今回は神戸在住で、「健康道場サラ・シャンティ( www.npo.co.jp/santi )」を運営され、神道夢想流杖道の求道者であり、トライアスロンの競技者である「M.S.」さんのフィードバックです。
わたしたちは1998年からタイの財団・大学で仕事をしていますが、バンコクでの「仕事期間」中に、定期的に日本人の方を対象とした合宿セミナーを
郊外のリトリート・センターで実施しています。
『ワンサニット・アシュラム(Wongsanit Ashram)』
『パナ・ソム(Panasom)』
合宿セミナーは少人数制で今回17回目になりました。今までの述べ参加者数は100名近くになります。
インドで「ヨーガ」の近代化が始まったのは1920年代です。日本でも過去30−40年間の歴史があります。
しかし、「ヨーガ」の抱えている根本的問題は、普通の人たちが必要十分な恩恵を享受するための「スタンダード」な「ヨーガ」の基準が存在していなかったことです(その点、中国の「太極拳」には一般向けの「24式」という明解な統一規格があります)。
自分自身の健康維持・管理や、精神的な安定感を築くために推奨される常識的な「ヨーガ」とは、実質的には、1920年代からロナウラの「クヴァラヤーナンダ」が「ハタ・ヨーガ」の伝統技法から抽出し、実証研究による根拠付けを行なった技法群をベースにした「ヨーガ」のことです。
最近インドでも「ヨーガ」の「統一基準」・「統一規格」策定への動きが急です。近年のインドの急速な経済発展に伴う社会環境の変動で、インドの「ヨーガ」を巡る状況も、急速に展開しています。
「ヨーガ」に関心のある方たちは、そういったインドの「背景事情」への情報も、フォロー・アップして行くことが有益と思われます。
南国タイの豊かな自然環境での「ヨーガ」の合宿セミナーに興味のある方は、どうぞご相談下さい。少人数(10人未満)・同グループでの合宿セミナーを優先的にお受けしています。
合宿セミナー参加者の方のフィードバック(M.S.さん、神戸)
1)「パナ・ソム」の場所と環境
タイにこんな贅沢なセミナー会場があるなんて認識不足でした。プーケットの名前は昔から知っていて南国の楽園でわたしにとってとても贅沢な縁のない場所でしたが、今回のパナ・ソムがそれに近いイメージの場所だったので、夢のような気分でした。
2)部屋と食事etc.
部屋はそらもう贅沢すぎると思いました。快適で申し分ありません。食事も大変良かったですが、精神的に充足してくると食欲が落ちてくる私ですので、本来なら一日1食でも十分なのですが皆様と一緒ですので食べないといけないと思い量をへらすのが大変でした。
3)合宿セミナーの講義と実習について
講義
ヒンズー教と仏教の違いがよく判りました。インドで長年勉強され、且生活の中からの体験談や知識の豊富な先生のお話が滅茶苦茶面白かったです。またビデオなどによる説明があってインドという国がさらによく判りました。
実習
鼻に糸を通す以外のことは、長年自己流ですが、やってきましたので再度古典に戻って正統派のヨガについて復習しなおした感じです。
私にとってのヨガは、健康法としてではなく、私がしたいことをスムーズに、パーフォマンスを向上することが目的になっています。
すなわち、30年近くやってきた神道夢想流杖道やトライアスロンのパーフォマンスを向上させる、肉体疲労による筋肉の硬直の改善又は老化防止が目的ですので、どうしてもそれに必要なことしかしなくなっていますし、または同じことをするにしても逆さ立ちしてブレス・オブ・ファイヤーをするといった手荒なやり方になっています。
開脚前屈なども、股関節の柔軟性を維持することと、腰を低く落としてシュンパツ力を発揮するといった武技に必要があってしていますので、どうしても自己流で済ましています。
ここでは書ききりませんが、もし人にヨガを指導するとなると今回のようなセミナーでの指導法は大変役に立つと思いました。
4)タイランドの印象、今回の合宿セミナーの全般的なご感想 etc.など
上座部仏教の国に初めて来たわけですが、今回の相方先生の講義は私が知りたいと思っていた事と丁度タイミングの良い内容で嬉しかったです。
ヒンズー文化のマイナス面についても大変よく理解できましたので、今まで判らなかった点がすっきりしました。
私の道場でのヨガクラスにはいろんな人がいますので、相方先生の他流派についての批判はそのまま伝える訳には行きませんが、そういったことに
ついても今後情報交換してまいりたいと思います。
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