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2017年3月26日日曜日

カイヴァリヤダーマ研究所2017 (1)

2017年3月5日(日)-3月19日(日)の15日間の日程で実施された、オンライン・コース(YIC)の日本人受講生対象の「合同スクーリング2017」のフィードバック・シリーズ①です。
   

【合同スクーリング2017】
  
日程:2017年3月5日(日)ー19日(日)/15日間
施設:ロナウラ・カイヴァリヤダーマ研究所
目的:オンラインコースのスクーリング
対象:ビデオ講義の視聴終了/課題レポート提出済の方
参加:19名+メンター2名
食事:菜食インド料理(自然療法の食事法に準拠)
追加:ウルリカンチャンで自然療法、世界遺産エローラ探訪 etc.
 
共同アルバムをグーグル・フォトに作成中です
「2017.INDIA/Lonavla2017」
→ https://goo.gl/photos/ryXakmeF2x2WxnwA8
 
 
2014年5月からカイヴァリヤダーマ研究所で開講されているオンライン・コース(YIC)には、現在、14カ国から300名前後の受講生が登録、そのうち日本人受講生が70名以上を占めています。
  
昨年に続いて第2回目となった「合同スクーリング2017」には19名(男性2名・女性17名)の方が参加、課題レポート提出/実技試験/ティーチング・レッスンの難関を通過されて、全員修了証を授与されました。
    
  
ヨーガは入り口は広く見えるのですが、一旦その中に入ってからが、意外にたいへんな分野です。

そもそも、ヨーガは、遠い異国のインドの異教であるヒンドゥー教の宗教文化に継承されてきたものです。先に進めば進むほど、わたしたち日本人が知らないこと・解らないことが次々と出て来るのは、ある意味、当然のことでしょう。
   
ヨーガのことをより良く知り、着実にヨーガ理解とヨーガ体験を深めて行くには、1920年代からロナウラに蓄積されて来た近代的な学術的リソースを活用することが最短コースです。
   
近代的ヨーガ研究の発祥の地であるロナウラには、合理的なヨーガ理論とスタンダードなヨーガ技法、そして、それらを根拠付けているヨーガの古典文献研究が蓄積されています。
     
今までに色々な「スタイル」のヨーガの実践を経験されて来た方にも、また、ヨーガに付き添うインドの哲学・宗教思想・精神性に関心がある方にも、ロナウラに蓄積されて来たヨーガ研究の成果は有益で魅力的です。
    
本家のインドでも、ヨーガは激動の時代に入りました。
 
2014年に中道右派・ヒンドゥー民族主義系インド人民党(BJP)政権が成立したことにより、本家インドでは、政府の政策レベルで「ヨーガ」を定義し、インド国民の福利厚生のために積極的にヨーガを振興するばかりでなく、世界的な文化戦略のツールとして「ヨーガ」を前面に打ち出しています。
    
インドでもヨーガを巡る状況が急展開している現在、わたしたちは、インド発祥の仏教文化圏に属するアジア人・日本人として、インドの伝統を踏まえながらも、現代日本人に無理や矛盾のない合理的なヨーガを構築し、実践して行くことが課題となるでしょう。
    
    
【オンライン・コース(YIC)】
カイヴァリヤダーマ研究所のオンライン・コース(YIC)は2014年5月に開講されました。
→ http://kdham.com/yoga-instructors-course/
  
オンラインコースのテーゼです。
    
Yoga from the Source,
Knowledge should precede Practice.
(情報源からのヨーガ、知識が実践に先行しなくてはならない)

   
インターネット上のビデオ教材での講義と、ロナウラでの2週間のスクーリングで6週間コース(CCY)相当の修了証が授与されるプログラムです。
  
オンラインによるヨーガ教育プログラムと言うまったく新しい試みで、試行錯誤もありますが、2015年5月と2016年11月の2回のリニューアルを経て、利便性が向上しました。
   
また、日本人受講生のために、日本人メンター(現在3名)により、定期的にオンライン勉強会が開催されています(関西・関東)。日本語での補習教材も着実に積み上げられて来ています。
     
昨年11月のリニューアルにより、主要モジュールのビデオ講義のスクリプトが追加されたことで、その日本語訳を作成中です。近いうちに、講義ビデオへの日本語字幕の実現が図られます。
  
 
【授業科目】
  
現在、オンライン・コースの授業科目は5つのモジュールで126講義・45時間の内容です。
   
モジュール1:パタンジャリ・ヨーガ・スートラ
講師:ガネーシュ・ラオ(21講義・8時間)
   
モジュール2:伝統的ヨーガ/『アシュターンガ・ヨーガ』講読
講師:G.S.サハイ(28講義・10時間)
   
モジュール3:人体の構造と機能
講師:シャラッド・バレーカル(33講義・13時間)
   
モジュール4:ヨーガとメンタルヘルス
講師:R.S.ボーガル(36講義・12時間)
  
モジュール5:ヨーガ技法の教授法
講師:リー・マジェスキー(8講義・2時間)
   
これらは、近代ヨーガを構成する「ヨーガ・ダルシャナ」「ハタ・ヴィッディア」「サイエンス(解剖生理学/心理学/教育)」の各分野の基本事項をカバーする、スタンダードでバランスの取れた内容です。カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジの講義のダイジェスト版です。
  
決してやさしい内容ではないですが、「ヨーガ」に関する基礎教養とも言えるもので、このコンテンツがあたまに入っていれば、ヨーガへの誤解や無駄な迷いは解消されて行きます。
  
 
【ロナウラでスクーリング】
   
オンラインコース(YIC)の修了には、ロナウラのキャンパスでの2週間のスクーリング修了が必修です。
  
昨年の第1回「合同スクーリング2016」では、17名の受講生の方がスクーリングに参加して無事コースを修了、今年の「合同スクーリング2017」では19名の方が無事修了されました。
    
来年の第3回「合同スクーリング2018」の予定です。
  
日時:2018年3月4日(日)-3月18日(日)
会場:ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所
目的:スクーリング・カリキュラムを消化し修了証取得(YIC)
対象:ビデオ講義の視聴を終了/課題レポート提出された方
定員:20名前後(オブザーバー参加も可)
費用:スクーリング実費600ドル+共同経費分担
追加:自然療法アシュラム滞在、世界遺産エローラ石窟寺院群探訪etc.
 
   
  

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
ロナウラでの「合同スクーリング2017」のフィードバック①

評者:東京在住のN.H.さん(女性)
  
N.H.さんは次のスケジュールで「ロナウラ2週間+エローラ探訪2泊2日」のインド研修を消化されました。
  
3月4日(土)
- 成田から全日空の直通便でムンバイ到着
- ムンバイ空港内のニランタ・トランジット・ホテル泊
3月5日(日)
- 車でムンバイ空港からロナウラへ移動
- カイヴァリヤダーマ研究所へチェックイン・スクーリング開始
- ウルリカンチャンの自然療法アシュラム
3月19日(日)
- スクーリング終了・カイヴァリヤダーマ研究所チェックアウト
- ロナウラからプネー経由でエローラへ、
- エローラ遺跡群直近のホテル・カイラーシュ泊
3月20日(月)
- エローラ石窟寺院群探訪(仏教・ヒンドゥー教)
- エローラからオーランガバード経由でプネー帰還
-プネー市内のホテル・シュレーヤス泊
3月21日(火)
- プネーからムンバイ空港へ
-ムンバイ空港から全日空便で成田へ
 
  
  
【プロフィール】
   
1 住んでいるところ:
東京都在住/1人暮らし
2 現在されていること(仕事etc.):
  
ヨーガスタジオや公民館でヨーガ教室を担当しつつ、人材系企業にて売上管理の仕事をしています。
  
5 海外渡航歴/異文化親和度 :
学生時代は北米に留学していました
   
6 ヨーガ歴/研修プログラム参加歴 :

2015年 穂高養生園(一般編/技術編)、ワンサニット2015
 
 


【フィードバック】
 
1 オンラインコースのビデオ講義
  
1.1  受講開始日/受講期間/費やした勉強時間
  
2015年7月に受講開始してから現在まで受講しています。スクーリング終了後も繰り返しビデオ講義を視聴できるのがありがたいです。
   
勉強に費やした時間は正確にはわかりませんが、モジュール1.、2、3のビデオ講義は5回は視聴していると思います。
  
1.2  メンターによる勉強会への参加回数
 
東京2回、 鎌倉7回程参加しています。参加できなかった勉強会の資料も大変勉強になりました。2015年ワンサニットでの資料や講義のノートも課題レポートの際に役立ちました。
 
 
1.3 ビデオ講義の内容(難易度/ご自分の理解度)
  
1.3.1 モジュール1 パタンジャリ・ヨーガ・スートラ
 
とても難易度の高い内容でしたが、それゆえに徐々に理解が深まっていく段階が実感としてあり、ぼやけていたヨーガ・スートラの概要が次第にクリアになっていきました。5つのモジュールの中で一番好きな講義でした。
  
ビデオ講義と今回のスクーリングでのラオ先生の講義でサーンキヤ哲学とヨーガの関連性がやっと明確に理解できました。
  

1.3.2 モジュール2 伝統的ヨーガ( チャランダースの『アシュターンガ・ヨーガ』)

とても難易度が高い内容でした。Ebooksで配布されたチャランダースの『アシュターンガ・ヨーガ』それ自体はとても分かりやすい内容なのですが、ビデオ講義の中で、サハイ先生は様々な文献から引用し、比較して説明をしていたため、文献の知識が無い私にとっては、「一体今はどの文献のことを言っているのかしら?」と迷うことが多く、難しかったです。
   
鎌倉での勉強会が無ければビデオ講義の内容はほとんど理解できなかったと思います。
   
 
1.3.3 モジュール3 人体の構造と機能

(STRUCTURE & FUNCTION OF HUMAN BODY)
 
一番身近な内容で講義も分かりやすかったです。人体の構造と機能の講義であるのに、ヨーガ・スートラに関連付けての説明がとても面白かったです。
    
 
1.3.4 モジュール4 ヨーガとこころの健康(YOGA AND MENTAL HEALTH)
 
このモジュールのビデオ講義が一番難しかったです。Ebooksの教材も所々理解できていないまま、レポートの傾向と対策を頼りに課題に取り組みました。
 
 
1.3.5 モジュール5 ヨーガ技法の教授法(TEACHING METHODOLOGY)
 
難易度としては一番低かったです。Ebooksの教材もビデオ講義もわかりやすい内容でした。

 
  
2 合同スクーリング2017

2.1 カイヴァリヤダーマ研究所について

  
2.1.1 ロナウラという環境と研究所の施設
  
滞在期間中は学びに集中でき、とても恵まれた環境でした。
   
 
2.1.2 ゲスト・ルーム(HCC/Amrta)とキッチンの食事:

女子寮のAmrtaに滞在しました。風通しも日当たりも良く部屋も広くて快適でした。トイレとシャワーが別なのも良かったです。一度だけ夜にシャワーのお湯が出ないことがありました。
  
講義や食事をするHCCと離れた場所(徒歩5分程)にあるので、移動に少し時間がかかるのと、忘れ物をするとへこみます。
  
寮のすぐ近くにハイウェイが通っているので、夜は結構派手なクラクションの音が気になるかもしれませんが、私はすぐに慣れました。気になる方は耳栓が必要かもしれません。

キッチンの食事は毎回とてもおいしくいただきました。後半はスパイスに少々飽きてきましたが、毎日きっちり3食いただきました。

 
午後のティータイムにでる果物のおいしさに毎回感動していました。バナナ、みかん、ブドウ、パパイヤ、スイカ、パイナップル等、暑い時間に食べるフルーツは最高でした。

  

2.1.3 講義室(図書室)と実習室(Manana)
 
講義室(図書室)
 
普通の講義室です。座面が木で硬く、お尻が痛くなるので布をクッション替わりに敷いていました。
  
  
実習室(Manana)

朝5:30-6:00の瞑想と7:00-8:30の実習の時間はとても寒かったです。Tシャツとトレーナーの上にダウンを着て実習しました。靴下も2枚履いていました。
  
午後の実習の時間にはびっくりするくらい暑くなって、頭がぼーっとすることもありました。
   
 
2.1.4 スタッフの対応

皆さんとてもよい対応でした。


2.1.5 キャンパス・ライフ

WiFiが繋がるカフェが女子寮から遠いため、最初は不便だなと思いましたが、ズボラさが手伝って、後半はネット断食も同時にできて、むしろ快適に過ごせました。

午後のスケジュールがタイトでした。講義(図書室)→クティ→実習(manana)の間の休み時間がほぼ移動時間に取られ、実はトイレを我慢することがしばしばありました。膀胱炎になるかも?と思い、後半は遅れて参加することが何回もありました。時間通りに講義が終わらない中、移動+トイレ休憩込みで10分の休憩はキツかったです。
  
  
2.2 講師陣の講義

どの講義も素晴らしく、とても贅沢な講義でした。ビデオ講義の講師のほぼ全員の講義を直接受けることができ、貴重な経験でした。


2.3 クティ(Kuti)でのプログラム
  
1週目はマントラ、2週目はヨーガスートラの詠唱をしましたが、個人的には2週ともヨーガスートラの詠唱をしたかったです。スワミジのヨーガスートラの解説をもっと聞きたかったです。


2.4 実習クラス/実習試験

アーサナ実習ではサッディヤ先生とジョーティ先生の2人のクラスを受講することができました。カレッジでヨーガ講師を育成するための実習と、HCCでのヨーガ実習の違いを体験できたことは貴重な経験でした。


2.5 ティーチング・レッスン

順番が進むほどに課題のハードルが高くなっていっているような気がしました。最初の課題の説明の際に、模範レッスンを(ビデオでも)通しで見ることができたら良かったなと思います。
 
 
2.5 課題レポート

ものすごく時間がかかりました。頭では理解したつもりでも、いざ自分の言葉でまとめようとすると、
何から書いていいのかわからないという壁に幾度となくぶつかりました。それくらい理解が浅かったのだと痛感しました。

通算でどれくらい時間を費やしたがわかりませんが、事前にレポート提出が必須だったため、スクーリングでは現地でしか経験できないことを思う存分吸収することができました。
    
  
3 オンラインコース(YIC)の総括

3.1 オンラインコースを受講したメリットがあったかどうか

メリットしかありません。様々な側面からヨーガをとらえる良き機会となりました。

スクーリングは終わりましたが、やっとスタート地点に立ったような気持ちです。


3.2 ロナウラでの合同スクーリングで深まった体験や理解

2週間繰り返しの実践の中で、身体や心の落ち着き具合や反応の変化が体感としてありました。
  


3.3 ご自分の今後のヨーガの方向性について

自分の成長や進化のために、ヨーガと良い距離を保って付き合っていきたいです。


3.4 「オンラインコース+合同スクーリング」の経済面での費用対効果/満足度

大満足です。
 

3.5 今後オンラインコース受講を考えている方へのアドバイス
 
とても充実した内容のプログラムであり、且つメンターによるサポート体制が整っているため
スクーリングも安心して臨めました。

参考図書を読んだり、ビデオ講義をまとめたり、課題レポートは大変ですがそれらもすべて貴重な財産となると確信しています。


3.6 日本からの旅程・航空便

往路
3/4 11:35 ANA 成田→ムンバイ
3/19 エローラ泊
3/20 プネー泊
復路
3/21 20:00 ANA ムンバイ→成田
 

☆☆☆☆☆
  

5. エローラ探訪

5.1 プネー・エローラの往復道中

8人乗りの車にガイドとドライバーを含み6人での移動だったため車内はゆとりがあり、とても快適でした。移動時間も予定よりも短く、あまり苦になりませんでした。


5.2 エローラでの宿泊先(Hotel Kailas)

とっても静かな場所です。朝は鳥のさえずりと近くにある寺院のお祈りの音で目覚めました。
2週間滞在した寮では車の音が始終聞こえていたので、ものすごく静寂を感じました。


5.3 エローラの遺跡群(仏教/ヒンドゥー教)

言葉を失うほどのスケールの大きさに感動しっぱなしでした。仏教遺跡の中では、しばらくこのまま座っていたいと思うことが何度もありました。


5.4 エローラ・インフォメーション・センター(JICA協力)

日本語のビデオを視聴し、わかりやすい内容でしたが、内容はエローラでのガイドさんが説明してくれたものとほぼ同じなので、時間が無ければ省いてもいいかなと思いました。


5.5 エローラ探訪へ行ったメリットがあったかどうか

遠くて暑いですが一見の価値ありです。
  

5.6 今後エローラ探訪に行かれる方へのアドバイス

開場と同時に入場するといいです。
スクーリングで朝5時起きに慣れているので早起きは苦になりません。
 
 
 
(この項続く)


☆☆☆☆☆

2016年4月11日月曜日

カイヴァリヤダーマ研究所2016 (1)

ロナウラのカイヴァリヤダーマ研究所で実施された、オンライン・コース(YIC)の日本人受講生対象の合同スクーリングのフィードバック①です。

     
      
【合同スクーリング2016】  
日程:2016年2月21日(日)ー3月6日(日)
施設:ロナウラ・カイヴァリヤダーマ研究所
目的:オンラインコースのスクーリング
対象:オンラインコース受講生でビデオ講義での学習修了の方
参加:17名(男性1名・女性16名)+オブザーバー1名(CCY2013)
食事:菜食インド料理(自然療法の食事法に準拠)
追加:ウルリカンチャンで自然療法研修/世界遺産エローラ探訪
 
共同アルバム
https://picasaweb.google.com/103061544163066016927/2016INDIALonavla2016?authkey=Gv1sRgCOeM66TGvcb_OQ
  



   
2014年5月から開講されているオンライン・コースには、現在、14カ国から200名前後の受講生が登録、そのうちの50名余りが日本人受講生です。

今回の合同スクーリングには17名(男性1名・女性16名)の方が参加、課題レポート/プレゼンテーション/実技試験の難関を通過されて、全員YIC(ヨーガ・インストラクター・コース/カイヴァリヤダーマ発行・CYAI認定/5年間有効)の修了証を取得されました。
  


わたしたちが、ヨーガのことを、より良く知って行くには、1920年代からロナウラに蓄積されて来たリソースを活用することが確実で最短なコースです。
   
2014年の中道右派のインド人民党(BJP)政権の成立により、ヨーガの本家インドが、政府の政策レベルで「ヨーガ」を定義し、インド国民の福利厚生のために国内でヨーガを振興するばかりでなく、世界的な文化戦略のツールとしてのヨーガを打ち出して来た局面です。
 
インドでヨーガを巡る状況が急展開している現在、わたしたちは、インド発祥の仏教文化圏に属するアジア人・日本人として、インドの伝統を踏まえながらも、現代日本人に無理や矛盾のないヨーガを構築し、実践して行くことが課題と思われます。
 
 
インドの老舗カイヴァリヤダーマ研究所のオンライン・コースは、そのエントリー・ポイントのひとつになるでしょう。
 
日本でも、学術的・客観的なアプローチによる、知識の体系としての「ヨーガ」への認識が広まることが期待されます。
  

  
 
【オンライン・コース(YIC)】 


カイヴァリヤダーマ研究所のオンライン・コース(YIC)は2014年5月に開講されました。
http://kdham.com/yoga-instructors-course/
  
 インターネット上のビデオ教材での講義と、ロナウラでの2週間のスクーリングで6週間コース(CCY)相当の修了証が授与されるプログラムです。
 
5つのモジュールで、合計126講義・45時間の内容です。
 
「ヨーガ・ダルシャナ」「ハタ・ヴィッディア」「サイエンス(解剖生理学/心理学/教育)」の各分野の基本がカバーされており、ヨーガに関する教養講座とも言える内容です。
 
とりあえず、このコンテンツがあたまに入っていれば、ヨーガでの無駄な迷いは解消されて行くでしょう。

ウエブ・コンテンツへのアクセス権は無期限です。オンラインコースを修了された方も、引き続きビデオ講義での復習を続けることが出来ます。

 
モジュール1:パタンジャリ・ヨーガ・スートラ
講師:ガネーシュ・ラオ(21講義・8時間)
内容:ヨーガの理論面の枠組みの「ヨーガ・ダルシャナ」入門
 
モジュール2:伝統的ヨーガ/『アシュターンガ・ヨーガ』購読
講師:G.S.サハイ(28講義・10時間)
内容:ヨーガの技術面を構成する「ハタ・ヴィッディア」の概論
モジュール3:人体の構造と機能
講師:シャラッド・バレーカル(33講義・13時間)
内容:解剖生理学からのヨーガ理解へのアプローチ
 
モジュール4:ヨーガとメンタルヘルス
講師:R.S.ボーガル(36講義・12時間)
内容:現代心理学からのヨーガ理解へのアプローチ
 
モジュール5:ヨーガ技法の教授法
講師:リー・マジェスキー(8講義・2時間)
内容:ヨーガ指導の基本ガイドライン
 
 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
 
合同スクーリング2016+自然療法アシュラムのフィードバック
神戸在住のM.T.さん(女性)


M.T.さんは次のスケジュールで「ロナウラ2週間+ウルリカンチャン1週間」のインド研修を消化されました。

2月21日(日)
- 関空からバンコク経由でムンバイ到着
- カイヴァリヤダーマ研究所・チェックイン
 ↓
3月06日(日)
- カイヴァリヤダーマ研究所・チェックアウト
- ウルリカンチャンの自然療法アシュラム
(→ http://nisargopcharashram.org/index.html)
 ↓
3月11日(金)
- 自然療法アシュラム・チェックアウト
- プネー空港経由でムンバイ空港から帰国へ
  
 

☆☆☆☆☆
 

ロナワラでは 大変有意義な時間をありがとうございました!遅くなりましたが、記憶の新鮮なうちにフィードバックをお送りいたします。


【プロフィール】

1 住んでいるところ/ご家族のこと
 
兵庫県 西宮市
主人と犬の3人暮らしです。
 
 
2 現在されていること(仕事etc.)/今までにされて来たこと
 
現在は地元の方々と、ヨーガを共有していっております。会社員を経て カヤックやクライミングの指導に従事したこともあります。
 
 
3 関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
 
各地の民話の収集や 民俗学、ここ近年は仏教思想とその分布にも興味があります。山や自然の懐に足を運ぶことがライフワークです。

 
4 学生時代の専攻科目・職業資格・専門資格など

法学部法律学科
 
 
5 海外渡航歴/異文化親和度
 
インドは5回目、海外にはよく渡航しますが、基本的に岩場にいるので町のことはわかりません。どこにいてもやりたいことは変わらないので、異文化親和度は高いと思います。
 
 
6 ヨーガ歴/研修プログラム参加歴

ヨーガ歴は16年くらいです。

研修プログラム参加歴
2011年 穂高編①②、ワンサニット
2012年 穂高編③④、ワンサニット
2013年 久高島編
2014年 ロナワラ編、久高島編、
ワンサニット後半から タイ・ランプーンでのヴィパッサナー瞑想
2015年 久高島編、穂高オンラインコース補習
2016年 オンラインコース・スクーリング
 
 
7 ヨーガがご自分に持つ意味
 
自分がぶれそうになったとき、いつも立ち還れる土台のような場所です。 
    

  
  
【フィードバック】
 
 
1 オンラインコースのビデオ講義 
  
1.1 受講開始日/受講期間/費やした勉強時間
 
2014年9月16日開始。この春で1年半になります。ビデオを日々 時間のあるときに見て、ゆっくり勉強を進めました。
 
    
1.2 メンターによる勉強会への参加回数(穂高/東京/鎌倉/大阪)

  
穂高編、その他 大阪編は毎回参加。鎌倉編は参加出来ておりませんが 資料を頂戴しています。
 
   
  
1.3 ビデオ講義の内容(難易度/ご自分の理解度) 

1.3.1 モジュール1 パタンジャリ・ヨーガ・スートラ
 
難易度は高いです。でもメンターのK.N.さんが非常にわかりやすく勉強会で解説してくださり、実に面白いです。
 
『ヨーガ・スートラ』に始まり、『ヨーガ・スートラ』に終わると実感しています。ラオ先生の講義は抜群に面白いです。何度も繰り返し 見ています。
 
   
1.3.2 モジュール2 伝統的ヨーガ
(チャランダースの『アシュターンガ・ヨーガ』)
 
当初、チャランダースさんの名前も聞いたことがなく、一体人の名前なのか 本の名前なのかもわかりませんでした。でもサハイ先生のお話は ゆっくりとわかりやすく、PDFもあり、またメンターのA.K.さんが的確にまとめた資料を作ってくださって、理解が進みました。
 
 
1.3.3 モジュール3 ヨーガとこころの健康
(YOGA AND MENTAL HEALTH)
 
難易度は高いです。ビデオ開始後5分くらいで 必ず眠ってしまいます。結局最後まで起きて見ていたことがありません。環境音楽のようです。ボガール先生の綺麗なターバンの色しか 記憶にありません。
 
 
1.3.4 モジュール4 人体の構造と機能
(STRUCTURE & FUNCTION OF HUMAN BODY)  
 
一番わかりやすくて面白い教科です。プラーナーヤーマの項目はすぐに実践に移し、勉強になります。
 
 
1.3.5 モジュール5 ヨーガ技法の教授法
(TEACHING METHODOLOGY)
 
これはまあ適当に聞き流していました。









1.4 ビデオ講義で興味深かったこと/疑問に思ったこと/さらに興味を持たれたこと
 
こんな宝物のような知識に オンラインで繋がれるなんて、素晴らしい時代だなとありがたく思います。

でも、字幕がないのに相当苦労しました。日本語版がもちろんできてくれれば 申し分ありませんが、せめて単語の綴りがわからないと辞書がひけません。各教科、PDFのような紙の資料が 海外の生徒には必須だと思います。

ラオ先生の他の講義もさらにプラスされるなら、ぜひ選択したいです。
  

 
2 合同スクーリング2016
 
 
2.1 カイヴァリヤダーマ研究所について
 
2.1.1 ロナウラという環境と研究所の施設

 
カイヴァリヤダーマは3回目です。いつもこの時期に訪問しているので、気候も環境も快適です。
 
    
2.1.2 ゲスト・ルーム(HCC/Amrta/Soham)とキッチンの食事
 
私はAmrta kutiという女子寮に滞在しました。CCYやディプロマの学生と仲良くなり 色々教えてもらいました。
 
    
 
ツインのお部屋は広く、机も各自一個あるので、快適に勉強できます。バスとトイレがセパレートで、毎日必要ならお掃除してもらえます。
 

お食事は 毎回違うメニューで申し分ないのですが、旅の後半、体調を崩したときに準備してくださった白米のおかゆがとても嬉しかったです。


 
2.1.3 講義室(図書室)と実習室(Manana) 
 
図書室はちょうどいい広さで、先生との距離も近く講義が聴きやすかったです。机のフタを持ち上げないと 椅子に座れない仕組みに困りました。(先生が来られたときに立ち上がろうと思うと、ノートがバサバサと落ちます)
 
実習室も 新しく素敵なつくりですが、今回は数え切れないほど蚊に刺されました。朝の瞑想の時間は 特に集団リンチ合いました。各自虫除けが必須です。
 
    
2.1.4 スタッフの対応


みんな優しくて親切です。困ったらなんでも尋ねます。

   
 
2.2 講師陣の講義


ビデオの先生方から ライブで講義を伺えるのは とても嬉しい、いい経験でした。ゆっくり喋ってくださるからか、ビデオより英語もわかりやすかったです。

特別編の、アーユルヴェーダやナチュロパシーの講義があって嬉しかったです。本当は このあたりの概論も オマケとしてビデオ付録にあると総合的な力になるなあと感じました。

  

2.3 クティ(Kuti)でのプログラム


『ヨーガ・スートラ』の読誦は「ロナワラ2014」編に続き2回目です。耳で聞き覚えるというのはすごいもので、今もスラスラと出てきます。

今回はKriya yogaとはこういうものなのかなと、なんとなく肌で感じるようになりました。 
  

2.4 実習クラス/実習試験
  
わかりやすいよい誘導でした。せっかく2週間詰めてヨーガ実習できる機会なのでバンダやムドラ、プラーナーヤーマももう少し 踏み込んだ練習がしたかったです。
 
実習試験も抜きうちでしたが、出来ることしか出来ないし、これは積み重ねなので、別に慌てませんでした。
  
   
2.5 課題レポート
 
人生で一番勉強した時間でした。夜21時までの講義のあとから深夜まで連日、よく勉強しました。
  
過去のノートを何度も読み返し、いいことを教わっているのに忘れていることに気づきました。先生方のところへ教えてもらいに行ったり、学生さんとお話したり、友人と討論したりすることでずいぶん理解が深まりました。
  
睡眠時間が少なくて、体調は崩しましたが、レポートのおかげでずいぶん充実したと思います。
 


2.6 プレゼンテーション

「アシュタンガと◯◯」というお題でした。みんなそれぞれ、自分の人生経験と結びつけてお話をされ、とても面白かったです。
 

3 オンライン・コースの総括

3.1 オンライン・コースを受講したメリットがあったかどうか
  
多大にありました。

環境的になかなか6週間まとめて時間をとることは難しいですが、日々自分のペースで 学んでいけるのは大きかったです。

東京と大阪で勉強会を定期的に開催してくださっていることが大きな助けとなっています。
 
   
 
3.2 ロナウラでの合同スクーリングで深まった体験や理解

講義の内容だけではなく、先生方の背中や姿勢からも生きた学びがありました。

図書館の司書の先生や、色々な方々にわからないことをぶつけて、それぞれが、それぞれの方向から答えて下さいました。

どの答えも みんな同じ方向を指していることが興味深かったです。1年いたら、大変だろうけど面白いだろうなあと思います。

   

3.3 ご自分の今後のヨーガの方向性について


アヴィヤーサに尽きると思います。最低限の土台のあり方を教わりましたので、これを日々の暮らしの中で 実践しながら 深めていきたいと思います。
 
  

3.4 「オンラインコース+合同スクーリング」の経済面での費用対効果/満足度


十分な対費用効果があると思います。とても満足しています。

私は一番に登録したので 当初の金額500ドルでオンラインコースを受講していますが、こんなコンテンツで500ドルは安いとありがたく思っています。
 
 
 
3.5 今後オンラインコース受講を考えている方へのアドバイス

 
英語がそこそこ聴ける方は、ぜひ受講されるといいと思います。日本にいながら、正しい古典筋から学べるチャンスはそうありません。
 
聴いていたら英語も徐々にわかってきますし、東西の勉強会はとても勉強になります。
 
  
 
3.6 日本からの旅程・航空便

 
私は関空からタイまでタイ航空、タイからムンバイまでジェット・エアウェイズを利用し、待ち時間もなく快適でした。全部で 12万円くらいだったと思います。

タイで帰りにマッサージができて、疲れた身体がほぐれました。
 
  
 
3.7 インド全般のご感想・役立つ情報などetc.
インドという国、その有機体は、私を成長させてくれる大きな引力を持っています。わからないことはわからない、ときちんと尋ね、意見をハッキリ言う。この姿勢があれば、いいと思います。

今回も不思議なご縁に たくさん紡がれました。日本では漠然とわかりにくいけれど、インドのような苛烈な土地では、縁や運不運が、かなり色濃くあらわれます。

自分の行いが、自分に返ってくるカルマの法則を実感する場所です。
  
 
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 
 
   
4 自然療法アシュラム
 
 
4.1 ウルリカンチャンの環境とアシュラムの施設

 
2回目の滞在です。

ロナワラより一段と田舎です。環境はいいのですが、夜中じゅう 汽笛を鳴らす汽車と薬剤散布に閉口します。薬剤散布が来たら 部屋を閉め切り、逃げます。

全体的にのんびりとした、いところです。
 
 
4.2 ゲスト・ルームとキッチンの食事

 
私たちは一泊900ルピーのいいお部屋でした。お湯も出て快適です。
 
今回はRaw diet と Fruit diet食でしたので、昼間は 生野菜をパリパリ、夕方は季節のフルーツを好きなだけ食べ、大変満足でした。味覚が正常に戻っていくのがわかります。

食べていても5日間で3キロ痩せましたが、病的にではなく、身体も軽く気持ちよくなりました。
 
 
4.3 自然療法医のガイダンス(食事療法)

私は特別 不定愁訴がなかったため、フルーツが美味しい時期だからフルーツダイエットしてみる?』いうような自由なガイダンスでした。今回は滞在が短かったからかもしれません。

次回はもう少し長く滞在して、きちんとファスティングしたいと思っています。
 
 
4.4 アシュラムで提供されている各種治療プログラム
  
マッサージ、スティームバス、マッドパック、エネマなどなどを処方されました。体調が悪いときは 選択しました。
 
  
4.5 ガンディー主義(Gandhian Philosophy)について
 
自然の摂理にそった生き方を推奨し、自分の努力で健康を維持するこの思想に私は賛同します。

国や地域には様々な医療体系がありますが、ガンディー主義、ナチュロパシーの哲学は普遍の真理です。

カイヴァリヤダーマのナチュロパシー医のグプタ先生の言葉が胸に残っています。

『自然界の5元素でおおよその病気は治るものです。5元素で治らないときは、身体の使用期限が終わるとき。その時に向かって 心を整えていくのです』

  
4.6 自然療法アシュラムに滞在したメリットがあったかどうか
あります、また再訪します。

ヴィパッサナーでもそうですが、ここで素晴らしいのは 全ての情報が遮断され、不要なものに心が惑わされずに済むということも大きいです。
 
心身のファスティングです。
 
  
4.7 今後ウルリカンチャンを訪問される方へのアドバイス 
 
自分で体験したことしか身につきません。ぜひご自分の身体で試していただきたいです。
  
    

  
☆☆☆☆☆


最後に、今回のスクーリングを導いてくださった先生方、様々なサポートを現地と日本から行ってくださったKさんとNさん、一緒に歩いた仲間のみなさんに、心からの感謝を申し上げます。
 
かけがえのない時間を過ごせました。いつも自分が立ち還る たしかな土台となりました。
 
やっと入り口に立ったなあ、というのが正直な感想です。ここから一歩一歩 あるいていこうと思います。今後とも、ますますよろしくお願いいたします。
 
 

 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆