カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ
ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)・3ヶ月経過レポート
期間:2010年7月-2011年4月(1学年)
ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」のシリーズです。
今年度(2010-11)の付属カレッジのヨーガ教育・ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)に、日本人の留学生の方が3名在籍中です(男性2名と女性1名)。
コースは7月15日にスタートしました。来年4月末まで続きます。
以下は、今年の日本人留学生「A.S.」さん(男性)の3ヶ月経過レポートです。
「A.S.」さんは愛知県出身、20代前半、チャレンジ精神に溢れた前途有望な好青年です。東京の大学卒業後、整体治療の勉強・実践を続けておられました。
「A.S.」さんのロナウラ・ヨーガ留学のブログが進行中です。
→ http://kama64.blog.shinobi.jp/
●雨季のプネー・ロナウラ
西インド・マハーラーシュトラ州プネー・ロナウラ界隈では、6月上旬に雨季がスタートしています。雨季中は、ロナウラはインド有数の多雨地区になります。
実際、7月・8月のロナウラは雨地獄・水地獄と言っても良いです。アラビヤ海からやって来た雨雲がロナウラで集中的に雨を落とします。その水を利用するために、ロナウラにはダム湖が多数あります。大都市ムンバイの水瓶です。
一方、ロナウラから60キロしか離れていないプネーの降雨量はロナウラの数分の一です。中世にペシュワー王国の首都であったプネーは、雨季中も快適な気候です。
10月に雨季が終わり、さわやかな乾季に入ると、一転、ロナウラはインド有数のリゾート・タウンになります。
何事も、天候も、極端から極端に、ドラマチックに振れるのが、インドの特性でしょうか。
●10月17日(日)は「ダサラ」
今年は10月17日(日)がヒンドゥーの祭日「ダサラ」でした。「善」により「悪」が打ち負かされたことを記念する日で、インド・ネパールではいろいろな形のヒンドゥー祭として祝われます。
例えば、「ダサラ」は叙事詩「ラーマーヤナ」の王子ラーマが魔神王ラーヴァナを打ち倒した日ですし、女神ドゥルガーが魔王マヒシャを打ち倒した日でもあります。
「ダサラ」までの9日間が「ナヴァ・ラトリー(9夜)」で、10日目が「ヴィジャヤ・ダシャミン(勝利の10日目)」と言います。
西インドのグジャラート州や、その隣でクジャラート人も多いマハーラーシュトラ州西部では、「ナヴァ・ラトリー」の9夜、2本のスティックを使った「ドゥンディア」というダンスのパーティが老若男女入り乱れて毎夜開かれます。民俗調ディスコですね。
東インドの西ベンガル州やネパール方面では、ドゥルガー祭が盛大に祝われます。「ダサラ」が来ると、この界隈は雨季は完全に終息、来年6月まで乾季です。
「ダサラ」は新しい事業を始めるのに縁起の良い日とされ、創業日・創立日を「ダサラ」に合わせる慣習があります。
ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」も「ダサラ」が創立記念日です。1924年の「ダサラ」の日に創立され、毎年創立記念日として祝われます。
●それにしても.....
それにしても....毎年毎年「ダサラ」により、「善」により「悪」が取り除かれたとインドでは祝われているのですが...それにしては、「悪」が減っている気配はさっぱりないですね。
むしろ、年々「悪」も益々盛ん、というように見えますが.....考え方によっては、毎年盛大に「ダサラ」を行っているので、この程度に「悪」は抑えられているのであって、もし、「ダサラ」をやっていないと、今頃どうなっているか....考えるのもおそろしい(笑)。
そういう訳で、年中行事、祭礼事はたいせつのようです。おかげで、この程度に抑えられている、ということで.....
●インド留学で「ヨーガ」のステップ・アップ
インドへの短期・長期留学で、「ヨーガ」の勉強を深めたい方は、どうぞ、お気軽にお問い合わせ下さい。的確なガイダンスと必要なサポートを提供させて頂きます。
『カイヴァリヤダーマ』のオフィスや付属カレッジとの調整や、ムンバイ空港到着後の出迎、車の手配、また、日本語ガイドなどの手配も可能です。
●付属カレッジのコース
(Gordhandas Seksaria Colledge of Yoga & Cultural Synthesis)
紹介ビデオ→ http://www.youtube.com/watch?v=P4xypLhPytw
付属カレッジは、インドで初めてのヨーガを大学教育の枠組みで扱う専門カレッジとして1950年に開校、すでに60年近い歴史があります。
現在までにインドの教育分野に多くの有意な人材を輩出しています。
○6週間コース(CCY)
期間:6週間で年2回開講(冬・夏)
資格:受講資格は高校課程修了以上
定員:インド人65名+外国人
費用:授業料・宿泊・食事込で1000ドル(2人部屋利用の場合)
目的:ベーシックで体系的なヨーガの理論と実習を紹介
冬期:1月16日ー2月20日(締切12月末)
夏期:5月 2日ー6月11日( 〃 3月末)
日本人受講生のフィードバック → http://hhyoga.blogspot.com/
→ [カイヴァリヤダーマCCY+]
○上級4週間コース(ATTC)
期間:4週間で年1回(3月15日ー4月15日)
資格:ヨーガ教師歴2年以上
定員:20名(インド人+外国人)
締切:3月6日
費用:受講料・宿泊・食事込で1500ドル(2人部屋利用の場合)
目的:ある期間ヨーガの指導歴のある方が伝統的ヨーガの枠組みをより深く把握し、ヨーガの知識と自信を深めるためのコース。
日本人受講生のフィードバック → http://hhyoga.blogspot.com/
→ [カイヴァリヤダーマCCY+]
○ヨーガ教育・ディプロマ・コース(DYEd)
期間:1学年(7月16日開講、翌年4月20日まで)
資格:大卒(理系・文系学部を問わず、卒業成績45%以上)
年齢:35歳まで(外国人は年齢制限なし)
締切:5月末
費用:授業料・宿泊・食事込で留学生4300ドル (2人部屋利用の場合)
目的:将来ヨーガの専門家・研究者となる基礎を提供するコース。
日本人受講生のフィードバック → http://hhyoga.blogspot.com/
→ [カイヴァリヤダーマDYEd]☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
●フィードバックの項目
「A.S.」さんには、 次の項目で3ヶ月経過レポートをお願いしました。
【プロフィール】
①日本の住所
②留学までの学歴・経歴
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
【ヨーガとの関わり】
①ヨーガ歴
②インド留学の動機と目的
③今までのヨーガの学習歴
④今後の展望や希望
1)場所と環境
①雨季のロナウラ環境
②学生寮の設備
③キャンパス・ライフの近況
2)カレッジについて
①今年度の授業料
②クラスの仲間(インド人・外国人)
・外国人学生について
・インド人学生について
③講師陣
④実習クラスの進行状況
⑤講義の進行状況
⑥同時進行の「ヨーガ・セラピー・ディプロマ・コース」の様子
3)3ヶ月経過した感想
4)今後ロナウラ留学を考えられている方へのアドバイス
カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ・ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)
3ヶ月経過レポート:「S.A.」さん(愛知出身)
【プロフィール】
①日本の住所
愛知県
②留学までの学歴・経歴
帝京大学法学部卒その後、整体その他の職歴
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
ボディワークと技術の会得
【ヨーガとの関わり】
①ヨーガ歴
無いです。0年(^^;
②インド留学の動機と目的
インド行きたいな。最近ヨーガに目がいくんだよね。今度はヨーガも勉強してみようか。おっ、留学先があるぞ。ここに行こう!というのが動機です(笑
目的については ヨーガを知る、体験する。というのが一番ですが施術技法や、自分探しではありませんが、人生模索等もあります。当初は、療養という目的もありました。
③今までのヨーガの学習歴
相方先生のセミナーに4日参加
④今後の展望や希望
ヨーガや、今まで学んだ技術を自分の人生や在り方において、どういった位置づけにするか?先ず、当面はそこから。これから、どんな縁があるか分からないので自分だけで決めれば良いというものでも無いですが。
1)場所と環境
①雨季のロナウラ環境
今年は降水量少なめ、とのこと。雨が降らない日は珍しいです。たまの太陽を拝むほどです。ナイロン製のカバンやベルトにカビが生える等毎日、日本列島に台風接近中な有様です。
体調を全く崩さない生徒は少なかったです。雨期がどうというより、ロナワラが特殊環境な様です。
②学生寮の設備
はじめにシングルを希望したのですが、何故か通らず「ソーハム・クティ」という所に二人部屋でした。途中から「ソーハム」に一人になり、シングル料金を支払いました。流し、トイレ、バス、ベッド2つ山の中の小屋をイメージしていただければ、そこより良い施設だと思います。
インドをバックパッカー等で旅された経験のある方には、綺麗で、アメニティ溢れる部屋ですが、日本の住宅と比較すると、そうではありません
③キャンパス・ライフの近況
雨期明けですが、今度は気圧か、謎の頭痛に悩む自分を含む生徒達。 日々、楽しく過ごしていますが、学業でも、生活でも、良くも悪くも次から次へ~という流れが止まりません。
2)カレッジについて
①今年度の授業料
部屋が二人部屋で4300ドル シングルは基本5300ですがホスピタルのオフィスに左右されるので、状況次第です。
基本4300ドルというのが間違いのないところの様です。
②クラスの仲間(インド人・外国人)
・外国人学生について
今年は日本人含めた5人がヨーガ教育(DYEd)、1人がセラピー・ディプロマ・コースです。その内2人は飯が辛い。辛くて食えない。と嘆いています。
・インド人学生について
日本人は、気質的に、一括にしてしまいがちですがインド人生徒も当たり前の様に十人十色です。アーサナのチャンピョンシップもいれば 伝統的に習ってきた生徒もいますし 当然、ヨーガ未経験の生徒もいます。
学歴も、職業も色々 ヨーガビジネスの流行もあってか、海外でヨーガを教えたい人も少なくないです。
③講師陣
・シャルマ先生(ヨーガ・スートラ)
・サハイ先生(ヨーガ文献)
・ガングリー先生(ティーチングメソッド)
・バーレーカー先生(アナトミー、フィジオロジー&ヨーガセラピー)
・ボーガル先生(メンタルヘルス、ストレスマネジメント)
・ボーデ先生(バリューエデュケーション)
④実習クラスの進行状況
アーサナは、アドバンスアーサナに入りました。視界が天地逆転するアーサナがいっぱいです。どうにも苦手です。最近は何故かスーリヤ・ナマスカールなんかもやっています。
クリアはジャラネティ等まで。
⑤講義の進行状況
「ヨーガ・スートラ」でいうなら「第1章サマーディパタ」が終わり、質疑に入りました。アナトミー、フィジオロジーでは、主にアーサナの解剖生理学的な解説です。ヨーガ文献は、ヨーガ全般の諸紹介を終え、「ハタ・プラディーピカー」、「ゲーランダ・サンヒター」が良く出てくる講義です。
⑥同時進行の「ヨーガ・セラピー・ディプロマ・コース」の様子
良く分りません。
3)3ヶ月経過した感想
個人的な持病もあってか、次から次へと、課題、問題が追ってきます。自分が出る、自分に必要な事が出てくる、というのは本当の様です。
4)今後ロナウラ留学を考えられている方へのアドバイス
当たり前の様に、インドでは日本の常識は通じません。しかし、インドにもインドの常識は在るのです。彼らに日本の常識を期待したり、押し付けたりすると厳しいです。
「何で分かってくれないのか?」という考え方が、ココでは如何に甘い考え方か。少し仲良くなると、インド人の方でも彼らの常識を押しつけてくることもあるでしょう。
自分は「トイレットペーパーなんか使うな。インド人はそれが嫌いなんだ。分ったか?もう使うな!」等と言われました^^;
また、プライバシーの概念も希薄です。部屋に入れると、平気でクローゼットやら引出やら、ノートパソコンのファイル等を勝手に見たり、開いたり。なんて事もありました。流石に外国人に上記をするのは少数派ですが、意外とそれらは彼らの常識の内にあるようです。
とあるインド人生徒がトイレットペーパーを使って、変わり者扱いされていましたし。「カイヴァリヤダーマ」は緑のある良い所ですが少なくとも、雨期とここ最近まではタフさが要求されま。
軽い気持ちで、現実逃避に来る所ではありません。また、重い気持ちで、現実逃避に来ても潰れます。多少なりとも、向学心や、なにかしらの目的をもって、健康な心身で来られる事をお勧めします。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
1 件のコメント:
madoka furukawa さま、
「コメント欄」への書き込みありがとうございました。ご質問にはメールでお答えしますので、再びこの「コメント欄」でメールアドレスをお知らせ願えますか。非公開扱いにいたします。ご理解とご協力に、深く感謝いたします。H&H
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