2009年2月14日土曜日

カイヴァリヤダーマ研究所のコース・レポート2009(2)

ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』の付属カレッジで現在進行中の、冬期6週間コース(CCY)の日本人受講生の方の中間レポートの第2弾です。  
カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ・冬期6週間コース
(CERTIFICATE COURSE IN YOGA:CCY)
期間:2009年1月15日-2月25日 
Kdham2008_1

現在進行中のコースの受講生は34名、外国人は8名、日本人の方は2名(男性・女性)です。

今回は千葉在住の「M.Y.」さん(女性)の中間レポートです。
「M.Y.」さんは、フリー・ダイビングやドルフィン・スイム(イルカと泳ぐ)のインストラクターのアウト・ドアー派の女性です。ヨーガ歴は5年で、以前、北インドのリシケーシュでのヨーガ・プログラムや、南インドでヨーガの1ヶ月コースに参加された経験をお持ちです。
今回、乾季/冬期の1月・3月の2ヶ月半の期間で、インドに短期留学に来られました。西インド・マハーラーシュトラ州で、次の3つの研修プログラムを消化されます。
・ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』6週間コース
・ウルリカンチャンの『自然療法アシュラム』10日間コース
・イガットプリの『ヴィパッサナー瞑想』10日間コース
 
 
『カイヴァリヤダーマ』の6週間コースは、次の項目で中間レポートをお願いしました。

1)場所と環境
①ロナウラという環境
②カイヴァリヤダーマ研究所の場所と施設
③ゲスト・ルーム
④ダイニング・ホールでの食事
⑤キャンパス内の生活
2)付属カレッジの授業について ①実習クラス
②講義の内容
③講師陣の印象
④他の受講生(インド人・外国人)
⑤授業時間以外の過し方
3)研究所のキャンパスの外にて ①1月17日のガロテ博士記念セミナー
②ロナウラ・ヨーガ研究所訪問  
③プネー訪問

ロナウラの伝統的ヨーガ

ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』で指導されている「ヨーガ」は、ヨーガの枠組みを決めている「パータンジャリ」の『ヨーガ・スートラ』と、中世の「ゴーラクシャナータ」系の「ナータ派」で発展した多種多様な「ハタ・ヨーガ」の技法の伝統に立脚しています。

そして、「ヨーガ」の伝統的なリソースに根拠を置きつつ、1920年代にインドで始まった近代的ヨーガ研究の発祥の地としての一貫性を保ちながら、合理的な理論とスタンダードな技法の体系が構築されています。

また、宗教色・ヒンドゥー教色のないニュートラルで学術的なヨーガとして、インドの教育・医療分野や政策レベルでも、ロナウラの理論と技法が、実質的なヨーガのスタンダードと見なされて来ました。

一見地味なメソッドですが、一度身に付けておくと、一生マイペースで続けて行けるシステムとして、心身の健康の維持・促進から、無理なく「プラーナーヤーマ(呼吸法)」から「瞑想法」へと進む基礎を築いてくれます。

「ヨーガ」のルーツはインドにあります。ヨーガに興味のある方は、何らかの形で「インド」との接点を持って行くことが有利になるでしょう。

インドへの研修ツアー・短期・長期留学について関心ある方は、どうぞ、お気軽にご相談下さい。適切なガイダンスとサポートが可能です。 『カイヴァリヤダーマ』のオフィスとの調整や、最寄りのムンバイ空港への出迎の手配、また、日本語ガイドなどの手配なども可能です。



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『カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ』への短期留学
中間レポート②
(M.Y.さん、千葉在住)
   
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1)場所と環境

①ロナウラという環境

ロナワラは小さな町ですが安心して過ごすことが出来ます。
生活に必要なものはほぼこの街のマーケットでそろいます。
ムンバイとプネーの間にあります。
デカン高原に位置し山々に囲まれています。

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②カイヴァリヤダーマ研究所の場所と施設
ロナワラの駅からカイバルヤダーマまで徒歩15分くらいです。
リキシャーを使うと5分位です(30ルピー位)
施設は清潔で快適に過ごせるようになってます。
アユルヴェーダ、ナチュオパシーの施設もあり
滞在中に訪れることも可能です。
私はアユルヴェーダのマッサージとスチームバスを
試してみました400ルピーでしたがとっても気持ちよかったです。


③ゲスト・ルーム
私の部屋は施設の中でも特に新しい建物でエアコンがついてます
(今のところ必要ありません)。

清掃が毎日入ります。
シーツも週に1度交換してくれます

シングルルームを希望しましたがダブルルームに
同じCCYの学生とシェアしています。


④ダイニング・ホールでの食事
食事はとても美味しいです。始めの数日は味が薄いと感じても
1週間もすると慣れてしまいます。
朝はフルーツとお粥みたいなものが出ます。
昼は一番豪華でサラダとカレーと野菜のおかずがあります。
夜はスープとカレーとおかずです。
スプーンがついてます。

消灯が9:30で夕食が7:00なので少し遅いなと感じます。
インド学生達は別の場所で食べます。
こちらも覗いてみるとおもしろいかもしれません。
手でいただきます 。

⑤キャンパス内の生活

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朝は5:20に起きてミルクハーバルティーを頂き、
アサナクラスから始まります。
規則正しく生活し、お昼後に休息もとれますので
体は調子が良いです。
もし具合が悪くなったらアユルベーダのドクターに見てもらうと
良いかもしれません。
スタッフも学生も皆、平和的な良い人たちで安心して
過ごすことが出来ます。
高速道路が施設のすぐ後ろにあり私の部屋は騒音が酷く、
同じCCYの学生は不眠が続いてる人もいます。
私も夜中に何度か目が覚めることがあります。
インドの高速は日本よりもうるさいですね。
アサナクラスからも大通りの車の音が聞こえてきます。
これが気に入らないという学生もいます。
それ以外は特に問題は無いように感じます。
ちょっとした消耗品はキャンパス内で購入出来ます。


2)付属カレッジの授業について

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①実習クラス
アサナクラスは初めてアサナを行う人向けに構成されています。
スモールステップで基本からしっかり学ぶことが出来ますので
安心です。
今まで注意していなかった細かい部分まで指導してくれます。
マントラを唱えてシャバアサナから入ります、はじめの1週間は
簡単なアサナを行います1ヵ月後に基本をマスター出来ると思います。
実際、アサナはほとんど行ったことが無いという学生が多いのも
新鮮でした。

クリアのクラスも週に2回あります。私は今回始めて
スートラネティが出来るようになりました。

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②講義の内容
英語を聞き取るのがとっても難しいです。
インド英語にやっと慣れてきても、自分の知識の少なさと
ボキャブラリーの少なさに愕然としました。
サンスクリット語とヒンディーと英語と混じってます。
先生方は基礎知識はある前提で講義を進めます。
ですのでサンスクリットである程度知っていないと
話についていけません。
留学前に相方先生のワークショップに参加されること
お勧めいたします。


③講師陣の印象
いろいろな先生がいます。
どの先生に聞いてもヨーガの事は詳しく教えてくださいます。
英語が苦手な先生がいましたがいつの間にか他の先生に
変わってました。
信頼できる先生ばかりです。


④他の受講生(インド人・外国人)
インド人はとってもフレンドリーでインドの中でも
高いカーストに位置する学生ばかりのようです。
皆、綺麗にパンジャビドレスで着飾ってますが
週末になるとジーンズになります。
休み時間などに彼らの考え方を聞くのがおもしろいです。
一緒に街に外出することもあります。
外国人は私も含め全部で8名。もちろん仲良くしてます。
食事はだいたい一緒に食べます。
週末も一緒に外出したりレストランに行ったり、
全員第二外国語の英語ですので助け合ってます。
日本人2名以外はヨーロッパ出身です。
ヨーロッパ人の考えとインド人の考えと比較するのもまた
おもしろく、日本人は中間的な位置にいるなぁと感じます。


⑤授業時間以外の過し方
私は外国人学生たちと研究所の裏手にある山を越えて
ダムにいくのが一番大好きな過ごし方です。
静寂のなか360度山々に囲まれて友人たちと
のんびり泳ぐ時間は最高です。
週末には街へでてチキというインドのスイーツを
沢山買ってきます。
それから街での食事も楽しいです。
サモサの美味しい店もあります。

街一番の美味しいカレーレストランへも行きます。
最高に美味しいです!

サリーやパンジャビの布を購入してきてテーラーに頼んで
オーダーメイドで作りました。
とっても素敵です。
テーラーはカイバルヤダーマの中に2名います。

3)研究所のキャンパスの外にて
①1月17日のガロテ博士記念セミナー

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記念セレモニーに参加出来たことはとても幸運でした。
相方先生が受賞されたときは自分のことの様に誇らしく
思いました。
著名な方々が次から次へとスピーチをされて英語が
理解できないのが残念でなりませんでした。
しかしながら自分が改めてヨーガ研究の第一線の場で
学んでいることを改めてあり難く思いました。
またここでの学びを大切にしたいと思いました。


②ロナウラ・ヨーガ研究所訪問

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相方先生のご紹介でマンマット・ガロテ先生
(現在、ディレクターをされているM.L.ガロテ先生の息子さん)
をはじめ著名な方々と直接お話しをする機会を頂きました。
研究所には興味深い古い資料や本が沢山あり
私は3冊購入しました。

日本では見たことが無いような特別な本で、一生大切に
したいと思います。ガロテ先生にお願いしサインを入れて
頂きました。


③プネー訪問


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プネーは大きな都市で、一人ではとても迷ってしまい
そうです。

相方先生に案内していただき、プネー大学を始め、
お寺や日本語学校、ドクターの家を訪問したり、最後には
インド舞踊までみる盛りだくさんでした。

相方先生ならではの解説付きで、他にはない特別なツアーで
大満足でした。ゆっくり時間をかけてまた行って見たい場所の
ひとつです。

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以上です。




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