ロナウラ2010
カイヴァリヤダーマ研究所での合宿セミナー+スタディ・ツアー
期間:2010年2月27日(土)ー3月6日(土)~10日(水)
ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」で日本人の方を対象に企画された合宿セミナー「ロナウラ2010」の話題の続きです。
2月28日(日)から3月6日(土)の1週間の日程で実施された、ロナウラでのヨーガ研修に加え、次のような追加プログラムが実施されました。
○ウルリカンチャンで自然療法の研修
○世界遺産のエローラ探訪
以下は、
「ロナウラ2010」+「自然療法アシュラム」
のプログラムに参加された、東京在住の「A.K.」さんのフィードバックです。
「ロナウラ2010」のフィードバックの項目
「ロナウラ2010」に参加された「A.K.」さんには次の項目でフィードバックをお願いしました。
【プロフィール】
①住まわれているところ
②現在されていること(仕事・勉強 etc.)、今までにされて来たこと
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
⑤今後のヨーガへの期待や展望
1)『カイヴァリヤダーマ研究所』の環境と施設
①ロナウラという環境と研究所の施設
②ゲスト・ルームと食事
③講義室・実習室
④研究所のスタッフの対応
2)ロナウラでの合宿セミナーについて
①実習クラス
②講義
③夜のサットサンガ
④ヨーガについて理解が深まった点
⑤今後ロナウラを訪問される方へのアドバイス
3)総括・その他
①「ロナウラ2010」に参加された意義はあったか
②プネーの印象
③JLS(Japan Language Service:ラトール氏)の対応
④その他
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ロナウラ2010」のフィードバック(2)
2月27日(土)ー3月6日(土)~14日(日)
東京在住の「A.K.」さん(女性)のフィードバック
相方先生、ひでこ先生
> 「ロナウラ2010」のフィードバックをさせていただいたので、
> 以下ご確認いただければ幸いです。
>
> いろいろ予想外のこともあったインド滞在でしたが、
> 総じて楽しく、また先生方のフォローのおかげで安心して
> 過ごすことができました。> ただ、若干やり残した感はあるので、
> ぜひまた渡印の機会をつくりたいと思っています。
> その時はまたお世話になるかと思いますが、
> どうぞよろしくお願いいたします。
【プロフィール】
①住まわれているところ
東京都新宿区在住です。②現在されていること(仕事・勉強 etc.)、今までにされて来たこと
現在はフリーで日英の翻訳/通訳をしています。
以前、やはりフリーで演劇制作に関わっていたので、
今も演劇、エンターテイメント関連の仕事が多いです。
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
ヨーガはもちろん、日本の仏教や民俗学にも興味があります。
仕事柄、観劇することも多いのですが、
一番好きなのは一人で本を読むことかもしれません
(ジャンルを問わずに乱読するタイプです)。
書くことも好きで、去年は初めての劇作にも挑戦しました!
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
ヨーガ歴は4年くらいです。
それまではなかったアレルギーの症状などに突然悩まされるようになり、
生活を見直す一環として都内のスタジオに週1~2回のペースで
通うようになったのがきっかけです。
今はスタジオ通いも辞めてしまったので、自分の生活の中に
自然かつ効果的にヨーガを取り入れていく方法を模索中です。
⑤今後のヨーガへの期待や展望
ヨーガに興味を持った人が、
宗教や商業主義に振り回されることなく
知識や経験を深めていける環境が日本に整うといいなあ、
と思っています。
1)『カイヴァリヤダーマ研究所』の環境と施設①ロナウラという環境と研究所の施設
ロナウラは比較的高地にあるせいか想像以上に朝晩が冷え込みました。 私が寒がりというのもありますが、靴下、厚めの上着、 首に巻くものは必須でした。
日中は気温がぐんぐん上がりましたが、乾燥しているのでほとんど汗をかくこともなく、日陰に入ってしまえばとても心地よい気候でした。
研究所の敷地内に入ると、外の環境とはまったく違う静かで落ち着いた空気が流れていました。
広い敷地内に宿泊施設、食堂、学校の施設、売店、本屋、図書館、研究施設、自然療法施設、アーユルヴェーダ施設などがあり、どの施設も掃除が行き届いていて気持ちよく利用できる感じでした。
②ゲスト・ルームと食事
ゲスト・ルームはシャワーとトイレ付きの相部屋を利用しました。シャワーは時間によってお湯が出なかったり、逆にお湯が熱すぎたり、温度調節が難しかったりもしましたが、すぐにコツ(何時くらいに利用するとよさそうだ、など)をつかみました。
ちょこちょこと停電があるので、懐中電灯があるといいかもしれません。また、小型の湯沸かし器があるととても便利だな、と思いました。
蚊が苦手な方は蚊取り線香、虫除けなどあった方がいいと思います。その際はマッチかライター、蚊取り線香の受け皿も忘れずに(自戒を込めて)。
食事は軽めの朝食としっかりめの昼食、夕食の一日三食で、私はとても美味しくいただきました。油もスパイスも控え目で、日本人でも無理なく食べられると思います。
私は一時お腹の調子が悪くなったのですが、キッチンのスタッフにお願いすれば、その時用意できる範囲で消化の良いものを出してくれました。
また、朝と夕方にハーブティーを飲むことができるのですが、それがとても美味しかったです。材料がそろうのであれば、
自分でも作りたいくらいです。
③講義室・実習室
広く明るく、気持ちのいい空間でした。窓を開けると外の木々の葉擦れの音が聞こえてきて、リラックス効果抜群でした。
プロジェクターの設備も整っていて、自由に使えるマットもありました。
④研究所のスタッフの対応
皆さん対応が穏やかで、感じがよかったです。安心して滞在できました。
日本人基準で考えてしまうと若干時間にルーズなところもありますが(笑)、すぐに慣れましたし、そのテンポが心地よいとすら思うことがありました。
2)ロナウラでの合宿セミナーについて
①実習クラスアーサナはゆったりとした時間の中で一つ一つの動きをじっくり味わうことができました。
時間の許す範囲で、何のためのアーサナなのかもわかりやすく説明してくださるので、自分が何をやっているのか納得しやすかったです。
プラーナヤーマは、いつになく集中できました。実習終了時にいつも「え? もう終わり? もう少しこのままでいたい!」という気持ちになりました。
②講義
充実していました。
いつもインド思想史の大枠の中におけるヨーガの位置の確認から入ってくださるので、ヨーガのバックボーンが明確になります。話題も多岐に渡り、とても興味深かったです。
以前聞いたことのある部分も、今回初めて気づくポイントがあったりするので、何度聞いても役に立ちます!
③夜のサットサンガ
スワーミージの存在が自然に日常の中に溶け込んでいる様子が印象深かったです。
スワーミージのお話は直線的に結論へ向かうことはなく、螺旋を描くようにゆったりと進んで行くのですが、その間聞いている方もいろいろと考えることになり、最終的にしっかり腑に落ちる、という感じでした。
その時間感覚のようなものが私には新鮮で、意外にも心地よかったです。
④ヨーガについて理解が深まった点
何のためのヨーガなのか、ということが少しはっきりしたような気がします。
インドの伝統の中にあるヨーガを、日本人である私が実践していくことの意味を前よりも考えるようになりました。
⑤今後ロナウラを訪問される方へのアドバイス
先生方のプログラムはとても充実していて濃厚(?)です。
期間中に疲れが出たり、体調を崩してしまうともったいないと思うので、プログラムの前後に1~2日、できれば2~3日の余裕を持って予定を組むといいのではないかと思いました。
3)総括・その他
①「ロナウラ2010」に参加された意義はあったか
大いにありました。
やはりヨーガの根っこのある国に実際に出かけて、その土地の空気や人々に触れて、初めて理解できることがあるように思いました。
また、インドの中でも伝統的なヨーガを真摯に研究し続けている施設のあるロナウラに滞在することで、自分が求めるヨーガのあり方をより具体的に考えることが可能になりました。
②プネーの印象
半日程度を過ごした印象に過ぎませんが、都会でありながら、市内に大学の広いキャンパスがあり、少し落ち着いた空気も流れているような気がしました。
大型のショッピングセンターや洒落たレストランもあり、賑わっていました。ただ、他のインドの街もそうなのでしょうが、車通りが激しく、乾燥した空気も手伝って埃っぽいのは避けられないようです。
③JLS(Japan Language Service:ラトール氏)の対応
現地語でのやりとりが必要な時に大変助かりました。ラトールさんは既に日本語が堪能ですが、今も勉強を続けているようでとても熱心な方でした。
こちらの希望を伝えると快く対応してくださるので、お世話になる時は自分の要望をはっきり伝えると、より充実した滞在が可能になると思います。
④その他
私は今回のプログラムに参加する前、デリー赴任中の友人と会うためにデリーに2泊して、友人からインドの様子を聞いたり町の中を散策したりする機会がありました。
それからカイヴァリヤダーマに向かい、その後ウルリカンチャンのニサルゴプチャール・アシュラムも垣間見ることもできたのですが、改めて先生方が紹介されている施設の質の高さを実感しました。
また、先生方のきめ細やかなフォローにも助けられました。おかげで充実した初のインド滞在を楽しむことができ、
とても感謝しています。本当にありがとうございました!
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