東京在住の「Y.S.」さんのフィードバックです。インターネット関連企業にお勤めの女性です。
「Y.S.」さんが合宿セミナー中に撮影された写真がflickrにアップロードされています。
「Y.S.」さんは現在の仕事に就かれる前の充電期間中に、インドやアジア諸国をバックパッカーとして長く旅をされたことがあります。その後インドの歴史や哲学・精神性への興味から自然に「ヨーガ」を始めるようになり、ここ2年ほど「ヨーガ」を学ばれています。
わたしたちのことはうちの「ブログ」でお知りになり、ご自分の方向性に合うものを感じられたそうです。
今年6月の帰国中に企画された『ロナウラ・ヨーガ研究所・東京オフィス( http://hng-yoga.com/ )』での講義に参加され、さらに興味を深められたことで、今年の夏休みはタイで「ヨーガ合宿で充電」とされることにしました。
「伝統的ヨーガ」の有用性
この21世紀に、わたしたちは未曾有の社会環境・自然環境の激変の時代を生きていますが、「伝統的ヨーガ」の方法論を自分の日常生活に無理なく統合することで、どんな混乱の時代でも静かに覚醒して、自分や自分の回りに生産的で健康なライフ・スタイルを築くことは、とても前向きな課題です。
そのためにも、「伝統的ヨーガ」のリソースの保全と普及は大切な仕事です。
1996年に故「M.L.ガロテ博士(1930-2005)」によって設立された『ロナウラ・ヨーガ研究所』は、「伝統的ヨーガ」の研究活動を続けるインドでも数少ない学術的研究所です。「ヨーガ」をご自分のライフワークと考える人々に「伝統的ヨーガ」の純正なリソースを提供して行くことが使命です。
わたしたちのバンコクの仕事もガロテ先生から受けて来た指導の延長線上にあります。『タイ・ヨーガ研究所』は『ロナウラ・ヨーガ研究所』の「バンコク・オフィス」も兼ねています。
「伝統的ヨーガ」の枠組みに忠実に従いながら、日々ストレスに直面する現代人の必要性に答えるには、いつ、どのような状況で、何を、どれだけやればよいのか、という具体な指針が大切になります。
本来「ヨーガ」は社会生活から隠遁した環境で人生の意味を沈思黙考する禁欲的な修行法でした。長い時間が経過し、大きくライフスタイルが変わっ来ても、古代の賢者が人生や人間の行為について示した叡智は、現代に生きるわたしたちにも応用が可能です。
人間を盲目的に束縛している諸条件を解消し、より自由で充実した人生を行きたい、と願うのは人間の本性です。
あえて洞穴や森林に引き籠もることなく、古代の賢者が求めた高尚な静寂の追体験を志向するのが現代人の「ヨーガ」です。
多忙な現代生活では、しばしば部分的な実行になるかも知れませんが、「伝統的ヨーガ」のメソッドに従って気長に取り組んで行けば、期待以上の結果がやって来ることに疑いの余地は無いですね。
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『パナ・ソム(Panasom)』での合宿セミナーのフィードバック
(Y.S.さん、愛知在住)
相方ひろし先生・ひでこ先生
Namaste、
こんにちは。パナソムではほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。
Namaste、
こんにちは。パナソムではほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。
今回の合宿、私にとっては今後の人生の過ごし方を変えてしまうほどの?大きな意味を持つものとなりました。
1)『パナ・ソム』の場所と環境
1)『パナ・ソム』の場所と環境
バンコク中心部からミニバスで約1時間。バンコク市内を抜けると、それまでの都会的な風景から一変、実にのどかな田園風景のなかにパナソムはありました。
周囲を散策する機会はありませんでしたが、ヨーガに集中し、東京での生活のなかで知らず知らずためていた余計な力を抜き、自然に囲まれてリフレッシュするには最適な環境でした。
8月後半は雨期ということでもっと雨が降るのかと思っていましたが、2度ほど夕立程度の短時間のお湿りがあった程度で、結局傘を使うことはありませんでした。
8月後半は雨期ということでもっと雨が降るのかと思っていましたが、2度ほど夕立程度の短時間のお湿りがあった程度で、結局傘を使うことはありませんでした。
日中は日差しがとても強くて暑く、部屋と食堂やセミナールームを往復する際には日焼け止めや帽子が活躍しました。
2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.
わがままを言ってシングルの部屋を使わせていただきました。申し込みのときは、てっきりシングルベッドとシャワーがある程度のゲストハウスのようなものかと想像していたのですが、案内されてビックリ。
広々とした清潔な部屋に大きなダブルベッド、写真や絵画がさりげなく飾られた壁、金魚鉢のようなガラス張りの部屋は明るく開放感がありました。バスルームも広々としていてとても快適、ムード満点でした。
元バックパッカーの私にとってはまさにパラダイスのような空間(笑)。ひとりで使うのは少しもったいなかったかな、と思いましたが、おかげさまで日常から完全に離れ、静かなプライベートタイムを過ごすことができました。
こんな贅沢なひとときを心地よく過ごす機会を与えていただき、相方先生やタイ人スタッフのレンさん、パナソムのスタッフのみなさんには感謝の言葉もありません。
食事は野菜とシーフードがメインの非常にヘルシーなものでした。朝ごはんは瞑想とヨーガの実習を終えてからいただくので、そのころにはおなかもペコペコ、朝から食欲旺盛でした。
食事は野菜とシーフードがメインの非常にヘルシーなものでした。朝ごはんは瞑想とヨーガの実習を終えてからいただくので、そのころにはおなかもペコペコ、朝から食欲旺盛でした。
個人的には毎食後のフルーツがたいへん楽しみでした。最終日のドリアン、おいしかったです。日頃朝ごはんは少ししか食べず、夕食は夜10時過ぎてからといった不健康な生活を送っている私には、それだけで体が健康になっていくのを感じました。
虫については思っていたほど気になりませんでした。ただ夕食のときには蚊の襲撃を受けることもありますので、虫除けはあったほうがよさそうです。
私はパナソムに着いてからレンさんにレモングラスのナチュラルな虫除けをわけてもらいましたが、合宿終了後にエンポリウムの薬局で同じようなものが売られているのを見つけました。
3)合宿セミナーの講義と実習について
【講義の内容について】
インド哲学全体の俯瞰からヨーガの成り立ち、近代化の動き、ヨーガのコンセプト、ヨーガスートラなど古典の解説など、膨大な知識を惜しみもなく、非常に系統立ててお話いただき、まさに「すごい」の一言でした。
正直に申し上げて1回の合宿ですべて消化するのは難しいほどの内容とボリュームでしたが、おかげで次の合宿参加までに勉強しておきたい宿題をたくさん持ち帰ることができました。学生時代以来久しぶりに(苦笑)、真剣に勉強したいという意欲がわいてきました。
なかでも特に興味を引かれたのが、ヨーガと仏教の関係性です。
ヒンドゥではない私がヨーガを理解しようとしても、その精神性までは理解できないのではないか、という居心地の悪さを常に感じてきましたが、そもそもブッダ自身がヨーガのエキスパートであり、そこから仏教の考えを展開させたことや、バーヴァナ・ヨーガは仏教徒にとっての「ハ正道」に相当する、という説明を聞いて非常に腹に落ちる思いがしました。
このほかにもAnitya - Nityaの概念を「諸行無常」、Dukha -Sukhaを「一切皆苦」などと翻訳すると、日本人にとっても身近な教えとして理解することができます。
仏教を通してヨーガ、アジアの精神性を理解するというのは実に入りやすいアプローチであると感じました。
と同時に、ばらもんを中心とするヴェーダの世界を放棄し、外道といわれながらも徹底的に体をいじり、自律神経をいじり、ハタヨーガを実践してきたサドゥについてスライドで紹介していただきましたが、やはりとても興味を引かれます。
さらにそこに着目してハタヨーガを学術的に研究したクヴァラヤーナンダをはじめとするヨーガ近代化の流れも、聞いていて思わず引き込まれてしまうほどダイナミックでした。インドという国はほんとうに奥が深いです。
家に帰ってから「これから調べること」「知りたいこと」「やるべきこと」のリストを作ってみました。その膨大さに呆然としつつ、少しずつでも宝の鉱脈を掘り進んでいく喜びを感じられそうです。
【実習について】
アーサナ、プラーヤーナーマの意味、その効用について科学的な解説を交えて理解しながら実習できたことによって、アーサナやプラーヤーナーマに対する認識が大きく変わりました。
講義によって十分な知識を得られると同時に、実習によってその場で自分の体にアクセスできるというのは合宿形式だからこその経験です。
特にアーサナでは体の原理を理解して、無理せず、必要な筋肉を必要な分だけ使うという練習を繰り返し行い、今後の毎日の生活のなかにいかに取り入れていくか、という大きなヒントを得ることができました。
焦らず、無理せず、がんばらず、今日の自分のパフォーマンスに満足するようになったことは、自分にとってはたいへん大きな収穫でした。
合宿から帰ってきてからも毎朝30分くらいのアーサナ+プラーナーヤーマ、夜は寝る前に5分程度のプラーナーヤーマを実践しています。
合宿から帰ってきてからも毎朝30分くらいのアーサナ+プラーナーヤーマ、夜は寝る前に5分程度のプラーナーヤーマを実践しています。
ただしどうしても忙しくて起きれないときは潔くあきらめていますが(笑)。ほかの合宿参加者のみなさんに比べれば恥ずかしくなるほど短時間でひよっこレベルですが、それでも自分なりに工夫したりしてとても楽しいです。
私が現在身を置いているIT業界のようなところでは特に変化のスピードが早く、1か月、3か月といった短いスパンで成果を求められることが多いのですが、ストレスに負けないようなセルフコントロールのレベルをあげるという点で、アーサナやプラーヤーナーマが絶大な効果を上げることができると思いました。
ただプラーヤーナーマに関しては5日間という短い期間では少し物足りなさを覚えました。今後、プラーナーヤーマ、クリヤを集中的に学ぶ合宿などの企画があればぜひ参加したいと思います。
4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画
ヨーガとは直接関係ないかもしれませんが、チベット仏教や上座部仏教など、さまざまな形を取って世界中に伝播していった仏教のエッセンスをもっと知りたいと思いました。
特にアジアに共通する(もしくは共通しない)精神性について興味を抱きました。
あとは先述のプラーヤーナーマの集中講座、インドの近現代史などもそそられます。
5)タイランドの印象、役立つ情報など
今回は必要最低限の有給休暇を取って、合宿前日の夕方バンコク入り、終了後はその日のうちに帰国という強行軍だったので、今後合宿に参加されるみなさんの参考になるような情報はほとんどありません。。申し訳ないです。
今回の反省から、時間とお金に余裕があればぜひ合宿の前後をタイで過ごしてみることをオススメします。
私も次回は絶対にタイのお寺に行ったり、瞑想の機会を設けたり、バンコク以外の土地に触れたり、と日程に余裕をもって来ようと思います。
ただ、帰りに空港に行くまでに多少時間がありましたので、アジア・ハーブ・アソシエーション1号店でタイ古式マッサージ+ハーバルボールを受けてきました。
http://www.asiaherbassociation.com/
1号店はあまり混んでなくて、とてもゆったりと過ごすことができます。マッサージの担当の方の技術もサイコー!!でした。
その後お店の方にタクシーをつかまえてもらい、夢見心地のまま空港へ。タクシーの運転手さんとは英語でのコミュニケーションはあまりできませんでしたが、とても親切でステキなイケメンのお兄さんで(笑)、旅の最後を最高の形で締めくくることができました。
まさにバンコクの天使たちに微笑みで見送ってもらったような気持ちです。
近いうちにまたバンコクを訪れて、なんらかの形で多少なりとも恩返しできればと思います。
以上です。
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