ラベル [カイヴァリヤダーマDYEd] の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル [カイヴァリヤダーマDYEd] の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2011年8月28日日曜日

カイヴァリヤダーマ研究所2011:ディプロマ・コース1ヶ月経過レポート

期間:2011年7月-2012年4月(1学年) 
東京在住のA.K.さん(女性)のフィードバック


カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジの今年度(2011-12)のヨーガ教育・ディプロマ・コース(DYEd)に留学中のA.K.さん(女性)の 1ヶ月経過レポートです。

DSC00679

今年度も、DYEdコースは7月16日にスタートしています。インドは6月から雨季入りしています。7月・8月のロナウラは激しい雨季の最中で、インド有数の雨量があり、雨地獄・水地獄の様相を呈します。

10月に雨季が終わり、乾季に入れば、来年5月までロナウラはインド有数の過ごしやすい、リゾートな町になります。

カイヴァリヤダーマ研究所の6週間コース(CCY)はベーシックで体系的なヨーガの理論と実習を紹介するコースですが、ディプロマ・コース(DYEd)は、将来ヨーガの専門家・研究者となるための基礎を提供するコースです。

ヨーガの古典文献の内容を丁寧に講義し、古典文献にもとづいた伝統的な技法を体系的に指導するのがディプロマ・コース(DYEd)の特徴です。


1ヶ月フィードバックの項目
【プロフィール】
①日本の住所
②インド留学までの学歴・経歴・資格
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
【ヨーガとの関わり】
①ヨーガを始めたきっかけ
②今までのヨーガ勉強歴
③インド留学の動機と目的
④今後の展望
【フィードバック】
1)場所と環境
①雨季のロナウラ環境
②学生の宿舎について
③キッチンの食事
④通信事情(電話・インターネット)
⑤スタッフの対応
⑥キャンパス・ライフ全般
⑦ロナウラの町について
2)カレッジについて
①今年度の授業料
②クラスの仲間(インド人・外国人)
・外国人留学生について
・インド人学生について
③講師陣
④実習クラスの進行状況
⑤講義の進行状況
3)ロナウラで1ヶ月経過した感想


カイヴァリヤダーマ研究所について
Kaivalyadhama Yoga Institute
http://www.kdham.com/
Lonavla-410403, Dist.Pune, Maharashtra, India.

「カイヴァリヤダーマ研究所」は、ヨーガの近代的研究のパイオニアである「スワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883-1966)によって、1924年にインド・マハーラーシュトラ州のロナウラに設立された、インドで(世界で)初めてのヨーガの学術的研究所です。

「カイヴァリヤダーマ」の研究室で、伝統的なハタ・ヨーガの技法の生理学的・心理学的な効果が科学的に研究されたことで、ヨーガが一般社会の教育・医療の分野で応用される方向性が確立されました。

現在、キャンパス内では、科学的研究ラボ、哲学・文献学研究室、付属カレッジ、ヘルス・ケア・センター(ヨーガと自然療法)、アーユルヴェーダ・センターなどが運営されています。


○付属カレッジ
(Gordhandas Seksaria Colledge of Yoga & Cultural Synthesis)

付属カレッジは、インドで初めてのヨーガを大学教育の枠組みで扱う専門カレッジとして1950年に開校、すでに60年の歴史があります。現在までにインドの教育分野に多くの有意な人材を輩出しています。


○ヨーガ教育・ディプロマ・コース(DYEd)

修業期間:1学年(7月16日開講、翌年4月20日まで)
入学資格:大卒(理系・文系学部を問わず、卒業成績45%以上)
年齢制限:35歳まで
申込締切:5月末
授業料(宿泊・食事込):留学生4300ドル(2人部屋共有:個室も可)
(インド政府厚生省AYUSH局の奨学金給付対象/ICCRのAYUSH枠)

1学年間の「ディプロマ・コース(Diploma of Yoga Education)は、付属カレッジの中心プログラムです。 インド中央政府の人的資源開発省の「NCTE(教員教育全国審議会)」から認定を受けており、「ディプロマ(DYEd)」保持者は学校・大学レベルへ教職で就職が可能になります。

また、将来ヨーガの研究者・専門家となる道に進む場合にも、確実な基礎作りを提供するコースで、1950年の開校以来、教育・研究分野に多くの有意な人材を送り出して来ました。

実質的に、インドの良心的・常識的なヨーガを支えて来たのは、「カイヴァリヤダーマ」のディプロマ卒業生です。現在進行中の、インド政府厚生省AYUSH局によるヨーガのスタンダード化(標準化)でも、1年間の「ディプロマ」が職業としてのヨーガ教師の基準資格とされています。

1950年の開校以来、日本人の修了生は18名です。また、ディプロマ・コースにヨーガ留学しない場合でも、ディプロマ・コースのカリキュラムの内容をよく理解しておくと、わたしたち日本人がヨーガにアプローチして行く場合の明確なガイドラインが得られます。

「カイヴァリヤダーマ研究所」では、年2回、1月2月と、5月6月に6週間のサティフィケート・コース(CCY)も開講されています。ディプロマ・コースに留学を計画する場合でも、まず6週間コースから始めるのが、リスクが少なくメリットの多い留学計画になります。

次のサイトもご参照下さい。

「伝統的ヨーガの理論とリソース」
> カイヴァリヤダーマ研究所 > 付属カレッジのコース
https://sites.google.com/site/hhaikata/kdhama/courses

> ヨーガ留学の傾向と対策
https://sites.google.com/site/hhaikata/guidance


R0011507
 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ
2011-12年度ディプロマ・コース(DYEd)1ヶ月経過レポート:
東京在住のA.K.さん(女性)


【プロフィール】

①日本の住所

東京都新宿区

②インド留学までの学歴・経歴・資格

大学卒業(国語学国文学専攻)
→ イギリスに大学院(修士)留学(演劇制作専攻)
→ 帰国後フリーの演劇制作スタッフ&バイトで生活
→ 英語の翻訳/通訳に従事(主に演劇、エンタメ業界に出没)
→ 現在に至る


③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

日本の舞台芸術:現代物、伝統芸能に関わらず(仕事柄…)。
世界の舞台芸術:ジャンルを問わず(やはり仕事柄…)。

日本を軸にした歴史、宗教、民俗にずっと興味があるものの、あっちをかじり、こっちをかじりで頭の中がまったく整理されていません。

整理するほどのものもないかもしれません…。多趣味の無趣味で、何かひとつ「これ」というものもありません…。


【ヨーガとの関わり】

①ヨーガを始めたきっかけ

ありがちですが、30歳前後に心身の不調を感じて都内の一般的な(?)スタジオに通い始めたのがきっかけと言えばきっかけです。


②今までのヨーガ勉強歴

相方先生のセミナーは、
2009年穂高編一般セミナー 、
2010年ロナウラ編、
2010年ワンサニット編
に参加した他、東京での講義などにも出席しました。

上記以外のヨーガの勉強歴というのは特にありません。ぱらぱらと関連する本に目を通す程度で、独学と書ける程のこともしていません…。


③インド留学の動機と目的

好奇心の赴くまま、気づいたら留学することになっていた、というのが正直なところです。

強いて言えば…いわゆる「アシュラム」ではなく「カレッジ」という教育機関でヨーガがどんな風に教えられているのかを実際にこの目で見てみたいと思いました。

また、ディプロマ・コースはヨーガを教える人材を養成するコースでもあるので、世界中に様々なヨーガ講師、インストラクター、教師、etc.がいる中で、インドではどんなヨーガの教え手が理想とされているのかを知りたいという気持ちもありました。

あとは単純に、仕事や家事に追われることなく勉強をしたいという個人的な欲も。

もちろん、ヨーガそのものの知識をゆっくりと時間をかけて深めたいという思いもありますし、9ヶ月間(ほぼ)毎日実習を続けたら自分がどう変わるのか、という自分の身体を使って人体実験! 的な関心もあります。


④今後の展望

うーん、わかりません。私がまとまりのないまま興味を持っている様々な分野を一つにつなぐ糸にヨーガがなってくれたらいいなあ、という勝手な希望はありますが…。

今はコースが終わる頃までに何かが見えてくるといいなあ、などと呑気に思っています。

私の座右の銘は「人生行き当たりばったり」です。



【フィードバック】

1)場所と環境

①雨季のロナウラ環境

過酷ですが、どう過酷かを説明するのが難しいです。

渡印前からこれまでのディプロマ卒業生の皆さんにいろいろな情報と助言をいただいて心の準備(&持ち物の準備)をしていたのですが、やっぱり想像していたのとは違いました。

まず、太陽がまったく拝めない日が続くわけですが、実際、このひと月で、日にわずか5分でも陽が射したのはせいぜい3日か4日じゃないかと思います。

でも、似たような状況は曇天が売り(?)のイギリス滞在時にすでに経験済みだし、私自身はさほど苦じゃありません。

気温もあまり上がらず涼しいので、蒸し暑いということもなく、日本の夏のように湿気と暑さで息苦しくなるようなこともありません。そのせいで湿度を感じづらいのですが(肌は基本的にさらさらです)、実際はもの凄く湿度が高いのだと思います。

なぜなら…あらゆる布製品、紙製品があっという間にたっぷりの水気を含み、そのまま何も行動を起こさなければ(ドライヤーをあてる、アイロンをかけるなど)永遠に乾くことがありません。

また、その湿気と気温がある種のカビには大変好都合のようで、あらゆるもの(本当にすべての持ち物)にカビが生えます。油断をしていると思わぬ所に思わぬ(大)量のカビが繁殖していてぎょっとさせられます(笑)。

それでも。敷地の借景になっている背の低い山並みは緑に覆われ、その周囲に霧が立ちこめる様子はちょっと日本の里山の風景にも通じるものがあって、ふと気持ちが和んだりします。

いずれにせよ、財布は持たずとも傘は持つ日々が、まだ当分続きそうです。

一日の中で
小雨、本降り、こぬか雨、天気雨、土砂降り、霧雨、豪雨など、いろんな雨模様が体験できる日々です(苦笑)。


②学生の宿舎について

留学生専用(?)の宿舎の部屋を
同じ日本人のM.K.さんとシェアしています。部屋はインド人学生も留学生も基本的に相部屋です。(部屋の空きがあれば追加料金を払ってダブルの部屋をシングル利用できます)。

広さは… 10畳くらいでしょうか。その他3畳ほどのキッチン(シンクのみ)、2畳強のシャワー&トイレが付いています。

備品は最低限のものがそろってる感じです。(ベッド、敷き布団、リネン類、机、椅子、物干し、物入れ、バケツなど)日本のものさしではきれい、便利とは言い難いですが、インド基準からいえば比較的清潔で良好な条件ではないでしょうか。

以前は部屋の中もスタッフが掃除してくれていたようですが、現在は自分の部屋は自分で掃除、が基本になっています。

ただ、共用部はスタッフが掃除してくれますし、ゴミも廊下に出しておけば毎日処理してくれます。でも、部屋の床のモップがけができないのが不満です。そのうち希望を出してみようと思っています。


③キッチンの食事

留学生は敷地内に併設のヘルスケア・センターの食堂で3食(&朝のお茶&午後のお茶、フルーツ付)いただきます。

ヘルスケア・センターはある種「療養」目的の人たちが
滞在しているので、食事も(インド的)ヘルシー志向です。

油をあまり使わず、比較的薄味です。スパイスはきいていますが、私は美味しく食しています。さまざまな味覚のバリエーションを
食に求める人にはつらいと思いますが、私は日本での食事も割合に単調だったので(苦笑)、あまり苦になりません。

毎食味付け的にはほとんど変わらないインドのご飯ですが、食事を楽しみに日々過ごしています。

実は当初、
留学生もいわゆる学食で食事をすることになっていたのですが、留学生一同が嘆願した結果上記のような次第に。(学食はやや油がきつく、甘いものの甘さが半端ではない感じです。脳天突き抜ける白砂糖の味わいです)でも、学食を愛用している留学生もいます。


④通信事情(電話・インターネット)

私はこちらに来て早めの段階で携帯電話とインターネット用のUSBモデムを購入しました。

携帯電話は(こだわらなければ)電話機も通話料も安いです。NOKIAの電話機が3千円台、
通信料は日本との国際電話でも1分15円程度です。ありがたや~、です。まあ、国際電話だと若干タイムラグがあって話し方にコツがいりますが。 国内電話は1分2円とか、そんな感じだったと思います。

インターネットはもう少し高額になります。私が契約した会社の場合、
USBモデム自体は2500円~3000円程度、使用料は例えば月々15GBのデータ通信可能なプランで2500円程度(ひと月以内に再度チャージすれば残った分を繰り越し可)です。通信速度は下りで3MB/秒を謳ってますが、うーん、もう少し遅いかな、という感じです。

ネットに関しては日本と比べると割高感を感じます。ただ、わざわざ自分でモデムを購入しなくてもカレッジ周辺では無料の無線LANが使用可能です。自室で使うことにこだわらなければインターネットにお金をかける必要もありません。


⑤スタッフの対応

良くも悪くもインド的(?)です。

要望がある時ははっきりと伝え、1日に2回3回と確認をすると物事が少しずつ進展する感じです。時間も約束通りにいかないことが多々ありますが、だからといって、こちらもアバウトでいいや、などとなめてかかっていると、意外に相手が時間に正確だったりすることもあり、予測ができません(笑)。

でも、概ねスタッフはみんな親切です。そして、目があっても基本、表情を変えないインド人ですが、こちらが笑うとちゃんと笑ってくれます。


⑥キャンパス・ライフ全般

全体にゆったりとした時間が流れているのですが、それでいて何だかとても忙しいです。

0600 ~ 朝のお茶
0700 ~ 0830 ヨーガ実習
0830 ~ 朝食
1035 ~ 1135 講義
1200 ~ 昼食
1430 ~ 午後のお茶
1445 ~ 1545 講義
1615 ~ 1715 ヨーガ実習
1730 ~ 1830 カルマヨーガ(掃除)
1900 ~ 夕食

以上が基本的な時間割ですが、曜日によって講義の時間が多少変わります。休日は日曜のみ、土曜もフルタイムで授業が入っています。

上記以外の時間は洗濯や掃除、カビ退治(笑)に当てられます。合間をぬって、お湯が快適に出る時間にシャワーも浴びなければなりません。

というわけで、授業の予習復習を含めた勉強の時間はどうしても後回しになってしまい(これは私だけかもしれませんが)、ついつい手を抜きがちです。思う存分勉強をするというのも留学の目的の一つだったのに、何かがおかしいなあ… と最近になって思っています(苦笑)。

1日3コマ講義のある日があってもいいから週休2日にして欲しかった… と時々切実に思います。


⑦ロナウラの町について

小さな観光の町、という感じです。

この季節、こんな雨ばっかり降っているところに誰が来るんだ? と、ちょっと思っていましたが、週末になるとムンバイ、プネー方面から都会人がこぞって押しかけているようです。

日曜の町の中は車通りも人通りも比較的多く、排気ガスの匂いと多少の人いきれが雨の湿気とともに立ちこめ、週末くらいは学校を離れてみようと思って出かけると…疲れます。

でも、一応観光地のようなので、ホテルがたくさんあり、ちょっと洒落たレストランなんかもあるようです。基本的な日用品も一応そろいますが、私は個人的に電車で1時間以上かけてでもプネーまで出かけて都会の(?)スーパーで買い出ししたい派(笑)です。



2)カレッジについて
 
①今年度の授業料
 
留学生は4300USドルで、授業料だけでなく宿泊費(シャワー&トイレ付きの相部屋)、ヨーガマット(まだ支給されていません(涙))、クリヤー・セット、ジャージなどの費用も込みです。インド人学生は学生寮に滞在する形で、確か68,000インドルピーです。


②クラスの仲間(インド人・外国人)

・外国人留学生について

今年は以下の計10名です。
日本人 女性3名 男性1名
韓国人 女性1名
中国人 女性1名
イギリス人 女性1名
ロシア人 女性1名
チェコ人 男性1名
オランダ人 女性1名

年齢は20代半ばから50代半ばまで幅がありますが、 30歳前後の学生が多数派です。


・インド人学生について

人数を未だに把握していません(汗)。 大学を卒業したばかりの若い子が多いという印象ですが、 よくよく話を聞いて みると1/3くらいの学生は社会人経験があるようです。

日本人も海外では若く見られがちですが、 インド人も、特に女性は年齢よりも若く見える気がします。 (男性はそうでもないかも…) 年齢は20歳前後と30歳前後に固まっていると思います。 (確認していないので飽くまで印象です)

経歴はいろいろのようですが、ヨーガがまったく初めて、 という学生もめずらしくありません。


③講師陣

Sahay先生:
Patanjala Yoga Sutra と Yogic Texts を担当

2科目担当されているので、週に4日はSahay先生のお顔を拝めます。ヒンディー語の授業も持っているので、週8コマ講義されています!なるべく簡単でわかりやすい説明を目指す姿勢にとても共感。


Bodhe先生:
Yoga & Cultural Synthesis を担当

「熱血」な先生です(笑)。興味のある分野なのですが、ちょっと扱う内容が古いかな、と思うこともあります。それはちょっと単純化しすぎでは… と首をかしげることもあります。


Bhalekar 先生:
Anatomy & Phisiology of Yogic Practices を担当

淡々と着実にほぼ脱線することなく授業を進めていきます。西洋医学ベースの授業ですが、その中にヨーガ的な考え方が入るのでとても新鮮で面白いです。


Bhogal 先生:
Yoga & Mental Health を担当

いつも人を煙に巻くような(笑)不思議な雰囲気の校長先生です。話し上手で、授業中も笑いを誘う挿話が必ずあります。 ただ、なかなか授業内容を要約することができません(やっぱり不思議)。


Shinde 先生:
Teaching Methods for Yogic Practices を担当

今年から教鞭を執り始めたようです。しかも、カレッジの事務も担当しながら…。いつも3つくらいのことを同時進行で作業しています。


Jain 先生:
女子のヨーガ実習を担当。

2年前のディプロマ・コースの卒業生です(!)。それ以前は教師をしていたらしく、そのせいか安定した雰囲気があり、その緩やかなテンポが私は嫌いじゃないです。でも、英語はあんまり得意じゃないようです。


④実習クラスの進行状況

今は1日にベーシックなアーサナを1つ紹介していく、というような感じです。クリヤーはカパーラバーティだけ毎日練習しています。


⑤講義の進行状況

まだほとんどの講義が助走段階、という感じです。この講義ではこれからこんなことを扱っていきますよ、というような概要の説明が終わり、ぼちぼち各論に入ってきたところでしょうか。



3)ロナウラで1ヶ月経過した感想

どう書けばいいのかわかりませんが、とりあえずイントロ部分が終了、という気がしています。

コース開始以来留学生に限らず、インド人学生も体調を崩す人が多く、1ヶ月かけて体調をロナウラ・モードに切り替えた、という感じでしょうか。

留学生活、まだまだ序の口です。




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2011年5月25日水曜日

カイヴァリヤダーマ研究所のディプロマ・コース(DYEd):2010-11(1)

インド・ヨーガ留学の総括レポート
カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ・ディプロマ・コース(DYEd)
期間:2010年7月-2011年4月(1学年)


カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジの2010-11年度のディプロマ・コース(DYEd.)にヨーガ留学されたA.S.さん(男性)の、コース修了後の総括レポートです。
 
DSC00679
 
 
A.S.さんの3ヶ月経過レポートが、 このブログの次のページにあります。
「カイヴァリヤダーマ研究所2010:ディプロマ・コース3ヶ月経過レポート」
http://hhyoga.blogspot.com/2010/10/blog-post_8831.html
 
 
総括編フィードバックの項目
 
【プロフィール】
①日本の住所
②留学までの学歴・経歴
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
【ヨーガとの関わり】
①ヨーガ歴
②インド留学の動機と目的
③今までのヨーガの学習歴
④今後の展望や希望
【総括レポート】
①ロナウラの生活環境のアセスメント
○ロナウラでインドの雨季・乾季を通しで過ごす経験
○インドの食生活への適応
○留学生活で不自由・不便だったこと
etc.
②カレッジの講義・実習クラス・試験を振り返って
-インドの教育制度でヨーガというインドの伝統文化をインド人の先生からインド人の学生と共に学ぶということ-
○有益だったこと
○無駄に思えたこと
○不思議・不可解だったこと
etc.
③今後のロナウラ留学志望者への先輩としてのアドバイス
○留学前に日本で準備するのが望ましいこと
○ロナウラに日本から持ち込むと便利なもの
○ロナウラでの日本人留学生としての過ごし方
etc.
④今回のインド留学経験がご自分の人生に持つ意味と影響について
○インドで整理できたもの
○インドで新たに生じたもの
○インドで悟ったこと
etc.


☆☆☆☆☆

カイヴァリヤダーマ研究所について
Kaivalyadhama Yoga Institute
http://www.kdham.com/
Lonavla-410403, Dist.Pune, Maharashtra, India

カイヴァリヤダーマ研究所は、ヨーガの近代的研究のパイオニアであるスワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883-1966)によって、1924年にインド・マハーラーシュトラ州のロナウラに設立された、インドで(世界で)初めてのヨーガの学術的研究所です。

「カイヴァリヤダーマ」の研究室で、伝統的なハタ・ヨーガの技法の生理学的・心理学的な効果が科学的に研究されたことで、ヨーガが一般社会の教育・医療の分野で応用される方向性が確立されました。

現在、キャンパス内では、科学的研究ラボ、哲学・文献学研究室、付属カレッジ、ヘルス・ケア・センター(ヨーガと自然療法)、アーユルヴェーダ・センターなどが運営されています。


付属カレッジ
(Gordhandas Seksaria Colledge of Yoga & Cultural Synthesis)

付属カレッジは、インドで初めてのヨーガを大学教育の枠組みで扱う専門カレッジとして1950年に開校、すでに60年の歴史があります。現在までにインドの教育分野に多くの有意な人材を輩出しています。

ヨーガ教育・ディプロマ・コース(DYEd)

修業期間:1学年(7月16日開講、翌年4月20日まで)
入学資格:大卒(理系・文系学部を問わず、卒業成績45%以上)
年齢制限:35歳まで
申込締切:5月末
授業料(宿泊・食事込):留学生4300ドル(2人部屋共有:個室も可)
(インド政府厚生省AYUSH局の奨学金給付対象/ICCRのAYUSH枠)

1学年間の「ディプロマ・コース(Diploma of Yoga Education)は、付属カレッジの中心プログラムです。インド中央政府の人的資源開発省の「NCTE(教員教育全国審議会)」から認定を受けており、「ディプロマ(DYEd)」保持者は学校・大学レベルへ教職で就職が
可能になります。

また、将来ヨーガの研究者・専門家となる道に進む場合にも、確実な基礎作りを提供するコースで、1950年の開校以来、教育・研究分野に多くの有意な人材を送り出して来ました。

実質的に、インドの良心的・常識的なヨーガを支えて来たのは、「カイヴァリヤダーマ」のディプロマ卒業生です。現在進行中の、インド政府厚生省AYUSH局によるヨーガのスタンダード化(標準化)でも、1年間の「ディプロマ」が職業としてのヨーガ教師の基準資格とされています。

1950年の開校以来、日本人の修了生は17名です。また、ディプロマ・コースにヨーガ留学しない場合でも、ディプロマ・コースのカリキュラムの内容をよく理解しておくと、わたしたち日本人がヨーガにアプローチして行く場合の明確なガイドラインが得られます。

「カイヴァリヤダーマ研究所」では、年2回、1月2月と、5月6月に6週間のサティフィケート・コース(CCY)も開講されています。ディプロマ・コースに留学を計画する場合でも、まず6週間コースから始めるのが、リスクが少なくメリットの多い留学計画になります。

次のサイトもご参照下さい。
「伝統的ヨーガの理論とリソース」
> カイヴァリヤダーマ研究所 > 付属カレッジのコース
https://sites.google.com/site/hhaikata/kdhama/courses
> ヨーガ留学の傾向と対策
https://sites.google.com/site/hhaikata/guidance
 
 
5345663331_1c6a20f24c
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 
カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ
2010-11年度ディプロマ・コース(DYEd)留学の総括レポート:
愛知出身のA.S.さん(男性)


【プロフィール】

①日本の住所
愛知県

②留学までの学歴・経歴
帝京大学法学部卒
その後、整体その他の職歴

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
ボディワークと技術の会得


【ヨーガとの関わり】

①ヨーガ歴
無いです。0年(^^;


②インド留学の動機と目的

インド行きたいな。
最近ヨーガに目がいくんだよね。
今度はヨーガも勉強してみようか。
おっ、留学先があるぞ。
ここに行こう!
というのが動機です(笑

目的については
ヨーガを知る、体験する。というのが一番ですが
施術技法や、自分探しではありませんが、人生模索等もあります。
当初は、療養という目的もありました。


③今までのヨーガの学習歴
相方先生のセミナーに4日参加

④今後の展望や希望

日本に帰国して、五里霧中ですが、閉塞感をほぼ感じません。恐らくどの社会にも、閉塞感、焦燥感等を煽り、引っ張る文句が多いと思いますが。

そういう誘導に引っ掛からなくなったのでしょうか? 変に過剰なイメージに引っ張られる事が減少したようです。体調が思わしくない時は、そうでもなかったので、まだまだ、体調に依存するようですが。

これからは、働きながら、ボチボチと勉強していくつもりです。


【ロナウラ・ヨーガ留学の総括】

①ロナウラの生活環境のアセスメント
 
○ ロナウラでインドの雨季・乾季を通しで過ごす経験

これは、やはり相当にハードです。

コース終了後、同級生何人かと会ったのですが、皆体が大きくなっていました。

他地域とくらべても、ロナウラはかなり特殊な地域で、季節を問わない基礎的なハードさがあるようです。


○ インドの食生活への適応

自分の年度の食事は、基本、病院食でした。ベジです。

日によって味のばらつきがあります。少し栄養的に不安な所はありましたが、そういう所だと思えばあまり気にはならないと思います。

外食は様々な所があります。地元の人が、「最も新鮮」と太鼓判を押すところでもあたる事がありました。

総合として、卵を気安く買う事が出来なかったので、些か不満ではありました。

しかし、良い思い出です。


○ 留学生活で不自由・不便だったこと

不便だと思ったは、数限りないですが、基本的に生活できる環境は整っています。ヨーガやその関連で、勉強したいことがあり、それに専念するのであれば十分でしょう。


②カレッジの講義・実習クラス・試験を振り返って
-インドの教育制度で、ヨーガというインドの伝統文化を、インド人の先生から、インド人の学生と共に学ぶということ-

○ 有益だったこと

先生の言うことそのままでは、サッパリ???という事が多かったので、生徒に聞きに部屋に押しかけて、茶かコーヒーをのみながら、講義内容を聞いて、それについての意見の言い合いなんかして、

どんな前提でしゃべっているか?
彼等のもっている知識はどんなものか?
楽しく、質問したり、意見したりして、
明らかにしていくのがどうも楽しくて。

そうすると我々、ヨーガを学んでいるはずが、クレーシャに囚われている事が分かる。

特に、必要以上に囚われている。そんな時、誰かが指さして、指摘する。

世間の人ならば、
腹をたてるところだがヨーガを勉強している手前、「ムム。そうか・・・確かにそうだ。」と頷き、話題を変えたり、そのまま考えなおして続けたりする。

そう続けるとすると、余分なものが減って、なんだか分かった様な気になる(笑

そんなやりとりが、楽しく、多分今後有益なことになるのじゃないかと思います。

言っている事が分らなくて、悩んだ時もありました。苦しかったことも、結局考えて自分なりの結論を出すと、意外と強いクレーシャによって必要以上に苦しんでいた事が多かったです。



3)今後のロナウラ留学志望者への先輩としてのアドバイス

○ 留学前に日本で準備するのが望ましいこと

英語の勉強は、復習を勧めます。

相方先輩のレクチャー等でPYS(パタンジャリ・ヨーガ・スートラ)の理解を勧めます。

体調は調えて行きましょう。


○ ロナウラに日本から持ち込むと便利なもの

これは、自分は持ち込まなかったものですが、きっちり、医学関係も調べられる、そこそこ高性能な電子辞書です。自分は品の選択を間違えました(^^;
 
英和と和英の辞書。
 
味噌とか良いんじゃないでしょうか。何も食べられない時も味噌汁とか味噌とき汁は飲めました。
 
 
○ ロナウラでの日本人留学生としての過ごし方
 
これは、留学生の人やその年の生徒次第なので、なんとも言えません。

補足をすると、インド人生徒の中に入っていくのは、先ず風習や常識が異なりますので、これが非常な障害になります。

自分一人が我慢すれば良いというものではなく、相互理解が必要になります。そして、そういう考え方をすることが不可能な人は少なくないです。楽しい異文化交流と思っていると、手ひどいしっぺ返しを食らうこともあるでしょう。
 
また、試験のためにも、図や、表を頭に入れた勉強を勧めます。
 
 
4)今回のインド留学経験がご自分の人生に持つ意味と影響について
○ インドで整理できたもの
○ インドで新たに生じたもの
○ インドで悟ったこと
etc.

 
とりあえず、行き詰まりのブレイクスルーという点では出来たみたいです。限界感は消えた様です。
 
また、日本に帰ってきて気づいたのですが、自分や他人の作ったイメージに過剰に振り回される事が少なくなったように思います。
 
色々と感じる事も考える事はあります。これから何をするにつけても何かにつけて、影響は出そうな予感がします。
 
ヨーガの勉強やらなにやらで、また進行形の理解が得られそうです。ヨーガ文献を読んでも、大きく間違った道をいかないだろう基礎が、なによりも嬉しい贈り物ではないかと。
 
また、DYEdを共に過ごした同級生の中にも、インド的な哲学を他人を巻き込んで、自己の権威の誇示や、よろしく無いことの正当化に使うようになった生徒も幾らかいました。ここら辺は、個人の性格、資質に依る所が大きいと思います。
 
その点、日本人は日本でのオウム事件を経験しています。根本的に間違わない指針があります。
 
更に、DYEdで学ぶ事によって、PYS(パタンジャリ・ヨーガ・スートラ)の理解で、余程曲解しない限り、ヨーガの枝葉の事と太い幹や根の違いが分るはずです。
 
これによって、「ヨーガ教」から解放されると思います。これは、地味ながら強いアドバンテージでしょう。下手するとインド人より強い。
 
また、ナショナリストのつもりは無いですけど、「インド人の真似しても、あんまり意味無い」と思いはじめました。
 
これは、相方先輩が前々から言っていることですが、自分はどうも上記の様な事がありましたから。
 
全くの私見ですが、「インド人だからこそのヨーガを学ぶ上での足枷があるのではないか?」と考える事があるのです。
 
そして「インド・ヨーガである必要性は、必ずしも無い。またヨーガを強い権威として神聖視することも、必要では無い」 と思うのです。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 
  

2010年11月21日日曜日

カイヴァリヤダーマ研究所2010:ディプロマ・コース3ヶ月経過レポート(続)

カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ
ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)・3ヶ月経過レポート     
期間:2010年7月-2011年4月(1学年)

ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」のシリーズです。

今年度(2010-11)の付属カレッジのヨーガ教育・ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)に、日本人の留学生の方が3名在籍中です(男性2名と女性1名)。

コースは7月15日にスタートしました。来年4月末まで続きます。

以下は、今年の日本人留学生「T.N.」さん(男性)の3ヶ月経過レポートです。

DSC00258s 

「T.N.」さんは大阪出身、大学時代に西洋哲学を専攻されています。人権などの社会問題に深い関心をお持ちの社会派の活動家の方です。

大学院で勉強中に体調を崩されたことでヨーガに興味を持たれ、一気にインドにヨーガ留学されることになりました。

今年5・6月の6週間コース(CCY)を受講され、引き続き、
7月からディプロマ・コース(D.Y.Ed)に進学されています。

人類は、長い年月と試行錯誤を繰り返しながらも、「自由と平等(機会均等)と平和(相互調和)」に向かって進化しています。

「カイヴァリヤダーマ研究所」の創立者のクヴァラヤーナンダには「Can Yoga help elimination of War(ヨーガは戦争撲滅に貢献するか)?」という論文があります。たいへん示唆と先見性に富む論考です。

彼は悲観的であり、同時に、とても楽観的です。つまり、すぐれてインド的であり、醒めた現実直視と、遠大な理想が無理なく共存しています。

これから益々、人類が直面する深刻な問題の解決を探る局面でも、今までの知識や学問のパラダイムに囚われない柔軟で多次元的な発想が求められる、と思われます。

上記の論文のクヴァラヤーナンダの論考を見ても、将来的には、大きな社会的問題の解決にも、「ヨーガ」の理論・実習からの視点やメソッドが応用・統合されて行くことが方向性になるだろうことは、大きな時代の流れのように思えるのです。

インド留学で「ヨーガ」への本格取組み

「ヨーガ」に本格的に取り組むには、やはりインド留学が近道です。

それも、1920年代に始まった近代的ヨーガ研究の発祥の地であるロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」の付属カレッジに留学することが、本格的なヨーガへの取り組みへの最短コースです。

ディプロマ・コースは(D.Y.Ed.)は1学年、大学院の研究科レベルに相当します。入学資格は大卒以上です。

インド政府厚生省AYUSH局の国立ヨーガ研究所で策定されている専門職としての「ヨーガ教師」の基準を満たしているだけでなく、将来ヨーガの研究者へと進むための基礎も提供しているカリキュラムです。

今後、日本でも、「ヨーガ」の伝統的コンセプトの正しい解釈と、「ヨーガ」の技法の有効性の裏付けが、ますます求められて来るでしょう。

そのためには、インド哲学の「サーンキャ派」と「ヨーガ(パタンジャリ)派」の理論と、中世以降に体系化された「ハタ・ヨーガ」に基づいた技法体系を理解して行く必要があります。

本家のインドでも、それらをアカデミックな研究・教育活動として取り扱っているのは、「カイヴァリヤダーマ研究所」の
付属カレッジくらいです。

ロナウラでは、研究・教育活動としてのヨーガと、宗教活動としてのヨーガに、明らかな一線を引いています。

付属カレッジは、インドで初めてのヨーガを大学教育の枠組みで扱う専門カレッジとして1950年に開校、すでに60年近い歴史があります。現在までにインドの教育分野に多くの有意な人材を輩出しています。

学校選びの場合は、その学校の卒業生が実社会でどのように活躍しているか、というのが一番肝心な基準になります。

その点でも、「カイヴァリヤダーマ研究所」の付属カレッジは実績十分です。

インドでの留学生活は、日本人のわれわれには、なかなか厳しい面も多々あるのですが、毎日がヨーガを中心に回る勉強三昧の日々は、十分に報われるものです。

インドへの短期・長期留学で、「ヨーガ」の勉強に本格的に取り組みたい方は、どうぞ、お気軽にお問い合わせ下さい。 的確なガイダンスと必要なサポートを提供させて頂きます。

(コメント欄に書込で、メールアドレスを知らせて頂くと、メールでご返答いたします。コメントは非公開扱いにします)。

「カイヴァリヤダーマ」のオフィスや付属カレッジとの調整や、ムンバイ空港到着後の出迎、車の手配、また、日本語ガイドなどの手配も可能です。

DSC00641

付属カレッジのコース
(Gordhandas Seksaria Colledge of Yoga & Cultural Synthesis)
紹介ビデオ→
http://www.youtube.com/watch?v=P4xypLhPytw

6週間コース(CCY)
期間:6週間で年2回開講(冬・夏)
資格:受講資格は高校課程修了以上
定員:インド人65名+外国人
費用:授業料・宿泊・食事込で1000ドル(2人部屋)
目的:ベーシックで体系的なヨーガの理論と実習を紹介
冬期:1月16日ー2月20日(締切12月末)
夏期:5月 2日ー6月11日( 〃 3月末)

日本人受講生のフィードバック

→ [カイヴァリヤダーマCCY+] 


上級4週間コース(ATTC)
期間:4週間で年1回(3月15日ー4月15日)
資格:ヨーガ教師歴2年以上
定員:20名(インド人+外国人)
締切:3月6日
費用:受講料・宿泊・食事込で1500ドル(2人部屋)
目的:ある期間ヨーガの指導歴のある方が伝統的ヨーガの枠組みをより深く把握し、ヨーガの知識と自信を深めるためのコース。

日本人受講生のフィードバック
→ [カイヴァリヤダーマCCY+] 


ヨーガ教育・ディプロマ・コース(DYEd)
期間:1学年(7月16日開講、翌年4月20日まで)
資格:大卒(理系・文系学部を問わず)
年齢:35歳まで(外国人は年齢制限なし)
締切:5月末
費用:授業料・宿泊・食事込で留学生4300ドル
(2人部屋利用の場合)
目的:将来ヨーガの専門家・研究者となる基礎を提供するコース。

日本人受講生のフィードバック
→ [カイヴァリヤダーマDYEd]


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  

フィードバックの項目

「T.N.」さんにも、次の項目で3ヶ月経過レポートをお願いしました。   

【プロフィール】
①日本の住所
②留学までの学歴・経歴
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

【ヨーガとの関わり】
①ヨーガ歴
②インド留学の動機と目的
③今までのヨーガの学習歴
④今後の展望や希望

1)場所と環境
①雨季のロナウラ環境
②学生寮の設備
③キャンパス・ライフの近況

2)カレッジについて
①今年度の授業料
②クラスの仲間(インド人・外国人)
・外国人学生について
・インド人学生について
③講師陣
④実習クラスの進行状況
⑤講義の進行状況
⑥同時進行の「ヨーガ・セラピー・ディプロマ・コース」の様子

3)3ヶ月経過した感想

4)今後ロナウラ留学を考えられている方へのアドバイス


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ・ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)3ヶ月経過レポート:「T.N.」さん(大阪出身)

DSC00679
 
【プロフィール】

①日本の住所
大阪府の南部

②留学までの学歴・経歴

大学卒業後、数年間の市民活動などを経て昨年法科大学院に進学しましたが、しばらくして体調をくずし、それが契機となりヨーガの勉強を始めました。大学院は今年の年度末に辞め、現在はカイヴァリヤダーマで勉強しています。

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

語学・異文化理解・日本語教育:
どれも中途半端ですが関心があります。日本語教育は、できれば職業にしたいです。

本を集めること:
読むのも好きですが、買うのはもっと好きです。

人権問題全般:
とくに戦争に係わる諸問題。太平洋戦争を推し進めた日本国内の様々な要因や、それらが現在の社会とどの程度の連続性を有しているのか等に関心があります。

そういう観点から現在生じている社会問題をみると、いまの日本は戦前と悪い意味で根本的に変わってないんじゃないかと思えてきます。


【ヨーガとの関わり】

①ヨーガ歴

上述の通りなので長くはありません。今年の5月にカイヴァリヤダーマのCCYに参加しました。

その前はヨーガ・スタジオで(パタビジョイス氏の)アシュタンガ・ヨーガ、シバナンダ・ヨーガを習っていました。それを入れてヨーガ歴は一年ほどです。


②インド留学の動機と目的

漠然としたものです。ヨーガに関心をもち、その勉強にはインドが最適の場所だったのでインドに留学しました。

当初はヨーガ・セラピーにも関心があり、帰国してから仕事としてやっていくことも選択肢としてもっていましたが、
最近ではあまり考えなくなりました。

インドへの留学を決断するにあたっては、大学院の先生のアドバイスが大きかったです。

ヨーガに関心があるならインドの大学で本格的に勉強してきなさいと強く勧めてくださいました。

そして、大学を調べていたところ、相方先生のブログを知り、カイヴァリヤダーマへの入学を決めました。

入学の準備段階から現在まで、相方先生には本当にお世話になりっぱなしです。

また、東京の本郷先生、ディプロマコースを卒業されている
前川さんご夫妻、田中さん、そして明里さんにもアドバイスをいただきました。

この場をお借りしてみなさんに感謝申し上げます。


③今までのヨーガの学習歴

CCYに参加するまでは、ほとんど何もしていません。ただ、スワーミー・クヴァラヤナンダ著『ヨーガ・セラピー』はある程度読んでいました。


④今後の展望や希望

明確な展望はまだありません。無事に来年の4月を迎えることが最優先事項です。

とにかく、いま経験していることがどんな形でもいいので、少しでも今後の自分の生活に活きてくることを願っています。

また、ヨーガに関心をもっている日本の方々に、インドの伝統的なヨーガについての適切な情報を伝える取り組みができればいいなと思っています。


1)場所と環境

①雨季のロナウラ環境

人によって感じ方は異なるでしょうが、私にとってはかなり過酷な環境でした。ふつうに生活していくだけで疲れます。

そういうわけで、勉強は二の次になってしまいました。精神面も含めて体調に問題を抱えていると、この時期をやり過ごすのはそれだけで一苦労です。


②学生寮の設備

他の留学生の方々は「ソーハム・クティ」という建物を利用していますが、私はカイヴァリヤダーマ付属ホスピタルの一室に滞在しています。

ソーハムは基本的に相部屋ですが、私の部屋はシングルでの利用がほとんどのようです。そのため、シングル利用の
追加料金はありませんでした。

ベッドのせいで部屋が狭く感じられたので撤去し、いまは広々としています。4畳半ほどですが、机とマットレスしか
ないので十分なスペースです。

バス・トイレは共同です。わりと清潔だし、自分で掃除しなくていいのでこの点は気になってません。

部屋のなかもスタッフに頼めば掃除してくれます(ソーハムでは掃除のサービスはなかったと記憶しています)。

改善してほしい点がいくつかあるものの、慣れてしまえばおおむね快適な環境だといえます。


③キャンパス・ライフの近況

雨もそれほど頻繁に降らなくなったのがありがたいです。おかげで傘を持ち歩かなくてよくなりました。以前は靴をはくのと同じような感覚で、出がけに傘を手にしていました。

現在はディワリ(インドのお正月)の休暇中です。2週間の休暇なのでほとんどのインドの学生はいなかに帰っています。そして、休暇明けには中間テストが待っています。


2)カレッジについて

①今年度の授業料
4300ドル

②クラスの仲間(インド人・外国人)

・外国人学生
日本人は私を含め3人(女性1人、男性2人)です。他に、香港、エストニアの女性各1名の計5人。

ディプロマコースにはD.Y.Ed.(「ヨーガ教育」)以外に「ヨーガセラピー・コース」もあり、ブラジルからの留学生が1人在籍しています。

・インドの学生
男性、女性各20人弱。男子学生についていうと、当初、彼らのなかにいると都会の学校から田舎へやってきた転校生みたいな気分になることが多々ありました。

いまは慣れましたが、とにかく「うざい」感じでした。
自慢できることではありませんが、私自身が物事にストレートに反応する方で、スマートではないインド人学生数人と何度か言い合いになりました。その後は無難に付き合ってます。

とはいうものの、彼らから学ぶことも多く、インドの学生、また他の留学生と接することで、人との付き合い方の幅が広がりました。

必ずしも良いことだとは思いませんが、他人に安易に係わることが減った気がします。


③講師陣

アーサナ等を指導するバハラート・シン先生がインド政府の文化交流プロジェクト(ICCR)で長期間エジプトに派遣されています。

代わりに、デシュパンデ先生と若手のラジニーシ先生が実習の指導をされてしまいました。

女子学生を指導する先生も他国に派遣されたようです。セオリーを講義される先生方は例年通りだと思います。みなさん個性的な方ばかりです。

④実習クラスの進行状況

だんだん難しいアーサナが導入されています。また、「レッスンプラン」(学生が講師を務める模擬授業)がこれまで2回ありました。

すべて英語で説明しなけらばならないので大変です。多くの学生が「カンペ」を見ながら授業をしていたところ、指導教官から「次回からカンペみたら0点」というお達しがあり、次からはもっと大変になりそうです。

9月の末頃からはクリヤ(浄化法)が始まりました。クリヤの日は、朝っぱらから阿鼻叫喚です。


⑤講義の進行状況

あまり把握できていませんが、わかっている範囲内でいうと、

「パタンジャラ・ヨーガ・スートラ」:
概論(サーンキヤ哲学など)のあと、4章立てであるヨーガ・スートラの1章(サマーディ・パーダ)を終えました。

「ヨーギック・テキスト」:
ヨーガの諸学派についての概論、ハタ・ヨーガの基本文献(「ハタプラディピカ」、「ゲーランダ・サンヒター」)の概論、ヨーガにおける食事、アーサナ、クリヤなど。

「カルチュラル・シンセシス」:
「価値」を中心にヨーガ、教育そして文化等との関係について講義されています。また、「文化と文明」、インド哲学の諸学派についても解説されました。

「ヨーガとメンタルヘルス」:
テーマが多岐にわたっていました。具体的なことはあまり覚えていません。

「ヨーガにおける解剖学と生理学」:
一通り解剖学・生理学全般の基礎を講義したあと、個々のヨーガの実習(アーサナ、クリヤ、プラーナヤーマ)を解剖学、生理学の観点から解説。

「ティーチング・メソッド」:
実際にヨーガを教えるにあたって知っておくべきことがテーマで、他の教科よりも実践的な内容でした。
各教科週2回の講義のところ、この教科だけ週3回あり、そのぶん他の講義よりも早い時期に終了しています。後にその時間がレッスンプランにあてられました。


⑥同時進行の「ヨーガ・セラピー・ディプロマ・コース」の様子

例年がどのような様子なのか知りませんが、今年は学生が3人しかいません。学生によると、かなりアバウトなカリキュラムのようで、不満タラタラといった感じです。

DSC00645 

3)3ヶ月経過した感想

しんどかったです(いまもそうですが)。思うように進まなかったことばかりの3ヶ月でした。机に向かってやる勉強はほとんど進んでいません。

もっとも、自分なりの教訓もこの間にいくつも得られ、中身の濃い3ヶ月ではありました。

「ディプロマ・コースはディワリの休暇明けからが本番」と相方先生が常々おっしゃっていたので、これからそうなることを願っています。


4)今後ロナウラ留学を考えられている方へのアドバイス

とりあえず、留学する目的を明確にされておくと良いかと思います。

それと、カイヴァリヤダーマについての情報収集もお忘れなく。

もし伝統的なヨーガの学修を一番に求められているということでしたら、日本にいる間にどういう準備をすればよいかも
ある程度明確になるかと思われます。

(例えば、英語の能力の獲得、ヨーガやその文献の基礎知識の習得等々をある程度のレベルまでもっていっておくと、講義での理解度がかなり違ってくるはずです)。

といっても、実際に来てみて初めてわかることもあるでしょうから、あまり深刻に考えすぎなくてもいいかもしれませんが。

ディプロマコースは一年弱と長期間で、また少なくないお金も必要となります。

参加してみて「これは失敗した」ということにならないように、まずは6週間コースのCCYを受講されることをオススメします。

(ちなみに、このアドバイスは相方先生と本郷先生の受け売りです)。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2010年10月28日木曜日

カイヴァリヤダーマ研究所2010:ディプロマ・コース3ヶ月経過レポート

カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ
ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)・3ヶ月経過レポート     
期間:2010年7月-2011年4月(1学年)

ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」のシリーズです。

今年度(2010-11)の付属カレッジのヨーガ教育・ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)に、日本人の留学生の方が3名在籍中です(男性2名と女性1名)。

コースは7月15日にスタートしました。来年4月末まで続きます。

以下は、今年の日本人留学生「A.S.」さん(男性)の3ヶ月経過レポートです。

DSC00258s

「A.S.」さんは愛知県出身、20代前半、
チャレンジ精神に溢れた前途有望な好青年です。東京の大学卒業後、整体治療の勉強・実践を続けておられました。

「A.S.」さんのロナウラ・ヨーガ留学のブログが進行中です。
http://kama64.blog.shinobi.jp/

 


雨季のプネー・ロナウラ

西インド・マハーラーシュトラ州プネー・ロナウラ界隈では、6月上旬に雨季がスタートしています。雨季中は、ロナウラはインド有数の多雨地区になります。

実際、7月・8月のロナウラは雨地獄・水地獄と言っても良いです。アラビヤ海からやって来た雨雲がロナウラで集中的に雨を落とします。その水を利用するために、ロナウラにはダム湖が多数あります。大都市ムンバイの水瓶です。

一方、ロナウラから60キロしか離れていないプネーの
降雨量はロナウラの数分の一です。中世にペシュワー王国の首都であったプネーは、雨季中も快適な気候です。

10月に雨季が終わり、さわやかな乾季に入ると、一転、ロナウラはインド有数のリゾート・タウンになります。
 
何事も、天候も、極端から極端に、ドラマチックに振れるのが、インドの特性でしょうか。


10月17日(日)は「ダサラ」

今年は10月17日(日)がヒンドゥーの祭日「ダサラ」でした。
「善」により「悪」が打ち負かされたことを記念する日で、インド・ネパールではいろいろな形のヒンドゥー祭として祝われます。

例えば、「ダサラ」は叙事詩「ラーマーヤナ」の王子ラーマが魔神王ラーヴァナを打ち倒した日ですし、女神ドゥルガーが魔王マヒシャを打ち倒した日でもあります。

「ダサラ」までの9日間が「ナヴァ・ラトリー(9夜)」で、
10日目が「ヴィジャヤ・ダシャミン(勝利の10日目)」と言います。

西インドのグジャラート州や、その隣でクジャラート人も多いマハーラーシュトラ州西部では、「ナヴァ・ラトリー」の9夜、2本のスティックを使った「ドゥンディア」というダンスのパーティが老若男女入り乱れて毎夜開かれます。民俗調ディスコですね。

東インドの西ベンガル州やネパール方面では、ドゥルガー祭が盛大に祝われます。「ダサラ」が来ると、この界隈は雨季は完全に終息、来年6月まで乾季です。

「ダサラ」は新しい事業を始めるのに縁起の良い日とされ、
創業日・創立日を「ダサラ」に合わせる慣習があります。

ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」も「ダサラ」が創立記念日です。1924年の「ダサラ」の日に創立され、毎年創立記念日として祝われます。


それにしても.....

それにしても....
毎年毎年「ダサラ」により、「善」により「悪」が取り除かれたとインドでは祝われているのですが...それにしては、「悪」が減っている気配はさっぱりないですね。

むしろ、年々「悪」も益々盛ん、というように見えますが.....考え方によっては、毎年盛大に「ダサラ」を行っているので、この程度に「悪」は抑えられているのであって、もし、「ダサラ」をやっていないと、今頃どうなっているか....考えるのもおそろしい(笑)。

そういう訳で、年中行事、祭礼事はたいせつのようです。
おかげで、この程度に抑えられている、ということで.....


インド留学で「ヨーガ」のステップ・アップ

インドへの短期・長期留学で、「ヨーガ」の勉強を深めたい方は、どうぞ、お気軽にお問い合わせ下さい。的確なガイダンスと必要なサポートを提供させて頂きます。

『カイヴァリヤダーマ』のオフィスや付属カレッジとの調整や、ムンバイ空港到着後の出迎、車の手配、また、日本語ガイドなどの手配も可能です。


付属カレッジのコース
(Gordhandas Seksaria Colledge of Yoga & Cultural Synthesis)
紹介ビデオ→
http://www.youtube.com/watch?v=P4xypLhPytw

付属カレッジは、インドで初めてのヨーガを大学教育の枠組みで扱う専門カレッジとして1950年に開校、すでに60年近い歴史があります。

現在までにインドの教育分野に多くの有意な人材を輩出しています。

○6週間コース(CCY)

期間:6週間で年2回開講(冬・夏)
資格:受講資格は高校課程修了以上
定員:インド人65名+外国人
費用:授業料・宿泊・食事込で1000ドル(2人部屋利用の場合)
目的:ベーシックで体系的なヨーガの理論と実習を紹介
冬期:1月16日ー2月20日(締切12月末)
夏期:5月 2日ー6月11日( 〃 3月末)

日本人受講生のフィードバック → http://hhyoga.blogspot.com/
→ [カイヴァリヤダーマCCY+] 


○上級4週間コース
(ATTC)

期間:4週間で年1回(3月15日ー4月15日)
資格:ヨーガ教師歴2年以上
定員:20名(インド人+外国人)
締切:3月6日
費用:受講料・宿泊・食事込で1500ドル(2人部屋利用の場合)

目的:ある期間ヨーガの指導歴のある方が伝統的ヨーガの枠組みをより深く把握し、ヨーガの知識と自信を深めるためのコース。

日本人受講生のフィードバック → http://hhyoga.blogspot.com/
→ [カイヴァリヤダーマCCY+] 


○ヨーガ教育・ディプロマ・コース
(DYEd)

期間:1学年(7月16日開講、翌年4月20日まで)
資格:大卒(理系・文系学部を問わず、卒業成績45%以上)
年齢:35歳まで(外国人は年齢制限なし)
締切:5月末
費用:授業料・宿泊・食事込で留学生4300ドル (2人部屋利用の場合)
目的:将来ヨーガの専門家・研究者となる基礎を提供するコース。

日本人受講生のフィードバック → http://hhyoga.blogspot.com/
→ [カイヴァリヤダーマDYEd] 



フィードバックの項目

「A.S.」さんには、
次の項目で3ヶ月経過レポートをお願いしました。  

【プロフィール】
①日本の住所
②留学までの学歴・経歴
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

【ヨーガとの関わり】
①ヨーガ歴
②インド留学の動機と目的
③今までのヨーガの学習歴
④今後の展望や希望

1)場所と環境
①雨季のロナウラ環境
②学生寮の設備
③キャンパス・ライフの近況

2)カレッジについて
①今年度の授業料
②クラスの仲間(インド人・外国人)
・外国人学生について
・インド人学生について
③講師陣
④実習クラスの進行状況
⑤講義の進行状況
⑥同時進行の「ヨーガ・セラピー・ディプロマ・コース」の様子

3)3ヶ月経過した感想

4)今後ロナウラ留学を考えられている方へのアドバイス


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ・ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)
3ヶ月経過レポート:「S.A.」さん(愛知出身)

DSC00260s

【プロフィール】

①日本の住所
愛知県

②留学までの学歴・経歴
帝京大学法学部卒その後、整体その他の職歴

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
ボディワークと技術の会得


【ヨーガとの関わり


①ヨーガ歴
無いです。0年(^^;

②インド留学の動機と目的

インド行きたいな。最近ヨーガに目がいくんだよね。今度はヨーガも勉強してみようか。おっ、留学先があるぞ。ここに行こう!というのが動機です(笑

目的については ヨーガを知る、体験する。というのが一番ですが施術技法や、自分探しではありませんが、人生模索等もあります。当初は、療養という目的もありました。

③今までのヨーガの学習歴

相方先生のセミナーに4日参加

④今後の展望や希望

ヨーガや、今まで学んだ技術を自分の人生や在り方において、どういった位置づけにするか?先ず、当面はそこから。これから、どんな縁があるか分からないので自分だけで決めれば良いというものでも無いですが。


1)場所と環境

①雨季のロナウラ環境

今年は降水量少なめ、とのこと。雨が降らない日は珍しいです。たまの太陽を拝むほどです。ナイロン製のカバンやベルトにカビが生える等毎日、日本列島に台風接近中な有様です。

体調を全く崩さない生徒は少なかったです。雨期がどうというより、ロナワラが特殊環境な様です。


②学生寮の設備

はじめにシングルを希望したのですが、何故か通らず「ソーハム・クティ」という所に二人部屋でした。途中から「ソーハム」に一人になり、シングル料金を支払いました。流し、トイレ、バス、ベッド2つ山の中の小屋をイメージしていただければ、
そこより良い施設だと思います。

インドをバックパッカー等で旅された経験のある方には、綺麗で、アメニティ溢れる部屋ですが、日本の住宅と比較すると、そうではありません


③キャンパス・ライフの近況

雨期明けですが、今度は気圧か、謎の頭痛に悩む自分を含む生徒達。 日々、楽しく過ごしていますが、学業でも、生活でも、良くも悪くも次から次へ~という流れが止まりません。


2)カレッジについて

①今年度の授業料

部屋が二人部屋で4300ドル シングルは基本5300ですがホスピタルのオフィスに左右されるので、状況次第です。

基本4300ドルというのが間違いのないところの様です。


②クラスの仲間(インド人・外国人)

・外国人学生について

今年は日本人含めた5人がヨーガ教育(DYEd)、

1人がセラピー・ディプロマ・コースです。その内2人は飯が辛い。辛くて食えない。と嘆いています。

・インド人学生について

日本人は、気質的に、一括にしてしまいがちですがインド人生徒も当たり前の様に十人十色です。アーサナのチャンピョンシップもいれば 伝統的に習ってきた生徒もいますし 当然、ヨーガ未経験の生徒もいます。

学歴も、職業も色々 ヨーガビジネスの流行もあってか、海外でヨーガを教えたい人も少なくないです。


③講師陣

・シャルマ先生(ヨーガ・スートラ)
・サハイ先生(ヨーガ文献)
・ガングリー先生(ティーチングメソッド)
・バーレーカー先生(アナトミー、フィジオロジー&ヨーガセラピー)
・ボーガル先生(メンタルヘルス、ストレスマネジメント)
・ボーデ先生(バリューエデュケーション)


④実習クラスの進行状況

アーサナは、アドバンスアーサナに入りました。視界が天地逆転するアーサナがいっぱいです。
どうにも苦手です。最近は何故かスーリヤ・ナマスカールなんかもやっています。

クリアはジャラネティ等まで。


⑤講義の進行状況

「ヨーガ・スートラ」でいうなら
「第1章サマーディパタ」が終わり、質疑に入りました。アナトミー、フィジオロジーでは、主にアーサナの解剖生理学的な解説です。ヨーガ文献は、ヨーガ全般の諸紹介を終え、「ハタ・プラディーピカー」、「ゲーランダ・サンヒター」が良く出てくる講義です。


⑥同時進行の「ヨーガ・セラピー・ディプロマ・コース」の様子

良く分りません。


3)3ヶ月経過した感想

個人的な持病もあってか、次から次へと、課題、問題が追ってきます。自分が出る、自分に必要な事が出てくる、というのは本当の様です。


4)今後ロナウラ留学を考えられている方へのアドバイス

当たり前の様に、インドでは日本の常識は通じません。しかし、インドにもインドの常識は在るのです。彼らに日本の常識を期待したり、押し付けたりすると厳しいです。

「何で分かってくれないのか?」という考え方が、ココでは如何に甘い考え方か。少し仲良くなると、インド人の方でも彼らの常識を押しつけてくることもあるでしょう。

自分は「トイレットペーパーなんか使うな。インド人はそれが嫌いなんだ。分ったか?もう使うな!」等と言われました^^;

また、プライバシーの概念も希薄です。部屋に入れると、平気でクローゼットやら引出やら、ノートパソコンのファイル等を勝手に見たり、開いたり。なんて事もありました。流石に外国人に上記をするのは少数派ですが、意外とそれらは彼らの常識の内にあるようです。

とあるインド人生徒がトイレットペーパーを使って、変わり者扱いされていましたし。「カイヴァリヤダーマ」は緑のある良い所ですが少なくとも、雨期とここ最近まではタフさが要求されま。

軽い気持ちで、現実逃避に来る所ではありません。また、重い気持ちで、現実逃避に来ても潰れます。多少なりとも、向学心や、なにかしらの目的をもって、健康な心身で来られる事をお勧めします。

DSC00259s 



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2010年6月10日木曜日

カイヴァリヤダーマ研究所2010:ディプロマ(D.Y.Ed.)コース2009-10(続)

インド・ヨーガ留学の総括レポート(続)
カイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ・ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)
期間:2009年7月-2010年4月(1学年)

このレポートはロナウラの『カイヴァリヤダーマ研究所2010』のシリーズです。

付属カレッジの2009-10年度のディプロマ・コース(D.Y.Ed.)にヨーガ留学されたS.T.さんの総括レポートです。

DSC_0127s

S.T.さんは、
2008年 1月インド研修ツアーでカイヴァリヤダーマ訪問
2008年 6月「穂高編2008」
2008年 8月「パナ・ソム2008」
2008年11月「ワンサニット2008」(2回)
2009年 1月「カイヴァリヤダーマ」の6週間コース(CCY)受講
2009年 6月「穂高編2009」
2009年 7月「カイヴァリヤダーマ」のディプロマ・コースに留学
2010年 4月同卒業

S.T.さんが「カイヴァリヤダーマ」に来られたのは2008年1月が
初めてでした。日本のヨーガ団体のインド研修ツアーの一環でした(その前に、南インドで1ヶ月のヨーガ・インストラクター養成コースに参加された経験がおありです)。

その後、穂高で1回、タイで3回のHHの合宿セミナーに参加され、2009年1月から「カイヴァリヤダーマ」の6週間コース受講を中心に、
・ウルリカンチャンで自然療法研修
・イガットプリで「ヴィパッサナー(Vipassana)」研修
を組み合わせた約3ヶ月のインド短期留学、
そして2009年7月からは「カイヴァリヤダーマ」のディプロマ・コース(D.Y.Ed.)に長期留学をされました。

2010年4月末に修了試験を無事終了、ご無事に日本に帰国されました。


フィードバックの項目

今回のディプロマ・コースの総括は、次の項目でお願いしました。

1)プロフィール
①ヨーガ歴、ヨーガとの関わり、ヨーガへの興味
②留学前にされていたこと(仕事etc.)、今までにされて来たこと
③特に関心の深いこと、特技、趣味やライフワーク

2)カイヴァリヤダーマ研究所について

①『カイヴァリヤダーマ』の環境と施設
②学生寮/ダイニング・ホール
③付属カレッジの講師陣について
④他の学生について(インド人・外国人)
⑤キャンパス・ライフ全般

3)修了試験・理論編
①パータンジャラ・ヨーガ・スートラ(P.Y.S.)の基礎
②ハタ・ヨーガの基礎
③ヨーガと文化の統合・価値教育
④人体の構造・機能とヨーガの実習の効果
⑤ヨーガとメンタル・ヘルス

4)修了試験・実技編
・実技試験の内容と手順

5)教育実習(ティーチング・レッスン)
・教育実習の内容と手順

6)総括編
①『カイヴァリヤダーマ』のD.Y.Ed.コースに留学する価値はあったか
②ロナウラの総合的な学習環境はどうであったか
③どういう人がロナウラでの勉強に適しているか
④今後の進路・展望


カイヴァリヤダーマ研究所について
Kaivalyadhama Yoga Institute
http://www.kdham.com/
Lonavla-410403, Dist.Pune, Maharashtra, India

『カイヴァリヤダーマ研究所』は、ヨーガの近代的研究のパイオニアである「スワーミー・クヴァラヤーナンダ(1883-1966)によって、1924年にインド・マハーラーシュトラ州のロナウラに設立された、インドで(世界で)初めてのヨーガの学術的研究所です。

『カイヴァリヤダーマ』の研究室で、伝統的なハタ・ヨーガの技法の生理学的・心理学的な効果が科学的に研究されたことで、ヨーガが一般社会の教育・医療の分野で応用される方向性が確立されました。

現在、キャンパス内では、科学的研究ラボ、哲学・文献学研究室、付属カレッジ、ヘルス・ケア・センター(ヨーガと自然療法)、アーユルヴェーダ・センターなどが運営されています。


●付属カレッジ
(Gordhandas Seksaria Colledge of Yoga & Cultural Synthesis)

付属カレッジは、インドで初めてのヨーガを大学教育の枠組みで扱う専門カレッジとして1950年に開校、すでに60年の歴史があります。

現在までにインドの教育分野に多くの有意な人材を輩出しています。


●ヨーガ教育・ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)

修業期間:1学年(7月16日開講、翌年4月20日まで)
入学資格:大卒(理系・文系学部を問わず、卒業成績45%以上)
年齢制限:35歳まで
申込締切:5月末
授業料(宿泊・食事込):留学生4300ドル(2人部屋共有:個室も可)
(インド中央政府厚生省AYUSH局の奨学金給付対象)

1学年間の「ディプロマ・コース(Diploma of Yoga Education)は、付属カレッジの中心プログラムです。

インド中央政府の人的資源開発省(Ministray of Human Resourse Development)の
「NCTE(教員教育全国審議会)」から認定を受けており、「ディプロマ(D.Y.Ed)」保持者は学校教育・大学レベルでの教職への就職が可能になります。

また、将来ヨーガの研究者・専門家への道に進む場合にも、
確実な基礎作りになるコースで、1950年の開校以来、教育・研究分野に多くの有意な人材を送り出して来ました。

実質的に、インドの良心的・常識的なヨーガを支えて来たのは、
『カイヴァリヤダーマ』のディプロマ卒業生です。

現在進行中の、インド中央政府厚生省AYUSH局による
ヨーガのスタンダード化(標準化)でも、1年間の「ディプロマ」がヨーガ教師の基準資格とされています。

1950年の開校以来、現在までの日本人の卒業生は14名です。

『カイヴァリヤダーマ』の「ディプロマ(D.Y.Ed)・コース」の
カリキュラムを理解しておきますと、ヨーガにどのようにアプローチし、どのような方向に知識を深めて行けば良いかの、明確なガイドラインが得られます。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

『カイヴァリヤダーマ研究所・付属カレッジ』
ディプロマ・コース(D.Y.Ed.)の
総括レポート:
S.T. さん(東京在住)

DSCF1044 DSCF1668

1)プロフィール

①ヨーガ歴、ヨーガとの関わり、ヨーガへの興味

ヨーガ歴6~7年。
消化器系が弱いため、20歳からさまざまな呼吸法を自学自習で実践。

30代になり、汗を流すスポーツより、静止して呼吸するほうが気持ちいいと気づき、ヨーガをスタート。

「ヨーガの気持ちよさとは何なのか」その答えを知りたく、2008年の一年間、相方先生のセミナーに多数参加し、2009年の1月にカイバリヤダーマCCYコース、7月からディプロマ・コース留学


②留学前にされていたこと(仕事etc.)、今までにされて来たこと

東京在住。フリーランスの編集ライター(主に教育系)。
2006年よりスポーツジム、サークルなどでヨーガ指導。
学生時代から身体表現に興味があり、ダンス、アクションショーなど経験。

現在はヨーガを通じて、表現の前にある身体の「感覚」そのものの構造、原理を理解することに興味があります。


③特に関心の深いこと、特技、趣味やライフワーク


ディプロマ留学前から興味があったのは、相方先生の研究テーマでもある「アジアの精神性とヨーガ」。

インド哲学に原点を持つアジアの精神性が、歴史の中でどう派生・発展し、各国の文化に根付いたか。

留学中はじょじょに日本の伝統的精神を考える機会が増えました。ヨーガのゴールでもある「調和」という概念は、インドと日本ではその言葉が持つ文脈・背景が違う。

日本人がヨーガで何を求め、何を得ていくのか、日本ならではのヨーガの体得に非常に興味があります。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2)カイヴァリヤダーマ研究所について

①『カイヴァリヤダーマ』の環境と施設

1924年から続く研究施設は、敷地は大変広いですが、建物は質素で、落ち着いた佇まいです。

もともとロナワラは王族も利用したと言われる有名な避暑地。以前はヨーガの修行の地にふさわしい静寂の地であったと思われますが、今は高速道路や、別荘が隣接され
少々残念なことも。

とはいえ、出先から帰ると、敷地に一歩入った途端喧騒が消え、どこか心が純化されるような感覚を覚えるのは、さすが「ヨーガの里」にふさわしい磁場があるようです。

<良い点>

・大都市プネーにも近く(電車で1時間半)、
地元ロナワラの商店街・駅にも歩いていける距離。

・スワーミー(出家僧)のクティが隣接し、敷地内にはハヌマーン寺院もある。
アーサナ・ホールには祭壇があり、インド人の信仰の様子もよくわかる。

・過去に行われた研究結果は、出版物バックナンバーで容易に検索可能。心身への効果を参照するのに大変便利(CDの購入も可能)。図書館司書は内容をほぼ暗記しており、頼りになります。

・週に一度、カルマ・ヨーガ(自主的な奉仕活動)の時間があり、草むしり、ホールの掃除など、クラスメイトと交流するいい機会でした。

<残念な点>

・自然科学の分野での研究施設としては、もはやあまり機能していない様子(研究チームはあるようですが、何をやっているのかよくわからないままでした)。

・5~6年ほど前に高速道路が建設。なんと敷地内を横断しており、多少騒音あり(とはいえ敷地が広いため、ほとんどの場所で気になりません)。


②学生寮/ダイニング・ホール

外国人留学生は、インド人留学生と生活施設が違います。ヘルスケア・センター管理のゲストルームで、ある程度快適に暮らせます(インド人学生寮は、暗い部屋が多く、網戸がなく、トイレの悪臭がひどく…)。

さらに食堂は、インド学生食堂ではなく、ヘルスケアーの食堂を利用(インド学生の食事より、おかずがちょっと多く、味がマイルド)。

外国人留学生は、インド学生より約10倍近い料金を払うことになります。

<良い点>

・外国人留学生は、追加料金でシングル可能(私はシングルでした)。

・病院内の食堂は、味はともかく、外で食べるより衛生面でかなり安全。

・食事、睡眠などは規則正しい生活が守られている。

・敷地内はわりと安全。部屋のカギをかけ忘れても大丈夫なことも(しかし気を抜くと痛い目に。共同洗面所に置いた眼鏡が紛失…)。

<残念な点>

・雨季はインド料理人の味覚も狂うせいか、大変辛く胃腸に最悪。気候が落ち着くとマイルドに。9か月はさすがに飽きました。

・インド全体でよくあることですが…
「停電・断水はしょっちゅう(とくに雨季)」
「部屋の扉・窓が完全に閉まらない(隙間から虫)」
「壁・天井がくずれる(雨もりは当然)」
「水道水がいきなり茶色(慣れると予感できる)」
「トイレのドアが便器にあたって半分も開かない(信じられない)」
すべて、インドでは常識のようです。

・州政府が日替わりで「停電時間」を指定しており、
週3回は夜まで電気が使えず、試験期間に懐中電灯で勉強することも…。


③付属カレッジの講師陣について

6教科の授業をそれぞれの先生が受け持ちます。

かつてカイヴァリヤダーマの創始者クヴァラヤーナンダ氏は「ヨーガはカルトでも、特殊技法でもなく“科学的知識の体系”である」との名言を残していますが、この科学における3分野(人文科学・社会科学・自然科学)を網羅するカリキュラムになっていると考えられます。

1.ヨーガの原点となる経典を学ぶ「パタンジャリ・ヨーガ・スートラ」
2.ハタ・ヨーガの重要経典を学ぶ「ヨーガ文献」
3.心理学の視点からヨーガを考察する「メンタルヘルスとヨーガ」
4.ヨーガの文化的価値を考察する「ヨーガと文化的統合」
5.ヨーガの身体的効果を考察する「人体の構造・機能とヨーガ」
6.具体的な指導法を学ぶ「指導法(前期)」と「模擬授業(後期)」

さらに5の解剖学の補講的な扱いでしたが、試験でも問われるのが
7.インドの伝統医療の思想体系を学ぶ「ヴェーダ的生理学」

各科目週2回のペース。休講がないと、時間割的には少々ハードに感じます。授業の予復習はどんなに時間があっても足りません。

講師の先生は、いずれもヨーガをこよなく愛する方ばかり。自分の専門性に誇りを持っている様子は非常に頼もしかったです。


(上記の科目の番号順に講師を紹介します)

1.シャルマ先生・・・厳格でプライドが高く、古典の曲を自慢気に歌う。
印象的な一言「現象を見ている限り、人生のゴールは到達できない」

2.サハイ先生・・・理路整然として、広大な知識を整理するのが上手。
印象的な一言「わたしが言っているのではない。古典がそう語っている」

3.ボガール校長・・・その場を一瞬で静寂に変える妙な存在感。
印象的な一言「瞑想で感覚は鋭敏になる。困ったことは鋭敏になりすぎること」

4.ボーデ先生・・・講義というより演説。自分の言葉に自ら興奮する熱中派。
印象的な一言「人間が必要とする価値は、すべてヨーガが持っている!」

5.バーレカール先生(医者)・・・わかりやすい説明で生徒の信頼感はナンバー1。
印象的な一言「relax(リラックス)と rest(休む)は違う。ヨーガの要は前者」

6.ガングリー元校長・・・巧みなジェスチャーで、授業は彼のショータイム。
印象的な一言「キミは中国人か?(何度も聞いてきて大変)」

7. ヴァゼ先生(医者)・・・カイヴァリヤダーマ病院の長老。抜群の親しみやすさ。
印象的な一言「バレバレー!(気分はサイコー!)」(毎朝の挨拶でした)


授業で特に困ったことは…

基本的に先生は黒板を使いません。つまり「書いて説明」が無い。そういう習慣がないのでしょう。

日本のような「知識を丁寧に説明する」教育配慮は不在です。聞き取れない用語や、わけわからんサンスクリット語は数知れず。ですので、それが重要な用語だったと知られるまでに1~2週間かかることもありました。

また、自分の講義に自ら興奮していく先生たちが時折、黒板を使って説明し始めても、「書いて知識を整理する」ことに慣れていないせいか、余計わからない図形やら構図やら落書きやらが立ち現われることも…。つづりミスは並みの頻度じゃありません。

<良い点>

・どの先生もカイヴァリヤダーマで教鞭をとることに誇りを持っている。
(時折、授業中でも創始者クヴァラヤナーンダ氏の絵画に敬う仕草も。ヨーガ研究の偉大な歴史につながっていることが実感されます。)

<残念な点>

・前回の授業内容をきちんと覚えている先生が少なく、授業内容が抜け落ちる事態がかなりあった(しかし、インド人同様あまり気にならなくなってくるから不思議です)。


④他の学生について(インド人・外国人)

<インド人>

ほぼ20~35歳の年齢層、男子の多くは20代後半です。

ヨーガを学びにくるだけあって、それなりに真面目で体力に自信があり、インドの伝統的知性・精神性に興味がある学生です。

しかし、最近のヨーガ・ブームにのって、ビジネスとして成功するために資格をとりに来ている生徒もちらほら。

インド人のことは語るとキリがありません。ある意味、大変魅力的で興味深いですが、
実際に付き合うのは本当に大変。

当初、インド人生徒と話したくなくて引きこもった日もありました。わたしが体調不良で寝込みたいところ、
「毎朝走れば治る!」
「ギー(油)を食べろ!」
「日本のコイン(お金)くれ!」
と、ちっとも休ませてくれない。

彼らがくれる「体にいい食べ物」を食べて、何度も下痢になりました。

また、自身の精神性を高めることに専念している生徒は1週間の休みに水だけで生活している生徒がいたり、つねにほかの生徒と距離を置いて瞑想状態を保つ生徒がいたり、
毎日自室で1時間のプージャ(祈りの儀式)を行っている生徒がいたりと、異文化体験としてのおもしろどころも満載です。

不思議なことは多々起こります。

授業で必要なプリントを、受け取った代表者がみんなの分のコピーをせず、いつまでたってもプリントがないまま授業が進行することが何度もありました。

しかし誰も文句を言わない(!)

コピー代を払わない人、人によってはプリント自体いらないという人がいて「人それぞれだから仕方なし」というインド的暗黙の了解があり、責任の所在はいつもうやむや…。

結局、各自が自分と友人の分だけコピーして、他人のことは知らんぷり、という状況。

やっとのことでコピーを手に入れても、授業中、近くの席のインド人たちが「見せて」とばかり寄ってきて、まともに読み書きができないことも何度もありました。

また、最初、プラクティスでは精神性のかけらもなし。先生がくるまでプロレスごっこや腕相撲、おしゃべり大会。アーサナ、プラーナヤーマに集中したい生徒の邪魔をし放題です。

最後の2~3カ月はようやく落ち着きましたが、「人の邪魔をしないため」という理由が先にくるのではなく「自分が静かになりたい」と思えて初めて実践できる人たちです。ある意味、本当に「無邪気な子ども」なのです。

しかし、実際に一度専念すると集中力はすごく難しいクリヤも、涙を流しながらどんどんマスター、上級ポーズもいつの間にか完璧にこなすから驚きです。

わたしはひとつの結論に行きつきました。 彼らは本質的に「他者性が不在」です。カーストの影響もあるのか、人ひとり違うと、まるで考えていることが違います。

しかし、日本人が容易に想像し、行動に移せる「他者を理解する」という姿勢は、彼らには全くありません。

インド人クラス・メイトはよく自論を語ります。決まって最初に出る言葉は、「人はそれぞれ違う」。とはいえ、もっともらしく語るその行く末は、「みんな宇宙の法則にしたがって存在しているにすぎない」が、大方の結論です(途中で、論点がずれる人がほとんどですが)。

それは、「“自分以外”の存在も、結局自分と同質」を意味し、「存在するもの全部=自分」でしかないのです。

あの人間たちは、一体何なのだろう…?

半年かけて考えた結果、彼らを言い当てるピッタリの言葉は
「天上天下唯我独尊」(!)

…あの礼儀や作法を必要としない、つまり、他者性を尊重するということがまったくの不在で、かつ各々の自律性が極端に際立ったままバランスを保つ国はみんながみんな、「天上天下唯我独尊」に生きているからだ!

もちろん、本来の「天上天下唯我独尊」はもっと深い意味あってのことでしょうが、私はこれで随分納得がいきました。

「彼らにとりつくしまはナシ」
とはいえ、インド人を通して、自分の「日本的なる性質」を何度も考える機会をもらいました。

私自身、無意識でよく使う言葉。
「だって、ふつうそうでしょ」。

この言葉で、他者に求めるものが自分には多くある。いや、じつは、多くありすぎる。

日本ではこれを「常識」と呼びますが、インドにいると、これが妙に他とのバランスを乱すことになる。

「ふつう」が存在しないインドでは、それを求める自分はただのエゴ(執着)でしかない。

日本では見えなかった自分のエゴに、とことん向き合う日々でした。

彼らは感情的に怒る人を見ると決まって、ほくそ笑みます。私からすれば「バカにしてる!」と、もっと躍起になりがちですが、彼らは本質的に、「怒ったほうが負け」ということを知っているのです。

「カルマに生きる」とは、まさにすべて自分に起こることは、まわりまわって最終的に「自分が起こしている」だけのこと。

インドでは不満を言わない、悪口を言わない人ほど尊敬されます。 また、周囲に関係なく自分の生き方を貫いている人をすばやく見抜き、遠くから敬愛していることも多いようです
(私から見たら、マイペースすぎて周りに迷惑だよ…と思う人でも 笑) 。

インド人の友人たちは、
他者に期待するのではなく、
社会に成熟を求めるのではなく、
純粋に自己修練へと向けていく。

その姿は、強靭な生命力で溢れていました。 「草木も空も、全部自分と同じ“存在”。素晴らしい!」と語り、
「人生は謎だらけ。なぜ生きる?なぜこの自分?
わかったつもりにならないで疑問に思うそこに神はいる!」と興奮し、

「考えすぎちゃいけないよ、ぼくはすぐに忘れることができる。だから今この瞬間のすべてを楽しむことができる!」と悩むわたしを励ます。

私から見ると、彼らはあるレベルで本当に自由でした。決して「知性的」ではないけど、「精神性」は宇宙の中心とつながっている絶対の安定感がある。

尊敬に値する友人たちに恵まれました。


<外国人>

(女性)イタリア人、ポーランド人、ロシア人、日本人(明里さん)
(男性)日本人(私)、3カ月後に途中から参加のウズベキスタン人

みなインドに留学するだけはあってひとクセ、ふたクセは当たり前。

とはいえ、みんあ真面目で、思いやりがあって、大変フレンドリーに関係を築くことができました。

イタリア女性はヒンドゥー語も操るインド学の研究者。大学側の落ち度を逐一指摘する「クレーム番長」として、いつも台風の目でした。ストレスをためるたび、ピザの配達を注文するのが笑えます。

楽天的でわが道を行くロシアと、気配り上手のポーランドはルーム・メイト。

多少の衝突をしながらも、毎朝キッチンで給仕のカルマ・ヨーガを行い、海外留学を積極的に楽しむ様子はあっぱれでした。

ウズベキスタンの男性は、とあるインドの新宗教団体の一員。親しみやすい人柄でしたが、カイヴァリヤダーマの授業、運営状況に不満を持ちやすく、団体のリーダーの超能力を語るときは、まさにカルト的…。

瞑想中も勝手に一人気持ちよくなってしまい、ちょっと雰囲気が違う。インドでは、外国人留学生を通した異文化体験も味わい深いです。


⑤キャンパス・ライフ全般

インド全体にも言えることですが、カイヴァリヤダーマでとくに顕著と思われることは、すべてが「非機能的」に働く、ということです。

ここの不条理は並みではありません。必要な連絡事項は全く連絡されませんので、無駄な移動、十分な準備ができないことは数知れず。

年間プログラム、授業進行はいきあたりばったりで、誰が管理しているのか不明なことばかり。

提出した課題が返ってこない、変更された自分の課題発表日がいつかわからない…すべてが、ただなんとなく動いているといった感じです(それでも最後はなんとなくつじつまが合うのがインドです)。

留学と言っても、他の大学との留学と同じ感覚ではないのでしょう。ヨーガはインドでは、伝統的哲学の一派であり、れっきとした精神修養のためのもの。

大学設備、授業カリキュラムが自身を鍛えてくれるわけではなく、自身の「自律性」が自分を支えるすべてになります。

わたしたち日本人からして当然と思われる「整然、効率、規則」は、あえて無視しているのかと思うほど機能していません。 何かを得たい、自分のものにしたい、と思えば思うほどそのことがすごく困難に感じられます。

それ自体が「エゴ」の重みとなって自分に跳ね返り、自分の存在自体を問い直すきっかけにもなっていくようです。

これは外国人にとってだけでなく、インド人にも同様に作用します。各々、相当なストレスを抱えることが多々あります。 「ヨーガを学ぶ」ということはどういうことか?じつはこの地の磁場は、それに直結しているように思われます。

勉強面も、環境面も、人が人として生きる感覚が機能的に働かないようにさせている、そういう場所に感じられます。

「不条理なことばかり」留学中、何度も思いました。しかし、学ぶものがヨーガであればあるほど、この状況は深い意味を為してきます。

わたしたち自身、本来そんなに機能的な存在だったのか?
不条理の中にこそ、ありのままの自身を見つめられるのでは?

ヨーガは、自身を「不条理な存在=苦」と見るところから出発する。
この非機能さこそ、自身を見つめるためのヨーガ留学に適した環境なのかもしれません。


カイヴァリヤダーマは、ヨーガに立ち返る力を強く感じさせてくれる場所だと思います。


DSCF0434 DSCF0304

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

3)修了試験・理論編

卒業試験は主に4~5問で構成されますが、まさに、それが一年間のカリキュラムの重要ポイントになります。

C.A.さんのレポートで設問の詳細は紹介されていますので、ここでは、出題のテーマ(主題)を大まかに紹介します。

試験はすべて論文形式。それぞれ大きなテーマですので、実際は、ここで紹介する以上の細かいポイント・キーワードを記述していきます。


①パタンジャリ・ヨーガ・スートラ(P.Y.S.)の基礎
(終了試験の設問別テーマ)


PYSの前提となる「サーンキャ哲学(プルシャ&プラクルティ)」 「チッタ(自意識)」「イーシュワラ(究極の実在モデル)」などの理解、

人間の心身上に現れる「構造疲労(病的症状)」と、その理由(背景)と解決法 、
人間が本来的に持っている「構造上の問題(煩悩)」と、その理由(背景)と解決法、
PYSの重要キーワードについて、
(サマーディへの瞑想プロセス、アシュターンガ・ヨーガなど)

こう書くと非常にシンプルに感じますが、実際その思想体系は学べば学ぶほど、いろいろ出てくる底なしの面があります。

日本でヨーガ書籍がもっともらしく語る「アシュターンガ・ヨーガ」は、ほんの一部。むしろ、
「人間の存在原理とその限定条件をどう解除するか」その理解に尽きます。

そもそも「存在原理」って何か?
これはもう、このレポートでは説明しきれません。

感覚器官は万物の構成要素とどう関係しているか、
自意識はどんな要素で構成されるか、
目指すべき究極の実在モデル(純粋精神)とは何か、
人生の「苦」の原因とその解決法は何か、
自身を規定する存在原理が、瞑想でどう段階的に解除されるか、
ほか、どんどん出てきます。

…なんか、頭が痛くなってきますね。

しかし、
この『ヨーガ・スートラ(PYS)』の学習は留学の醍醐味です。
ヨーガをするとはどういうことか、確信が強まります。
なぜ自分がヨーガをするのか、迷いがなくなります。
自分という存在が、古典が示す「存在原理の記号性」に
すうーっと重なっていく感じです。

ヨーガをやるということは
私でありながら、私である必然性がなくなること。
それはまさに自意識が解除されていくプロセスです。

また、
インド哲学の主流であるヴェーダーンタを直接学ぶわけではありませんが、先生の話からヴェーダーンタ的用語も多く語られるため、ヨーガ(もしくはサーンキャ)がインド哲学の中でどう位置づけられるかも、多少見えてきます。

『ヨーガ・スートラ』は根本原理を理解する重要な基礎であり、心理モデルとしては不朽の原点である。ヨーガの確かさが実感される授業でした。


ハタ・ヨーガの基礎
(終了試験の設問別テーマ)

ヨーガの種別化とその特徴、
ハタ・ヨーガの位置づけなど、
ハタの二大文献「ハタ・プラディーピカー」「ゲーランダ・サンヒター」の概要について、
ヨーガに取り組む基本姿勢について(食事、住居、禁忌など)、
古典における各技法の特徴、種類、効果、意味など、
(アーサナ/プラーナーヤーマ/ムドラー/クリヤー/ディヤーナなど)
ハタ・ヨーガの重要な概念の理解、
(プラーナ、ナーディ、チャクラ、クンダリーニなど)

ハタ・ヨーガの経典を学ぶことは、もうそれだけで楽しいです。 技法そのものの暗記は大変ですが、技法全体を見渡した時、先人たちがいかように人間の存在の仕方(構造)をとらえたかが実感できて、大変興味深いものがあります。

驚くべき記述は山ほどあります。
個人的に興味深かったのは、 サマーディと同義である「クンダリーニ」の記述。留学前、なぜ心の静止の「サマーディ」がハタ・ヨーガの文脈において「クンダリーニの目覚め」と
同義になるのかずっと疑問でした。

しかし、古典に沿ってプラーナの意味、スシュムナーと他のナーディの違い、プラーナがスシュムナーに流れる仕組み・状態を理解したとき、初めて納得できました。

複雑な思想体系の網の目が、まさにつながる瞬間です。「心の静止」という目に見えないレベルの話が、人体の構造、生命活動の原理に結び付けて語られている。ハタ・ヨーガならではの面白さが実感できました。


③ヨーガと文化の統合・価値教育
(終了試験の設問別テーマ)

1.「文化」とは何か
(文明、人道主義、インドの文化性、さらにヨーガと関係づけて)

2.「インドの伝統的価値観」について
(バガヴァッド・ギータ、サーンキヤ哲学など)

3.「他の宗教」とヨーガの比較
(仏教、ジャイナ教、イスラム教、キリスト教など)

4.「価値」と「価値教育」について
(価値観の理解と、ヨーガの価値教育における役割)

この科目は、カイヴァリヤダーマ創設者クヴァラヤーナンダ氏が、ヨーガが教育として一般に普及されるために特別な思いを込めて設計したと言われています(じつは大学名は、この科目と同じ名前です)。

たしかに、この授業はヨーガの「技法や効果」や「古典の知識体系」を目的に学ぶわけではありません。テーマはずばり「ヨーガが人類にとって、どんな役割を果たすのか」。
…かなり大きな主題です。

人類の営みに必然的に存在する「文化」「価値観」「宗教」。ヨーガとの関係性、位置づけなどを確認し、人類にとってヨーガがどれだけ重要かを学習します。

とはいえ、「文化」や「価値」を学問的に考察するなんて当然、未経験なことだらけ。西洋の研究家、インド人の学者の論文を参照するのは難解ながらも、新鮮で楽しいです。

講義の結論は、まさに…
「インドの文化は、まさにヨーガの精神性を象徴する!」
「価値教育をヨーガで行えば、理想的な人格育成ができる!」
「インドの伝統的価値は、まさに精神修養の完璧版!」
などなど。

こうして書くと、ありがちな結論にしか見えませんが、「古典」の概念に立ち戻って、細かく確認していくと、逆に、ヨーガが存在しない文化や社会がいかに貧しいかを実感してくるから興味深いですす。

が、「ヨーガ万歳」を無理矢理結び付けて、クラス全体に失笑が起こることもしばしば。
(「キリスト教の祈祷法の仕草は、ヨーガのバンダである!」はさすがにちょっと…)

講義は、インドの伝統的価値、文化の特徴にも踏み込みます。インド人が自ら自国の文化、価値体系を学習する様子は大変興味深いところでした。

が、インド人生徒にとっては、わりと賛否両論。
(もしくは、何を言いたいのかよくわからない、など)
受け止め方が様々なところが大変面白かったです。

ヨーガ指導者であるなら、社会科学的にヨーガの必然性を語れなくては!そう思わせる、非常に情熱的な授業でした。


④人体の構造・機能とヨーガの実習の効果
(終了試験の設問別テーマ)


.各器官(とくに循環、消化、呼吸)の構造・機能と、ヨーガの技法との関係性

2.各アーサナの機能解剖学的・生理学的な特徴・効果・実践の注意点など

3.プラーナーヤーマ(カパーラバーティ)の生理学的な特徴・効果・実践の注意など(その他クリヤ・ムドラーも同様)

4.チャクラ、パンチャ・コーシャ、パンチャ・プラーナなど、伝統医療の概念の説明

この授業を通して、「ヨーガ的視点で身体の構造を見る」がどういうことか、じょじょに理解できました。

それは生存することの原理を、大変シンプルに記号的に見ていく特徴があります。私がとくに注目したのは、「脳―神経―体」この3つをつなぐ回路がスムーズに連携がとれているか否か。

それが「恒常性機能(ホメオスタシス:自己回復能力)」を促進するカギであり、ヨーガの目指すところなのだ、と。

アーサナもプラーナーヤーマも瞑想も体の部位はあれこれ使いますが、基本はこの回路における「連携の適切性」を調整していることが重要だと、わかってきます。

とはいえ、脳は、なんと感情(心理現象)に干渉されやすいことか。
神経経路は、いかにストレスや環境に影響されやすいことか。
感覚受容器の体は、どれほど必要な情報を脳に送ることができないか。

授業ではよく「○○の悪循環」といった、病気や障害の“連鎖”を確認しますが、
この3つの経路が、どう乱れていくかがよくわかります。

だからヨーガの技法が、その連携を生むためにあるのだ、と。

相方先生が語る
「『ヨーガ・スートラ』がアーサナの効果として挙げる「葛藤の解消」とは、まさに「脳と体のスムーズな関係性」だ」ということが、よくわかります。

また、「プラーナーヤーマ」が呼吸の運動ではなく、“呼吸筋”の運動であり、それは大脳や神経中枢を刺激する“信号”だ、ということも納得がいきます。

こういったことは、日本の医療系の解剖学の授業で学んだだけじゃ、わからないことかもしれません。

また、面白いことに、身体の構造や機能を、より記号的に客観的に見るので、自ずと、ヨーガの究極的な思考に行きつく感触があります。

メタボリズム(代謝)の学習をしていたころです。つまるところ、
「生きているということは、一体何なのか?」
肉体レベルを最小単位まで分解すると、それはもう
「代謝(同化と異化)の連続」でしかないのではないか、と。

エネルギーを貯めて、使って、貯めて、使って。
生命を継続させるためにプラス⇔マイナスのやりとりをし続ける。

「生きている」といっても、肉体レベルは何かに向かって発展しているわけではない。
「エネルギーの足し算引き算」を繰り返すだけ。

もっと言えば
「足し算引き算を継続させるために生存活動そのものを行っている」とも、言える。
末端における客観的な事実は、じつはこちらのほうが正しい。

ハタと気づく。
これはちょっと…不毛だな。

この「生存」を継続させる体の機能性は、そのまま心の機能性に通じる印象があります。
まるで、好きなこと(プラス)、嫌いなこと(マイナス)の間で、繰り返し揺れ動いているだけの人生みたい。

プラスとマイナスに揺れるそれを「執着=苦」と呼び、
ヨーガはこれを「ニローダ=止滅する」ことを目的にする。
そして解脱とは、まさに「人生の輪廻転生を終える」ということ。

プラス・マイナスのやりとりのためだけに存在するなら
「これはもう、止めていいのでは?」
「むしろ、止まっていないことのほうが、おかしいのでは?」

最後に来る言葉は
「もう、生まれなくてもいいよな~」。
…とまあ、こんなヨーギーな感想を、この現実的な科目から実感するに至るとは、ちょっと予想外。ヨーガの大学ならではの発見が豊富でした。


⑤ヨーガとメンタル・ヘルス
(終了試験の設問別テーマ)


1.「心理学」と「ヨーガ」の特徴、関連性を比較・考察する。

2.ヨーガの考える「健康」とは何か?

3.各キーワードをもとに、ヨーガと心理学のアプローチの違いを検証する。
(主なテーマは「正常性」「葛藤」「欲求不満」「態度」「人格」など)

4.「ストレス」の概念・対処法(心理学とヨーガの比較)

5.ヨーガにおける「祈り」の役割と、心理学的効果について

今までわたしは、勉強するなら、「心理学より哲学」という姿勢でした。
「心理学は、心を分析するものであって、本質的な人間の存在理解が目的ではない」
どこか冷めていました。

ところが、この授業で、すっかり心理学の面白さに目覚めました! 心理学は、心がどうの、だけじゃない。医学とは違ったレベルで人間の「健康を測る尺度」を持っているとわかったからです。

講義はどんなテーマであれ、つねに「人間が健康であるということをどう考えるか」に帰還します。ヨーガがもたらす「包括的な健康」が、心理学の学問的アプローチはどう対比できるのか。 一気に興味がわきました。

そもそも「異常な状態、正常な状態」って一体何なのか?あらためて考えると不思議です。 境界線はどこで引けるのでしょうか?

健全な態度、健全な人格、も同じくです。 残念ながら、心理学者の理論は、私の目には
いつも「部分的でしかない」という印象を与えました。もっとも、これこそがこの授業の狙いだったのです。

結論は決まって、「心理学じゃ本質的な解決は得られない。ヨーガこそ、人間の存在を丸ごと解決できる!」 と断言します。
(去年のディプロマ卒業生、前川夫婦はこれを水戸黄門の「ひかえおろ~」になぞらえていました(笑)。

まさに授業終了5分前がヨーガ万歳のクライマックス)何かマイナスととらえる状況があったとき、それをプラスへと改善するのが健康への一歩。心理学はつねにそれを追求する。

しかし、実際は、そのプラス・マイナスを生んでいる状況から解放されない限り、結局同じことの繰り返し。ヨーガは、そのプラス・マイナスを超えた次元に自身の存在があるという“気づき”をもたらす。これこそが求めるべきゴール。

授業の狙い通りに、心理学を踏み台にしてヨーガの超越性を実感する面白さを知りました。

にしても、心理学という比較対象があって、ヨーガの独自性が際立つ以上、やはり心理学の目の付けどころは学ぶところが大きいと思います。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

4)修了試験・実技編
・実技試験の内容と手順

C.A.さんのレポートに試験の詳細が報告されていますので、少々別の視点から報告します。

男子と女子は、実技指導の先生が違います。
(男性はバーラット・シン先生、女性はディクシット先生)

両方の先生方が、きちんと指導方針の目線をそろえているかと思いきや、さすがインド。
そんなことはありません。

たまにある模擬授業や合同プラクティスで男子と女子が一緒にやると、アーサナ、呼吸法の手順や姿勢が全く違い生徒の中でかなりの動揺が起きました。
(もっとも、男子の大多数はまったく動揺しない鈍感さ)

わたしが見たところ、男性の先生も女性の先生も自身の指導法の裏付けはきちんとあるようです。重視する参照文献が違う、もしくは、プラクティス上で重視する点が違う、と言えるのかもしれません。

ただし、女性の先生は指導説明がかなり細やかで、ためになる情報が満載。模擬授業をすると、女性徒の情報量の豊富さと秩序だった論理展開は、男子と雲泥の差です。
(男性の先生は「聞かないと教えない」くらいの指導です)

こうした差にようやく気付きだした男子生徒は女性の先生の指導を得られないかと画策しますが結局は断念。 基本
的に、インド人は自分を指導してくれる先生を心から尊敬しますので、男子は男子なりの、というところで落ち着きました。

おもしろいのは、とくに男性の先生は、一人ひとり違う動きをしても、あまり細かく指導しないことです(極端に違うものは指導しますが)。

細かい部分での完成度より、アーサナの最中の“気づき”の感度のほうが重要ということです。その考え方は非常に共感するところです。

実際、男子生徒の多くは、最初はびっくりするほど稚拙だったのが、それぞれのレベルに合わせて微細な体の変化を自然に味わうように成熟していきました。

ですが、困ったことも多くあります。試験前になると指導法が変わるのです。試験官は外部から来るため、先生はふだんとは違う「試験用のアーサナ手順」を細かく教え始めます。

みんなビックリです。昨日まで「これが正しい」と(勝手に)思っていたことが、イチから訂正させられるのですから。試験用のやり方がいいのなら、ふだんからそれで指導してくれ!
…と、まともなことを叫ぶのは私くらいなものでしたが。

また、試験本番もそれなりにおかしなことが起こります。

前期の中間試験で、試験終了後に審査官が不満足な点として、真っ先に次のことを言ったのです。「みんなのアーサナからヨギック・ジョイ(ヨーガ的歓喜)が感じられない」。

つまり、アーサナ中に真剣な顔ばかりで満ち足りていない、ということなのです。これにはちょっと腰を抜かしました。

言いたいことはわかります。が、実際の練習として今まで「ヨギック・ジョイを感じる」プラクティスを促されたことがありません。

むしろ全身の感覚をさらに高めるため「もっと引き揚げろ」「最大限伸ばせ」と、わりと軍隊っぽい指導ばかり。その中で、生徒は生徒なりにアーサナと調和する自分を真面目に追求してきたわけです。

…これがインドの試験です。

試験用にあえて準備をすることも滑稽なら、実際の試験の評価が見当違いなところにあるのもへんな話。こういうことが多々あるのがインドの特徴です。

とはいえ、ちゃんとした面ももちろんあります。

カイヴァリヤダーマでよくあることですが、今年も、アーサナの国際大会のチャンピオンの経歴を持つ生徒がいました。が、試験での点数は決して高くありません。

柔軟性やポーズの難易度は、ヨーガの本質と関係がない。 あくまで、身体とそれを感受する意識の調和状態が重要なのです。こうした点で、カイヴァリヤダーマの試験は非常に適正に評価します。

また、これは実技とは関係のない話ですが、最終的にコース全体を通して、その年の最優秀生徒が4人選ばれます。試験の点数とはほぼ関係なく、日ごろの学習態度で選ばれます。こうした点数一辺倒でないところは、とてもいいことです。
(最優秀生徒は学費が高額援助されます。当然インド人が対象です)



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

5)教育実習(ティーチング・レッスン)

・教育実習の内容と手順

模擬授業は5回行います。(実技指導3回。理論指導2回)
① アーサナ
② プラーナーヤーマ
③ ムドラー(バンダ)・クリヤー
④ ヨーガの概要(スポーツとの違い、8支則の概要、瞑想について、など)
⑤ ヨーガ・セラピー(病状の治療:ヘルニア、喘息、腰痛など)

それぞれ、各テーマを与えられ、20~25分間の指導を行います。

実技の流れは
導入(必要性、動機づけ)
→指導(デモンストレーション、実技)
→実践(個別、グループ)

必須条件として、生徒の配列の工夫や、
視聴覚ツール(黒板、画用紙、PCなど)を使うなど。

正直、日本の指導育成の現場から見たら少々稚拙な印象です。現場に応用できない、特殊な理想モデルを追うだけの側面もあります。

しかし、指導法研究が成熟していない(もとい必要性を求めない)インドにおいては、基本を忠実にやることが大事だと解釈しました。

注目すべきは⑤のヨーガ・セラピーです。すでに機能解剖学の授業で、ヨーガ・セラピーの限界は、しつこく語られます。

「ヨーガは治療の手段的側面はあるが、それを目的とした技法体系ではないため、危険な面も多くある」
「ヨーガ的視点から「病気=悪循環のサイクル」を見ると、原因は「ストレス+不規則な生活スタイル」に帰結することなのでヤマ&ニヤマで治療の9割が完結する」
「セラピーに使うアーサナはどれも初心者向けのもの。アドバンスのアーサナはもってのほか!」などなど。

…ですが、現代のインドの流れでもあるのでしょう。 「ヨーガは病気を改善する」なくしてヨーガ・ビジネスは成立しない。インド人生徒のセラピーの注目度は非常に高く、「生きる姿勢」より「技法」そのものの効果に走りがちな印象でした。

わたしは適当に勉強していたため…模擬授業で痛い目をみました。

DSCF2236 DSCF2165

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

6)総括編

①『カイヴァリヤダーマ』のD.Y.Ed.コースに留学する価値はあったか

ありました。
ここまでやって、「ない」とは言えません(笑)。

おそらく多くの留学生が思うことだと思うのですが、期待したものと違うものを与えられるのがこの留学の特徴かもしれません。

コースの目的が「ヨーガのプロフェッショナルの育成」ですが、日本人が普通に想像し得る「学習方法」と「体系化された情報」がこのコースが提供されると思ったら、期待はずれもいいところです。

実際のところ、現段階で、ヨーガはそれほど教育科目として整然と原則・整備化されたものではありません。

ほかの「音楽留学」とか「スポーツ留学」といった世界的に一般化される技術や論理体系をまだ持ち合わせていない。入学してからよくわかりました。

インドで生まれ育たないとわからない、インド独自の文化・宗教は、ことのほか密接に絡み合っています。

とくにディプロマ・コースは最初から「インド人」のヨーガ教師を育成させることが目的です。外国人は外国人です。

例えて言うなら、「茶道留学」というものが実在するかはわかりませんが、日本に「茶道留学」する外国人がいたとして、私たちは、その外国人をどう見るか?

茶道が背景にもつ日本文化の特徴、わびさび、もののあはれ、和歌、禅の精神、独特の建築様式… 茶道をやっていない私でも「日本に生まれていなければ、わかるわけがない!」と容易に思ってしまいます。

これがこの留学の特徴です。そうした、知識として体得できるできない以前の、生活そのものを反映する「伝統文化」の只中に飛び込む体験が、このカイバリヤダーマの留学だと思われます。

ですので、コース全体をかけて学ぶのは、知識や技法だけでなく、別の次元にも意識が向いていきます。

わたしもまだ上手に表現はできませんが、もっと大きな枠組、ヨーガの存在そのものです。

「ヨーガという最高の精神修養の思想と技法が、なぜ、このインドの地でしか、生まれ得なかったのか?」

「生存することをこれほどまでに苦と思えるインドの思考は、逆に“生存しない”という次元を、どう考えるのか?」
…などなど。

これは理論で納得するものではなく、体験的に実感していくものでしょう。

私自身、明確に何かをつかんだ、というわけではありません。しかし、漠然と思うのは、表面的な条理ばかりを追求する社会ではヨーガの本質を体現できないということ。

人間存在の不条理に立って初めて、その精神性の何たるかが実現される、ということです。「ヨーガは、確かにインドでないと生まれない」と実感しました。

この意味で、この留学は非常に意義のあるものでした。


②ロナウラの総合的な学習環境はどうであったか

前述のとおり、カイヴァリヤダーマは教育現場として決して「ベスト」と思われる様相ではありませんが、学習するヨーガの内実を思うと、ある種の適切性をまとった「ふさわしい環境」とも考えられます。

とはいえ、悲しいかな、本当に“不条理的”なものが多いのは事実。中でも「生徒を一人前の人間として扱わない」雰囲気は一種、独特のものがありました。

・平日は完全に外出禁止。
インド人生徒は、夜9時以降は部屋からも外出禁止です。気分転換するようなものがないため、外出したくてたまりません。ちょっと門の外で夕日を眺めるのも、門番がうるさくてうんざり。体調管理に必要なフルーツとて、買い置きすると腐ってしまう。無断外出した生徒は、ペナルティ(罰)を受けることもありました。

・ふるい落とし的な出欠確認
90%の出席率がないと卒業試験を受ける資格がありません。これは最優秀生徒を決める大事な評価にもなります。しかし、1日の中でいつ出欠をとるかわからない。ちょっとトイレや図書館に行った隙にとられることもしばしば。外国人登録のため警察に行くといった不可避的なものまで欠席扱い。…ヤル気を損ねるため、最後はどうでもよくなってきます。

とはいえ、何度も言うようですが、こういうストレスフルな生活こそヨーガの学習にはそれなりの効果があるように見えます(!)

うるさい稚拙なインド人生徒も、やがて内省的な人格が形成されていきますし、わたし自身、「耐え忍ぶ」という人生の基本を学びました。

環境との摩擦で生まれるネガティブな心理状況をつぶさに見ていくことは、アーサナ、プラーナーヤーマ、やがて瞑想がどう自分に効果的に働くかを検証するのに役立ちます。

「苦しい環境」が私を支配するのではなく、それをそうとさせる「心理」が自分を苦しめる。それを解除するのに効果的な技法たち。おもしろいものです。

また、こうしたストレスがたまりやすい日々の中、私的な体験談を報告しますと…
実際に、私の留学生活は本当に過酷(!?)なものでした。体調不良(嘔吐と下痢)との戦いです。

これほどまでに体調を崩した日々はありませんでした。食べ物が合わなかった、のは確かです。辛い料理は大の苦手、留学して最初の3カ月は大変でした(途中から自炊も始めました)。

もっとも、体調不良の原因は食べ物だけではないのでしょう。精神面が関係しているのは十分に承知していました。あの手この手を尽くして、体調不良の原因を探ります。瞑想時間を増やす、食事の食べ方を変える、人との付き合い方を変える、などなど…

体調不良が自分の限界レベルを超えると、ある種、思考パターンが変わってきます。「なぜここにいる(なぜ生きている)?」 つねにその問いが浮かび、最終的に「自分のためにここにいる(自分のために生きている)」 という答えに行きつく。

この「自分のために生存している」ということが、どうしようもなく負担に思えてくる。「自分のために生きなかったら、この体調不良も苦しくないはず」…極端ですが、私にとって
インドはそう考えるのにふさわしい何かがあるのです。

自意識(エゴ)は重い。自分が自分であることをとことん取り払いたい…。精神はどこか研ぎ澄まされますが、その分、自意識(エゴ)にとらわれてある自分を自覚する、苦しい日々の連続でした。

5か月が過ぎて、相方先生が仕事先のタイからカイヴァリヤダーマに戻られた時、「インドはその人が欲しいものだけを与える」とおっしゃったときに、深く納得しました。

どこか自分でもわかっていましたが、自分は病気になりたくてなっている、それを通して、得たい何かに近づいているのだ、と。

たしかに、体調不良のときほど、自分はよく考える。考えることがよいか悪いかは別として、インドで学ぶ醍醐味を、その瞬間に一番味わっている。

実際に、体調不良は本当に苦しかったですが、それがなければ得られなかったであろう
自分の内実に気づくことができました。体調不良はその後も続きます。しかし、それを深刻に受け止めなくなり始めたとき、わたし自身の考える内容が変わりました。

自意識(エゴ)の何事かではなく、「自由であること、調和であることはどういうことか」、もっと広い概念にシフトしていきました。ようやく解放され始めたときです。

抽象的な表現で申し訳ないのですが、執着はいつも「あることをないことにする、ないことをあることにする」から始まるようです。

“主観的”な言動というのは、これに尽きるのでしょう。ありのままに見る冷静さ、「あるものはある、ないものはない」ということが、ヨーガの技法とともに見えてくると、そこは、絶対的な客観視の世界が開け、自由な境地のスタートです。

「あるとしたそれは、さらにどうあるか」、さらなる絶対的客観の行く末は、“ある・なし”に囚われる主観性(執着)がもはや持続できないところに移動せざるを得ないでしょう。

(このへんのことは、経典『ヨーガ・スートラ』が示す「煩悩」とともに、また別の機会に、みなさんにご報告、共有できるよう整理できればよいのですが…)。

まさに、自分では想像もしていませんでしたが、この留学で過ごした時間が、「ヨーガの技法は、自意識(エゴ)を解除するためにある」というプロセスと呼応したものになりました。

(もっとも、これはかっこよく書いていますので 実際はまだまだ…。解除しきれない自意識は、べた~っとはりついています) 。

今は、体調も無事回復し、一年が終わって、本当に、心から、清々しています。
生きのびてよかった~。

ちなみに…。
おもしろいもので、体調があれほど最悪でも何かとつじつまが合って行くのがインド。留学前からどうしても遂行したかった、5メートルの包帯を飲むクリヤは、もはや無理かと思われましたが、最終的にできるようになりました。

前日に嘔吐していたにも関わらず、です。 あの日の“体”は、私のものじゃなかった(!)インド人クラスメイトの拍手は忘れられません。


③どういう人がロナウラでの勉強に適しているか

ヨーガに興味があれば、どんな方でも体験されるとよいと思います。

しかし、
「インドで学んだという経歴」
「カイヴァリヤダーマの証明書」
といった、本来ヨーガの“外”にあるものを求めると痛い目を見るかもしれません。

日本で考えるヨーガの文脈とはあまりに違う現実があります。


④今後の進路・展望

ヨーガをライフ・ワークにしていきたいです。それと同時に、「日本の伝統的精神性」についても勉強したいと思います。

精神修養の技法としてヨーガの素晴らしさは数々体験することができました。それは巨大な思想体系を持つインド哲学・精神性に近づけば近づくほど深みが増します。

であれば、同時に日本に根付いた伝統的精神性が、インドの精神性とどう関係しあっているのか、その文脈を整理できると、さらに、精神修養の名のもとで求めていく人生のゴールが極端なものでなく、より充実した調和の広がりのもと理解されることができるのでは、と思っています。

面白いことに、留学の途中から日記を俳句の五七五調でつけ始めることになりました。それまで俳句や川柳など、たいした興味はありません。別に「和」を味わいたかったわけでもありません。 「インドのこの地で、自分の意識に浮かぶことを適切に表現したい」、そのとき、“自分の言葉”で書こうとすると何か固く、重く、不自由な気分になるのです。

こちらの有限な世界に表現をとどめるのではなく、もっと自由で、普遍的で、無限に開けた世界の側に自然発生的に、言葉を立ち現せないか。

そのとき、俳句という「型」が、まさにピタリとそれを可能にしてくれたのです。書く、というより、決められたリズムの中に言葉をあてていく。

自分の心に偏りがあると、「これだ!」というものがなかなかやってこない。直観的に一発で作るのでなく、表現を入れ替えて、思考錯誤しながら、自分とは関係なく存在する「正解」をたぐりよせる感じです。

何十年後に読んだときでも、今のこの感覚をすぐに思い出せるような。自分じゃない人間が読んでも、この妙としてあいまいな何かが伝わるような。

こういう普遍的な何かに転化させる作業は伝統的な「型」を使うと、本当にピタリとくる。
とても自由な表現を味わえる。日本人であることに、本当に感謝したい時間でした。

また、思えば、『ヨーガ・スートラ』は「スートラ」という文章作法、『ハタ・ヨーガ』の文献は「アヌシュトップ」という定型詩で書かれたものです(昔は口伝で経典を伝え残すため、必然的なことでした)。

さらにインド哲学、ヴェーダーンタの世界では「サンスクリット語の学習」や、「スワーミーの講義パターン」も、ある意味、伝統芸能的な「型」をいかに理解するかが大きなカギになると、相方先生は語っています。

こうした伝統に息づく「型」には、有限の世界に生きる意識を、普遍の側にポンと移行させる装置の働きがあるのでしょう。

ヨーガの学習を通じて、わたしが着地したひとつの結果が、自身の文化の伝統精神の「型」に親しむことになるとは、大変おもしろいことだと思います。

また、俳句や和歌に限らず、広く日本の伝統精神と呼ばれるものをこれから勉強してみたく思います。

インド発、東洋の精神性の原点としてのヨーガが日本の精神性としてどう着地したのか。歴史のプロセスを紐解くように、自分の“体験”の中で、存分に味わってみたいものです。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆

●最後に

私のディプロマ・コースでの学びは多くの人に支えられて、本当に充実したものになりました。

中でも、相方宏先生・秀子先生の存在は大変大きいです。 お二人のご指導がなければ、
これほど多くのことを学ぶことは不可能だったでしょう。

20年も前に、お二人が留学され、そのまま、あの過酷(!?)なインドにとどまり、精神性の原点を研究し続けてくださったおかげで今の自分の学びが存在する。

本当に感謝は尽きません。ありがとうございました。

また、一年先輩として留学された前川夫婦。「充実した留学」のモデルケースを作ってくださり、お二人を励みに、様々な困難を乗り越えられました。通信状態が悪い中、根気良く励ましていただいたこと、本当に感謝しています。お二人の活躍、今後も期待しております。

そして一緒に留学体験をともにした、C.A.さん。体調不良をいつも気にかけてくれ、精神的にどれだけ救われたことか! 同じ年にインド留学に呼ばれた縁は不思議なものです。 まったく私とは対照的に、自己管理が徹底し、わが道をゆく明里さん。私にない「芯の強さ」を存分に教えくれました。 本当にありがとうございました。

(ここだけの話…
彼女はクラスメイトから「ニンジャー!!(忍者)」と呼ばれました。集団に同調せず、自分のルールで行動する。いるときはいるけど、いないときはいない。インドではこれが大事。本当にアッパレでした!)

そして、留学中、カイヴァリヤダーマを訪れてくださった「M.K.」さんと「M.M.」さん。人生の先輩でもあり、ヨーガの先輩でもあるお二人。ヨーガ学習を深めるヒントはもちろんのこと
「人生全体を俯瞰する」確かな目を教えていただきました。まさに留学をのりきるパワー。本当にありがとうございました。

また、CCYコースに参加された皆さん、相方先生を通じて、カイヴァリヤダーマ研修をされた皆さん、どの方も心遣いが本当に細やかで、自分が日本人であることを思い出させていただきました。インド滞在をともに楽しむ機会、本当にありがとうございました。

最後に…
カイヴァリヤダーマは、不思議なところです。まさに自分の「本当のところ」に触れられる場所かもしれません。興味を持たれた方は、ぜひ一度足を運ばれるといいです。

とりわけ、何かを期待しなくとも、いやしないほうが、欲しいものをしっかりいただけることと思います。

それでは、長い報告でしたがありがとうございました。

S.T.


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆