日時:2010年9月4日(水)ー19日(日)
場所:Thailand Vipassana Centre : Dhamma Kamala
「アジアの精神性とヨーガ」をテーマにしたシリーズです。
9月にタイの首都バンコク郊外のプラチンブリにある瞑想センターで10日間のヴィパッサナー・コースに参加された
・「M.K.」(神戸在住)さん
・「K.I.」(大阪在住)さん
おふたりのフィードバックです。
神戸在住の「M.K.」さんは、次のプログラムに参加されて来ています。
2007年 7月「PDAパタヤ」での合宿セミナー
2008年10月「パナソム+アンコール」での研修プログラム
2009年 6月「穂高編2009」
2009年11月「カイヴァリヤダーマ」で「プラーナーヤーマ・コース」
2010年 6月「穂高編2010」
また、大阪在住の「K.I.」さんは、今までに次のプログラムに参加されています。
2008年 6月「穂高編2009」
2009年11月「ワンサニット2010」
タイに来られたのは昨年11月の「ワンサニット2009」に続いて2回目です。
今回はタイでの本格的な「瞑想修行」に特化したプログラムで、10日間の瞑想コース参加とその前後のバンコク泊、日本との移動日を含めて、全体で2週間のプランでした。
●タイでの本格瞑想修行
より良く知り、より正しくあり、より良く生きることは、わたしたちみんなの願いです。
そのためには、「伝統的ヨーガ」と「伝統的瞑想法(Vipassana)」を手掛かりにして行くことが、確実なアプローチであるようです。
上座部仏教国であり、瞑想の本場であるタイには、環境と設備が整った瞑想センターが無数にあり、外国人の受け入れ体制のあるセンターも多数あります。
今回お2人が参加された瞑想センターです。
「タイランド・ヴィパッサナー・センター : ダンマ・カマラ」
Thailand Vipassana Centre : Dhamma Kamala
200 Baan Nern-Pasook (Behind Thai-Rath Vitaya 7 School)
Tambol Dong-Kee-Lek, Amphur Muang, Prachinburi 25000, Thailand
Website: www.kamala.dhamma.org
バンコクから車で2時間、プラチンブリという町にあります。外国人受け入れ体制があり、日本語サポートもあります。
【スケジュール】
9月3日(火)
関空午前発、バンコク午後着のタイ航空便利用。到着日はうちの「タイ・ヨーガ研究所」近くの中級ホテル泊。
「Hotel Anda」→ http://www.andaboutique.com/about.html
空港から空港鉄道で最寄りのラームカンへーン駅まで約20分、そこからタクシーで5分。バンコクは8月から空港鉄道が開通し、一段と便利になりました。
→ http://ja.wikipedia.org/wiki/ エアポート・レール・リンク
ホテルにチェックイン後、近くのショッピング・センター「モール(Mall)」のフード・コートで「トム・ヤム・クン定食+タイ風デザート」で夕食。
9月4日(水)
翌朝、うちのオフィスで朝食。
その後、タクシーでバンコク都内の集合場所の寺院「ワット・プラシーマハタート」に午前12時までに到着。専用バスでプラチンブリの瞑想センターへ。2時間。 センターにチェックイン後、夕方から瞑想コース・スタート。
9月5日(木)ー9月18日(土)
瞑想修行に沈潜
9月19日(日)
朝食前に瞑想コース終了。朝食後、専用バスでバンコク都内へ。
チャオプラヤー河のリバーサイド・ホテルにチェックイン。
「Navalai River Resort」 → http://www.navalai.com/
9月20日(月)
瞑想コース後のバンコクでの休日
9月21日(火)
午前発のタイ航空TG便で関空へ
●フィードバックの項目
次の項目でフィードバックをお願いしました。今後、タイでの瞑想コース参加を考える方への、貴重な情報になると思います。
【プロフィール】
①住んでいるところ
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
⑤今後のヨーガへの展望や希望
【フィードバック】
1)瞑想センターの場所と環境
①プラチンブリの環境
②センターの施設
③泊まる部屋と食事
④スタッフの対応
2)10日間コースについて
①コース中の日課へのコメント
②瞑想コース中に洞察が深まったこと
③瞑想コース中に直面したチャレンジ
④タイで10日間コースに参加した意義があったかどうか
3)ヨーガと瞑想(Vipassana)の関連についての考察
4)タイ全般のご感想など
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タイの瞑想センターでヴィパッサナー修行①
2010年9月4日(水)ー19日(日)
「M.K.」さん(神戸在住)
こんにちは。 遅くなりましたが、ウ"ィパッサナ-瞑想修行のフィードバックを送らせていただきます。
前日の午後にバンコク入りしてホテルで1泊することで、 相方先生ご夫婦と晩御飯と朝食をゆっくり摂りながらタイの空気徐々に慣れていく。
それから、瞑想センタ-に向かうというプロセスは、 タイにはスタディーツアーで行った事があっても、初めての瞑想体験をする上では必要な調整時間だったと思います。
準備段階から瞑想を終えて滞在するホテルの提案まで、先生ご夫婦のきめ細かいサポートがあってこそ今回の瞑想体験が成功に終わったと言えると感じています。
日本での日常生活に戻るまでの調整期間として、 バンコクのナバライ・リバー・リゾート・ホテルに 2泊した事は、瞑想を終えた後の充足した感覚を保ちつつ、徐々に日本の生活に戻る準備をするためのもの として、十分な助けとなりうるものでした。
(ホテルの規模、警備、価格、川沿いという環境、食事、サービス等どれをとっても不快なものはありませんでした) 瞑想修行を、タイの人達を始め、外国人の人達が、日常の行為や年中行事のように続けている姿をみて、 続けてみようと思える結果に終わったことに、達成感と充足感を味わっています。
本当にお世話になりました、ありがとうございました。
【プロフィール】
①住んでいるところ
神戸市北区 新神戸の裏側のニュータウン、田園風景が残り、自然な景色が見れ、冬には野生の狸や狐、兎も出ます
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
主婦・ヨーガ講師 子育ての時期には学校の役員、地域のボランティア活動、レストラン・産婦人科の厨房、スーパーの店員、子育てサポート カウンセリングやリンパマッサージの勉強もしました。
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
心と身体と食に関心が深いです。 特技と言えるかどうかわかりませんが、忘れる作業は早いかと思います。
趣味はDVDで映画を観ること。 本を読む。庭の手入れをする。庭に来る野鳥をぼんやり眺める。 『ヨーガ』と『ダンマの教え』の勉強を続けていきたいと 思っています。
昨年より、高野山大学で教鞭をとられていた 伊藤浄厳先生から『ダンマ・パ-ダ』(ブッダの最初の教え)を
学んでいます。日本人なのに原始仏教とかブッダの教えを 知らなすぎたと実感しています。
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
30代半ばから不定愁訴が多くなり、ヨーガが身体に良いらしいと勧めてくれた友人と共に、ハタヨーガを始めて24年になります。 今では私にとって、ヨーガは身体と心を健康に保つためのツールであり、必要不可欠なものとなりました。
⑤今後のヨーガへの展望や希望
伝統的なヨーガの勉強を継続しつつ、 客観的に伝える努力もしたいと思っています。健全にバランス良くヨーガに関連する学びの場が増え、その輪が広がる事を願っています。 (ヨーガの実技面と理論面)
【フィードバック】
1)瞑想センターの場所と環境
①プラチンブリの環境
バンコク市内からは、チャーターバスで2時間ほど北上した所の幹線道路沿い、森と竹やぶに囲まれた広大な敷地の中には、 散歩できる道や蓮池もあり野鳥や水鳥がいました。 思った以上に広大で掃除が行き届き、 虫も少なく清潔な印象が残りました。
敷地内で建物を建築中であったこともあり、時折工事の騒音や、にぎやかな音楽も聞こえてきてましたが、
それも、徐々に気にならなくなってきました。
②センターの施設
瞑想ホール、事務所、食堂、宿舎、小ホール、図書館が点在 宿舎と食堂は男女が別々で、一旦手続きを済ませたら 参加者同士は沈黙を守ります。
思った以上に掃除が行き届き、清潔な印象が残りました。 バス・トイレ一体の物が、宿舎棟にあります。 トイレは水洗できれいでした。 沈黙を守り、目を合わせない状態でも混み合うことなく スムーズに快適に使う事ができました。
ボランティアの人達はじめ、参加者の誰かがいつも 掃除をしていたので、私も1日1善を実行してみました。
③泊まる部屋と食事
1棟に20人程が泊まれるようになっており、天井部分はあいてるものの完全個室。 各室3畳弱で、大きな窓もあり明るく風通しも良好。 扇風機はついてますが、夜は涼しいので切ってました。 蚊は、室内にはほとんどいなかったです。 アリが数匹くる程度です。 ここでも、参加者の皆さんは静かにすごしていました。
飲料用のお湯とお水は自由に使えるので、 携帯ポットを持参すると便利ですね。 洗濯は、朝か、お昼の休憩時間にすませるか、有料の洗濯サービスを頼むこともできました。 (1枚5バーツで翌日出来上がり)
食事は、各自の食器と座る場所が決まっており、 入り口のホールに並べられた物を、食器に入れて食堂で じっくり味わって食べます。スープ、生野菜、煮物、炒め物、デザート、果物どれも美味しかったです。 2回ほど白いお粥が出たときは嬉しかったです。 食後に食器を洗って、自分の場所に置きます。
④スタッフの対応
ダンマ・サーバーと呼ばれる瞑想の経験者が、ボランティアとして参加者のサポートをしてくれたので 大変こころ強く感じました。
主にサポートをしてくれたNOKさんは、バンコクで歯医者さんをしていて、5年前から瞑想を始め、 今は1年に1回は10日間コース、3日間、1日と 参加を続けているとのことでした。
NOKさんが瞑想終了後に、バンコクで相方先生の生徒さんにヨーガを習っていると話してくれました。 3年前に大学を卒業した若い女性は、昨年10日間コースを受けて今回始めてボランティアをしたとの事。
あと、数名の方にお世話になりましたが、沈黙解除になってからは時間が少なくてゆっくりと話せなかったのが残念でした。
2)10日間コースについて
①コース中の日課へのコメント
4:00 起床
4:30- 6:30 瞑想
6:30- 8:00 朝食・休憩
8:00- 9:00 グループ瞑想
9:00-11:00 瞑想
11:00-13:00 昼食・休憩
13:00-14:30 瞑想
14:30-15:30 グループ瞑想
15:30-17:00 瞑想
17:00-18:00 ティータイム
18:00-19:00 グループ瞑想
19:00-20:30 講話
20:30-21:00 瞑想
21:00 質問
21:30 消灯
朝の4:30~夜の9:00迄、グループ瞑想と自分で瞑想も含めて10時間余り、途中で挫折するかな・・・足が痛むかな・・・ 諸々の不安感はありましたが、一進一退はあるものの、 続けるにつれてその不安もどこかにいき、終わった時には喜びに変わっていたのも不思議なものです。
13:00~14:30の瞑想は、自室でもメインの瞑想ホールでも選択は自由でしたが、あとは、ほとんどメインホールで引き続き瞑想の説明を 受けながら座ることが多かったです。
終了の3日前には、セルと呼ばれる個室型の瞑想部屋をもらい数回試しましたがあまりにも暑かったので、結局扇風機があるメインホールで座る事にしました。
合計80名程の参加者(男性20名位、女性60名位)お昼の休憩時間には先生に質問する時間もあります。
コース中3回ほど、8人くらいづつ前に呼ばれて、瞑想の進み具合を尋ねられました。 ある女性が足を組み替えた回数とかも把握されており、その観察力には驚きました。
瞑想方法と夜の講話は日本語で聞くことができるので 安心です(タイ語と英語の説明もあります)。
夕方の食事時間(軽食)が早めなので、朝まで持つかなと心配してましたが、瞑想との相乗効果でしょうか、
4:00前にはすっきりと目が覚めると言われたとおり、10分前には自然に目が覚めるようになったのも
不思議でしたね。
②瞑想コース中に洞察が深まったこと
今まで日本で体験した『阿字観』や『座禅』やインドの『OM瞑想』とは違うもの。 すべてが無常(アニッチャ)であることを呼吸を通して、観察しながら身体で感じていく作業。
心の現象が表面に現れて又消滅していく。全ては消滅するために生ずる。 いつでもどこでも体の感覚を感じる練習、 反応しないという練習をする。
簡単そうで難しい練習ですね。
物質と精神は変化し続ける事を感覚を通して感じていく。非常に微細な部分を感じて意識をすることにより、
身体に変化がおき粗い感覚が消滅していく、それが又違う部分でおきては消滅していく・・・
それが、少しずつやわらいでいく感覚を感じられるようになり、 バイブレーションを感じるようになっていく・・・
かつて感じたことのない集中力を、1時間の瞑想が終わるたびに、徐々に感じはじめてきたような気がしました。
③瞑想コース中に直面したチャレンジ
8日目の夜6:00~7:00の瞑想が始まるまでは順調に進んでると思えてましたが、と同時に始まる瞬間に予測したとおりに、息苦しさと圧迫感を感じた呼吸が続き、思考は不安定なものとなり一瞬立ち上がりたい衝動に駆られたものの、ゴエンカ先生の導入の言葉を思い出し、まず一旦荒い呼吸を試してから呼吸を止めてみる・・・
数回繰り返してから、アナパーナからウ"ィパッサナに移行する・・・
心地の悪いものに反応するのが癖であるならば、それに反応しないようにと、平静に呼吸から客観的にと修正を試みました。 終わるころには客観的に肉体を見れるようになっていたのでホットしました。
コースの前に、プラーナヤーマとは違うと言われてましたが、この時は、ヨーガをやってて良かったとつくづく思いました。
④タイで10日間コースに参加した意義があったかどうか
タイは、仏教の精神性が深く、開放感があり、人々は温和で優しいです。 そして、食べ物も美味しいですし、空気も柔らかく感じます。
一緒に参加した大阪のKIさんは、昨年日本でも経験済みだったので、何かと安心して向かうことができました。
センターでは、宿舎も食堂も別々だったのですが、 瞑想ホールでは講話等のMP3を聞く都合上隣り合わせ、 瞑想も隣りだったんですが、10日目に沈黙を解除されるまでほとんど意識することはなかったです。
終わったあとに、タイの人達や外国人数名と感想を話し合いました。 オランダの若い行政事務官女性、彼女は瞑想暦5年のベテラン。 生活にも役立つと言ってました。
スペインの50代のNGOの看護婦のメルセデスさん、 母国でもタイの瞑想者と共に週1日座ってるとか。 オーストラリアの東洋系の学生さん2名はインドで4ヶ月ヨーガアシュラムに行ったと話してました。
食堂で隣りに座ってたタイに50代女性は、他の瞑想センターにも行った事があるけど、ここは、施設もきれいだし食事も美味しいから良いと、でも主人が来たらもっと良いのにと言ってました。
もう一人、親切なタイの女性は、今は病気なので働いてないが、この瞑想は日常生活に 役立つと言ってました。
グループやカップルで来ている人達、 あちこちの瞑想センターに行ってる達人も多いのには驚きました。 沈黙解除になった途端に、タイの人たちは一斉に携帯電話をかけ始めて、大変にぎやかになりましたが、幸い言葉が解らないですし、ソフトな語り口調なのでそれほど耳障りではありませんでした。
これは、終わりではなく始まりと最後に言われた通り、続けることで効果がでてくる事を信じて精進したいと
思いました。 但し、最後に先生が言われた朝、昼、晩1時間ずつ、 1日3回は少し難しいので、ヨーガと上手に組み合わせて 続けたいと思います。
3)ヨーガと瞑想(Vipassana)の関連についての考察
昨秋、「カイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所」に 「プラーナーヤーマ・コース」受講のために出かけました。 アーサナで動きを止める練習、プラーナヤーマで呼吸を止める練習、それからのサマディーがよく理解できていませんでしたが、今回Vipassana瞑想を体験したことで、少しずつ理解が深まってき始めたように思います。
インドの精神性と、アジアの中の日本人としての精神性には、やはり違いがあるのかと・・・
プラーナヤーマを集中的に続けることで、身体にも変化がおきている事を感じます。 さらに、客観性を広げて、洞察力を深めて、心を大きく広くしてバランスを保ちたいものです。
4)タイ全般のご感想など
穏やかな国民性にあふれていて、 日本人ほどきっちりしすぎていないので楽です。
終了後に2泊したのも、少なすぎず多すぎずで調度良い時間だったと思います。 少ない場所でゆっくりと、K.I.さんと買い物や食事や猫談義を楽しみました。
「NAVALAI River Resort Hotel」は、 テラスから川を行きかう船や夜景を見ることができるし、観光ガイドに出ているカオサン・ストリートも近くにあります。
ウィークエンド・マーケットにもタクシーで30分弱、400円くらいで 行けるので楽しむことができます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
タイの瞑想センターでヴィパッサナー修行②
2010年9月4日(水)ー19日(日)
「K.I.」さん大阪在住)
たくさんの感謝とともに・・・
相方ひろし先生 ひでこ先生
タイではたいへんお世話になりました。瞑想センターに入る前にお二人にお会いできてよかったです。
遅くなりましたが、フィードバックを送らせていただきます。
【プロフィール】
①住んでいるところ:大阪市
②現在されていること(仕事etc.):主婦、ヨーガ・インストラクター
今までにして来たこと:現代美術に関わる仕事を10年ほど
③趣味:ハイキング、美術鑑賞、旅
④ヨーガ歴:9年
ヨーガを始めたきっかけ:軽度の腰椎椎間板ヘルニアが発症し、心身共に撃沈したこと
⑤今後のヨーガへの展望や希望:さらなる自然体のヨーガ・ライフ
【フィードバック】
1)瞑想センターの場所と環境
①プラチンブリの環境
バンコク市内のはずれ(?)にある寺院から日本で予約しておいたチャーターバスに揺られること約2時間、市内の喧騒から離れた静かな場所でした。センター内には南国の花や豊かな緑、鳥の声を聞きながらの散歩は心和みました。
②センターの施設
瞑想ホールは広々とした静謐な空間で、そこにいるだけで心が静かになるようでした。 10日間コース2回目以上の経験者には、一人で瞑想できる個室も与えられます。
トイレやシャワーは十分な数があり、常に清潔に保たれていて、快適に過ごせました。 中庭に洗濯用の洗い場や物干しスペースがあり、便利でした。ランドリーサービスもあり、瞑想だけに集中したい気分の時などはよく利用しました。
〔入口付近から瞑想ホールにつづく道〕
③泊まる部屋と食事
宿泊棟は、パーテーションで区切られた個室になっており、プライベートがうまく確保されていました。各個室に扇風機もあり、清潔なシーツで快適に眠れました。
食事は菜食タイ料理。瞑想時にしてはパンチが効いているものもありましたが、本当に毎食美味しくて、楽しみな時間でした。タイ人はどんな場面でも食に対するプライオリティが高いのだろうか、、と敬意を込めて。
④スタッフの対応
行き届いた心遣いのおかげで、瞑想に集中できました。
2)10日間コースについて
①コース中の日課へのコメント
4:00 起床
4:30- 6:30 瞑想
6:30- 8:00 朝食・休憩
8:00- 9:00 グループ瞑想
9:00-11:00 瞑想
11:00-13:00 昼食・休憩
13:00-14:30 瞑想
14:30-15:30 グループ瞑想
15:30-17:00 瞑想
17:00-18:00 ティータイム
18:00-19:00 グループ瞑想
19:00-20:30 講話
20:30-21:00 瞑想
21:00 質問
21:30 消灯
坐る時間は長いですが、これ以下なら10日間ではおそらく足りないし、これ以上なら体がもたないかもしれないです。あらためてよく考えられた日課だと思いました。
②瞑想コース中に洞察が深まったこと
体の感覚は心の状態の表れ心の状態に常に反応する体の感覚この言葉以上のものが体には残っているのですが、まだ、うまく言葉にできません。
③瞑想コース中に直面したチャレンジ
チャレンジしたというより、させられた、こと。瞑想コース2回目の私は、午前11時からの昼食以降、固形物を口にすることが禁じられていました。
毎日翌朝の朝食まで、19時間ほど胃腸を休ませることで、終日坐っていたわりには、消化がよく、体が軽く感じられました。やや満腹~普通~空腹~超空腹、各々の状態で瞑想の深まり方に規則性があったり、心の持ち方で体の感覚がコントロールされてしまうこと、その逆も、実感しました。
④タイで10日間コースに参加した意義があったかどうか
大いにありました。私は昨春10日間コースを京都で初体験しました。今回、その経験も踏まえ、「そもそもタイ人にとって、ブッダの八正道は常識なんだ」という当たり前のことを実感しました。
仏教の精神性が深いタイでは、その常識が揺るぎない土台になっており、その延長上に、八正道を実践する方法としてヴィパッサナー瞑想がある。じっくりと瞑想ができるセンターの空気は、その土台がつくっているような気がしました。
タイの瞑想センターは、あまりにも自然で、無理がなく、タイの人々にとって必然的な場のように感じます。
相方先生に言われた「タイは瞑想の本場」という意味が、その場に身を置いてみることで、よくわかりました。
3)ヨーガと瞑想(Vipassana)の関連についての考察
相方先生から学んだヨーガ・スートラの心理モデルについて、体を通しての理解が深まりました。
citta viksepa(心の乱れ)は瞑想によって取り除かれる、ということ。ヤマ・ニヤマの重要性。コース中、頭だけでなく体を通して徹底することで、瞑想の深まりに良い影響を与えてくれているように感じました。
帰国後、以前よりもアーサナが深まっているような感覚があります。プラーナーヤーマの集中度が高まっています。アーサナ、プラーナーヤーマは、瞑想に至るためのプロセスだと、体が位置づけてくれるようになりました。
4)タイ全般のご感想など
自分にとって、開放感と精神性のバランスがほどよいリラックスできる国です。今回ご縁のあった大らかなタイの人たち、美味しすぎるタイ料理に感謝します!
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