2010年10月28日木曜日

カイヴァリヤダーマ研究所2010:ディプロマ・コース3ヶ月経過レポート

カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ
ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)・3ヶ月経過レポート     
期間:2010年7月-2011年4月(1学年)

ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」のシリーズです。

今年度(2010-11)の付属カレッジのヨーガ教育・ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)に、日本人の留学生の方が3名在籍中です(男性2名と女性1名)。

コースは7月15日にスタートしました。来年4月末まで続きます。

以下は、今年の日本人留学生「A.S.」さん(男性)の3ヶ月経過レポートです。

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「A.S.」さんは愛知県出身、20代前半、
チャレンジ精神に溢れた前途有望な好青年です。東京の大学卒業後、整体治療の勉強・実践を続けておられました。

「A.S.」さんのロナウラ・ヨーガ留学のブログが進行中です。
http://kama64.blog.shinobi.jp/

 


雨季のプネー・ロナウラ

西インド・マハーラーシュトラ州プネー・ロナウラ界隈では、6月上旬に雨季がスタートしています。雨季中は、ロナウラはインド有数の多雨地区になります。

実際、7月・8月のロナウラは雨地獄・水地獄と言っても良いです。アラビヤ海からやって来た雨雲がロナウラで集中的に雨を落とします。その水を利用するために、ロナウラにはダム湖が多数あります。大都市ムンバイの水瓶です。

一方、ロナウラから60キロしか離れていないプネーの
降雨量はロナウラの数分の一です。中世にペシュワー王国の首都であったプネーは、雨季中も快適な気候です。

10月に雨季が終わり、さわやかな乾季に入ると、一転、ロナウラはインド有数のリゾート・タウンになります。
 
何事も、天候も、極端から極端に、ドラマチックに振れるのが、インドの特性でしょうか。


10月17日(日)は「ダサラ」

今年は10月17日(日)がヒンドゥーの祭日「ダサラ」でした。
「善」により「悪」が打ち負かされたことを記念する日で、インド・ネパールではいろいろな形のヒンドゥー祭として祝われます。

例えば、「ダサラ」は叙事詩「ラーマーヤナ」の王子ラーマが魔神王ラーヴァナを打ち倒した日ですし、女神ドゥルガーが魔王マヒシャを打ち倒した日でもあります。

「ダサラ」までの9日間が「ナヴァ・ラトリー(9夜)」で、
10日目が「ヴィジャヤ・ダシャミン(勝利の10日目)」と言います。

西インドのグジャラート州や、その隣でクジャラート人も多いマハーラーシュトラ州西部では、「ナヴァ・ラトリー」の9夜、2本のスティックを使った「ドゥンディア」というダンスのパーティが老若男女入り乱れて毎夜開かれます。民俗調ディスコですね。

東インドの西ベンガル州やネパール方面では、ドゥルガー祭が盛大に祝われます。「ダサラ」が来ると、この界隈は雨季は完全に終息、来年6月まで乾季です。

「ダサラ」は新しい事業を始めるのに縁起の良い日とされ、
創業日・創立日を「ダサラ」に合わせる慣習があります。

ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」も「ダサラ」が創立記念日です。1924年の「ダサラ」の日に創立され、毎年創立記念日として祝われます。


それにしても.....

それにしても....
毎年毎年「ダサラ」により、「善」により「悪」が取り除かれたとインドでは祝われているのですが...それにしては、「悪」が減っている気配はさっぱりないですね。

むしろ、年々「悪」も益々盛ん、というように見えますが.....考え方によっては、毎年盛大に「ダサラ」を行っているので、この程度に「悪」は抑えられているのであって、もし、「ダサラ」をやっていないと、今頃どうなっているか....考えるのもおそろしい(笑)。

そういう訳で、年中行事、祭礼事はたいせつのようです。
おかげで、この程度に抑えられている、ということで.....


インド留学で「ヨーガ」のステップ・アップ

インドへの短期・長期留学で、「ヨーガ」の勉強を深めたい方は、どうぞ、お気軽にお問い合わせ下さい。的確なガイダンスと必要なサポートを提供させて頂きます。

『カイヴァリヤダーマ』のオフィスや付属カレッジとの調整や、ムンバイ空港到着後の出迎、車の手配、また、日本語ガイドなどの手配も可能です。


付属カレッジのコース
(Gordhandas Seksaria Colledge of Yoga & Cultural Synthesis)
紹介ビデオ→
http://www.youtube.com/watch?v=P4xypLhPytw

付属カレッジは、インドで初めてのヨーガを大学教育の枠組みで扱う専門カレッジとして1950年に開校、すでに60年近い歴史があります。

現在までにインドの教育分野に多くの有意な人材を輩出しています。

○6週間コース(CCY)

期間:6週間で年2回開講(冬・夏)
資格:受講資格は高校課程修了以上
定員:インド人65名+外国人
費用:授業料・宿泊・食事込で1000ドル(2人部屋利用の場合)
目的:ベーシックで体系的なヨーガの理論と実習を紹介
冬期:1月16日ー2月20日(締切12月末)
夏期:5月 2日ー6月11日( 〃 3月末)

日本人受講生のフィードバック → http://hhyoga.blogspot.com/
→ [カイヴァリヤダーマCCY+] 


○上級4週間コース
(ATTC)

期間:4週間で年1回(3月15日ー4月15日)
資格:ヨーガ教師歴2年以上
定員:20名(インド人+外国人)
締切:3月6日
費用:受講料・宿泊・食事込で1500ドル(2人部屋利用の場合)

目的:ある期間ヨーガの指導歴のある方が伝統的ヨーガの枠組みをより深く把握し、ヨーガの知識と自信を深めるためのコース。

日本人受講生のフィードバック → http://hhyoga.blogspot.com/
→ [カイヴァリヤダーマCCY+] 


○ヨーガ教育・ディプロマ・コース
(DYEd)

期間:1学年(7月16日開講、翌年4月20日まで)
資格:大卒(理系・文系学部を問わず、卒業成績45%以上)
年齢:35歳まで(外国人は年齢制限なし)
締切:5月末
費用:授業料・宿泊・食事込で留学生4300ドル (2人部屋利用の場合)
目的:将来ヨーガの専門家・研究者となる基礎を提供するコース。

日本人受講生のフィードバック → http://hhyoga.blogspot.com/
→ [カイヴァリヤダーマDYEd] 



フィードバックの項目

「A.S.」さんには、
次の項目で3ヶ月経過レポートをお願いしました。  

【プロフィール】
①日本の住所
②留学までの学歴・経歴
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

【ヨーガとの関わり】
①ヨーガ歴
②インド留学の動機と目的
③今までのヨーガの学習歴
④今後の展望や希望

1)場所と環境
①雨季のロナウラ環境
②学生寮の設備
③キャンパス・ライフの近況

2)カレッジについて
①今年度の授業料
②クラスの仲間(インド人・外国人)
・外国人学生について
・インド人学生について
③講師陣
④実習クラスの進行状況
⑤講義の進行状況
⑥同時進行の「ヨーガ・セラピー・ディプロマ・コース」の様子

3)3ヶ月経過した感想

4)今後ロナウラ留学を考えられている方へのアドバイス


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ・ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)
3ヶ月経過レポート:「S.A.」さん(愛知出身)

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【プロフィール】

①日本の住所
愛知県

②留学までの学歴・経歴
帝京大学法学部卒その後、整体その他の職歴

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
ボディワークと技術の会得


【ヨーガとの関わり


①ヨーガ歴
無いです。0年(^^;

②インド留学の動機と目的

インド行きたいな。最近ヨーガに目がいくんだよね。今度はヨーガも勉強してみようか。おっ、留学先があるぞ。ここに行こう!というのが動機です(笑

目的については ヨーガを知る、体験する。というのが一番ですが施術技法や、自分探しではありませんが、人生模索等もあります。当初は、療養という目的もありました。

③今までのヨーガの学習歴

相方先生のセミナーに4日参加

④今後の展望や希望

ヨーガや、今まで学んだ技術を自分の人生や在り方において、どういった位置づけにするか?先ず、当面はそこから。これから、どんな縁があるか分からないので自分だけで決めれば良いというものでも無いですが。


1)場所と環境

①雨季のロナウラ環境

今年は降水量少なめ、とのこと。雨が降らない日は珍しいです。たまの太陽を拝むほどです。ナイロン製のカバンやベルトにカビが生える等毎日、日本列島に台風接近中な有様です。

体調を全く崩さない生徒は少なかったです。雨期がどうというより、ロナワラが特殊環境な様です。


②学生寮の設備

はじめにシングルを希望したのですが、何故か通らず「ソーハム・クティ」という所に二人部屋でした。途中から「ソーハム」に一人になり、シングル料金を支払いました。流し、トイレ、バス、ベッド2つ山の中の小屋をイメージしていただければ、
そこより良い施設だと思います。

インドをバックパッカー等で旅された経験のある方には、綺麗で、アメニティ溢れる部屋ですが、日本の住宅と比較すると、そうではありません


③キャンパス・ライフの近況

雨期明けですが、今度は気圧か、謎の頭痛に悩む自分を含む生徒達。 日々、楽しく過ごしていますが、学業でも、生活でも、良くも悪くも次から次へ~という流れが止まりません。


2)カレッジについて

①今年度の授業料

部屋が二人部屋で4300ドル シングルは基本5300ですがホスピタルのオフィスに左右されるので、状況次第です。

基本4300ドルというのが間違いのないところの様です。


②クラスの仲間(インド人・外国人)

・外国人学生について

今年は日本人含めた5人がヨーガ教育(DYEd)、

1人がセラピー・ディプロマ・コースです。その内2人は飯が辛い。辛くて食えない。と嘆いています。

・インド人学生について

日本人は、気質的に、一括にしてしまいがちですがインド人生徒も当たり前の様に十人十色です。アーサナのチャンピョンシップもいれば 伝統的に習ってきた生徒もいますし 当然、ヨーガ未経験の生徒もいます。

学歴も、職業も色々 ヨーガビジネスの流行もあってか、海外でヨーガを教えたい人も少なくないです。


③講師陣

・シャルマ先生(ヨーガ・スートラ)
・サハイ先生(ヨーガ文献)
・ガングリー先生(ティーチングメソッド)
・バーレーカー先生(アナトミー、フィジオロジー&ヨーガセラピー)
・ボーガル先生(メンタルヘルス、ストレスマネジメント)
・ボーデ先生(バリューエデュケーション)


④実習クラスの進行状況

アーサナは、アドバンスアーサナに入りました。視界が天地逆転するアーサナがいっぱいです。
どうにも苦手です。最近は何故かスーリヤ・ナマスカールなんかもやっています。

クリアはジャラネティ等まで。


⑤講義の進行状況

「ヨーガ・スートラ」でいうなら
「第1章サマーディパタ」が終わり、質疑に入りました。アナトミー、フィジオロジーでは、主にアーサナの解剖生理学的な解説です。ヨーガ文献は、ヨーガ全般の諸紹介を終え、「ハタ・プラディーピカー」、「ゲーランダ・サンヒター」が良く出てくる講義です。


⑥同時進行の「ヨーガ・セラピー・ディプロマ・コース」の様子

良く分りません。


3)3ヶ月経過した感想

個人的な持病もあってか、次から次へと、課題、問題が追ってきます。自分が出る、自分に必要な事が出てくる、というのは本当の様です。


4)今後ロナウラ留学を考えられている方へのアドバイス

当たり前の様に、インドでは日本の常識は通じません。しかし、インドにもインドの常識は在るのです。彼らに日本の常識を期待したり、押し付けたりすると厳しいです。

「何で分かってくれないのか?」という考え方が、ココでは如何に甘い考え方か。少し仲良くなると、インド人の方でも彼らの常識を押しつけてくることもあるでしょう。

自分は「トイレットペーパーなんか使うな。インド人はそれが嫌いなんだ。分ったか?もう使うな!」等と言われました^^;

また、プライバシーの概念も希薄です。部屋に入れると、平気でクローゼットやら引出やら、ノートパソコンのファイル等を勝手に見たり、開いたり。なんて事もありました。流石に外国人に上記をするのは少数派ですが、意外とそれらは彼らの常識の内にあるようです。

とあるインド人生徒がトイレットペーパーを使って、変わり者扱いされていましたし。「カイヴァリヤダーマ」は緑のある良い所ですが少なくとも、雨期とここ最近まではタフさが要求されま。

軽い気持ちで、現実逃避に来る所ではありません。また、重い気持ちで、現実逃避に来ても潰れます。多少なりとも、向学心や、なにかしらの目的をもって、健康な心身で来られる事をお勧めします。

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

タイの瞑想センターでヴィパッサナー修行(続)

タイの瞑想センターでヴィパッサナー修行③ 
2010年9月1日(水)ー12日(日) 

こんにちは!!みなさん、お元気でお過ごしでしょうか。

これは「アジアの精神性とヨーガ」をテーマにしたシリーズです。タイでの瞑想コース参加体験のフィードバック・シリーズです。

今回は、9月1日(水)ー12日(日)にピサヌロークにある瞑想センターで
10日間のヴィパッサナー・コースに参加された「N.N.」(広島在住)さんのフィードバックです。
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「タイランド・ヴィパッサナー・センター : ダンマ・アバー」
Thailand Vipassana Centre - Dhamma Abha
138 Baan Huayplu,Tambon Kaengsopa, Amphur, Wangthong,
Phitsanulok 65220, Thailand
Website:
http://www.abha.dhamma.org/


バンコクから車で5-6時間、中部タイのピサヌローク という町にあります。外国人受け入れ体制があり、
日本語サポートもあります。

「N.N.」さんは、タイでの次のプログラムに参加されています。・2008年1月:「パナソム」での合宿セミナー(4泊5日)「N.N.」さんは海外旅行がご趣味で、世界各地を訪問されています。

今回は1か月の休暇中に、まず、タイで瞑想コースに参加、
その後ネパールにご旅行に行かれました。


ヨーガと瞑想

わたしたちが「ヨーガ」に期待しているものは、身体レベルでのフィットネス・ウエルネスだけでなく、精神的な面での向上と充足感です。人生の意味は、精神性の向上にあると、考えることは、アジアの仏教文化圏に属するわたしたち日本人にとっても、
ふつうの感性です。

精神文化を否定し、物質の世界だけで人間社会を考える唯物論・共産主義が支配する隣国の台頭は、ある意味、わたしたちに日本人に「精神性」の価値に
ついての再考を促しているように思えます。

より良く知り、より正しくあり、より良く生きることは、わたしたちみんなの、人類共通の願いです。そのためには、自分の内なる「精神性」を醸成して行く
ための、信頼できる方法が必要です。

インドの精神文化にルーツのある「伝統的ヨーガ」と「伝統的瞑想法(Vipassana)」は現代に生きるわたしたちにも、的確で現実的な方法を
提供してくれています。

最近流行のエクササイズ中心の「新興ヨーガ」には方法論上の問題があり、精神面への効果を期待する
ことは無理です。

身心の統合を無理なく促進して行く方法論は、「ハタ・ヨーガ」をベースにした「伝統的ヨーガ」にあります。また、「ヨーガ」は瞑想を前提としたホディ・ワークですので、本格的な瞑想修行の経験が「ヨーガ」のシステム全体への
洞察を、無理なく深めてくれます。

そのためには、わたしたち日本人には、仏教の原点にある伝統的な瞑想法(Vipassana)について
知ることが有効であり、最短コースのようです。


タイで本格瞑想修行

「ヨーガ」の研修で海外まで出かけるならば、東南アジアの仏教国の瞑想環境や瞑想施設も、
大いに活用させて貰うことにメリットがあります。

上座部仏教国であるタイは、瞑想の本場です。環境と設備が整った瞑想センターが無数にあり、
外国人の受け入れ体制も十分です。

期間:日本との移動を含めて2週間以内
運賃:早めの予約で飛行機代5万円以内
費用:ドネーション・システムで常識的参加費
 

環境:自然充実のセンター、瞑想環境抜群
施設:全室個室、シンプルながら申し分なし
食事:タイ料理の完全菜食
言語:英語とタイ語のバイリンガル、日本語サポート有り
 
英語にやや不安のある方でも、日本にもある関連センターで一度予習をして来れば、ほぼ問題なくタイの瞑想センターでの本番に進めるでしょう。

タイでの本格的な瞑想修行に興味のある方は、どうぞ、お気軽にお問い合わせ下さい。
的確なガイダンスと必要なサポートを提供させて頂きます。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

タイの瞑想センターでヴィパッサナー修行③
2010年9月1日(水)ー12日(日)
「N.N.」さん(広島在住)

「タイランド・ヴィパッサナー・センター : ダンマ・アバー」
Thailand Vipassana Centre - Dhamma Abha
138 Baan Huayplu,Tambon Kaengsopa, Amphur, Wangthong,
Phitsanulok 65220, Thailand
Website:
http://www.abha.dhamma.org/

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相方ひろし先生相方ひでこ先生お世話になります。そろそろバンコクは雨季も明ける時期だと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?

バンコクでは本当にいろいろとありがとうございました。10月はじめにネパールから無事帰国しました....ネパールは仏教とヒンドゥー教が混在した国で、とても興味深くまわることができました。

また、「瞑想効果」なのでしょうか??何かちょっとしたトラブルがあっても、以前のようにイライラッとしてしまったり変にあせったりすることもなく、いつも穏やかでくつろいだ気持ちでいることができました。そして、たくさんのよき出会いにも恵まれ、
とても楽しく旅することができました。

以下、タイでの瞑想コースのフィードバックです。遅くなってしまいまして、すみませんでした。

今回のタイでの瞑想コースは
私にとって本当に素晴らしい経験となりました。ヨーガも、瞑想も、毎日コンスタントに実践していこうと思います。

そして、ヴィパッサナーも先生のヨーガ講座も、興味のある方にはどんどんお薦めしたいと思います!!いつもながら、とても充実した学びを得ることができるのは、
相方先生の適切なアドバイスと、きめ細やかなサポートのおかげです。

本当に本当にありがとうございます。また何かの折りにはどうかよろしくお願いいたします。
先生のますますのご活躍とご発展をお祈りいたします。
N.N.


【プロフィール】

①住んでいるところ  
広島

②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと 

以前は大学にて総務課勤務、アロマセラピスト&インストラクター、 タイ式マッサージ、ヨーガインストラクター等をしていました。

現在は法律系の国家資格の筆記合格後、口述試験を終えて、 最終発表まで休養中です。

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

さまざまな自然療法、ヨーガ、哲学、旅、読書、映画鑑賞、美術館巡り、 スローライフなどです

④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ

ヨーガ歴は6年になります。 元々自然療法等に興味があったこともあり、
心と身体のバランスをとることを模索中に、ヨーガに興味を持ちました。

⑤今後のヨーガへの展望や希望 

ヨーガを特別なものとして行うのではなく、日常の中で、こつこつと、 人生を豊かにしてゆくために行っていきたいです。

日本社会においては、ダイエット目的・スポーツ的な扱いや 資格取得目的などの一面的な扱い方ではなく、 もっと広く深い意味で、人間形成に役立つものとして
広まっていくことを望みます・・・


【フィードバック】

1)瞑想センターの場所と環境

①ピサヌロークの環境

バンコクから車で5~6時間のスコータイの近くで、 緑が多く、のんびりしたところです。 私はインターネットで申し込んだ際に紹介された、 バンコクからのチャーターバス(往復900バーツ)に乗って センターまで行ったので楽でした。

外国人の方は、
ほとんどがこのチャーターバスを利用されていたようでした。 ローカルバス等でアクセスすることもできるようですが、 英語が通じにくく、日本人のタイ語の発音では地名ですら 伝わらないことが多いので大変そうです。


②センターの施設
 

「瞑想センター」というよりも、 「保養施設」にやって来たような感じでした。 周りは緑一色で、
ほぼ虫や蛙や鳥の鳴き声しか聴こえてきません。

コース途中で逃亡(笑)できないようにロープ等で仕切られていましたが、特に息苦しさは感じませんでした。休憩時間にぼーっと周りの景色を眺めているだけで
とても癒される、そんな環境でした。

宿泊棟、瞑想ホール、個人用の瞑想部屋、ダイニングルーム、ビデオルーム等、
建物もそれぞれ綺麗でしっかり調っていました。

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③泊まる部屋と食事

女性は最近建てられた新しい棟でした。 各部屋トイレ・ホットシャワーつきの、 ホテルのシングル並みのきれいな個室に
とまることができました 部屋の前には洗濯物を干すスペースがあり、 掃除道具や扇風機、ハンガー、洗濯バサミ、バケツ、 蚊帳も完備されていました。

食器類と布巾も各自に用意されます。 男性の場合は、トイレ・シャワー共同で、
2畳程度のスペースの個室が与えられたようです。

食事は朝、昼はバイキング形式の菜食を出していただき、夕方は基本的に出ない・・・はずなのですが、軽食(ハーブティー、各種フルーツ、ビスケット、カップラーメン、 トースト、シリアル、コーヒー、紅茶、ココアなどなど)が
用意されていました。

毎日それぞれバラエティーに富んでいて、思った以上に種類も多く、ドリンクもびっくりするくらい色々と用意されていて美味しくいただくことができたので、
大変満足でした。

(最後の日に他の人々と話したとき、「毎日同じような味付けで飽きた」と言っている人も
わりといましたが・・・・私は大丈夫でした)

瞑想修行の施設でこんなにたっぷりお食事をいただけるなんて、 贅沢過ぎるくらいシアワセだ、と思いました。 しかも夕食は出ない、と思っていたのに、結構な種類の乾物やドリンクが用意されていたため、周りのタイの人々はみんなトーストやカップラーメンを
いつもの夕食分くらいどっさり食べていたようでした(笑)。。。


④スタッフの対応

女性の中では外国人は私一人ということもあって、
いつも何かと気にかけていただき、絶妙なタイミングでいろいろとお世話していただいたので、
大変助かりました。

バンコクに着いた途端なぜか急に時計が壊れてしまい、携帯も預けなければならなかったので、時間がわかりずらくて困ってしまっていたのですが、スタッフの方がご自分の時計を貸してくださったりして、
とても助かりました。

ちょうどよい距離感や、かゆいところまで手が届く細かい気配りなど、
見習うことばかりでした。 皆が気持ちよく過ごせる環境をつくっていくことを ナチュラルにできる素晴らしさを学ばせていただきました。


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2)10日間コースについて

①コース中の日課へのコメント


4:00    起床
4:30- 6:30 瞑想
6:30- 8:00 朝食・休憩
8:00- 9:00 グループ瞑想
9:00-11:00 瞑想
11:00-13:00 昼食・休憩
13:00-14:30 瞑想
14:30-15:30 グループ瞑想
15:30-17:00 瞑想
17:00-18:00 ティータイム
18:00-19:00 グループ瞑想
19:00-20:30 講話
20:30-21:00 瞑想
21:00   質問
21:30   消灯


朝は寝坊しないか心配でしたが、
大変大きな鐘で起こされるので、
寝過ごすこともなく、起床後すぐ掃除してました。

瞑想コースがすすむにつれ、3時~3時半くらいに自然と目が覚めるようになりました。
不思議。

毎食後は瞑想中に眠くならないよう、30分散歩コースでウォーキング&部屋の掃除をしてました。 シャワーは16時半以降に浴びるように、と言われたような気がするのですが(?)、みんな結構朝から晩まで、
好きな時間に浴びていたようでした。

毎日3回の「グループ瞑想」以外の瞑想時間は、瞑想ホールから出て自分の部屋に帰ったり、途中で休憩してもいいようでした。 私は自分の部屋に帰ると寝てしまいそうだったので、
ずっと瞑想ホールで瞑想していました。

インストラクションはインドなまり?のちょっと聞きづらい英語ですが、、、講話は日本語のデータを別室でひとりで聞くことが
できたので、よかったです。


②瞑想コース中に洞察が深まったこと

「身体に起こる感覚をただ観察する」ということは、
ヨーガでも行っていたつもり、でしたが、じっと座ったままでも身体全体に起こっている感覚を感じ取る、ということがはじめてで、
最初はとても戸惑いました。

そしてその中で、表面の感覚から、深部の感覚まで、あらゆるさまざまな感覚があることを、はじめてまざまざと感じることができ、自分は今まで純粋な「感覚」ではなく、感覚から生じる「反応」を観察していただけだったのか、
ということにいまさらながら気づきました。

感覚と、感覚に対する反応を混同してしまっていた自分の過ちを体感できたのが、とても学びになりました。 「頭でわかっているだけじゃなく、体感しなければ意味がない」
ということを、まさに体感することができました。

また、「グループ瞑想のときは、身体をできるだけ動かさないように」と先生から言われたので、腰や昔怪我した右ひざが激しく痛くても、意地でも動かすもんか!とがんばっていましたが、そうするとだんだんイライラ感が募ってきて、「なんでこんなこと一生懸命やってるんだろ?ばかみたい?」と、急に投げやりな気持ちになる自分も
出てきたりしました。

それでも我慢して身体を動かさずにじっと観察していると、突然ふっと手品のようにあちこちの痛みが消えてふわっとすべてが流れてゆき、気持ちが無になる瞬間を感じたとき、「ああ、これか、、、」と、
驚きながらも納得できました。

が、それで「やった!」とちょっといい気になりそうになると、また次の痛みやイライラや嫌悪感が襲ってきて、、、、ということの繰り返しで、ゆく川の流れのように、いろいろなものがとどまることなく流転していく様子を、最も身近な心身まるごとでしっかりと実感できたのが
よかったです。

そして、その様子を本当にただ淡々と見つめることができれば、確かに、人生どんなことがあっても、楽ちん=楽しく過ごせるようになるのかも、と、頭ではなく、身体が感じ取ることができたのが
大きかったです。


③瞑想コース中に直面したチャレンジ

最初の数日間は、ひたすら肩から腰が痛くて、
心の中は煩悩だらけでした。

しかも、講話で言われていたような「心の奥底の深い闇が出てくる」という、いわば心の治療が進んだわけではなく、好きな音楽がひたすら流れたり、会ったこともない人とまだ行ったことのない場所を旅する妄想だったりと、楽しいことばかりで、軽々しい妄想に踊らされているだけで時間が過ぎていき、
情けないですが、まったく瞑想どころではありませんでした。

4日目以降にヴィパッサナー瞑想をはじめてからは、少し体の痛みが落ち着いてきましたが、今度は講話で指摘される‘瞑想中の罠’・・・たとえば、「体全体が流れる感覚の気持ちよさに執着」してしまったりするなどの、いわゆる典型的な落とし穴に、
おもしろいように引っ掛かりました。

また、4日目以降は毎晩、今までの自分の人生にかかわった人々が、リアルな映画のごとくオールスターキャストで数本立てで夢に出てくるようになり、それが驚くほどくっきり記憶に残っていて面白かったため、そのことを瞑想中に思い出してしまって
しばしば気が散ることもありました。

常に「感覚をありのままに観察する」ということが
いかに難しいか思い知らされました。


④タイで瞑想コースに参加した意義があったかどうか

仏教思想が当たり前のように生活に溶け込んでいる
タイで受けることができて、大変よかったです。

タイの方々はまじめで穏やかで、きれい好きでしたから、一緒に瞑想修行している中で、会話をしなくても、なぜかとても居心地がよく、気持ちよく瞑想に
集中することができました。

さらに、施設はきちんとととのっていますし、食事も美味しいですし、最高です。 そして沈黙が解かれた後は、周りの方々が、タイ語がわからない私にも大変フレンドリーに、英語やボディランゲージで一生懸命コミュニケーションをとろうとしてくださり、
タイの方々のホスピタリティーを有り難く思いました。

最初から最後まで充実した瞑想修行をすることができました。


3)総括:ヨーガと瞑想(Vipassana)についての考察

プラーナヤーマで敢えて「呼吸をコントロールする」
ということを行なっていたおかげで、瞑想での「コントロールしない自然な呼吸」との違いがわかりやすかったですし、また、瞑想の間、ずっと同じ姿勢を保つことも、ヨーガでアーサナを行っているのといないのとでは全然違ったようで、ヨーガを日々行っていると、
自然と瞑想のやりやすい体になるのかな・・・と感じました。

瞑想において、感覚に意識を集中する、 という段階も、ヨーガを行っていると入りやすいですし、逆に、10日間の瞑想コースの後でヨーガを行うと、より微細で、深い部分まで広がっていくような、今までになかった感覚まで感じ取れるようになり、 心身のリラックス感やものの捉え方が
ずいぶん変わった気がします。

瞑想を行なうことによって、ヨーガを行っていくことの意義が、頭や理論だけでなく、体で「いま、この瞬間」にしっかりと体感できるのは
とても大きいです。また、逆もしかり、です。

ヨーガと瞑想は、どちらも続けて行なっていくことによって、それぞれに理解が深まり、相乗効果があるものなのだ、
と、今回、身に染みて思いました。

また、日本人にとっては特に、、、ヨーガだけを行なうのではなく、ヴィパッサナー瞑想を並行して行なうことにより、より現実的で実際的なヨーガへのアプローチが
できるようになるのではないか・・・と思います。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




2010年10月20日水曜日

ヨーガとアジアの精神性2010:「マニラ編2010」

こんにちは!!みなさんお元気ですか。私たちは、9月後半にバンコクの大学のクラスの休みを取って、4泊5日でマニラでのカンフェレンスに出席しました

このレポートは、バンコクの「近況報告」と「マニラ編2010」についての話題です。

1st AYR Conv 387

日時:2010年9月25日(土)・26日(日)
会場:フィリッピン大学・ソシアルワーク学部
        (College of Social Work and Community Development)
主題:アーユルヴェーダ・ヨーガ・ウエルネス
主催:Missionaries of the East
後援:フィリッピン政府厚生省・インド大使館 etc.
http://www.ayurvedamanila.com/blog/?p=167


このカンフェランスにゲスト・スピーカーで招待され、9月24日(金)ー28日(火)の5日間マニラへ出張、「マニラ編2010」となりました。

Manila2010s


フィリッピンは、もともと熱帯の濃厚な自然での土着の文化に
スペイン時代の記憶が残り、今は表層はアメリカ化している、というイメージでした。

タイと同じく、東南アジアの熱帯の気候・植生で、
マニラもバンコクのように高層ビルが増え、高架道路の整備も進んでいますが、雰囲気的にはかなり違うところです。

バンコクでは仏教寺院が目に付きますが、マニラは教会です。
同じアジアでも、いろいろありますね。


1)タイ・ヨーガ研究所に新しいスタッフ

さて、まず「近況報告」ですが、前回の「バンコクの近況2010」で、うちのTYIのスタッフのクロイさんとボン君のことを書きましたが、男性のボン君が、9月末で退職し、僧院に行きました。

ボン君はうちのオフィスに2年少々勤めたところでしたす。今年の7月の「カオ・パンサー(雨安吾)」に入ったときから、正午以降は食べ物を食べないなど、お坊さんや、僧院での規則にしたがって生活していました。

そして、いよいようちのオフィスを辞めて、
本格的に僧院に入り修行をするとのことになったのです。 タイではよくある話で、ボン君は7人兄弟の末っ子、ご両親も兄弟も健康で、家のビジネスも上手く行っているので、今なら安心して、お寺で修行に専念できる状況にあるので、決心をしたようです。

本格的に出家して僧侶として生涯を送るかどうかは、まだ分からない、と言っていました。

それで、オフィスには、ボン君の代わりに、2008年にシーナカリン・ヴィロード大学(SWU)のコースを終了したジエップさん(女性)がスタッフとして入りました。ジエップさんとクロイさんは同窓生です。出身も同じ南タイなので、ウマが合うようです。

クロイさんはジエップさんが加わったので、先輩としていろいろ仕事を教えたり、一緒にランチを作って食べたり。オフィスに同性の同僚が入って、ますます元気で、毎日仕事が楽しそうです。


2)「Facebook」を使って

ところで、最近、タイの人たちの間では「フェイスブック(Facebook)」がとても盛んです。うちの「タイ・ヨーガ研究所」の連絡事項も、最近はほとんどが「フェイスブック(Facebook)」の上で動いています。
http://www.facebook.com/thaiyogainstitute

また、今年度の「SWUコース」の受講生の連絡事項も「フェイスブック(Facebook)」で効率的に動いています。→ http://www.facebook.com/group.php?gid=136613963039432

私たちは今まで「フェイスブック(Facebook)」には触っていなかったのですが、タイのメンバーにも、HHのクラス以外の活動を見てもらおうと思い、日本でのセミナーや、インドのスタディー・ツアーの写真を載せたことがきっかけで、使い始めました。

幸い、タイのメンバーのタイ語のコメントも、グーグル翻訳をかけて英語にすると、だいたい意味が分かります。タイのメンバーが何に興味を持ち、何に反応しているかも、直ぐ分かりますね!便利になりました。まだまだ試行錯誤しながら画像やコメントを書いていますが、かなり広い範囲な人たちと接点を持てるので、面白いですね!


3)マニラへ行く話しが!

8月に入って、マニラの友達のテッチ・ガルシアさんから、フィリッピン大学で「アーユルヴェーダ・ヨーガ・ウエルネス」のテーマでカンフェレンスがあるので、スピーカ-として来てくれないか、という招待の話が、突然メールで来ました。

主催はカソリックの「Missionaries to the East」という団体で、フィリッピン政府の厚生省やインド大使館も後援、アーユルヴェーダやヨーガをテーマにしたイベントとしては、フィリッピンで初めてだそうでした。

フィリピンといえば、95%の人がクリスチャン、80%がカトリックというお国柄です。そこで、インドのアーユルヴェーダとヨーガ???どういうことになっているのか?

初めは半信半疑で、どういう人たちを対象にしているのだろうか興味津々、いろいろ想像をめぐらしました。
メールでやり取りしているうちに、向こうの様子が徐々にわかって来ました。

マニラの友達

今回のカンフェレンスの主催はジェコブ・グナリアン神父さん。
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「Missionaries to the East」に所属する、インドのケララ州出身のカトリックの司祭さんで、マニラでインドの伝承医学のアーユルヴェーダを普及させる活動をされています。

ジェコブ神父の出身地のケララ州はアーユルヴェーダの
盛んなところで、ジェコブ神父はマニラに赴任する前から、ケララ州でもアーユルヴェーダで医療活動に携わられていたそうです。

ジャコブ神父はマニラに来て26年、ご本人は哲学博士で
医師ではありませんが、子供の頃からアーユルヴェーダに身近に接していたことから、マニラの人々にもアーユルヴェーダを使った健康維持や病気の予防に役立てる始動をされています。

近年、マニラでも近代西洋医学以外の伝統医学への関心が
高まっているようです。 それで、ジャコブ神父はフィリッピンの人たちにインドのアーユルヴェーダや自然療法、ヨーガについての関心を持って貰うため、各方面に働きかけ、フィリッピン政府の厚生省やマニラのインド大使館の後援も受け、フィリッピン大学でカンフェレンスを開催することになったのです。

私達のマニラの友達のテッチさんは、ジェコブ神父さんの活動を
サポートする主要メンバーでもあり、今回のカンフェレンスにも主催者側として働いていました。

それで、「ヨーガ」のプレゼンターとして、日本人ながら長くインドで勉強を続け、バンコクの大学で仕事を
しているわたしたちを招待することになったのです。

私達の直接のマニラの友達はメイユー・ムナリーズさんで、
彼女が日本の筑波大学に留学(博士課程)している時、当時私が働いていた都市計画のコンサルタント会社に研修生として来ていたことがきっかけで、親友になりました(1980年代のことですね)。

その都市計画の会社はマニラのプロジェクトをやっていまして、マニラの高架鉄道網のフィージビリティ調査などがありました。メイユーさんは現在はフィリピン大学の都市・地域研究学部で助教授として教鞭をとっています。

今年の5月にも日本に遊びに来ていて、私の東京の実家にも6日間滞在、90歳になる母をいろいろと世話をして貰いました!

テッチ・ガルシアさんはメイユーの友達です。
ご主人のジョジョ・ガルシアさんはマニラで出版社を経営されています。お祖父さんの代に創業されたマニラで一番古い出版社!で、学校の教科書の印刷が主要業務。手堅いビジネスですね。ご兄弟も同業種の会社を経営している一族です。

テッチさんはふつうに健康なのですが、血液の成分に
若干問題があるようで、食事とかにもいろいろ制限があります。そのため、健康問題には関心が深く、ヨーガやアーユルヴェーダにも興味がありました。

それで、
2003年6月に、バンコクのシーナカリンヴィロート大学にロナウラからM.L.ガロテ先生が招待され、3日間のセミナーがあったときに、マニラからテッチさんとメイユーさんも招待したのです。

メイユーさんは特にヨーガには興味がないのですが、
テッチさんの付き添い。そうでないと、ご主人のジョジョさんは奥さんに海外旅行を許可しないのです!

テッチさんは翌年2004年2月にバンコクで開催された
うちのヨーガ・カンフェレンスにもマニラから参加。今度は姪の子が付き添い。バンコクで再びガロテ先生の講義を聞き、実技指導を受けました。

テッチさんとジョジョさんには25歳になる息子さんがいます。
息子さんが成人し、最近ジョジョさんにも軽いリュウマチが出て健康問題が出て、ジェコブ神父からアーユルヴェーダでのガイダンスを受けています。

また、最近、ガルシア家はマニラ郊外の高級住宅地に
家を新築しました。家の中に「スパ」もあります。テッチさんもジョジョさんも、これからはもっと自分たちの健康もフォーカスしたライフスタイルに移行しよう、としている段階ですね。


4)マニラでのカンフェレンス

Picasaの写真アルバムにマニラの様子が上げてあります。
http://picasaweb.google.com/hhyoga/Manila20102010#

バンコクからマニラまでは、タイ航空で3時間のフライトです。マニラ空港到着後、テッチさんとメイユーさんの出迎え。

早速、カンフェレンスの準備状況など、いろいろ様子を聞きました。当初、700名程度の参加者を想定していたようですが、前日までの申込状況は300名程度。 実際に、当日何名の参加者があるかが、主催者側の気がかり。少し参加費を高めに設定しすぎた、というムードのようです(2日で2000ペソ=4千円)。

また、大学の試験期間中に当たり、期待していた医療系の
学生さんたちの申し込みも伸びていないようでした。学生さんにはもちろん学割が設定してあって、医療系の学生さんには、今後トレンドになる統合医療系のカンフェレンスに参加して貰いたいのが主催者側です。

私たちも定期的にバンコクでカンフェレンスやセミナーの
イベントをやりますが、非営利活動の場合、参加者の募集は、いつも頭痛のタネです。

今までの私たちのバンコクでの経験では、 助成金を受けて、参加費完全無料なら、軽く300ー400名。
参加費が食事代程度(千バーツ)なら、200ー300名。 参加費がそれなり(2千バーツ程度)なら、200-150名。

アーユルヴェーダやヨーガをテーマとした本格イベントは
フィリッピンでは初めての試みなので、ジェコブ神父もテッチさんたち主催チームも、いろいろと試行錯誤のようでした。

私たちとしては、新しい国で、新しい活動を始めるイベントは
たいへん楽しく満足度が高いので、そのためにマニラに来ただけで、もう十分目的達成!という気分でした。

5日間のマニラ滞在中、私たちはテッチさんの新宅に
ホームステイ。3階建てのバンガローで、お手伝いさんが2名、車のドライバーが1名という布陣です。 私たちの滞在したゲストルームは「スパ」としても使えるように設計されていて、ちょっとしたホテルの部屋より豪華!でした。


●カンフェレンス1日目

さて、いよいよカンフェレンスの1日目です。
主催者側のメンバーであるテッチ&ジョジョは準備のため朝早く会場入り。私たちは午前10時の開会式に間に合う時間に迎えの車で会場のフィリッピン大学のキャンパスへ。

フィリッピン大学はマニラ郊外のケソン市に広大な、
半分ジャングルのようなキャンパスが広がっています。
テッチさんのお宅からは車で10分ほどでした。 会場は、ソシアルワーク学部 (College of Social Work and Community Development)の
ビルの3階の大ホール。

主催者側の懸念通り、期待したほど参加者の足は伸びて
いないようでしたが、150-200名程度は集まっていました。 やはり、 学生さんは少ない様子。キリスト教のミッション関係者が多数。会場には、インドの人たちの顔もちらほら見受け られました。

インド人の神父さんを中心に、アーユルヴェーダや自然療法の若い先生たちと、スピーカーはインドからの招待の方々が中心でした。 私たちもそれなりに緊張していましたが、会場に入ってインド組と話をすると、だんだんと和らいでいきました。

さて、少し遅れて、主賓の駐フィリッピンのインド大使ヨーゲンドラ・クマール閣下がご到着。いよいよ開会式が始まりました。インド式です。

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まず、マニラのインド大使館の「インド婦人会」のメンバー連が、 インドではイベントの開会式で必ず行われる最初のセレモニー。
会場に設置した「ガネーシュ神」へのお祈り(マントラ)を唱えて、インド大使がランプに火をともしました。

そして、インド大使のご挨拶のスピーチ。

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インド政府院厚生省AYUSH局の活動に触れて、
アーユルヴェーダなどを通じての医療面での国際交流も促進したい、インド大使館としても尽力するというメッセージ。

インドはインド政府が認定する医学体系であるAYUSH (アーユルヴェーダ、ヨーガ&自然療法、ユーナニー、シッダ、 ホメオパティー)を積極的に発信するのが政策でもあります。

例えば、AYUSHの奨学金があって、外国人がAYUSHの医療システムをインドに行ける制度があり、ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジもAYUSHの奨学金の指定校です。


ジャイメ・タン先生の基調講演

インド大使のスピーチの次は基調講演。 フィリッピンの医療界の統合医療の著名人である
ジャイメ・タン先生(Dr.Jaime Z Galvez Tan)。

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フィリッピンの土着のヒーラー(治療呪術師)を広範に研究、世界各地の伝統医学の研修、厚生省への勤務歴もあり、
その時に代替医療の法制化を推進。医学部の教授歴もあり、統合医療の啓蒙活動を進めている精力的な人物です。

タン先生は、近代医学のことを「北アメリカ医学」と表現していたのが面白かったですね (正確にはヨーロッパ・北アメリカ医学)。 つまり、現在、主に北アメリカという特定な地域で実践されている歴史の浅い医療体系、という揶揄的な表現でしょうか。

「北アメリカ医学」が優勢になる前の世界には医療はなかったのか?ならば、人類はすでに病気で絶滅しているはずではないかという論点。

地球のどの場所の、どの文化にも、どの時代にも、効果的に
病気を治療する知識や技術があったはずではないか。それらを無視して、「北アメリカ医学」中心だけの医療システムは不合理である、と。

日本も現在は「北アメリカ医学」中心ということですね。むしろ、「北アメリカ医学」の優等生国ということでしょうか。日本も「北アメリカ医学」の基準に合わないものは全て否定される体制になりましたね。

しかし、「北アメリカ医学」は実践するにも維持するにも膨大なコストが掛かります。 いわゆる発展途上国では、日本のように高コストの 「北アメリカ医学」で国民全員をカバーする医療政策は現実的に不可能です。

それで、タイでも伝統医学や民間療法を活用した低コストの医療を医療政策に統合ようとしていますし、伝統医学のリソースの宝庫でもあるインドでは、「AYUSH」で、むしろ積極的な攻めの体制です。

フィリッピンでもタン先生のような方がいらして、
積極的に統合医療への意識を高めようとしている局面なのですね。

タン先生は著名人で、このようなイベントでのスター・スピーカーのようで、聴衆のみなさんも熱心に聞き入っていました。 最後の質疑応答でも、大いに会場が盛り上がりました。


フィリッピン大学の学生さんのパーフォーマンス

基調講演の次は、うちの主人を含めて3人のスピーカーによる本会議(Plenary Session)。最初はインドのケララ州から招待された、やはりカトリックの神父であり自然療法のドクターでもあるトーマス先生による「自然療法」の講演、のはずでした。

しかし、急にプログラムは「カルチャー・プログラム」に変更。 若い人たちが会場に入って来て、賑やかに準備を始めました。

人文学部の教授に率いられた学生グループで、アジアの民俗音楽・舞踊を研究、そのパーフォーマンスを通じて社会的なメッセージも発信する活動をしているそうです。

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音楽の騒がしいこと!ダンスの激しいこと!
民俗音楽の方は東南アジアでおなじみの楽器類です。 パーカンションあり、木琴のようなものあり。 ダンスは、やはり東南アジア共通の振り付けを、モダンにアレンジした、ダイナミックな動き。

インドのバハーラット・ナティアムのような動きもあり、インド大使館の婦人会の面々も大喜び、もちろん、会場も大いに盛り上がりました!

パーフォーマンスの途中に社会的なメッセージも入ります。
「ピース!フルーダム!ジャスティス!(自由・平等・正義)」と皆で大合唱、会場が一体感。

タイにも、伝統芸能をモダンにアレンジした
ストリート・プレイで社会的なメッセージを発信する劇団があります。 うちの「タイ・ヨーガ研究所」のメンバーにもその劇団員がいますので、このグループも同じようなものかな、と思いました。


午後のセッション

フィリッピン大学の学生さんグループによるパフォーマンスは1時間以上続き、そのままランチ休憩になりました。 時間はすでに午後1時前、だいぶ進行は遅れていますが、楽しいアジアの民族音楽・舞踊を楽しむことになりました。

そして、昼食は、なんとジャコブ神父さんが作られた、インド料理のベジタリアン料理!でした。 と言っても、自然療法式の味で、マサラ(スパイス類)もとてもマイルド!果たして、フィリピンの人たちの口に合ったのかどうか?私たちは久々のインド流のマサラ味に満足しました。

さて、ランチ休憩の後、先ほどのトーマス先生の「自然療法」のプレゼンテーション。

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トーマス先生はインドで自然療法のアシュラムを 2つ運営されているそうです。
最初にトーマス先生のアシュラムで毎日やっている「ヨーガ・クラス」のビデオが見せられましたが、何と、実際やっているのは手足をばたばた動かす「ビヤヤーマ」体操。ぜんぜん、アーサナではないのです。

南インドの方では、これも「ヨーガ」として理解されているのでしょうか。 ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所の、ハタ・ヨーガ文献を根拠にした「伝統ヨーガ」は、実は、インド人と言えども知らない人がほとんど!インドは広いですよね!

そして、トーマス先生の発表が何と2時間! トーマス先生は朗々と自然療法の基礎理論を述べたのです。割り当て時間は30分なのに!このあたりのマイペースっぷりは、さすがインド人!

あと、カトリック界では神父さんの権威は絶対、なのでしょう。 誰も、神父さんには意見しない、という雰囲気です。

スピーチが延々と2時間、なのに、それから参加者からの熱心な質疑応答、みんな自分の病気についての質問です。結局、トーマス先生のセッションが終わったのは午後4時過ぎでした。まだ、午前中の本会議のプログラム なのに!

それからティータイムの休憩時間。
最初の予定では、主人の出番は3番目、午前11時45分頃、持ち時間は30分と言われていました。次は2番目のスピーカーなので、これではうちの出番は明日かな、と思っていたところ、急に司会者から声がかかり、前に呼ばれました。

時間を見るともう4時半、うちも「ヨーガ」で言いたいことは山ほどありますので、1時間以内には納めることを目安に、パワーポイントをスタートしました。

話をする時、いつもどういう人が聞き手になるか?このポイントが話し手にとってとても大事なことで、面白い話になるかどうか決まります。

前日テッチさんに会ってから、大体どういう人が集まるのかを聞いて、昨晩も遅くまで、その日の朝もPCに向かってファイルの内容を再構成していました。

うちの主人は当日まで準備をしない人です。現場に立ってから、何をどうやるか決まるようです。 だから、場面と相手によって、ぜんぜん変わります。

今回は、
フィリッピンの地場と雰囲気を感じてから準備、と言っていました。 ものすごい理詰めで慎重に考え、原理原則を尊重するタイプの人が、実は感性で動いている、というのは面白いですね。

逆に言えば、
感性にばかり頼っていては、結局、上手くいかない、継続しない、ということでしょうか。 知性も感性も、どちらも大切ですね。

プレゼンテーションでは、最初の掴みでバンコクの写真を数枚見せながら、私たちの活動の紹介、 そして、「ヨーガ」の本題に入りました。 主催者側も「インドのヨーガを日本人がタイの大学でやっている」、ということを強調して貰いたかったようです。

まず、
・ヨーガの歴史の概観からスタート、
・ヨーガのコンセプト、
・ヨーガ・スートラからのアーサナのコンセプト、
・具体的な技法のリソースとしてのハタ・ヨーガ、
・ヨーガの近代化の説明、

と進行、スワーミー・クバラーヤナーンダの業績の話になり、最後はロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」のプロモーション・ビデオの一部を見てもらい、40分で収めました。

結局、1日目は私たちのプレゼンテーションで終わりになったのです!


カンフェレンス2日目

2日目、私たちは少し遅めに家をでました。2日目は午後にパネル・ディスカッション、と聞いていましたが、いろいろとスケジュールが変更になり、午後に、わたしたちのアーサナのワークショップが30分割り当てられました。

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昼食後、午後早めの時間に、いつもの、レクチャー&デモンストレーション形式で、うちの得意な型です。
「YouTube」にビデオが上げてありますので、
会場の雰囲気を。
  



アーサナの基礎理論を説明をしながらのデモンストレーション。タイでも最初の頃、このパターンの紹介セッションを何度も繰り返したことがあります。 だいたい、「ヨーガをしている」という人たちも、クラスでインストラクターの見よう見まねをしているだけがふつうです。

ロナウラのメソッドは、生徒さんが自己練習で
毎日継続できるように指導するのが特徴で、理論的に納得して貰うための説明がたくさん入ります。

ゆっくりとして、それほど難しいポーズをとるわけでもないデモンストレーションに、段階的に解説が加わり、「ヨーガ」の全体像へのイメージが脹らむ、という手法に、皆さんたいへん興味を示されたようでした。

初心者にも「これならわたしにも出来る」と思わせるのが、私たちのテクニックです! ロナウラで「ヨーガ」の教育を受けたものは、このようなセッションができるのが強みですね。



5)フィリピンの食事事情

さて、フィリピン料理を皆さんはご存知ですか? あまり聞きませんね。 日本やバンコクでフィリッピン料理店というのも、 見かけないですね。

私たちもあまりよく知りませんが、「レチョン」という豪快な子豚の丸焼きや、やたらとお酢を使う料理がフィリッピン料理のイメージです。ぜんぜん辛くないです。 主食はお米です。すっぱいスープでご飯をたべるのがフィリッピン料理。どうも、フィリッピンには、これと言った食文化がないようです。

ここでは一番のごちそうが子豚の丸焼き。 しかし、豚さんを、ただ丸焼きしても美味しいですか?あれは、それなりの調理技術を駆使して、焼豚とか、酢豚とか、ラフテーとか、トンカツなどにしないと美味しく食べれない食材と思いますが..... (私たちは、もう20年以上、肉類から遠ざかっていますが)。

どうやらフィリッピンは、南国で食材は豊富ですが、それを煮て焼いて食べて満足、調味料や調理技術が発達していないようですね.....

主な調味料は酢です。スープも酸っぱい、揚げ物に付けるたれも酸っぱい、ともかく酸っぱい。しかし、酢は主力調味料と言えるのでしょうか.....

フィリッピンの人たちは、味覚を感知する舌の感覚器官が、どうも、希薄なのでしょうか。唐辛子の使い方も発展していないようです。だから、辛さの旨みもない。砂糖の使い方も発展していないようです。だから、甘さの旨みもない。発酵食品も発展していないようです。だから、発酵食品のアミノ酸の旨みもない。

一方、タイには高度な食文化があります。タイ人は食べることに、たいへんなこだわりあり。 これでもか! というぐらい味を貪欲に追求しています。 タイ料理=タイ人のアイデンティティであり、タイ人の生き甲斐。

これは、タイは欧米の植民地にならず独立を維持し、王国としての豊かな宮廷文化の背景があるからでしょう。 食文化のルーツは宮廷料理ですね。

タイ人はフィリッピンでは生きていけないでしょう。 これは間違いないです。美味しいものを食べていないとタイ人は生きて行かれない。

でも、
どちららが幸せかは、判らないですね。ある種の贅沢な味にしか満足できないこだわりの人たちと、何を食べても、だいだいOKの人たち。


マニラで食べたもの

実は、今回はふつうのフィリピンの家庭料理を食べていないのが残念なのです。

1日目の夕食は、テッチさんの実家の親戚のパーティ。元文部省に勤務されていた方だそうで、1960年代に、長く日本にも駐在された経歴があり、今もたいへんな親日家でした。

古いコロニアル式のお屋敷の応接間には
日本の安部首相・福田首相とのツーショットの写真。日本政府から勲章もいただいているそうです。

その日は私たち日本人がゲストで来るということで、一族みんな大好きな「和牛パーティー」。 20名以上のメンバーが集まり、和牛のバーベキュー。

わたしたちとテッチさんは、野菜だけのベジタリアン。 一族には日本へ留学した方もいて、日本人女性と結婚されている方もいました。日本人の奥様と1歳になる息子さんと来られて、日本語でマニラ事情を聞けたのが良かったです。

2日目の夕食は、カンフェレンスのプログラムが終わって、メーユー家がメンバーになっている格式あるクラブ・ハウスでパーティ。やはり、ムナリーズ家10名以上が集まりました。

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こちらは標準的なフィリピン料理の会食メニュー。
肉はダメだけど、魚介類はOKと言ってあったので肉抜き。酸っぱい魚スープのアドボ、イカの唐揚げ、エビの炒め物etc. う~ん、どれもこれも、ひと味ふた味足りないのですよね....「お醤油かナンプラーありませんか?」と聞きたくなります。

3日目の夕食は、カンフェレンスが終わって、ケソンのショッピング・センターで日本料理店。 前日で、すでにフィリッピン料理には見切りを付けたので、それとなく、「今日はみなさんで日本料理がよいのではないですか」と、ガルシア家のみなさんに暗示を入れておいたのです。

さて、お店のグレードもあると思いますが、
マニラの日本料理店はレベルが高いようですよ。 メニューの寿司ネタには、日本からの空輸ものと、地元ものがありました(当然料金差大)。

ガルシア家のみなさんは、ここぞと色々大注文。刺身に天ぷら刺身に寿司にすき焼き、あれこれ。実はここで、私たちも勢いで、めったに口にしない天ぷらと刺身を、同時に食べてしまったのです。それで、おなかの調子がいっぺんに重くなりました。

日頃、わたしたちは、相当の粗食です。
インドのアシュラム食で鍛えられています。バンコクで、たまにお呼ばれがあるときに、ご馳走があるくらいです。年に1・2回ですね。

ガルシア家のみなさんは、やはり美食。(だから、健康問題が出ますね....)。

さて、カンフェレンスが無事終了、

4日目は、マニラ郊外の避暑地、タガイヤイ(Tgayay)へ連れて行って貰いました。マニラから南に60キロ、車で1時間半~2時間。火山の噴火で出来た巨大な湖の中に、さらに小さな火山湖があり、その中で小さな活火山が活動中、という3重火山の風光明媚なところです。

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外側の火山湖の回りの丘陵地に巨大リゾートが
開発されていて、ガルシア家もオーナー・メンバーです。景色は抜群! 湖の周りを回り、昼食はクラブ・ハウスのレストラン。

私たちは昨夜の日本料理店での「天ぷら+刺身」がまだ重いので、オーガニック野菜のサラダとスープだけにしました。

ここでも、ガルシア家のみなさんは美食全開。
名物の火山湖の魚料理など、いろいろと注文。 敷地内のスパ付きのホテルも見せて貰いました。次回は友達に声かけて、そういう施設で「ヨーガ」のセミナーをやりたいようです。

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夕方には、マニラ市内に戻りました。
ラッシュアワーのマニラの車の渋滞はバンコク並みです。それで、世界遺産の教会訪問は断念。 その代り、繁華街のマカティにある、フィリピン各地の物産を売っているショッピング・センターへ。


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フルーツはドリアンやマンゴスチンもあって、
大体、タイと同じですが、ジョジョさんが、「果物によっては、タイの方が土地が良く美味しいので、タイから輸入もしていますよ」と言っていました。

そして、最後はマカティでも高級店がずらりと並ぶ、新しく開発された、広々とした庭園のようなショッピング街へ。とても綺麗で広々としています。ただ、街中に拳銃をぶら下げたガードマンがいるのも、マニラだからでしょう。

バンコクも最近、高級店のエリアは警備の人が目立ちますが、肩から拳銃はぶら下げてはいませんね(笑)。

それで、今日の夕食もフィリッピン料理はスルーして、
中華だな、と考えていたので、高級中華料理店の前に来たときに、それとなくガルシア家のみなさんにシグナル。まだ胃腸は重かったのですが、久しぶりに本格中華は味も内容もOK。

中華は万国共通ですね。
魚の揚げ物甘辛や、あんかけ固焼きそばは絶品でした。ここでもガルシア家のみなさん、美食全開でした....


6)フィリピンのクリスチャン

5日目の最後の日、午後のタイ航空のフライトでバンコクに帰りました。

空港へ送ってもらう途中に、念願の教会訪問。お昼前だったので、参列者はまばらでしたが、さすが、マニラのカトリック教会は風格があります。

後ろの小さな部屋では5~6人の家族が集まって、
司祭さんが立会い何か式をしていました。洗礼式だそうです。

面白かったのは、ホールの端の方に、沢山の聖者の像が置いてあります。 メイユーによると、自分のご贔屓の聖者さんにキャンドルを捧げて、お祈りとお願いをするのだそうです。 「願い事を3つ言って下さい、叶えてくれますよ」と。

キャンドルのお供え物は30ペソ。 タイのお寺にも同じようなシステムがありますが、タイのろうそくの相場は20バーツ。 2バーツ=3ペソですから、ほぼ同じです。

メイユーはたいへん宗教熱心です。毎日教会通いを 欠かしません。日本留学中も、四谷の上智大学の教会に
通っていました。 2003年にバンコクに来たときも、バンコクのカトリック教会を探して訪ねていました。

メイユーは並んでいる聖者さんの像の1つを指して、 「これはフィリピンの聖者です」とのこと。それなら、ということで、私たちは、そのフィリッピンの聖者さん前にキャンドルを置いてお願いをしました。

フィリピンではほとんどの信者さんがカトリックですが、 最近は色々な宗派も出来ているそうです。 フィリピン独自に発展したキリスト教、プロテスタント諸派など。

テッチさんには25歳になる息子さんがいますが、「何をしていますか?」と聞くと、「神学の勉強」。息子さんのポール君は、実はカトリックを離れて、プロテスタントの教会に行っていて、今、聖書の勉強中。いずれ、牧師さんになるようです。 両親は、それも良いだろうと、寛容な構え。

ポール君によると、従来のカトリックは固すぎて、
現代の若者の直面する問題に答えられない、と。また、カトリックの聖職者は絶対独身ですが、プロテスタントは結婚し、家庭人と聖職者を両立します。


ヨーガと宗教、ヨーガとフィットネス

いずれにしても、アジアの人たちは宗教熱心です。タイも、コーリアも、フィリッピンも....

それぞれの形態は、今、急速に変化していますが、心の拠り所を人間社会を超えたものに向けることで、直面する社会問題、矛盾や疑問への不満を軽くして、明日への希望に向かって努力をして行く姿勢は、宗教が異なっても同じですね。

私たちが研究している「ヨーガ」には、からだと心を整える技法が、段階を追って出て来るので、所属する「宗教」の違いを超えた、普遍的な価値があります。「ヨーガ」の効果は、実践すれば、誰でも得ることが出来るもの、と言えます。

イスラーム教徒やキリスト教徒の人は、「ヨーガはヒンドゥー教」として、遠ざけていた時期もあったのですが、昨今の「フィットネス・ヨガ」のブームで「ヨーガはフィットネス体操」というイメージの方が広まりました。

それはそれで、別な問題もあるのですが、
フィリピンでも「フィットネス・ブーム」のおかげで、お堅いカトリックの人たちも、最近、ふつうに「ヨーガ」に興味を示し始めたところのようですです。

1日目の「和牛パーティ」で会ったガルシア家の実家の親戚に、「3年前からヨーガをしている」という若いお嬢さんがいました。最初は「ホット・ヨガ」。それから「アシュタンガ・ヨガ」に移って、今はインストラクターもしているようです。

ファッション雑誌やヨーガ雑誌から出てきたような雰囲気で、インドのマイソールに行ったり、「ヨーガ・スートラ」も勉強している、ということで、ああ、マニラにもいるいると、思いました。

大都会のマニラでも、アメリカ経由の「YOGA」がある層の人たちに流行っているのですね。 このトレンドは、東京でも、ソウルでも、バンコクでも、北京でも、上海でも、香港でも、シンガポールでも、そして、マニラでも同じ、と確認できました。


 
今回は5日間の短い滞在でしたが、「ヨーガ」を取り巻くマニラの人たちの環境を、少し、垣間見たようです。

フィリピンの人たちの為にも、「ヨーガ」が良い環境で、正しい方向に展開していくことを
願って、マニラからバンコクに戻りました。 教会でフィリッピンの聖者さんに、しっかりお願いしておいたので、大丈夫でしょう!




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2010年10月19日火曜日

タイの瞑想センターでヴィパッサナー修行

日時:2010年9月4日(水)ー19日(日)
場所:
Thailand Vipassana Centre : Dhamma Kamala
 
「アジアの精神性とヨーガ」をテーマにしたシリーズです。

9月にタイの首都バンコク郊外のプラチンブリにある瞑想センターで10日間のヴィパッサナー・コースに参加された
・「M.K.」(神戸在住)さん
・「K.I.」(大阪在住)さん
おふたりのフィードバックです。
 
神戸在住の「M.K.」さんは、次のプログラムに参加されて来ています。
 
2007年 7月「PDAパタヤ」での合宿セミナー
2008年10月「パナソム+アンコール」での研修プログラム
2009年 6月「穂高編2009」
2009年11月「カイヴァリヤダーマ」で「プラーナーヤーマ・コース」
2010年 6月「穂高編2010」 

また、大阪在住の「K.I.」さんは、今までに次のプログラムに参加されています。

2008年 6月「穂高編2009」
2009年11月「ワンサニット2010」
タイに来られたのは昨年11月の「ワンサニット2009」に続いて
2回目です。


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●タイでの本格瞑想修行

より良く知り、より正しくあり、より良く生きることは、わたしたちみんなの願いです。

そのためには、「伝統的ヨーガ」と「伝統的瞑想法(Vipassana)」を手掛かりにして行くことが、確実なアプローチであるようです。

今回はタイでの本格的な「瞑想修行」に特化したプログラムで、10日間の瞑想コース参加とその前後のバンコク泊、日本との移動日を含めて、全体で2週間のプランでした。

上座部仏教国であり、瞑想の本場であるタイには、環境と設備が整った瞑想センターが無数にあり、外国人の受け入れ体制のあるセンターも多数あります。

今回お2人が参加された瞑想センターです。

「タイランド・ヴィパッサナー・センター : ダンマ・カマラ」
Thailand Vipassana Centre : Dhamma Kamala
200 Baan Nern-Pasook (Behind Thai-Rath Vitaya 7 School)
Tambol Dong-Kee-Lek, Amphur Muang, Prachinburi 25000, Thailand
Website:
www.kamala.dhamma.org

バンコクから車で2時間、プラチンブリという町にあります。外国人受け入れ体制があり、日本語サポートもあります。


【スケジュール】

9月3日(火)
関空午前発、バンコク午後着のタイ航空便利用。到着日はうちの「タイ・ヨーガ研究所」近くの中級ホテル泊。
「Hotel Anda」→
http://www.andaboutique.com/about.html

空港から空港鉄道で最寄りのラームカンへーン駅まで約20分、そこからタクシーで5分。バンコクは8月から空港鉄道が開通し、一段と便利になりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/  エアポート・レール・リンク

ホテルにチェックイン後、近くのショッピング・センター「モール(Mall)」のフード・コートで「トム・ヤム・クン定食+タイ風デザート」で夕食。

9月4日(水)
翌朝、うちのオフィスで朝食。
その後、タクシーでバンコク都内の集合場所の寺院「ワット・プラシーマハタート」に午前12時までに到着。専用バスでプラチンブリの瞑想センターへ。2時間。 センターにチェックイン後、夕方から瞑想コース・スタート。

9月5日(木)ー9月18日(土)
瞑想修行に沈潜

9月19日(日)
朝食前に瞑想コース終了。朝食後、専用バスでバンコク都内へ。
チャオプラヤー河のリバーサイド・ホテルにチェックイン。
「Navalai River Resort」 →
http://www.navalai.com/

9月20日(月)
瞑想コース後のバンコクでの休日

9月21日(火)
午前発のタイ航空TG便で関空へ


●フィードバックの項目

次の項目でフィードバックをお願いしました。今後、タイでの瞑想コース参加を考える方への、貴重な情報になると思います。

【プロフィール】
①住んでいるところ
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
⑤今後のヨーガへの展望や希望

【フィードバック】
1)瞑想センターの場所と環境
①プラチンブリの環境
②センターの施設
③泊まる部屋と食事
④スタッフの対応

2)10日間コースについて
①コース中の日課へのコメント
②瞑想コース中に洞察が深まったこと
③瞑想コース中に直面したチャレンジ
④タイで10日間コースに参加した意義があったかどうか

3)ヨーガと瞑想(Vipassana)の関連についての考察

4)タイ全般のご感想など



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

タイの瞑想センターでヴィパッサナー修行①
2010年9月4日(水)ー19日(日)
「M.K.」さん(神戸在住)

こんにちは。 遅くなりましたが、ウ"ィパッサナ-瞑想修行のフィードバックを送らせていただきます。

前日の午後にバンコク入りしてホテルで1泊することで、 相方先生ご夫婦と晩御飯と朝食をゆっくり摂りながらタイの空気徐々に慣れていく。

それから、瞑想センタ-に向かうというプロセスは、 タイにはスタディーツアーで行った事があっても、初めての瞑想体験をする上では必要な調整時間だったと思います。

準備段階から瞑想を終えて滞在するホテルの提案まで、先生ご夫婦のきめ細かいサポートがあってこそ今回の瞑想体験が成功に終わったと言えると感じています。

日本での日常生活に戻るまでの調整期間として、 バンコクのナバライ・リバー・リゾート・ホテルに 2泊した事は、瞑想を終えた後の充足した感覚を保ちつつ、徐々に日本の生活に戻る準備をするためのもの として、十分な助けとなりうるものでした。

(ホテルの規模、警備、価格、川沿いという環境、食事、サービス等どれをとっても不快なものはありませんでした) 瞑想修行を、タイの人達を始め、外国人の人達が、日常の行為や年中行事のように続けている姿をみて、 続けてみようと思える結果に終わったことに、達成感と充足感を味わっています。

本当にお世話になりました、ありがとうございました。


【プロフィール】

①住んでいるところ

神戸市北区 新神戸の裏側のニュータウン、田園風景が残り、自然な景色が見れ、冬には野生の狸や狐、兎も出ます

②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと

主婦・ヨーガ講師 子育ての時期には学校の役員、地域のボランティア活動、レストラン・産婦人科の厨房、スーパーの店員、子育てサポート カウンセリングやリンパマッサージの勉強もしました。

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

心と身体と食に関心が深いです。 特技と言えるかどうかわかりませんが、忘れる作業は早いかと思います。
趣味はDVDで映画を観ること。 本を読む。庭の手入れをする。庭に来る野鳥をぼんやり眺める。 『ヨーガ』と『ダンマの教え』の勉強を続けていきたいと 思っています。

昨年より、高野山大学で教鞭をとられていた 伊藤浄厳先生から『ダンマ・パ-ダ』(ブッダの最初の教え)を
学んでいます。日本人なのに原始仏教とかブッダの教えを 知らなすぎたと実感しています。

④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ

30代半ばから不定愁訴が多くなり、ヨーガが身体に良いらしいと勧めてくれた友人と共に、ハタヨーガを始めて24年になります。 今では私にとって、ヨーガは身体と心を健康に保つためのツールであり、必要不可欠なものとなりました。

⑤今後のヨーガへの展望や希望

伝統的なヨーガの勉強を継続しつつ、 客観的に伝える努力もしたいと思っています。健全にバランス良くヨーガに関連する学びの場が増え、その輪が広がる事を願っています。 (ヨーガの実技面と理論面)


【フィードバック】


1)瞑想センターの場所と環境

①プラチンブリの環境

バンコク市内からは、チャーターバスで2時間ほど北上した所の幹線道路沿い、森と竹やぶに囲まれた広大な敷地の中には、 散歩できる道や蓮池もあり野鳥や水鳥がいました。 思った以上に広大で掃除が行き届き、 虫も少なく清潔な印象が残りました。

敷地内で建物を建築中であったこともあり、時折工事の騒音や、にぎやかな音楽も聞こえてきてましたが、
それも、徐々に気にならなくなってきました。 

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②センターの施設

瞑想ホール、事務所、食堂、宿舎、小ホール、図書館が点在 宿舎と食堂は男女が別々で、一旦手続きを済ませたら 参加者同士は沈黙を守ります。

思った以上に掃除が行き届き、清潔な印象が残りました。 バス・トイレ一体の物が、宿舎棟にあります。 トイレは水洗できれいでした。 沈黙を守り、目を合わせない状態でも混み合うことなく スムーズに快適に使う事ができました。

ボランティアの人達はじめ、参加者の誰かがいつも 掃除をしていたので、私も1日1善を実行してみました。

③泊まる部屋と食事

1棟に20人程が泊まれるようになっており、天井部分はあいてるものの完全個室。 各室3畳弱で、大きな窓もあり明るく風通しも良好。 扇風機はついてますが、夜は涼しいので切ってました。 蚊は、室内にはほとんどいなかったです。 アリが数匹くる程度です。 ここでも、参加者の皆さんは静かにすごしていました。

飲料用のお湯とお水は自由に使えるので、 携帯ポットを持参すると便利ですね。 洗濯は、朝か、お昼の休憩時間にすませるか、有料の洗濯サービスを頼むこともできました。 (1枚5バーツで翌日出来上がり)

食事は、各自の食器と座る場所が決まっており、 入り口のホールに並べられた物を、食器に入れて食堂で じっくり味わって食べます。スープ、生野菜、煮物、炒め物、デザート、果物どれも美味しかったです。 2回ほど白いお粥が出たときは嬉しかったです。 食後に食器を洗って、自分の場所に置きます。

④スタッフの対応

ダンマ・サーバーと呼ばれる瞑想の経験者が、ボランティアとして参加者のサポートをしてくれたので 大変こころ強く感じました。

主にサポートをしてくれたNOKさんは、バンコクで歯医者さんをしていて、5年前から瞑想を始め、 今は1年に1回は10日間コース、3日間、1日と 参加を続けているとのことでした。

NOKさんが瞑想終了後に、バンコクで相方先生の生徒さんにヨーガを習っていると話してくれました。 3年前に大学を卒業した若い女性は、昨年10日間コースを受けて今回始めてボランティアをしたとの事。

あと、数名の方にお世話になりましたが、沈黙解除になってからは時間が少なくてゆっくりと話せなかったのが残念でした。

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2)10日間コースについて

①コース中の日課へのコメント

4:00    起床
4:30- 6:30 瞑想
6:30- 8:00 朝食・休憩
8:00- 9:00 グループ瞑想
9:00-11:00 瞑想
11:00-13:00 昼食・休憩
13:00-14:30 瞑想
14:30-15:30 グループ瞑想
15:30-17:00 瞑想
17:00-18:00 ティータイム
18:00-19:00 グループ瞑想
19:00-20:30 講話
20:30-21:00 瞑想
21:00   質問
21:30   消灯

朝の4:30~夜の9:00迄、グループ瞑想と自分で瞑想も含めて10時間余り、途中で挫折するかな・・・足が痛むかな・・・ 諸々の不安感はありましたが、一進一退はあるものの、 続けるにつれてその不安もどこかにいき、終わった時には喜びに変わっていたのも不思議なものです。

13:00~14:30の瞑想は、自室でもメインの瞑想ホールでも選択は自由でしたが、あとは、ほとんどメインホールで引き続き瞑想の説明を 受けながら座ることが多かったです。

終了の3日前には、セルと呼ばれる個室型の瞑想部屋をもらい数回試しましたがあまりにも暑かったので、結局扇風機があるメインホールで座る事にしました。

合計80名程の参加者(男性20名位、女性60名位)お昼の休憩時間には先生に質問する時間もあります。
コース中3回ほど、8人くらいづつ前に呼ばれて、瞑想の進み具合を尋ねられました。 ある女性が足を組み替えた回数とかも把握されており、その観察力には驚きました。

瞑想方法と夜の講話は日本語で聞くことができるので 安心です(タイ語と英語の説明もあります)。

夕方の食事時間(軽食)が早めなので、朝まで持つかなと心配してましたが、瞑想との相乗効果でしょうか、
4:00前にはすっきりと目が覚めると言われたとおり、10分前には自然に目が覚めるようになったのも
不思議でしたね。

②瞑想コース中に洞察が深まったこと

今まで日本で体験した『阿字観』や『座禅』やインドの『OM瞑想』とは違うもの。 すべてが無常(アニッチャ)であることを呼吸を通して、観察しながら身体で感じていく作業。

心の現象が表面に現れて又消滅していく。全ては消滅するために生ずる。 いつでもどこでも体の感覚を感じる練習、 反応しないという練習をする。
簡単そうで難しい練習ですね。

物質と精神は変化し続ける事を感覚を通して感じていく。非常に微細な部分を感じて意識をすることにより、
身体に変化がおき粗い感覚が消滅していく、それが又違う部分でおきては消滅していく・・・

それが、少しずつやわらいでいく感覚を感じられるようになり、 バイブレーションを感じるようになっていく・・・

かつて感じたことのない集中力を、1時間の瞑想が終わるたびに、徐々に感じはじめてきたような気がしました。

③瞑想コース中に直面したチャレンジ

8日目の夜6:00~7:00の瞑想が始まるまでは順調に進んでると思えてましたが、と同時に始まる瞬間に予測したとおりに、息苦しさと圧迫感を感じた呼吸が続き、思考は不安定なものとなり一瞬立ち上がりたい衝動に駆られたものの、ゴエンカ先生の導入の言葉を思い出し、まず一旦荒い呼吸を試してから呼吸を止めてみる・・・

数回繰り返してから、アナパーナからウ"ィパッサナに移行する・・・

心地の悪いものに反応するのが癖であるならば、それに反応しないようにと、平静に呼吸から客観的にと修正を試みました。 終わるころには客観的に肉体を見れるようになっていたのでホットしました。

コースの前に、プラーナヤーマとは違うと言われてましたが、この時は、ヨーガをやってて良かったとつくづく思いました。

④タイで10日間コースに参加した意義があったかどうか

タイは、仏教の精神性が深く、開放感があり、人々は温和で優しいです。 そして、食べ物も美味しいですし、空気も柔らかく感じます。

一緒に参加した大阪のKIさんは、昨年日本でも経験済みだったので、何かと安心して向かうことができました。

センターでは、宿舎も食堂も別々だったのですが、 瞑想ホールでは講話等のMP3を聞く都合上隣り合わせ、 瞑想も隣りだったんですが、10日目に沈黙を解除されるまでほとんど意識することはなかったです。

終わったあとに、タイの人達や外国人数名と感想を話し合いました。 オランダの若い行政事務官女性、彼女は瞑想暦5年のベテラン。 生活にも役立つと言ってました。

スペインの50代のNGOの看護婦のメルセデスさん、 母国でもタイの瞑想者と共に週1日座ってるとか。 オーストラリアの東洋系の学生さん2名はインドで4ヶ月ヨーガアシュラムに行ったと話してました。

食堂で隣りに座ってたタイに50代女性は、他の瞑想センターにも行った事があるけど、ここは、施設もきれいだし食事も美味しいから良いと、でも主人が来たらもっと良いのにと言ってました。

もう一人、親切なタイの女性は、今は病気なので働いてないが、この瞑想は日常生活に 役立つと言ってました。

グループやカップルで来ている人達、 あちこちの瞑想センターに行ってる達人も多いのには驚きました。 沈黙解除になった途端に、タイの人たちは一斉に携帯電話をかけ始めて、大変にぎやかになりましたが、幸い言葉が解らないですし、ソフトな語り口調なのでそれほど耳障りではありませんでした。

これは、終わりではなく始まりと最後に言われた通り、続けることで効果がでてくる事を信じて精進したいと
思いました。 但し、最後に先生が言われた朝、昼、晩1時間ずつ、 1日3回は少し難しいので、ヨーガと上手に組み合わせて 続けたいと思います。


3)ヨーガと瞑想(Vipassana)の関連についての考察

昨秋、「カイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所」に 「プラーナーヤーマ・コース」受講のために出かけました。 アーサナで動きを止める練習、プラーナヤーマで呼吸を止める練習、それからのサマディーがよく理解できていませんでしたが、今回Vipassana瞑想を体験したことで、少しずつ理解が深まってき始めたように思います。

インドの精神性と、アジアの中の日本人としての精神性には、やはり違いがあるのかと・・・

プラーナヤーマを集中的に続けることで、身体にも変化がおきている事を感じます。 さらに、客観性を広げて、洞察力を深めて、心を大きく広くしてバランスを保ちたいものです。

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4)タイ全般のご感想など

穏やかな国民性にあふれていて、 日本人ほどきっちりしすぎていないので楽です。

終了後に2泊したのも、少なすぎず多すぎずで調度良い時間だったと思います。 少ない場所でゆっくりと、K.I.さんと買い物や食事や猫談義を楽しみました。

「NAVALAI River Resort Hotel」は、 テラスから川を行きかう船や夜景を見ることができるし、観光ガイドに出ているカオサン・ストリートも近くにあります。

ウィークエンド・マーケットにもタクシーで30分弱、400円くらいで 行けるので楽しむことができます。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

タイの瞑想センターでヴィパッサナー修行②
2010年9月4日(水)ー19日(日)
「K.I.」さん大阪在住)

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相方ひろし先生 ひでこ先生

タイではたいへんお世話になりました。瞑想センターに入る前にお二人にお会いできてよかったです。
遅くなりましたが、フィードバックを送らせていただきます。

たくさんの感謝とともに・・・ 


【プロフィール】

①住んでいるところ:大阪市

②現在されていること(仕事etc.):
主婦、ヨーガ・インストラクター 
今までにして来たこと:現代美術に関わる仕事を10年ほど

③趣味:ハイキング、美術鑑賞、旅

④ヨーガ歴:9年
  ヨーガを始めたきっかけ:
軽度の腰椎椎間板ヘルニアが発症し、心身共に撃沈したこと

⑤今後のヨーガへの展望や希望:さらなる自然体のヨーガ・ライフ

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【フィードバック】

1)瞑想センターの場所と環境

①プラチンブリの環境

バンコク市内のはずれ(?)にある寺院から日本で予約しておいたチャーターバスに揺られること約2時間、市内の喧騒から離れた静かな場所でした。センター内には南国の花や豊かな緑、鳥の声を聞きながらの散歩は心和みました。

②センターの施設

瞑想ホールは広々とした静謐な空間で、そこにいるだけで心が静かになるようでした。 10日間コース2回目以上の経験者には、
一人で瞑想できる個室も与えられます。

トイレやシャワーは十分な数があり、常に清潔に保たれていて、快適に過ごせました。 中庭に洗濯用の洗い場や物干しスペースがあり、便利でした。ランドリーサービスもあり、瞑想だけに集中したい気分の時などはよく利用しました。 

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〔入口付近から瞑想ホールにつづく道〕


③泊まる部屋と食事

宿泊棟は、パーテーションで区切られた個室になっており、プライベートがうまく確保されていました。各個室に扇風機もあり、清潔なシーツで快適に眠れました。

食事は菜食タイ料理。瞑想時にしてはパンチが効いているものもありましたが、本当に毎食美味しくて、楽しみな時間でした。タイ人はどんな場面でも食に対するプライオリティが高いのだろうか、、と敬意を込めて。

④スタッフの対応

行き届いた心遣いのおかげで、瞑想に集中できました。


2)10日間コースについて

①コース中の日課へのコメント

4:00    起床
4:30- 6:30 瞑想
6:30- 8:00 朝食・休憩
8:00- 9:00 グループ瞑想
9:00-11:00 瞑想
11:00-13:00 昼食・休憩
13:00-14:30 瞑想
14:30-15:30 グループ瞑想
15:30-17:00 瞑想
17:00-18:00 ティータイム
18:00-19:00 グループ瞑想
19:00-20:30 講話
20:30-21:00 瞑想
21:00   質問
21:30   消灯

坐る時間は長いですが、これ以下なら10日間ではおそらく足りないし、
これ以上なら体がもたないかもしれないです。あらためてよく考えられた日課だと思いました。

②瞑想コース中に洞察が深まったこと

体の感覚は心の状態の表れ心の状態に常に反応する体の感覚この言葉以上のものが体には残っているのですが、まだ、うまく言葉にできません。

③瞑想コース中に直面したチャレンジ

チャレンジしたというより、させられた、こと。瞑想コース2回目の私は、午前11時からの昼食以降、固形物を口にすることが禁じられていました。

毎日翌朝の朝食まで、19時間ほど胃腸を休ませることで、終日坐っていたわりには、消化がよく、体が軽く感じられました。やや満腹~普通~空腹~超空腹、各々の状態で瞑想の深まり方に規則性があったり、心の持ち方で体の感覚がコントロールされてしまうこと、その逆も、実感しました。

④タイで10日間コースに参加した意義があったかどうか

大いにありました。私は昨春10日間コースを京都で初体験しました。今回、その経験も踏まえ、「そもそもタイ人にとって、ブッダの八正道は常識なんだ」という当たり前のことを実感しました。

仏教の精神性が深いタイでは、その常識が揺るぎない土台になっており、その延長上に、八正道を実践する方法としてヴィパッサナー瞑想がある。じっくりと瞑想ができるセンターの空気は、
その土台がつくっているような気がしました。

タイの瞑想センターは、あまりにも自然で、無理がなく、タイの人々にとって必然的な場のように感じます。
相方先生に言われた「タイは瞑想の本場」という意味が、
その場に身を置いてみることで、よくわかりました。


3)ヨーガと瞑想(Vipassana)の関連についての考察

相方先生から学んだヨーガ・スートラの心理モデルについて、体を通しての理解が深まりました。

citta viksepa(心の乱れ)は瞑想によって取り除かれる、
ということ。ヤマ・ニヤマの重要性。コース中、頭だけでなく体を通して徹底することで、瞑想の深まりに良い影響を与えてくれているように感じました。

帰国後、以前よりもアーサナが深まっているような感覚があります。プラーナーヤーマの集中度が高まっています。アーサナ、プラーナーヤーマは、瞑想に至るためのプロセスだと、体が位置づけてくれるようになりました。


4)タイ全般のご感想など

自分にとって、開放感と精神性のバランスがほどよいリラックスできる国です。今回ご縁のあった大らかなタイの人たち、美味しすぎるタイ料理に感謝します!


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