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2011年2月4日金曜日

MDNIYのYOGA WEEK 2011

ヨーガの本家本元であるインドの今の動向のシリーズです。

現在進行中のインドの動向を適切に理解する情報と知識がどこで得られるかを、具体的に指摘しようとしています。

そのことで、インド事情についての情報不足から生じる勘違いや
間違った思い込みを避け、ヨーガについての背景知識の幅と厚みを広げる材料を提供しようとするものです。

今回は、2011年2月12日(土)ー18日(金)の日程で、インドの首都ニューデリーにあるインド政府厚生省AYUSH局の「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)」の定例イベント「NATIONAL YOGA WEEK 2011」についてのお知らせです。

Morarji Desai National Institute of Yoga
68, Ashoka Road, Near Gole Dak Khana,
New Delhi - 110 001
http://www.yogamdniy.nic.in/
 
2011年2月12日(土)ー18日(金)
テーマ:「健康(Wellness)へのヨーガ(YOGA for Wellness)」
NationalYogaWeek-2011s 
http://www.yogamdniy.nic.in/writereaddata/mainlinkFile/File323.pdf


「NATIONAL YOGA WEEK」について
 
「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)」の定例イベントである「NATIONAL YOGA WEEK」は2007年にスタート、今年で5回目です。

毎年2月中・下旬の1週間で開催され、プログラムは、「コンフェレンス+セミナー+ワークショップ」の組み合わせのパターンで行われます。

比較的規模は小さいのですが、現在インドで、ヨーガを巡って、ほんとうに進行していることを、公平に、中立に、バランス良く知ることが出来る貴重な機会になっています。

国立研究所の国内イベントですので、外国人は対象になっていませんが、インドにヨーガ留学したレベルの経験がある場合には、ヨーガの背景にある「インド事情」を知る上での興味深いフィールド・ワークになります。

次が、過去5回の「YOGA WEEK」のテーマです。

第1回 YOGA WEEK 2007
Role of Yoga in Community Health
Yoga and Health Care : The Emerging Trends
地域医療におけるヨーガの役割、ヨーガと健康管理:新しい傾向

第2回 YOGA WEEK 2008
Standardization of Yogic Curriculum and Programmes
ヨーガの教育課程とプログラムの標準化

第3回 YOGA WEEK 2009
Role of Yoga in School Health
学校教育におけるヨーガ

第4回 YOGA WEEK 2010
Yoga for Lifestyle Related Disorders
ライフ・スタイルに関連する疾患へのヨーガ

第5回 YOGA WEEK 2011
Yoga for Wellness
健康(ウエルネス)へのヨーガ


2008年の第2回「YOGA WEEK 2008」のテーマは、「ヨーガの教育課程とプログラムの標準化」で、わたしたちも出席しました。

これは、インドの主なヨーガ関係者が初めて「国立研究所」に集結し、ヨーガ教師養成の標準カリキュラムの制定と、「Indian Yoga Association(インド・ヨーガ協会)」の結成を決めた歴史的な会議でした。

また、2010年の「NATIONAL YOGA 2010」のテーマは、「ライフ・スタイルに関連する疾患へのヨーガ」でした。これは、インドの保健医療の分野に統合されつつあるヨーガの現状と今後の方向性について話し合われた会議でした。

昨年のカンフェレンスには、その時「カイヴァリヤダーマ研究所」の
付属カレッジに在籍中の日本人留学生2名も出席しました。

昨年のレポートはこのブログの右の「カテゴリ」欄の
→「ヨーガの動向(インド)」
で閲覧できます。

ヨーガの本家はインドです。日本で流通している目先の「ヨーガ情報」だけでヨーガについて判断するのは不十分ですし、むしろキケンなことに思われます。

インド政府の政策レベルで「ヨーガ」を統括しているのは、厚生省AYUSH局(
http://indianmedicine.nic.in/ )の2つの組織です。
・Morarji Desai National Institute of YOGA (MDNIY)
http://www.yogamdniy.com/index.htm
・Central Council for Reserch in Yoga & Naturopaty (CCRYN)
http://www.ccryn.org/

日本には、「インド政府公認」「インド政府認定」と称するヨーガの「資格」があるようですが、日本で講習会を受けて「インド政府認定・公認」などということは、あり得えないことです。インドの現場の情報不足から来ている問題でしょう。

今はネット上で自由に情報が取れる時代です。だからこそ、インドの現場の情報や、インドにヨーガ留学することが、さらに重い意味を持つことになると思われます。

インドへの短期・長期のヨーガ留学に興味のあるかたは、どうぞ、お問い合わせ下さい。興味のレベル応じて、的確なアドバイスが可能です。




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2010年3月11日木曜日

本家インドのヨーガの動向2010(2)

NATIONAL YOGA WEEK – 2010
テーマ
:「YOGA for Lifestyle Related Disorders」
(ライフスタイルに関連する疾患へのヨーガ)
 
会場:「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)」(ニューデリー)
日時:2010年2月12日(金)ー14日(日)~18日(木) 


このシリーズは、現在進行中の「インド」の動向を理解するための基礎知識や社会背景を、客観的な事実に即してフォーカスするものです。

日本のみなさんが、「ヨーガ」についての背景知識の幅と厚みを広げることで、インドについての情報不足から生じる勘違いや間違った思い込みを避ける材料を提供しようとしています。

また、こういう時代だからこそ、直接、本場のインドにヨーガ留学することが、さらに、重要になって来ると思われます。

ご自分自身が、正しく正統的なヨーガ理解を身に付けるためにも、
また、日本での健全なヨーガの発展のためにも、1924年の設立から86年の歴史のあるロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」の付属カレッジへヨーガ留学する方や、

ニューデリーの「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所」でのイベントなどに参加して、インドの動向を正しくフォローアップする方が増えることが期待されます。


国立ヨーガ研究所のコンファランス

今回も、前回に続き、2月12日(金)ー14日(日)の3日間、インドの首都ニューデリーにあるインド政府厚生省AYUSH局の「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)」で開催されたコンファレンス(NATIONAL YOGA WEEK - 2010)の話題です。

以下は、「カイヴァリヤダーマ研究所」の付属カレッジに短期留学され、
1月・2月の冬期6週間コースを受講された、広島在住の「S.F.」さんの参加レポートです。

「S.F.」さんも日本で医療畑の仕事に携携わっておられた経歴があり、インドの「国立ヨーガ研究所」で現在進行中の出来事に、興味津々でした。

SANY0054s

2010年2月12日(金)ー18日(木)
テーマ:「YOGA for Lifestyle Related Disorders」
(ライフスタイルに関連する疾患へのヨーガ) 
http://www.yogamdniy.com/index.htm
http://www.yogamdniy.nic.in/


NATIONAL YOGA WEEK」

「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)」の定例イベントである「NATIONAL YOGA WEEK」は2007年にスタート、今年で4回目です。

毎年2月中・下旬の1週間で開催され、プログラムは、コンフェレンス(3日間)・セミナー(2日間)・ワークショップ(2日間)のパターンで行われます。

この国立ヨーガ研究所のイベントは、比較的規模は小さいのですが、現在インドで、ヨーガを巡って、ほんとうに進行していることを、公平に、中立に、バランス良く知ることが出来る貴重な機会です。

今後、「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)」でのイベントに参加経験のある日本人が増えることは、日本のヨーガ全体の利益と思われます。 

日本で流通している目先の「ヨーガ情報」だけでヨーガについて判断するのは、まったく不十分ですし、たいへんキケンなことです。

インド政府の政策レベルで「ヨーガ」を統括しているのは、厚生省AYUSH局(
http://indianmedicine.nic.in/ )の次の2つの組織です。

・Morarji Desai National Institute of YOGA (MDNIY)
「モラルジ・デサイ・国立ヨーガ研究所」
http://www.yogamdniy.com/index.htm
・Central Council for Reserch in Yoga & Naturopaty (CCRYN)
「ヨーガ&自然療法・研究中央審議会」
http://www.ccryn.org/


インド中央政府厚生省のAYUSH局

インド中央政府で日本の厚生労働省に相当するのは「Ministry of Health & Family Welfare」です。
http://mohfw.nic.in/

厚生省の中に、1995年に設立、2003年に名称変更になったAYUSH局(Department of AYUSH)があります。
http://indianmedicine.nic.in/

「AYUSH」と言うのは、

A
yurveda(アーユルヴェーダ)
Y oga & Naturopathy(ヨーガ&自然療法)
U nani(ユーナニー)
S iddha(シッダ)
H omeopathy(ホメオパティー)

の頭文字から取られたもので、西洋近代医学以外の医療体系の普及による国民の社会福祉・公衆衛生の向上です。

そのための研究・教育の推進、教育課程のスタンダート化、
医薬品の承認審査と品質管理、国民の意識向上への活動などを管轄しています。

これら医療体系は、通常他の国では「代替療法・補完療法」と呼ばれるものですが、インドでは国家が認知した正式な「医学」としての位置付け(National Systems of Medicine in India)が与えられています。

これらの「医学」を実践する基礎資格は、5年半の医学教育修了です。卒業生は「医師」として臨床をする資格があります。

このうち、「アーユルヴェーダ(Ayurveda)」「ユーナニー(Unani)」「シッダ(Siddha)」の3種はインドの伝統医学・伝承医学で、インドにリソースがあります。

「自然療法(Naturopathy)」は自然界との調和とバランスの回復を図ることで病気を治療する医療体系で、近代インド建国の父である「マハートマ・ガンジー(1869-1948)」が推進したので、インド独立時から政府から特別な地位が与えられています。

「ヨーガ」は本来医療の体系ではありませんが、医療への応用も期待される分野なので、インドでは「自然療法」との組み合わせで推進されています。

「ホメオパティー(Homeopathy)」は約200年前にドイツで成立した医療体系で、インドにはイギリスからの独立前から紹介され、現在は世界で最も「ホメオパティー」が普及している国になっています。


リサーチ・カウンシルと国立研究所

AYUSH局の中には、現在4つのリサーチ・カウンシル(Central Council for Research)があります(日本語に訳すと「研究中央審議会」「研究中央委員会」になるでしょうか)。

・Central Council for Research in Ayurveda & Siddha (CCRAS)
www.ccras.nic.in
・Central Council for Research in Unani Medicine (CCRUM)
www.ccrum.nic.in
・Central Council for Research in Homoeopathy (CCRH)
www.ccrhindia.org
・Central Council for Research in Yoga & Naturopathy (CCRYN)
www.ccryn.org

また、AYUSH局の中には、
6つの国立研究所(National Institute)があります。

・国立アーユルヴェーダ研究所(ラジャスターン州ジャイプール)
National Institute of Ayurveda (NIA), Jaipur
www.nia.nic.in
・国立シッダ研究所(タミールナードゥー州チェンナイ)
NATIONAL INSTITUTE OF SIDDHA (NIS), CHENNAI
www.nischennai.org
・国立ユーナニー医学研究所(カルナータカ州バンガロール)
National Institute Of Unani Medicine  (NIUM)
www.nium.in
・国立ホメオパティー研究所(西ベンガル州コルカタ)
National Institute of Homoeopathy (NIH)
www.nih.nic.in
・国立自然療法研究所(マハーラーシュトラ州プネー)
National Institute of Naturopathy (NIN)
www.punenin.org
・モラルジ・デサイ・国立ヨーガ研究所(ニューデリー)
Morajee Deseai National Institute of Yoga (MDNIY)
www.yogamdniy.com


フィードバックの項目

カイヴァリヤダーマ短期留学中の「S.F.」さんには、次の項目で、「NATIONAL YOGA WEEK - 2010」のフィードバックをお願いしました。

①MDNIYの立地環境と施設
②3日間のカンファレンスの雰囲気
③発表者の傾向 
④特に興味深かった発表
⑤参加者の印象
⑥朝の実習クラス
⑦「YOGA WEEK 2010」に参加した意義はあったか
⑧ニューデリーの印象




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

『モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)』
「NATIONAL YOGA WEEK - 2010」参加レポート②
(カイヴァリヤダーマ・CCYコースのS.F.さん)
 

グラフィックス1s
 

①MDNIYの立地環境と施設

デリーの官庁街の中にあります。
MINDYの施設は都会の大学のキャンパスのようで立派でした。


②3日間のカンファレンスの雰囲気

なんだかとても健全な雰囲気でした。とにかく若い学生が多かったのが印象的です。

人数もそれほど多くなく、カンファレンスは和やかな雰囲気で進んでいたと思います。

政府側が所々、若者を鼓舞する発言をよくしていたのが印象的でした。


③発表者の傾向

ドクター(主に西洋医学)
科学者
ヨーガ研究者

個人的には、西洋医学のドクター(Dr.)が多かったのには驚きました。相方先生から西洋医学で医療が頭打ちになっている象徴である、と聞き納得しました。


④特に興味深かった発表

カイヴァリヤダーマの先生方(現役、退職された方と2名)の発表が一番興味深かったです。

今回のテーマは、「生活習慣に関わる疾患へのヨーガ」でした。

主に、疾患への対処のためにライフ・スタイルの変革、という意味で
ヤマ、ニヤマやダイエットなどの話に関連付けている発表が多かったように思いますが、カイヴァリヤダーマの先生陣は、疾患の原因を根本的な心の在り方として「ヨーガ・スートラ」を関連付けて理論展開されていました。

「ヨーガ・スートラ」に書かれていることを
追体験している人ならではの体験が、にじみ出ているような発表だった気がします。
 

グラフィックス3s
 

⑤参加者の印象
 
とにかく若い学生が多かったです。


⑥朝の実習クラス

普段自分が「カイヴァリヤダーマ」で行っているものとは違い、ちょっとハードな体操、という感じでした。インドで「スークシマ・ヴィヤヤーマ」という準備体操だそうです。

こういった体操も、インドの国立のヨーガ・カンファレンスでヨーガとして扱われているのだな、ということが分かりました。


⑦「YOGA WEEK 2010」に参加した意義はあったか

ヨーガを扱う健全な雰囲気を感じることができただけでも良かったです。

政府がしっかりとこのカンファレンスに絡んでいることが感じられましたし、未来を担う若者が、このカンファレンスでうまく鼓舞されていることが伝わってきました。

国立という筋が一本通っていて、そこにそれぞれの研究機関が集まるというシステムがちゃんとあり、安心してヨーガを取り扱える場所であると思いました。

一方、インドでもヨーガと名のつくものが沢山あって、少し混乱した面もあります。

インドでもまだ「ヨーガとは何か?」という共通認識はできておらず、ヨーガの取り扱いについて模索中なのだなと感じました。

インドでこの状態であるのなら、日本で色々なヨーガがあふれかえっているのも、しょうがないことかな・・・とも思ってしまいました。

だからこそ、ヨーガで迷わないために、ヨーガを客観的に取り扱うという意味が身にしみて分かりました。


⑧ニューデリーの印象

以前デリーは訪れたことがありましたが、安宿街周辺にしかいませんでしたので、今回官庁街やコンノートプレイス周辺に滞在して、同じデリーでも別の場所に来ているようでした。

改めてインドは大きな国で、人口も多く、その分若者も多いのだなと印象づけられました。

    
  

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2010年2月22日月曜日

本家インドのヨーガの動向2010

NATIONAL YOGA WEEK – 2010
テーマ
:「YOGA for Lifestyle Related Disorders」
(ライフスタイルに関連する疾患へのヨーガ)
 
会場:「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)」(ニューデリー)
日時:2010年2月12日(金)ー14日(日)~18日(木)
 
 

不定期でお送りしている「ヨーガ」の本家本元である「インド」の今の動向のレポート・シリーズです。

このシリーズは、現在進行中の「インド」の動向を理解するための
基礎知識や社会背景を、客観的な事実に即してレポートするものです。

「ヨーガ」についての背景知識の幅と厚みを広げることで、インドについての情報不足から生じる勘違いや間違った思い込みを
避ける材料を提供しようとしています。

今回は、2月12日(金)ー14日(日)の3日間、インドの首都ニューデリーにあるインド政府厚生省AYUSH局の
「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)」で開催されたコンファレンス(NATIONAL YOGA WEEK - 2010)の話題です。

以下は、現在「カイヴァリヤダーマ」の付属カレッジに留学中の「C.A.」さんの参加レポートです。

 
MDNYI2010_1s
 
2010年2月12日(金)ー18日(木)
テーマ:「YOGA for Lifestyle Related Disorders」(ライフスタイルに関連する疾患へのヨーガ) 
http://www.yogamdniy.com/index.htm
http://www.yogamdniy.nic.in/

 

「NATIONAL YOGA WEEK」
 
「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)」の定例イベントである「NATIONAL YOGA WEEK」は2007年にスタート、今年で4回目です。

毎年2月中・下旬の1週間で開催され、プログラムは、コンフェレンス(3日間)・セミナー(2日間)・ワークショップ(2日間)のパターンで行われます。

この国立ヨーガ研究所のイベントは、比較的規模は小さいのですが、現在インドで、ヨーガを巡って、ほんとうに進行していることを、公平に、中立に、バランス良く知ることが出来る貴重な機会です。

2008年の「NATIONAL YOGA WEEK - 2008」のテーマは、「ヨーガの教育課程とプログラムの標準化(
Standardization of Yogic Curriculum and Programmes)」でした。

これは、歴史的なイベントでした。

インドの主要な「ヨーガ」のインスティチュートの代表が初めて「国立研究所」で団結し、社会的な「ヨーガ」の認知の向上を図る
ための「ヨーガ教師」養成の統一カリキュラム制定の方向性を決めた会議でした。

そして、その後2008年5月には、インドで始めて「Indian Yoga Association(インドヨーガ協会)」が結成され、事務局は「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)」内に置かれました。

昨年2009年の「NATIONAL YOGA WEEK - 2009」のテーマは、「学校教育におけるヨーガ」で、インドの中・高校関係者を対象にしたプログラムでした。

わたしたちの今の仕事の対象は大学生以上・一般社会人層なので、学校教育の中高生とは、直接接点がないので、参加は見送りました。

今年2010年の「NATIONAL YOGA WEEK - 2010」テーマは、「ライフスタイルに関連する疾患へのヨーガ」でした。これは、ヨーガに関心のある者には誰にでも関係して来る重要テーマなので、今年は外せないな、と、参加を決めました。実際に参加したのは3日間のコンフェレンスのパートです。

現在「カイヴァリヤダーマ」の付属カレッジで勉強中の
・C.A.さん(D.Y.Ed.:1年間のディプロマ・コース)
・S.F.さん(CCY:6週間のサティフィケート・コース)
の両名もニューデリーに同行しました。

ご両名とも日本で医療畑の仕事に関わっていた経歴があり、インドの「国立ヨーガ研究所」で現在進行中の出来事に、興味津々でした。

今後、「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)」でのイベントに参加経験のある日本人が増えることは、日本のヨーガ全体の利益と思われます。 

日本で流通している目先の「ヨーガ情報」だけでヨーガについて判断するのは、まったく不十分ですし、むしろキケンなことに思われます。

インド政府の政策レベルで「ヨーガ」を統括しているのは、厚生省AYUSH局(
http://indianmedicine.nic.in/ )の次の2つの組織です。

・Morarji Desai National Institute of YOGA (MDNIY)
http://www.yogamdniy.com/index.htm
・Central Council for Reserch in Yoga & Naturopaty (CCRYN)
http://www.ccryn.org/

日本には、「インド政府公認」「インド政府認定」と称するヨーガの「資格」があるそうですが、日本で講習会を受けて「インド政府認定」「インド政府公認」などということは、あり得えないことです。

日本でそのようなことが罷り通るのも、
「インド」の現場の情報不足から来ている問題と思われます。

今はネット上で自由に情報が取れる時代です。そういう時代だからこそ、インドの「現場の情報」や、
インドにヨーガ留学することが、さらに、重要になって来ますね。

日本での健全なヨーガの発展のためにも、1924年の設立から
86年の歴史のあるロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」へヨーガ留学する方や、ニューデリーの「モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所」でのイベントなどに参加して、インドの動向をフォローアップする方が
増えることが期待されます。
        
MDNYI2010_2s  
    
 
フィードバックの項目


カイヴァリヤダーマ留学中の「C.A.」さんには、次の項目で、「NATIONAL YOGA WEEK - 2010」のフィードバックをお願いしました。

①MDNIYの立地環境と施設
②3日間のカンファレンスの雰囲気
③発表者の傾向 
④特に興味深かった発表
⑤参加者の印象
⑥朝の実習クラス
⑦「YOGA WEEK 2010」に参加した意義はあったか
⑧「カイヴァリヤダーマ」との比較
⑨ニューデリーの印象
  
  
   
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   

『モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所(MDNIY)』
「NATIONAL YOGA WEEK - 2010」参加レポート①

(カイヴァリヤダーマ留学中のC.A.さん)
   
MDNYI2010_3s
   
以下、「簡単」な報告です。
文字にはしていませんが、今回は思う事がたくさんありました。
自分でもびっくりです。
 
 
①MDNIYの立地環境と施設
 
官庁街の、とても整備された場所に立地しています。施設も、外観はもちろんのこと、大学のキャンパスといった雰囲気です。「国立」というだけあって、立地環境も施設も素晴らしかったです。


②3日間のカンファレンスの雰囲気
 
皆ヨーガに関心が高い人ばかりです。気軽に声を掛け合ったり、情報交換したりしていました。


③発表者の傾向

・ヨーガ関係者
・医者 (主に西洋医学)
・科学者


④特に興味深かった発表

ヨーガを研究しているスピーカーの発表、
主に、

・カイヴァリヤダーマ関係者の発表(ヨーガ業界の中でも、驚くべき事に、ヨーガに関する内容の充実度が違いました)。

・ヨーガに関する科学的アプローチ(例えば、瞑想経験における、睡眠への影響等)。


⑤参加者の印象

ヨーガを勉強している若者が目立ちました。

ヨーガ関係者に関しては、発表者も含め、カイヴァリヤダーマ・カンファレンスと同じ顔触れが多数いました。


⑥朝の実習クラス

15分間のみ参加しました。まず、スークシュマ・ビヤヤーマから始まりました。準備運動だと思っていたら、少しハードでした。そして、いくつかのポスチャーをしました。


⑦「YOGA WEEK 2010」に参加した意義はあったか

参加出来て良かったです。

あるセッションで、2人の発表がありました。1人は心臓の専門家、1人は以前カイヴァリヤダーマで研究されていた先生です。2人の発表を並べて聞いた時に、「ヨーガ」自体に対する接し方の違いにとても驚きました。

やはり病気を治す専門家は、「病気を治す事」が目的です。医学的視点から、病気の話をし、治療の話をします。彼らにとって、ヨーガも治療の一環です。

それに対し、ヨーガの研究一筋でこられた先生の発表は、別物でした。「ヨーガに取り組んでいく、向き合っていく」という事がどういうことなのかを、痛感しました。

一番の収穫は、今、自分は素晴らしい環境に身を置いている、という事実を教えてもらえた事です。


⑧「カイヴァリヤダーマ」との比較

【コンファレンス比較】

キャプチャ 

【個人的感想】

「カイヴァリヤダーマ」は様々なセッションが、同時に、別々の会場で行われました。ですので、自分の興味に合わせてセッションを選択できます。そして、演者も多種多様です。

もちろん、ヨーガ研究者、医者、そして政府関係者、又、外国でヨーガを研究している人やヨーガ・ビジネスで成功した外国人の話もありました。そして、「カイヴァリヤダーマ」のセオリーとは違うワークショップも用意されていました。

「今、ヨーガに起こっている現実」が、一堂に集まっていました。

一方 「モラルジ・デサイ」は、規模とテーマが限られています。よって、演者も、ある一定の業績や地位のある人が
セレクトされていたように感じます。


⑨ニューデリーの印象

道も整備されており、高級ホテルが立ち並んでいます。「カイヴァリヤダーマ」からは想像がつかないような街並みでした(笑)

宏先生、カイヴァリヤダーマ・コンファレンス、ロナウラ・ヨーガ研究所セミナーに引き続き、この時期にご一緒させてもらえて、本当に良かったです。とてもコンファレンスが楽しかったです。

そして、CCY参加中のSちゃん、
裏で支えて下さった秀子先生、どうもありがとうございました。
 
 
  
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   

【参考情報】


インド中央政府厚生省のAYUSH局

インド中央政府で日本の厚生労働省に相当するのは
「Ministry of Health & Family Welfare」です。
http://mohfw.nic.in/

日本語に直訳すると、「保健と家族福祉省」というようになりますが、かんたんに「厚生省」としておきます。

厚生省の中にAYUSH局という局があります。1995年に設立されました。
「Department of AYUSH」
http://indianmedicine.nic.in/

当初は、「インド医学の体系とホメオパティー局Department of Indian Systems of Medicine and Homoeopathy (ISM&H)」 と言う名称でスタート、2003年にAYUSH局という名称に変更されました。

「AYUSH」と言うのは、
・A yurveda(アーユルヴェーダ)
・Y oga & Naturopathy(ヨーガ&自然療法)
・U nani(ユーナニー)
・S iddha(シッダ)
・H omeopathy(ホメオパティー)
の頭文字から取られています。

AYUSH局の目的は、西洋近代医学以外の医療体系の普及による国民の社会福祉・公衆衛生の向上です。そのための研究・教育の推進、教育課程のスタンダート化、医薬品の承認審査と品質管理、国民の意識向上への活動などを管轄しています。

これら医療体系は、通常他の国では「代替療法(Alternative Medicine)」や「補完療法(Complementary Medicine)」
と呼ばれるものですが、インドでは国家が認知した正式な「医学体系」としての位置付け(National Systems of Medicine in India)が与えられています。

これらの「医学」を実践する基礎資格は、5年半の医学教育修了です。インド各地に、西洋医学の医科大学と同じ枠組みで、それぞれの医学体系の医科大学が設立されています。

このうち、「アーユルヴェーダ(Ayurveda)」「ユーナニー(Unani)」 「シッダ(Siddha)」の3種はインドの伝統医学・伝承医学で、インドにリソースがあります。

「自然療法(Naturopathy)」は自然界との調和とバランスの回復を図ることで病気を治療する医療体系で、インドの伝統にもルーツがありますが、近代的な「自然療法」はドイツで始まった運動です。

インドでは近代インド建国の父である「マハートマ・ガンジー(1869-1948)」が「自然療法」を推進したので、インド独立時から政府から特別な地位が与えられています。

「ヨーガ」は本来医療の体系ではありませんが、医療への応用も期待されている分野なので、インドでは「自然療法」との組み合わせで推進されています。

「ホメオパティー(Homeopathy)」は約200年前にドイツで成立した医療体系で、「似たようなものは似たようなものを治す(同症療法)」という原理に従います。

「ホメオパティー」は1947年の独立前からインドに紹介され、独立後も政府が「ホメオパティー」を認知して研究・教育を推奨してきた結果、世界で最も「ホメオパティー」が普及している国になっています。


リサーチ・カウンシルと国立研究所


「統合医療」への流れは世界的なトレンドです。インドでも伝統的知識の復興と近代社会への統合、というのが大きな時代の流れであり、課題です。

AYUSH局の中には、現在4つのリサーチ・カウンシル(Central Council for Research)があります(日本語に訳すと「研究中央審議会」「研究中央委員会」になるでしょうか)。

・Central Council for Research in Ayurveda & Siddha (CCRAS)
www.ccras.nic.in
・Central Council for Research in Unani Medicine (CCRUM)
www.ccrum.nic.in
・Central Council for Research in Homoeopathy (CCRH)
www.ccrhindia.org
・Central Council for Research in Yoga & Naturopathy (CCRYN)
www.ccryn.org

また、AYUSH局の中には、
6つの国立研究所(National Institute)があります。

国立アーユルヴェーダ研究所(ラジャスターン州ジャイプール)
National Institute of Ayurveda (NIA), Jaipur
www.nia.nic.in

国立シッダ研究所(タミールナードゥー州チェンナイ)
NATIONAL INSTITUTE OF SIDDHA (NIS), CHENNAI
www.nischennai.org

国立ユーナニー医学研究所(カルナータカ州バンガロール)
National Institute Of Unani Medicine  (NIUM)
www.nium.in

国立ホメオパティー研究所(西ベンガル州コルカタ)
National Institute of Homoeopathy (NIH)
www.nih.nic.in

国立自然療法研究所(マハーラーシュトラ州プネー)
National Institute of Naturopathy (NIN)
www.punenin.org

モラルジ・デサイ・国立ヨーガ研究所(ニューデリー)
Morajee Deseai National Institute of Yoga (MDNIY)
www.yogamdniy.com

インド中央政府の厚生省AYUSH局で「ヨーガ」に関係しているのは、

・「ヨーガ&自然療法・研究中央審議会(CCRYN)」
・「モラルジ・デサイ・国立ヨーガ研究所 (MDNIY)」
の2つです。


 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2009年2月10日火曜日

カイヴァリヤダーマ研究所のコース2009

ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』での、2009年のコースのご案内です。

 

インドの地場

「ヨーガ」のルーツはインドにあります。

ですから、ヨーガに興味のある方、ヨーガに関わっている方は、長い目で見て、何らかの形で「インド」との接点を持って行くことが、どうしても有利になるでしょう。

「インド」には独自の強い「磁場」があるようです。遙かな古代から、独自の「インド文化」の一貫性が保たれているインドは、古代と中世と近代と未来が同じ「時空」にふつうに共存する、まったく「摩訶不思議」で「変幻自在」な空間です。

特にインドの「精神性」に関連した施設では、さらに強い「磁場」が働いているようです。

ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』にも、近代ヨーガの発祥の地として、創立者「クヴァラヤーナンダ(1883-1966)」の目に見えない「思念」が、今でも強く作用しているようです。


そのようなインドの「磁場」を適量に自分に作用させることは、「ヨーガ」についてだけでなく、「自分自身」についての洞察を深めるのにも有効なことに思えます。

 

1)カイヴァリヤダーマ研究所について

Kaivalyadhama Yoga Institute
http://www.kdham.com/
Lonavla-410403, Dist.Pune, Maharashtra, India
Phone: (91)-2114-273001 / 276001 / 273039
FAX: (91)-2114-271983 / 277402


『カイヴァリヤダーマ研究所』は、ヨーガの近代的研究のパイオニアである「スワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883-1966)によって、1924年にインド・マハーラーシュトラ州のロナウラに設立された、インドで(世界で)初めてのヨーガの学術的研究所です。 
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『カイヴァリヤダーマ』の研究室で、伝統的なハタ・ヨーガの技法の生理学的・心理学的な効果が科学的に研究されたことで、ヨーガが一般社会の教育・医療の分野で応用される方向性が確立されました。現在、キャンパス内では、科学的研究ラボ、哲学・文献学研究室、付属カレッジ、ヘルス・ケア・センター(ヨーガと自然療法)、アーユルヴェーダ・センターなどが運営されています。


科学的研究ラボ
(SRD:Scientific Research Department)

科学的研究ラボでは、「ブー・サマーディ(ヨーギの生き埋め)の研究」、「プラーナーヤーマの研究」など、ヨーガ研究の分野でブレーク・スルーとなった幾多の研究が実施されて来ました。それらの研究結果は、1924年に創刊された『カイヴァリヤダーマ』の学術誌『ヨーガ・ミーマーンサー』に論文として掲載されています(バックナンバーはデジタル化され、CD-ROMで入手可能です)。

哲学・文献学研究室
(PLRD:Philosophico-Literary Research Department)

哲学・文献学研究室は、インド各地に散逸している伝統的なヨーガ文献の写本や出版物の収集・保全、それらに基づいた批判校訂版の編纂、さらに、ヨーガの分野の辞典や文献目録、用語集、現代テキストの編纂を行っています。また、ヨーガに関連するコンセプトの比較宗教的・比較文化的研究も研究活動の範疇内です。

それらの研究結果は、やはり『ヨーガ・ミーマーンサー』に論文として掲載され、また、書籍として「カイヴァリヤダーマ」の出版局から刊行されています。

付属カレッジ
(Gordhandas Seksaria Colledge of Yoga & Cultural Synthesis)

付属カレッジは、インドで初めてのヨーガを大学教育の枠組みで扱う専門カレッジとして1950年に開校、すでに60年近い歴史があります。現在までにインドの教育分野に多くの有意な人材を輩出しています。

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ヘルス・ケア・センター
(S.A.D.T.Gupta Yogic Health Care Centre)

ヘルス・ケア・センターは1961年に、インドで初めて『ヨーガ・スートラ』のコンセプトとハタ・ヨーガの技法を療法的に応用する専門施設として、「Yogic Hospital(ヨーガ病院)」として開設されました(Amolak Devi Tirathram Gupta Yogic Hospital)。

現在では、自然療法(ナチュロパティー)とヨーガの組み合わせによる統合的な保養・療養センターとして運営されています
(最低1週間が滞在条件です)。

専属の医師とインストラクターが常駐し、ヨーガと自然療法を体験する保養的な滞在から、ストレスが原因の心身症的症状への対処、さらには、高血圧症、喘息などの呼吸器系疾患、糖尿病などの代謝障害などの、生活習慣にも原因のある慢性疾患の症状改善・療養に対応しています。

また、近年のインドでのアーユルヴェーダへの関心の高まりから、3年前からキャンパス内に「アーユルヴェーダ・センター」も開設、「パンチャ・カルマ」の専門医が勤務し、アーユルヴェーダによる健康指導やアーユルヴェーダでの療法も実施されています。


公的な認定

『カイヴァリヤダーマ研究所』はインド中央政府の人的資源開発省(Ministry of Human Resource Development、文部科学省に相当)から「An All India Institute of Higher Learning(全インド・レベルの高等教育機関)」として認可を受けています。また、マハーラーシュトラ州立のプネー大学から研究センターとして認定、体育教育専攻のM.Phil/Ph.D.課程があります。

付属カレッジのディプロマ・コース(1学年)は、人的資源開発省の「NCTE(National Council for Teacher Education)教員教育全国審議会」から認定を受け、卒業生に授与される「ディプロマ(D.Y.Ed)」はヨーガ教育の教員免許になります。

また、付属カレッジは人的資源開発省の「NIOS(National Institute of Open Schooling(NIOS)」から「ヨーガ」の「サティフィケート・コース」を運営するスタディ・センターとして認定されています。そのため、6週間コース(サティフィケート・コース)を受講するためにも、外国人は学生ビザの取得が義務付けられています。



2)ロナウラの「ヨーガ」の特性

ロナウラの「ヨーガ」は、ヨーガの枠組みを決めている「パータンジャリ」の『ヨーガ・スートラ』と、中世の「ゴーラクシャナータ」に発祥、多種多様なヨーガの技法を伝承している「ナータ派」の「ハタ・ヨーガ」の伝統に立脚しており、1920年代にインドで始まった「ヨーガ」の近代化のルーツとしての一貫性と、合理的な理論とスタンダードな技法の体系を持ちます。

そのため、インドの教育・医療分野や政策レベルでの「ヨーガ」も、ロナウラで構築された理論と技法が、実質的なスタンダードと見なされて来ました。

 

ロナウラに蓄積されている「ヨーガ」のリソースは膨大です。昨今のインド国内や各国での表層的な「ヨガ・ヨーガ」の流行とは無縁ですし、また、過剰な宗教色・ヒンドゥー教色のないニュートラルで学術的な内容です(外国人には重要なポイントになるでしょう)。

ロナウラのメソッドは、一見地味なのですが、一度身に付けておくと、一生マイペースで続けて行けるシステムですし、「ヨーガ」から得られる必要十分な効果を、だれでも享受することが出来ます。

ロナウラのヨーガの方法論で心身の健康は十分に維持・促進されますし、無理なく「プラーナーヤーマ(呼吸法)」から「瞑想法」へとステップ・アップして行く基礎が築かれます。

ロナウラ関係には、ヨーガで「よい人生」を生きた人々の層が厚いようです。


3)6週間コース(CCY)

期間:6週間
受講資格:高卒以上
定員:インド人65名+外国人
受講料(宿泊・食事込):外国人1000ドル

毎年『カイヴァリヤダーマ研究所』の付属カレッジで年2回、6週間の集中コース(CCY)が開講されます(冬期・夏期)。

『カイヴァリヤダーマ』の6週間コ-スは、短期コースとしてはインドで最もスタンダードでアカデミックな内容です。今までに日本人の方も延べ20名余り受講されています。

現在、2009年冬期の6週間コース(1月15日から2月25日)が進行中です。今回の受講生は40名、外国人は8名、日本人の方も2名受講中です。


【コースの目的】

ベーシックで体系的な「ヨーガ」の理論と実習を紹介すること。

【コースの期間】

6週間で年2回開講
・冬期1月15日ー2月25日(12月31日願書締切)
・夏期5月 2日ー6月11日( 3月31日 〃 )

【コースの性格】

合宿制の集中コース。コース中はキャンパス外の外泊不可。
健康上の問題がある者は受講不可。コース中でも医学的診断により継続が不適切と判断された場合中断。

【コースの参加資格】

高卒以上で英語での授業を受けれる英語力必要。
外国人は学生ビザを取得。

【コース参加の優先権】

体育教育の教員免許保持者。
州政府の公務員、及び中央・州政府認定の教育機関に勤務する者(外国人には適応されません)。 

【コース参加への年齢制限と健康状態】

年齢制限45歳まで(外国人は年齢制限免除)、35歳以上の志望者は審査後受講許可を考慮。受講願書と共に医師からの健康診断書提出。

【コースの受講料】

・インド国籍 9000ルピー
・外国国籍 1000ドル
(コース途中で中断した場合も、受講料の返還なし)。

【コース参加の申込】

・受講申込書をダウンロード

・受講申込書に必要事項を記入、最終卒業校(高校以上)の英文の 卒業証明書・成績証明書を添付してカレッジのオフィスに郵送。
・書類審査後、「仮受講許可書(Provisional Admission Letter)」がオフィスから郵送、そのレターで日本のインド大使館・総領事館で学生ビザ申請。


【コースの内容】

・講義 100時間(5単位)
・実習 60時間(3単位)
・指導実習 40時間(2単位)


講義科目


(1)ヨーガと体育教育

① ヨーガのコンセプトと体育教育
② ヨーガと体育教育の目的
③ ヨーガと体育教育の共通項としての教育
④ ヨーガと体育教育の手段
⑤ 体育教育におけるエクササイズのコンセプトとヨーガ実習との比較
⑥ ヨーガによって取り扱われる人格の統合の問題
⑦ 体育教育におけるヨーガの応用
⑧ 体育教育におけるヨーガの技法の有用性
⑨ 最良の結果を出すためのヨーガと体育教育の連携

(2)人体の構造と機能とヨーガの実習の効果

① 人体のシステムの簡潔な紹介:呼吸器系、消化器系、筋肉系、神経系、循環器系
② アーサナ:定義と分類、アーサナとエクササイズの類似点と異なる点
③ アーサナにおける姿勢の生理学
④ プラーナーヤーマ:定義と分類、プラーナーヤーマと深呼吸の違い
⑤ クリヤー、ムドラー、バンダの簡潔な紹介
⑥ ③と④の解剖・生理学との関連と適切な研究事例の引用による解説

(3)伝統的ヨーガ

① チャランダースの『アシュターンガ・ヨーガ』を中心に次の文献参照:
『ヨーガ・スートラ』、『ギーター』、『ハタ・プラディーピカー』、『ゲーランダ・サンヒター』、『ヨーガ・ウパニシャド』、『シヴァ・スワローダヤ』、『ヴァシスタ・サンヒター』 etc.
② ヨーガの紹介と定義:パタンジャリ、ギーター、ゲーランダ、チャランダース他参照.
③ 身体の活性ポイント:『ヴァシスタ・サンヒター』参照
④ パンチーカラナ・プラクリヤ(技法の複合):『シヴァ・スワロダーヤ』、『サンヤマ・ヨーガ』参照
⑤ ニヤマ、アーサナ、ヴァーユ、ナディー、プラーナーヤーマ、8種類のクンバカ、クンダリーニの覚醒
⑥ ナーダ、ムドラー、バンダ、チャクラ、プラティヤーハラ、ダーラナ、サマーディ、シャト・カルマ
⑦ マハーバンダ、ムドラーとバンダの効果、シッディ

(4)ヨーガと価値教育:価値の意味、分類、重要性

① 価値教育の意味と目的、
② 価値教育の内容:精神的価値、個人的価値、社会的価値、国民的価値、民主主義、識字率、世俗主義、人口抑制、環境問題
③ 価値の構築に向けてのヨーガの貢献、ヨーガと人的資源開発
④ 価値教育の方法論

(5)ヨーガと心の健康

① 健康、心の健康、衛生、精神衛生:ヨーガと医学的な展望
② ヨーガと現代心理学:実存的問題への統合的なアプローチ
③ 正常性のコンセプト:心理学的とヨーガ的なアプローチ
④ 感情障害:原因、影響、修正、『パータンジャリ・ヨーガ・スートラ』による対応
⑤ 葛藤、欲求不満:ヨーガ的な解決
⑥ 個人と対人関係:ヨーガによる適応
⑦ ヤマ、ニヤマ、アーサナ、プラーナーヤーマ:身体的・心理的健康への貢献
⑧ 祈り:ヨーガの実習における重要性



4)上級4週間コース(ATTC)

期間:4週間(3月15日ー4月15日)
受講資格:ヨーガ教師歴2年以上
定員:20名(インド人+外国人)
申込締切:3月6日
受講料(宿泊・食事込):外国人1500ドル

付属カレッジでは、年1回4週間の日程で「上級コース」が開講されます(例年3月15日ー4月15日)。

受講資格は「ヨーガ教師歴2年以上」です。

このコースは2006年に開始され、今年で4回目です。近代ヨーガのスタンダードである『カイヴァリヤダーマ』の理論と実習を深めて学習するコースです。2007年に日本人の方が1名受講されています。

インドで伝統的ヨーガを勉強する意図があっても、1年間のディプロマ・コースに参加するのが難しい方に有益なコースです。6週間コース修了後、1年か2年後にこの上級4週間コースを受講すれば、ロナウラの理論と実習の全体像が良く把握できます。

期間は4週間ですが、講義は「ヨーガ」の背景にあるインド哲学に、さらに踏み込む内容になります。「ヨーガ」の視点からアカデミックなインド哲学の講義があるのが「カイヴァリヤダーマ」の付属カレッジの特徴です(実はインドでも希です)。
特に、ヨーガの理論的理解に必要な「サーンキャ・ヨーガ」の体系が強調されるのが特徴です。

近年インドでは「ヴェーダーンタ」と「ヨーガ」の混同が多く、ヨーガ教師教育では「サーンキャ」の履修を必修とすることが叫ばれています。

実習面では「プラーナーヤーマ」と「瞑想」がフォーカスされます。また、「ハタ・ヨーガ」の「クリヤー(浄化法)」では、「ヴァストラ・ダウティ」や「シャンカ・プラクシャラーナ」までカバーします。

人体の自律的な生理的メカニズムに、直接・間接的に作用することで、心身の統合レベルの向上を図る「ハタ・ヨーガ」の技法の本質について、体験的に洞察を深めるプログラムになっています。

ヨーガ歴の長い方が「ステップ・アップ」を図るには、適切なプログラムです。ロナウラ系の「伝統的ヨーガ」の枠組みを把握して、ヨーガへの自信を深めるには、バランスの取れた、良いプログラムです。

上級4週間コース(ATTC)を受講する前に、6週間コース(CCY)を受講することは必修ではありませんが、そうすることがベストです。あらかじめ6週間コースの経験がないと、上級4週間コースの内容をフォローすることはむつかしいと思われます。


理論

(1)ヨーガの心理学的な基礎
(2)ヨーガの伝統文献的な基礎
(3)ヨーガの解剖・生理学

実習

(1)アーサナ:クヴァラヤーナンダのシステム
(2)8つの伝統的プラーナーヤーマ
(3)バンダとムドラー
(4)クリアー
(5)マントラ

瞑想法


5)ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)

修業期間:1学年(7月16日開講、翌年4月20日まで)
入学資格:大卒(理系・文系学部を問わず、卒業成績45%以上)
年齢制限:35歳まで(外国人は年齢制限なし)
申込締切:5月末
授業料(宿泊・食事込):留学生4250ドル

1学年間の「ディプロマ・コース(Diploma of Yoga Education)は、付属カレッジの中心プログラムです。

インド中央政府の人的資源開発省の「NCTE(教員教育全国審議会)」から認定を受けており、「ディプロマ(D.Y.Ed)」保持者は学校教育・大学レベルでの教職への就職が可能になります。

また、将来ヨーガの研究者・専門家への道に進む場合にも、確実な基礎作りになるコースで、1950年の開校以来、教育・研究分野に多くの有意な人材を送り出して来ました。

実質的に、インドの良心的・常識的な「ヨーガ」を支えて来たのは、『カイヴァリヤダーマ』のディプロマ卒業生です。

現在進行中の、インド中央政府厚生省AYUSH局による「ヨーガ」のスタンダード化(標準化)でも、1年間の「ディプロマ」がヨーガ教師の基準資格とされています。

1950年の開校以来、現在までの日本人の卒業生は10名です。今年度2名の日本人留学生が在籍中です。

カイヴァリヤダーマ』の「ディプロマ(D.Y.Ed)・コース」のカリキュラムを理解しておきますと、ヨーガにどのようにアプローチし、どのような方向に知識を深めて行けば良いかの、明確なガイドラインを得られます。

「ディプロマ(D.Y.Ed)・コース」のカリキュラムの詳細については、近日中に改めて報告したいと思います。


6)ヨーガ・セラピー・ディプロマ・コース(D.Y.T)

修業期間:2学年(8月15日開講、翌々年7月31日まで)
定員:20名(インド人+外国人)
入学資格:医学部・生命科学系学部・心理学部卒に加えてヨーガ教育・サーティフィケート・コース。
   「カイヴァリヤダーマ」のディプロマ(D.Y.Ed.)修了。
年齢制限:45歳まで
授業料(宿泊・食事込):留学生8800ドル(2年間)

現在進行中の、インド中央政府厚生省AYUSH局による「ヨーガ」のスタンダード化(標準化)に準拠した新しいコースで、医療の現場で、ヨーガを医療として応用する専門家を養成するコースです。

受講資格はすでに医師資格のある医学部(5年半教育)の卒業生が優先されます。インドの場合、「医学部」や「医師」とは、西洋医学だけでなく、インド医学のアーユルヴェーダや、インドでは「医学」として認知されているホメオパティーや自然療法の医学部卒業生も含みます。

この「ヨーガ・セラピー・ディプロマ・コース(D.Y.T)」の詳細についても、また改めて紹介したいと思います。



7)プラーナーヤーマ・コース

初級レベル・コース
日時:11月1日(日)-14日(土)
レベル:アーサナ実習者でプラーナーヤーマ初心者対象
定員:30名

中級レベル・コース
日時:11月15日(日)-29日(土)
レベル:O.P.ティワリ氏指導によるプラーナーヤーマ初級レベル修了
定員:30名

上級レベル・コース
日時:12月6日(日)-20日(土)
レベル:O.P.ティワリ氏指導によるプラーナーヤーマの指導を受け、クンバカ(1:2:2以上)を実習している者
定員:15名

昨年に続き、今年も季節の良い11月から12月にかけて、『カイヴァリヤダーマ』の長老「O.P.ティワリ」氏の指導による「プラーナーヤーマ」のコースが実施されます。今年は11月1日から12月20日の期間に、それぞれ2週間の初級・中級・上級コースが開講されます。

この「プラーナーヤーマ・コース」に参加するには、『カイヴァリヤダーマ』の理論と実習について理解している必要があります。
興味のある方は、どうぞお問い合わせ下さい。



8)第6回国際会議(2009年12月)

第6回国際会議(6th International Conference)
日時:2009年12月27日(日)・30日(水) 
今年の年末、『カイヴァリヤダーマ』主催の

第6回国際会議(6th International Conference)が開催されます。

この第6回国際会議参加を兼ねた「インド研修ツアー」を企画します。前回2006年12月の第5回国際会議のときは、4日間の北インドのリシケーシュ探訪と、ロナウラでの国際会議参加を組み合わせた「インド研修ツアー」を実施しました。

詳細については、今後お知らせして行きます。 興味のある方はお問い合わせ下さい。

 

 

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2008年11月25日火曜日

金融マンのインド・ヨーガ研修記

-目次-

【はじめに】
【関連情報】
【ヨーガ・インスティテュート(The Yoga Institute)について】
【インド探訪・インド留学へのガイダンス】

1)The Yoga Instituteについて
2)7-Day's Campについて
3)The Yoga Instituteで特に印象に残ったこと、有益だったこと
4)今後 The Yoga Institute に訪問したい方へのアドバイス
5)プネーについて
6)『カイヴァリヤダーマ研究所』
7)『The Yoga Institute』と『カイヴァリヤダーマ研究所』
8)最後に

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【はじめに】

10月10日(金)から19日(日)の10日間、休暇でインドを訪問され、ムンバイの『ヨーガ・インスティテュート(The Yoga Institute)』で
1週間のヨーガ合宿に参加された「K.S.」さんのフィードバックです。

「K.S.」さんは日本の都市銀行の第一線で活躍されている金融マンです。ヨーガ歴5年、仕事を精力的にこなしながら「ヨーガ」への興味も深めて居られます。2006年8月と2007年8月の2回、夏休暇を
兼ねてタイのわたしたちの合宿セミナーに参加されました。

みなさんもご存じの通り、世界の金融界は「100年に1度あるかないかの激動の年」で、わたしたちの日常生活にも世界的な「パラダイム・シフト」の影響が出始めているときです。分野によっては「1週間過ぎると世界は別な場所になっていた」という
表現が大げさでないような展開です。

大局的に物事を見ることで、本当のところ何が進行中であり、それがこれから自分とどう関わって来るのかを見極めるには、「状況」から少し距離を取ることが有利です。

金融界の激動の最前線にあって、あえてこの時期にインドで1週間の「ヨーガ合宿」参加、時間を超越したインドの自己探求の方法論である「ヨーガ」に沈潜する、というのは、「K.S.」さんにとって象徴的であり、タイミングの良い選択だったのかも知れません。非常に賢明な「インド環境」と「ヨーガ」の活用法だった、と言えるでしょうか.....

【関連情報】

〈今回のプログラムの日程〉


今回の「K.S.」さんの「インド研修」の日程です。9泊10日間でしたが、 ポイントを絞り込んだ、充実した研修プログラムになったようです。

10月10日(金)
タイ航空利用、成田からバンコク経由でムンバイ着、ムンバイのホテル泊
10月11日(土)-17日(金)
ムンバイ・サンタクルズ地区の『ヨーガ・インスティテュート』で1週間の合宿参加
10月17日(金)
午後合宿終了、車でプネーへ、プネーのホテル泊
10月18日(土)
午前中プネー探訪、午後ロナウラの
『カイヴァリヤダーマ研究所』訪問、夜便でバンコクへ
10月19日(日)
早朝バンコク着、成田便に乗り継ぎ午後成田着


〈今回のプログラムのインドでの関連施設〉

『ヨーガ・インスティテュート』
http://www.yogainstitute.org/
The Yoga Institute
Shri Yogendra Marg, Prabhat Colony, Santacruz (E)
Mumbai (Bombay) 400055
1918年に「シュリ・ヨーゲーンドラ(1897-1990)」によって設立されたインドで(世界で)初めての「ヨーガ・センター」。

『カイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所』
http://www.kdham.com.org/
Kaivalyadhama Yoga Institute
Swami Kuvalayananda Marg, Lonavla,
Dist.Pune 403401
1924年に「スワーミー・クヴァラヤーナンダ(1887-1966)」に よって設立されたインドで(世界で)初めての「ヨーガ」の 学術的研究所。

『アイアンガー・ヨーガ・インスティテュート』
http://www.bksiyengar.com/
Ramamani Iyengar Memorial Yoga Institute
1107 B/1 Hare Krishna Mandir Road, Model Colony,
Shivaji Nagar, Pune 411016 
1975年に「B.K.S.アイアンガー(1918-)」氏によって設立。
アイアンガー家の自宅兼道場。

『ホテル・シュレーヤス』
http://hotelshreyas.com/main.htm
Hotel Shreyas
1242 B, Apte Road,  Deccan Gymkhana,
Pune 411004
プネーの中堅ホテル、1階にマハーラーシュトラ料理のレストランあり。わたしたち関係の日本からのゲストのプネーでの定番の宿。 

『サンデーシュ日本語サービス』
代表:チャンドラシェカール・ラトール(Chandreshekar Rathod)
プネーの日本語エージェント。インド人対象の日本語教育の他にインドを訪れる日本人ビジネスマンや留学生、一般旅行者の通訳やインド滞在中の各種サポート業務担当
(日本語・英語・ヒンディー語・マラーティ語可)。

『J.K.トラベル』
代表:S.P.S.アーナンダ(S.P.S.Ananda/Kuku)
J.K.Travel 
ロナウラのトラベル・エージェント。 「カイヴァリヤダーマ」への留学生・外国人訪問者の空港出迎え、車の手配、国内旅行手配などの旅行関連業務を担当。

〈今回のプログラムの関連ブログ〉

「インドにヨーガ留学中の夫婦のブログ」
http://ajayoga.seesaa.net/
今年度(2008-9)ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』の付属カレッジの1年間の「ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)」に留学中の日本人カップルM夫妻のブログ。ロナウラ留学現地レポート掲載中。M夫妻は昨年2007年8月、新婚旅行の一環としてお2人でわたしたちのタイの『ワンサニット・アシュラム』での合宿セミナーに参加されましたが、そのとき「K.S.」さんも同じ合宿セミナーに
参加されていました。

【インド探訪・インド留学へのガイダンス】

「ヨーガ」をテーマとしたインド探訪やインドでの研修プログラム、 また、「ヨーガ」の勉強のためのインドへの短期・長期留学に興味のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。 インドでの可能な滞在期間や、興味と諸条件に応じた適切な ガイダンスを提供することが出来ると思います。

また、長期的な展望で、ライフワーク的に「ヨーガ」と付き合って行くことを志向される方は、一度、わたしたちのタイでの合宿セミナー に参加されることをお勧めしています。

今回のレポートの「K.S.」さん、またロナウラ留学中のM夫妻を始め、わたしたちの合宿セミナーに参加されたことで、その後の「ヨーガ」との
取り組み方の方向性についての示唆を受けられた方は多いようです。

今年度のタイでの合宿セミナーの予定は終了しましたが、来年度の日程が決まりましたら、このメールグループでお知らせいたします。

ヨーガ・インスティテュート(The Yoga Institute)について】

ムンバイ国際空港の近くのサンタクルズ地区にある『ヨーガ・インスティテュート(The Yoga Institute)』は、1918年に「シュリ・ヨーゲーンドラ(1897ー1990)」によって設立された世界で初めての「ヨーガ・センター」です。

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「シュリ・ヨーゲーンドラ(Shri Yogendra)」はインドにおける「ヨーガ」の近代化の重要人物の1人です。ロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所』の設立者の「スワーミー・クヴァラヤーナンダ(1887-1966)と同じく、当時の著名なヨーギーであり123歳まで生きた「マドヴァダーサ・マハラジ(1798ー1921)」に20代の始めに出会い、
入門を許されたことで「ヨーガ」の道に入りました。

そして、「クヴァラヤーナンダ」と同じく「ヨーゲーンドラ」も「ハタ・ヨーガ」の技法を科学的・合理的に解釈し、一般社会への普及を図る活動に生涯を捧げました。

「クヴァラヤーナンダ」は「ヨーガ」を学術的な研究対象とし、教育機関や政府の政策レベルでの「ヨーガ」の導入を図る方向性で活動を進めましたが、「ヨーゲーンドラ」は「市井の人々のためのヨーガ」「ふつうの社会人・家庭人のためのヨーガ」という、「草の根」的な「ヨーガ」の普及の方向性を進めることに徹しました。

「ヨーゲーンドラ」の業績を知ることは、インドで1920年代から展開した「ヨーガ」の近代化運動を把握するために欠かせないポイントでしょう。「ヨーゲーンドラ」の著作の日本語訳があります。

「ヨーガ健康法(単行本)」
単行本: 283ページ
出版社: 春秋社 (1991/04)
ISBN-10: 4393713141
ISBN-13: 978-4393713143
発売日: 1991/04

現在『ヨーガ・インスティテュート』は、「ヨーゲーンドラ」のご子息の「ジャヤデーヴァ・ヨーゲーンドラ」博士とその奥様の
「ハンサーベン・ヨーゲーンドラ」女史によって運営されています。

『ヨーガ・インスティテュート』は、現在インド中央政府厚生省AYUSH局と国立ヨーガ研究所の主導で進んでいる「Indian Yoga Association(IYA)」(インドヨーガ協会)の設立でも主要な
役割を果たしている「研究所」です。

わたしたちのバンコクの『MCB財団タイ・ヨーガ研究所』も『ヨーガ・インスティテュート』と親交があります。わたしたちのメンバーがインドに研修に行くときは、ロナウラの『カイヴァリヤダーマ』でコースに参加すると同時に、ムンバイの『ヨーガ・インスティチュート』でもコースに
参加することが定番になっています。

また、今までに3回実施された『タイ・ヨーガ研究所』主催のタイ組対象の「インド研修ツアー」でも、必ず『ヨーガ・インスティチュート』を訪問しています。今年5月に実施された第3回目の「インド研修ツアー」では『ヨーガ・インスティチュート』での2泊3日の合宿セミナーも
研修プログラムに組み込まれました。

日本の方がインドに「ヨーガ」の研修に行かれる場合も、日程が許す限り『ヨーガ・インスティチュート』への訪問や滞在を推奨します。インドの「ヨーガ」についての包括的な視点を養成し、「ヨーガ」とライフワーク的に付き合って行くための、非常に有効な体験となることでしょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

『ヨーガ・インスティテュート』でのヨーガ合宿(1週間)とプネー・ロナウラ訪問記
K.S
.さん、東京在住の金融マン)

みなさん、こんにちは。
私は本場のヨーガを経験するためインドに行き、サンタクルズ(ムンバイ郊外)、プネー、ロナウラを訪問してきました。

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たった1週間ではありましたが、とても有意義な経験ができました。その報告をしたいと思います。

今回のメインはサンタクルズにある『The Yoga Institiute』の7-Day's Camp参加です。以前、相方先生がこの研究所をブログで紹介して
いたのが、興味をもったきっかけでした。

また、昨年のタイ・ワンサニットセミナーに参加した時の雑談で、「The Yoga Institiuteのディレクターであるハンサさんは円熟期に入っているので、ああいう人と一度会っておいた方が良い」ということを相方先生が
おっしゃったので更に興味が湧きました。

調べてみると、ヨーガ理論・実践の導入コースとして7日間Campを毎月開催していることがわかりました。仕事柄、毎年長期休暇は1週間しかとれないのですが、これなら参加できます。相方先生に相談すると、インド異世界体験の導入としてぴったり
だというアドバイスを受け、参加を決意しました。


)The Yoga Instituteについて

ここはシュリ・ヨーゲンドラ氏が90年前に創設した歴史のあるヨーガ施設で過去にインドの首相も何度か訪問しているようです。現在はヨーゲンドラ氏のご子息夫妻が運営しています。

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シュリ・ヨーゲンドラがどんな人かについては相方先生から解説があると思います。
練習するホールがいくつもあり、レギュラークラス・多様なワークショップ・ティーチャートレーニングが随時行われています。

ティーチャートレーニングコースは、1ヶ月コース、7ヶ月コースがあります。1ヶ月コースは子供~若者向けの先生養成、7ヶ月コースは全ての方(病気の方を含む)を指導できる先生を養成するコースになっています。

場所はサンタクルズという国際空港・国内空港の近くにあり、下町の雑踏の中にあるという感じです。Institute内は自然にあふれ、散歩道もあり、外とは全く別世界の感があります。街中にありながら、ヨーガに専念できる環境を作っている工夫を
感じます。浄化済飲料水が無料で自由に飲めるようになっています。

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◎ゲストルーム

男性用・女性用の宿泊棟があり、希望者は宿泊できます。部屋にはベッドが4台ありました。通常は1部屋を2人~3人で使うようです。私はアメリカ人青年と同室でした(インテリかつナイスガイな奴でした)。

空気ファンが天井についており、ファンをまわしていると暑さも耐えれるレベルになります。共同のシャワー・トイレルームがあり、あまりきれいでは
ありません。シャワーは温水とまではいいませんがぬるい水がでます。

キャンプの宿泊者は原則外出禁止です。外に出たいときは事務所に理由を言って許可をもらいますが、
30~40分程度しか許可してくれません。

◎食事

練習棟に併設された食堂があります。食事はいわゆるSattvicな食事でベジタリアン料理です。

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衛生学や食生活の指導をしているだけあって、栄養面・衛生面に気を配っており、一度もお腹を壊すことはありませんでした。

味付けはまあまあといったところでしょうか。特にスパイシーではありません。決してまずくはありませんし、うまいと思うことも何度かありました。

キャンプ参加者は朝、昼、晩の食事と4時頃のティータイムの4回食堂タイムがあります。ティータイムはハーブティとスナック(というかライス)
を頂きます。

食堂内は会話禁止です。食事でフルーツは出ないので、ルームメイトはよくマーケットに買出しに出かけてました。


2)7-Day's Campについて

(スタート)

8時30分~9時15分が受付。事務所で申込み書記入・支払いをします。クラスが始まる前までに質問シート(このCampに参加した理由、現在の悩み、持病等)に記入します。


これは全てしっかりした答えを書かないと受け取ってくれません。英語で書かねばならないので苦労しましたが、ボランティアの方のHelpもあってなんとか書き上げました。

最初のクラスは9時45分頃にスタート、午前中はゲーム中心です。その間に一人ずつ呼ばれて、質問シートをもとにコンサルテーションが
あります。クラスの最後にこのCampの目的、注意事項等の説明があります。午後から本格的なクラス開始となります。

(参加者)

男性5名、女性11名の計16名が参加。大学生~80歳のおばあちゃんまで年齢層幅広かったです。


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ムンバイに住むインド人がほとんどで、外国人は私を含めて4人(インド在住1名、インド長期旅行者2名、東洋人は私のみ)。
インドの方々に参加した理由を聞いてみました。

・日頃からここに通っているので、Campに関心があった
(20代半ばの社会人男性)。
・鼻炎なのでヨーガで直したい(20代前半の社会人男性)。
・ヨーガの先生になりたくて参加した(30代半ばの主婦)
(7ヶ月ティーチャーコースを受けたい人は最初にこのCampに
参加する必要があります)。
・情緒不安定なのでヨーガで安定させたい(20代後半の社会人女性)
・親がしつこく勧めるから(女子大生)。


(スケジュール)

1日目 朝9:15(実際には9:45頃からでしたが・・・)~19:00
2日目~6日目 朝7:00~19:00まで
7日目 朝7:00~14:00終了

スケジュールは様々なクラスでびっしり埋まっていて休む時間は
ほとんどありません。参考に3日目のスケジュール表をご紹介します。

7:00~ 7:35   Thought for the day-Swadhyaya
(あるテーマを基に瞑想15分、呼吸に意識を集中させて瞑想20分)
7:25~ 7:35   Parisamvad
(一般の参加者と一緒ににヨーゲンドラ夫妻のお話を聞く)
7:35~ 8:00   Brisk Walk
(朝の散歩)
8:00~ 8:30   Breakfast
(朝食)
8:30~ 9:00   Karma Yoga
(それぞれ持ち場を与えられて掃除)
9:00~10:00   Vide
(クリヤ・ヨーガ、ヨーガ的衛生学、ヨーガ的食生活等)
10:00~11:00 Asana
(アーサナ:昨日習ったことを実習)
11:00~11:25 Conceptual games
(ゲームでヤマ・ニヤマ等を考えさせる)
11:25~12:00 Parisamvad
(一般の参加者と一緒ににヨーゲンドラ夫妻のお話を聞く)
12:00~12:30 Lunch
(昼食)
12:30~12:45 Stroll
(食後の散歩)
12:45~13:30 Relaxation
(ガイダンスを基にシャバアーサナ)
13:30~14:00 Jalaneti
(ジャラネーティ・カパラランドラドウティ・カルナランドラドウティ・カパラバティ)
14:00~14:30 Candle gazing/Trataka
(キャンドル凝視・トラータカ)
14:30~15:00 Experimental Asanas
(ダルマ・ニャーナ・ヴァイラーギャ・アイシュワリヤについての話)
15:00~15:30 Reflections
(心を観察する方法の説明と実践)
15:30~16:00 Pranayama
(プラナヤマ)
16:00~16:30 Tea
(ティータイム)
16:30~17:15 Bhajans(
歌の時間:昔の映画ソング)
17:15~17:30 Break/Time off
(休憩)
17:30~19:00 Asana
(アーサナ:説明中心・軽く実習)
19:00~19:30 Dinner
(夕食)


(アーサナ)

1日2回アーサナクラスがあります。夕方にアーサナの細かい説明と練習、翌日の午前中に習ったアーサナの実践という組み方でした。

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呼吸と動きを同調させてポーズを取ります。例えば、このポーズは2秒吸いながら腕を上げて、伸ばしたまま4秒呼吸を止めて、2秒吐きながら腕を下ろす、というように厳密に決まっています。

全般的にやさしいポーズばかりでした。日本のヨガスタジオだと準備体操で片付けられそうな強度です。カルチャーセンターのヨガ教室でも最初から
もっと難しいアーサナをやっていると思います。

例えば、パスチモッターナアーサナとかアルダマッツェンドラアーサナ等はこのCampでは教えません。こういうポーズをやるのはもっと経験を積んで
からでないと無理だということでした。

(プラナヤマ)

1日1回プラナヤマのクラスがあります。プラナヤマの技法はヨーゲンドラ氏が考案した方法にそってやります。ヨーゲンドラ・プラナヤマⅠ・Ⅱといった名称がついています。
これも今回のCampで練習するのは非常にやさしい技法ばかりで、しかも2秒吸って2秒吐くというように短いカウントで練習します。

努力して呼吸するのは良くない、自然に呼吸できる時間しかやるべきではないという考え方から来ており、2~3秒程度の時間が自然に呼吸できる限度だということでした。習熟していったら5秒程度まで延ばして良いという
説明でした。


(ジャラネーティ)

ジャラネーティは手の平に温かい塩水を注ぎ、片鼻を指で閉じてから吸い上げ、吐き出します。ポットは使いません。2セットやった後、カパラバティをやり、カパラランドラドウティ・
カルナランドラドウティという顔・耳のマッサージをします。

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(キャンドルゲイジング&トーラータカ)

キャンドルゲイジングでは、できるだけまばたきをしないようにして ローソクを3~5分程度凝視します。そのあとトラータカ、指の動きを目で
追っていきます。

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(その他)

ヨーガの考え方に関する講義ではゲームをするクラスが多々ありました。ゲームをしながら、集中力・協調性・ポジティブ思考等の重要性を
理解させるよう工夫していました。


3)The Yoga Instituteで特に印象に残ったこと、有益だったこと

・ヨーガの捉え方

The Yoga Instituteでは、ヨーガはエクササイズではなく、ライフスタイルだということを繰り返し教えます。

Campのクラスでもヤマ・ニヤマの各項目や4 Bhavas(4つの考え方:ダルマ・ニャーナ・ヴァイラーギャ・アイシュワリヤ)、ポジティブ思考等についての話が非常に多く、mindとbodyの両面から
ヨーガを実践していくという方針が見て取れます。


・ヨーゲンドラ夫妻

The Yoga Instituteの総責任者であるジャヤデーヴァ・ヨーゲンドラ氏と奥様でThe Yoga Instituteのディレクターでもあるハンサさんは
ほぼ毎日3回程度、無料のTalk&Question Timeを設けています。

地元の方やクラス参加者が多数集まり、お話を聞いています。ディレクターのハンサさんには非常に感銘を受けました。気さくな人柄、優しい雰囲気、ヨーガに関する深い知識、分かり易く且つ深い内容の話等々、ヨーガを実践する女性の目指す完成した姿が
目の前に存在していると実感しました。

相方先生がおっしゃる意味がよくわかりました。

朝の散歩中にハンサさんから話かけてくれたので、個人的にも話をする
ことが出来ました。

余談ですが、ジャヤデーヴァ・ヨーゲンドラ氏の話をする姿を見て私は度肝を抜かれました。なんと、ジャランダーラ・バンダをしながら話をする
のです。何を言っているのか全く私には分かりませんでした(インドの方々は理解しているようでした)。

ひよっとして老衰で、頭があがらないのかとふと疑問を覚えましたが、
時に顔を上げていたのでよくわかりません。とにかくインパクト大です。


・インドの方々とのふれあい

7日間ずっと一緒にいるので、インドの参加者の方々と仲良くなれます。親切な方々ばかりでインドに対する印象が変わりました。

男性陣は向こうから色々と話しかけてくれます。女性陣もこちらから積極的に話しかければ、相手も日本のことに興味をもっているようで色んな質問をしてきます。クラスではゲームが多く、英語がわからなくて困ることがよくあったのですが、みんなが助けて
くれました。


・ボランティアの方々

ティチャートレーニングを受講中の方々(5名)がボランティアとしてCamp参加者のヘルパーについてくれます。特に私は英語の講義の理解に難ありだったため、休憩の合間や夕食後に再度説明してくれたり、クラス中に横についてゆっくり説明してくたりと相当助けてもらいました。ボランティアの助けがなかったら、理解の度合いは
全く違っていたと思います。


・宗教色・ヒンドゥー色のなさ

Yoga Instituteでは、ヨーガは宗教ではないというスタンスのため、宗教的な
儀式は一切ありません。マントラをチャンティングすることも皆無でした。

そのことを聞いてみると、マントラとヨーガは関係ないのでチャンティングする必要はないとのことでした。宗教色のなさは一般の日本人にとって非常になじみやすいと思います。 インドチックなものを求めるマニアな方には
受けないかもしれませんね。


4)今後 The Yoga Institute に訪問したい方へのアドバイス

・多少は英会話ができる方が良いです。講義がわからないのは仕方がありませんが、サポートしてくれるボランティアの説明が分からないとかなり苦しいと思います。講義中の英語があまりにもわからないのに苦笑するしか
ありませんでした。

・7day's Campで習うアーサナ・プラナヤマは基本的な技法ばかりです。技法を学ぶつもりでくると失望するかもしれません。インドの良質なヨーガ研究所がヨーガをどのように教えようとしているか、インドの方がどのように受け入れているか、ということを経験できる場と
捉えた方が良いでしょう。

・トイレットペーパー、バスタオル、洗面道具等は持参して下さい。

・ヨガマットは必要ありません。日本のござ(淡路島製らしい?)をひいてます。ただ小さい座布団があった方が良いかもしれません。ござがあるとはいえ
硬い床にほぼ一日座りっぱなしなので、Camp後半はお尻が痛くなってしまいました。インドの方々のお尻は鉄板かと疑いましたが、みんな痛かったと後で
分かりました。

・Campの申込みはメールでします。Camp中は宿泊棟に泊まるつもりの場合、その旨も記載しておいた方が良いでしょう。

・7Day's Campの料金は3500ルピーです(講義代・宿泊代・3食代込み)。日本円にして7500円ぐらいです。あまりの安さに1日分かと疑いましたが、7日分の料金です。大変お得だと思います。

・水は無料ですが、容器があった方が良いので、ペット1本ぐらいは現地で
買っておいた方がよいでしょう。

・現地で何か足りない物があったときは、歩いて1~2分でマーケットに
いけるのでそこで買うことができます。

・夜は蚊が結構いるので、その対策が必要です。虫さされの薬と虫除け対策が必要です。蚊取り線香は悪くないのですが、ルームメイトが独特の
においを嫌がるかもしれません。

・参加する季節はとても大事です。ベストシーズンは11月~2月初旬までとのことです。10月はかなり暑かったです。6~9月は雨季のため、
衛生状態が悪くなり、さすがにお腹を壊すこともあるようです。

・実はこの施設には最大の欠点があります。空港の近くだということです。夜中の2時頃や早朝4時頃に飛行機の爆音で確実に目が覚めます。結構疲れました。どう対策をとるべきか全く思い付きません。とにかくすごい爆音です。慣れるしかないと思います。


5)プネーについて

『The Yoga Institute』のCampを終えた後、プネーとロナウラに行ってきました。プネーでは、いくつかの寺院を見学、ロナウラはもちろん
『カイヴァリヤダーマ研究所』の見学です。

相方先生の友人のラトールさんにガイドを頼み、案内してもらいました。『カイヴァリヤダーマ研究所』では、日本人のM夫妻がディプロマ・コースを
受講中で、研究所内を案内してもらいました。

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(ホテル&食事)

プネーでのホテルは相方先生に取ってもらいました。『Hotel Shreyas』というところで、空調あり、温シャワーあり、
部屋も2部屋ありと快適でした。

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このクラスのホテルはプネーだと1泊6000円以上するところが
ほとんどのようですが、ここは1泊3000円程度と非常にお手頃です。

このホテルの1階のレストランではマハーラシュトラ州の名物料理を食べることができます。店は地元の方々で混んでおり、私は入るのに30分以上待ちました。カレー・ごはん・チャパティ等々食べ放題で、しかもむっちゃうまかった
です。2人分で600円ぐらいでした。大変満足です。


(プネーの町について)

一言でいうと都会です。プネーはバイクが非常に多く、空気はあまり良くないようです。気管の弱い人には少々つらいかもしれません。

プネーではヒンドゥー寺院やジャイナ教寺院を見て回りました。ジャイナ教寺院の清浄さが印象的でした。シヴァ寺院は小高い山の上にあり、ここからはプネーの町が一望できます。

「スワミ・ラームデーブ」の看板がプネーのいたるところにありました。日本人がこの人を見ると、かつてのカルト教団を思い出してしまう風貌
なのですが、インドの一般民衆にとってはヨーガの伝道師として強い影響力があるようです。



(アイアンガー・ヨーガ道場:Ramamani Iyengar Memorial Yoga Institute)

プネーの町に来た最大の目的は、『アイアンガー・ヨーガ道場』の見学です。私のヨーガのスタートは「アイアンガー・ヨーガ」でした。

相方先生のセミナーに参加してヨーガの全体像の話を聞いてからは、見方が変わり一旦足が遠のきましたが、最近は肉体鍛錬の一環と割り切って、「アイアンガー・ヨーガ」のクラスに参加してます。

ラトール氏に聞くと、『アイアンガー道場』は一日中見学できるということだったので、朝8:30に訪問しました。練習場でクラスをやっている声が聞こえます。しかし、受付には誰もいません。見学等の受付は9時以降ということがわかりました。

午後はロナウラに行くためあまり時間がないので、プネーの寺院見学をしてから再度来ることにしました。寺院見学を終え、昼の12時15分頃
再び訪問しましたが、なんと道場は12時~16時まで閉まってました。

ということで、私の『アイアンガー道場』見学は不発に終わりました。
なにしに来とんねん!

日本に帰国後、10月にここで練習して来た方に聞いたのですが、アイアンガー氏は9時頃から道場に来て、自己練習をしているそうです。もうすぐ90歳になるにもかかわらず、ありえねーアーサナを連発して
いたとのことでした。
うーん、見てみたかったなあ・・・。


6)『カイヴァリヤダーマ研究所』

(場所・環境)

『カイヴァリアダーマ研究所』にはプネーから車で2時間弱で着きました。

一言でいうと田舎です。空気も良くて気持ちよかったです。研究所の敷地内を高速道路がぶち抜いていることもインドらしく
違和感がありません。

サンタクルズの『The Yoga Institute』は町の雑踏の中にありましたが、ここは自然に囲まれ、静かです。高速道路の車の音もほとんど
気になりませんでした。ヨーガに専念できる環境だと思いました。


(見学した場所)

『カイヴァリヤダーマ』に着いてすぐ、スワミジにご挨拶に行きました。とても穏やかな方でした。日本に何度か行ったことがあるそうです。スワミジのいらっしゃる部屋のすぐそばにクヴァラヤナンダのお墓があり、
お参りしてきました。

研究所のお医者さんの診療室にお邪魔して、少しお話を聞きました。数年前ここのディプロマ・コースを卒業し、そのままここに残ったとの
ことです。日本人のI君と同期生だそうです。

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「ナチュロパシー(自然療法)」の施設があり、内部を見学
(スチームサウナやフットバス、ヒップバス、スパインバス、シロダーラ等)。一度に全部を受けるのではなく、午前・午後で一つずつといった
受け方をするようです。

「アーユルベーダ・センター」は生徒がカウンセリングを受けていたため、入り口のみ見学。パンチャカルマ7日間、14日間、21日間コースをやっているそうです。

「ヨーガ・セラピー」を受けている方々(ご年配の方ばかりでした)のアーサナ・クラスを見学。『The Yoga Institue』と雰囲気がそっくりでした。

図書館。ヨーガ・インド哲学の本が満載です。本は全て本棚ケースの中にあり、係員に言わないと本は見れません。本について何でも知っている係員がいて、こういう本が見たいというと
すぐ持ってくるそうです。

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本、DVD等の売店を訪問。英語での講義に慣れる必要性を感じて
いたためVCD・DVDを買いまくりました。値段もお手ごろでした。

普段、生徒がアーサナをしている部屋を見学。かなり広い部屋でした。男性と女性は別々の場所でアーサナ・プラナヤマをしているとのことです。

食堂でハーブティーを頂きました。なかなか美味でした。


7)『The Yoga Institute』と『カイヴァリヤダーマ研究所』

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『The Yoga Institute』のCampに参加し、あるいは一般のクラスを
見学していて感じていたことは、ヨーゲンドラとクヴァラヤーナンダは
マトヴァダーサという同じ師匠から習っているにもかかわらず、なぜこんなに技法が違ってくるのだろうということでした。

技法が同根であることは十分感じることができるのですが、実践の仕方が全く違うのです。

これは、カイヴァリヤダーマ研究所を見学することにより、自分なりに理解するものがありました。どこに視線を置くかの違いではなかろうかということです。

『The Yoga Institute』はサンタクルズの街中にあり、参加者も地元の方々ばかりです。そういう方々の健康のために、また病気の方々の
療養のために組み立て直した技法だと思います。

アーサナは呼吸と同調した動きであり、難しいポーズはあまりありません。プラナヤマも短い呼吸しかさせません
(もちろん熟練者は少しだけ呼吸は長くなります)。

インドの一般的な方々の健康や病気のためという視点にたつと、それで十分だということであり、ライフスタイルとしてのヨーガを
教えるのもうなずけます。

一方、カイヴァリヤダーマは街とは隔絶した環境にあり、研究機関として存在してます。もちろん、ヨーガ・セラピーの施設があり、療養のために来る方々もいらっしゃいますが、専門的にヨーガを研究する場・ヨーガの教師を育てる場、という視点の方が強いと思います。当然、技法の難易度も高まりますし、教える内容も専門的かつ
深いものになることでしょう。

日本人にとってどちらが良いかは各人の好みによるのでなんともいえませんが、ヨーガを深めることを求めるなら『カイヴァリヤダーマ』、インドの方々とのふれあいを求めるなら『The Yoga Institute』
といったところでしょうか。


8)最後に

相方先生には準備段階から様々なケアをして頂き本当に
ありがとうございました。おかげで貴重な体験をすることが出来ました。

もし、『The Yoga Institute』に行きたい方がいらっしゃったらお知らせ下さい。私もできるだけケアをしたいと思います。

 

 

2008年3月22日土曜日

MDNIYでのYOGA WEEK 2008

インドの首都のニューデリーに、インド中央政府保健省(Ministry of Health & Family Welfare)のAYUSH局直轄の『モラルジ・デサイ・国立ヨーガ研究所(Morarji Desai National Institute of Yoga)』があります。

この『モラルジ・デサイ・国立ヨーガ研究所』では、昨年から2・3月の時期に「YOGA WEEK (ヨーガ週間)」というプログラムの実施が始まりました。今年は2月25日(月)から29日(金)までの5日間でした。

Morarji Desai National Institute of Yoga (MDNIY)
(Department of AYUSH, Ministry of Health & Family Welfare, Govt. of India)
68, Ashok Road, Near Gole Dak Khana, New Delhi - 110 001
http://www.yogamdniy.com/

今年はこの「YOGA WEEK (ヨーガ週間)」の最後の2日間、2月28日・29日に、
「ヨーガの教育課程とプログラムの標準化
(Standardization of Yogic Curriculum and Programmes)」
をテーマにした全国会議(National Seminar)が持たれ、わたしたちもそれに参加しました。
 
歴史的な会議....

これは、非常に重要で、歴史的な会議でした。「ヨーガ」についても、インドが「本気」になった、という局面です。インドも「激動の時代」ですが、「ヨーガ」の分野も急展開しており、目が離せない局面です。

近年の、主にアメリカにおける「ヨーガ」の無責任な商業化傾向に歯止めをかけるために、インド中央政府の保健省主導で「ヨーガ」のスタンダード化と公的な認定制度が進められることになりました。

そのため、今回インドの主要な保守派の「ヨーガ」のインスティチュートの代表が一同に会して、初めて「国立研究所」で団結、具体的には、6月に「Indian Yoga Association (IYA)」、「インド・ヨーガ協会」を結成、「ヨーガ研究所」の審査と認定、及び「ヨーガ」の分野における自主規制機関として機能する。

また、社会的に「職業」として「ヨーガ」の認知を図るために「ヨーガ教師」の教育課程に統一カリキュラムを策定、将来的には「ヨーガ教師」の免許を登録制にすることを視野に入れる。

統一教育課程の内容は、ロナウラで1920年代から始まった「ヨーガ」の近代化の方向性を踏襲・発展させたもので、総合的て独立した「知識体系としてのヨーガ」の構築を志向したものです。

(今までもロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」付属カレッジの「ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)」修了が実質的に「職業資格」として「ヨーガ教師」の基準でした。)

また、医療分野で「ヨーガセラピー/ヨーガ療法」の臨床を行なう基準は、インドの「医師免許」と同レベルの水準である必要があり、今後開設される5年半の医科大学レベルの「ヨーガ療法医課程(B.Y.Th)」の修了が基礎資格になります。

背景の事情....

今回の動きの直接の背景には、アメリカの「ヴィクラム・チョードリー」の「ホット・ヨガ」と、インドの「スワーミー・ラームデーヴ」の数千人を集める巨大「ヨーガ」集会があります。

「ヴィクラム・チョードリー」はアメリカで「ヨーガ」の「パテント(専売特許)」を申請していたのですが、それが認可されたことに、ついに本家のインド側が「切れ」ました。

つまり、インド人が「ヨーガ」をする場合、パテント料をアメリカの「ヴィクラム・チョードリー」の会社に支払う???という、トンデモないことが起きつつあるのです。
  
すでに先行事例があって、「ターメリック(うこん)」の薬効がアメリカで「パテント」を取られている、インドを代表する「バスマティ米」もアメリカで「パテント」を取られている。

このまま無抵抗では、アメリカのルールによるパテント・ビジネスに伝承文化や伝統的知識までが喰い荒らされ、「インド文化」の根幹が侵されるという危機感があります。

「自国の研究室で新しく発見された知識や、開発された技術に特許権を認めるのは当然だろうが、他国の伝統文化に専売特許を当て嵌め利益の独占を狙うとは何ごとか!!」、というのが正論です。「おれたちは絶対そんな特許料はアメリカに払わない!!」と、会議中も大いに気勢が上げられました。

このアメリカの「パテント・ビジネス」の動きに対して、インド政府は「TKDL(Traditional Knowledge Digital Library)」、伝統的知識のデジタル図書館、をウエブサイトに創設して予防しようとしています。

つまり、「ヨーガ」や「アーユルヴェーダ」など、インドで発展・継承された文化資産でありながら、人類に普遍的な価値がある知識のデータを事典型式で収録するサイトを創成し、パテントによる独占を予防しようとするものです(この会議にこの政府プロジェクトの担当者も出席しました)。

さて、これは海外の動きですが、インド国内の背景としては、ハリドワールに拠点を置く「スワーミー・ラームデーヴ」の存在があります。

「スワーミー・ラームデーヴ」はここ数年で急速に「名前の売れた」人物で、テレビで毎日朝夕自分の「ヨーガ」番組を放映していますし、「病気直し」を売り物にした数千人単位の「ヨーガ・イベント」の興業を打って、毎月全国を巡業しています(高額の入場料を徴収します)。

「ラームデーブ」はインドで一気に「ヨーガ」を大衆化した人物ですが、彼自身出自がハッキリしない人物ですし、伝統的な「ヨーガ」文献に根拠のない指導内容や、「ヨーガでガンを治す」「エイズも治す」「病気は何でも治る」「白髪も黒くなる」といった大衆受けを狙った無責任な発言、偽アーユルヴェーダ薬製造販売、「ヨーガ・イベント」中に死人が出る、等々、多くの問題があります。
  
しかし、大衆から広範囲に支持を受けているし、政治家も彼の人気を利用しているため、一向に勢いは衰えません。最近海外にも進出して、あたかも彼が「ヨーガの権威」であるかのような振る舞いをしています(昨年日本にも行っています)。
 
「ラームデーヴ」は「ヨーガ興業」でかき集めた資金で設立したハリドワールの自分のセンターで、今後「10万人のヨーガ教師を養成する」「インドから病気を消滅させる」と豪語しています。
 
彼に対して、今まで真面目に、地道に「ヨーガ」に取り組んできた良識派・ 保守派勢力は、ほんとうにあたまにきています。彼は「共通の敵NO.1」なのです。

保健省も彼を医療政策全体の「秩序を乱すもの」と認識しています。インド政府としても、何らかの形で「ヨーガ」に「基準と規制」を設ける必要が来た段階、という局面です。

今後のインパクト....

インドで「ヨーガ」に対する公的な認知の方向性が明確になって行くことで、今後諸外国での「ヨーガ」のあり方や方向性にも健全な影響を与えて行くことが期待されます。

例えば、ヒンドゥー教の宗教家である「スワーミー」が外国で「ヨーガ」を教えるという問題や、外国の任意団体が任意のヨーガ教師養成コースを運営するという現象にも、見直しが必要になるでしょう。

日本にはすでに「インド政府公認」とか「認定」という「ヨーガ」の資格があるようですが、それは何かのまちがいです。インドの情報不足から来ている誤解と思われます。日本で行なわれる講習会やコースに出て、「インド政府公認」とか「認定」というのはあり得ないことです。
   
またアメリカ系の「ヨガ」の講習会やインストラクター養成コースの目的は、あくまでも「フィットネス・ビジネス」の範疇であり、それは「ヨーガ」の本質ではない、という認識が必要です。

今後、インド政府の主導で「ヨーガ」の資格のスタンダード化が進んで行く局面で、「ヨーガ」でインド留学することにも、新しい意味を持って来ることになるでしょう。

日本の問題は、「ヨーガ」の有資格者の不足です。お隣の韓国の場合、ここ10年間で「カイヴァリヤダーマ」の付属カレッジのディプロマ・コースの卒業生だけでも30名近くいます。今後、日本からもロナウラの「カイヴァリヤダーマ」に短期・長期留学される方が増えることが期待されます。

【参考情報】
      
インド中央政府保健省のAYUSH局

日本の厚生労働省に相当するのは「Ministry of Health & Family Welfare」です。
http://mohfw.nic.in/
日本語に直訳すると、「保健と家族福祉省」というようになりますが、ここではかんたんに「保健省」としておきます。

保健省の中にAYUSH局という部局があります。
Department of AYUSH
http://indianmedicine.nic.in/

この部局が厚生省に創設されたのは1995年3月です。当時は、「インド医学の体系とホメオパティー局Department of Indian Systems of Medicine and Homoeopathy (ISM&H)」 と呼ばれていました。2003年11月に名称が変更され、AYUSH局という名前になりました。
「AYUSH」と言うのは、
Ayurveda(アーユルヴェーダ)」
Yoga & Naturopathy(ヨーガ&自然療法)」
Unani(ユーナニー)」
Siddha(シッダ)」
Homeopathy(ホメオパティー)」
の頭文字から取られています。

AYUSH局の目的は、西洋近代医学以外の医療体系の普及による社会福祉・公衆衛生の向上を図ることです。そのための研究・教育の推進、教育課程のスタンダート化、医薬品の承認審査と品質管理、国民の意識向上への活動などがAYUSH局の所轄です。

これら医療体系は、通常他の国では「代替療法(Alternative Medicine)」や「補完療法(Complementary Medicine)」と呼ばれるものですが、インドでは国家が認知した正式な「医学」としてのステイタス(National Systems of Medicine in India)が与えられています。これらの「医学」を実践する基礎資格は、5年半の医学教育修了です。

このうち、「アーユルヴェーダ(Ayurveda)」「ユーナニー(Unani)」「シッダ(Siddha)」の3種はインドの伝統医学・伝承医学です。インドにリソースがあるものです。

「自然療法(Naturopathy)」は自然界との調和とバランスの回復を図ることで病気を治療する医療体系で、インドの伝統にもルーツがありますが、近代的な「自然療法」はドイツで始まった運動です。18世紀当時「ハイドロ・セラピー(水療法)」と呼ばれていたものがそのルーツにあり、「ヴィンセント・プリースニッツ(Vincent Priessnitz/1799-1851)」という人物が創始者です。

その後、治療体系としての「自然療法(ナチュロパティー)」という分野が確立し、その名称が広く用いられるようになったのは「ベネディクト・ラスト(Benedict Lust/1872ー1945)」という医師の活躍によります。

インドで「自然療法」を推進したのは近代インド建国の父である「マハートマ・ガンジー(Mahatma Gandhi/1869-1948)です。従って、インドの「自然療法」は「マハトマ・ガンディー」の「ガンディー思想(Gandhian Philosophy)」と切り離せないものです。

「ヨーガ」は本来医療の体系ではありませんが、医療への応用も期待される分野なので、インドでは「自然療法(naturopathy)」との組み合わせで推進されています。

「ホメオパティー(Homeopathy)」は約200年前にドイツの医師「サミュエル・ハネーマン(1755ー1843)」が体系付けた治療体系で、「似たようなものは似たようなものを治す(同症療法)」という原理に従うものです。
  
「ホメオパティー」はインドでは1947年の独立前から盛んに実践され、イギリスからの独立後も、インド政府が「ホメオパティー」を認知して研究・教育を推奨してきた結果、世界でもっとも「ホメオパティー」が普及している国になっています。

リサーチ・カウンシルと国立研究所

「統合医療」への流れは世界的なトレンドです。インドでも伝統的知識の復興と近代社会への統合、というのが大きな時代の流れであり、課題です。AYUSH局の中には、現在4つのリサーチ・カウンシル(Research Council)と6つの国立研究所(National Institute)が設立されています。
  
「Central Council for Research in .....」というのは、日本語に訳すと「研究中央審議会」「研究中央委員会」になるでしょう(日本の厚生労働省にある「医道審議会」「薬事・食品衛生審議会」などに相当する位置づけと思われます。)

・アーユルヴェーダ&シッダ・研究中央審議会
 Central Council for Research in Ayurveda & Siddha (CCRAS)
 www.ccras.nic.in
・ユーナニー医学・研究中央審議会
 Central Council for Research in Unani Medicine (CCRUM)
 www.ccrum.nic.in
・ホメオパティー・研究中央審議会
 Central Council for Research in Homoeopathy (CCRH)
 www.ccrhindia.org
・ヨーガ&自然療法・研究中央審議会
 Central Council for Research in Yoga & Naturopathy (CCRYN)
 www.ccryn.org

そして、6つの国立研究所(National Institute)があります(日本の厚生労働省にある「国立がんセンター」  「国立循環器病センター」「国立精神・神経センター」 などに相当する位置づけと思われます。)

・国立アーユルヴェーダ研究所(ラジャスターン州ジャイプール)
 National Institute of Ayurveda (NIA),Jaipur 
 www.nia.nic.in
・国立シッダ研究所(タミールナードゥー州チェンナイ)
 NATIONAL INSTITUTE OF SIDDHA (NIS), CHENNAI
 www.nischennai.org
・国立ユーナニー医学研究所(カルナータカ州バンガロール)
 National Institute Of Unani Medicine (NIUM)
 www.nium.in
・国立ホメオパティー研究所(西ベンガル州コルカタ)
 National Institute of Homoeopathy (NIH)
 www.nih.nic.in 
・国立自然療法研究所(マハーラーシュトラ州プネー)
 National Institute of Naturopathy (NIN)
 www.punenin.org
・モラルジ・デサイ・国立ヨーガ研究所(ニューデリー)
 Morajee Deseai National Institute of Yoga (MDNIY)
 www.yogamdniy.com

インド中央政府の保健省AYUSH局で、直接「ヨーガ」に関係しているのは、
・「ヨーガ&自然療法・研究中央審議会(CCRYN)」
・「モラルジ・デサイ・国立ヨーガ研究所 (MDNIY)」
の2つです。