2010年7月19日月曜日

穂高編2010(2)

【参加者の方のフィードバック・シリーズ①】

日程:2010年6月4日(金)-16日(水)
会場:穂高養生園(長野県安曇野市穂高 → http://www.yojoen.com/
主題:伝統的ヨーガ・強化プロジェクト


一昨年、昨年に続き、長野の『穂高養生園』で合宿セミナー・シリーズ「穂高編2010」が、次の4つのプログラムで実施されました。

①6月 4日(金)- 6日(日):養生園主催「一般向けプログラム」
②6月 7日(月)- 9日(水):森の家「プラーナーヤーマ専攻」
③6月11日(金)-13日(日):森の家「ヨーガ・スートラ特講」
④6月14日(月)-16日(水):森の家「ハタ・ヨーガ総論」

共通する主題は「伝統的ヨーガ・強化プロジェクト」でした。インドの伝統的なヨーガのリソースに基づいた「ヨーガ」の理論・方法論・技術論についての理解を深めて行くことが一貫したテーマでしょた。

今年は延べ68名の参加者がありました(複数参加された方も含めて)。
参加者の方からお寄せ頂いた「フィードバック」を、8回のシリーズで掲載させて頂いています。

参加者のみなさんには次の項目でフィードバックをお願いしました。

1)「穂高養生園」の環境と施設
①穂高の環境と養生園の施設
②宿泊室とホール(森の家・新森の家)
③ダイニングでの食事
④合宿セミナーの運営全般とスタッフの対応

2)講義と実習について
①講義の内容について
②実習について
③参加されて有益であった点
④やや物足りなく思われた点
⑤今後期待されるプログラム

今回は、
①6月4日(金)-6日(日):「一般向けプログラム」
に参加された、兵庫在住の「N.O.」さん(女性)からのフィードバックです。


●「ホリスティック・リトリート:穂高養生園」
http://www.yojoen.com/

〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明7258-20

「穂高養生園」は1986年に設立された滞在型の療養施設です。常時「セルフ・ケア」による健康の回復・維持増進を志向するゲストを受け入れている他、健康に関連したテーマのワークショップが定期的に開催されています。

「里の家」と「森の家」の2つの宿泊施設があり、食事は1日2回、マクロバイオティックの原則に従った玄米菜食の自然食です。

「里の家」には天然温泉が引かれ、「森の家」にはサウナと露天風呂があります。

「森の家」は小グループによる「セミナー・ハウス」としての貸し切り利用にも解放されています。また、昨年新しい「木と人カフェホール」が完成、1階はカフェ、2階は多目的スペースになています。
http://www.yojoen.com/institution/cafe_institution.html


●「伝統的ヨーガ・強化プロジェクト」

わたしたちの活動テーマは、「ヨーガ」の伝統的側面の強化です。その方向で、バンコクでも、日本でも、ソウルでも、活動の方向性が組み立てられています。

「ヨーガ」のルーツはインドの精神文化に伝承されて来た心身統合の方法論にあります。1920年代に「ヨーガ」の学術的な研究がマハーラーシュトラ州のロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」で着手されたことで、一般社会の医療・教育分野に、サイエンスとしての「ヨーガ」が浸透して行く近代化のプロセスが始まりました。

1960年代以降、「ヨーガ」はインド発の健康法の一種として、諸外国にも広く伝搬されて行きました。日本では一時停滞期がありましたが、近年、再び「ヨーガ・ブーム」と呼べる時期が到来しているようです。

日本でも、今後も健全な「ヨーガ」の活動が発展して行くことで、一時の流行ではなく、ライフ・ワーク的に「ヨーガ」のプラス面を享受する人々が増るのは望ましいことに思えます。

そのためには、伝統的リソースに基づいた、ニュートラルで学術的な「ヨーガ」の知識の強化が不可欠になるでしょう。そして、それは、ロナウラに蓄積されて来た「ヨーガ」のリソースにアプローチして行くことで、効率よく追求して行くこと可能です。今後、「伝統的ヨーガ・強化プロジェクト」として、次のようなモジュールによる学習プログラムを強化して行く予定です。

・「ヨーガの歴史的背景」
・「ヨーガの基礎理論」
・「アーサナ考察」
・「プラーナーヤーマ専攻」
・「ヨーガ・スートラ特講」
・「ハタ・ヨーガ総論」
・「ハタ・ヨーガ各論」
・「瞑想理論(Vipassanaとの関連)」
etc

 

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穂高編2010・フィードバック・シリーズ①

「N.O」さん(女性・兵庫在住)

IMGP1495


相方ひろし先生、ひでこ先生、こんにちは。 お世話になりました「N.O.」です。

以下フィードバックになりますので、よろしくお願い致します。タイやインドのプログラム、今後の日本でのプログラムも 楽しみにしています。


【プロフィール】

①住んでいるところ

兵庫県の西宮市在住


②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと


今年の3月までの約3年半ホット・ヨガのインストラクターをして おりました。

インドに行くため退職。1カ月ほどインドのリシュケシュでヨーガと アーユルヴェーダの智恵を学び、帰国後はその智恵をお伝えするため、 ワークショップという形で2回ほどレッスンさせていただきました。


③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

ヨーガ哲学、ヨーガの叡智、アーユルヴェーダの智恵、 マントラにとても興味があり、現在勉強中です。英語とヒンディーも少し勉強しはじめました。趣味は散歩、お菓子作り。ライフワークはヨーガです。


④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ


ヨガ歴は4年ほど。始めたきっかけはブームにのっかってみたという感じですが、 これまでの人生のいろいろな経験の中で求めてたのはこれだ!! とい思いました。

たまたま募集していたホット・ヨガのインストラクターに応募したら受かり、研修の末、インストラクターに。


⑤今後のヨーガへの展望や希望

まだまだ勉強不足なので、アーユルヴェーダやヨーガの智恵を含め、本当のヨーガの智恵を学んでいきたいと思っています。

相方先生ご夫妻のように、一人でも多くの方に笑顔になって いただけるように、自分というフィルターを通して体感したこと、経験したことを一人でも多くの方とシェアしていけるようにしたいです。



【フィードバック】


1)「穂高養生園」の環境と施設

①穂高の環境と養生園の施設

初めてだったのですが、とても素晴らしい環境とぬくもりのある建物に感動しました。


②宿泊室とホール(里の家・森の家・木と人カフェホール)


私は森の家に滞在していましたが、お部屋も木と人も とてもよかったです。朝晩は少し冷えましたが、予想よりはあたたかかったので、とても過ごしやすかった。


③食事について

最高です。3時間もかけてたくさんのスタッフの方々が手間暇かけて作ってくださるお料理は、本当にどれもおいしかった。


④合宿セミナーの運営全般とスタッフの対応


とても丁寧で、スタッフのみなさんの笑顔もとても癒されました。いい距離感がよかったです。



2)講義と実習で理解と体験が深まったこと

①講義の内容について

ヒンドゥーの歴史的背景がわかっていないので、その際に出てくる単語がなかなか自分の中になかなかはいって こなくて、予想以上に難しかったです・・・。

でもそれだけ、ヨーガはヒンドゥーとの関わり合いが深いものなんだなと感じました。

ヨーガの歴史を学ぶにあたって今まで勉強してきた際にはヒンドゥーは全くと言っていいほど出てこなかったのですが、エクササイズ化したいろいろなヨガと言われるものが蔓延している今日、本物のヨーガを知るためにはこの講義はとても大事だと感じました。


②実習について


ヨーガはエクササイズではないという知識は持っていましたが、相方先生に教えていただいたアーサナのシンプルさには驚きました。 ジャーヌシールシャアーサナの際『やわらかすぎる人もクッションなど遣うといいです』とおっしゃられた時も驚きました。

レッスン最後のシャバアーサナで今までに味わったことのない シャバアーサナを感じることが出来た時、本物のヨーガとエクササイズヨガの違いを実感しました。


③ヨーガについて認識が深まった点

周りのインストラクターや日本で有名な先生でさえも 腰痛やどこか不調がある。なんでだろう。

なぜ文献にはとても素晴らしい恩恵が書いてあるのにも関わらず、やればやるほどその効果からかけはなれていっているのだろう・・・その謎が解けてとてもすっきりしました。

瞑想を深めていくための本物のヨーガと、今流行っているヨガはまったく別のものだということ。目的が違うということ。

今の現代人にとってエクササイズ・ヨガも必要なのかも しれないけれど、本物のヨーガには満足のいく毎日、特に心を満足にする術がある。『毎日が満足のいくものなら、明日はこなくてもいいんですよ』その言葉がとても響きました。


④やや物足りなく思われた点


馴染みのないヒンドゥーの言葉に苦戦しました。そこをもう少し丁寧に説明してくださると初心者には ありがたいです。


⑤ご自分にとって、プログラムに参加したメリットがあったかどうか

ものすごくありました。


⑥今後期待されるプログラム

今はわからないことだらけなので、すべてが新鮮です。

以上になります。相方先生にとって良き1日になりますように。



(この項続く)

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