2007年10月18日木曜日

SSA財団のリトリート・センター

昨日はうちのタイ・スタッフ4名とバンコク郊外の「リトリート・センター」の下見に出かけました。

SWUの「ヨーガ副専課程」の学部の学生のヨーガ合宿に使う施設の下調べです。

タイランドには、研修施設として使える「リトリート・センター」がたくさんあります。たいてい、非営利活動をしているNGO団体が運営しているもので、バンコク周辺にも車で2時間くらいの範囲に、数多く分布しています。
バンコクは超ストレス都市ですが、週末や休暇中は「自然の中に入る」というカルチャーがあります。

これは「上座部仏教」の文化から来ているものです。上座部仏教では「自然の法(ダンマ)」を悟ることが人生のゴールです。

昨日訪ねたのは「サンサエン・アルン(SSA)財団」の所有するセンターで、プラチンブリにあります。バンコクから車で2時間程度です。周辺は延々と続くのどかな田園地帯です。バンコクから少し離れると、時間の流れる早さが一気に変ります。

「サンサエン・アルン財団」はバンコク都内のシーロム通りに本社のある「プラン・グループ」という企業が設立した財団で、主に教育・ライフスタイル系の活動をしています。わたしたちが1998年にバンコクでヨーガのセミナー活動を始めた財団でもあります。


当時「サンサエン・アルン財団」のマネージャーだった「カヴィー・コンパックディーポング」氏が、現在の「タイ・ヨーガ研究所」のディレクターです。

2007年10月15日月曜日

チュラ大病院60周年イベント

昨日10月14日(日)は、チュラロンコン大学の大学病院設立60周年記念イベントがシーロム通りでありました。

チュラロンコン大学はタイのアカデミックの頂点にある国立大学です。シーロム通りはチュラロンコン大学の近くにあるバンコクの主要なビジネス・ショッピング・ストリートです。

朝10時から夕方6時まで繁華街の通りに面して、「メディカル・チェックアップ」のブースや、「健康・医療」についてのインフォメーションを提供するパネルが並びました。

チュラロンコン大学病院以外にもバンコクの主要な病院が参加した大イベントで、夕方遅く、国民に絶大な人気のあるシリントン王女も参加されました。

この1年半ほどタイは「政治の季節」で、このシーロム通りも、しばしば各陣営の「政治キャンペーン」の舞台となっています。

昨日は「国民の健康」をテーマにした、国民の幸福と調和を図る、平和なイベントでした。

チュラロンコン大学病院の看護スタッフにも、わたしたちの「ヨーガ・コース」の修了生がいます。それで、特別にうちの「タイ・ヨーガ研究所(TYI)」にもブースを出すスペースが割り与えられました。

昨日のイベントの担当はうちのスタッフのターとバードでした。ター(本名スジットラ・ニムヴィジット)の本業はイベント・マネージャー、バード(本名ニーラチャ・フングホキアット)は劇団員です。こういった「公開イベント」のときは、両名が活躍します。

両名とも2002年に「タイ健康促進基金(SSS)」の助成で実施された、マヒドン大学看護学部(シリラート大学病院)でのわたしたちの「ヨーガ・コース」を修了しています。また、2004年にはロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」の6週間集中コースも受講しています。

2007年10月14日日曜日

「赤十字病院」で1日セミナー

今日10月13日(土)はバンコク郊外、車で2時間のシーラチャという町にある、タイランド赤十字協会の「クイー ン・サワング・ワダナ記念病院(Queen Sawang Wadhana Memorial Hospital)」で1日「ヨーガ・セミナー」がありました。
http://www.redcross.or.th/english/aboutus/sriracha.php4


1902年にタイ王室によって設立された由緒正しい病院です。タイ赤十字協会の総裁は国民に絶大な人気のあるシリントン王女が務められています。海に面した素晴らしい環境の病院で、王室の方も静養に来られます。

この赤十字病院も今年度の『MCB財団タイ・ヨーガ研究所』の仕事先のひとつです。

6月にうちのスタッフで「7日間集中コース」が病院内のセミナー・ハウス行なわれ、その後1年間、月1回のシリーズで「ヨーガ・セミナー」が実施されています。対象はこの赤十字病院と周辺地区の病院の医療スタッフで、今年度は25名が登録されています。

今日は直接わたしたちが出かけて、講義と実習を担当しました。

このシーラチャの赤十字病院は「セミナー・センター」の役割と設備も持っており、2005年の1月・2月には、わたしたちが1ヶ月間の「ヨーガ・コース」を実施したことがあります。その時は、わたしたちも病院のキャンパス内のゲスト・ルームに滞在していました。

バンコクの都会ストレスから離れ、海に面した環境の良いキャンパスに1ヶ月滞在して、医療スタッフ対象の密度の濃い「ヨーガ・コース」を指導していたので、わたしたちも1ヶ月で「ずいぶん健康になった」と感じたものです。

今日は久しぶりにシーラチャの赤十字病院の、「海の見えるセミナー室」で実習と講義をしました。また、ここで仕事をしたいですね。

2007年10月12日金曜日

「TYI」 の7日間集中コース

「MCB財団タイ・ヨーガ研究所(TIY)」では、定期的に「7日間集中コース」を実施しています。

今回は、昨日10月11日(木)からSWU(シーナカリン・ヴィロード大学」の人文学部の講義室で始まりました。
朝7時から午後6時までの終日で、木金土の3日間、日が休日、それから月火水木の7日間です。

定員は25名です。7日間の集中プログラムで、毎回モチベーションの高い受講生が殺到しています。

この7日間コースは、王立看護大学やシーナカリン・ヴィロード大学の講義室で実施されています。今回はシーナカリン・ヴィロード大学です。現在大学は前期試験が終わり中間休み中なので、講義室が使えます。

現在、「タイ・ヨーガ研究所」の常設の教育プログラムとしては、
・10時間オリエンテーション・コース(1回2時間で5日間)
・7日間集中コース(終日プログラムで7日間)
が実施されています。
  
それらのプログラムの受講経験者が、SWU人文学部でわたしたちが企画と指導を担当している1学年間(前期・後期で7ヶ月)の「ヨーガ専攻コース」に進んで来る体制になっています。

また、「ヨーガ専攻コース」の修了生が、10時間オリエンテーション・コースや7日間集中コースのアシスタントになり、「インターン」として経験を積む、という体制です。

2007年10月11日木曜日

ヨーガを取り扱う体制

本来インドの伝統文化である「ヨーガ」は、「人間」という複雑な「存在」の本質的な領域にまで踏み込む作業ですから、かなり取り扱いに「注意」が必要なものですね。

自分の身体、自分の呼吸、自分の感覚、自分の感情、自分の思考、自分の願望、自分の人格、自分が持つ関係、自分のする行為、自分の取る行動、自分の向かう方向、そして、「自分」からの自由、、、、これら全般に「ヨーガ」は関与しています。


「ヨーガ」と良好な関係を築き、自分の人生に「ヨーガ」をプラスに役立てて行くには、1920年代から西インド・マハーラーシュトラ州ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」で始まった「ヨーガ」の「近代化」のプロセスと、その時代と社会的背景を把握しておくことが有利です。
  
「カイヴァリヤダーマ研究所」の創立者の「スワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883−1966)」は、「ヨーガ」の近代化を志向し推進した重要人物のひとりです。
www.kdham.com

彼のことを知らないと「ヨーガ」は始まらない、と言っても良いですよ。
 

また、実社会で「ヨーガ」が中立で責任のある活動として受容され、社会的にプラスな貢献をして行くには、「大学・研究所」といった「教育・研究」の枠組みで扱う体制が成立していないと、どうしても、むつかしいですね。

いつの間にかおかしな方向に行ってしまう、というのが、「ヨーガ」の宿命でもあります。

ここ10年間でバンコクで「ヨーガ」を「中立で責任ある活動」として成立させる体制が出来たことは、不思議なことでもあるし、実に好運であったことに思えるのです。

2007年10月8日月曜日

SWUの日本人コース(続々)

わたしたち(H&H)のインドでのヨーガの研究が始まったのは1987年、もう20年前になります。

タイランドでのヨーガの活動が始まったのは1998年のことです。そろそろ10年になります。



シーナカリン・ヴィロード大学(SWU)の人文学部での仕事が始まったのは2001年です。

現在は学部の学生が卒業単位を取得できる「副専攻(3学期間)」と、一般受講生対象の「ヨーガ専攻コース(前期・後期300時間)」が運営されています。

以前からわたしたちは、SWUでバンコク在住の日本人の方を対象とした「伝統的ヨーガ」のコースを運営することも構想していました。

今回環境と条件が整い具体化できたことに、たいへん満足しています。参加者のみなさんのご理解とご協力に、深く感謝いたします。

今後もSWUでバンコク在住の日本人の方のニーズに合わせたプログラムを定期的に実施して行く予定です。

また、今までバンコクでの仕事に注力して来ましたが、こちらの大学・研究所の仕事も安定して来たので、今後、日本でも定期的にセミナー活動を行なう体制を準備中です。

そのステップとして、今月中には東京に『ロナウラ・ヨーガ研究所』の「東京オフィス」が置かれる予定です。

インドの伝統文化である「ヨーガ」は、「人間」という複雑な「存在」の本質的な領域にまで踏み込む作業ですから、かなり、取り扱いに「注意」が必要です。

「ヨーガ」と良好な関係を築き、自分の人生に「ヨーガ」を役立て行くには、1920年代から始まった「ヨーガ」の「近代化」の背景とそのプロセスを良く把握しておくことが有利です。

そして、「ヨーガ」の全体の枠組みと、「ヨーガ」を構成しているそれぞれのコンセプト、そして、スタンダードな技法群を明確にしながら、自分自身の毎日の実習を組み立てて行くことが、「ヨーガ」で成功する「処方箋」です。
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2007年10月6日土曜日

SWUの日本人コース(続)

SWU人文学部での日本人の方を対象とした「伝統的ヨーガ」の12時間コースは4日目が終わりました。

午後6時から8時までの2時間のクラスです。

講義の部分は「ヨーガ」の背景と概論が中心です。

なぜ「ヨーガ」という活動があるのか?「ヨーガ」を学ぶとはどういうことか?「ヨーガ」は何の役に立つのか?といったポイントについての、簡潔な解説を試みています。

実習では、アーサナの基本となるパターンと練習法、「クリア」の「カパーラバーティ」、「プラーナーヤーマ」の「アヌローマ・ヴィローマ(ナーディ・シュッディ)」を紹介しています。

明日土曜日は午前7時半から12時半までクラスです。
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2007年10月3日水曜日

SWUで日本人コース

 
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昨日10月2日(火)より、スクンヴィット23の国立シーナカリン・ヴィロード大学人文学部で、バンコク在住の日本人の方対象の「伝統的ヨーガ」の5日間コースが始まりました。

参加者は6名、女性が4名、男性が2名です。

1回2時間のセッションで、5日間で6セッション、12時間のプログラムです。

初日は「伝統的ヨーガ」のイントロダクションの講義が約1時間、それから基本の「アーサナ」の実習が約1時間、と言う内容でした。