2009年4月12日日曜日

インドで自然療法2009

2月28日(土)から関西と名古屋の4名(全員女性)の小グループがインドに来られ、マハーラーシュトラ州のウルリカンチャンの『ニサルゴプチャール(自然療法)・アシュラム』で、自然療法のプログラムに参加されました。

参加メンバーの日本での仕事のご都合で、滞在時期は次の2つに分かれました。
・2月28日(土)・3月10日(火)の11日間プログラム(2名)
・2月28日(土)・3月23日(月)の24日間プログラム(2名)

以下は参加者の方のフィードバックです。次の4ポイントでお願いしました。

1)場所と環境
(ウルリカンチャンの環境、アシュラムの施設)

2)泊まる部屋と食事
(ゲスト・ルームの設備とダイニング・ホールの雰囲気)

3)アシュラムのプログラムについて
①自然療法医のガイダンス
②アシュラムで提供されているプログラム
③食事療法(ダイエット)のガイドライン
④ご自分の健康について考えるのに有益だった部分
⑤今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス

4)インド全般の印象・異文化体験、今後期待されるプログラムetc.


【日程】

11日間プログラム組

2月28日(土)
関空・中部/バンコク、バンコク/ムンバイ TG317 18:45/22:00着、ムンバイ→プネー(車で移動)、プネー泊(Hotel Shreyas)
3月01日(日) 午前プネー市内探訪、午後プネー→オーランガバード(車で移動)、オーランガバード泊(MTDC)
3月02日(月) エローラ探訪 オーランガバード泊
3月03日(火) 午前アジャンター探訪、午後オーランガバード → ウルリカンチャン、自然療法アシュラム泊
3月04日(水) 自然療法アシュラム
~3月07日(土) 〃
3月08日(日) 午後ウルリカンチャン→プネー(車で移動)、プネー泊(Hotel Shreyas)
3月09日(月) プネー→バンコク空港(車で移動)、ムンバイ/バンコク  TG340  12:30/18:15、バンコク/関空  TG622 23:00/0610+、バンコク/中部 TG644  00:20/08:00+
3月10日(火) 朝関空・中部着


24日間プログラム組

2月28日(土)関空・中部/バンコク、バンコク/ムンバイ TG317 18:45/22:00着、ムンバイ→プネー(車で移動)、プネー泊(Hotel Shreyas)
3月01日(日) 午前プネー市内探訪、午後プネー→オーランガバード(車で移動)、オーランガバード泊(MTDC)
3月02日(月) エローラ探訪 オーランガバード泊
3月03日(火) 午前アジャンター探訪、午後オーランガバード → ウルリカンチャン、自然療法アシュラム泊
3月04日(水)  自然療法アシュラム
~3月19日(木) 〃
3月20日(金) 午後ウルリカンチャン→プネー(車で移動)、プネー泊(Hotel Shreyas)
3月21日(土) プネー泊(Hotel Shreyas)
3月22日(日) プネー→バンコク空港(車で移動)、ムンバイ/バンコク  TG340  12:30/18:15、バンコク/関空  TG622 23:00/0610+
3月23日(月)  朝関空着

SANY0175s


【参考情報】

『ニサルゴプチャール(自然療法)・アシュラム」について
http://www.naturecureashram.com/
NISARGOPCHAR GRAMSUDHAR TRUST
Uruli Kancan - 412202, Dist.Pune, Maharashtra (India)

『二サルゴプチャール・アシュラム(Nisargopuchar Ashram)』は、近代インド建国の父であり、またインドにおける近代自然療法の父でもある「マハートマ・ガンディー(1869-1948)」によって1946年4月に設立された、インドで初めての自然療法専門の滞在型医療施設です。

プネーから東に30キロのウルリカンチャンという田舎町にあります。年間6000人が自然療法の臨床指導を受けるためにアシュラムを
訪れています。アシュラムのキャンパスは150ー200人収容可能です。


アシュラムの日課

5:00         起床
5:15 -  6:15 ヨーガ 1stセッション(プレラナ・マンディール)
6:15 -  7:15 ヨーガ 2ndセッション(プレラナ・マンディール)
6:00 -  7:00 ヨーガ 2ndセッション(スムルティ・マンディール)
7:30 -  8:00 肥満のためのヨーガ
7:00 -  8:30 ハーブ・ティーとジュース
8:30 -  9:00 日光浴、泥療法
9:00 -  9:30 アムラ、ハルディ、ウィートグラス草のジュース
9:00 -11:00 水療法、磁石療法
10:30 -12:30 昼食
12:30 -  1:00 額の上の泥パック
1:00 -  2:00 沈黙の時間
2:15 -  2:45 プラーナーヤーマ 特定のヨーガ・セッション
2:15 -  4:30 指圧療法/ニューロ・セラピー(Neurotherapy)
3:00 -  4:15 ハーブ・ティー/ジュース/図書館
4:15 -  5:00 自然療法、ヨーガ、ホリスティック・ヘルスに関する講義
5:00 -  5:15 新来者のための歓迎ミーティング
5:30 -  6:30 夕食
6:30 -  7:00 夕方の散歩/自由時間
7:15 -  8:00 夕べの祈り
8:00 -  9:00 自習(Swadhyaya)/思索
9:30  以降        沈黙



参考文献


自然療法とマハートマ・ガンジーの健康思想については、次の本が日本語で入手可能です。

 Gandhis
ガンジーの健康論 (1982年)
M.K.ガンジー著, 岡 芙三子訳、283ページ、
編集工房ノア

 


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『ニサルゴプチャール・アシュラム(自然療法アシュラム)』
のフィードバック① (M.M.さん、神戸在住)


今回の小グループのリーダーの「M.M.」さんは神戸で『NATURE YOGA』を主宰され、ヨーガのクラスとバランス系のボディ・ワークのクラスの指導をされています。ヨーガ歴は20年以上、定期的にインドやタイでの研修プログラムにも参加され、勉強と研究を続けられています。

昨年も6月の『穂高養生園』と10月の「タイとアンコール研修」に参加されました。今年還暦を迎えられる人生の節目ということもあって、今回は3週間という、やや長期の「インド研修」でした。

「M.M.」さんは今回の「インドで自然療法」の総括的なレポートとして、8ページのPDF版の「ニューズレター」を作成されています。

ここをクリックすると →
ダウンロード
全ページダウンロード出来ますので、ダウンロードしてご覧下さい。

もし上のリンクでダウンロード出来なかった場合は、次のアドレスを
コピーしてブラウザにご入力下さい。
http://www.hhaikata.com/nisargopuchar2009.pdf

nisargopuchar2009 



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『ニ
サルゴプチャール・アシュラム(自然療法アシュラム)』
のフィードバック②(K.U.さん、兵庫在住)


「K.U.」さんは兵庫在住、スポーツ用品メーカーにお勤めのOLです。勤務先の「ヨーガ・クラブ」がきっかけとなり、ヨーガ歴約10年です。現在勤務先のクラブで「ヨーガ」のクラスとバランス系のボディー・ワークのクラスの
指導もされています。

2005年2月にタイの『ワンサニット・アシュラム』での合宿セミナーに参加、2006年12月にはリシケーシュ・ロナウラを訪ねる『インド研修ツアー2006』に参加、『カイヴァリヤダーマ研究所』の「第5回国際会議」とそれに続く
「プラーナーヤーマ」の1週間コースにも参加されました。

2008年は6月の長野の『穂高養生園2008』の合宿セミナー、
10月には『タイとアンコール研修2008』にも参加されています。 


1)場所と環境(ウルリカンチャンの環境、アシュラムの施設)

施設の入り口には警備員さんがいるので、施設内は安全です。施設を外出する際は、IDカードを提出するという徹底ぶりです。アシュラム内は清掃が行き届いていて、散歩も心地よくできました。施設のすぐ近くに駅があり、時々列車が通り過ぎる音が聞こえましたが、耳障りという感じはなく、のどかな田舎町にいるような懐かしい印象を持ちました。

滞在する人のほとんどがインド人で、肥満傾向の方が多くいらっしゃいました。温和でフレンドリーな方が多く、トリートメントルームで英語が通じなくて困っていたら、すかさず通訳して助けてくれたり、散歩途中で知り合った姉妹が部屋へ招待してくれて、ご家族と一緒に楽しいひと時を過ごさせてもらったうえに、歌のプレゼントをしてもらうなど、心温まる出来事もありました。


2)泊まる部屋と食事(ゲスト・ルームの設備とダイニング・ホールの雰囲気)

私はトイレとシャワーが付いているツインルームを2人で使用しました。4泊5日の滞在中、部屋の清掃も毎日のように来てくれるし、シーツも滞在中に1度取り替えてくれ、快適に過ごせました。

部屋には扉が付いた棚があり、荷物や洋服を収納できたり、部屋の前には洗濯ロープが張ってあったりして、使い勝手の
良い部屋でした。私は利用しませんでしたが、有料の洗濯サービスもあります。

食堂も清潔で、心地よい食事の時間を過ごすことができました。


3)アシュラムのプログラムについて

①自然療法医のガイダンス

私たちがアシュラムに到着したのは3月3日の夜8時頃だったので、夕食を済ませた後にドクターの問診と血圧・脈拍の計測をした後、トリートメントの種類、食事のメニュー、ジュースや果物の種類など、細かく処方していただきました。

私は英語が話せませんが、現地コーディネーターのラトールさんが通訳してくれるので、安心して受けることができました。2年前のスタディ・ツアーでもお世話になったラトールさんには今回も本当にお世話になり、頼りっぱなしでした。


②アシュラムで提供されているプログラム

3月4日、いよいよ自然療法のスケジュールが始まりました。ドクターから処方されたメニューに沿って一日を過ごします。5時15分からヨーガを受けるようにドクターの処方箋にありましたが、YOGAといっても静止がほとんどなく、準備体操のような感じで、肥満気味の方も無理なく参加できるような動きでした。

8時から楽しみにしていたトリートメントです。初日はシステムがよく分からず、右往左往して待ち時間も多くなってしまいましたが、翌日からは効率よくメニューをこなすことができました。

私のメニュー
エネマ(浣腸):一日おき
オイルマッサージ:毎日(約40分)
マッドパック:毎日
スチームバス(もしくは半身浴)

オイルマッサージは同じ時間に同じ人から受けました。母親くらいの年齢に思えるマダムに顔や頭を含めて全身をくまなくマッサージしてもらいました。基本的なやり方があるのでしょうが、日によって若干マッサージの場所、指使いが変わっていたと思います。

ヒンドゥー語しか話せないマダムとのコミュニケーションは笑顔のみでしたが、「そう、そこなのよ!」と心得たマッサージはゴッドハンドと呼びたいくらい至福の時で、とても気持ちよかったです。

マッドパックは男女違う場所で行います。屋上でお腹の上に泥を置かれて横たわる、ふくよかなインド女性たち。。。初めてその光景を見たときは、驚きました。泥は顔に乗せたり、手や腕にも塗ることができました。パックを流した後は、ツルツルのお肌に!私の処方はお腹の上のみでしたが、全身パックをしているマダムもいました。

正午前後に、部屋の前に泥をガーゼのような布でくるんだものが置かれます。日中の気温は40度近かったと思いますが、マッドパックを目や額の上に乗せるとひんやり心地よく、快適にお昼寝することができました。


③食事療法(ダイエット)のガイドライン

食事は10時30分~と5時30分~の一日2回。食事内容もドクターから細かく処方されました。

豆からできたロティ、野菜スープ、野菜サラダ、チャツネをいただきました。油と塩を使わない食事は、味気ないと感じるものもありましたが、チャツネと混ぜると美味しくいただくことができました。

敷地内にフルーツ・スタンドがあり、大いに活用しました。1日目の午後、軽い熱射病か、頭痛がして食欲もなかったので、夕食はフルーツのみで済ませましたが、美味しいフルーツで大満足。翌朝、頭痛はすっきり解消されていました。

食事の合間にはフルーツを食べたり、そのフルーツを食堂に持ち込んでジュースにしてもらうこともできます。水や甘味を足さず、皮ごと絞ったぶどうだけのジュースは本当に甘くて美味しかった!


④ご自分の健康について考えるのに有益だった部分

滞在3日目、寝冷えしたのか夜中にお腹をくだしてしまいました。朝晩はそれなりに気温が下がりますが、蚊避けにまわしていた天井の扇風機の風で冷えたのかもしれません。朝になったら治まっていたので、いつものようにトリートメントを受けたの
ですが、これがよくなかったのか、発熱してしまいました。

ドクターに往診してもらい、下痢止めと解熱剤、ポカリの粉末をいただき、ムサンビー・ジュースも飲むように診断いただきました。皆様にいろいろと介抱していただいたおかげで、熱は下がりましたが、帰国してもしばらくは胃腸の調子が優れませんでした。

相方先生から、
『自然療法の場合、一度いろいろな潜在的な症状が出て、その前よりずっと良くなる「ヒーリング・クライシス」という経過を取ることがある。「ヒーリング・クライシス」で熱が出たり、下痢になったりすることも多く、自然療法では、それは良い兆候と考えられる。一時期キツイが、回復すると以前よりレベルの高い心身の統合状態になる、という解釈』
と伺って、ひとまず安心して経過をみること1週間。

発症してからちょうど1週間で、症状はピタッとおさまりました。食事の量と質、食べ方を見直す、良い機会を与えてもらったと思います。

以前より食事量を少なめにしてみたり、味付けも極力薄味を努めています。身軽に動けて、いい感じです。


⑤今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス

持参してよかったもの

・ビクトリノックスのマルチツール
果物を切るのに役立ちました。ちょっとしたアクシデントで衣類を切ることがあったのですが、この時も大活躍。

・ポケットヒーター(2年前、リシケシで買った簡易ヒーター)
お湯を沸かして、日本から持参したほうじ茶や生姜湯を飲んだり、ウルリカンチャンの前に滞在したオーランガバードのホテルで持参したドリップコーヒーを飲んだりもしました。
※アシュラムではコーヒーや紅茶などの嗜好品は禁止です。

・魔法瓶
帰りの機内でもお湯をもらって、ほうじ茶を常飲。

・インド製バスタオル&シーツ
プネーで購入したバスタオルは、薄くて洗いやすく、すぐ乾きました。ラトールさんからオイルマッサージの時に使うようにといただいたシーツは、マッドパックで寝転ぶ時も使いました。建物の屋上で、コンクリートの上に寝転がって行うので
売店で買ったゴザを敷いている人もいましたが、私はシーツで代用しました。

・ネティポット
長時間のドライブ、世界遺産を観光したときなど、ジャラネティでスッキリ!

・蚊取り線香

・虫除けスプレー
ポケットヒーターや魔法瓶、ほうじ茶は元気な時には不要かもしれませんが、胃腸が弱った私には大活躍の品々でした。


4)インド全般の印象・異文化体験、今後期待されるプログラムetc.

最後まで慣れなかったのは、インド式トイレです。トイレットペーパーがなく、シャワーで洗浄する方法は、まさに「異文化体験」でしたが、私の滞在期間では馴染むのに時間がちょっと足りませんでした。

2回目のインドツアーも、新たな体験、人との出会い、とても有意義な日々でした。

今回は前半に世界遺産を見に行くオプションをつけていただきましたが、次は、自然療法やアーユルベーダだけに絞って過ごしたいと思います。アシュラムはゆっくり穏やかな時間が流れていて、時間に追われるような日常から距離を置き、心身をリセットすることができました。

世界遺産は、それはそれは見事な石窟で、すばらしかったですが、暑さで体力を消耗し、観光を終えてから長時間(7時間くらいだったでしょうか?)のドライブは、さらに疲労が蓄積されたと思います。

また、最終日の数時間、プネーで過ごしたのですが、街中の喧騒や人込みに一気に日常に引き戻されてしまったストレスを感じてしまいました。

街でのお買い物はツアーの前半にして、プログラムが終わったら空港へ直行というのがよさそうな気がしました。

次はアーユルベーダですね!自然療法をもう少し長い期間試してみたい気持ちもありますが、やったことのないアーユルベーダを試す機会があれば、ぜひトライしてみたいです。

最後に、このツアーでご一緒した皆様、ラトールさんご一家、相方先生には本当にお世話になりました。

皆様の優しいお心遣いに感謝します。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

SANY0161s


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『ニサルゴプチャール・アシュラム(自然療法アシュラム)』
のフィードバック③(M.K.さん、名古屋在住)


「M.K.」さんは名古屋在住の、鍼灸/経絡・気功治療を専門とされる東洋医学の臨床家です。2年間の中国への留学歴をお持ちです。

ヨーガ歴は1年半ほどで、昨年1月のタイの『パナ・ソム』の合宿セミナーと6月の長野の『穂高養生園』での合宿セミナーに参加されています。臨床家としてのご自分の心境を深化させ、患者さんにもプラスになるものとして、ヨーガへの関心を深められています。

南アジアでは、スリランカに滞在されたことがありますが、インドに来られたのは今回が初めてです。東洋医学に携さわっておられる関係で、インドの自然療法にも興味を持たれ、その土地に根付いた療法は、気候風土による違いはあれど基本の考えは同じ、ということを確認されるために今回の研修に参加されました。


1)場所と環境(ウルリカンチャンの環境、アシュラムの施設)


ウルリカンチャンは、プネーから僅か1時間の距離にも関わらず、都会のにおいのしない町だった気がします。

施設の外にでることがなかったので、分かりませんが、こじんまりした田舎町という印象です。アシュラムの中に入ってしまうと、とても静かな環境で、心が落ち着きました。

施設は、ガンディーの提唱する「環境も体も精神も清潔でなければいけない」を実行している、質素ですが清潔な環境でした。
(個人の部屋や食堂、トリートメントセンター等、掃除がゆき届いていた)。

施設内には、食堂で出される野菜を作っている畑もあり、散歩の途中に牛がいたりして、のんびりとした時間の流れに身をおくことができました。


2)泊まる部屋と食事(ゲスト・ルームの設備とダイニング・ホールの雰囲気)

ゲスト・ルームは、簡素ではありますが、蚊帳もありトイレ・シャワー付ですから、不自由なく快適に過ごせました。ただシャワーは水なので、日本人には慣れないかもしれませんが、40度近い気温ですので、水が冷たく感じることはありません。

ダイニング・ホールは、広くて、清潔です。インド人の方がほとんどなので、インドに来ているという感じがして、雰囲気もとても良かったです。

インド人の方は、とても親切ですが、ほど良い距離のとり方をして下さり、居心地が良かったです。


3)アシュラムのプログラムについて

①自然療法医のガイダンス


まず、到着した日にドクターの問診があり、血圧チェックと脈拍チェックでメニューが決まります。

私は、フルーツ断食を処方して頂き、毎日翌日のメニューを処方して頂きました。フルーツ断食が始まると、エネマ(浣腸)は毎日、運動は禁止です。


②アシュラムで提供されているプログラム


トリートメント・プログラムは、私の場合
5:15~ ヨーガ
7:30~午前中
・エネマ(長蛇の列)
・泥パック(屋上で、お腹を出して泥を塗ってもらい日光浴):約30分
・ニームバス(皮膚に良い薬草ニームを煎じてお風呂に入れる):約10分間
・半身浴:約10分

午後3時~
・スチームバス

時間はたっぷりあるので、毎日泥のアイパックをのせお昼ねをしました。

そして、ゆったりと夕日を見ながら、物思いにふけったりしていました。


③食事療法(ダイエット)のガイドライン


私のプログラム

第1日目はノーマルダイエットから始まりました。全粒小麦粉のチャパティ、豆のスープ、野菜サラダ、チャツネ等メニューは毎日微妙に変わります。塩抜き油抜き野菜中心で、食事は10時半~と5時半からの2回。

第2日目は、フルーツ断食が始まり、処方されたフルーツとミルク・ティー。量的には、結構沢山ありました。フルーツは美味しいので、苦なくダイエットが始まりました。

第3日目は、ジュースのみ(固形物はなし)ニームのジュースは、大変苦かったです。ニンジンジュースは、甘みが強い。

第4日目も、ジュースのみ最終日は、再びフルーツとミルク・ティー。そして、ドクターに退設後のメニューを処方して頂きました(6日目にノーマルダイエットに戻し、1サイクル)


④ご自分の健康について考えるのに有益だった部分

食についての概念が全く変わりました。カロリーで食べるのではなく、体を維持するのに必要な分だけ食べる。食欲のコントロールができるようになってきたら、他の欲や精神面も安定してきたような気がします。

そして、ものを言わない自然に学ぶべきところが大きいということが、心から理解できました。頭で分かっていることと体と心が分かることは違うんですね。

ただ、インドと日本では気候や体の違いがあるので、メニューも同じで良いかは疑問ですが、その辺りも含め追試していきたいと思います。

体に聞きながら、季節にとれるものを少しづつ頂くようにしていこうと思います。

泥パックは熱を取る効果が大と思われます。東洋医学では、胃熱が食欲亢進の原因と考えられるので、胃熱を取って食欲を抑える意味で泥パックなのかなと勝手に想像しました。

日本では、熱に熱をもって制し、温めて冷やすことも多いので、温める方が主です。気候による体の違いなのかなと感じました。


⑤今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス

私は、インドへ行くのが初めてで、未知の世界でしたが、同室のKちゃんが、インド2回目だったので、いろいろ参考になりました。

トイレットペーパーとビニール袋、ジップロックは必要です。ジュースを飲むカップとスプーンも必要。蚊除けスプレー、捨てても良い大きなシーツ(泥パックの時汚れます)、Tシャツ、紙パンツ、携帯用ナイフ...タイガーの水筒(サハラ200mlは、日本に帰って買いました)もあったら良かったと思いました。

あと、服は長いワンピースが施設内にも売ってますので、お勧めします。帽子は40度近い炎天下ですので、必ずお持ち下さい。朝夕は涼しいので、羽織るものも持って行かれるといいと思います。


4)インド全般の印象・異文化体験、今後期待されるプログラムetc.

初インドに到着したのは夜の10時過ぎでした。それから車を飛ばし約5時間。途中にある食堂やマーケットには、夜中にも関わらず人人人。ほぼ男子です。すごいパワーを感じました。

18歳の時にスリランカの友人の所で1ヶ月間滞在し、カースト制度を目前にして、やり場のない気持ちになりました。それは、背景を知らない無知と傲慢さからだったということを知りました。

インド人のベースになっている宗教や文化を知れば(まだあまり知りませんが)、混沌とした中に全てがあり、全ての縮図をリアルに見た気がします。いいも悪いもないんだということに気づきました。

相方先生ご夫妻に導かれ、インドへ行けたことが良かったと思います。インドは人生を変えると聞いていましたが、本当に深い気づきがありました。今まで知りたかったことが少し見え、生まれてきた意味をまっとうするためのガイドがそこにあると希望がもてました。

次回は、アユールベーダのプログラムに参加したいと思います。そして、いつか3週間の自然療法プログラムに参加したいです。

今回、帰りの飛行機でまず、氷の入った水の冷たさに驚き、機内食を少しだけ頂きましたが、舌が痺れたような感じがして、
いかに自然療法の食事(空気も含め)に不純物が混じっていないか確認できました。

慣れとは恐ろしいもので、日本に帰って痺れた舌の感覚は次第にマヒして、今は何とも感じません。ただ、帰ってからガンディーの本を読んで感動し、食に関して腑に落ちたため、食べる量は今までの半分以下になりました。野菜中心で、玄米を頂くようにしています。

体調はかなり良くなり、精神的にも安定していますし、物事が進むべき方に進んでいっているようです。環境も清潔にし、最小限の必要なものだけで生活できるよう、これから意識をそちらにおいていきたいと思います。

インドで全て何の問題もなくことが進み、一切の不安がなかったのも、相方先生ご夫妻のご配慮のもとにできたことだと感謝しています。そして、最高のコーディメーター、ラトールさん、他ご親切にしていただいインドの方々、お仲間に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

皆様も是非体感されることをおすすめしたいと思います。
但し、自然にインドに呼ばれるときに... 


 
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『ニサルゴプチャール・アシュラム(自然療法アシュラム)』
のフィードバック④(S.T.さん、神戸在住)

「S.T.」さんは、「M.M.」さんの主宰される『NATURE YOGA』のメンバーです。ご主人が英国人の方で、海外滞在・海外旅行歴の長い国際派です。ヨーガ歴は短く、インドも初めてでしたが、インドの「自然療法アシュラム」
に興味を持たれ、この研修プログラムに参加されました。

2日目、「エローラ・アジャンター」探訪に向かう途中にオーランガバードで予期せぬアクシデントに遭われましたが、それにも関わらず、
無事24日間のプログラムを完遂されました。


1)場所と環境(ウルリカンチャンの環境、アシュラムの施設)

ニサルゴプチャールアシュラムは、小さな街のはずれにありました。

到着すると門番に告げます。門番がゲートを開きます。右側に果物を山積みした屋台があり、車ごとアシュラムに入っていきます。

そこはまるで整えられた森の公園のよう。やせた犬、猫がのんびり歩いています。そしてデブのデブになってしまった人々がウォーキングをしています。


2)泊まる部屋と食事(ゲスト・ルームの設備とダイニング・ホールの雰囲気)

・ゲストルーム

私たちはラッキーなことに風のよく通る、日の当たらない、そして三人室を二つのベッドが入っている室になりました。

ここインドでは日中40℃にも気温が上がるので、日の入る室は室内温度が上がりすぎると居心地はよくないでしょう。私たち2人は16日間の滞在でしたから広さも環境もGOODでした。


・キッチン

朝のホットドリンクからスタートしてニンジンジュースのサービス、ブランチの提供、午後またドリンクのサービス、そして夕食の提供と、キッチンのスタッフは一日中働いています。

私はよくキッチンの中に入って、キッチンで働いている人たちの食事作りを見ました。このアシュラムで働いている人々は全体的にフレンドリーで、こちらがにっこりと笑顔とサンキューの言葉を発せれば、例外なくにっこりと笑顔を返してくれます。


3)アシュラムのプログラムについて

①自然療法医のガイダンス

私はここに入る2日前に後頭部をケガして2針縫った状態で入りました。 担当医との面接、そして処方箋が記入されます。
すご~いインド訛りの英語で女医さんが話しています。
内容は、
「あなたは頭のケガ、そして右の太ももに湿疹があるので、キッチンの提供する飲み物、食事、そしてフルーツでスタートです。
ヨーガもオイルマッサージもだめ」
と言っているようでした。

私はこのことのために、みなより治療がスロースタートしたことで、滞在16日が無事に過ごせたのではないかと今は考えています。 自然とあなたのカラダに沿って治療してゆくのです…というスタンスでしょうか?


②アシュラムで提供されているプログラム

朝5時、時を告げる鐘5つで目覚めです。 ヨーガ教室がホールで開かれています。これはヨーガというよりインド体操といったところでしょうか。ハードです。

そして9時から泥パック→浣腸→オイルマッサージ→バスのサービスをドクターの処方箋に従って受けます。

これが全て終わると午前中のプログラムは終了、 朝食と昼食の間、ブランチが提供されます。


③食事療法(ダイエット)のガイドライン

ブランチ(10:30~12:30)、夕食(17:00~)
塩なし、油なし(少しあったかな?)、砂糖なし。
(1)野菜の煮たもの
(2)野菜のスープ
(3)バターミルク
(4)生野菜のサラダ
(5)ナン3種
から自分の好きな量を告げてお盆に入れてもらいます。 塩、バターがキッチンテーブルにありました。

私はすでにこの情報を知っていたので、初めの1週間は塩なし、油なし、砂糖なしのこの食事を意外とイケルと楽しんでいただきました。

2週目、時々、塩やバターをもらいましたが、 特別、美味しくなるという感じもしないので止めました。

ところが、3週目、下痢、湿疹に続き、発熱があった次の日からまったくこの食事を受け付けず、拒食症になったのかと。。内心、やったと思ったのです。 皆はただ、この食事が飽きたのよと笑っていましたが。

この最後の3日間、飲み物と毎日ブドウ500gを食べて過ごしました。 あぁ、真っ白なご飯にシャケを乗っけて食べた~い!と連発しながら。。 これが私にとって Healing crisis だったのでしょうか?


④ご自分の健康について考えるのに有益だった部分

インドの諺に「舌を制するものは全てを制する」があるそうです。 朝、目覚めと共に水を飲む、1時間後温かい飲み物、そして生のニンジンジュースをからだに入れて1日2食で夕方6時には口から入れるものを終了。理想的な食生活を経験できて、
私にとって林住期後半の良き導きだったと感謝。

⑤今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス

私たちはインド人で日本語の通訳もできる方が前半ご一緒してくださいました。何しろ全てヒンディー語または英語、その上すごいインド訛りときているので、よく聞き取れないのと、ここのポリシーがよく理解できず、前半は暗中模索の中を過ごしました。
ラッキーなことに、日本人6人で入ったので、気分的に楽だったかな。 でも1人で入って一人室で過ごしている日本人女性も3人いたのでこれは個人の問題かな。。。


4)インド全般の印象・異文化体験、今後期待されるプログラムetc.

初めてのインドの旅でした。 25歳から旅をしてきて40年間、いろんな国を訪ねたけれどインドは全く違う。広い、デカイ、深い印象を受けました。

インドでは「手のひらに乗ったものを感謝していただく」 という思想、哲学があるそうです。私のこれからの生き方としたい。
以上。

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