2011年10月2日日曜日

アジアの精神性とヨーガ2011(3)

MCB財団タイ・ヨーガ研究所(TYI)でインターンシップ
2ヶ月間の総括レポート

「アジアの精神性とヨーガ2011」のシリーズです。

「アジアの精神性とヨーガ2011(1)」
MCB財団タイ・ヨーガ研究所(TYI)でインターンシップ
1ヶ月経過現地レポート
http://hhyoga.blogspot.com/2011/08/blog-post_4511.html
の続きです。

昨年カイヴァリヤダーマ研究所のヨーガ教育ディプロマ・コース(DYEd)を卒業し、今年から関西大学の大学院でヨーガ研究を続けているC.A.さん(女性)が、夏期休暇中の2ヶ月間、バンコクでインターンシップを過ごされました。

その総括レポートです。
  
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【フィードバック】の項目
1. タイ政府厚生省主催「8th National Herb Expo.」
日時:8月31日(水)ー9月4日(日)
1-1. 場所と環境(IMPACT)
1-2. 5日間のイベントのプログラム
1-3. TYIのアシスタントとしての観察
2. SWUコース・第2回合宿「クリヤー・キャンプ」
日時:9月16日(金)ー18日(日)
2-1. 場所と環境(Suan Santidham)
2-2. 合宿中の実習(クリヤー)と講義
2-3. 受講生のグループ・ディスカッション
2-4. 合宿中の観察
3. TYIスタッフへのインタービュー
3-1. Kawee
3-2. Veerapong (Toh) & Jirawan (Ji)
3-3. Wunwipa (Od)
3-4. Tanawat (Don)
3-5. 総括と傾向
4. 大学院の夏休みをバンコクでのインターンシップで過ごしたこと
4-1. バンコクでインターンシップを過ごした意義はあったか
4-2. タイで進行中のヨーガ活動について
4-3. ヨーガへの認識の変化
4-4. バンコクでの生活体験
4-5. 日本とタイの比較考察
4-6. 今後の展望など
 
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
MCB財団タイ・ヨーガ研究所(TYI)でインターンシップ
2ヶ月間の総括レポート
兵庫在住の大学院生・C.A.さん(女性)
 

【フィードバック】
1.タイ政府厚生省主催「8th National Herb Expo.」
日時:8月31日(水)ー9月4日(日)
http://www.natherbexpo.com/(タイ語のみ)
 
アパイブベージ病院
 
 
1-1. 場所と環境(IMPACT)

 
会場:IMPACT →
http://www.impact.co.th/en/index.php
ムアントンタニ(BTSモーチット駅からシャトルバス約45分)
 
 
1-2. 5日間のイベントのプログラム

ハーブ・エキスポは、年に1度開催され、今年で第8回目になります。

「Herb for all(子供から大人まで、全ての人々にハーブを)」をコンセプトに、大規模な展示会が、5日間にわたり開催されます。

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タイ伝統医療、タイハーブ、タイの伝統的マッサージを主に、数多くのブースが並び、様々なセミナーが行われます。来場、セミナー参加は無料で、連日、たくさんの人があふれていました。

会場内は、タイ各地からの伝統民間療法の他、
それをもとにした、スパ美容、ヘルスケア用グッズやサプリメントといった、現代ニーズを反映した製品も目立ちます。

Herb Expo 3
 
 
特に目を引いたのは、「チャオプラヤー・アパイプベート病院」で、入口近くに、最も大きなブースを構えていました。
 
この病院は、タイのハーブを現代医療に取り入れた先進的な病院として知られています。あらゆる医療サービスの提供と共に、タイ伝統医学に基づいた活動を実施していることで有名です。
 
アパイプベート病院の研究開発したハーブ製品には、いつも人だかりができ、タイ人の健康への関心の高さが、うかがえました。
 
残念ながら、タイ語でのやりとりが主であるため、製品の詳細や、セミナーへの参加はできませんでした。しかし、じかに見、触り、雰囲気を味わい、そして、たくさんの食べ物ブースに目を輝かせ、存分に楽しめました。
 
Herb Expo 1 

 

1-3. TYIのアシスタントとしての観察


TYI(タイ・ヨーガ研究所)によるプログラム
○ 8月31日(水)・1日(木):1回(90分間)/日
○ 9月2日(金): 2回
○ 9月3日(土)・4日(日):3回

Herb Expo 2
 

以下のトピックの、いずれかを行います。

○ 「Asana」:
指導=TYIにてトレーニングを受けたボランティア・メンバー
○ 「Yoga & Meditation」:
指導=出家を目指すDol先生、或いはディレクターKawee先生
○ 「Yoga in daily life」:
指導=Od先生(最近Yogaとダンマに関する本を執筆)

参加可能人数は、60人までですが、どの回も、ほぼ満員でした。
 
Kru Kawee& Dolさん
 
 
2日(金)夜の「Asana」の回には、僧が参加されました。皆から見えないところに場所を作り、そこで、黄色の袈裟姿で、Asanaを体験されました。

体験後、南タイの自寺にヨーガの本を置くため、TYI(タイ・ヨーガ研究所)で翻訳されているたくさんのヨーガ関連書籍を購入して、帰られました。

TYIでは、毎回、セミナー後には、アンケートの記入をお願いしていました。参加者の反応は、ほぼ100%、もしくは、それ以上に「満足した」という結果をいただいたようです。


 
2.SWUコース・第2回合宿「クリヤー・キャンプ」

日時:9月16日(金)ー18日(日)

2-1. 場所と環境(Suan Santidham)

場所:

GARDEN OF GOSPEL CENTER (FRANCISAN RETREAT CENTER)
http://www.ofmthailand.org/site/pages/retreat-center.php
バンコクの北西より、約35キロ(事務所から車で約1時間30分)

環境:

宿泊用のいくつかの建物、セミナールーム、図書室、食堂等があります。もとは、ホスピスの為につくられた場所だそうです。

木々の緑に囲まれ、いくつかの小さな池があり、静かな環境です。
 
Kriya Camp5
 
 
2-2. 合宿中の実習(クリヤー)と講義


合宿中スケジュール
Kriya Camp6 
 
講義内容(HH:相方両先生)


Yoga(1):クリヤー・キャンプのオープニング講義(H.P.1/1-1/18)
Yoga(2):実習、新しく学ぶ実技:シルシ・アーサナ
Yoga(3):実習+Kriya、クリヤ実技:ジャラ・ネティ、新しく学ぶ技法:スートラ・ネティ、ボーマン・ダウティ
Yoga(4):バストリカ(Kdhamで言うバージョン1)の説明・練習、クリヤの理論
Yoga(5):実習、新しく学ぶ実技;サルヴァーンガ・アーサナ、ハラ・アーサナ
Yoga(6):バンダ・ムドラーの理論+Kriya、同様の3種類
Yoga(7):バンダ・ムドラーの理論
 
 Kriya Camp1



2-3. 受講生のグループ・ディスカッション


「Activity、Live & Learn について」


「仏教心理学」「仏教カウンセリング」といったものを、ベースにしているそうです。基本的には、何かアクテビティをし、その感想を述べ、そこから学んだこと等を、コメントしていきます。

コメントは、自由な語りが主になるので、様々な話が飛び出します。皆さん、涙あり笑いありで、大いに人生、生き方、考え方について、語っておられました!


2-4. 合宿中の観察


今回は2回目の合宿であり、ヨーガ・コースの約10週目にあたります。

コース初めに行われた1回目合宿も、同じ場所だったそうです。皆さん、仕事など忙しい中で、週に4回の大学に通って勉強をし、課題をこなし、そして迎えたクリヤー・キャンプは、色々と思うことがあったかと思います。
 
Kriya Camp2
 
 
合宿中に驚いたのは、実習中の雰囲気です。大学で実習している時と、全く、創り出される空気が違います。特に実習最後での、「座る」時間は、一瞬にして静けさが張り詰めます。

Kriya Camp3
 
 
その事を、生徒さんと話すと、「タイの文化には、瞑想の文化があるからね。みんな、瞑想に興味があるし、既に長く実践している人もいるし」と、さらりと言われました。

普段の大学でのコースでは、いつでも、わいわいおしゃべりし、気がつくと何かを食べている、皆さんの姿が印象的でしたが、タイ人の恐るべき底力を肌で感じました。

合宿が終わると、大学での講義では、ヨーガの指導練習が始まるそうです。技法に対する、基本的な説明、クラスの組み立て等を、デモストレーションを通して、学んでいくのだと思います。

私は帰国しますので、それに立ち会うことは出来ませんが、週に4回のコース風景や、クリヤー・キャンプでの様子から、皆で助け合い、進んでいかれている姿が想像できます。

最後の約1カ月も、皆で無事に乗り切られることを、日本から楽しみにしています!
 
Kriya Camp4
 
 
3.TYIスタッフへのインタービュー

3-1. Kawee
3-2. Veerapong (Toh) & Jirawan (Ji)
3-3. Wunwipa (Od)
3-4. Tanawat (Don)
3-5. 総括と傾向

Odさんs

当初、インタビューをする予定は、全くありませんでした。なぜなら、修士論文のために「ヨーガの経験の語り」をインタビューする場合、お互いに母国語でない英語を介してでは、限界があると思っていたからです。
 
Kru Tos
 
しかし、タイを知るにつれ、「TYIの主要メンバーにインタビューしたら、勉強になるでしょう」との相方両先生のアドバイスに、素直にうなずいていました。
 
Kru Jis

インタビューをすると、彼らの芯にあるのは「ダンマ(ブッダの教え)」への強い思いであり、それを瞑想によって気づき、歩んでいくという、ゆるぎない決意です。

Kawee_1
 
インタビューの中には、「目指す道を、ヨーガといっても、仏教といっても、
どちらでも構わない」「ヨーガはunionという意味でとらえているので、
ヨーガと仏教を区別したことはない」という意見もありました。

逆に、「ヨーガに、精神面は求めていない。それは、仏教の教えと瞑想で、おこなっていく」という、コメントをしたメンバーもいました。

しかし、私からすると、どちらも同じに聞こえました。全てのコメントから伝わる思いは、根本的に、みなさんの主軸はダンマであり、瞑想によってその道を進んでいくことなのです。

その考えは柔軟ですが、ぶれることはありません。それをもとに、ヨーガを含め、全てを判断しています。

何らかの形で、ヨーガの実践を続けていらっしゃいますが、主観的にならず、あくまで、ヨーガを冷静かつ客観的に捉えています。それらの意見は、とても新鮮で、勉強になりました。

今、原稿おこしをし、どこかで発表出来ればと、考えています。5人のメンバーの態度・姿は、多くのことを語りかけ、まるで、レクチャーのようでした。

「研究する」ということは、このような態度ではいけないと思いますが、とても良い機会でした。



4.大学院の夏休みをバンコクでのインターンシップで過ごしたこと

4-1. バンコクでインターンシップを過ごした意義はあったか

はい。大いに。自分でも、驚いています。


4-2. タイで進行中のヨーガ活動について


事務所は、いつも2人のスタッフで大忙しです。また、ディレクターのカヴィー先生も、日々大忙しです。

でも、皆、ヨーガに関わり、楽しくしています。そして、そこから、新たな展望を、見出しています。

タイのヨーガ活動は、適切だと考えられるヨーガ教育を、提供しています。
しかし、それ以外にも、言葉にならない、たくさんのものを生み出しているように、感じました。


4-3. ヨーガへの認識の変化

・大学院生活で、「ヨーガ」のことを毎日考える中にある今、私の主軸はヨーガであり、そこから様々なことを感じ、判断している、自分がいたこと

・私の立場において、公で「ヨーガ」の話をする場合、出来る限り、客観的に扱うべきであること

・ヨーガを、人前で指導するための人材を育てる教育は、きちんと取り組まれなければならないこと

・ヨーガは、自分で出来るようにならないと、先には進めないこと

・KdhamのDYEdコースは、ヨーガのはじまりだったこと
 
 
4-4. バンコクでの生活体験


タイの人たちに、大変よくしてもらいました。毎日、楽しかったです。


4-5. 日本とタイの比較考察


タイは、皆さん、よくお寺に行かれます。定期的に、僧の説法を聞きに通われたり、何か問題があると、個人的に相談されているそうです。

心のよりどころとしての「僧」の存在は大きく、お寺は安全な場所として、タイ文化の中で機能していました。
 
Camp後 お寺
 
 
4-6. 今後の展望など


大学院の修士論文を、無事に書き終わりたいです。


☆☆☆☆☆


最後に、今回もまた、相方宏・秀子先生には、大変お世話になりました。本当にありがとうございました!

そして、両先生を通じて知り合った、タイの人々にも、本当によくしていただきました。

ディレクターのKawee先生、毎日机を共にしたJeab & Kloyをはじめ、TYIに関係する全てのタイの人達に、貴重な経験を与えていただきました。

タイでの生活を見守り、応援し、いつでも助けて下さり、本当にありがとうございました!



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