2011年3月22日火曜日

東北関東大震災のお見舞い


こんにちは。
みなさん、お元気でお過ごしでしょうか。

3月11日(金)に発生した
東北関東大震災から10日以上が経過しました。

前例のない
巨大地震と大津波にあわれた
被災地のみなさまに、
こころからのお見舞いを申し上げます。

直接の被災地だけでなく、
日本全土への間接的な影響も甚大な
未曾有の国難になりましたが、

各界の関係者のご尽力により、
一刻も早く事態が好転して行くことを
願っております。

未だに
断続的な余震が続いているようですし、
まだ何か起こるかも知れない、という
不安な気持ちの方もおられると思いますが、

このような不幸な時期を
お互いの協力といたわり合いで乗り越え、
無事、復興活動が軌道に乗り、
今の不安が新たなる希望へと
昇華されて行くことを願っています。

海外でも、
苦難になればなるほどお互いを助け合い、
秩序ある行動を示す日本人を賞賛する
論調が大勢です。

危機のときに発現される日本の文化力は
世界に誇るものでしょう。

絶望の時にこそ、
さらなる希望に向かって進むことが出来るのが、
精神の強さです。

原発事故による放射能の影響への懸念や、
大震災のストレスによる心身の疲労軽減のために、
一時的な国外疎開も選択肢にできる方は、
どうぞ、バンコクの方においで下さい。
歓迎いたします。

地震・津波は自然災害ですが、
それに続いた福島第一原発の事故は
わたしたちが生きている現代文明社会が抱える
潜在的な矛盾の顕在化のようです。

すでに起きたことは、起きたことであり、
過去に遡って取り返すことは無理です。

また、
現在進行形で起きていることを
押し止めることも、むつかしい。

起きるべく条件が揃ったことは、
現実に起きなければならないのが
この世の道理です。

しかし、
まだ起きていないことは、回避が可能です。
(heyam duhkham anagatam ヨーガ・スートラ:II-16)

まだ起きていない困難を無事回避するには、
次の一連のプロセスの迅速な実行が必要です。

・過去の経験からのデータ整理
・現状の的確な把握と分析
・次に起りうることの広範囲な予測
・次に起す具体的な行動の制御

以上のすべてのプロセスは
「マインド」で起きる事象です。

そして、ヨーガの主題は、
どのような環境で、どのような状況にも
対応できる最適化された「マインド」を
養成して行くことです。

パタンジャリの「ヨーガ・スートラ」は
「マインド」の動作と制御への
インド的理論モデルを提示しています。

「ハタ・ヨーガ」の体系は、
「マインド」の最適化へ適応可能な多様な技術を
集大成しています。

古代でも、中世でも、近代でも、
この地球で行われる人間の営みには
多大なリスクが伴って来ました。

自然環境は、本来、人間に過酷なものです。

そして、
自然環境を科学技術で
克服しようとして来た近代文明には、
しばしば重大な副作用があります。

長いインドの歴史の中で
考案され、体系化され、継承されてきた
ヨーガの理論と技術は、

わたしたちの誰にでも応用が可能である、
有益で貴重なインドの文化遺産です。

先行きが、ますます不透明な時代です。

そして、
不具合と不都合と不条理にあふれている
「現実」を生きることが、わたしたちの運命です。

今、わたしたちが出来るベストのことは、
さらなるヨーガの理解と研鑽に注力することに
思えるのです。

「現実」に押しつぶされることなく、
「現実」から遊離することもなく、
「現実」と共に歩いて行く。

どのような環境で、どのように生きていても、
からだが病気になることなく、
こころが鬱に沈むこともなく、

淡々と、醒めた意識で、
前向きに、生産的に生きて行っている。

いつも、
自分自身に適切で、
回りのみんなにも適切な判断と行動を
自然に選んで行っている。

そのような、
人生の理想に近付いて行く具体的な手法が
ヨーガには、確かに含まれています。


buddha
H&H
  
 

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