2010年7月21日水曜日

穂高編2010(4)

【参加者の方のフィードバック・シリーズ③】

日程:2010年6月4日(金)-16日(水)
会場:穂高養生園(長野県安曇野市穂高 → http://www.yojoen.com/
主題:伝統的ヨーガ・強化プロジェクト


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一昨年、昨年に続き、長野の『穂高養生園』で合宿セミナー・シリーズ「穂高編2010」が、次の4つのプログラムで実施されました。

①6月 4日(金)- 6日(日):養生園主催「一般向けプログラム」
②6月 7日(月)- 9日(水):森の家「プラーナーヤーマ専攻」
③6月11日(金)-13日(日):森の家「ヨーガ・スートラ特講」
④6月14日(月)-16日(水):森の家「ハタ・ヨーガ総論」


共通する主題は「伝統的ヨーガ・強化プロジェクト」でした。インドの伝統的なヨーガのリソースに基づいた「ヨーガ」の理論・方法論・技術論についての理解を深めて行くことが一貫したテーマでした。

今年は延べ68名の参加者がありました(複数参加された方も含めて)。
参加者の方からお寄せ頂いた「フィードバック」を、8回のシリーズで掲載させて頂いています。

参加者のみなさんには次の項目でフィードバックをお願いしました。

1)「穂高養生園」の環境と施設 
①穂高の環境と養生園の施設 
②宿泊室とホール(森の家・新森の家) 
③ダイニングでの食事 
④合宿セミナーの運営全般とスタッフの対応 

2)講義と実習について
①講義の内容について
②実習について
          ③参加されて有益であった点
          ④やや物足りなく思われた点
          ⑤今後期待されるプログラム
 

今回は、
①6月4日(金)-6日(日):「一般向けプログラム」に参加された、神奈川在住の「M.N.」さん(女性)からのフィードバックです。


●「伝統的ヨーガ・強化プロジェクト」

わたしたちの活動テーマは、「ヨーガ」の伝統的側面の強化です。その方向で、バンコクでも、日本でも、ソウルでも、活動の方向性が組み立てられています。

「ヨーガ」のルーツはインドの精神文化に伝承されて来た心身統合の方法論にあります。1920年代に「ヨーガ」の学術的な研究がマハーラーシュトラ州のロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」で着手されたことで、一般社会の医療・教育分野に、サイエンスとしての「ヨーガ」が浸透して行く近代化のプロセスが始まりました。

1960年代以降、「ヨーガ」はインド発の健康法の一種として、諸外国にも広く伝搬されて行きました。日本では一時停滞期がありましたが、近年、再び「ヨーガ・ブーム」と呼べる時期が到来しているようです。

日本でも、今後も健全な「ヨーガ」の活動が発展して行くことで、一時の流行ではなく、ライフ・ワーク的に「ヨーガ」のプラス面を享受する人々が増るのは望ましいことに思えます。

そのためには、伝統的リソースに基づいた、ニュートラルで学術的な「ヨーガ」の知識の強化が不可欠になるでしょう。そして、それは、ロナウラに蓄積されて来た「ヨーガ」のリソースにアプローチして行くことで、効率よく追求して行くこと可能です。今後、「伝統的ヨーガ・強化プロジェクト」として、次のようなモジュールによる学習プログラムを強化して行く予定です。

・「ヨーガの歴史的背景」
・「ヨーガの基礎理論」
・「アーサナ考察」
・「プラーナーヤーマ専攻」
・「ヨーガ・スートラ特講」
・「ハタ・ヨーガ総論」
・「ハタ・ヨーガ各論」
・「瞑想理論(Vipassanaとの関連)」
etc

 

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穂高編2010・フィードバック・シリーズ③

「M.N」さん(女性・神奈川在住)

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【プロフィール】

①住んでいるところ

神奈川県横浜市


②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと

会社員(都内に勤務)


③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

ヨーガ、アロマ、アーユルヴェーダ、自然療法等に興味があります。 菜食料理(マクロビオティック、ローフード)を実践し、教室にも通っています。


④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ

ヨーガ歴は5年程。 きっかけは、もともと興味があったことと、体調を崩した時に何か落ち着くものを求めて始めました。


⑤今後のヨーガへの展望や希望

伝統的ヨーガをもっと勉強したいです。

現代のストレス社会で流行っているエクササイズ的なヨーガも 肯定しつつ、 ヨーガの全体を理解し、「違い」を知った上で、 人にも伝えられるようになりたいです。


【フィードバック】


1)「穂高養生園」の環境と施設

①穂高の環境と養生園の施設

とても良かったです。森と川と空の声に包まれて、 ただ歩いているだけで幸せを感じられました。
 
都会では聞こえなかった音や気づかなかった感覚を味わい、 ヨーガのセミナーにも集中することが出来ました。

森の家と里の家の2つの離れた施設を行き来することで、 程よく気分転換が出来ました。


②宿泊室とホール(里の家・森の家・木と人カフェホール)

宿泊した森の家はとても綺麗で、リラックスして過ごすことが 出来ました。

木と人カフェホールは温かい木のぬくもりが感じられ、内装・外観ともにかわいらしい手作りのデザインで癒されました。カフェがオープンしていなかったので、次回来られるときを 楽しみにしています。


③食事について

酵素玄米が初めてだったのですが、とても食べ易く 美味しかったです。

重たい食事が苦手だったのですが、『半量』とお願いしたら、全ての料理を半分にして頂けたので、いろいろなメニューを残さず味わうことが出来、感謝しています。

噂どおりの、目にも体にも優しいご飯でした。


④合宿セミナーの運営全般とスタッフの対応

初日にカメラを忘れるというアクシデントがったのですが、スタッフの方(福田さんを含め)が丁寧に気づかって下さり、 感謝しています。

先生だけでなく、アシスタントの方も質問に丁寧に答えて下さり、 疑問をその場で解決できる状態であったことがとても良かった と思います。



2)講義と実習で理解と体験が深まったこと

①講義の内容について

講義内容だけでなく、 説明の言葉や順序がもとてもわかり易くて良かったです。


②実習について

朝の実習がとても気持ちよかったので、2、3回続けて 受講したいと思いました。

いつもはスタンディングからシッティング、 シャヴァーアーサナに入るのですが、シャヴァーアーサナから シッティング、スタンディングとゆっくりと移行していくスタイルが新鮮で目覚めの朝にはとても心地よかったです。

帰ってからも家で同じメニューを続けているのですが、 とてもリラックス出来ます。


③ヨーガについて認識が深まった点

今まで疑問を抱いていた伝統的ヨーガとアシュタンガやシヴァナンダ、その他の伝統的と世間で言われているヨーガ、現代ヨーガの違いや 歴史的流れが理解できたことが一番です。

また、「呼吸はコントロールするものではなく、観察するもの」という言葉も、今までのヨガ教室ではあまり習わなかったことで、 勉強になりました。

実際にそのようにアーサナを行うと、深いリラックス状態に 入れることにも気づきました。


④やや物足りなく思われた点

日程上、仕方ないのですが、朝のヨーガ実習をもう一回 やりたかったです。しかし、2泊3日のセミナーとしては、内容盛りだくさんで、充実していました。


⑤ご自分にとって、プログラムに参加したメリットがあったかどうか

とてもありました。環境を変えて、いろいろな方々とこのようなセミナーに 参加することは、自分の知識を高めるだけでなく、ディスカッション出来るという点でもとても有意義でした。

大自然の中で生活することで、自分にとって必要なものがクリアに なった気がします。


⑥今後期待されるプログラム

今月は参加できないのですが、東京スタジオでのワークショップが定期的にあるととても嬉しいです。

有難うございました。

(この項続く)




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