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2011年4月3日日曜日

インドで自然療法2011(2)

プネー郊外・ウルリカンチャンにある「ニサルゴープチャール(自然療法)・アシュラム」で自然療法の研修を受けられた、東京在住の「Y.T.」さん(女性)のフィードバックです。 
 
2011-03-07 17.47.37s

「Y.T.」さんは1月15日から2月25日(金)まで
ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所で6週間コース(CCY)を受講された後、2月26日(土)にウルリカンチャンに移動され3月8日(火)まで滞在、3月10日(水)に日本に帰国されました(帰国の翌日に東北関東大震災に遭遇されました)。
 
 
「ニサルゴープチャール(自然療法)・アシュラム」
http://www.nisargopcharashram.org/
NISARGOPCHAR GRAMSUDHAR TRUST
Uruli Kancan - 412202, Dist.Pune, Maharashtra (India) 

過去にウルリカンチャンに滞在され、自然療法の研修を受けられた日本人の方のフィードバックがこのブログでまとめて閲覧できます。
→ 
ヨーガと自然療法
 
 
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インドで自然療法2011(2)
2月26日(土)ー3月8日(火):10日間のプログラム
(Y.T.さん、東京在住) 
 
2011-02-27 11.31.06
 

【ニサルゴプチャール(自然療法)アシュラムについて】

1)自然療法アシュラムの環境と場所

①ウルリカンチャンの環境

プネー郊外のやや辺鄙な場所にあります。 鉄道が施設の横を通過しており、門外には小さなマーケットがあり、地元の人たちが青果や香辛料を売る市場が日曜日に開かれるという、ローカルな感じの土地です。


②アシュラムの施設

かなり大きいです。宿泊施設、食堂、治療施設のほか、食事に出される野菜の畑や牛舎などがあり、田園風景といった雰囲気です。


③ゲスト・ルーム

一日600ルピーといういちばん高い部屋に10日間宿泊しました。シン
グルベッドにロッカーがあり、シャワー室も十分な広さです。掃除は毎日してもらえます。


④食事について

ザ・病院食という感じです。薄味で素朴です。 種類は調理された野菜、野菜スープ、サラダ、キチェリというおじや、バターミルク(脱脂乳)、チャパティ(小麦とライ麦)。


⑤スタッフの対応

ドクターはとても親切で、いつも様子を訪ねてくれます。 他のスタッフは普通に「インド的」でした。


2)アシュラムのプログラム

①自然療法医のガイダンス

来園者のほとんどがメタボ症候群の、ダイエットまたは断食目的の人が多い中、私はこれと言ってとくに問題がないのでデトックス中心でした。


②アシュラムで提供されている治療プログラム

私が受けた治療は、オイル・マッサージ、ハーブ・ティー、腰湯(ぬるま湯・冷水)、マッド・バス(腹部に泥パックをして日光浴)、浣腸、スチームバス。


③食事療法(ダイエット)のガイドライン

ドクターの指示で個人個人違うメニューが組まれ、私はサラダは禁止でした。

コメと大麦といったように別の炭水化物を一緒に取るのもよくないと言われました。


3)総括

①自然療法でご自分の健康について考えたこと etc.

デトックスと消化の促進がメインだったためか、それが効きすぎて、5日目に下痢になりました。熱が40度以上出て全身が痛くて3日間は寝たきりでした。ドクターはイチジクにあたったのだと言っていましたが、それにしてはひどい下痢でした。

相方先生によると「ヒーリング・クライシス」という症状だそうです。寝ている間ドクターは3時間おきに診てくれ、食事も運んでもらいました。(おじやと脱脂乳だけでしたが)。

結果として滞在10日間のうち半分しか
プログラム通りの治療が受けられませんでした。


②ガンディー主義(Gandhian Philosophy)について

寝ている間ガンジー著の『Key to Health』という本を読みました。これまで自分の食べ方、暮らし方がいかに本来持っている身体のはたらきを無視していたかを思い知らされました。

質の良い「粗食」によって、高い栄養を効率よく細胞に与えねばと思います。


③ウルリカンチャンに滞在した価値はあったか

「カイヴァリナダーマ」というヨーガの学校で6週間
非常に密な学生生活をした直後に行って、朝からいろいろなトリートメントを受けたので、ちょっと身体には無理があったのかもしれません。合わせて6キロぐらい痩せてしまいました。

でも貴重な体験でした。また他の来園者の方々との交流も楽しかったです。


④今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス

衛生状態は日本ほどよくないので、抗菌ウエットテッシュなどを持って行って皿や浣腸用チューブなどを殺菌するといいかもしれません。

また私のように滞在期間の半分が動けなくなる可能性もあるので、できれば3週間ぐらいの長期滞在の方が
変調や回復を体験できて、最終的な効果が望めるような気がします。




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2011年3月29日火曜日

インドで自然療法2011(1)

2月24日(木)から3月18日(金)までの3週間余りの日程で、プネー郊外・ウルリカンチャンにある「ニサルゴープチャール(自然療法)・アシュラム」で自然療法の研修を受けられた、東京在住の田渕英三さん(85歳)のフィードバックです。
 
tabuchi 
【プロフィール】

①住まわれているところ
東京都練馬区在住

②現在されていること(仕事・勉強 etc.)、今までにされて来たこと
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

68歳まで文科系サラリーマン生活、学生時代からサッカーに専念、
会社生活ではテニスも始めました。

小さなおりがみを作っており、子供たち幼稚園や、
デイケアセンターに、逢う人ごとにくばっています。

④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ

ヨーガを始めたきっかけは、サラリーマンをおわり、歳をとってくると、
スポーツもできなくなる。

それに両膝をひどい捻挫をしており、正座もできないぐらいになっている。
これではいけない、ヨーガがからだに良いらしいからヨーガを始めようと
59歳のときからヨーガを始めました。

おかげで正座もできるようになり、
そればかりか、サラリーマン生活のストレスで、
お酒ばかり飲んで慢性の胃潰瘍で、病院にもいかなくなっていましたが、
薬も飲まずにヨーガをしていると知らぬ間なおっていました。
タバコも酒もやめました。

このようなことからヨーガに熱中、
「わが人生はヨーガなり」の旗を掲げて、ヨーガの教師となり、
ヨーガを教えるようになりました。
 
とくに呼吸法を中心としています。
呼吸法の本も出版いたしました。

腹式呼吸の誤解を解く―呼吸法 [単行本]
田渕 英三 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E8%85%B9%E5%BC%8F%E5%91%BC%E5%90%B8%E3%81%AE%E8%AA%A4%E8%A7%A3%E3%82%92%E8%A7%A3%E3%81%8F%E2%80%95%E5%91%BC%E5%90%B8%E6%B3%95-%E7%94%B0%E6%B8%95-%E8%8B%B1%E4%B8%89/dp/4861281083/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1301212436&sr=8-1
単行本: 114ページ
出版社: 新生出版 (2005/12)
ISBN-10: 4861281083
ISBN-13: 978-4861281082
発売日: 2005/12

⑤ヨーガへの期待や展望

85歳のいま身体は衰えるばかりですが、
精神性はますます深まりヨーガの道に専心し、
死に至るまで、一歩でも神さまに近づけるように修行あるのみです。


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●今まで参加されたプログラム

田渕さんは今までに次のプログラムに参加されています。
2000年08月M.L.ガロテ博士・京都セミナー
2004年02月第1回バンコク・ヨーガ・カンフェレンス(ガロテ博士ゲスト)
2006年01月第1回ガロテ博士記念カンフェレンス(ロナウラ)
2006年12月第5回カイヴァリヤダーマ・カンフェレンス
2007年01月プラーナーヤーマ・コース(カイヴァリヤダーマ)
2007年08月「ワンサニット2007」
2008年06月「穂高編2008」
2008年08月「パナソム2008」
2009年02月「ロナウラ2009」(カイヴァリヤダーマ+ウルリカンチャン)
2009年06月「穂高編2009」
2010年06月「穂高編2010」
2011年03月「ウルリカンチャン・自然療法2011」


●「ニサルゴープチャール(自然療法)・アシュラム」について
http://www.nisargopcharashram.org/
NISARGOPCHAR GRAMSUDHAR TRUST
Uruli Kancan - 412202, Dist.Pune, Maharashtra (India)

「二サルゴープチャール・アシュラム(Nisargopuchar Ashram)」は、1946年4月に設立された、インドで初めての自然療法専門の滞在型医療施設です。プネーから東に30キロのウルリカンチャンという農村地帯の田舎町にあります。

「二サルガ」は自然、「ウプチャール」が療法、両者を合わせて、「二サルゴープチャール」は自然療法という意味になります。

ウルリカンチャンの「二サルゴープチャール・アシュラム」は近代インド建国の父であり、インドにおける近代自然療法の父でもある「マハートマ・ガンディー(1869-1948)」によって設立、自給自足・自主独立を是とするガンディー思想を実践するガンディーアン・アシュラムでもあります。

近年、自然療法への関心の高まりから宿泊施設が増築、現在アシュラムには200ー250名が滞在可能です。年間ではおよそ6000人がアシュラムで自然療法の指導を受けるために訪れています。

自然療法は、食事療法と自然界の構成要素である5大元素(空間・風・火・水・土)の活用による自然治癒力の活性化により、病気の治療と健康の増進を図る医療です。

自然療法は人間が作る医薬品(薬草類を含む)を一切使しない治療法です。インドの伝統医学のアーユルヴェーダとは理論も手法も異なりますので、両者の違いの理解が必要です。

非暴力思想によってイギリスからのインド独立を指導したマハートマ・ガンディーが自然療法の実践者でもあったことから、独立当時からインド政府・厚生省の医療政策でも自然療法には特別な地位が与えられて来ました。

現在、自然療法はヨーガを組み合わされ、厚生省AYUSH局で「ヨーガと自然療法」として、政府の認定する5つの医療体系のひとつとして積極的に推進されています。


●参考文献

自然療法とマハートマ・ガンジーの健康思想については、次の著書が日本語で入手可能です。
ガンジーの健康論(1982年)
M.K.ガンジー著, 岡 芙三子訳、283ページ、
編集工房ノア 
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E8%AB%96-1982%E5%B9%B4-M-K-%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC/dp/B000J7G2ME/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1231818308&sr=8-1


●アシュラムの日課
 
5:00         起床
5:15 -  6:15 ヨーガ 1stセッション(プレラナ・マンディール)
6:15 -  7:15 ヨーガ 2ndセッション(プレラナ・マンディール)
6:00 -  7:00 ヨーガ 2ndセッション(スムルティ・マンディール)
7:30 -  8:00 肥満のためのヨーガ
7:00 -  8:30 ハーブ・ティーとジュース
8:30 -  9:00 日光浴、泥療法
9:00 -  9:30 アムラ、ハルディ、ウィートグラス草のジュース
9:00 -11:00 水療法、磁石療法
10:30 -12:30 昼食
12:30 -  1:00 額の上の泥パック
1:00 -  2:00 沈黙の時間
2:15 -  2:45 プラーナーヤーマ 特定のヨーガ・セッション
2:15 -  4:30 指圧療法/ニューロ・セラピー(Neurotherapy)
3:00 -  4:15 ハーブ・ティー/ジュース/図書館
4:15 -  5:00 自然療法、ヨーガ、健康に関する講義
5:00 -  5:15 新来者のための歓迎ミーティング
5:30 -  6:30 夕食
6:30 -  7:00 夕方の散歩/自由時間
7:15 -  8:00 夕べの祈り
8:00 -  9:00 自習(Swadhyaya)/思索
9:30  以降        沈黙

過去にウルリカンチャンに滞在され、自然療法の研修を受けられた日本人の方のフィードバックがこのブログでまとめて閲覧できます。
ヨーガと自然療法
 

●インドで研修・フィールドワーク

健康で充実した、生き甲斐のある人生を送ることは、わたしたちみんなの願いです。
健康という観点からアプローチしても、インドには、ヨーガ、自然療法、アーユルヴェーダと言った、興味の尽きないリソースが豊富にあります。

人間の健康についての洞察を深めるにも、インドは絶好のフィールド・ワークの場所です。インドでの研修プログラムや、短期・長期のヨーガ留学について関心ある方は、どうぞ、お気軽にご相談下さい。適切なガイダンスとサポートが可能です。

最寄りのムンバイ空港への送迎の手配、また、現地での日本語サポートの手配も可能です。

SANY0173s

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インドで自然療法2011
2月24日(木)ー3月18日(金):3週間のプログラム
(田渕英三さん、東京在住)


2月24日(木)から3月18日(金)までの23日間にわたり、福岡県在住で対馬で塩つくりをしている橋本清澄さんとインドに行き、ウルリカンチャンにおける自然療法アシュラムに滞在、(アシュラム宿泊は20日間)の模様をご報告いたします。
 
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【ニサルゴプチャール(自然療法)アシュラムについて】

①ウルリカンチャンという環境とアシュラムの施設

インドのムンバイから車で4時間ぐらいでプネーの街につき、
さらに車で1時間ほどのところがウルリチャンカンというところです。

プネーからは電車も通っていますが、
やはり1時間ほどかかります。


②ゲスト・ルーム

この自然療法のアシュラムは
マハートマ・ガンジーが開いたといわれております。

2人または1人住まいの、ゲストルームの館が
広い公園の中に100軒ばかり散在しています。

常時2~300人泊まっているのではないでしょうか。
各館ともベッドが1つか2つで、
蚊帳、網戸、トイレとシャワーの部屋と2部屋。

天井扇風機はありますが、クーラーはありません。
昼間外が暑くても、部屋の中は乾燥していてひんやり。

夜は毛布1枚で寝ます。扇風機は消します。

2日置きぐらいに部屋の掃除。
1週間に1度はベッドのシーツをかえにきてくれます。

橋本さんと2人で泊まりました。

SANY0161s 


 
③自然療法医のガイダンス

始めのチェックインのときに、事務所で医者の診断があり、
自分の身体の不具合のところを申し述べて、
どんな療法をしたら良いかを教えてもらいます。

日本語の解るガイドのラトールさんに
ついてもらいますから、何の心配もいりません。

このときにしっかり指導書に書いてもらうことです。
指導書のファイルは食事のときも、
治療のときもいつも持ち歩きます。

私の場合、
泥を全身にパックして太陽にあたる療法は書いてないのに、
現場でさせようとしたので、
もう1度先生に「するな」と書いてもらって、
しないようにしました。

私の食事は砂糖禁止、ベジタリアンで。
スープ、野菜の煮物、木の実のすりつぶしたものなど。

ごはんは、やわらかく焚いたものが時々です。
食事は10時半と5時半の2回、
鐘が鳴って、みな食堂に並び、よそってもらいます。

いつも先生に書いてもらった指導書の、
ファイルを持っています。
わたしは生野菜は禁止でした。

7時半と4時頃にジュースがあり、
人参ジュース、または果物ジュースがあります。

食堂の水か、事務所の漉した水は飲んで良く、
部屋の水は飲みません。

食事とジュースは食券でします。
560ルピー(1200円ぐらい)で10日間ぐらい充分です。

また宿泊の費用は、
3週間で20,000円ぐらいだったでしょう。
 
 
④アシュラムで提供されているプログラム
⑤ご自分の健康を考えるために有益だった点

私の場合の治療は、
ニームのオイルでの全身マッサージが皮膚の乾癬に。
立ったままで前後の全身に蒸気を噴射して、
その後膝に冷湿布で両膝の治療でした。
また腰湯もあり、浣腸が1日おきにありました。

皮膚の乾癬は、赤みがすこし薄れ、かゆみがすこしとれました。
また膝の痛みも軽くなり、歩くのがすこし楽になりました。
橋本さんは腰の痛みが軽くなったようです。

油と湿布の道具は、
アシュラムの外に出てすぐ横の店で買い求める
(出入りには黄色の通行証を持たされる)。


⑥ウルリカンチャンに行かれた意義はあったか

一昨年も1週間ほど逗留したのでしたが、
1週間では分からず、今度は3週間でほんとう
に意義がありました。


⑦今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス

みなさん命の洗濯のつもりで行かれることを
おすすめいたします。

散歩するだけで気持ちがよいのですが、
時間は十分ありますので、
なにか本を持っていかれることをおすすめいたします。

わたしは、サンスクリット語を習っており、
デーヴァナーガリーの文字の書き取り練習をしておりました。


⑧JLS(Japan  Language  Service)のラトール氏の対応

帰りはアシュラムからプネーのラトールさんの家まで
車でつれていってもらい、
お家におじゃまして、奥さんお嬢さんにもお会いし、
しばらく休憩お茶をよばれました。

また、お家で記者の女性の訪問を受けて
ウルリチャンの印象など取材されました。

ラトールさんほんとうにありがとうございました。
 
C_Rathod3

 
⑨総括・その他

相方様終始お世話になり誠にありがとうございました。

おかげで大きな収穫を得ることができました、
深く深く感謝もうしあげます。

在印度中は、インド人から、日本人とみるたびに、
地震、津波は大丈夫だったかと問われてばかりでした。

アシュラムでは、
写真家の松本栄一さんご夫婦にお会いし、
また、カイバリヤダーマの6週間コースを受けて、
疲れ直しの女性、Y.Tさんと、S.T.さんにも
お会いいたしました。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



2010年5月22日土曜日

ロナウラ2010(4)

ロナウラ2010 

カイヴァリヤダーマ研究所+ウルリカンチャンで自然療法
期間:
2月20日(土)ー3月16日(火):25日間のプログラム


ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」で日本人の方を対象に企画された合宿セミナー「ロナウラ2010」の話題の続きです。

以下は、
「ロナウラ2010」+「自然療法アシュラム」 のプログラムに参加された、神奈川在住のY.A.さんのフィードバック です。

ニサール先生


【プロフィール】

●東京出身で、現在は神奈川県在住です。    出版、編集関係の仕事をしています。

●趣味は手芸や工芸などの手仕事。 自分の手を動かすのが好きです。

●ヨーガを始めたのは7年ぐらい前です。そのころ更年期障害が気になりはじめたこと、また精神的情緒的安定を得たい、と呼吸法を学ぼうと思ったのが直接の動機でした。

ただ当時の私は、ヨーガ=インドの宗教系の修行、と思い込んでいたので、ひょんなことから相方先生ご夫妻に出会ってお話をうかがわなければ、ヨーガをやろうとは思わなかったでしょう。

●今回の旅行は、ナチュロパティーが目的でした。昨年、ナチュロパティー・センターに滞在した方から体験談をうかがい、一度行ってみたいという気持ちがふくらんでいたからです。

そこで、最初にヨーガでインドの空気に慣れようと「カイヴァリヤダーマ」で1週間すごしてから、ウルリカンチャンのナチュロパティー・センターに2週間滞在のスケジュールを組みました。



1)カイヴァリヤダーマの1週間コースについて

カイヴァリヤダーマの環境と施設

1週間コースの予約を相方先生にお願いしたところ、混んでいる時期とのことでしたが、すべりこみセーフで1部屋確保。ヘルス・ケア・センターの2階、2人部屋を1人で使わせてもらいました。


ヘルスケアセンターの建物

ヘルスケアセンターの建物

トイレ、シャワーは共同で不便だったのですが、一日じゅうたっぷりとお湯が出ることはありがたかったし、他の宿泊客(患者さん?)もとても礼儀正しく、館内は静かで秩序があり、全体の居心地としては申し分なかったです。

掃除は毎日来てくれます。私の部屋には、にこやかで優しげなおじさんが来てくれて、毎朝、彼と挨拶をかわすのが心和むひとときでした。


プログラムについて

日曜から日曜までの1週間コースはヘルスケアセンター主催のナチュロパティーとヨーガを中心とするプログラムで、毎週始まると聞きました。


ナチュロパティーのディレクター

撮影しようとしたら、サングラスをかけだしたナチュロパティー・ディレクター


ゲスト仲間


同じコースの女医さんは不眠症を治すために2週間滞在。旅行記を2冊も上梓し、次はヒマラヤに挑戦するというスーパーレディでした。

カイヴァリヤダーマでもハイウェイの騒音がうるさくて眠れないけど、夫がハイウェイ工事の仕事を受けているので仕方がない、とこぼしていました。


1日の日程は大体以下のとおりです。

夜明け前の薄暗い館内に流れ始めるシタール音楽で起床。なにやら崇高な気分で朝を迎えられました。

6:30- 7:00 クリヤー・ヨーガ
7:00- 8:15 ヨーガ
8:30- 9:30 朝食
9:00-12:00 この時間帯に45分前後のナチュロパティーの 施術を受ける
12:00-12:30 ランチ
15:00 ハーブ・ティーがでる
13:30-16:00 この時間帯に45分前後のナチュロパティーの施術を受ける
16:30-17:30 ヨーガ
18:00-19:00 セッション
19:00-19:40 ディナー
20:00-21:00 散歩もしくは講座


クリアー・ヨーガ(浄化法)

クリヤー・ヨーガは、ジャラ・ネーティとスートラ・ネーティを練習します。スートラ・ネーティは、「私には到底できない」と思っていたのですが、先生のアドバイスが上手で3日目にして両鼻成功。

いつもは頭があがらないインテリジェンスなイケメン・インド人歯科医が手間取っているのをみて、このときとばかり「何も考えないでやるのよ~」などと、得意満面でおせっかいを焼いて大笑いされました。ある日はドイツ人、チベット人、インド人学生といっしょにクリヤー・ヨーガを練習。インターナショナルなところも大きな魅力。

クリヤーの直後にヨーガのクラスがあるのですが、クリヤーをやっておくと調子がいいことがわかりました。

また、帰国後も続け、鼻炎アレルギーがかなりよくなったので、スートラ・ネーティを習得して本当に助かっています。


ヨーガ・クラス

ヨーガ・クラスはビギナーとアドバンスの二つがあり、回ごとにどちらでも自由に選べます。私はビギナー・コースのみ受講。若い女性2人が交代で講師を務めていましたが、彼女たちの独特のハイトーン・ボイスがよくとおり、気持ちよく導かれました。

プラーナーヤーマもアーサナも、ゆるすぎずきつすぎず、万年ビギナーの私にぴったりの内容でした。背骨を鍛える、というようなことをいっていて、背骨まわりのアーサナ(という言い方が正しいのかどうか?)をよくやったように感じます。

ビギナークラス ハイトーンボイスの講師

ビギナークラスの風景                              ホール内に響きわたるハイトーンボイス



自然療法(ナチュロパティー)

午前と午後に1種類ずつナチュロパティーのトリートメントを受けます(宿泊料込み)。オプションでアーユルベーダのトリートメントがあるのですが(別料金)、予約がいつもいっぱいで、結局1回しか受けることができませんでした。

トリートメントのスケジュールが手帳に書き込まれます。

手帳

ナチュロパティーには、・Mud Therapy(泥療法)・Water Therapy(温浴療法)・Massage Therapy(マッサージ療法)の3つの手法がある、と、説明書きが貼ってありました。

温浴には、腰浴、足浴、バブルバスなどがありましたが、私には物足りませんでした。温泉文化に慣れ親しんだ日本人は
同じように感じるのではないかと思います。そのうちインドでは水が貴重で、お湯が超贅沢品なのだとわかり、Water以外の泥やマッサージ、そしてヨーガを組み合わせながら、身体を調整していく方法の巧みさに納得しました。

マッサージルーム フェイススチーム

マッサージルーム                                     フェイススチーム用の器機。 ニルギルの葉がよく使われる.

ここでの特筆すべきはマッサージ。インド人のマッサージに期待していなかったので、あまりの上手さに驚天動地。トリートメントの最中は至福の境地でした。

インデゥ

マッサージ担当、God Handのインデゥ

トリートメントルームの建物は歴史を感じさせる重厚な趣があり、館内はとても静か。 しかもひとりで施術を受けられるので、
十分リラックスできました。

泥パック

静かな館内でリラックスして泥パック


その他のプログラム

講座、セッションはキャンセルが多く、その数少ない講座も、講師の英語(たまにヒンディー語がまじることも)がよくわからず、残念ながら、私の英語力では理論的な面での理解を深めることはできませんでした。

唯一、シタールのセッションだけは、(音楽ライブだから当然といえば当然ですが)夕暮れ時という演出効果もあって、心から陶酔できました。


ゲスト講師

来賓として滞在されていたスワーミーのレクチャーを聞く機会もありました。これもほとんど英語がついていけず、唯一、理解できたのは、Don’t ask how and why No expectation でありなさい、ということ。

それにしても美しいサーモンピンクの法衣をまとい、豊かな白鬢を湛えたこのスワーミーは、独特の存在感をはなちながら、話ぶりも名調子で、英語がわからずともついつい引き込まれてしまいました。


2)ウルリカンチャン・ナチュロパティーセンター



祭り1 祭り3

到着早々にホーリーのお祭りが始まったウルリの町


自然療法医の診断

センターに到着早々、血圧を測って ナチュロパティー医からインタビューを受け、 どんなトリートメントを受けるべきか、 どんな食事をとるべきか、などカルテを作ってもらいました。 ここでも相変わらず早口インド人英語で、四苦八苦しました。

ニサルゴプチャール事務所 園内の木

事務所や診察室のある棟 園内は大きな木が残されていて自然が美しい


プログラム

最初にいただいたプログラムは以下のとおり。

ここでのナチュロパティー(自然療法)の一般的な内容です。

5:15-6:00 ヨーガ
5:30頃ごろ   水
6:15-7:00 マッサージ
7:00 ハニー・レモン・ウォーター(自分で作る)、生のナッツ
8:00 キャロット、へちま、オレンジのどれかひとつのジュース
8:00-12:00頃まで ナチュロパティーのトリートメント
9:00 ジュース
10:30 朝食
12:30-14:30 昼休み
14:15-15:00 ヨーガ
15:00頃 ジュース
14:30-16:30 ナチュロパティーのトリートメント
17:30-18:30 ディナー
18:30以降 散歩など
20:00   ハニー・レモン・ウォーター(自分で作る)
21:00    就寝

食事は完全な自然食で塩気もほとんどありません。同宿の日本の友人は野菜がおいしいといって もりもり食べていましたが、 私の食欲はぐんぐんと減退。

人によって違うのですね。これだけでダイエット効果ばつぐんでした。 この食事は少なめ。もう2・3品おかずが選べます。 ここにはありませんが ここのフレッシュバターは世界一おいしいです。


ダイエット

ナチュロパティーの療法にはいろいろな方法があって、 そのなかにジュース・ダイエットやフルーツ・ダイエットがあります(重篤な病で、水ダイエットをしている女性もいました)。

私は2日後にジュース・ダイエットに変更したいとお願いしたところ、血圧や体重などから判断され、フルーツ・ダイエットをすすめられました。朝食とディナーがすべてフルーツに変わるぐらいの変更です。

またその後、細かいやりとりがあり、時期的に葡萄を中心としたジュース・ダイエットに 切り替えてもらいました。 が、フルーツを持っていってキッチンで ジュースを作ってもらおうとすると、 「もう、終わった」と断られたり、あるいはものすごく待たされたりするので、
フルーツを食べてしまい、 結局、フルーツ&ジュース・ダイエットになっていました。

新鮮なフルーツを買う

フルーツは新鮮で安い。種類も豊富。しかも、顔なじみになるとおまけしてくれる。

フルーツダイエットの食事


フルーツ・ダイエットの食事。これで2日分ぐらい。


トリートメント

トリートメントの種類は、ここでも温浴、マッサージ、泥の3つのカテゴリと、そしてエネマ(浣腸)がプラスされます。


温浴には全身バス・タブやスチーム・バスがあり、泥は全身もふくめて好きな箇所を塗りたくれるし、マッサージは毎日受けられる、 等々、自分の体調や都合を考えて、 比較的好きなように組みあわせることができます。

ナチュロパティー・センターだけあって、トリートメントは カイヴァリヤダーマよりもパワーアップされています。

スチームバス 順番を待つ


スチームバス                             順番を待つ
バスタブ

西洋スタイルのバスタブ。入浴時間は10分の時間限定

エネマはお医者さんからも2日に1度でいい、と言われていましたが、 実際やってみると、たしかにすっきりはしますが、 身体から力が抜けるようで、 結局1週間に2度ぐらいしか受けませんでした。

マッサージ師

あたりはずれのあるマッサージ師。

ここでも私のマッサージ師は大当たりでした。全身はゴマオイル、頭はココナッツオイルを使用。泥パックは熱を取る作用があると聞いていました。

実は初日にまぶたが腫れてしまい、お医者さんから熱のせいだからまぶたに泥パックをするよう言われて、 そのとおりにしたところ、半日で治ってしまいました。

その後、腫物など身体の熱をもっていそうなところに 泥を塗るようにしていましたが、たしかにヒートダウン効果が感じられました。


ヨーガ・クラス

ここで行われているヨーガクラスは、ナチュロパシー医や事務方が指導するらしく、インド人からも「あれはエクササイズ」 と言われるような内容でしたが、 ものすごく肥満の人にはちょうどいいかもしれません。


キャンパス内での生活

ダイエット中の空腹感はたしかにきついのですが、3日ぐらいで少しは慣れてきます。 するとジュースとフルーツだけの食事で胃が軽くなり、トリートメントを受けて血行がよくなり、徐々に身体全体が軽くなっていくことがわかってきました。

途中で体調が悪化するというヒーリング・クライシスがある と聞いていましたが、 私にはそういう症状はなく、朝などは絶好調。 身体が軽いので、散歩の時間に思わずジョギングを 始めたこともありました。


散歩道 散歩コース1 


お気に入りの散歩コース!
散歩コース2朝焼け

朝日を浴びながらの散歩がとにかく最高!ただ、真夏のような昼間をやりすごした夕方から夜にかけては、さすがにぐったりしました。

日曜日は午前のトリートメントのみ。午後は 園のすぐそばに市場がたつので、あれこれ、ひやかしに行く。

日曜市 日曜市2


また、普段日本でいかに食べ過ぎているかわかり、私に必要なのは、一時的なデトックスではなく、 食欲をコントロールできるようになることだと 痛感しました。

ナチュロパティーとそのダイエットには、アルコール依存症の治療効果もあるなどと ブックレットで読みましたが、 身体ばかりではなく、ストレスからの過食や欲望のコントロールなど精神的な問題解決にも大変効果的かと感じられました。

瞑想するおじさん


毎朝、瞑想をしていたおじさん。見習うべし。


感想と反省

ウルリでは英語のおぼつかない外国人が、時間通り、指示通りにきちんとプログラムをこなしていくことは 医療なので、本来はそうしないといけないのですが、なかなか困難だと思います。

らトールさん

さまざまな面でサポートしてくれた通訳のラトールさんと 院長のニサール先生 けれども親切なインド人がひんぱんに声をかけてくれたし、周りの状況をみながら、ときには言われるがままに、ときには自分の要求を通していくうちに、次第に、インド人の人間関係に慣れ、システムの流れに乗れるようになりました。

インド人のタフさ、社会というか世間の厳しさを垣間見ることができたように思います。

また、カイヴァリヤダーマでの秩序正しさやスワーミーのお話、 そして院長先生の人柄などにも触れ、 インドの精神的な強靭さとその厚みを 表面をなぞっただけにすぎませんが、 触れることができ、インドへの興味が深まりました。

ヨーガやナチュロパティーの体験とともに、 さまざまな状況に直面し、日本や自分の位置など、 いろいろと考えさせられました。

そして私自身が、相変わらず精神が脆弱で、 すぐ感情的になり、よく不安にかられること、 その解決を、内面をきたえることではなく
自分の外側に求めようとしていること、にあらためて思い至りました。 何より、内面の火を鎮めるために ヨーガを始めたのではなかったのか と反省することしきりです。

カイヴァリヤダーマにあったNo Yoga、no peace Know  Yoga、know  peace の言葉が心に残っています。

とはいえ、3週間とっても楽しく、かつ エキサイティングでしたので、またインドに行きたいな、と懲りずに思っています。

最後になりましたが、インド旅行にありがちな常識では計れないトラブルや 不快な思いに見舞われることがありませんでした。 いろいろな人に話しても「それは本当にラッキー」といわれます。

これも相方先生の的確なコーディネート、 そしてJKトラベルさんや通訳のラトールさんの 温かいサポートのおかげだと思います。
皆様に心からお礼を申し上げます。

 

 

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2009年12月18日金曜日

ヨーガと自然療法:ウルリカンチャンとカイヴァリヤダーマ研究所

10月から11月にかけて、インド・マハーラーシュトラ州のウルリカンチャンの『ニサルゴプチャール・アシュラム(自然療法アシュラム)』と、ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』に、ビジターとして滞在された「S.F.」さん(女性)のレポートです。

グラフィックス7 グラフィックス5   


「S.F.」さんは広島ご出身で、病院で医療ソーシャル・ワーカーとして約7年間勤務された後退職、現在充電期間中です。

9月には、バンコク郊外の『パナ・ソム』での合宿セミナーに参加されました。

そのセミナー後、インドに足を伸ばされ、コルカタや北インドのダ゛ラムサーラを訪問、そして、10月後半にマハーラーシュトラ州に来られ、

①ウルリカンチャンの『ニサルゴプチャール(自然療法)・アシュラム』
Nisargopchar Gramsudhar Trust
Uruli Kancan - 412202, Dist.Pune, Maharashtra, India
www.nisargopcharashram.org/

②ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」
Kaivalyadhama Yoga Institute
Lonavla - 410403, Dist.Pune, Maharashtra, India
www.kdham.com

の2施設にビジターとして短期滞在(1週間~)されました。

その後タイに戻られ、11月後半の「ワンサニット2009」に参加されました。以下は、「S.F.」さんは、『自然療法アシュラム』と『カイヴァリヤダーマ研究所』の滞在レポートです。

【参考情報】

『ニサルゴプチャール(自然療法)・アシュラム」について
http://www.nisargopcharashram.org/

『二サルゴプチャール・アシュラム(Nisargopuchar Ashram)』は、近代インド建国の父であり、またインドの近代自然療法の父でもある「マハートマ・ガンディー(1869-1948)」によって1946年4月に設立された、インドで初めての自然療法専門の滞在型医療施設です。

プネーから東に30キロのウルリカンチャンという町にあります。現在、年間6000人が自然療法の臨床指導を受けるためにアシュラムを訪れています。アシュラムのキャンパスは150ー200人程度収容可能です。


【参考文献】

自然療法とマハートマ・ガンジーの健康思想については、次の本が日本語で入手可能です。

Gandhis

ガンジーの健康論 (1982年)
M.K.ガンジー著, 岡 芙三子訳、283ページ、
編集工房ノア 



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

『ニサルゴプチャール(自然療法)・アシュラム』の滞在レポート
(S.F.さん、広島在住)

Nisargopchar Gramsudhar Trust
Uruli Kancan - 412202, Dist.Pune, Maharashtra (India)
www.nisargopcharashram.org/

グラフィックス2 グラフィックス4


【プロフィール】

①住んでいるところ
広島県です。

②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと

現在は、模索しつつ放浪してます。
以前は、病院のソーシャルワーカーとして働いていました。

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

百姓仕事。無理のない自給自足の生活。
ヘナ、ヨーガ、お遍路。

④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ

ヨーガを始めて約7年です。仕事を続けていく上での
ストレス・マネジメント目的で始めました。

⑤今後のヨーガへの展望や希望

自分のペースで毎日続けていきたい。
また、ヨーガの価値を周りの人とも共有してけたらいいなと
思っています。



1)自然療法アシュラムの環境と場所

①ウルリカンチャンの環境

プネー空港からタクシーで約1時間強の所に位置しています。アシュラムの周辺には果物やお菓子を売っている小さなマーケットや、薬局、布屋さんなどありました。

日曜日にオート・リキシャーを利用して、近くのお寺まで出かけた
のですが、道中はサトウキビ畑に囲まれたのどかな土地を眺めることができました。


②アシュラムの施設

想像以上に広くて驚きました。敷地内には、金額に応じた様々なタイプのゲストルーム、中央には庭、食堂、トリートメントセンター、ヨーガホール、図書館、インターネット・カフェ(日本語環境は整っていません)などがあります。

当時、約70名くらい患者さんがいらしたと思います。


③ゲスト・ルーム

コテージのダブル・ルームを1人で広々と利用しました。室内はとても清潔で、トイレ、水シャワー、ファン付、貴重品を入れる引き出し兼ロッカーや備え付けの棚もあり便利でした。

蚊帳もついています(蚊はそんなに気にならなかったので一度も利用しませんでしたが)。
また、コテージでしたので部屋の前にイスがあり、そこで日光浴をしながら読書をしたりもできます。

部屋代は自然療法のトリートメント、ヨーガ、図書館利用、レクチャー費込みで1日600ルピーでした(1ルピー=約2円、600ルピー=1200円)。 

費用を安く抑えたかったのでシングルルームへの変更(300ルピーくらいだったと思います)を希望しましたが、空いていないということでできませんでした。


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④食事について

実はウルリカンチャンに来る前に、インドの北部を1ヶ月ほど旅行していましたので、スパイスやチリたっぷりのインド料理ばかり食べていた私には、慣れるまで本当に苦労しました。

砂糖や塩など使用されていない食事でしたので、最初はほとんど味が感じられませんでしたが、数日して体調が回復すると同時においしく食べることができるようになりました。

食事は、Dr.の診察に基づき厳密に管理されます。

私はヒンディー語がしゃべれないので、自分のファイル(既往歴、現在の症状や、Dr.処方の食事療法プログラム、自然療法のトリートメントの内容などの情報が記載してあります)を食堂のスタッフに見せて、食事をよそってもらっていました。

その後、自分の食事内容に合わせて事前に購入しているクーポン券と引き換えるといったしくみです。ジュースを食堂で受け取る時も同じ要領です。


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⑤スタッフの対応

期間中、外国人が私1人でしたので、色々とスタッフの方が気を遣って話しかけてくれていたように思います。

日本のように効率的にはすすまない部分も多々ありますが、そこはインドでしたので特に気になりませんでした。

ヒンディー語しか話せないマッサージや食堂のスタッフとのコミュニケーションも、英語ができるスタッフが間に入ってくれて意思疎通ができました。

若いインターンシップのDr.陣も好意的で、自然療法に関する質問にも丁寧に答えてくれました。



2)アシュラムのプログラムについて

①自然療法医のガイダンス

まず、自分の体調や生活習慣など話しながら、Dr.が診察してくれます。食事の内容や、自然療法のトリートメント、1日の過ごし方などのアドバイスがありました。

初日から私はお腹を下していましたので、それに対する処方がメインでした(食事内容、下痢にはお腹に水に浸したタオルを置いて冷やすと良い、など)。

最初の4日くらいは毎日、調子がある程度良くなってからは2-3日に1回Dr.の診察を受け、アドバイスをもらっていました。


②アシュラムで提供されているプログラム

具体的に、とある私の1日の例でお伝えしますと・・・

5:00 起床 レーズン20個+水200ml摂取

5:15~6:00 ヨーガ

6:00~7:00 30分ほどアシュラム内をウオーキング

7:00 ハーバルティー摂取

7:30 オイル全身マッサージ(約30分。因みに1日30ルピー)

8:30 泥パック

(泥を塗ったお腹を丸出しにして屋上で日光浴です。30分くらい)

9:00 モーサンビー・ジュース摂取

9:00~

・タブ・バス、スチーム・バスを隔日で交互に
(タブ・バスはいわゆる日本の浴槽に10分ほどつかります。スチーム・バスはボックスタイプのサウナに頭と手だけ出して10分ほど入ります。体が温まります。)

・エネマは2-3日に1回
(いわゆる浣腸です。シンプルに温水だけを使います。)

・Drの診察

10:30~12:00 昼食

12:30 ライム・ハニー水摂取

15:00 モーサンビー・ジュース摂取

15:00~

・ヒップバス
(いわゆる腰湯です。その日によってぬるま湯or水に10分つかります)

17:30~18:30 夕食

夕食後 ウオーキング、瞑想(各自)

20:00 ライム・ハニー水摂取

20:30 腸のマッサージ

(私がお腹を下していたのでインターンシップの先生による
特別メニュー。10分)


といった感じでした。インドでは常に裸足でしたので、気付かないうちに体が冷えていたのかもしれません。

スチーム・バスやタブ・バスは本当に芯から
温まる気がしました。

空き時間は図書館で本や新聞を読むことができます。自然療法や
病気について、ガンディーに関する本なども購入することができます。

インド人には図書館でレクチャーも行われていました。内容は自然療法やライフスタイルに関する内容だったようです。

レクチャーは現地語で行われていたため、私にはお声がかかりませんでしたが、1度ヨーガの英語のビデオが教材だった時は私も参加しました。

毎晩お祈りの時間がホールであり、何人かのインド人は参加していました。私も1度参加しましたが、チャンティングのような事が行われていました。


③食事療法(ダイエット)のガイドライン

日本ではほとんど病気をしない私ですが、インドに入ってから下痢、発熱など体調を崩しやすく、アシュラムに着いた当初もお腹を下していましたので、それが食事療法のメインでした。

しばらくはサラダ、下痢には良くないパパイヤは食べず、夕食は軽い断食もかねてフルーツメインでとの指示がありました。摂取してよいフルーツも細かく指示がありました。

調子がよくなってからも、夜はあまり食欲がなかったので、フルーツばかり食べていました。それによって衰弱しているという訳でもなく、適切な量を摂取している、という感覚でした。



3)総括

①自然療法とご自分の健康について考えるのに有益だった点

以前病院に勤務していたことから、インドでは西洋医学と自然療法が同じ位置づけにあることを不思議に思い、興味がありました。

今回アシュラムに滞在したことで、これからも何かしら医療やソーシャルワーカーの分野に関わっていきたいと思っている私にとっては、とても有意義で視野が広がったと思います。


具体的には、

・「本来人間は病気になるようにできておらず、健康こそ自然な状態」
というガンディーの思想が理解できました。

患者さんがここに来る目的を「system cleansing」と言っていたのが、とてもしっくりきました。

自分の心と体、生活習慣、それに影響する自分の考えを正していくこと、
このアシュラムの役割は、不都合になる原因をとりのぞいていく気づきの場だということが意識できました。


・自然治癒力への理解と感心が深まりました。

自分でアシュラムの生活にのっかろうという意思がないと、
ここでの生活は続きません。まず、自分の健康は自分でつくる、この自立への意欲こそが自然治癒力に繋がっていくと思います。


・よいお手本とよい仲間の必要性を感じました。

相方先生のおっしゃっていた通り、Dr.陣は患者さんのよいお手本でした。インド人には珍しく(?)スリムでしたし、きちんとした生活習慣が姿に現れているような方ばかりでした。


また、生活習慣を正していくという事には、自分の意志が大きく左右します。そのモチベーションをどう維持していくのか疑問でしたが、日本でいう自助グループのようなものが、ここでは自然にできている気がしました。

トリートメントを待っている時、食事の時、老若男女誰でも、すぐに会話が始まります。

相手の話を聞いているというより、お互いに自分の話をしているという気もしないでもないですが(笑)、お互いの情報交換が自然にできていて、これがアシュラム内での治療に対するモチベーションや、その後の自宅での生活の助けになっているのではないかと思いました。


自分の健康に関して言うと、ここで生活していると自分の体に敏感にならざるをえません。毎日のマッサージを通じて、自分の足がこんなにむくんでいたのかと気付きましたし、また、食事の面でも、今までいかに自分がだらだらと思うがままに食事をしていたか思い知りました。

ここでの食事は、昼食とジュース、フルーツ類だけで普段の生活に比べるとほとんど体内にものをいれていない気がしましたが、体調はよく、日々体重が減少していきました。

自分の必要な食事量に、体が自然と調整していっているようにも思いました。

また、何に関しても、シンプルでないと続かない、といったことを、今回強く感じました。

こういった気づきが、これからの自分の生活習慣を支えていくと思います。


②今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス

事前にガンディーの思想に関する事前学習をおすすめします。私は、アシュラムで購入した英語版で学習しましたが、難儀しましたし、不十分だったと思います。

即効性があるアプローチではないと思いますので、できるだけ長く滞在されると、効果を実感しやすいように思います。

・マッサージと泥パックの際に下に引くマットとバス・タオルがあったほうが良いです。なくても近所で購入できます。

・インドで複数の自然療法を体験した患者さんいわく、「ここはとっても田舎でインド式のアシュラムでベリーナイス!」との事でした。他はリゾートのような所も多いようです。

ウルリカンチャンのシンプルさ、インドっぽさを楽しんでください。


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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

『カイヴァリヤダーマ研究所』の1週間コース参加レポート
(S.F.さん、広島在住)

Kaivalyadhama Yoga Institute
Lonavla-410403, Dist.Pune, Maharashtra, India
www.kdham.com.


1)カイヴァリヤダーマ研究所の環境と場所

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①ロナウラの環境

私はウルリカンチャンから直接向かったのですが、ウルリから普通電車で約3時間でした。

一体この先に大学なんてあるのだろうか・・・と不安になるくらい、緑に囲まれた田舎にありました。


②カイヴァリヤダーマの施設

敷地内には大学、研究所、図書館、売店、自然療法の施設、アーユルヴェーダセンター、生徒用の宿舎、スワーミー(ヒンドゥーの出家修行僧)のアシュラムなどありました。

敷地内も緑が多く、こじんまりしてアットホームな雰囲気でした。


③ゲスト・ルームの設備

ダブル・ルームの共通バス・タイプを1人で利用しました。自然療法やヨーガ、講義、食事代込みで1日18ドルでした。

部屋も共通のバスルームも清潔でした。掃除は毎日入ってくれます。費用を出せば洗濯サービスも利用できます。


④食事について

サブジ(野菜)数種、ダル(豆)、チャパティ、ごはん、時々、バターミルク(脂肪分を除いたヨーグルト・ドリンク)などありました。

ハーブ・ティーも1日2回摂取できます。

ウルリカンチャンの自然療法アシュラムの食事に比べ、塩やスパイスなども使ってあり、普通の食堂で食べるインド料理よりヘルシーという感じの食事でした。

塩やライムなども置いてあるので、自分の好みで味を調整することができます。

Dr.からの指示がなければ、自分の好きなものを好きな分だけ摂取できるビュッフェ形式で、どれも美味しかったです。


⑤スタッフの対応

自然療法&ヨーガ部門はもちろん、アーユルヴェーダ部門、図書館のスタッフさんに至るまで。皆さんとても感じがよかったです。



2)ヘルス・ケア・センターのプログラムについて

①専属医のガイダンス

私は特に食事制限などはなく、ヨーガに毎日でるように言われました。

開始4日目の定期健康チェックの際、プラーナヤーマの処方が
Dr.からありました。内容はカパーラバーティ、クンバカ、アヌローマ・ビローマを組み合わせた約1時間のコースを、できれば毎日1時間するようにとのことでした。


②センターで提供されているプログラム

1日の流れは、

6:30-7:00 クリヤ(ジャラネティ、スートラネティ)

7:00-8:15 ヨーガ実習

9:00-9:30 朝食

8:30-12:00 予約制で自然療法のトリートメント

12:00-12:30 昼食

15:00 ハーブティー

13:30-16:15 予約制で自然療法のトリートメント

16:30-17:30 ヨーガ実習

18:00-19:00 講義&アトラクション

19:00-19:30 夕食

20:00-21:00 講義


実際に受けた自然療法のトリートメントは、腰湯やフェイススチーム、足湯、腕湯、泥パック(顔)、マッサージ(顔、腕、足)などです。特にマッサージが上手でとても気持ちよかったです。

フェイス・スチームも敷地内で栽培しているハーブを入れたり工夫され、トリートメントの内容もエステのようなものが多かったように思います。

空き時間にはアーユルヴェーダの全身マッサージを受けたり、シローダーラを受けたりもしました。これはアーユルヴェーダの
範囲なので別料金です。

また朝と夕方に、スワーミージ(ヒンドゥーの出家修行僧)のアシュラムで行われているアグニ・ホートラに参加したり、スワーミージのお話を聞かせてもらったりしていました。

スワーミージ曰く、ここでは「どのように生きるかということをサポートするよ」とおっしゃっていました。


③ヨーガの実習のガイドライン

ヨーガには、Basic(入門)/Advance(上級)/Therapy(治療)の3つのコースがあり、1日2回実習の時間が設けられています。

私は初日はBasicコースに参加して様子をうかがいました。

ほとんどが初心者で、中年層の方も多かったので、ヨーガのコンセプトについて説明があったあと、無理のない範囲で実習の指導がありました。無理なく自分の体の感覚を意識できました。

Advanceコースは、ちょっとハードなポーズも多かったものの、インストラクションでは常に最小限の力で、と注意があり、体の感覚を意識するよう努めました。

どちらのコースも、「ヨーガ・スートラ」や「ハタ・プラディピカー」からの引用があったり、禁忌や注意点についての説明がしっかりありました。

また、どのクラスでも、アーサナの後にはカパーラバーティ、その後、アヌローマ・ヴィローマをする時間が必ずありました。

Therapyコースは疾患のある方が対象なので、参加していません。

また、ヨーガ実習とは別枠で、トラータカや瞑想のセッションが何度かありました。

クリヤー(スートラ・ネーティ、ジャラ・ネーティ)は毎朝行うように言われました。

夜の講義では、ヨーガのコンセプトやヨーガと健康などと題して講義がありました。



3)総括

①ヨーガとご自分の健康について考えるのに有益だった点

アーサナやプラーナヤーマだけではなく、クリヤやトラータカ、瞑想セッションなどもあったので、バランスよくヨーガを体験できたと思います。

1日2回の実習、また時々Dr.から処方のあったプラーナヤーマも加えて1時間ほどやっていたので、ヨーガが日課になりました。

ヨーガのコンセプトの説明も丁寧にありましたし、古典の書籍もすぐ手に取ることのできる環境にあるので、ヨーガを続けていくよい動機づけになりました。

また、ロナワラはよく停電します。私が滞在している間に雨が降り続き、ほぼ日中ずっと停電している日があり、その日は電気が使えず、まる1日自然療法のトリートメントが中止になりました。

自然療法のはずなのに電気に頼っている現状を目の当たりにしたようで、違和感を覚えました。

やはりシンプルが一番だなあ・・という気付きに繋がりましたし、ヨーガはお金もかからないし、自分の体があればできる、奥深いけれどもシンプルな方法だということを改めて感じました。


②今後ロナウラを訪問される方へのアドバイス

私は、来年の1月から6週間コース(CCY)に参加する予定です。その前に現地を訪問できましたので、現在在学中のディプロマ・コース受講中の日本人の方達にお話を聞くことができましたし、大学周辺の雰囲気がよく分かり有益でした。

ウルリカンチャンの自然療法アシュラムと両方行かれると違いを感じることができ、面白いと思います。

 

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2009年4月30日木曜日

インドで自然療法2009(続)

「S.T.」さんの「インド短期留学2009」シリーズ・自然療法編

1月13日から3月23日までの70日間、インドに短期留学に来られた東京在住の「S.T.」さんの、「自然療法編」のフィードバックです。

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「S.T.」さんは次の3つの研修プログラムを、無事消化されました。
・ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』6週間コース
・ウルリカンチャンの『自然療法アシュラム』10日間コース
・イガットプリの『ヴィパッサナ瞑想』10日間コース

マハーラーシュトラ州のロナウラ/ウルリカンチャン/イガットプリは、強烈なトライアングルを形成し、それぞれが密接に関連し合っています。

この3つのプログラムの組み合わせによる「インド短期留学コース(学生ビザ)」は、非常に効率良く、一貫したテーマの「インド研修」を可能にします。


「ヨーガと自然療法」

どんなに優れていて、国民みんなに役立つものであっても、一般社会に正当に認知され、健全で永続的な社会貢献をして行くためには、政府による法的な保護と規制が必要です。

現在のインド中央政府厚生省の医療政策では、ヨーガを病気の治療に応用する場合は、「自然療法(Naturopathy)」の範疇で取り扱われることが基本方針となっています。

自然療法は、医薬品や高度な医療技術を一切用いずに、患者さん個人の自己治癒力に依存して病気を治癒させる医療体系です。

そして、自己治癒力を発現させる手段のひとつとして、ヨーガも自然療法の治療体系に統合されています。

また、自然療法では「自然に病気が消滅する」というアプローチを取りますので、病気を解消し健康を回復するためには、患者参加型の専門施設に中・長期間滞在し、専門医の指導を受けながら自己治療活動に専念することが前提条件となります。

インドでは自然療法のアシュラムや専門病院が多数存在しています。また、自然療法医(Bachelor Degree of Naturopathy & Yogic Science/BNYS)が5年半の医学教育のレベルで養成されています。

「ヨーガ・セラピー/療法」は単独では成立しない、というのはインドの常識です。実際にインドの現場を見ることで、そのことは良く分かります。



『ニサルゴプチャール・アシュラム(自然療法アシュラム)』の
フィードバック (S.T.さん、東京在住)
  

「S.T.」さんにも『自然療法アシュラム』については次の4ポイントで
フィードバックをお願いしました。

1)場所と環境
(ウルリカンチャンの環境、アシュラムの施設)

2)泊まる部屋と食事
(ゲスト・ルームの設備とダイニング・ホールの雰囲気)

3)アシュラムのプログラムについて
①自然療法医のガイダンス
②アシュラムで提供されているプログラム
③食事療法(ダイエット)のガイドライン
④ご自分の健康について考えるのに有益だった部分
⑤今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス

4)インド全般の印象・異文化体験、今後期待されるプログラムetc.  


1)場所と環境
(ウルリカンチャンの環境、アシュラムの施設)

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門をくぐると大きな中庭があり、芝生と草木、花々に囲まれたちょうどよいウォーキングコースがあります。肥満のインド人に囲まれながら、わたしもぐるぐる歩きました。 

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その脇には、フルーツショップがあり(小さい市場みたい)。
ドクターから処方されたフルーツなどはここで買い求めます。パパイヤがこんなに美味しいものだとは・・・初めて知りました。

今や日本では高価なフルーツとなった「ざくろ」がなんと
1個20ルピー(40円)。下痢のときには効果的といわれ体調をくずしてから(疲れがどっと出た)、毎日食べました。美味しかったです! 

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図書館もあります。滞在中は、プログラム的に時間の余裕があり、頻繁に利用しているインド人が結構いました。朝はアーサナホール(シニア向け)としても使われるようで、雰囲気がよいです。



2)泊まる部屋と食事
(ゲスト・ルームの設備とダイニング・ホールの雰囲気)
 

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1泊300Rs(約600円)の部屋で、バストイレつき、安くて清潔、問題ナシです。

ただし、もっと安い150Rs前後の部屋(バストイレ共同、窓なし。寮みたい?)もあり、多くのインド人はそちらに滞在していました。 

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写真は、多くの患者が処方される「キャロット・ジュース」。大変濃厚で、何度も飲みました。わたしの場合、医者の処方がほかの柑橘系のジュースと混ぜてもOKで助かりました。

食堂の食事は、素材はいいのでしょうが、味付けがうすいです。滞在に慣れてくると、必要以上のものを摂りたくなくなるので
少食になる傾向があります。

肥満解消のために来ている人がほとんどですので、食堂でたっぷりご飯を食べている人はほとんどいませんでした。
フルーツ断食(フルーツしか食べない)・・・なんて人も、よく見かけます。


3)アシュラムのプログラムについて

①自然療法医のガイダンス 

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写真はドクターです。あくまで体本来の自然治癒力を使うため、体調が悪くなったときも、薬は処方せず、「××は食べちゃだめ」「今日から〇〇食べてよし」というアドバイスが主でした。

毎日、自由に通えるため、体調の変化はすぐ報告できます。しかし、いつ部屋にいるかは不明なので、会えたらラッキーです。
奥様はとなりの部屋のドクターでした。


②アシュラムで提供されているプログラム 

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写真が各トリートメントの待合室。脇には「マッサージルーム」「浣腸ルーム」「バスルーム(いろいろなタイプあり)」「サウナルーム」と小部屋がイッパイ。午前と午後のトリートメント時間は、何十人も行列になります。 

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「スチーム・トリートメント」は、掃除機のような排出口を痛い部位に向けて、スチームを放出。距離感が非常に大事で、一歩間違うと泣けるほど熱い!腰や足首など、やったあとはホントにスッキリ軽くなるから驚きです。 

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ヒップバス。いわゆる腰湯です(15分)。お湯の人もいれば、水の人もいたりと、医者の処方はさまざま。ほかには「背骨バス」があり、あお向け状態で、背骨の直線だけ集中してシャワーがあたるものもありました(15分)。

これらのバスは、じっくり10日以上かけると効果を感じられるものかと思います。 

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木箱のスチームサウナ。頭だけ出して、あとはアッツアツのサウナが全身を包みます。熱くなりすぎると、内側から足で蹴って扉をあけ蒸気を飛ばせます。サウナが苦手なわたしは、すこ~しずつスキマを広げ、規定の時間をのりきりました(10分ほど)。 

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毎日楽しく行ったのが、泥パックです。胃腸のムダな熱をとり、機能を正常に戻すのが目的です。暑いインドでは消化器系が熱を持ちやすく、それによって食欲のコントロールが乱れるようです。泥で汚れないよう、パンツに新聞をはさみ、日光浴とともに20分ほど。 

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屋上で、海辺のトドのごとく、デーンと寝転がっています。絶景です。ここではインド人とのトークが盛り上がります。 

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泥がこんなに心地よく冷やすものとは予想外でした。もっとも、きちんと泥の管理をしているらしく、敷地内では、泥作成の施設もありました。プロのマダムが水分と練りの調節を行っています。 

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なんと泥パックは昼寝の時間も大活躍。午後のけだるい時間、各部屋に、泥のアイパック(目を冷やすもの)が配布されます。
(泥に浸された雑巾が丸まったようなもの)ティッシュやタオルにつつんで(衛生的にそのままはマズイ…)目に上におきながら寝ると、数分後はパッチリお目めで目覚められます。


②食事療法(ダイエット)のガイドライン

医者は初日の診断で、毎日の食事を処方します。その中で、わたしが注目したのは「ジュース」です。わたしに限らず、どの人でも共通して間食に「ジュースの摂取」が多くありました。野菜もフルーツも。

どうやら消化をラクにするためで、今まであまり意識しなかったのですが、噛んで食べるよりも、はるかにジュースのほうが
胃の負担が軽い、ということが実感できました(このアシュラムにいると、体に入るものにかなり敏感になります)。

おかげで、体はいつも非常に身軽でした。食後、よく体にだるさを感じていた消化器系の弱い私は「これはすばらしい!」と思い、今後、ミキサーを利用した「ジュースで摂取」は継続させたいと思いました。

食事療法全体を通じて感じたのは、
①必要以上の量を摂取しないこと(摂取量はグラムで指定されました)
②摂取の仕方を適切にすること(ジュースにしたり、一度に摂らずに配分をしたり)
です。

日本ではカロリー計算や、栄養素のバランスなど、食べるものの中身をあれこれ注目しますが、こちらでは、摂り方、つまり生き方的なところを重視するように思えます。

生活規範がしっかりすれば、自分の体に敏感になり、自ずと自分に適した食べ物を選べる感覚が身につく。考えの優先順位がハッキリしているように思われます。


④ご自分の健康について考えるのに有益だった部分

全身マッサージが毎日あるのには驚きました(20分程度)。マッサージ料金が高い日本ではそれほど日課にできるものではありません。こうして毎日やっていると、マッサージの技術がそれほど高くなかったとしても、歯磨き同様、やらないと落ちつかなくなります。

「体のトータルに感じる」という点ではほかのどんなトリートメントより、明確で具体的です。他人にやってもらえなくても、習慣的に自分でも触ってみる、というのは案外ありだと思いました。それも一部分ではなく、「体のあちこち」を触る。手を意識的に使う、ダイレクトに刺激を感じられる、という点で「体をケアしている」という意識が、非常に高まるのが感じられます。

こうした意識の高まりが、結局は体の生体リズムを活性化させ、自律コントロールを高めていく。体へのアプローチとして、マッサージは続けていきたい、と思いました。

⑤今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス

滞在は1週間以上がおすすめです。体に対する意識の変化を味わえるだけの、十分な時間があるといいですね!



4)インド全般の印象・異文化体験、今後期待されるプログラムetc.

今回の滞在では、「初めてのインド訪問が、この自然療法研修だった」という日本人の方とご一緒できました。そして彼女は、大変楽しいインドとの出会いを果たされて、帰国されました。

これはとってもおもしろいことだと思いました。インドを初体験する人々を見たとき、ほかの国と比べて、一種の“過剰さ”を感じることがあります。極端に好きになったり、嫌いになったり…。必要以上にインドを特別なものと思う傾向があるように思えます(もともとインドの磁場のせいでもあるのでしょう。私自身そうでした)。

バックパッカーやツーリストは、街でよく見かける生死がむき出しの貧困や人間のたくましさにのみ一喜一憂して、ヨーガやインド哲学の愛好家は限られた修行地だけで社会性のない底無しの神秘さにはまっていくケースもちらほら・・・

しかし、自然療法を入り口として入ったとき、なにか、その極端さが薄れ、とてもバランスのよい充実した体験ができているように思えました。

自然療法はインド独自ではありますが、極めて一般的、普遍的な考えを持つ、万国に受け入れられる理念、技法です。

そして、これを体験する限り、単なる旅行とは違う、具体的で確かな学びがあります。インド人との出会いも、健康をテーマに幅広く交流できます。

なんの専門性を持たない人でも、インドの独自性を十分満喫できますし、専門性があったとしたら、それを土台にしてさらにインドの伝統的な考え方を深めることができる。なんといい入り口なのでしょう!(しかもほかの観光地に行くより、ダンゼン安い!)

もっとも、自然療法はガイドブックにものっていない施設です。ここに来る日本人は、ほぼ相方先生の紹介がからんでいると思われます。インドに詳しい相方先生だからこそ、日本人への紹介が可能になった施設とも言えます。本当に、感謝します。
今後、自然療法をきっかけに、充実したインドとの出会いを果たされる方が増えることを期待しております。

わたし自身、さらに自然療法から人間観の学びを深めたく思います。
以上。

 

 

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