2月24日(木)から3月18日(金)までの3週間余りの日程で、プネー郊外・ウルリカンチャンにある「ニサルゴープチャール(自然療法)・アシュラム」で自然療法の研修を受けられた、東京在住の田渕英三さん(85歳)のフィードバックです。
【プロフィール】
①住まわれているところ
東京都練馬区在住
②現在されていること(仕事・勉強 etc.)、今までにされて来たこと
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
68歳まで文科系サラリーマン生活、学生時代からサッカーに専念、
会社生活ではテニスも始めました。
小さなおりがみを作っており、子供たち幼稚園や、
デイケアセンターに、逢う人ごとにくばっています。
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
ヨーガを始めたきっかけは、サラリーマンをおわり、歳をとってくると、
スポーツもできなくなる。
それに両膝をひどい捻挫をしており、正座もできないぐらいになっている。
これではいけない、ヨーガがからだに良いらしいからヨーガを始めようと
59歳のときからヨーガを始めました。
おかげで正座もできるようになり、
そればかりか、サラリーマン生活のストレスで、
お酒ばかり飲んで慢性の胃潰瘍で、病院にもいかなくなっていましたが、
薬も飲まずにヨーガをしていると知らぬ間なおっていました。
タバコも酒もやめました。
このようなことからヨーガに熱中、
「わが人生はヨーガなり」の旗を掲げて、ヨーガの教師となり、
ヨーガを教えるようになりました。
とくに呼吸法を中心としています。
呼吸法の本も出版いたしました。
腹式呼吸の誤解を解く―呼吸法 [単行本]
田渕 英三 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E8%85%B9%E5%BC%8F%E5%91%BC%E5%90%B8%E3%81%AE%E8%AA%A4%E8%A7%A3%E3%82%92%E8%A7%A3%E3%81%8F%E2%80%95%E5%91%BC%E5%90%B8%E6%B3%95-%E7%94%B0%E6%B8%95-%E8%8B%B1%E4%B8%89/dp/4861281083/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1301212436&sr=8-1
単行本: 114ページ
出版社: 新生出版 (2005/12)
ISBN-10: 4861281083
ISBN-13: 978-4861281082
発売日: 2005/12
⑤ヨーガへの期待や展望
85歳のいま身体は衰えるばかりですが、
精神性はますます深まりヨーガの道に専心し、
死に至るまで、一歩でも神さまに近づけるように修行あるのみです。
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●今まで参加されたプログラム
田渕さんは今までに次のプログラムに参加されています。
2000年08月M.L.ガロテ博士・京都セミナー
2004年02月第1回バンコク・ヨーガ・カンフェレンス(ガロテ博士ゲスト)
2006年01月第1回ガロテ博士記念カンフェレンス(ロナウラ)
2006年12月第5回カイヴァリヤダーマ・カンフェレンス
2007年01月プラーナーヤーマ・コース(カイヴァリヤダーマ)
2007年08月「ワンサニット2007」
2008年06月「穂高編2008」
2008年08月「パナソム2008」
2009年02月「ロナウラ2009」(カイヴァリヤダーマ+ウルリカンチャン)
2009年06月「穂高編2009」
2010年06月「穂高編2010」
2011年03月「ウルリカンチャン・自然療法2011」
●「ニサルゴープチャール(自然療法)・アシュラム」について
→ http://www.nisargopcharashram.org/
NISARGOPCHAR GRAMSUDHAR TRUST
Uruli Kancan - 412202, Dist.Pune, Maharashtra (India)
「二サルゴープチャール・アシュラム(Nisargopuchar Ashram)」は、1946年4月に設立された、インドで初めての自然療法専門の滞在型医療施設です。プネーから東に30キロのウルリカンチャンという農村地帯の田舎町にあります。
「二サルガ」は自然、「ウプチャール」が療法、両者を合わせて、「二サルゴープチャール」は自然療法という意味になります。
ウルリカンチャンの「二サルゴープチャール・アシュラム」は近代インド建国の父であり、インドにおける近代自然療法の父でもある「マハートマ・ガンディー(1869-1948)」によって設立、自給自足・自主独立を是とするガンディー思想を実践するガンディーアン・アシュラムでもあります。
近年、自然療法への関心の高まりから宿泊施設が増築、現在アシュラムには200ー250名が滞在可能です。年間ではおよそ6000人がアシュラムで自然療法の指導を受けるために訪れています。
自然療法は、食事療法と自然界の構成要素である5大元素(空間・風・火・水・土)の活用による自然治癒力の活性化により、病気の治療と健康の増進を図る医療です。
自然療法は人間が作る医薬品(薬草類を含む)を一切使しない治療法です。インドの伝統医学のアーユルヴェーダとは理論も手法も異なりますので、両者の違いの理解が必要です。
非暴力思想によってイギリスからのインド独立を指導したマハートマ・ガンディーが自然療法の実践者でもあったことから、独立当時からインド政府・厚生省の医療政策でも自然療法には特別な地位が与えられて来ました。
現在、自然療法はヨーガを組み合わされ、厚生省AYUSH局で「ヨーガと自然療法」として、政府の認定する5つの医療体系のひとつとして積極的に推進されています。
●参考文献
自然療法とマハートマ・ガンジーの健康思想については、次の著書が日本語で入手可能です。
ガンジーの健康論(1982年)
M.K.ガンジー著, 岡 芙三子訳、283ページ、
編集工房ノア
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E8%AB%96-1982%E5%B9%B4-M-K-%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC/dp/B000J7G2ME/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1231818308&sr=8-1
●アシュラムの日課
5:00 起床
5:15 - 6:15 ヨーガ 1stセッション(プレラナ・マンディール)
6:15 - 7:15 ヨーガ 2ndセッション(プレラナ・マンディール)
6:00 - 7:00 ヨーガ 2ndセッション(スムルティ・マンディール)
7:30 - 8:00 肥満のためのヨーガ
7:00 - 8:30 ハーブ・ティーとジュース
8:30 - 9:00 日光浴、泥療法
9:00 - 9:30 アムラ、ハルディ、ウィートグラス草のジュース
9:00 -11:00 水療法、磁石療法
10:30 -12:30 昼食
12:30 - 1:00 額の上の泥パック
1:00 - 2:00 沈黙の時間
2:15 - 2:45 プラーナーヤーマ 特定のヨーガ・セッション
2:15 - 4:30 指圧療法/ニューロ・セラピー(Neurotherapy)
3:00 - 4:15 ハーブ・ティー/ジュース/図書館
4:15 - 5:00 自然療法、ヨーガ、健康に関する講義
5:00 - 5:15 新来者のための歓迎ミーティング
5:30 - 6:30 夕食
6:30 - 7:00 夕方の散歩/自由時間
7:15 - 8:00 夕べの祈り
8:00 - 9:00 自習(Swadhyaya)/思索
9:30 以降 沈黙
過去にウルリカンチャンに滞在され、自然療法の研修を受けられた日本人の方のフィードバックがこのブログでまとめて閲覧できます。
→ ヨーガと自然療法
●インドで研修・フィールドワーク
健康で充実した、生き甲斐のある人生を送ることは、わたしたちみんなの願いです。健康という観点からアプローチしても、インドには、ヨーガ、自然療法、アーユルヴェーダと言った、興味の尽きないリソースが豊富にあります。
人間の健康についての洞察を深めるにも、インドは絶好のフィールド・ワークの場所です。インドでの研修プログラムや、短期・長期のヨーガ留学について関心ある方は、どうぞ、お気軽にご相談下さい。適切なガイダンスとサポートが可能です。
最寄りのムンバイ空港への送迎の手配、また、現地での日本語サポートの手配も可能です。
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インドで自然療法2011
2月24日(木)ー3月18日(金):3週間のプログラム
(田渕英三さん、東京在住)
2月24日(木)から3月18日(金)までの23日間にわたり、福岡県在住で対馬で塩つくりをしている橋本清澄さんとインドに行き、ウルリカンチャンにおける自然療法アシュラムに滞在、(アシュラム宿泊は20日間)の模様をご報告いたします。
【ニサルゴプチャール(自然療法)アシュラムについて】
①ウルリカンチャンという環境とアシュラムの施設
インドのムンバイから車で4時間ぐらいでプネーの街につき、
さらに車で1時間ほどのところがウルリチャンカンというところです。
プネーからは電車も通っていますが、
やはり1時間ほどかかります。
②ゲスト・ルーム
この自然療法のアシュラムは
マハートマ・ガンジーが開いたといわれております。
2人または1人住まいの、ゲストルームの館が
広い公園の中に100軒ばかり散在しています。
常時2~300人泊まっているのではないでしょうか。
各館ともベッドが1つか2つで、
蚊帳、網戸、トイレとシャワーの部屋と2部屋。
天井扇風機はありますが、クーラーはありません。
昼間外が暑くても、部屋の中は乾燥していてひんやり。
夜は毛布1枚で寝ます。扇風機は消します。
2日置きぐらいに部屋の掃除。
1週間に1度はベッドのシーツをかえにきてくれます。
始めのチェックインのときに、事務所で医者の診断があり、
自分の身体の不具合のところを申し述べて、
どんな療法をしたら良いかを教えてもらいます。
日本語の解るガイドのラトールさんに
ついてもらいますから、何の心配もいりません。
このときにしっかり指導書に書いてもらうことです。
指導書のファイルは食事のときも、
治療のときもいつも持ち歩きます。
私の場合、
泥を全身にパックして太陽にあたる療法は書いてないのに、
現場でさせようとしたので、
もう1度先生に「するな」と書いてもらって、
しないようにしました。
私の食事は砂糖禁止、ベジタリアンで。
スープ、野菜の煮物、木の実のすりつぶしたものなど。
ごはんは、やわらかく焚いたものが時々です。
食事は10時半と5時半の2回、
鐘が鳴って、みな食堂に並び、よそってもらいます。
いつも先生に書いてもらった指導書の、
ファイルを持っています。
わたしは生野菜は禁止でした。
7時半と4時頃にジュースがあり、
人参ジュース、または果物ジュースがあります。
食堂の水か、事務所の漉した水は飲んで良く、
部屋の水は飲みません。
食事とジュースは食券でします。
560ルピー(1200円ぐらい)で10日間ぐらい充分です。
また宿泊の費用は、
3週間で20,000円ぐらいだったでしょう。
④アシュラムで提供されているプログラム
⑤ご自分の健康を考えるために有益だった点
私の場合の治療は、
ニームのオイルでの全身マッサージが皮膚の乾癬に。
立ったままで前後の全身に蒸気を噴射して、
その後膝に冷湿布で両膝の治療でした。
また腰湯もあり、浣腸が1日おきにありました。
皮膚の乾癬は、赤みがすこし薄れ、かゆみがすこしとれました。
また膝の痛みも軽くなり、歩くのがすこし楽になりました。
橋本さんは腰の痛みが軽くなったようです。
油と湿布の道具は、
アシュラムの外に出てすぐ横の店で買い求める
(出入りには黄色の通行証を持たされる)。
⑥ウルリカンチャンに行かれた意義はあったか
一昨年も1週間ほど逗留したのでしたが、
1週間では分からず、今度は3週間でほんとう
に意義がありました。
⑦今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス
みなさん命の洗濯のつもりで行かれることを
おすすめいたします。
散歩するだけで気持ちがよいのですが、
時間は十分ありますので、
なにか本を持っていかれることをおすすめいたします。
わたしは、サンスクリット語を習っており、
デーヴァナーガリーの文字の書き取り練習をしておりました。
⑧JLS(Japan Language Service)のラトール氏の対応
帰りはアシュラムからプネーのラトールさんの家まで
車でつれていってもらい、
お家におじゃまして、奥さんお嬢さんにもお会いし、
しばらく休憩お茶をよばれました。
また、お家で記者の女性の訪問を受けて
ウルリチャンの印象など取材されました。
⑨総括・その他
相方様終始お世話になり誠にありがとうございました。
おかげで大きな収穫を得ることができました、
深く深く感謝もうしあげます。
在印度中は、インド人から、日本人とみるたびに、
地震、津波は大丈夫だったかと問われてばかりでした。
アシュラムでは、
写真家の松本栄一さんご夫婦にお会いし、
また、カイバリヤダーマの6週間コースを受けて、
疲れ直しの女性、Y.Tさんと、S.T.さんにも
お会いいたしました。
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