2010年3月30日火曜日

カイヴァリヤダーマ研究所・6週間コース(CCY)2010(1)

カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ
6週間コース
(CERTIFICATE COURSE IN YOGA:CCY)中間レポート
期間:2009年1月15日-2月25日


ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』の付属カレッジでの、冬期6週間コース(CCY)の日本人受講生の方のレポートです。

今年の冬期6週間コースの受講生は合計27名、そのうち外国人9名、日本人の方は3名(全員女性)です。

以下は、
・広島在住の「S.F.」さん
・宮崎在住の「N.K.」さん
・茨城在住の「Y.E.」さん
のご3名の中間レポートです。
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ロナウラの伝統的ヨーガ
ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所(1924年設立)』で研究・指導されている「ヨーガ」は、「ヨーガ」の理論的枠組みを決めている「パタンジャリ」の「ヨーガ・スートラ」と、中世の「ゴーラクシャナータ」系の「ナータ派」で発展した「ハタ・ヨーガ」の多種多様な技法に立脚した正統的でアカデミックな「ヨーガ」です。  
ロナウラでは、1920年代にインドで始まった近代的ヨーガ研究の発祥の地としての一貫性を保った合理的なヨーガ理論と、スタンダードな技法体系が構築されています。   
また、宗教色・ヒンドゥー教色のない、ニュートラルで学術的な「ヨーガ」として、インドの教育・医療分野や政策レベルでも、ロナウラで構築された理論と技法が、実質的な「ヨーガ」のスタンダードと見なされて来ました。  
ロナウラのメソッドは一見地味なのですが、一度身に付けておくと、だれでも、一生マイペースで続けて行ける、合理的なシステムです。  
実習を続けて行きますと、通常、わたしたちが「ヨーガ」に期待する健康の維持・増進効果や、心身の不調へ対処する治療的な効果に、必要十分な結果が現れて行きます。 
さらには、「プラーナーヤーマ(呼吸法)」から「瞑想法」へと進むための心身のインフラが整備され、更なる精神的な進歩へと向かう内面的な基盤が、自然に築かれて行きます。  
「ヨーガ」のルーツはインドにあります。ヨーガに興味のある方は、何らかの形で「インド」との接点を持って行くことが有利です。 
特に、ロナウラで「ヨーガ」を学ぶことは、インドの伝統的で正統的な「ヨーガ」を理解するための最短コースになるでしょう。  
インドでの研修プログラムや、短期・長期のヨーガ留学について関心ある方は、どうぞ、ご相談下さい。適切なガイダンスとサポートが可能です。  
『カイヴァリヤダーマ』のオフィスとの調整や、最寄りのムンバイ空港への送迎の手配、また、日本語ガイドの手配も可能です。 

中間フィードバックの項目

次の項目で、6週間コース(CCY)フィードバックをお願いしました。
1)場所と環境 ①ロナウラという環境 ②カイヴァリヤダーマ研究所の施設 ③ゲスト・ルーム ④ダイニング・ホールでの食事 ⑤キャンパス内の生活
2)付属カレッジの授業について ①実習クラス(プラクティス) ②講義の内容 ③講師陣の印象 ④他の受講生(インド人・外国人) ⑤授業時間以外の過し方
3)研究所のキャンパスの外にて ①ガロテ博士記念セミナー(1月17日) ②ロナウラ・ヨーガ研究所訪問(1月24日) ③プネー訪問(1月31日)
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『カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ』
冬期6週間(CCY)コース・中間レポート① (S.F.さん)

「S.F.」さんは約7年間、病院で医療ソーシャル・ワーカーとして勤務された後、見聞を広め人生経験を深めるべく、現在、充電期間中です。
昨年9月にバンコク郊外の『パナ・ソム』での合宿セミナーに参加、10月・11月にかけてインド訪問、ウルリカンチャンの『自然療法アシュラム』と、ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』にビジターとして滞在。
その後タイに戻られ、11月の「ワンサニット2009」に参加、一度日本に帰国。1月からインドに短期留学。ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』で1月・2月の6週間コース(CCY)を受講。
3月に同マハーラーシュトラ州のイガットプリで「ヴィパッサナー(Vipassana)」の10日間コースに参加され、帰国されるご予定です。


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1)場所と環境

①ロナウラという環境

現在、季節が冬ということもあり、朝晩は少し冷えますが、
2月になり次第に暖かさが増してきました。

日中は、少し動くと汗ばむくらいで、自然に囲まれ清々しい環境です。

ロナウラ駅の近くにはマーケットもあり、生活用品もそろえることが
できますし、リゾート地なので、ホテルのおいしいレストランもあり、日常生活に特に不便を感じません。

ただし、停電は日常茶飯事です。

②カイヴァリヤダーマ研究所の施設

研究所を中心に、付属カレッジ、ヨーガ&ナチュロパティーの病院、アーユルヴェーダの施設、図書館、スワーミージのアシュラムなど、コンパクトながら色々揃っています。


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③ゲスト・ルーム


エアコン・ファン・シャワー・トイレ付のダブル・ルームを日本人とシェアしています。

部屋には収納棚もあり、定期的に掃除やシーツ交換をしてもらう
ことができ、清潔です。
部屋の外に出ると無線LANも入るので、インターネットへの接続も可能です。(時と場所によるようですが・・)

④ダイニング・ホールでの食事
付属施設のナチュロパティー、アーユルヴェーダの患者さん、ディプロマ・コースの外国人と同じダイニング・ホールで食事をしています。

雰囲気が面白いので、時々インド人生徒用の食堂にも行っています。

内容は、サブジ数種、ダル、チャパティ、ライス、野菜スープ or バターミルクが定番です。

朝食はウプマ、イドリー(米粉から作った蒸しパンのようなもの)など1週間の日替わりで楽しめます。

レモン、塩、マサラ、ペッパーなど自分の好みで加えることができ、おいしいです。ハーバル・ティーも飲むことができます。
 
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2)付属カレッジの授業について


①実習クラス(プラクティス)

ヨーガ・セラピーに精通した女性の先生から、とても詳しく、分かりやすく教えてもらっています。

アーサナ、プラーナヤーマ、ムドラー、バンダ、
クリヤのコンセプトも、伝統文献から丁寧に引用されます。

この間はクリヤのプラクティスで、
ダンダ・ダウティ、ヴァストラ・ダウティを初めて体験しました。

②講義の内容

・Yoga & Mental Health(ヨーガと心の健康)
・Traditional Yoga(伝統的ヨーガ)
・Yoga & Physical Education(ヨーガと体育教育)
・Teaching Methods (Practice Teaching)(ヨーガの指導方法)
・Structure & Function of Human Body(人体の構造・機能とヨーガの効果)
・Value Education(価値教育)
・Yoga Practices(ヨーガ実習)

講義は以上の7科目です。

上記以外に、消化についてやヨーガ・セラピーについてのゲスト講義もありました。
個人的な感想として、思った以上に英語のハードルが高く、なかなか講義の理解が難しいのが正直なところですが、先生が何をテーマに話していたか、ということ位は理解できるので、相方先生のコースで使った資料をフル活用しています。

講義の中では、
バガヴァット・ギーターや、サンスクリット語、インドの思想に関わること諸々が頻繁に出てくるので、インドで生まれ育っていないと分らないこと、インドに住んでいないと分らないこと、外国人では追いつけない感覚が沢山あるのだろう、
ということを感じています。

③講師陣の印象

先生を観察していると個性がはっきりしていて面白いです。言葉の問題に関しては、こちらの理解度を常に気にかけていてくださっています。
④ほかの受講生(インド人・外国人)

生徒は現在27名でその内外国人は9名です。

例年の話を聞くと、今回参加のインド人は落ち着いた
雰囲気の人が多いようです。職業はアーユルヴェーダの医師、体育教師、ラジオのDJ、サルサ・ダンサー、Army、学生など様々です。

外国人の内訳は、ドイツ人(医師)、イタリア人(理学療法士)、韓国人2名(共にヨーガ教師)、マレーシア人2名(主婦、会計士)と日本人3名です。

⑤授業時間以外の過ごし方

学生らしく図書館で勉強したり、インターネットをしたり、スワーミージのプージャに参加しています。

週末はマーケットに出かけたり、プネーに出かけたりと、
充実しています。


3)研究所のキャンパスの外にて

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①ガロテ博士記念セミナー(1月17日)
セミナーではヨーガとは何か?ということが切実に問われていました。

相方先生がおっしゃっていましたが、
インドでもやっと今ヨーガの定義が問われている状況なのに、日本をはじめ諸外国に広まっているヨーガと名のつくものは何だろうか、と考えずにはいられませんでした。

②ロナウラ・ヨーガ研究所訪問(1月24日) ロナウラ・ヨーガ研究所が行っている気の遠くなるような地道な作業に、「ヨーガ・スートラ」に出てくる「abhyasa-vairagya」という言葉を思い出さずにはいられませんでした。

個人の利益にとらわれず、ヨーガの智慧が正しく広まるために活動されていることに感銘を受けました。

③プネー訪問(1月31日)
相方ご夫婦にプネー観光に連れて行っていただきました。

プネー大学、博物館、石窟寺院、ガンディアンの精神性に満ちたシンプルライフ見学、南インド音楽のコンサート、ショッピングなど盛りだくさんでリフレッシュできました。

久々のショッピングに少々興奮して、ちょっとお金を使いすぎてしまった気もしますが、こういった欲に素直にしたがうことは、自分のバランスをとるのにまだまだ必要だなあ、と思った1日でした。
楽しかったです。 


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『カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ』
冬期6週間(CCY)コース・中間レポート② (N.K.さん)

「N.K.」さんは、ご出身地の広島でOL生活を送られてから、 ニュージーランドでワーキング・ホリデーを過ごされ、その後アメリカでヨーガのインストラクター・コースを修了、宮崎でヨーガ・スタジオを運営されています。
2008年11月の「ワンサニット2008(5日間)」に参加、その後、2009年6月の「穂高編2009」、10月の「沖縄編2009」、 11月の「ワンサニット2009(10日間)」に参加されました

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1)場所と環境

①ロナウラという環境

プネーから普通電車で1時間半、車 or 急行で1時間の場所に
あります。
かつてプネーやムンバイの人たちの避暑地だったらしく、リゾート・ホテル(と言っても、日本の様に豪華なホテルではないんですが・・・)が建ってますが、現在は、一時のブームも過ぎさり、ちょっと寂れたリゾート地という感じです。
しかし、リゾート地から一つの小さな街に発展してる感があり、学校の周りには新しい家が建設されてます。環境は、適度に田舎で緑が多く自然に囲まれています。

②カイヴァリヤダーマ研究所の施設
図書館、教科書を売っている本屋さん、オフィス、ナチュロパティー・コースの宿泊施設、アユールヴェーダ診療所、インド人のダイニング・ホール、講義の為の建物、売店、ガーデン、ハヌマーン寺院、スワーミージ・クティ(スワーミー=お坊さんが住んでおり、プージャー(祭事)を毎朝、夕行う場所)や牧場もあり、校内の敷地を牛が歩いてます。

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③ゲスト・ルーム
外国人とインド人は別れており、外国人は「ソー・ハム」という名前の施設に宿泊してます。

部屋はツインで、ベット、荷物入れ用の棚、机、トイレ、シャワー、 エアコンがあります。午後に掃除係の人が来てくれて、自分が部屋にいれば、掃除してくれます。

シーツは、こちらから申請すれば、週に1度交換してくれます。 ベットには、モスキート・ネットがついています。


④ダイニング・ホールでの食事 
 
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朝9時、昼12時、夜7時にご飯が出ます。 朝は、だいたいフルーツ、蒸して味付けした豆や、粟っぽい穀類のお粥が日替わりで出ます。

それプラス、ハーブ・ティーと言って、脂肪分を抜いたミルクのハーブティが飲めます。これは、脂肪分がないので、さっぱりしてて美味しいです。

お昼、夜は、だいたい、チャパティー、ダル(豆入りスープ)、 サブジ(野菜の煮物っぽいもの)、野菜のスープ、お昼は、それにサラダとラッシーが付きます。

味付けは、だいたい毎日同じマサラ味 (インドの香辛料を混ぜたもの)で、使っている野菜が違うだけという感じです。ブラック・ペッパー、塩、香辛料が置いてあり、自分で取って、好きに後から味付け出来ます。

毎日美味しく食事を頂いてますが、時々、シンプルで同じ味付けに飽きるので、ジャムを買ってチャパティに塗って食べたりしてます。

また、普段はインド人と外国人は、別々の場所で食事をしていますが、希望すれば、私達もインド人の生徒さん達が
食べてる場所でも食事が出来、そちらに行くと、普段食べてるものとちょっと違うものが食べれたり、床に座って手で食べる、というインド人の食事のスタイルを味わうことが出来て、とても楽しいです。
 
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そして、毎日ベジタリアンの食事を食べ、ヨーガを行い、規則正しい生活を送っているせいか、心が身体も落ち着いていて、軽く感じます。

また、普段は、毎朝、タング・クリーナーで舌を掃除しているのですが、学校に入ってからは、舌苔が殆ど付いてないので、タング・クリーナーの必要がなく、食べたものがきちんと消化されている感じがします。


⑤キャンパス内の生活

キャンパス内には、ディプロマの生徒さんや、ナチュロパティー、アユールベーダのパンチャ・マルマを受けてる人たちも
宿泊しており、食事の時や、移動中にすれ違ったりして、CCYコース以外の人たちとも知り合えて、楽しく過ごしてます。



2)付属カレッジの授業について
①実習クラス(プラクティス)
プラクティスは、男女別々に分かれており、週に2回、朝にクリアーのレッスンと、毎朝7時50分~9時15分までと、夕方5時~6時までの2回アーサナのクラスがあります。

アーサナは、今のところ、ブージャンガ・アーサナ、シャラバ・アーサナ、ヴィッパリータ・カラニー、ワックラ・アーサナといった、
相方先生が普段教えてくださる基本の流れのアーサナが多くあります。

だいたい、1レッスンで2個づつ位のペースでアーサナ、ムードラー、クリアー、呼吸法を消化しています。また、先生が一つ一つ、疑問が残らないようにしっかり教えてくださるので、しっかり身に付きやすいと思います。
 
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②講義の内容

内容は、多岐に渡っていて、解剖学、哲学、価値教育(日本の道徳に当たる様なサブジェクトだそうです)、ティーチング・メソッド、心理学、トラディショナル・YOGA
(アーシュターンガ・ヨーガについて)などがあります。

だいたいどの先生方も「Are you getting me ?」などと言って、
理解しているか確認してくれますが、自分の知識不足や、ヨーガの専門用語、サンスクリット語の単語、身体の臓器や筋肉の単語など、聞き慣れない単語が沢山あり、今の所、講義内容の20~30%位しか理解出来てない気がします。

③講師陣の印象

どの講師の方々も個性的で、それぞれ特徴があり面白いです。講義に熱が入ってくると、ヒンディー語になる先生もいたりして、その変わり具合が楽しいです。

また、殆どの講師の方々は、年配の方なので、豊かな経験とアカデミックな知識に基づいて教えて下さっている、という印象を受けます。


④他の受講生(インド人・外国人)

受講生は全員で27名おり、年齢層は18歳~50代までと幅広いです。インド人は、18名おり、男性、女性、半々の割合です。

外国人は、私達日本人3人の他に、医者のドイツ人の男性、フィジカル・セラピストのイタリア人の女性、ヨーガの先生をしている韓国人の女性と男性(各1名づつ)、アメリカ在住のインド人の主婦の女性、マレーシア出身で架橋の男性、女性(各1名)の計9名がいます。


⑤授業時間以外の過し方


普段は、ネットが繋がるので、ネットをしたり、キャンパス内にある売店でお菓子やお茶を売っているので、それを買って、住んでる場所が同じ外国人のクラスメート達とティータイムを楽しんだりしてます。

また、クラスメートで誕生日の人がいれば、インド人のクラスメートもみんな集まって、一緒にケーキを食べたり歌を歌ったり、お休みの日に学校の裏手にある山の向こうの湖にハイキングに行ったりして過ごしてます。 

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3)研究所のキャンパスの外にて

①ガロテ博士記念セミナー(1月17日)


ガロテ博士の命日に合わせて行われたセミナーで、ガロテ博士を偲んで、国内外からいろいろな方々が来られてました。

そして、ロナウラ・ヨーガ研究所に貢献された方々の授賞式があり、相方先生もM.Mガロテ先生(ガロテ博士の息子さん)から、表彰を受けてらっしゃいました。

またこの日に合わせて、ロナウラ・ヨーガ研究所から、
3年掛りで作成された本が出版され、その出版の祝いも兼ねたパーティーとなってました。
相方先生のお誘いでセミナーに参加させて頂けて、ガロテ博士記念セミナーの雰囲気を味わう事が出来、貴重な1日となりました。

②ロナウラ・ヨーガ研究所訪問(1月24日) 
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相方先生がM.M.ガロテ先生(ガロテ博士の息子さん)にアポイントを取って下さり、先生方と私達(CCYの3人の日本人)、そしてCCYの外国人生徒3名、ディプロマの生徒さん達3名と一緒にみんなでロナウラ・ヨーガ研究所を訪ねました。

研究所では、ガロテ先生と研究所のスタッフの方が、私達を温かく迎えて下さり、サンスクリット語で書かれた昔の貴重なヨーガの文献の原本を見せて下さったり、ロナウラ・ヨーガ研究所で行われている研究内容を詳しく説明して下さいました。
ロナウラ・ヨーガ研究所が行っている研究内容の一つに、ヨーガに関する昔の資料を集め、サンスクリット語を訳し、ヨーガの研究に引用出来るように校訂版を作成するというプロジェクトがあるのですが、
校訂版を作成するには、1つの事柄に対して10個以上の文献からの情報が必要だそうで、実際にオフィスで作業してる姿を見せて頂くと、まず、文献を集めることから始まり、サンスクリット語を英語に訳し、
10個以上の情報を集め・・・・と、
とても気の遠くなるような作業をされてるのがよく分かりました。しかし、ロナウラ・ヨーガ研究所がこの作業を行うことは、ヨーガのスタンダード化を図るのに必ず必要な作業だと感じました。

そして、その使命を果たせるのもロウラ・ヨーガ研究所に他ならない様に
感じました。
また、帰り際に、ガロテ先生からスワーミー・クヴァラヤーナンダ・ジがガロテ博士に宛てた手紙の一つ一つを訳した本を頂き、とても嬉しかったです。

その本には、毎ページごとに
スワーミー・クヴァラヤーナンダ・ジとガロテ博士の顔写真があり、手紙の内容と共に、本のページを捲るだけでも、お二人の間にあった温かい信頼関係が伝わってきます。

③プネー訪問(1月31日) 

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相方先生が前もってプナー観光のプランを組んで下さり、朝は、プナー大学のイギリス時代に立てられた古い建物、丘の上にあるパルヴァーティ寺院、ハヌマーン寺院、岩を掘って作ったシヴァ寺院、シャーニワル・ワーダという古いお城の城壁(写真)を訪れ、ランチに先生オススメのピザとアイスクリームを頂きました。

そして、午後からは、
ガンディーが自分で糸を紡いで布を作ったように、その思想を引き継いで手作りで布を作っている「Kaddhi」というブランドのお店に行ったり、先生オススメの「Fabindia」というお手頃な値段のパンジャビ・ショップへ連れて行って頂き、ショッピングを満喫しました。

夕方は、先生のお知り合いでガンディアン(ガンディーの教えに従う人達)のゴレ先生宅にお邪魔させて頂き、奥さんが用意してくださったスナックとチャイを頂き、ガンディアンの生活を見させてもらいました。

ゴレ先生ご夫妻は、普通の住宅地に住んでいながら、ご自分で家を建てたり、庭にはアーモンド、ココナッツ、マンゴー、
パパイヤの木などがあり、ソラー・パワーでお湯を沸かし、庭の木の蜂の巣から蜂蜜を採りと、無理なく自給自足に近い生活をされてる姿が印象的でした。

更に夜は、南インドの音楽のコンサートを聞きに行くという流れで、本当に内容盛り沢山の一日でした。久しぶりにロナウラを離れ、ショッピングを楽しんだり、文化的な事に触れて、気分転換になりとても充実した一日になりました。

また、プナー在住20年の相方先生ならではのプナー&インド事情の話や、ヒンドゥー教の神々の話を聞くことが出来、
とても興味深かったです。


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『カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ』
冬期6週間(CCY)コース・中間レポート③(Y.E.さん)
「Y.E.」さんは、昨年2月に12年勤務された会社を退職され、現在充電期間中です。

2006年1月と2006年7月のタイの「ワンサニット(5日間)」にご参加、2006年12月のロナウラの「カイヴァリヤダーマ第5回国際会議」と、会議前のリシケーシュへのスタディ・ツアーと会議後2007年1月の1週間の「プラーナーヤーマ・コース」にご参加。

その後、
2008年6月「穂高編2008」
2009年6月「穂高編2009」
2009年10月「沖縄編2009」
2009年11月「ワンサニット2009(10日間)」に参加されています。

「Y.E.」さんのご主人もヨーガに興味をお持ちで、2006年12月の「カイヴァリヤダーマ第5回国際会議」、「穂高編2009」「沖縄編2009」にご一緒に参加されています。

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1)場所と環境
①ロナウラという環境

デカン高原にある避暑地で、ムンバイから車で移動する道中は、雄大な美しい山々を見ることができました。

周辺にはリゾート・ホテルがあり、週末は結婚式などで花火もあがってにぎやかです。

今回4年ぶりの訪問ですが、町にはカフェやちょっと高級なフード・コートができたり、また映画館もできたようです。

マーケットはコンパクトで、買い物がしやすく必要な日用品が揃います。チキというお菓子が名物で町にはチキ屋さんがたくさんあります。

朝晩少し冷えるときもありますが、毎日晴れて気持ちがいい天気が続いています。

②カイヴァリヤダーマ研究所の施設
大きな敷地にナチュロパシー(自然療法)やアユールヴェーダのクリニックも併設され、トリートメントを受けにいろんな国から多くの人たちが来ています。

私も休日にアユールヴェーダの全身のオイル・マッサージとハーバルサウナを受けました(1時間400ルピー、1000円弱)、気持ち良くほぐされました。

スワーミージのクティーもあり、朝と夕方に行われるPujaという儀式にも参加することができます。クティーの隣には牛舎があり、昼間は立派な牛たちが放され、草を食んでいたり、人懐っこい犬たちが寄ってきたり、時々ロバやヤギもいたりと、授業のあるSKYPという建物まではのどかな風景が広がっています。

敷地内に先生方やスタッフのご家族のお宅もあって、夕方には子供たちの声もにぎやかで、夕暮れに家族の風景を見るとホットします。

③ゲスト・ルーム

私達外国人はSohamという寮で2人づつ相部屋で滞在しています。私のルームメイトはイタリア人でカイロプラクティスの女性です。休み時間にはお隣さんたちとみんなでお菓子や果物の分けあったりしながらお茶を楽しんでいます。みんな親切です。

シャワーは熱いお湯が出ます。部屋の外のテラスではちょっと弱めですが無線LANがつながり、Skypeで家族たちとも話せるので助かっています。
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④ダイニング・ホールでの食事

インド人用と外国人のダイニングホールが別れています。朝食にはフルーツ、そしてウパマやイドリといった南インドの料理が出ているようです。

お昼と夜はチャパティーとご飯、サブジ(野菜のカレー炒め)とダル(豆のスープカレー)です。初めの頃は嬉しくて食べ過ぎたりしていたのですが、だんだんスパイスに疲れはじめたころから、クラスメート達から日本の「ゆかり」や韓国のコチュジャンや韓国海苔を分けてもらったりして楽しんでいます。
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⑤キャンパス内の生活


クラスは月曜日から土曜日までです。毎日の以下のような日程です。

7:50~ 9:15 プラクティス
9:30~ 朝食
10:00~11:00 講義
11:00~12:00 講義
12:00~ 昼食
13:30~14:30 講義 または図書館で自習
14:45~15:45 講義
17:00~18:00 プラクティス
19:00~ 夕食

ディプロマコース受講中の日本人2名の先輩がいらっしゃり、学校生活や授業、試験のことなどいろいろとアドバイスや
サポートしてもらいながら、また昨年末タイの相方先生のセミナーに一緒に参加した2名の仲間達も一緒なので心強く、毎日忙しいながらもキャンパス生活を楽しく過ごしています。


2)付属カレッジの授業について

①実習クラス(プラクティス) 男女に分かれて、女性のディクシット先生に教えていただいています。朝7:50~9:15と夕方17:00~18:00と2回あります。

ディプロマのクラスの後のため朝はすこしゆっくり始まります。ゲーランダ・サンヒターやハタプラディーピカーなどの古典文献に沿って、技法やアーサナの効果など分かりやすく細かい説明があります。

火曜日と金曜日の朝はクリヤ・デーで、ネーティ(ジャラ・スートラ)とダウティ(ボウマン、ダンダ:ゴムパイプでの胃の洗浄法、ヴァストラ:布での洗浄法)を実践しています。

昨年末の相方先生のタイでのセミナーでスートラ・ネーティやボウマン・ダウティを教えていただいていたので、新しい技法もあまり構えず挑戦できクリヤの爽快感を実感しています。

先生とアシスタントのミーナさんが1人1人丁寧に確認してポーズを直してくださったり、みんなの体調を確認しながら、授業の後で疲れ気味のときはシャバーサナを長めに取るなど調整してくださって、とても気持ちがいい時間です。
 
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②講義の内容
受講している授業は、
①ヨーガと体育教育(Physical Education/Teaching Method)
②人体の構造と機能(Anatomy & Physiology)
③伝統的ヨーガ(Traditional Yoga)
④ヨーガと価値教育(Value Education)
⑤ヨーガと心の健康(Mental Health)
⑥指導法(Teaching methods for Yogic practice)

プロジェクターなどで説明してくださり理解がしやすい授業と、口頭の説明だけでよく分からない授業と大きく分かれてしまっています。

相方先生のセミナーで、いかに日本人に消化しやすく、大切なポイントを絞り教えてくださっているかを改めて実感しています。

そして授業に集中できるかどうかは、心身の健康が一番大切なことを感じています。

指導法の授業では、1人20分で1つのアーサナを教えるデモ・レッスンのテストが始まりました。みんな個性豊かで特にインド人のクラスメート達は発表することに慣れていて、20分間を最大限に利用してすばらしいレクチャーを披露してくれています。生徒役のみんなも協力的で温かい空気が流れています。

③講師陣の印象

先生方もみなさんとても個性的で、熱く講義をしてくださります。目を閉じてマントラを唱え心を整えてから授業が始まります。

ノートに写すことに一生懸命になっていると、「頭で理解するのではなく、心で感じなさい。」とよく言われます。時々ゲスト・レクチャーもあり、糖尿病専門のコンサルタントの先生が来られて生活習慣病の話をされたり、外部から来られた
スワーミージの瞑想のレクチャーもありました。

クラス・メート達も熱心で、興味深い授業は休み時間を返上して追加のレクチャーをお願いして、先生もそれに応えてくださったりと、後半にはいってラストスパートがかかっています。


④他の受講生(インド人・外国人)
受講生は全部で26名(男性10名、女性16名)。 女性は自分も含め7名が既婚者で、お子さんがいるお母さん達もいて励まされています。

外国人は9名(男性3名、女性6名)、韓国人男女(ヨーガの教師)、マレーシア人男女(会計士・主婦)、ドイツ人男性(医師)、ドイツ語が母国語のイタリア人女性(カイロプラクティスト)、そして日本人女性です。

職業をもった人も多く、クラスの雰囲気は落ち着いています。 ヨーガを教えている人たちだけでなく、医師、アユールヴェーダのドクター、元ラジオのDJ、陸軍や海軍、体育の教師、会計士、ヴィパッサナー・センターのスタッフなどいろんな職業の人たちが集まっています。


⑤授業時間以外の過し方

授業は月曜日~土曜日までで、日曜日は外出できます。外国人のクラス・メート達とすぐ裏の山を越えて、そこに広がる静かな湖でピクニックをしたりなど楽しんでいます。

コースがスタートして間もなく、マレーシアとインド人女性の誕生日があり、夕飯の後にクラス・メートみんなで誕生会もありました。

元ラジオDJの男性がバジャンという賛歌をハウモニウムの演奏とともに歌ってくれ、私達日本人もリクエストに応え「上を向いて歩こう」を歌い、と交流が深まりました。

火曜日の夕方はシタールという楽器の演奏を聞きながらの瞑想会にも参加できます。いろんな神様のお祭りもあってプージャが開かれたりと、イベントが満載です。

3)研究所のキャンパスの外にて
①ガロテ博士記念セミナー(1月17日)
1月15日に学校が始まってすぐの日曜日、M.L.ガロテ先生の命日に毎年開かれる記念セミナーに参加させていただきました。 
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ロナウラにあるプールつきの豪華なホテルで開催され、タブラやシタール、フルートなどインドの古典楽器の演奏で会が始まりました。

南インドから来られたのスワーミージが2時間近く熱い講演をされ、インド人の聴衆のみなさんがスタンディングで拍手喝采という一幕もあり、とても熱気が溢れていました。

相方先生もロナウラ・ヨーガ研究所への長年のご貢献に対して表彰を受けられ、みんなで大きな拍手とカメラのシャッターをきりました。

ガーデンで豪華な昼食をいただいて、先生にここ2、3年のインドでのヨーガの動向などのお話を伺いながら、楽しい1日を過ごさせていただきました。


②ロナウラ・ヨーガ研究所訪問(1月24日)

記念セミナーが開かれた翌週に研究所に案内いただき、マンマット・ガロテ先生と、もう1人の研究員の方のお話を伺うことができました。

気が遠くなるような地道な研究の作業で、古来から継承されてきたヨーガの知恵が正しく広まるよう尽力されていました。その書籍をご紹介いただいているのは、本当にありがたいことと、改めて実感しました。


③プネー訪問(1月31日)
プネーは古い歴史が残り、文化水準も高い都市で、外国人にも住みやすそうで、日本の横浜のような雰囲気の街でした。相方先生ご夫婦が細かく予定を立ててくださり、ラトールさんが一緒に観光案内をしてくださいました。

まずプネー大学を見学、構内のカフェで先生のお話を伺いながらチャイと美味しいクッキーをいただいて、その後は小高い丘にあるパールヴァティのお寺と博物館、2000年程前に岩を彫って作られ今もなおプージャが行われているという洞窟のシヴァ神のお寺を参拝、城壁の残る公園、そしてショッピング、お昼にはピザ・ハットでピザ、その後はアイスまでいただきました。水牛の牛乳で作られているそうで、濃厚で美味しかったです。
 
夕方には相方先生ご友人のゴレ先生のお宅にお邪魔しました。ご夫婦で温かく迎えてくださり、夕暮れの中お茶をいただきながら、都会の住宅地の中でのガンディアン(カンディー主義者)の生活を垣間見せていただき、ほっとする時間を過ごしました。

最後は南インドの音楽を満喫しと、とても贅沢でご褒美のような1日でした。

相方先生ご夫婦に大きなサポートをいただきながら、おかげさまでカイヴァリヤダーマの短期留学を満喫させていただいています。ありがとうございます。

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