11月の、バンコク郊外の『ワンサニット・アシュラム』での合宿セミナーについてのお知らせです。
●『ワンサニット2009』
日程:11月18日(水)ー28日(土)
会場:『ワンサニット・アシュラム』
対象:専門コース、リピータの方対象
応募:空席残少
費用:実費(総経費頭割りのシェアリング方式)
●コースの性格
11月の「ワンサニット2009」は、「専門コース」という位置付けです。
わたしたちは、タイの大学での仕事が安定した2004年から、日本からタイまで来て頂ける方を対象にした少人数制の合宿セミナーを実施して来ました。
主に『ワンサニット・アシュラム』で実施されて来たタイでの合宿セミナーは、今までに21回、参加された方の延べ人数は160名前後になります。
これまでは、南国タイでの「ホリデー・プログラム」という位置付けの合宿セミナーで、期間も4泊5日でしたが、当初から、『ワンサニット』で10日間前後のプログラムも企画することが、わたしたちの希望にありました。
今後、10日間で100時間程度の集中学習コースの企画も進めて行く予定です。今回の「ワンサニット2009」は、その第1回になります。
乾季に入る11月後半は、タイのベスト・シーズンです。湿度の少ない、さわやかな季節ですので、『ワンサニット・アシュラム』でのエコなシンプル・ライフにも、気候的な問題のない時期です。
●コースの内容
このプログラムは、ライフ・ワークとしてヨーガに取り組まれている方に、ヨーガをヨーガとして深めて行く根拠となるインドの伝統的なリソースを、出来るだけ提供しようとするものです。
特に、まだ十分に知られていない「ハタ・ヨーガ」の本質について、ナータ派の伝統的文献の読解による考察を進めます。
また、その過程で、ヨーガの背景にあるインド文化・インド哲学へも、 さらに踏み込んで行く内容になります。
そして、わたしたちが漠然と魅力を感じながらも、なかなかその実体がはっきりとしないインドの「精神性」の中核にあるものに、なるべく近付いてみたい、と思います。今までの合宿セミナーでは、主に、ヨーガの背景や、ヨーガを全体的に概観する表層・中層レベルの知識を扱って来ました。この「専門コース」では、ヨーガをヨーガとして根拠付けているインドの伝統的なリソースを直接扱い、ヨーガに関する知識の階層を一気に深めたいと考えています。
今までは、「このような伝統文献がある」という表層の情報に触れるだけでしたが、今回は出来るだけ、伝統文献の内容とメッセージに踏み込んで行きます。
講義では、タイの大学のコース用に作成された資料も十分に活用されて行きます。
技法的には、プラーナーヤーマが中心なります。その関連で、「ハタ・ヨーガ」のアーサナ、クリアー、ムドラー・バンダの相互関連と全体像について考察しながら、実習を深めて行きます。
このことで、現代社会に生きるわたしたちが必要としているものと、伝統的ヨーガが提供出来るものとの関連が浮かび上がって来る、と思われ
ます。
●日程(10日11泊)
11月17日(火) までにバンコクに到着
11月18日(水) 午前中「タイ・ヨーガ研究所」近くに集合、車でワンサニットへ
11月19日(木) ワンサニットで合宿セミナー
11月20日(金) 〃
11月21日(土) 〃
11月22日(日) 〃
11月23日(月) 〃
11月24日(火) 〃
11月25日(水)(朝「ヴィパサナー」に行かれる人はチェックアウト)
11月26日(木) ワンサニットで合宿セミナー
11月27日(金) 〃11月28日(土)朝食後、ワンサニット・チェックアウト、バンコクへ
合宿セミナー前後のバンコクでの滞在先や行動計画については、個別にご相談をお受けます。
●参加経費
参加費用は、いつも通り「実費」です。プログラム実施に必要な経費の総額を参加者数で頭割り・分担するシェアリング方式です。
また、コースの講義・実習料の部分は、ダーナ(ドネーション)方式です。プログラム終了後に、参加された方がご自分の満足度で決められる方針で、定額の講義・実習料は設定されていません。
これは、「精神性」に関する「知識」にお金で値段を付けてはいけない、という伝統の遵守から来ているポリシーです。
今まで実施された『ワンサニット』での4泊5日のプログラムの場合、おひとり当たりの経費負担分は2万円少々でした(2人部屋利用のひとり 分)。
今回の経費は、10泊11日の全日程参加の場合、5万円プラスと見積もっています。
必要経費には、
・宿泊費(2人部屋使用の場合)
・施設使用料
・食費
・現地交通費
・現地協力スタッフ経費
・プログラム・コーディネート費
・諸雑費
などが含まれます。
空室がある限り、1人部屋利用も可能ですので、希望の方はお早めにお知らせ下さい。また、『ワンサニット』にはエコノミーな大部屋(ドミトリー・男女別)もあります。大部屋に蚊帳を張って「キャンプする」のも楽しいでしょう。
●『ワンサニット・アシュラム』について
『ワンサニット・アシュラム(Wongsanit Ashram)』のホームページ
→ www.sulak-sivaraksaorg/network24.php
住所:
PO Box 1, Ongkharak、Nakhorn Nayok 26120, Siam (Thailand)
Tel: (66-37) 333-183, Fax (66-37) 333-184
写真アルバム
→ http://picasaweb.google.com/hhyoga/WongsanitAshram
『ワンサニット・アシュラム』へのマップ
(新バンコク空港から車で約1時間半の距離にあります)
→ http://www.sulak-sivaraksa.org/en/docs/AshramMap2551.pdf
『ワンサニット・アシュラム』は、1985年にタイの大手NGO団体の『サティラコセーシュ・ナーガプラディーパ財団』 傘下に設立されたインターナショナル・コミュニティです。シンプルなライフ・スタイルの実践と、社会活動と精神性を平行して追求するための施設です。
『サティラコセーシュ・ナーガプラディーパ財団』 の創立者の「スラック・シヴァラクシャ」氏は、タイを代表する仏教思想家・社会活動家であり、世界の仏教陣営の重要人物です。ノーベル平和賞にも3回ノミネートされています。
『ワンサニット・アシュラム』の環境と設備は、自然環境を生かした「アウト・ドアー」系で、「自然療法センター」としても利用されています。「ヨーガ」の合宿セミナーに最適な条件が整っています。
設立当初から『アシュラム』は活発に多くの共同体プロジェクトに関わって来ました。『アシュラム』の活動は、仏教哲学と文化の多様性や環境の維持可能性に根差したライフ・スタイルの促進を模索するもので、人間存在と社会性と自然の密接な相互依存関係を指摘しようとする試みです。
『アシュラム』のメンバーは主にソシアル・ワーカーで、伝統的スタイルの家屋に住み、シンプルなライフスタイルを実践しています。
『アシュラム』では環境保護、人権擁護、非暴力や精神性に基づく社会活動に関するコースを含む、数多くのワークショップが年間を通して企画されています。
これらのワークショップでは、学生や活動家(僧や尼僧を含む)や地域社会のリーダーへの、総合的なトレーニングが提供されています。
『アシュラム』をベースとしている主要なプロジェクトは以下の通りです。
・地域社会のリーダー養成(Grassroots Leadership Training)
・森の自然の中での諸宗教間の対話と連帯
・エコ・ヴィレッジ・デザイン教育トレーニング
●タイで本格瞑想修行
『ワンサニット・アシュラム』での専門コースのためにタイに来られる機会に、タイでの本格的な瞑想修行(ヴィパサナー)も推奨しています。次の3つのパターンが可能です。
①『ワンサニット』の前に10日間のヴィパサナー修行
(11月4日ー15日、コーンケーンのセンター)
→ http://www.dhamma.org/en/schedules/schsuvanna.shtml
②『ワンサニット』に7日間参加後、10日間のヴィパサナー修行
(11月25日ー12月6日、ピサヌロークのセンター)
→ http://www.dhamma.org/en/schedules/schabha.shtml
③『ワンサニット』修了後、南タイの僧院で瞑想コースに参加
(11月29日ー12月10日)
→ http://www.suanmokkh.org/
どの瞑想センターも、外国人の参加には条件がある場合がありますので、興味のある方は、早めにこちらにご相談下さい。
③は、南タイのスラタニーという町にある「スーアン・モッカ」という有名な瞑想寺です。近代タイの精神的支柱であった「ブッダダーサ・ビク」によって開かれた修行寺で、タイでは大きな影響力のあるところです。
近くにインターナショナル・メディテーション・センターが併設されていて、毎月初めの10日間、外国人向けに瞑想コースが運営されています。
→ http://www.suanmokkh.org/
インターナショナル・メディテーション・センターも伝統的な上座部仏教の形式に従っていますが、外国人向けなので、やや緩やかなルールで
運営されています。タイの仏教文化の本質に触れるには、理想的な場所のひとつです。
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