日程:2010年11月28日(日)-12月8日(水)10泊11日
会場:「ワンサニット・アシュラム」
バンコク郊外オンカラック → www.sulak-sivaraksaorg/network24.php
参加者の方のフィードバック・シリーズ①
福岡在住の「M.N.」さん
2010年11月28日(日)から12月8日(水)の10泊11日で、バンコク郊外・オンカラックの「ワンサニット・アシュラム」で実施された「ワンサニット2010」のフィードバック・シリーズ①です。
「専門コース」として10日間100時間で企画された「ワンサニット2010」には14名+追加参加4名の方が参加されました(男性1名、女性17名)。
今回は、福岡在住の「M.N.」さん(女性)のフィードバックです。
「M.N.」さんは、2010年6月「穂高編2010」に参加されています。また、「ロナウラ・ヨーガ研究所・東京事務所」の勉強会にも参加されています。タイでの合宿セミナーには初めての参加です。
● 「ワンサニット2010」のフィードバックの項目
【プロフィール】
①住んでいるところ
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
⑤今後のヨーガへの展望や希望
【フィードバック】
1)「ワンサニット・アシュラム」の場所と環境
①環境と施設
②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール
③食事について
2)講義について
①ヨーガのコンセプト
②アーサナについて
③プラーナーヤーマについて
④「ヨーガ・スートラ」について
⑤「ハタ・ヨーガ」について
⑥インド哲学・仏教思想について
3)実習について
①アーサナ
・瞑想のアーサナ
・伝統系の動くアーサナ
・リラクセーションのアーサナ
②プラーナーヤーマ
・アヌローマ・ヴィローマ
・ウジャーイー
・バストリカー
③クリアー
・カパーラバーティ
・ジャラ・ネーティ
・スートラ・ネーティ
・ヴォーマン・ダウティ
・アグニサーラ
・トラータカ
④ムドラー・バンダについて
・3つのバンダ(ジャランダーラ・ウッディヤーナ・ムーラ)
・ジファー・バンダ
・ヴィパリータ・カラニ(いわゆる逆転系アーサナを含む)
⑤瞑想
3)「ワンサニット2010」の総括
①プログラム全体の総括的なご感想
②日本からコースに参加したメリットがあったかどうか
③「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス
4)タイランドの印象、役立つ情報などetc.
①タイ政府厚生省「タイ伝承医学研究所」の訪問
②ホテル・ショッピング情報 etc.
● 「ワンサニット2010」について
日程:2010年11月28日(日)-12月8日(水)
参加:14名+追加参加4名
内容:10日間100時間の「専門コース」
主題:伝統的ヨーガ・強化プロジェクト
目的:ヨーガをライフ・ワークとして続ける自信を提供
主催:MCB財団タイ・ヨーガ研究所(→ www.thaiyogainstitute.com/ )
このプログラムは「伝統的ヨーガ・強化プロジェクト」の方向性にあるものです。 ヨーガをご自分のライフ・ワークとして追求されたい方に、インドの「伝統的ヨーガ」のリソースに基づいたヨーガの理論と技術を提供しています。
11月下旬は、乾季でさわやかな、タイのベスト・シーズンで、南国の自然環境でエコロジーの実践施設として始められた「ワンサニット・アシュラム」でのシンプルなエコ・ライフにも、気候的な問題の少ない、快適な時期です。
● 「ワンサニット2010」の全体日程
11月27日(土) 前日までにバンコクに到着
11月28日(日) 午前9時ラームカンヘン通りの集合場所へ集合。車(ミニバン)で「ワンサニット」へ、午後より合宿セミナー開始
11月29日(月) 「ワンサニット」
11月30日(火) 「ワンサニット」
12月01日(水) 「ワンサニット」
12月02日(木) 「ワンサニット」午後厚生省タイ伝承医学研究所訪問
12月03日(金) 「ワンサニット」
12月04日(土) 「ワンサニット」
12月05日(日) 「ワンサニット」
12月06日(月) 「ワンサニット」
12月07日(火) 「ワンサニット」
12月08日(水) 朝食後合宿セミナー修了、車でバンコクへ帰還・自由行動、ピサヌロークの瞑想センターへ行く方早朝チェックアウト
● 1日のスケジュール
05:00 起床
05:30 瞑想(自由参加)
06:00 実習
08:00 朝食
09:30 クリアー(浄化作法の練習)
10:00 講義
12:00 昼食・自由時間
14:15 ティー・タイム
14:30 講義
16:00 実習
18:00 自由時間
18:45 夕食
19:45 トラータカ
20:15 講義・サットサンガ
10:00 就寝
● 専門コース
「ワンサニット2010」は「専門コース」という位置付けの10日間100時間の集中学習コースです。昨年の「ワンサニット2009」に続いて第2回でした。
今までの、タイでの4泊5日のプログラムでは、ヨーガの背景や、ヨーガを全体的に概観する表層・中層レベルの知識を扱って来ましたが、「専門コース」では、ヨーガをヨーガとして根拠付けているインドの伝統的なリソースを直接扱い、ヨーガに関する知識の階層を深めることを目的としています。
通常の合宿セミナーでは、時間の制約上、「このような伝統文献がある」という紹介レベルに留まることが多いのですが、「専門コース」では出来るだけ伝統文献の内容とメッセージに踏み込んで行きます。
ライフ・ワーク的にヨーガに取り組んで行くには、ある段階で、ヨーガのリソースのコアとなる
・ヨーガの理論........(ヨーガ・スートラ第1章)
・ヨーガの方法論.....(ヨーガ・スートラ第2章+α)
・ヨーガの技術論.....(ハタ・ヨーガ)
を確認することが、有効で有益なアプローチになります。10日間の「専門コース」では、それらを効率的に提供しようとする試みです。
● 「ワンサニット・アシュラム」について
Wongsanit Ashram
PO Box 1, Ongkharak、Nakhorn Nayok 26120, Siam (Thailand)
「ワンサニット・アシュラム(Wongsanit Ashram)」のホームページ
→ www.sulak-sivaraksaorg/network24.php
写真アルバム
→ http://picasaweb.google.com/hhyoga/WongsanitAshram
「ワンサニット」へのマップ
→ http://www.sulak-sivaraksa.org/en/docs/AshramMap2551.pdf
「ワンサニット・アシュラム」は「サティラコセーシュ・ナーガプラディーパ財団」傘下の団体で、1985年に設立されたインターナショナル・コミュニティです。シンプルなライフ・スタイルの実践と、社会活動と精神性を平行して追求するための施設で、新バンコク空港から車で約1時間半の距離にあります。
「サティラコセーシュ・ナーガプラディーパ財団」 の創立者の「スラック・シヴァラクシャ」氏はタイを代表する仏教思想家・社会活動家であり、世界の「仏教陣営」の重要人物です。ノーベル平和賞にも3回ノミネートされています。
「ワンサニット・アシュラム」の環境と設備は、自然環境を生かしたやや「アウト・ドアー」系で、「自然療法センター」としても利用されています。「ヨーガ」の合宿セミナーにも最適な条件が整っています。
設立当初から「アシュラム」は活発に多くの共同体プロジェクトに関わって
来ています。「アシュラム」の活動は、仏教哲学と文化の多様性や環境の
維持可能性に根差したライフ・スタイルの促進を模索するもので、人間存在と社会性と自然の密接な相互依存関係を指摘しようとする試みです。
「アシュラム」のメンバーは主にソシアル・ワーカーで、伝統的スタイルの
家屋に住み、シンプルなライフスタイルを実践しています。
「アシュラム」では環境保護、人権擁護、非暴力や精神性に基づく社会活動に関するコースを含む、数多くのワークショップが年間を通して企画されています。
「ワンサニット2010」
2010年11月28日(日)-12月8日(水)
福岡在住の「M.N.」さん(女性)のフィードバック
相方ひろし先生 ひでこ先生
おはようございます、Nです。
ワンサニット2010では、大変楽しく有意義なプログラムを提供して下さり本当に有難うございました。
プログラム自体もとても満足のいくものでしたが、先生方やメンバーの皆様との共同生活もとても楽しく、学びの多い10日間でした。
帰国してから、引越し等でバタバタしており、フィードバックのお返事が大変遅くなってしまい申し訳ありません。簡単ですが、振返らせて頂きます。
【プロフィール】
①住んでいるところ
横浜に住んでいましたが、ワンサニット終了後に福岡の実家に戻ってきたばかりです。
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
建築の大学院を卒業後、東京の会社で2年半程働いていましたが最近辞めたので、今は学びの時間にしています。
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
ヨーガが好きです。
もともと料理が大好きなのと自分が菜食になったこともあり、マクロビオティックやローフード等の菜食料理の教室に通ったりして勉強しています。
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
ヨーガ歴は5年程です。
心身共に疲れていた時期に、ヨーガをすれば何か変わる様な気がして教室に通い始めたことがきっかけです。
⑤今後のヨーガへの展望や希望
今後もずっと自分自身の生活の中でヨーガを実践していきたいと思っています。
また、必要な人や場所が訪れた時、 ヨーガを伝えられる自信と基礎知識を身につけたいと考えています。
1)「ワンサニット・アシュラム」の場所と環境
①環境と施設
バンコクの喧騒から離れ、青々とした緑と、おもしろ可笑しい鳥達の鳴き声に包まれたとても素敵な環境でした。
乾期のタイは初めてでしたが、とても滞在しやすい気候だと感じました。
飼育されている犬や猫がとても可愛かったです。
ドミトリーに5、6人で泊まりました。広々していて快適で、毎晩ぐっすり眠ることが出来ました。
ただ、アリが多いので虫除け対策は必須です。
セミナー室は日中暑くても中はひんやりしていて、暑さや不快感を感じることがありませんでした。
瞑想ホールは瞑想やヨーガを実習するのにふさわしい雰囲気があり、特に朝の瞑想や実習はとても気持ちよかったです。
③食事について
卵はでましたが、ベジタリアン食だったのでどれもとても食べやすかったです。優しい味付けのタイ料理を楽しめました。
昼ごはんがわりと多めで夜は軽めだったので、プログラムの流れにもあっていました。
2)講義について
①ヨーガのコンセプト
今まで受けたワークで学んだ内容をおさらいすることができました。
また、全ての講義の土台にもなり、迷ったらどこへ戻れば良いかが明確になりました。
②アーサナについて
なぜ今、流行のヨーガのアーサナがこのような形になっているのか、ということがとてもよく理解出来ました。
本来のヨーガのアーサナの目的や、流派と呼ばれるものが出来た歴史等もわかり、勉強になりました。
③プラーナーヤーマについて
何より講義の内容がわかりやすいのと、実践をとても重視し、毎回その時間をとって下さるので、自分の頭と体の両方で理解を深められました。
一番良かったのが、講義とアーサナ・プラーナーヤーマの実習の内容が
連動していたので、今までどうしても消化できなかったことを、実習の中で納得できたことです。
④「ヨーガ・スートラ」について
今まで何となく断片的だった内容を、全体の流れで理解することが出来ました。
わたしたち日本人がどこで理解に苦しむか、それは何故か、など興味のあるテーマで面白い講義でした。
⑤「ハタ・ヨーガ」について
ハタ・ヨーガとはそもそもどういうものなのか、ヨーガの歴史やヨーガの流派が出来た流れ等を含めてよくわかりました。
⑥インド哲学・仏教思想について
タイに滞在しているということもあって、仏教思想がとても身近に感じられ面白かったです。
インド哲学と仏教思想の比較や日本人の宗教観を無視して、ヨーガを理解することは出来ないのだとわかりました。
3)実習について
①アーサナ
毎日2回、約2時間の実習があるので自分の体で感じ、学ぶことが出来ました。10日間の中で自分の感覚の変化もあり、とても面白かったです。
基本はとてもシンプルですが解説がとてもわかりやすく、その後の自分の練習にとても活きています。
②プラーナーヤーマ
アヌローマ・ヴィローマ、ウジャーイー、バストリカー、この3つを毎日継続的に練習出来たことがあまりなかったので、今回とても勉強になりました。
正しい方法や効果を知るだけでなく、10日間の中での自分の変化も大きく、プラナーナーヤーマへの興味が更に深まりました。
③クリアー
クリアーは自分ひとりで練習するにはかなり抵抗があったので、良い機会となりました。
特に嘔吐するヴォーマン・ダウティやろうそくを見つめるトラータカ等は
ひとりではなかなか出来ないので面白かったです。
④ムドラー・バンダについて
3つのバンダ(ジャランダーラ・ウッディヤーナ・ムーラ)について、
わかっているつもりでしたが、毎日の練習の中でより感覚が掴めた気がします。
ジファー・バンダ等はあまり意識していなかったので、勉強になりました。
⑤瞑想
瞑想はいつも妄想になってしまうのですが、今回は瞑想ホールとその周辺環境があまりに心地よい空間だったので、日本では体験出来ない様な
気持ちよい瞑想の練習をすることができました。
タイが仏教信仰に支えられている国だということもあったと思います。
瞑想というのがとても自然なものとして受け入れられました。
3)「ワンサニット2010」の総括
①プログラム全体の総括的なご感想
参加して、本当に良かったというのが一番の感想です。
初めての一人での海外で多少不安もあったのですが、出発前から先生方のきめ細かいサポートに助けられ、安心して出発・滞在を楽しむことが出来ました。
一緒に参加されたメンバーの方々も個性的で素敵な人ばかりで、良い意味でとても刺激を受けました。
先生方や参加された皆様にあらためて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
②日本からコースに参加したメリットがあったかどうか
メリットはとても大きいです。
ヨーガのプログラムも十分満足出来る内容でしたが、それ以外にもタイでの発見や参加者との交流、仏教思想の学びなど、日本のヨーガ教室では範囲を超えているような内容を体験をすることが出来ました。
国でも自分自身についても、外から客観的に見る視点というのが大切だと思いました。
③「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス
この時期のタイはとても過ごしやすいです。
日本でなく、タイだから理解が深まるというところもあり、もし海外ということで敷居が高くなってしまっているのなら是非参加されると良いと思います。
4)タイランドの印象、役立つ情報などetc.
新しく出来たエアポート・レイルリンクは、安くて便利でわりと早くて快適でした。
(この項続く)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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