2011年3月31日木曜日

カイヴァリヤダーマ研究所の6週間コース2011(1)

カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ
冬期6週間コース(CCY)総括レポート

期間:2011年1月15日-2月25日

ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」の付属カレッジで1月・2月に開講された冬期6週間コース(CCY)を受講された、東京在住の「Y.T.」さん(女性)のフィードバックです。
 
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「Y.T.」さんは趣味のヨーガ歴十数年、ヨーガの世界観や瞑想に興味を持たれています。インドは2度ほど短期旅行で訪問されており、今回はインドでヨーガに専念してみたい、というお気持ちで、「カイヴァリヤダーマ」の6週間コースを受講されました。その目的は十分に達成されたようです。

また、「Y.T.」さんはアメリカ・台湾への留学歴がおありで、英語が堪能です。現在もフリーで英語関係のお仕事をされています。


付属カレッジのコース
カイヴァリヤダーマ研究所の付属カレッジでは、以下のようなコースが開講されています。

「6週間集中コース(CCY)」はエントリー・レベルのプログラムとして、インドでも最もスタンダードで信頼されているアカデミックなコースです。

このプログラムは、もともと現役の学校教員が夏期休暇中にロナウラでヨーガ教育の6週間の集中研修を受けて、学校教育の現場にヨーガを導入することを目的に組み立てられたものです。

ヨーガを自分のライフ・スタイルに取り入れて行くための必要十分な基礎知識が提供されますし、伝統的ヨーガへの洞察や、効率的なヨーガ指導のための枠組みも紹介されます。

外国人にとっても、「カイヴァリヤダーマ」のCCY受講は、インドでのヨーガ学習の、最適で必要十分なプログラムとなります。今までに日本人の方も30名余りが受講されています。

G.S.College of YOGA and Cultural Synthesis,
(Recognised by NCTE, Govt. of India)
Kaivalyadhama Yoga Institute, Lonavla - 410403
ウェブサイト: www.kdham.com

①6週間集中コース(CCY) 期間:6週間(1月15日ー2月24日、5月2日ー6月11日)

受講資格:高卒以上
年齢制限:40歳まで(外国人には適用されず)
申込締切:12月15日(1月コース)、3月31日(5月コース)
受講料(宿泊・食事込):留学生1000ドル

②4週間上級集中コース(ATTC)
期間:4週間(3月15日ー4月15日)

受講資格:ヨーガ教師歴2年以上
申込締切:3月5日
受講料(宿泊・食事込):留学生1500ドル

③ディプロマ・コース(ヨーガ教育DYEd専攻)

修業期間:1学年(7月16日開講、翌年4月20日まで)
入学資格:大卒(理系・文系を問わず、卒業成績45%以上)
年齢制限:35歳まで
申込締切:5月末
授業料(宿泊・食事込):留学生4300ドル(2人部屋共有)
(インド中央政府厚生省AYUSH局の奨学金給付対象)

④ディプロマ・コース(ヨーガ・セラピーDYT専攻)


修業期間:1学年間講義+半年間インターンシップ(8月開講)
入学資格:大卒(理系卒業成績60%以上、DYEd卒業成績55%上)
年齢制限:45歳まで
申込締切:7月末
授業料(宿泊・食事込):留学生6000ドル(2人部屋共有)


日本人対象4週間コース(ATTC)の企画

上記の常設コースに加えて、カイヴァリヤダーマ研究所で日本人の方を対象にした4週間コースの実施を予定しています。例年3月・4月に4週間で実施されているATTC(Advanced Teacher Training Course/上級トレーニング・コース)の枠組みをベースにしたプログラムです。

対象は、日本でヨーガの指導に携わっている層の方で、すでに、ロナウラのヨーガ理論とスタンダードな技法群を理解されている方を前提としています。

日程:未定(2012年1月以降)
期間:4週間
定員:20名前後
対象:ヨーガの指導に携わっている方
内容:カイヴァリヤダーマ研究所のATTC(上級トレーニングコース)
施設:カイヴァリヤダーマ研究所
講師:付属カレッジの教授陣+DYEd日本人卒業生
費用:カイヴァリヤダーマ研究所の規定(通常ATTCは1500ドル)

希望者の方が規定数に達する見通しが立てば、さらに、具体的な企画を進めたいと思います。


☆☆☆☆☆

インドでの研修プログラムや、短期・長期のヨーガ留学について関心ある方は、どうぞ、ご相談下さい。適切なガイダンスとサポートが可能です。

「カイヴァリヤダーマ」のオフィスとの調整や、最寄りのムンバイ空港への送迎の手配、また、日本語ガイドの手配も可能です。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ
冬期6週間(CCY)コースのフィードバック
東京在住のY.T.さん

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【コース全般のフィードバック】


1)場所と環境


①ロナウラという環境


ムンバイの人たちが避暑に来るというリゾート地だそうですが、ロナワラ駅も学校周辺も辺鄙な雰囲気です。

駅のまわりが「マーケット」と呼ばれる繁華街で人は多いですが、個人経営の小さなお店ばかりです。それでも必要なものは揃います。

②カイヴァリヤダーマ研究所の施設


かなり広いです。授業やプラクティス(アーサナ、プラーナーヤーマの実習)の行われた新しい建物が、ゲスト・ルームから歩いて15分くらいのところにあるので、遅刻しないように気をつけていました。

③ゲスト・ルーム

十分な広さです。私の部屋には勉強机がありました。タイの国立病院を代表してヨーガの勉強に来た女性と同室でしたが、仕事柄清潔を重んじる人だったので、心地よい空間で過ごせました。

掃除は週2・3回してもらえるし、お湯は太陽熱ですが熱湯に近い温度でふんだんに使えました。

照明器具が壁についている小さなものしかなかったので、早い時点でスタンドを用意すればよかったと思いましたが。


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④ダイニング・ホールでの食事


食事は毎回おいしくて一番の楽しみでした。

解剖学の授業で栄養の吸収・消化の仕組みを習ったので、好き嫌いというような観点からでなく、「食事とは体の細胞に質のよい栄養を、器官に負担をかけずに取ることだ」という姿勢で、なるべくひとり静かにゆっくり味わって食べるようにしました。

五元素の恵みで育った食物のエネルギーが体に入っていくようで、こんなにおいしく食事をしたのは生まれて初めてでした。穀物と野菜のバランスのとれたよい内容だったからでしょう。

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⑤キャンパス内での生活

 
キャンパス内の生活限られた時間でたくさんのことを勉強しなければいけないので、時間を無駄にしないようインターネットもあまり使わず(接続できるところまで行くのが面倒だった)、クリーニング代が安いので洗濯の時間も節約するなど、受験生のごとく過ごしましたが、精神的にはリラックスしていたと思います。

私は寒がりなので余計に毛布をもらったり、買い足したり、セーターなどを着こんで寝ていました。必要最低限あれば6週間ぐらいは暮らせるものですね。

2)付属カレッジの授業について
①実習クラス(プラクティス)


先生が太陽のように明るく楽しく有能な人だったので、朝と夕方の二回のアーサナとプラーナーヤーマのクラスがとても楽しみでした。

6週間コースの授業全体が、講義で習ったことを体を通して実感・理解できるような構成になっていて、毎回実習クラスの終わりには肉体的・精神的な統一感を味うことができました。

私はかなり体が硬いのですが、そんなことは全く気になりませんでした。

②講義の内容


日本ではヨーガのクラスに週一回通っていただけなので、理論的知識はなく、また何の準備もしていかなかったので、最初はこんなにたくさん勉強するのかとびっくり仰天しました(体験者のレポートも事前に読んではいたのですが、なにごともトロい私は実際にシラバスを渡されるまで頭は
白紙状態でした!)。

授業では解剖学の知識もインド哲学の知識もゼロ、何もかも初めて聞くことばかりでした。一瞬焦りましたが、自分の能力の範囲内でやれるだけやってみよう、と腹をくくりました。

朝夕とアーサナができるだけでハッピー、あとの授業はオマケかなと。

「へえ、心臓ってこうやって動くんだ!」という低レベルな「学ぶ喜び」を積み重ねて過ごしました。

最初はインド英語が聞き取れなかったので、授業は毎回一番前の席に座り、本をできるだけ読むことで補いました。

幸い校内のブック・ストアーでよい本が安価に入手できるので、何十冊も買いまくり、読みまくり、またヨーガ用語辞典、電子英語辞書を引きまくりました。

どの教科もヨーガの真髄を学ぶことができる構成なので、ハードでも面白かったです。

重要なことは、自分の能力を知り、その範囲でがんばることです。100%の理解は到底無理なので、50~70%を目指しました。

英語力は必須だと思いますが。

③講師陣の印象


どの先生も「ヨーギ」のモデルのような人だと思いました。知識豊富で清貧で穏やかで、情熱を持って教えてくださいました。

④他の受講生(インド人・外国人)


半分以上がインド人、外国人はドイツ、フランス、オーストラリア、ベラルーシ、中国などから来ていました。

20~30代が中心で、別のヨーガ学校で学んできた人、アーユルベーダの医師、心理学者など、すでに知識の豊富な人も多かったです(なので人と比べないことが重要!)。

クラスは一体感があって楽しく、全員と仲良くなれたような気がします(実習の先生のおかげかもしれない)。

⑤授業時間以外の過し方

とにかく勉強勉強でした。
人によってはいろいろです、もちろん。

3)研究所のキャンパスの外にて ①プネー訪問

相方先生のおかげでプネー旧都へ行ったりしましたが、勉強不足と時間不足で把握しきれませんでした。次回はゆっくり観光したいです。

トレーナーしか持っていかなかったので、秀子先生のお見立てで素敵なクルタ(膝ぐらいまである服)とボトムを買って重宝しました。とてもお洒落です。

②ロナウラ・ヨーガ研究所訪問

「カイヴァリヤダーマ」の校長をされていたガロテ氏のご子息にお会いしました。正しいヨーガを伝えていこうという使命感と努力に感心するとともに、こうした人たちに直接ヨーガの話を聞くことのできる自分の幸運に感じ入りました。

日本にいたころには思いもよらないヨーガの世界を実際に見たり聞いたりすることができました。

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【最終試験のフィードバック】


1)修了試験・理論編


下記のどの授業も、自分で採ったノート、読んだ本、先生からいただいたプレゼン資料などをもとに、自分なりの「まとめ」を作って臨みました。

各教科の「過去問」はあまり参考になりませんでした。質問や答えが事前に分かったとしても、三時間ぶっ続けの筆記試験なので、断片的な知識や暗記では歯が立ちません。各質問に対する「自分なりの理解」が問われます。英語を書く力も必要です。

①ヨーガと体育教育(Physical Education)

体育とヨーガの違いと共通点など

②人体の構造と機能(Anatomy & Physiology)

各アーサナが与える解剖学的・精神的効用など

③伝統的ヨーガ(Traditional Yoga)

主な古典ヨーガ解説書に基づくヨーガの定義など

④ヨーガと価値教育(Value Education)


ヨーガを価値教育に生かす意義と方法など

⑤ヨーガと心の健康(Mental Health)


西洋の心理学とヨーガの違いなど

⑥指導法(Teaching methods for Yogic practice)

ヨーガの教授に必要なメソッドなど

⑦口答試験(Viva-voce)

6週間で何を学んだか(個人的感想)

2)修了試験・実技編


クラス全員が列に並んで、指示されるアーサナ十数種類を順番に行いました。完成形に至るより、正しく丁寧なうごきが求められます。

3)教育実習(Teaching Lesson)


一人に一ポーズの割り当てで、30分弱の模擬授業をテストされます。私は「魚のポーズ」。

一定の手順に従って、いくつかの文献を引用しつつ、先生になりきってデモをしたり、ポーズの効果・禁忌などを説明しました。

緊張しますが楽しかったです。他の生徒もそれぞれの個性を生かして授業を組み立ててくるので、合わせて30余りのアーサナとプラーナーヤーマをひとつずつ詳しく学ぶことができました。

4)総括編


①「カイヴァリヤダーマ」の6週間コースを受講した価値はあったか


ヨーガは人生の芸術であり科学である、ということがイメージでなく論理的に分かりました。

6週間のコースでヨーガの入口にようやく立てた気がします。

②ロナウラの総合的な学習環境はどうであったか


教師陣、教科、時間割、試験、食事内容、部屋のすべてが最善の環境でした。

でもまったく反対意見の人もいました。というか、文句を言っている人の方が多かったかも しれません。

試験を目前に精神的に参った人、試験を放棄した人もいました。

アーサナを中心に勉強したいとか、いろいろなポーズをやってみたいといった人には期待外れかもしれません。

哲学とか精神といった抽象的思考が苦手な人、また勉強自体が苦手な人にもかなりつらい環境だと思います。

インド人の英語はネイティブクラスに限りなく近いので、英語が得意でない人も相当厳しいでしょう。

③6週間コースで消化したことはどう役立つか

とてもたくさんのことを短時間で学んだので、消化不良です。これからもう一度復習します。

基本的にはヨーガは日常生活そのものなので、対人関係その他あらゆることに役立つはずです。

④今後のヨーガに対する展望


個人的には正しいアーサナやプラーナーヤーマ、食事法を毎日続けていくことで、肉体と感情と知性とそして精神の統一感が味わえるようになりたいです。

とにかく日々精進です。




☆☆☆☆☆☆





2011年3月29日火曜日

インドで自然療法2011(1)

2月24日(木)から3月18日(金)までの3週間余りの日程で、プネー郊外・ウルリカンチャンにある「ニサルゴープチャール(自然療法)・アシュラム」で自然療法の研修を受けられた、東京在住の田渕英三さん(85歳)のフィードバックです。
 
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【プロフィール】

①住まわれているところ
東京都練馬区在住

②現在されていること(仕事・勉強 etc.)、今までにされて来たこと
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

68歳まで文科系サラリーマン生活、学生時代からサッカーに専念、
会社生活ではテニスも始めました。

小さなおりがみを作っており、子供たち幼稚園や、
デイケアセンターに、逢う人ごとにくばっています。

④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ

ヨーガを始めたきっかけは、サラリーマンをおわり、歳をとってくると、
スポーツもできなくなる。

それに両膝をひどい捻挫をしており、正座もできないぐらいになっている。
これではいけない、ヨーガがからだに良いらしいからヨーガを始めようと
59歳のときからヨーガを始めました。

おかげで正座もできるようになり、
そればかりか、サラリーマン生活のストレスで、
お酒ばかり飲んで慢性の胃潰瘍で、病院にもいかなくなっていましたが、
薬も飲まずにヨーガをしていると知らぬ間なおっていました。
タバコも酒もやめました。

このようなことからヨーガに熱中、
「わが人生はヨーガなり」の旗を掲げて、ヨーガの教師となり、
ヨーガを教えるようになりました。
 
とくに呼吸法を中心としています。
呼吸法の本も出版いたしました。

腹式呼吸の誤解を解く―呼吸法 [単行本]
田渕 英三 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E8%85%B9%E5%BC%8F%E5%91%BC%E5%90%B8%E3%81%AE%E8%AA%A4%E8%A7%A3%E3%82%92%E8%A7%A3%E3%81%8F%E2%80%95%E5%91%BC%E5%90%B8%E6%B3%95-%E7%94%B0%E6%B8%95-%E8%8B%B1%E4%B8%89/dp/4861281083/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1301212436&sr=8-1
単行本: 114ページ
出版社: 新生出版 (2005/12)
ISBN-10: 4861281083
ISBN-13: 978-4861281082
発売日: 2005/12

⑤ヨーガへの期待や展望

85歳のいま身体は衰えるばかりですが、
精神性はますます深まりヨーガの道に専心し、
死に至るまで、一歩でも神さまに近づけるように修行あるのみです。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

●今まで参加されたプログラム

田渕さんは今までに次のプログラムに参加されています。
2000年08月M.L.ガロテ博士・京都セミナー
2004年02月第1回バンコク・ヨーガ・カンフェレンス(ガロテ博士ゲスト)
2006年01月第1回ガロテ博士記念カンフェレンス(ロナウラ)
2006年12月第5回カイヴァリヤダーマ・カンフェレンス
2007年01月プラーナーヤーマ・コース(カイヴァリヤダーマ)
2007年08月「ワンサニット2007」
2008年06月「穂高編2008」
2008年08月「パナソム2008」
2009年02月「ロナウラ2009」(カイヴァリヤダーマ+ウルリカンチャン)
2009年06月「穂高編2009」
2010年06月「穂高編2010」
2011年03月「ウルリカンチャン・自然療法2011」


●「ニサルゴープチャール(自然療法)・アシュラム」について
http://www.nisargopcharashram.org/
NISARGOPCHAR GRAMSUDHAR TRUST
Uruli Kancan - 412202, Dist.Pune, Maharashtra (India)

「二サルゴープチャール・アシュラム(Nisargopuchar Ashram)」は、1946年4月に設立された、インドで初めての自然療法専門の滞在型医療施設です。プネーから東に30キロのウルリカンチャンという農村地帯の田舎町にあります。

「二サルガ」は自然、「ウプチャール」が療法、両者を合わせて、「二サルゴープチャール」は自然療法という意味になります。

ウルリカンチャンの「二サルゴープチャール・アシュラム」は近代インド建国の父であり、インドにおける近代自然療法の父でもある「マハートマ・ガンディー(1869-1948)」によって設立、自給自足・自主独立を是とするガンディー思想を実践するガンディーアン・アシュラムでもあります。

近年、自然療法への関心の高まりから宿泊施設が増築、現在アシュラムには200ー250名が滞在可能です。年間ではおよそ6000人がアシュラムで自然療法の指導を受けるために訪れています。

自然療法は、食事療法と自然界の構成要素である5大元素(空間・風・火・水・土)の活用による自然治癒力の活性化により、病気の治療と健康の増進を図る医療です。

自然療法は人間が作る医薬品(薬草類を含む)を一切使しない治療法です。インドの伝統医学のアーユルヴェーダとは理論も手法も異なりますので、両者の違いの理解が必要です。

非暴力思想によってイギリスからのインド独立を指導したマハートマ・ガンディーが自然療法の実践者でもあったことから、独立当時からインド政府・厚生省の医療政策でも自然療法には特別な地位が与えられて来ました。

現在、自然療法はヨーガを組み合わされ、厚生省AYUSH局で「ヨーガと自然療法」として、政府の認定する5つの医療体系のひとつとして積極的に推進されています。


●参考文献

自然療法とマハートマ・ガンジーの健康思想については、次の著書が日本語で入手可能です。
ガンジーの健康論(1982年)
M.K.ガンジー著, 岡 芙三子訳、283ページ、
編集工房ノア 
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E8%AB%96-1982%E5%B9%B4-M-K-%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC/dp/B000J7G2ME/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1231818308&sr=8-1


●アシュラムの日課
 
5:00         起床
5:15 -  6:15 ヨーガ 1stセッション(プレラナ・マンディール)
6:15 -  7:15 ヨーガ 2ndセッション(プレラナ・マンディール)
6:00 -  7:00 ヨーガ 2ndセッション(スムルティ・マンディール)
7:30 -  8:00 肥満のためのヨーガ
7:00 -  8:30 ハーブ・ティーとジュース
8:30 -  9:00 日光浴、泥療法
9:00 -  9:30 アムラ、ハルディ、ウィートグラス草のジュース
9:00 -11:00 水療法、磁石療法
10:30 -12:30 昼食
12:30 -  1:00 額の上の泥パック
1:00 -  2:00 沈黙の時間
2:15 -  2:45 プラーナーヤーマ 特定のヨーガ・セッション
2:15 -  4:30 指圧療法/ニューロ・セラピー(Neurotherapy)
3:00 -  4:15 ハーブ・ティー/ジュース/図書館
4:15 -  5:00 自然療法、ヨーガ、健康に関する講義
5:00 -  5:15 新来者のための歓迎ミーティング
5:30 -  6:30 夕食
6:30 -  7:00 夕方の散歩/自由時間
7:15 -  8:00 夕べの祈り
8:00 -  9:00 自習(Swadhyaya)/思索
9:30  以降        沈黙

過去にウルリカンチャンに滞在され、自然療法の研修を受けられた日本人の方のフィードバックがこのブログでまとめて閲覧できます。
ヨーガと自然療法
 

●インドで研修・フィールドワーク

健康で充実した、生き甲斐のある人生を送ることは、わたしたちみんなの願いです。
健康という観点からアプローチしても、インドには、ヨーガ、自然療法、アーユルヴェーダと言った、興味の尽きないリソースが豊富にあります。

人間の健康についての洞察を深めるにも、インドは絶好のフィールド・ワークの場所です。インドでの研修プログラムや、短期・長期のヨーガ留学について関心ある方は、どうぞ、お気軽にご相談下さい。適切なガイダンスとサポートが可能です。

最寄りのムンバイ空港への送迎の手配、また、現地での日本語サポートの手配も可能です。

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
インドで自然療法2011
2月24日(木)ー3月18日(金):3週間のプログラム
(田渕英三さん、東京在住)


2月24日(木)から3月18日(金)までの23日間にわたり、福岡県在住で対馬で塩つくりをしている橋本清澄さんとインドに行き、ウルリカンチャンにおける自然療法アシュラムに滞在、(アシュラム宿泊は20日間)の模様をご報告いたします。
 
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【ニサルゴプチャール(自然療法)アシュラムについて】

①ウルリカンチャンという環境とアシュラムの施設

インドのムンバイから車で4時間ぐらいでプネーの街につき、
さらに車で1時間ほどのところがウルリチャンカンというところです。

プネーからは電車も通っていますが、
やはり1時間ほどかかります。


②ゲスト・ルーム

この自然療法のアシュラムは
マハートマ・ガンジーが開いたといわれております。

2人または1人住まいの、ゲストルームの館が
広い公園の中に100軒ばかり散在しています。

常時2~300人泊まっているのではないでしょうか。
各館ともベッドが1つか2つで、
蚊帳、網戸、トイレとシャワーの部屋と2部屋。

天井扇風機はありますが、クーラーはありません。
昼間外が暑くても、部屋の中は乾燥していてひんやり。

夜は毛布1枚で寝ます。扇風機は消します。

2日置きぐらいに部屋の掃除。
1週間に1度はベッドのシーツをかえにきてくれます。

橋本さんと2人で泊まりました。

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③自然療法医のガイダンス

始めのチェックインのときに、事務所で医者の診断があり、
自分の身体の不具合のところを申し述べて、
どんな療法をしたら良いかを教えてもらいます。

日本語の解るガイドのラトールさんに
ついてもらいますから、何の心配もいりません。

このときにしっかり指導書に書いてもらうことです。
指導書のファイルは食事のときも、
治療のときもいつも持ち歩きます。

私の場合、
泥を全身にパックして太陽にあたる療法は書いてないのに、
現場でさせようとしたので、
もう1度先生に「するな」と書いてもらって、
しないようにしました。

私の食事は砂糖禁止、ベジタリアンで。
スープ、野菜の煮物、木の実のすりつぶしたものなど。

ごはんは、やわらかく焚いたものが時々です。
食事は10時半と5時半の2回、
鐘が鳴って、みな食堂に並び、よそってもらいます。

いつも先生に書いてもらった指導書の、
ファイルを持っています。
わたしは生野菜は禁止でした。

7時半と4時頃にジュースがあり、
人参ジュース、または果物ジュースがあります。

食堂の水か、事務所の漉した水は飲んで良く、
部屋の水は飲みません。

食事とジュースは食券でします。
560ルピー(1200円ぐらい)で10日間ぐらい充分です。

また宿泊の費用は、
3週間で20,000円ぐらいだったでしょう。
 
 
④アシュラムで提供されているプログラム
⑤ご自分の健康を考えるために有益だった点

私の場合の治療は、
ニームのオイルでの全身マッサージが皮膚の乾癬に。
立ったままで前後の全身に蒸気を噴射して、
その後膝に冷湿布で両膝の治療でした。
また腰湯もあり、浣腸が1日おきにありました。

皮膚の乾癬は、赤みがすこし薄れ、かゆみがすこしとれました。
また膝の痛みも軽くなり、歩くのがすこし楽になりました。
橋本さんは腰の痛みが軽くなったようです。

油と湿布の道具は、
アシュラムの外に出てすぐ横の店で買い求める
(出入りには黄色の通行証を持たされる)。


⑥ウルリカンチャンに行かれた意義はあったか

一昨年も1週間ほど逗留したのでしたが、
1週間では分からず、今度は3週間でほんとう
に意義がありました。


⑦今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス

みなさん命の洗濯のつもりで行かれることを
おすすめいたします。

散歩するだけで気持ちがよいのですが、
時間は十分ありますので、
なにか本を持っていかれることをおすすめいたします。

わたしは、サンスクリット語を習っており、
デーヴァナーガリーの文字の書き取り練習をしておりました。


⑧JLS(Japan  Language  Service)のラトール氏の対応

帰りはアシュラムからプネーのラトールさんの家まで
車でつれていってもらい、
お家におじゃまして、奥さんお嬢さんにもお会いし、
しばらく休憩お茶をよばれました。

また、お家で記者の女性の訪問を受けて
ウルリチャンの印象など取材されました。

ラトールさんほんとうにありがとうございました。
 
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⑨総括・その他

相方様終始お世話になり誠にありがとうございました。

おかげで大きな収穫を得ることができました、
深く深く感謝もうしあげます。

在印度中は、インド人から、日本人とみるたびに、
地震、津波は大丈夫だったかと問われてばかりでした。

アシュラムでは、
写真家の松本栄一さんご夫婦にお会いし、
また、カイバリヤダーマの6週間コースを受けて、
疲れ直しの女性、Y.Tさんと、S.T.さんにも
お会いいたしました。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



2011年3月22日火曜日

東北関東大震災のお見舞い


こんにちは。
みなさん、お元気でお過ごしでしょうか。

3月11日(金)に発生した
東北関東大震災から10日以上が経過しました。

前例のない
巨大地震と大津波にあわれた
被災地のみなさまに、
こころからのお見舞いを申し上げます。

直接の被災地だけでなく、
日本全土への間接的な影響も甚大な
未曾有の国難になりましたが、

各界の関係者のご尽力により、
一刻も早く事態が好転して行くことを
願っております。

未だに
断続的な余震が続いているようですし、
まだ何か起こるかも知れない、という
不安な気持ちの方もおられると思いますが、

このような不幸な時期を
お互いの協力といたわり合いで乗り越え、
無事、復興活動が軌道に乗り、
今の不安が新たなる希望へと
昇華されて行くことを願っています。

海外でも、
苦難になればなるほどお互いを助け合い、
秩序ある行動を示す日本人を賞賛する
論調が大勢です。

危機のときに発現される日本の文化力は
世界に誇るものでしょう。

絶望の時にこそ、
さらなる希望に向かって進むことが出来るのが、
精神の強さです。

原発事故による放射能の影響への懸念や、
大震災のストレスによる心身の疲労軽減のために、
一時的な国外疎開も選択肢にできる方は、
どうぞ、バンコクの方においで下さい。
歓迎いたします。

地震・津波は自然災害ですが、
それに続いた福島第一原発の事故は
わたしたちが生きている現代文明社会が抱える
潜在的な矛盾の顕在化のようです。

すでに起きたことは、起きたことであり、
過去に遡って取り返すことは無理です。

また、
現在進行形で起きていることを
押し止めることも、むつかしい。

起きるべく条件が揃ったことは、
現実に起きなければならないのが
この世の道理です。

しかし、
まだ起きていないことは、回避が可能です。
(heyam duhkham anagatam ヨーガ・スートラ:II-16)

まだ起きていない困難を無事回避するには、
次の一連のプロセスの迅速な実行が必要です。

・過去の経験からのデータ整理
・現状の的確な把握と分析
・次に起りうることの広範囲な予測
・次に起す具体的な行動の制御

以上のすべてのプロセスは
「マインド」で起きる事象です。

そして、ヨーガの主題は、
どのような環境で、どのような状況にも
対応できる最適化された「マインド」を
養成して行くことです。

パタンジャリの「ヨーガ・スートラ」は
「マインド」の動作と制御への
インド的理論モデルを提示しています。

「ハタ・ヨーガ」の体系は、
「マインド」の最適化へ適応可能な多様な技術を
集大成しています。

古代でも、中世でも、近代でも、
この地球で行われる人間の営みには
多大なリスクが伴って来ました。

自然環境は、本来、人間に過酷なものです。

そして、
自然環境を科学技術で
克服しようとして来た近代文明には、
しばしば重大な副作用があります。

長いインドの歴史の中で
考案され、体系化され、継承されてきた
ヨーガの理論と技術は、

わたしたちの誰にでも応用が可能である、
有益で貴重なインドの文化遺産です。

先行きが、ますます不透明な時代です。

そして、
不具合と不都合と不条理にあふれている
「現実」を生きることが、わたしたちの運命です。

今、わたしたちが出来るベストのことは、
さらなるヨーガの理解と研鑽に注力することに
思えるのです。

「現実」に押しつぶされることなく、
「現実」から遊離することもなく、
「現実」と共に歩いて行く。

どのような環境で、どのように生きていても、
からだが病気になることなく、
こころが鬱に沈むこともなく、

淡々と、醒めた意識で、
前向きに、生産的に生きて行っている。

いつも、
自分自身に適切で、
回りのみんなにも適切な判断と行動を
自然に選んで行っている。

そのような、
人生の理想に近付いて行く具体的な手法が
ヨーガには、確かに含まれています。


buddha
H&H
  
 

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カイヴァリヤダーマ研究所のコース2011

ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所のコースのお知らせです。

 
1)日本人対象4週間コース(ATTC)の予定
2)カイヴァリヤダーマ研究所の6週間コース(CCY)
3)カイヴァリヤダーマ研究所の上級4週間コース(ATTC)
4)カイヴァリヤダーマ研究所のディプロマ・コース(DYEd.) 
 
    
1) 日本人対象4週間コース(ATTC)の予定

ロナウラの
カイヴァリヤダーマ研究所で日本人の方を対象にした4週間コースの実施を予定しています。

日本のみなさんに、 1920年代からロナウラに集積されて来た
ロナウラ学派の「伝統的ヨーガ」のリソースを提供しようとする企画です。

これは、
例年3月・4月に4週間で実施されているATTC (Advanced Teacher Training Course/上級トレーニング・コース)の枠組みをベースにしたプログラムです。

対象
は、日本でヨーガの指導に携わっている層の方で、すでに、ロナウラのヨーガ理論とスタンダードな技法群を理解されている方を前提としています。

日程:未定(2011年12月以降~)
期間:4週間
定員:20名前後
対象:ヨーガの指導に携わっている方
内容:カイヴァリヤダーマ研究所のATTC(上級トレーニングコース)
施設:カイヴァリヤダーマ研究所
講師:付属カレッジの教授陣+DYEd日本人卒業生

希望者の方が規定数に達する見通しが立てば、さらに、具体的な企画を進めたいと思います。

すでにカイヴァリヤダーマ研究所では、
韓国組・中国組の1ヶ月コースが実施されています。韓国はここ15年でヨーガが急速に発展、またここ数年は、中国がそれを追いかけています。

日本は韓国・中国から大きく取り残されていますね....


学校選びの基本

何を学ぶにしても、「学校」は歴史と実績のあるところを選ぶことが肝心です。公的な認知度や社会的な信用度に加えて、卒業生・修了生の活躍度が「学校」の判断基準になります。

ヨーガの場合は、老舗の
ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所がそれに該当します。 1924年設立の「カイヴァリヤダーマ」は、公的認知度も社会的信用度も申し分ありませんし、1950年設立の付属カレッジ(G.S.College of Yoga & C.S.)はヨーガ界に有意な人材を輩出して来ました。

近年のインド政府厚生省国立ヨーガ研究所主導による
ヨーガの基準化・ヨーガ教師教育プログラムのスタンダード化でも「カイヴァリヤダーマ」は中心的な役割を果たしています。

ですから、
わたしたち外国人がインドでヨーガを学ぶには、「カイヴァリヤダーマ」から始めるのが定番であり、安全なのです。

また、ヨーガだけでなく、
インドの伝統医学のアーユルヴェーダや、ヒンドゥー教の神学であるヴェーダーンタなどに興味がある場合でも、ヨーガの分野に於ける「カイヴァリヤダーマ」の業績と貢献を理解し、「カイヴァリヤダーマ」の理論と技法を把握していることは、後で大いに役立ちます。

むしろ、わたしたち外国人にとっては、しっかりとした「ヨーガ」の基礎がないと「アーユルヴェーダ」や「ヴェーダーンタ」は消化不良を引き起こし、かえって誤解や混乱を深めるものになりかねないでしょう。

ヨーガのような総合的な科目の場合、
一個人の教師や特定の宗教家・宗教団体に依存することは、たいへんリスクのあることです。

特にインド人のヨーガ教師や宗教家の場合、わたしたち日本人には、その社会的背景が見えません。 だだ「インド人である」「インドのものである」ということだけで、その人物や団体を信用することはできないのは、むしろ常識的な判断です。

また、
仮にインド社会で「ヨーガ」として受容・許容されていることでも、それをそのまま日本社会に持ち込むことは出来ないものが多々あるのも、当然なことです。

インドのリソースにアプローチするには、
まずはロナウラから、と言うのが、適切なガイドラインです。

現在、ニューデリーにあるモラルジ・デサイ・
国立ヨーガ研究所を中心にインドの教育・研究系のヨーガ分野での新しい秩序が形成されつつあります。

その新秩序でも、この分野の先駆けだった1924年設立のロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所は別格扱いです。

今インドで進行中のヨーガを巡る動向の概説だけでも、
軽く、2時間くらいの講義が必要です。 それほど、スリリングで面白い局面です。

これからインドと日本の交流が進展していくと、「ヨーガ」についても、「インド事情」「インド近現代史」の現在進行的な視点が加わらないと、動向の理解がむつかしくなるでしょう。

そのためにも、今後、
直接インドにヨーガで短期・長期留学する意義は、々高まっていると思われます。


2)カイヴァリヤダーマ研究所の6週間コース(CCY)

期間:6週間
資格:受講資格は高校課程修了以上
定員:インド人65名+外国人
費用:授業料・宿泊・食事込で外国人1000ドル(2人部屋利用の場合)

内容:
講義............100時間(5単位)
実習..............60時間(3単位) 
指導実習...….40時間( 2単位)
合計............200時間(10単位)

毎年「カイヴァリヤダーマ研究所」の付属カレッジで年2回6週間の集中コース(CCY)が開講されます。

「カイヴァリヤダーマ」の6週間コ-ス(CCY)は、短期コースとしてはインドで最も スタンダードでアカデミックな内容です。今までに日本人も延べ30名以上受講しています。

今までの日本人の受講生の方のフィードバックが
まとめて閲覧出来ます
[カイヴァリヤダーマCCY+]

●コースの目的
ベーシックで体系的な「ヨーガ」の理論と実習を紹介すること。

●コースの期間
6週間で年2回開講
・冬期1月15日ー2月25日(12月31日願書締切)
・夏期5月 2日ー6月11日( 3月31日 〃 )

●コースの性格
合宿制の集中コース。コース中はキャンパス外の外泊不可。 健康上の問題がある者は受講不可。コース中でも医学的診断により継続が不適切と判断された場合中断。

●コースの参加資格
高校課程修了以上で英語での授業を受けれる英語力必要。外国人は「学生ビザ」を取得。

●コース参加の優先権
体育教育の教員免許保持者。州政府の公務員、及び中央・州政府認定の教育機関に勤務する者(外国人には適応されません)。

●コース参加への年齢制限と健康状態】
年齢制限45歳まで(外国人は年齢制限免除)、35歳以上の志望者は審査後受講許可を考慮。受講願書と共に医師からの健康診断書提出。

●コース受講料
・インド国籍 9000ルピー
・外国国籍 1000ドル 


【講義科目】

(1)ヨーガと体育教育

① ヨーガのコンセプトと体育教育
② ヨーガと体育教育の目的
③ ヨーガと体育教育の共通項としての教育
④ ヨーガと体育教育の手段
⑤ 体育教育におけるエクササイズのコンセプトとヨーガ実習との比較
⑥ ヨーガによって取り扱われる人格の統合の問題
⑦ 体育教育におけるヨーガの応用
⑧ 体育教育におけるヨーガの技法の有用性
⑨ 最良の結果を出すためのヨーガと体育教育の連携

(2)人体の構造と機能とヨーガの実習の効果

① 人体のシステムの簡潔な紹介:呼吸器系、消化器系、筋肉系、神経系、循環器系
② アーサナ:定義と分類、アーサナとエクササイズの類似点と異なる点
③ アーサナにおける姿勢の生理学
④ プラーナーヤーマ:定義と分類、プラーナーヤーマと深呼吸の違い
⑤ クリヤー、ムドラー、バンダの簡潔な紹介
⑥ ③と④の解剖・生理学との関連と適切な研究事例の引用による解説

(3)伝統的ヨーガ

① チャランダースの「アシュターンガ・ヨーガ」を中心に次の文献参照:
「ヨーガ・スートラ」、「ギーター」、「ハタ・プラディーピカー」、「ゲーランダ・サンヒター」、「ヨーガ・ウパニシャド」、「シヴァ・スワローダヤ」、「ヴァシスタ・サンヒター」 etc.

② ヨーガの紹介と定義:パタンジャリ、ギーター、ゲーランダ、チャランダース他参照.

③ 身体の活性ポイント:「ヴァシスタ・サンヒター」参照

④ パンチーカラナ・プラクリヤ(技法の複合):「シヴァ・スワロダーヤ」、「サンヤマ・ヨーガ」参照

⑤ ニヤマ、アーサナ、ヴァーユ、ナディー、プラーナーヤーマ、8種類のクンバカ、クンダリニーの覚醒

⑥ ナーダ、ムドラー、バンダ、チャクラ、プラティヤーハーラ、ダーラナ、サマーディ、シャト・カルマ

⑦ マハーバンダ、ムドラーとバンダの効果、シッディ

(4)ヨーガと価値教育:価値の意味、分類、重要性

① 価値教育の意味と目的、
② 価値教育の内容:精神的価値、個人的価値、社会的価値、国民的価値、民主主義、識字率、世俗主義、人口抑制、環境問題
③ 価値の構築に向けてのヨーガの貢献、ヨーガと人的資源開発
④ 価値教育の方法論


(5)ヨーガと心の健康

① 健康、心の健康、衛生、精神衛生:ヨーガと医学的な展望
② ヨーガと現代心理学:実存的問題への統合的なアプローチ
③ 正常性のコンセプト:心理学的とヨーガ的なアプローチ
④ 感情障害:原因、影響、修正、「ヨーガ・スートラ」による対応
⑤ 葛藤、欲求不満:ヨーガ的な解決
⑥ 個人と対人関係:ヨーガによる適応
⑦ ヤマ、ニヤマ、アーサナ、プラーナーヤーマ:身体的・心理的健康への貢献
⑧ 祈り:ヨーガの実習における重要性



3)カイヴァリヤダーマ研究所の
上級4週間コース(ATTC)

期間:4週間(3月15日ー4月15日)
資格:ヨーガ教師歴2年以上
定員:20名(インド人+外国人)
締切:3月6日
費用:受講料・宿泊・食事込で外国人1500ドル (2人部屋利用の場合)

付属カレッジでは、年1回4週間の日程で「上級コース」が開講されます
(例年3月15日ー4月15日)。

受講資格は「ヨーガ教師歴2年以上」です。 このコースは2006年に開講されました。 近代ヨーガのスタンダードである「カイヴァリヤダーマ」の理論と実習を深めて学習するコースです。

2007年に1名、2008年に1名、日本人の方が受講しています。今までの日本人の受講生の方のフィードバックが閲覧できます。

[カイヴァリヤダーマCCY+]
のところで探して下さい。

インドで「伝統的ヨーガ」を勉強する意図があっても、1年間のディプロマ・コースに参加するのが難しい方に有益なコースです。

6週間コース修了後、1年か2年後にこの上級4週間コースを受講すれば、ロナウラの理論と実習の全体像が良く把握できます。期間は4週間ですが、講義は「ヨーガ」の背景にあるインド哲学に、さらに踏み込む内容になります。

「ヨーガ」の視点からアカデミックなインド哲学の講義があるのが「カイヴァリヤダーマ」の付属カレッジの特徴です(インドでも希です)。

特に、ヨーガの理論的理解に必要な
「サーンキャ・ヨーガ」の体系が強調されるのが特徴です。近年インドでは「ヴェーダーンタ」と「ヨーガ」の混同が多く、ヨーガ教師教育では「サーンキャ」の履修を必修とすることが再認識されています。

実習面では
「プラーナーヤーマ」と「瞑想」がフォーカスされます。また、「ハタ・ヨーガ」の「クリヤー(浄化法)」では、「ヴァストラ・ダウティ」や「シャンカ・プラクシャラーナ」までカバーされます。

人体の自律的な生理的メカニズムに直接・間接的に作用することで、心身の統合レベルの向上を図る「ハタ・ヨーガ」の技法の本質について、体験的に洞察を深めるプログラムになっています。

ヨーガ歴の長い方が「ステップ・アップ」を図るには、適切
なプログラムですが、それなりの準備も必要です。ロナウラ学派の「伝統的ヨーガ」の枠組みを把握して、ヨーガへの自信を深めるには、バランスの取れた、良いプログラムです。

●理論
(1)ヨーガの心理学的な基礎
(2)ヨーガの伝統文献的な基礎
(3)ヨーガの解剖・生理学

実習
(1)アーサナ:クヴァラヤーナンダのシステム
(2)8つの伝統的プラーナーヤーマ
(3)バンダとムドラー
(4)クリアー
(5)マントラ

●瞑想法


4)カイヴァリヤダーマ研究所のディプロマ・コース(DYEd.)

期間:1学年(7月16日開講、翌年4月20日まで)
資格:大卒(理系・文系学部を問わず、卒業成績45%以上)
年齢:35歳まで(外国人は年齢制限なし)
締切:5月末
費用:授業料・宿泊・食事込で留学生4250ドル(2人部屋利用の場合)

内容:
講義..............680時間 (34単位)
実習..............380時間 (19単位)
教育実習.......100時間 ( 5単位)
合計............1160時間 (58単位)

1学年の
「ヨーガ教育ディプロマ・コース(Diploma of Yoga Education)は、付属カレッジの中心プログラムです。

インド政府の人的資源開発省の「NCTE(教員教育全国審議会)」 から認定を受けており、ディプロマ(DYEd)保持者は学校教育・大学レベルでの教職への就職が可能になります。

また、将来ヨーガの研究者・専門家への道に進む場合にも、
確実な基礎作りになるコースであり、1950年の開校以来、教育・研究分野に多くの有意な人材を送り出して来たプログラムです。

現在進行中の、インド政府厚生省AYUSH局による「ヨーガ」の スタンダード化(標準化)でも、1年間の「ディプロマ」が
ヨーガ教師の基準資格とされています。

1950年の開校以来、現在(2010年度)までの日本人の卒業生は14名です。今までの日本人の卒業生のフィードバックがまとめて閲覧できます。
[カイヴァリヤダーマDYEd]


【履修科目】

【I.パータンジャラ・ヨーガ・スートラ(P.Y.S.)の基礎】

(1)哲学的基礎

①インドの哲学的思考の概観とその特性
②サーンキャ哲学から見たP.Y.S.の基礎
③古代インド伝統におけるP.Y.S.位置付け:歴史的展望
④P.Y.S.と他のヨーガの伝統
⑤P.Y.S.の概観、著書について、パタンジャリによるヨーガの本質
⑥P.Y.S.の伝統的・現代的注釈、P.Y.S.に関連した他の著作

(2)サマーディ・パーダのコンセプト的理解

①アヌシャーサナ
②ヨーガ的心理学
③チッタ
④ヴルッティ
⑤ニローダ
⑥スワルーパ・プラティシュタとヴルッティ・サルーピャタ
⑦アヴィヤーサとヴァイラーギャ
⑧サンプラニャータとアンニャ
⑨バーヴァ・プラティヤーヤ
⑩ヨーガ・サーダナを促進させる要因
⑪イーシュワラのコンセプトとイーシュワラ・プラニダーナ、プラナヴァ・ジャパ
⑫チッタ・ヴィクシェーパとアンタラーヤのコンセプト
⑬エーカタットヴァ・アヴィヤーサ
⑭チッタ・プラサーダナのコンセプトと方法論
⑮サマーパッティ、サビージャ・サマーディ、ニルビージャ・サマーディ
⑯ルタンバラ・プラジュニャー


(3)サーダナ・パーダのコンセプト的・実践的基礎

①クリヤ・ヨーガとは何か?何故クリヤ・ヨーガか?クリヤ・ヨーガの教育的価値
②クレーシャのコンセプト
③苦痛と苦悩へのヨーガ的な見解
④苦悩を克服する4段階の方策
⑤ドラシュタ・ドリシュヤの性質とその関連
⑥P.Y.S.における知識(ヴィヴェーカ・キャーティ)のコンセプト
⑦アシュターンガ(8部門)・ヨーガのコンセプトと実践
⑧ヤマ・ニヤマのコンセプトと実践
⑨アーサナのコンセプトと実践
⑩プラーナーヤーマのコンセプト:その発展と実践、パータンジャラ・ヨーガとハタ・ヨーガの視点から
⑪プラティヤーハラのコンセプトとその実践、他の文献の参照から


(4)ヴィブーティ・パーダのコンセプト的・実践的基礎

①ヴィブーティのコンセプト
②ダーラナ・ディヤーナ・サマーディのコンセプト、それらの特性
③サンヤマのコンセプト
④ダルマメーガ・サマーディの性質
⑤サットカーリヤ・ヴァーダのコンセプト
⑥P.Y.S.における解放の特性

【II.ハタ・ヨーガの基礎】

(1)ヨーガの歴史とヨーガの学派

①5つのハタ・ヨーガ文献
②重要なヨーガ・ウパニシャド
③ヴァシスタ・サンヒター

(2)重要なヨーガ文献の紹介

(3)ヨーガの成功のために配慮される重要な側面

①理想的な住居
②促進要因と阻害要因
③ヨーガ的なダイエット(ミタハーラ)
④理想的な季節

(4)ハタ・ヨーガ文献類におけるヤマとニヤマ

(5)アーサナのコンセプトと実習

①定義と定義の研究
②アーサナの分類:i)古代 ii)現代
③ハタ・ヨーガの重要文献におけるアーサナ

(6)ヨーガ文献に見られるヨーガ的/秘教的な人体観

①ナーディとカンダのコンセプト
②チャクラのコンセプト
③クンダリニーのコンセプト
④ヴァーユのコンセプト
⑤グランティのコンセプト
⑥タットヴァのコンセプト
⑦マルマスターナのコンセプト
⑧16のアダーラのコンセプト

(7)クンバカ / プラーナーヤーマ

①プラーナーヤーマの発展
②様々なヨーガ文献におけるビージャ・マントラやプラヴァナの適用
③ビージャ・マントラやプラヴァナを用いないクンバカ
④それぞれのハタ・ヨーガ文献に見られるクンバカの種類とその分類
⑤ヨーガ文献に見られる種々のクンバカの技法
⑥正しいプラーナーヤーマの重要性
⑦ナーディ・ショーダナとハタ・シッディの性質

(8)ムドラー

①ムドラーの概念とハタ・ヨーガにおける位置付け、ムドラーの目的
②ムドラーにおけるプラティヤーハーラとダーラナ
③代表的なヨーガ文献における様々なムドラー

(9)ハタ・ヨーガに於けるディアーナとヴァシスタ・サンヒターにおけるディヤーナ

(10)サマーディ/ナーダーヌサンダーナ

①ゲーランダ・サンヒターにおけるサマーディの性質、
   それを達成する様々な方法
②ラヤとは何か、ナーダーヌサンダーナとは何か、
   ハタ・プラディーピカーにおけるその段階と技術

(11)ハタ・ヨーガ文献に基づくヨーガ・セラピーの原則、特にハタ・プラディーピカー第5章を参照して

【III.ヨーガと文化の統合・価値教育】

(1)ヨーガと文化の統合

①文化の定義:異なる文化の概観、宗教と文化、文化とヨーガの関係
②インド文化:ウパニシャド的思考、ヨーガとウパニシャド
③インド哲学の6学派とヨーガ
④バガヴァット・ギーター、シヴァ派とヨーガ
⑤ヨーガとジャイナ教、ヨーガと仏教
⑥ヨーガとイスラム教、ヨーガとスーフィー派、ヨーガとキリスト教
⑦ヨーガと様々な形態の神秘主義
⑧文化と人道主義の基盤としてのヨーガ

(2)ヨーガと価値教育:価値の意味、分類、重要性

①価値教育の意味と目的、
②価値教育の内容:精神的価値、個人的価値、社会的価値、国民的価値、民主主義、識字率、世俗主義、人口抑制、環境問題
③価値の構築に向けてのヨーガの貢献、ヨーガと人的資源開発
④価値教育の方法論


【IV.人体の構造・機能とヨーガの実習の効果】

(1)人体の構造と機能.

①細胞 a)構造 b)細胞小器官 c)機能
②各組織の階層(概観)
③器官系
・神経系
・心臓血管系
・排泄系
・循環器系
・呼吸器系
・消化器系
・内分泌系
・骨格系
・筋肉系
④感覚器官、特に目と耳、構造と機能

(2)伝統的な理解からのヨーガ・セラピー

①治療的過程から見た現代的な理解とウパニシャド的な理解: パンチャ・プラーナ、パンチャ・コーシャ、パンチャ・マハブータ etc.
②これらの理解の平均的な健康人へのヨーガ指導との関連、そして機能的障害のある患者、特に中年期以降の患者を
扱う場合の特別な注意点との関連
③アーユルヴェーダ的な栄養とライフスタイルへの視点
アーサナ、定義、分類、様々なシステムへの効果、
アーサナとエクササイズの違い
⑤パータンジャラ・ヨーガ・スートラの5つのスートラで説明されるプラーナーヤーマの生理学
⑥様々プラーナーヤーマの種類
⑦プーラカ・レーチャカ・クンバカの関係、バンダの効果、関連した研究の参照

(3)現代的理解によるヨーガ・セラピー

①一般的な新陳代謝と栄養学
②ホメオスタシス
③方法論:患者の病気を理解すること a) 病歴 b)検査
④a)とb)に基づいた様々なヨーガ技法の選択


【V.ヨーガとメンタル・ヘルス】

①ヨーガと現代心理学の理論的理解
②メンタル・ヘルス:その意味、決定要因、および応用
③ヨーガ的のコンセプトである「スヴァスティヤ(Swasthya)」
④ヨーガと現代心理学における正常性のコンセプトとモデル
⑤パータンジャラ・ヨーガ・スートラに指摘される心身症のコンセプト
⑥人格の現代理論
⑦人格と人格統合へのインド的アプローチ
⑧ヨーガ的方法論による個人的・対人関係的な最適化
⑨全人格統合に向かうための生活態度の変化と生活態度の
形成におけるヤマ、ニヤマ、アーサナ、プラーナーヤーマ、及びディヤーナの役割
⑩ストレス・マネージメント:現代的視点とヨーガ的視点
⑪欲求不満・不安・葛藤における病的効果への現代的・ヨーガ的方法論での対処
⑫パタンジャリによるサマーパッティ・ダーラナ・ディヤーナ・サマーディ・サンヤマのコンセプト:心理学的な視点
⑬心理・精神的発達への比較文化的アプローチとしての祈りの意味
⑭社会的に不適応な異常行動へ対処するカウンセリングや心理療法とヨーガの役割


【VI.実習】

(1)ヨーガの実習トレーニング

①アーサナ
・シャワ・アーサナ
・シルシ・アーサナ
・アルダ・ハラ・アーサナ(片足/両足)
・ウッタナ・パーダ・アーサナ
・ヴィパリータ・カラニ
・サルヴァーンガ・アーサナ
・マッツヤ・アーサナ
・ハラ・アーサナ
・ブージャンガ・アーサナ
・アルダ・シャラバ・アーサナ
・シャラバ・アーサナ
・ダヌーラ・アーサナ
・マカラ・アーサナ
・ヴァックラ・アーサナ
・アルダ・マッチェーンドラ・アーサナ
・マッチェーンドラ・アーサナ
・ジャヌー・シルシ・アーサナ
・パスチマッターナ・アーサナ
・ヴァジュラ・アーサナ
・スプタ・ヴァジュラ・アーサナ
・ヨーガ・ムドラー
・ウシュトラ・アーサナ
・ゴームカ・アーサナ
・マンドゥーカ・アーサナ
・ウッタナ・マンドゥーカ・アーサナ
・クールマ・アーサナ
・ウッタナ・クールマ・アーサナ
・ククッタ・アーサナ
・バッドラ・アーサナ
・シャンカタ・アーサナ
・ブルシャヴァ・アーサナ
・マユーラ・アーサナ
・チャックラ・アーサナ(横曲げ)
・ヴリクシャ・アーサナ
・タダー・アーサナ
・ガルーダ・アーサナ
・ウッカタ・アーサナ
・パタ・ハスタ・アーサナ

②他のアーサナ
・クロコダイル・プラクティス
・パヴァナ・ムクタ・アーサナ(アルダ/プールナ)
・ナウカ・アーサナ(仰向け)
・カルナ・ピーダ・アーサナ
・ナウカ・アーサナ(俯せ)
・サルパ・アーサナ
・パルヴァタ・アーサナ
・アカルナ・ダヌーラ・アーサナ
・バッダ・パドマ・アーサナ
・トーラングラ・アーサナ
・バカ・アーサナ
・パドマ・バカ・アーサナ
・ウグラ・アーサナ
・パーダングシュタ・アーサナ
・ガルバ・アーサナ
・カポータ・アーサナ
・エーカパーダ・スカンダ・アーサナ
・トリコーナ・アーサナ
・ナタラージャ・アーサナ
・ヴァータヤナ・アーサナ
・シルシ・パーダングシュタ・アーサナ
・チャックラ・アーサナ(後曲げ)

③瞑想用アーサナ
・パドマ・アーサナ
・シッダ・アーサナ
・スァスティカ・アーサナ
・サマー・アーサナ
・ムクタ・アーサナ
・ヴィーラ・アーサナ
・グプタ・アーサナ
・ゴーラクシャ・アーサナ

④ドリシュティ
・ブルマッディヤ・ドリシュティ
・ナーサーグラ・ドリシュティ

⑤プラーナーヤーマ
・アヌローマ・ヴィローマ
・ウッジャーイー
・スーリヤ・ベーダナ
・チャンドラ・べーダナ
・シータリー
・シットカーリー
・バストリカー
・ブラマリー

⑥ムドラー・バンダ・クリヤー
・シンハ・ムドラー
・ジフヴァ・バンダ
・ブラフマ・ムドラー
・ムーラ・バンダ
・ジャランダーラ・バンダ
・ウッディヤーナ・バンダ
・カパーラバーティ
・ナウリ
・アグニサーラ(ヴァヒニサーラ)
・ジャラ・ネーティ
・ラバー・ネーティ
・ヴァーマン・ダウティ
・ダンダ・ダウティ
・ヴァストラ・ダウティ
・シャンカ・プラクシャラーナ(ヴァリサーラ)
・トラータカ

⑦マントラ読誦
・プラナヴァ・ジャパ
・スヴァスティ・マントラ
・ルドローパサナ
・サヴィトリ・ウパサナ
・マハープルシャ・ヴィッディヤ
・ギーター15章
・P.Y.S.1章と2章
・オーム・スタヴァナ


(2)ヨーガの実習の教授法

上記の講義・実習の他に、学生はヨーガの指導技術を教えられる。ヨーガは専門的な分野なので、その教授法も専門的である。カイヴァリヤダーマは独自のヨーガの教授法を発展させている。

この科目はさらに i)理論 ii)教育実習に別れる。
①概論
②ヨーガとヨーガの実習法
③教授法の意味と領域
④教授法のリソース
⑤クラス・マネージメント
⑥レッスン・プラン
⑦モデル・レッスン

(3)教育実習

各学生はヨーガの様々な側面について指導する5回の教育実習を行う。



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