ナマステ!
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
この冬日本は雪が多く、寒さが厳しいようですが、皆様のところはいかがですか?
わたしたちは、インド・プネーのわが家で、インドの「冬(乾季)」を楽しんでいます。
1)きれいになったムンバイ空港
バンコクでの仕事を終えてインドに帰って来たのは、12月11日(水)でした。
今回は、バンコクからインドの航空会社の「JET AIRWAYS」を利用しています。バンコク発の朝便があり、ムンバイにお昼過ぎに着くので、たいへん便利です。夕方までにはプネーに帰れます。
6ヶ月振りにムンバイの空港に着いてみると、ここ数年続いていた改築工事もほぼ終わり、空港内のイミグレーションや、荷物受け取りのコンベアーの所も、きれいに明るく整備されていました。
そして、到着ロビーから外へ出ると、「ミーティング・ポイント」もきれいに広く整備され、出迎えの人たちがとの合流が
とても分かりやすくなっていました。
インドでは、空港や駅には、必ず親戚や友人の出迎え・見送りの大軍が殺到します。それで、周辺に十分のスペースが必要です。
前回は、飛行機が早めに到着したにもかかわらず、「ミーティング・ポイント」周辺がまだ工事中だったので、いろいろと困りました。
ロナウラのエージェントから呼んである出迎えの車の駐車問題やら、どこが臨時の「ミーティング・ポイント」なのがかハッキリ分からず、出迎えのドライバーと会うまでに、かなり、手間取りました。
(それでも、最近はお互いに携帯電話を使いますので、何とかなります)。
以前の古いムンバイ空港(ムンバイだけでなくインドの空港はみなそうでした)は、到着して飛行機から出た瞬間から、ビル内の薄暗さや、隅のほうで人がごそごそしている不気味さ、こんな辺境までやって来た、というやさぐれ感が漂い、「さあ、インドに着いたぞー」と言う緊張感が襲って来たものです。
しかし、最近、インドのどこの空港も改装工事で奇麗になりました。ふつうの外国の空港のようになりましたので、安心して旅行気分、外国への到着気分に浸ることが出来るでしょう。
これからムンバイに来られる方!どうぞ楽しみに!空港内もよく見学してきて下さい!
2)プネーまで3時間の直行ドライブ
ムンバイ空港に昼便で正午に到着、午後1時には空港をスタートし、3時にロナウラを通過、4時にはプネーに到着。
まず、わたしたちのフラットのオーナーのゴレ教授宅に立ち寄り、チャイをご馳走になり、用意してあったわたしたち夕食(プリー・バジ)を貰って、アウンドのわが家に到着しました。
ムンバイ・プネー間の高速道路はロナウラで「カイヴァリヤダーマ研究所」のキャンパスを横切ります。
時速100キロ近くで、スワーミージ(研究所の精神的指導者)のクティ(お住まい)の裏の丘を通過しますので、車中から「ナマステ」とご挨拶!
ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」は高速道路と共存、ムンバイのサンタクルズの「ヨーガ・インスティチュート」は空港と共存、ムンバイ空港の滑走路の延長線下にあります。
ヨーガの研究所というのは、伝統と近代が融合したところのようですね。
3)プネーの部屋
さて、わが家のフラットに到着すると、まずは、毎度のこと、半年分の大掃除です。
部屋の中のベットや家具に掛けてある布を取り、2度3度と床を掃き、2度3度と床をモップがけをして、半年分の埃やくもの巣、ヤモリの置きみやげを取り除き、テラスやバスルームは水を撒き、ブラシで磨きます。
そして、ロッカーや棚から少しずつ必要なものを取り出して再配置、何とか夕食の時間までには、一通り片づきました。
窓にアルミ・サッシのガラス窓が入ってからは(2005年)、以前に比べて埃も少なくなり、また、バンコクから持ち込んでいるプラスチック・ケースが大活躍、埃や虫が入らないので、本や小物の保管上、とても安心です。
今回帰って来てびっくりしたことは、電話線が正常に使えたことです!もちろんインターネットの接続もOK。
いつもですと、半年間使っていないとたいてい電話線が不通になっていました。オーナー側で毎月きちんと基本料金の支払いをして呉れていてもです。
しかし、昨年はインドを出る前に、オーナーのゴレさんと一緒に電話局へ行き、「料金前払いの制度」を使ってお金を半年分前払いしたのです。
どうやら、このシステムはきちんと働いているようです。インドの中間層の家庭では、子供がアメリカやオーストラリアに
留学して、そのまま移住するケースが少なくないのです。
子供が外国で家庭を構えると、両親も数ヶ月子供の家を訪ねます。インドの自宅と、アメリカの子供の家を数ヶ月単位で行き来している老夫婦も珍しくないのです。そういうケースの便宜を図るために、最近、公共料金の前払い制度ができました。
電気料金も前払いが可能で、うちも電気料金の前払い制度も利用しています。
4)ご近所の様子
さて、わが家の近所のアウンド近辺の様子はどう変わっているか?と言うと、ここ数年のイケイケ・ムードから比べると、なんとなく落ち着いた感じがしています。
リーマン・ショック、ドバイ・ショックと続いて、やはり景気が悪いのか、また、インフレが続いて、お米・麦・野菜・豆・砂糖などの日常食料品が軒並み値段が上がっているので、家電製品のような生活必需品でないものは、消費が落ち込んでいるのではないでしょうか。
うちのフラットの前は、プネーでは大手の家電量販店「ダス(DASS)」のショー・ルームなのですが、今回とても静かなことに驚いています。
以前は週末は入り口のところで動物のぬいぐるみが愛嬌を振りまき、音楽もがんがん鳴らして、夜10時頃まで賑わっていました。しかし、今回は夜8時過ぎには既に戸が閉まって、中も真っ暗になっているではありませんか!
新しい店舗が増えたり、店構えが新しくなったりで、ますます賑わっているのは携帯電話屋です。携帯電話屋は不況知らずですね。
また、古いビルを改築して新しい店構えの作りにしている所も何件かあり、それらは女性のモダンなインド服や子供服の店になっていました。
そんなに沢山同じようなお店が集まっても仕方がないのでは?と思いつつ眺めています。
確かに、新聞などを見る限り、インド全体の経済成長は進んでいるようで、日本を始め、海外の企業が進出し、業界同士の交流や展示会が盛んに行われているようです。
しかし、インドの場合、インフラの整備がぜんぜん追い付いていないので、日々矛盾も拡大、という様子です。
車が増えても、道路が足りない!
家電製品が増えても、電気が足りない!
大学は増えても、講師が足りない!
一言で言うと、世の中の変化に人間の側が、ぜんぜん追い付けていけない、という局面ですね。
それでも、結構、みんな、平気だったりします。それぞれの人々が、それぞれに、マイペースで、毎日がそれぞれに進んでいるように見受けられます。
日本のみなさんも、インドに来てしばらく暮らしてみられると、人間について、社会について、自然(宇宙)の法則について、いろいろ哲学的に考えることが出来ると思いますよ!
5)アーユルヴェーダ・クリニック訪問
さて、インドに帰ってきて1週間もすると部屋の方も、身辺の方も、段々と落ち着きましたので、それではと、からだのチェック・アップのために、プネーのアーユルヴェーダの先生のクリニックに電話をして予約を入れました。
昨年、日本へ帰国した折に、東京の実家の近くのクリニックにも「尿検査」に行ったのですが、結果がすぐに分かるのはすごいのですが、お医者さんは、検査結果のデータと睨めっこして「問題はありませんよ」と言うだけで、患者本人には何ら興味を示されないのには、驚きました。
たまたまこのお医者さんがそういう人だったのかもしれませんが、昨年プネーに外務省から派遣されて来た「巡回医師団」の先生による健康診断でも、同じように思いました。
それに比べて、こちらのアーユルヴェーダのお医者さんとは、脈診から始まり、食生活、季節や年齢による日常生活のすごし方など、インドの伝統医学ならでは!といった内容の話題で、いろいろと先生と議論で盛り上がることになります。
やはり、「インド人の徹底した考え方はすごい!」と、改めて感心する局面ですし、ヨーガやインド哲学を勉強して来て良かった、と納得する局面です。
インドのものは、あるレベルから先になると、すべて、お互いに関連して来ます。同じものを、別々な側面から取り扱っているかのようです。
アーユルヴェーダの先生と話をしながら、その場で具体的に疑問に答えて呉れるので、こちらも自分のためにやるべきこと、やってはいけないことを納得します。
今のからだの状態を補うことをする、補うものを食べる、逆に、今はしない方が良いこと、今は食べない方が良いものなど、有益なお話をじっくりと聞き、処方された薬をもらって帰って来ました。
わたしたちがアーユルヴェーダの勉強を始めたのは2001年からです。それまでは、もっぱら自然療法派でした。
アーユルヴェーダの勉強には、「パンチャ・カルマ」の体験が必要になります。わたしたちがやったのは2001年と2005年です。そろそろ今年は「パンチャ・カルマ」の時期かなあ!と思っています。
ヨーガと同様、インドのアーユルヴェーダについても、日本では部分的な情報しか伝わっていないのではないでしょうか。
いきなり、日本のひとがインドに来て、本格的な「パンチャ・カルマ療法」は無理です。むしろ、キケンと思われます。インドの療法に興味のある方は、 まず、「自然療法」を体験することがステップとして必要でしょう。
インドの自然療法を体験した後ですと、アーユルヴェーダの特性についても、正しい見解を持つことが出来ると思います。
6)プネーの「国立自然療法研究所(NIN)」訪問
さて、わたしたちは最近の興味は、もっぱら「アーユルヴェーダ」ですが、もちろん、ヨーガと自然療法は切り離せないものです。
プネーには、インド中央政府厚生省AYUSH局の「国立自然療法研究所」があります。
→ http://punenin.org/index.htm
ここは、インドで初めての自然療法のクリニックで、インドの近代自然療法の父でもある「マハートマ・ガンディー」が支援していたところです。
その後、「マハートマ・ガンディー」は1946年にプネーから40キロ離れたウルリカンチャンという村に、インドで初めての自然療法の療養施設である「ニサルゴプチャール(自然療法)・アシュラム」を設立しました。
→ http://www.nisargopcharashram.org/Default.aspx
さて、自然療法では、もっぱら、わたしたちはウルリカンチャンに行きます。プネーの「国立自然療法研究所(NIN)」は、プネー駅の向こう側にあり、わたしたちの住むアウンドからはやや遠方になるので、今まで訪ねたことはありませんでした。
2年前に「国立自然療法研究所(NIN)」主催のコンフェレンスに出席したことはあるのですが、そのときは外部のホールで開催されました。
もちろん、「NIN」は「カイヴァリヤダーマ研究所」や「ロナウラ・ヨーガ研究所」とも密接な交流があります。わたしたちの恩師の故M.L.ガロテ先生も「NIN」の常連講師で、定期的にロナウラからプネーに通って、「NIN」の学生や、ビジター向けにヨーガの講義をされていました。
インドでの仕事は交通手段次第
さて、先月、ついに「NIN」を訪問する機会が出来ました。その日は、車を一日借り切り、プネーでいろいろな用事を
まとめて片付けることにしたのです。
インドの場合、移動手段が最大の頭痛の種です。公共の交通機関はバスしかありませんが、それが全然便利でも快適でもなく、インド式3輪タクシーの「リキシャー」はガソリンの高騰で、庶民が気安く使える乗り物ではなくなっています。
リキシャーでちょっと移動すると、50-100ルピー。それに、昨今のプネー市内の交通量と排気ガスの大気汚染で、ドアのないオープン・カーのリキシャーに長い時間乗るのは苦行です。
プネーで車を一台借り切ると、使用時間と移動距離によりますがプネー市内の移動だけなら1000-1500ルピー、郊外のウルリカンチャンやロナウラまで行くと、1500ー2000ルピー。
交通渋滞にかかっても、車の中なら平気です。エアコンも使えます。ですから、リキシャーを数回使って市内移動して用事をするくらいなら、むしろ運転手付きの車を借り切って、まとめて用事を片付ける方が、料金的にも、疲労度的にも、全然ラクになっていますね。
自然療法の強力メソッド「ヒップ・バス」
さて、「NIN」を訪ねた理由は、兼ねてから気になっていた腰湯のための「ヒップ・バス・タブ」を見ることでした。
自然療法は、自然界にある「5元素(空間・風・火・水・土)」の作用を活用して、からだの自然治癒力を活性化させるメソッドです。
そして、「水」の作用を用いる「水療法(ハイドロ・セラピー)」というカテゴリーがあり、そのひとつに、丸形で浅い小型の浴槽の中で椅子のように座り、腰回りだけをお湯や水に浸す「腰湯(ヒップ・バス)」があるのです。
これは、かんたんながら、意外に強力な技法で、自然療法では定番となっているメソッドです。わたしたちも、1993年にウルリカンチャンで自然療法の勉強をしてからは、自宅での「ヒップ・バス」用にプラスチックの大きめのタライを買い、ときどき実践して来ました。
ただ、ふつうのタライを使うと、床面面積が広いため、それだけお湯を大量に使いますので、効率がいまいちだったのです。それだけ、光熱費もかさみます。
最近、インドでの自然療法の普及に伴い、「NIN」で家庭用の「ヒップ・バス・タブ」を販売していることを知りました。これは良さそうなので、「機会があれば、ぜひこれをゲット!」と、車で「NIN」に行くチャンスを待っていたのです。
さて、念願の車を使った「NIN」訪問。
「NIN」はプネー駅の裏側の、あまり駅から遠くないところにあり、ゲートを入るとすぐキッチンが目に入りました。自然療法のランチや、野菜ジュースやフルーツのジュースを廉価で提供しているカフェテリアです。そして、通いで自然療法を受ける人たちのクリニックや講義室、ヨーガ・ホール、ショップなどがセンターの敷地内にありました。
→ http://punenin.org/index.htm
駐車場に車を停めて、さっそく、わたしたちはお目当てのショップに入りました。中にはダイエットやヨーガに関係する書籍や、自然療法で使う食品やグッズが置いてあります。
ヨーガ関係の書籍では、ガロテ先生の本や、「カイヴァリヤダーマ」の本が多くあり、ガロテ先生のポスターも壁に貼ってありました。
ショップには2種類の「バス・タブ」が置いてありました。ひとつはわたしたちが購入しようと思っている「ヒップ・バス」用の椅子型のものと、もう一つは横になり背骨だけを湯に浸す「スパイン・バス」用の、少し平たい「バス・タブ」でした。
さて、「ヒップ・バス」用のものを欲しいことを伝え、見本でない「バス・タブ」が出てくるのを待ちました。ショップにいる人は動く気配がなく、誰か外から別な担当者が「バス・タブ」を持ってくるのか?と思って、10分は待ったでしょうか。
ようやくひとりの男性スタッフが入ってきて、履物を脱ぎ、台に上ったと思うと、ショップの天井を開けて、天井裏にあるらしい収納庫入って行き、ガサゴソと音を立てたかと思ったら、上からゴロンと「バス・タブ」が降りて来ました!!
なるほど、このスタッフが担当だったのですね。他のスタッフは、見ているだけです。
わたしたちは、上から降りてきた「バス・タブ」を壊れていないかよくよくチェックして、代金の2100ルピー(約4,200円)を払って、「バス・タブ」を駐車場の車の中へ入れました。
あらかじめ電話で値段を問い合わせたとき、「バス・タブで2100ルピーは高いのではないか?」と疑いがあったのですが、現物を見て納得しました。タライやバケツに使われているプラスチックの素材ではなく、ふつうの浴室のものと同じ素材の、樹脂製の本格的な「バス・タブ」だったのです!!
これなら少々高くても納得、長持ちしそうです。
さて、その後、わたしたちはカフェテリアの方の探索に行きました。食事のメニューはウルリカンチャンの「自然療法アシュラム」のキッチンと同じような内容でした。ナチュラルで、からだに良さそうです。
実は「NIN」に来る前に、近所で昼食を済ませていたので、 その日は「NIN」の食事は見学だけで、次回は食事時間に来ることにしました。
くつろぎ椅子兼用で大活躍
その後、「ヒップ・バス」用の専用バス・タブは、わが家で大活躍しています。良い買い物をしました。
今、インドも冬なので、夜寝る前の「ヒップ・バス」は少し寒いです。ですから、時間のある午前中やや夕方に「ヒップ・バス」をしています。全身浴に比べて、腰回りの部分浴の方が全身の血液循環が良くなります。
腰周りの筋肉に良いことはもちろん、副交感神経を刺激して、リラックス効果は絶大です!
そもそも南国では、「バス・タブ」に浸って入浴する習慣がないのです。全身を熱い浴槽に浸すことが当たり前になっている日本人にとっては、賢い部分浴の使い方は、大いに研究の余地があると思います。
これは、床に座ることが当たり前の習慣となっている人たち(タイ人やインド人)にとって、クッションをいろいろとサポートに使ったり、正座で工夫して座ることが骨盤から背骨のバランスを矯正するのに良い、ということに気が付かないのと、似ているように思います(この点は西洋人から学ぶことが多いですね!)
今回、わが家に来た「NIN」の「バス・タブ」は、腰湯用としてはもちろん、昼間も部屋のリラックス椅子として大活躍をしています!!
なぜなら、今回、アーユルヴェーダの先生から「昼食後は横にならないよう、昼寝しないよう、椅子に座って寛ぐだけにするように!」と処方されているので、この椅子型の「バス・タブ」にクッションを組み合わせて置いて座ると、まさに理想的な「くつろぎ椅子」にもなるのです!
それにしても、この冬は「寒いインド」となっています。北のカシミール地方では大雪に見舞われ、首都のデリーでも0度まで気温が下がる日が続き、毎日凍死者が出ていると、ニュースで伝えています(凍死するのは、路上生活者やスラムに住むような、最底辺のインド社会の弱者の人たちですが.....)。
わたしたちの部屋はビルの4階の一番上で日当たりが良く、冬は暖かい方なのですが(夏は暑い)、それでも午前中は部屋の温度が上がらず、寒いです。
インドの家屋は石やレンガ作りで、床も石のタイル張りなので、冬はからだが冷えます。そもそも、夏の猛暑期をしのぐように工夫されているので、寒さには弱い構造です。
この時期、本当に腰湯は温まって快適です。自律神経のバランスを整えるので、ストレス解消、日々の健康維持にも大いにプラスです。
かんたんで効果絶大の自然療法は、偉大だと思います。日常生活で、ちょっとした工夫で、からだに良い習慣を身に付けることが、日々のストレスを中和し、不必要な病気を避け、人生のトータルな過ごし方に、前向きな差を付けるようです。
7)ロナウラでのプログラム
12月にプネーに戻ってから、すでにコンフェレンスが2つありました。12月末の4日間の「カイヴァリヤダーマ研究所」の第6回国際会議と、1月17日(日)の「ロナウラ・ヨーガ研究所」のコンフェレンスです。
これらのレポートは関連した話題で触れて行きます。「カイヴァリヤダーマ」でのコンフェレンスでは、今年度「ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)」に在籍されている2人の日本人留学生も、準備段階や、期間中のキッチンでのお手伝などで、裏方さんとして大活躍されていました。
1学年の「ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)」は4月下旬まで続きます。長丁場のコースもあと2ヶ月半余りとなっています。
無事にインド・ヨーガ留学を満了されて、日本のヨーガのレベルアップのために、大いに活躍していただきたいと思います。
また、ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」では、1月15日から6週間の「サティフィケイト・コース(CCY)」が進行しています。日本女性が3名受講中です。
この3人の方々は、全員、昨年11月のバンコク郊外の「ワンサニット・アシュラム」での、わたしたちの10日間コース「ワンサニット2009」に参加されています。
「ワンサニット2009」の後なので、インドの先生方の英語が聞き取りにくい、という問題はありますが、「カイヴァリヤダーマ」での実習や勉強の内容面では、それほどの障碍はない、と思われます。
授業が進んで行くと、段々と、何が話題になっているのか、という講義の流れや、よく出て来るサンスクリット語の用語も耳慣れて来るものです。
今回の「CCY」の受講生のみなさんにもフィードバックをお願いしていますので、レポートを楽しみにしていましょう。
1月24日(日)には、「D.Y.Ed」と「CCY」の日本人留学生組5名と、他の外国人留学生4名、総勢11名で「ロナウラ・ヨーガI研究所」の新オフィスを訪問。
現ディレクターのマンマット先生や、研究スタッフのパリマール先生から、ヨーガの古典文献研究の必要性・重要性への熱い講義を受けました。
ロナウラには、ヨーガのリソースが集積しています。ヨーガを扱うには、ロナウラは外せないスポットですね。
8)これからの予定
今インドは、一番良い季節です。しばらくは、プネーの日常生活を静かに過ごしたいと思います。毎日快晴のお天気で、日中もさわやかな暑さで過ごすことが出来ます。
プネーに居るときの一番大切な活動は、インドの伝統哲学である「ヴェーダーンタ」の、わたしたちの先生のクラスに行くことです。日が昇る前の朝7時から始まるクラスは、少し寒いですね。
2月の後半からは、日本の方がグループや個人でこちらに来られ始めます。「カイヴァリヤダーマ研究所」でのわたしたちのプログラムに参加される方や、ウルリカンチャンの「自然療法アシュラム」に滞在される方がいます。
また、わたしたちは、2月12日(金)ー14日(日)に、デりーの「モラルジ・デサイ・国立ヨーガ研究所(MDNIYI)」のコンフェレンスに参加する予定です。
どうぞインドのヨーガの動向にも、日本から注意を向けておいて下さい。ますます、正しいインドの情報が必要な局面になっていますね。
その後、3月後半には、今年も北インドに研究旅行に出かける予定です。
これから日本では、各地方から聞かれるお花の便りが楽しみな季節になりますね。
ヨーガで、健康で、すこやかな毎日をお過ごし下さい。
相方ひでこ
H&H
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