夏合宿のフィードバック・シリーズ(4)
『タイでの合宿セミナー2008年8月』シリーズの続きです。
8月のバンコク郊外の『パナ・ソム(森のアシュラム)』での合宿セミナーには10名の方が参加(男性4名、女性6名)されました。
今回は東京郊外在住の「A.S.」さんのフィードバックです。
「A.S.」さんはフリーランスの編集者で、主に女性誌の料理記事を担当されています。20代から「ヨーガ」に興味をお持ちで、3年前からわたしたちのプログラムにも参加されるようになりました。
2005年8月と2006年8月の『ワンサニット・アシュラム』での合宿セミナーに参加、2006年12月の『カイヴァリヤダーマ研究所』の「第5回国際会議」と、その前のリシケーシュ探訪ツアーとその後のロナウラでの1週間の「プラーナーヤーマ」のコースにも参加されました。
ご自身の体験から「ヨーガ」の有効性を良く納得され、今後は心身ともにハードな出版業界の同業者に、セルフケアとしての「ヨーガ」を紹介することを志向されています。「ヨーガ」を深めるためのインドでの勉強計画もプランニング中です。
8月のバンコク郊外の『パナ・ソム(森のアシュラム)』での合宿セミナーには10名の方が参加(男性4名、女性6名)されました。
今回は東京郊外在住の「A.S.」さんのフィードバックです。
「A.S.」さんはフリーランスの編集者で、主に女性誌の料理記事を担当されています。20代から「ヨーガ」に興味をお持ちで、3年前からわたしたちのプログラムにも参加されるようになりました。
2005年8月と2006年8月の『ワンサニット・アシュラム』での合宿セミナーに参加、2006年12月の『カイヴァリヤダーマ研究所』の「第5回国際会議」と、その前のリシケーシュ探訪ツアーとその後のロナウラでの1週間の「プラーナーヤーマ」のコースにも参加されました。
ご自身の体験から「ヨーガ」の有効性を良く納得され、今後は心身ともにハードな出版業界の同業者に、セルフケアとしての「ヨーガ」を紹介することを志向されています。「ヨーガ」を深めるためのインドでの勉強計画もプランニング中です。
ライフ・スタイルの変化
バンコクのシーナカリン・ヴィロード大学人文学部哲学宗教学科での「ヨーガ・プロジェクト」が始まったのは2001年です。まだまだ「暢気な時代」、でした。
当時はバンコクでの「ヨーガ」の認知度もそれほど高くなく、まだ「目新しいもの」の部類でした。受講生の意識も、「健康に良いらしいから、やってみましょう!」といった、比較的平和で軽いノリでした。
その後、タイでも年々いろんな事が起こりました。SARS、鳥インフルエンザ、南部のイスラム過激派テロ、津波、政変、クーデター、etc. etc.....年々バンコクでも「ストレス度」は高まる一方です。
また、10年前のコンピューターOSの「Windows98」の登場以降、社会での仕事の仕方やライフ・スタイルも大きく変わりましたし、今後も変わり続けて行くことでしょう。それは日本でもタイでも同じです。
もはや、仕事の上でコンピューターとインターネットと付き合う「ストレス」から逃れることは出来ないですね.....
それやこれやで、大学でわたしたちが担当するコースの雰囲気も年々変わって来ています。年毎に受講生の真剣度が上がり、「ヨーガ」への動機も、単なる「健康・フィットネス」からストレスへの耐性を高め精神的にタフになる、という「現代社会サバイバル」の方向性へとシフトしています。
実際、ストレスで病気になったり鬱になる前に、ストレスへの耐性を高め、精神的にタフになることが、みんなの共通の関心事になりつつあります。そうでないと、貴重な人生を無駄にして仕舞うかも知れないご時世ですね。
ストレスに強くなり、人生を無駄遣いしないための有益な指針は、「伝統的ヨーガ」に数多く伝承されています。
「ハタ・ヨーガ」を実践し継承して来た「サドゥー」は、ヒンドゥー社会のアウトサイダー・外道ですが、やたらと環境的・社会的なストレスに強く、肉体的にも精神的にも、抜群にタフな人たちだったのです。
「伝統的ヨーガ」のリソースを読み解き、自分の日常生活の中に応用して行くことで、現代社会に生きるわたしたちも、インド古来から継承されて来た「サドゥー的なタフさ」を身に付けて行くことが期待されます。それは、大いに頼もしく、楽しいことですね。
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『パナ・ソム(Panasom)』での合宿セミナーのフィードバック
(A.S.さん、東京郊外在住)
1)『パナ・ソム』の場所と環境
バンコクから車で1時間ほど。睡蓮やハスの花咲く水辺にコテージが点在した、リゾートホテルといった趣の宿泊施設です。
緑濃く茂るタイの植生が見られ、一方では田園風景が広がって、南国情緒たっぷり。
施設の猫や犬が周辺を散策し、猫のモーちゃんは癒し系アイドルとして人気者に。スタッフの方々もフレンドリーでした。
2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.
部屋は、1軒タイプの大部屋とツインの個室タイプなど。エアコン&温水シャワー、水洗トイレ、バスタオル、テレビ付きで、普通のホテルと何ら変わりません。2日に1度は清掃が入り、特に虫の心配もありませんでした。
メンバーとすぐに仲良くなれるのが大部屋、マイペースで寛げるのが個室。友人や夫婦で、ツインに泊まるのがおすすめです。
セミナールームは、池に面した小屋で、10人はゆったり横になれる広さ。もちろんエアコン、扇風機付きで、建物そばにお茶のセットも用意されています。水場が近いので、ネティーの練習がしやすい。
食堂は屋根付きの屋外、オープンです。朝はさわやかですが、夜は虫に刺されやすいので、多少の虫よけ作戦が必要。
食事は、ビュフェスタイルのシーフードベジタリアン。日本人の口に合わせたタイ料理ですが、食後の講義に備えて食べ過ぎに注意。メニューのバリエーションは豊富で、滞在中にひと通りのタイ料理が食せます。
最終日のデザートには、リクエストしたドリアンが登場。苦手な人は眉をひそめ、好きな人はニンマリ!おいしいマンゴーもあったのでご心配なく。
バンコクのシーナカリン・ヴィロード大学人文学部哲学宗教学科での「ヨーガ・プロジェクト」が始まったのは2001年です。まだまだ「暢気な時代」、でした。
当時はバンコクでの「ヨーガ」の認知度もそれほど高くなく、まだ「目新しいもの」の部類でした。受講生の意識も、「健康に良いらしいから、やってみましょう!」といった、比較的平和で軽いノリでした。
その後、タイでも年々いろんな事が起こりました。SARS、鳥インフルエンザ、南部のイスラム過激派テロ、津波、政変、クーデター、etc. etc.....年々バンコクでも「ストレス度」は高まる一方です。
また、10年前のコンピューターOSの「Windows98」の登場以降、社会での仕事の仕方やライフ・スタイルも大きく変わりましたし、今後も変わり続けて行くことでしょう。それは日本でもタイでも同じです。
もはや、仕事の上でコンピューターとインターネットと付き合う「ストレス」から逃れることは出来ないですね.....
それやこれやで、大学でわたしたちが担当するコースの雰囲気も年々変わって来ています。年毎に受講生の真剣度が上がり、「ヨーガ」への動機も、単なる「健康・フィットネス」からストレスへの耐性を高め精神的にタフになる、という「現代社会サバイバル」の方向性へとシフトしています。
実際、ストレスで病気になったり鬱になる前に、ストレスへの耐性を高め、精神的にタフになることが、みんなの共通の関心事になりつつあります。そうでないと、貴重な人生を無駄にして仕舞うかも知れないご時世ですね。
ストレスに強くなり、人生を無駄遣いしないための有益な指針は、「伝統的ヨーガ」に数多く伝承されています。
「ハタ・ヨーガ」を実践し継承して来た「サドゥー」は、ヒンドゥー社会のアウトサイダー・外道ですが、やたらと環境的・社会的なストレスに強く、肉体的にも精神的にも、抜群にタフな人たちだったのです。
「伝統的ヨーガ」のリソースを読み解き、自分の日常生活の中に応用して行くことで、現代社会に生きるわたしたちも、インド古来から継承されて来た「サドゥー的なタフさ」を身に付けて行くことが期待されます。それは、大いに頼もしく、楽しいことですね。
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『パナ・ソム(Panasom)』での合宿セミナーのフィードバック
(A.S.さん、東京郊外在住)
1)『パナ・ソム』の場所と環境
バンコクから車で1時間ほど。睡蓮やハスの花咲く水辺にコテージが点在した、リゾートホテルといった趣の宿泊施設です。
緑濃く茂るタイの植生が見られ、一方では田園風景が広がって、南国情緒たっぷり。
施設の猫や犬が周辺を散策し、猫のモーちゃんは癒し系アイドルとして人気者に。スタッフの方々もフレンドリーでした。
2)『パナ・ソム』の部屋とセミナー室、食事etc.
部屋は、1軒タイプの大部屋とツインの個室タイプなど。エアコン&温水シャワー、水洗トイレ、バスタオル、テレビ付きで、普通のホテルと何ら変わりません。2日に1度は清掃が入り、特に虫の心配もありませんでした。
メンバーとすぐに仲良くなれるのが大部屋、マイペースで寛げるのが個室。友人や夫婦で、ツインに泊まるのがおすすめです。
セミナールームは、池に面した小屋で、10人はゆったり横になれる広さ。もちろんエアコン、扇風機付きで、建物そばにお茶のセットも用意されています。水場が近いので、ネティーの練習がしやすい。
食堂は屋根付きの屋外、オープンです。朝はさわやかですが、夜は虫に刺されやすいので、多少の虫よけ作戦が必要。
食事は、ビュフェスタイルのシーフードベジタリアン。日本人の口に合わせたタイ料理ですが、食後の講義に備えて食べ過ぎに注意。メニューのバリエーションは豊富で、滞在中にひと通りのタイ料理が食せます。
最終日のデザートには、リクエストしたドリアンが登場。苦手な人は眉をひそめ、好きな人はニンマリ!おいしいマンゴーもあったのでご心配なく。
3)合宿セミナーの講義と実習について
講義の内容について
ヨーガの歴史的背景、近代ヨーガまでの体系的な知識に沿った解説で、客観的に理解を深めることができました。
また、今回は仏教の思想や背景も講義の柱となり、夜の講義ではNHKで放映されたブッダのDVDを鑑賞。その他、映像を駆使した講義は、興味を引きつけるものがあります。
講義の補助としてダウンロードできる資料や推奨図書の紹介があり、事前に熟読することで、よりよい理解が得られると思います。
通常プログラムのほかに、タイ・ヨーガ研究所のカビィさん、参加者のE.Tさんの講義がありました。
実習について
基本的なアーサナ、ムドラー、バンダ、プラナーヤーマ、クリヤヨーガなど。解説とデモンスレーションの後、流れのなかでアーサナの実習。
いずれも伝承されてきた基本的なアーサナで、フィットネス系ヨーガに慣れている人は、物足りなく感じるかもしれません。ところが実習を重ねると、その効果を実感し、身体と向き合って末永く続けられるアーサナのツボがよくわかってきます。これは非常に有益なことでした。
短期間ですが、プラナーヤーマ、クリヤヨーガ等、ともに指導者のもとで安全に実習を受けられるのが大きなメリットです。
基本的なアーサナ、ムドラー、バンダ、プラナーヤーマ、クリヤヨーガなど。解説とデモンスレーションの後、流れのなかでアーサナの実習。
いずれも伝承されてきた基本的なアーサナで、フィットネス系ヨーガに慣れている人は、物足りなく感じるかもしれません。ところが実習を重ねると、その効果を実感し、身体と向き合って末永く続けられるアーサナのツボがよくわかってきます。これは非常に有益なことでした。
短期間ですが、プラナーヤーマ、クリヤヨーガ等、ともに指導者のもとで安全に実習を受けられるのが大きなメリットです。
今回の合宿セミナーで特に有益だったこと、理解が深まったこと
実は、何度目かのリピーターですが、ようやくヨーガの概念がシンプルに呑み込め、どのように深めていけばよいか、うっすらとわかってきたように感じました。
日本を離れ、仏教国のタイでセミナーを受けることにも、大きなメリットがあると思います。
4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画
インドをはじめ、周辺アジアの精神性に触れるスタディツアーを期待しています。
5)タイランドの印象、役立つ情報など
フリータイムで訪ねたのが、王立博物館。タイの歴史を知るほか、スコータイやアユタヤなど各時代の仏教美術が鑑賞できます。
特に講義を受けたあとだったので、インド、ヒンドゥー文化から繋がる仏像等、タイにおける仏教美術の変遷を興味深く見ることができました。入場料は、120円程度。
博物館のある王宮周辺は、ワット・ポーなど有名寺院や観光施設も多く、タイ初めてさんにおすすめです。かつてのバックパッカーの聖地"カオサン"も近く、バンコクならのローカルな乗り物(トゥクトゥクやボート)の利用や路地歩き、食べ歩きが楽しめます!
参加した時季は、雨期といってもほぼ晴天が続き、快適快調(日本のほうが悪天候だったようですね)。
短期間ですが、ヨーガに集中できる贅沢な時間を持て、相方先生ご夫妻はじめ、ご一緒したみなさまには大変感謝しております。
ありがとうございました。
(このシリーズ続く)
実は、何度目かのリピーターですが、ようやくヨーガの概念がシンプルに呑み込め、どのように深めていけばよいか、うっすらとわかってきたように感じました。
日本を離れ、仏教国のタイでセミナーを受けることにも、大きなメリットがあると思います。
4)合宿セミナーの全般的なご感想と、今後期待される企画
インドをはじめ、周辺アジアの精神性に触れるスタディツアーを期待しています。
5)タイランドの印象、役立つ情報など
フリータイムで訪ねたのが、王立博物館。タイの歴史を知るほか、スコータイやアユタヤなど各時代の仏教美術が鑑賞できます。
特に講義を受けたあとだったので、インド、ヒンドゥー文化から繋がる仏像等、タイにおける仏教美術の変遷を興味深く見ることができました。入場料は、120円程度。
博物館のある王宮周辺は、ワット・ポーなど有名寺院や観光施設も多く、タイ初めてさんにおすすめです。かつてのバックパッカーの聖地"カオサン"も近く、バンコクならのローカルな乗り物(トゥクトゥクやボート)の利用や路地歩き、食べ歩きが楽しめます!
参加した時季は、雨期といってもほぼ晴天が続き、快適快調(日本のほうが悪天候だったようですね)。
短期間ですが、ヨーガに集中できる贅沢な時間を持て、相方先生ご夫妻はじめ、ご一緒したみなさまには大変感謝しております。
ありがとうございました。
(このシリーズ続く)
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