2011年1月13日木曜日

ワンサニット2010年12月⑥

日程:2010年11月28日(日)-12月8日(水)10泊11日
会場:「ワンサニット・アシュラム」
バンコク郊外オンカラック →
www.sulak-sivaraksaorg/network24.php 

参加者の方のフィードバック・シリーズ⑥
大阪在住の「M.S.」さん

2010年11月28日(日)から12月8日(水)の10泊11日で、バンコク郊外・オンカラックの「ワンサニット・アシュラム」で実施された「ワンサニット2010」のフィードバック・シリーズ⑥です。 

「ヨーガ」に興味を持つ、ということは、たいへんすばらしいことです。長い歴史を持つ「ヨーガ」には、現代社会に生きるわたしたちにも役立つ技術や考え方があります。

しかし、ただ闇雲に「ヨガ・ヨーガ」と名が付くものに飛びついても、無駄な時間とエネルギーを費やすことになる傾向があります。

道端に落ちているものを拾い集めても、家は建たないですね。 長く安心して住めるお家を建てるには、確固たる土台の上に、しっかりとした設計図で、信頼の置ける素材を組み上げて行く必要があります。

長く安心して住める「ヨーガ」という家を建てるにはどうするか、という指針を提供するために、2009年から「ワンサニット・アシュラム」での「専門コース」は始まりました。

おかげさまで、2009年も、2010年も、参加者の方からはポジティブなフィードバックを頂いています。
 
 
 
 
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「専門コース」として10日間100時間で企画された「ワンサニット2010」には14名+追加参加4名の方が参加されました(男性1名、女性17名)。 

今回は、大阪在住の「M.S.」さん(女性)のフィードバックです。

「M.S.」さんは、2010年6月「穂高編2010」の4つのプログラムに全部に参加されています。タイでの合宿セミナーは初めてです。



「ワンサニット2010」のフィードバックの項目
【プロフィール】
①住んでいるところ
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
⑤今後のヨーガへの展望や希望

【フィードバック】
1)「ワンサニット・アシュラム」の場所と環境
①環境と施設
②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール
③食事について

2)講義について
①ヨーガのコンセプト
②アーサナについて
③プラーナーヤーマについて
④「ヨーガ・スートラ」について
⑤「ハタ・ヨーガ」について
⑥インド哲学・仏教思想について

3)実習について
①アーサナ
・瞑想のアーサナ
・伝統系の動くアーサナ
・リラクセーションのアーサナ

②プラーナーヤーマ
・アヌローマ・ヴィローマ
・ウジャーイー
・バストリカー

③クリアー
・カパーラバーティ
・ジャラ・ネーティ
・スートラ・ネーティ
・ヴォーマン・ダウティ
・アグニサーラ
・トラータカ

④ムドラー・バンダについて
・3つのバンダ(ジャランダーラ・ウッディヤーナ・ムーラ)
・ジファー・バンダ
・ヴィパリータ・カラニ(いわゆる逆転系アーサナを含む)

⑤瞑想

3)「ワンサニット2010」の総括
①プログラム全体の総括的なご感想
②日本からコースに参加したメリットがあったかどうか
③「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス

4)タイランドの印象、役立つ情報などetc.
①タイ政府厚生省「タイ伝承医学研究所」の訪問
②ホテル・ショッピング情報 etc.  


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「ワンサニット2010」
2010年11月28日(日)-12月8日(水)
大阪在住の「M.S.」さん(女性)のフィードバック

相方ひろし先生、ひでこ先生
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

そして、昨年は大変お世話になりました。
年越ししてしまいましたが、ワンサニット2010のフィードバックです。


1)「ワンサニット・アシュラム」の場所と環境

①環境と施設

バンコクから約1時間ほど車で走ったところに、自然が豊かで静かな場所があるだなんて知りませんでした。

鳥や犬、猫、ゲッコウなどなど様々な動物さん達と共に過ごす環境も、ヨーガの合宿には向いている、と感じました。

ワンサニットアシュラムに入る前の、原始的な「渡し船?板?」がとても好きでした。

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②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール

通常は一人部屋用のクティーに2名で滞在しましたが、狭いとは感じず丁度良かったです。

トイレ&シャワーも隣接しているので便利でした。

講義が行われた「土ハウス」は、角がなく丸みを帯びた家の中でとてもリラックスできました。

瞑想&アーサナ・ホールは2階なので、窓からは緑が見渡せましたし、ダライラマ法王の微笑みの絵画が印象的でした。


③食事について

卵を含む菜食のタイ料理でどれも美味しかったです。たくさんのバリエーションがあり、毎食ワクワクしていました。

盛り付けも色鮮やかだったり、ちょっとした工夫があったりで目にも美味しかったです。

  
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2)講義について

①ヨーガのコンセプト

ヨーガでサマーディを目指す、と知ったかぶりはしてましたが、何のことか理解しがたい領域でした。

睡眠モデルから入り、サマーディーを追求する活動をすることにより副効果があるという、私達にも入りやすい視点から解説していただき、どういう順序で方向で進めばよいか見えやすかったです。

どんな状況においても自分を常に最適化する作業が大切であり、ヨーガはその手段となってくれそうです。


②アーサナについて

アーサナが合理的で科学的であると改めて感じました。

伝統的なテキストから解説されることで、どうしてアーサナをするか迷いがなくなります。

まだまだ奥深いハタ・プラディピカーとゲーランダ・サンヒターの理解を深めていきたいと感じました。


③プラーナーヤーマについて

私たちが感じることの出来ない自律神経を操作しようとすることがプラーナーヤーマで、数種の技法があるならば、日々の練習を続けるのみ。

どういう結果が出るか体験を通して理解していきたい。


④「ヨーガ・スートラ」について

ヨーガの土台となるもの。どの講義の場面でもスートラが出てくることが多かったのでヨーガ・スートラが基盤になっていることをリアルに感じました。

心を仏教の理論から解説が入ることで、理解が少しずつですが深まります。

印象的なのが、バヒランガ・ヨーガの部分です。


⑤「ハタ・ヨーガ」について

ハタ・ヨーガの歴史的背景を知ることと、伝統的な文献からアーサナの原理を理解していくことで、私たちがなにを少しずつ実践していくか、見えてきやすかったです。


⑥インド哲学・仏教思想について

インド人にとって当たり前の事、日本人には理解しがたい事、などの仕分け作業の解説がありがたかったです。

インドで長年生活されている先生だからこその講義は価値があります!

ヴェーダについては、理解不可能な部分が多々あり、ちょっと右から左へ受け流す部分も正直ありましたが、実際に仏教国のタイに滞在し、タイ・ヨーガ研究所のカヴィー先生の講義を聞いたり、NHKの仏教シリーズDVDを見ることにより、視野が広がりました。



3)実習について

①アーサナ

今起こっている感覚に意識をおくり、観察をすること。そして、常に起きている呼吸を追っていくことがアーサナで重要となることを体感しました。

10日間の合宿という環境で同じ時間に練習することで、日々のカラダとココロの変化に気づけました。日本で練習している時よりずっと。。。。

やっぱり、スティラ・スッカが大事ですね。

今の現代日本人にとって、安定して落ち着いていられることって難しいのかもしれない、とも感じました。

伝統的なヨーガの技法を今の時代でどう活かすかが本当に重要ですね。


②プラーナーヤーマ

・アヌローマ・ヴィローマ

合宿中は1日4回アヌローマ・ヴィローマを行うことにより、呼吸のコントロールが日々深まることを感じつつ、その時々の体調の変化により、プラーナーヤーマの質が異なる感覚もありました。


・ウジャーイー

横たわりながらのウジャーイーは、途中で寝てしまうケースが多々ありましたし、プラナーヤーマーの途中で横たわる動作を入れることにより、深まりつつある呼吸が途切れてしまうように思いました。


・バストリカー

穂高の時よりバストリカーの解説も実習も深めてくださったので、より内的感覚に意識しながら行うことができました。バストリカーはまりますね。


③クリアー

・カパーラバーティ

カパーラバーティの後の静寂。息をしようとする体からの反応を観察するのがおもしろかったです。


・ジャラ・ネーティ

日常でも毎朝やっていますが、やらない日は気持ち悪いです。陶器のネーティーポットはgood。


・スートラ・ネーティ

ジャラ・ネティーでは出きらない液体が出てきました。最初なかなか管が通りませんでしたが、何よりリラックスすることが大事だと体感しました。


・ヴォーマン・ダウティ

スッキリ。スッキリでした。たまに家でも怪しまれない程度にやっていきたいです。


・アグニサーラ

穂高の後から食事前にはやるようにはしていました。気持ち的なものかもしれませんが、アグニサーラをやってからの食事の後の胃や腸の感覚がちょっと楽な気がします。


・トラータカ

ちゃんとトラータカをやったのは初めてでしたが、涙か出すぎる時と全くでない時の差が激しすぎました。目に痒みがあった日は涙が止まりませんでした。


④ムドラー・バンダについて

バンダは内部感覚への意識が高まり集中力が高まり、特にプラナーナーマーにバンダは必要であると改めて感じました。


・3つのバンダ(ジャランダーラ・ウッディヤーナ・ムーラ)

ウディヤーナは、毎朝一発いれる習慣がつくと、やらずにはいられなくなります。一番感覚としてわかりやすいので気持ちよいです。

ジャランダーラはロックできているのか、よくわかりませんでした。

骨盤底筋がかなり弱いので苦手ですが、ムーラは重要だと感覚でわかりました。練習します。


・ジファー・バンダ

のどの奥の方に刺激がダイレクトにいきます。簡単なので電車の中などでしています。


・ヴィパリータ・カラニ(いわゆる逆転系アーサナを含む)

ジャランダーラは自然と意識できますが、ムーラがなかなか。座布団を使うことで首の負担がかなり軽減できます。


⑤瞑想

仏教国のタイでの合宿ということで、瞑想しやすい環境であったので、ただ座っているという状況がしっくりきました。

ゴーエンカ氏のヴィパッサナー瞑想はまだ未体験ですので、近々体験するつもりです。
 

 
3)「ワンサニット2010」の総括
 
①プログラム全体の総括的なご感想
 
タイの自然の中で、ヨーガを深めようと意欲のある方々と一緒に相方先生方の下で10日間生活を共にしながら学べたこと自体、大きな意味がありました。
  
特に、今回はタイでの合宿ということで、仏教について多くの事をお話いただけたので、内容が入ってきやすかったと感じます。
 
仏教とヨーガの密接な関わりがあり、日本人にとってはインド哲学より仏教を通してヨーガの理解を深めていくことが必要であるとつくづく思いました。
 
スケジュールもタイトではなくて、夜の講義にDVD観賞の時間をとっていただけたのも、いろんな意味で視野が広がり勉強になりました。
 
マラコンブはもう1回みんなで見たかったです!


②日本からコースに参加したメリットがあったかどうか

メリットありすぎます。

穂高で相方先生のセミナーに参加し、流れるようにワンサニット合宿に参加させていただきましたが、穂高の時より先生方もリラックスされている感じがしました。

講義以外でのお話も本当に勉強になることや、おもしろい話でワクワクしました。やっぱり環境は大事ですね。


③「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス
 
タイミングが合えば、是非参加をおすすめいたします。その場に行かないとわからない事がたくさんあります。



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4)タイランドの印象、役立つ情報などetc.

①タイ政府厚生省「タイ伝承医学研究所」の訪問

タイ古式マッサージが伝承医学で研究をされているなんて、ちっとも知りませんでした。伝統医学を近代化していくことの重要という考えがあるタイは魅力的ですね。


②ホテル・ショッピング情報 etc.

カオサンに滞在される方。カオサン・ロードから10分くらい離れたチャオプラヤー付近の「bella bella river GH」はオススメです!

インド人街のパフラットはインド好きなら行くべしです。

あと、いつの日かインドでの4週間相方先生セミナーを期待しております。



相方ひろし先生、ひでこ先生。
ワンサニットでは大変大変お世話になりました。
本当に充実した日々でした。

先生方もお疲れなのに、いろいろ手厚くケアしていただき感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、「ワンサニット2010」を共に過ごした参加者の皆さん、ありがとうございました。

ヨーガを通して出会えたこのご縁を大切にし、いつかまた会える日を楽し みにしております。



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