2007年10月11日木曜日

ヨーガを取り扱う体制

本来インドの伝統文化である「ヨーガ」は、「人間」という複雑な「存在」の本質的な領域にまで踏み込む作業ですから、かなり取り扱いに「注意」が必要なものですね。

自分の身体、自分の呼吸、自分の感覚、自分の感情、自分の思考、自分の願望、自分の人格、自分が持つ関係、自分のする行為、自分の取る行動、自分の向かう方向、そして、「自分」からの自由、、、、これら全般に「ヨーガ」は関与しています。


「ヨーガ」と良好な関係を築き、自分の人生に「ヨーガ」をプラスに役立てて行くには、1920年代から西インド・マハーラーシュトラ州ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」で始まった「ヨーガ」の「近代化」のプロセスと、その時代と社会的背景を把握しておくことが有利です。
  
「カイヴァリヤダーマ研究所」の創立者の「スワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883−1966)」は、「ヨーガ」の近代化を志向し推進した重要人物のひとりです。
www.kdham.com

彼のことを知らないと「ヨーガ」は始まらない、と言っても良いですよ。
 

また、実社会で「ヨーガ」が中立で責任のある活動として受容され、社会的にプラスな貢献をして行くには、「大学・研究所」といった「教育・研究」の枠組みで扱う体制が成立していないと、どうしても、むつかしいですね。

いつの間にかおかしな方向に行ってしまう、というのが、「ヨーガ」の宿命でもあります。

ここ10年間でバンコクで「ヨーガ」を「中立で責任ある活動」として成立させる体制が出来たことは、不思議なことでもあるし、実に好運であったことに思えるのです。

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