2012年4月19日木曜日

穂高編2012のお知らせ

日程:2012年6月12日(火)ー6月24日(火)
主題:伝統的ヨーガの理論と技術
会場:穂高養生園(長野県安曇野市穂高 →
http://www.yojoen.com/

①6/15(金)・17(日):養生園主催一般向けプログラム
②6/18(月)・20(水):「プラーナーヤーマ+ムドラー」
③6/22(金)・24(日):「伝統的ヨーガの理論と技術1・ヨーガスートラ」
④6/24(日)・26(火):「伝統的ヨーガの理論と技術2・仏教の瞑想理論」

⑤6/12(火)・15(金):「クリヤー・ヨーガとユクタ・プラーナーヤーマ」

6月12日(火)穂高編2012⑤
6月13日(水)↓
6月14日(木)↓
6月15日(金)↓穂高編2012①
6月16日(土) ↓
6月17日(日) ↓
6月18日(月)穂高編2012②
6月19日(火)↓
6月20日(水)↓
6月21日(木)休養日
6月22日(金)穂高編2012③
6月23日(土)↓
6月24日(日)↓穂高編2012④
6月25日(月) ↓
6月26日(火) ↓


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4月2日(月)からネパールの首都カトマンドゥーにフィールドワークに出かけ、4月13日(金)にバンコクのオフィスに帰って来たところです。4月は、まだ「研究期間」中です。

 
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「アジアの精神性とヨーガ」のテーマにしたフィールドワークの一環で、昨年4月もネパール訪問、2年連続のカトマンドゥーでした。

総論的に、ヨーガの勉強は次の3段階で進化する、と考えられます。

ステップ1:自分自身へのヨーガの効果を体感・納得して行く段階
ステップ2:伝統的ヨーガの理論と技術を習得して行く段階
ステップ3:ヨーガの背景にあるインド起源の精神文化を洞察して行く段階

今回のカドマンドゥーでのフィールドワークも、ステップ3に関係しています。今回訪れたカトマンドゥー盆地の古都バクタプールの写真集です。
https://picasaweb.google.com/103061544163066016927/2012NEPALKathmanduBhaktapur?authkey=Gv1sRgCPrrrYOqlsPuHg

バクタプールは中世のヒンドゥー・仏教文化の雰囲気を色濃く残しているところで、町全体がユネスコの世界遺産に指定されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB

バクタプールを代表する木造の五重塔であるニャタポラ寺院にバーチャルツアーで訪問出来ます。日本の寺院に似ています。
http://www.nepalopedia.com/virtual-tour/TaumadhiSquare

これらの、カトマンドゥー盆地で文明を築いたネワール人の人々が熟成させた木造寺院建築が、日本の寺院建築にも影響を与えた、と言われています。

前回バクタプールを訪ねたのは1987年、インド留学時代が始まる前で、当時はまだ何も解っておらず、ただエキゾチックな雰囲気に圧倒されただけでした。今は、これらのヒンドゥー・仏教文化の宗教建築・宗教芸術が出現させる濃密な精神世界の「磁場」を解釈出来るようになったように思えます。

ライフワーク的にヨーガを深めるには、体系的に伝統的ヨーガの理論と技術を習得しながら、ヨーガを成立させて来たインドとアジア(日本を含む)の精神文化の伝統への洞察の深化が課題です。それが、単なる流行の健康・フィットネス体操レベルを超えて、ヨーガがヨーガである本質に迫る近道でもある、ようです。

今回のネパールのフィールドワークの成果も、「穂高編2012」での講義に反映されて行きますので、参加される方は、どうぞ、楽しみにして下さい。
 

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①養生園主催・一般公開プログラム
日程:6月15日(金)-17日(日)・2泊3日

定員:25名分満席/空席待13名
内容:「ヨーガのコンセプト」「ヨーガ実習のガイドライン」「ヨーガの背景」
対象:一般向け(初心者から経験者、指導層まで)
施設:里の家・森の家・人と木とホール
費用:穂高養生園の標準的設定


【ヨーガのコンセプト】
伝統的ヨーガのコンセプトの確認と、実際のヨーガ実習の枠組みとなる近代的ヨーガ理論とスタンダードな技法群の確認。

【ヨーガ実習のガイドライン】
ヨーガの実習で、着実に効果を積み上げて行くためのガイドライン。

【ヨーガの背景】
ヨーガの背景となっている、インドの精神価値体系への洞察。インドの歴史・文化・哲学・宗教思想の流れや、1920年代からのヨーガの近代化のプロセスについて概説。


※①は、すでに定員25名満席で、空席待13名です。空席待の方が増えるようですと、同じ内容の追加プログラムを企画しますので、興味のある方はお問い合せ下さい。


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②森の家・「プラーナーヤーマ+ムドラー」
日程:6月18日(月)-20日(水)・2泊3日

定員:14名前後/予約15名・空席待受付中
内容:「アーサナ」「プラーナーヤーマ」「ムドラー」
対象:アーサナからプラーナーヤーマへの移行を志向する方
施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担+ドネーション


【アーサナ】
『ヨーガ・スートラ』で定義されている「アーサナ」のコンセプトと実習の方向性を確認。ハタ・ヨーガのアーサナの技術について詳細に検討。

【プラーナーヤーマ】
『ヨーガ・スートラ』で定義されている「プラーナーヤーマ」のコンセプトと実習の方向性を確認。ハタ・ヨーガの技法である「アヌローマ・ヴィローマ(ナーディー・シュッディ)」「ウジャーイー」「バストリカー」の技術について詳細に検討。また、ハタ・ヨーガで「クリヤー(浄化作法)」に分類されている「カパーラバーティ」についての理解を深める。

【ムドラー】
ハタ・ヨーガ特有の技術である「ムドラー(バンダを含む)」についてハタ・ヨーガの伝統文献で確認。主要な「ムドラー・バンダ」の技術について詳細に検討。ハタ・ヨーガの技術体系の全体像の把握と、実習面でのヨーガ体験のレベルアップを志向。


※②は、ほぼ定員なので、空席待ちで受付けています。「里の家」も宿舎にすると、あと数名の追加受け入れも可能です。ヨーガの技術面の確認に興味のある方は、どうぞ、お問い合せ下さい。


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③森の家・「伝統的ヨーガの理論と技術1」
日程:6月22日(金)-24日(日)・2泊3日

定員:14名前後/予約17名・空席待受付中
内容:「ヨーガ・スートラ1章・2章」「ハタ・ヨーガの理論と修行体系」
対象:リピーター・ヨーガの理論面の深化を志向する方
施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担


【ヨーガ・スートラ1章・2章】
ヨーガの理論面の枠組みであるパタンジャリの『ヨーガ・スートラ』は、
1章サマーディ編(心の理論)、2章サーダナ編(心の方法論)、3章ヴィブーティ編(心の可能性)、4章カイヴァリヤ編(心の終着点)の4章。「サマーディ」と呼ばれる身心合一をテーマとした心の理論を論ずる1章と、実際に心を扱う方法論を教示する2章を詳細に解説。

【ハタ・ヨーガの理論と修行体系】
ヨーガの技術面のリソースを提供しているハタ・ヨーガの代表的な伝統文献『ゴーラクシャ・シャタカ』『ハタ・プラディーピカー』『ゲーランダ・サンヒター』の内容について概説、ハタ・ヨーガの理論と修行体系の理解を深める。


※③も、定員を越えていますので、空席待で受け付ています。こちらも、「里の家」も宿舎にすると、追加受け入れ可能です。ヨーガの理論面の深化に興味のある方は、どうぞ、お問い合せ下さい。


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④森の家「伝統的ヨーガの理論と技術2

日程:6月24日(日)-26日(火)・2泊3日

定員:14名前後
内容:リピーター・「ハタ・ヨーガの文献」「仏教の瞑想理論」
対象:瞑想への移行を志向する方
施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担+ドネーション


【ハタ・ヨーガの文献】

重要文献である『ハタ・プラディーピカー』と『ゲーランダ・サンヒター』の読解。『ハタ・プラディーピカー』はヨーガ経験者を対象としたテキスト、修行者が陥りやすい思い込みや実践上の落し穴を指摘、それらを無事クリアーしてサマーディに到達するロードマップを提示。『ゲーランダ・サンヒター』は初心者対象のマニュアル、10世紀以降書かれた一連のハタ・ヨーガ文献の最後のグループに属す洗練度の高いテキスト。

【仏教の瞑想理論(Vipassana)】
パーリ語文献『マハー・サティパッターナ・スッタ』に基づいて仏教系の瞑想理論について考察。「身体・感覚・心・法則」の4段階で進む「ヴィパッサナー(Vipasana)」によって達成される境地を詳細に検討。


※④はまだ空席があります。アーサナ・プラーナーヤーマから瞑想実習への移行に興味のある方は、どうぞ、お問い合せ下さい。

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⑤「クリヤー・ヨーガ」とユクタ・プラーナーヤーマ」
日程:6月12日(火)-15日(金)・3泊4日

定員:14名前後/予約14名
内容:ヨーガの本命プラーナーヤーマの理論と技術への習熟
対象:リピーター対象・総合力の強化に興味のある方

施設:森の家・人と木とホール
費用:実費分担+ドネーション

ヨーガの実践面の本命であるプラーナーヤーマの理論と技術の深化。『ヨーガ・スートラ』の2章の「クリヤー・ヨーガkriya Yoga)」と、『ハタ・プラディーピカー』の「ユクタ・プラーナーヤーマ(Yukta Pranayama)」の考察。伝統文献の主要コンセプトの体験的理解を深めることで、ヨーガ経験が長い方にもご自分の実習をさらに深化させるヒントを提供。


※⑤もほぼ定員ですので、空席待で受付けています。こちらも、「里の家」も宿舎にすると、追加受け入れ可能です。ヨーガの総合力の強化に興味のある方は、どうぞ、お問い合せ下さい。

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