2時間ほどの距離にあります。 私は深夜着だったので、空港から、直接タクシーでカイヴァリヤダーマに向かいました。

予定より2時間遅れの到着でしたが、相方先生に紹介して頂いたドライバーの方が待っていてくれ、無事に着く事が出来ました。

ロナウラの街は生活用品の揃うマーケットもありますし、雨季には山々が緑に染まりとても気持ちのよい所です。

カイヴァリヤダーマは、ロナウラの街からオートリクシャで10分弱の距離にあります。キャンパスの中は木々や花々が沢山あり、ヨーガを学ぶのにとてもよい環境でした。

また、キャンパス内に、ショップ(文房具、石鹸、シャンプー、ミネラルウォーター等)もあり、マーケットに行かなくても事足りました。(5月は生徒数も多く、ショップの品揃えがいいようです。)

2)泊まる部屋と食事
部屋は、個別トイレ・バスの2人部屋か、共同トイレ・バスの1人部屋かを選ぶ事が出来ました。私は、1人部屋を選びました。

日曜日など授業がない日はゆっくりと自習もでき、とても快適に過ごせました。

食事は、シンプルなカレーと野菜、フルーツ等でした。この食事のおかげで日に日に体調が良くなり、食生活も随分改善されました。


3)付属カレッジの授業の内容について


実習
毎日、朝と夕に、アーサナ、プラーナーヤーマ、クリヤー等の授業があります。先生方はとても熱心で様々な質問に答えて下さいました。
   
時間のある時は先生のオフィスに行って練習を見てもらうことも出来ました。

講義について
講義は英語とヒンディー語で行われます。私は、講義内容をテープレコーダーに録音して復習するようにしていました。

英語が未熟な私でしたが、先生方もクラスメートもとても親切で、授業ノートを貸してくれたり、英語を私のレベルの英語に訳してくれたりと、みんなに助けてもらいながら講義を受ける事が出来ました。


4)今後参加される方へのアドバイス
    
出発前に相方先生に、「望ましい結果を出す為には、念入りな下調べと慎重で計画的な行動が必要です」という言葉を頂きました。この言葉が留学中ずっと心にありました。

しっかりと準備をして、素晴らしい時間を楽しんで頂きたいと思います。

また、早起きした日は、キャンパス内のお散歩をおすすめします。先生方にお会いして、いろいろなお話を聞けるかもしれませんよ。

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「二サルゴプチャール・アシュラム」での体験レポート
    
1)場所と環境
(ウルリカンチャン環境と、二サルゴプチャール・アシュラムの場所と施設 etc.)
             
ウルリカンチャンは、カイヴァリヤダーマから、列車で移動できる距離にあります。

私は、ロナウラ駅から急行列車(約1時間)でプネー駅に行き、プネー駅でそのまま各駅停車(約40分)に乗り換えて、ウルリカンチャン駅に行きました。

ウルリカンチャン駅からアシュラムまでは、オートリクシャで5分ほどの距離でした。

アシュラム内は公園やトリートメント施設、食堂等があり、ゆっくりと過ごす事が出来ます。


2)泊まる部屋と食事
(キャンパス内のゲスト・ルームとダイニング・ホールでの食事 etc.)

部屋は、泊まる人数とトイレ・バスが個別か共同かによって、値段が変わります。

私はシングル・ルームの共同トイレ・バスを選びました(数日は隣の部屋に人がいなかったので、1人でトイレ・バスを使う事が出来ました。)

その後、隣に入った人が、たまたま公園で仲良くなった人だったので、楽しく、過ごすことが出来ました。

食事は野菜中心で、ドクター(自然療法医)の診察内容にあわせて、個別にとります。

とてもシンプルな食事ですが、日本に帰ってきた今、インドのアシュラムで食べていた食事がとても贅沢なものに感じます。

贅沢という意味は、新鮮な素材で、つくりたての食事を、毎日規則正しく食べる事が出来るという事です。ここのサラダは野菜があまくて本当においしかったです!

3)自然療法の内容について
私が滞在した6月は、雨季の為、ほぼ毎日雨が降り、泥パックは出来ないとの事でした。

私は、毎朝オイルマッサージと、サウナ、腰湯を交互に行うトリートメントを受けていました。

また、ヨーガのアーサナや、プレイヤーのクラスに参加していました。

4)今後「自然療法アシュラム」訪問を考えている方へのアドバイス
私はカイヴァリヤダーマ留学の後、こちらに移動しました。その為、カイヴァリヤダーマでの授業の復習と整理をする事も出来ましたし、ここで、カイヴァリヤダーマ、ディプロマ卒業の先生に出会い、プラーナーヤーマを教えて頂く事も出来ました。

もしカイヴァリヤダーマに留学されるのであれば、その後、こちらで過ごすのもいいかもしれませんね。

今回の留学で、多くの事を学び、安全で快適に過ごす事が出来たのは、
相方先生をはじめ、たくさんの方々のサポートのおかげだと思っています。
本当に心から感謝しています。ありがとうございました。



2 件のコメント:

Chie さんのコメント...

はじめまして。Kaivalyadhamaのディプロマコースについて質問があり、メールさせていただきました。
Yoga Education コースとYoga Therapyコースはどのように違うのでしょうか?

ヨガについては、南インドのクヌールという場所で、Vinod Kumar師に師事し、3ヶ月間 先生宅に居候し、学びました。
そして今日本に戻ってきて、イナムラシャルマン氏のもとでアーユルベーダを学んでいます。「ヨガの勉強をしたい」とシャルマン先生に相談したところ、この研究機関を紹介して下さいました。研究機関に詳細情報のメールを送りましたが、まだ返答はかえってきていません。どちらかというと、セラピーに興味があります。
日本の大学では、薬学を学び、薬剤師の資格を持っています。

詳細を教えていただければと思い、連絡させていただきました。
よろしくお願い致します。

Unknown さんのコメント...

Chie さん、
こんにちは。コメントの投稿ありがとうございました。ご質問にはメールでお答えしたいと思いますので、この投稿欄でメールアドレスをお教え願えますか。非公開扱いにしますのでご安心下さい。ご理解とご協力に深く感謝いたします。H&H