2011年1月11日火曜日

ワンサニット2010年12月④

日程:2010年11月28日(日)-12月8日(水)10泊11日
会場:「ワンサニット・アシュラム」
バンコク郊外オンカラック →
www.sulak-sivaraksaorg/network24.php 

参加者の方のフィードバック・シリーズ④
東京在住の「N.K.」さん

2010年11月28日(日)から12月8日(水)の10泊11日で、バンコク郊外・オンカラックの「ワンサニット・アシュラム」で実施された「ワンサニット2010」のフィードバック・シリーズ④です。 

10日間100時間の専門コースとして2009年から始まった「ワンサニット2009」「ワンサニット2010」は、すでに、ある程度のヨーガ経験のある方を対象として、ヨーガをライフワークとして一生続けて行くための自信を提供することを目的としています。

過去2回の専門コースの参加者の方のフィードバックを拝見していますと、「ワンサニット2009」「ワンサニット2010」は、十分に、その目的を達成している、ように見受けられます。



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「専門コース」として10日間100時間で企画された「ワンサニット2010」には14名+追加参加4名の方が参加されました(男性1名、女性17名)。 

今回は、東京在住の「N.K.」さん(男性)のフィードバックです。

「N.K.」さんは、
2006年11月「ワンサニット合宿セミナー」(4泊5日)
2009年11月「ワンサニット2009」
に参加されています。

昨年11月の「ワンサニット2009」に続いて、専門コースは
2回目です。


「ワンサニット2010」のフィードバックの項目
【プロフィール】
①住んでいるところ
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
⑤今後のヨーガへの展望や希望

【フィードバック】
1)「ワンサニット・アシュラム」の場所と環境
①環境と施設
②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール
③食事について

2)講義について
①ヨーガのコンセプト
②アーサナについて
③プラーナーヤーマについて
④「ヨーガ・スートラ」について
⑤「ハタ・ヨーガ」について
⑥インド哲学・仏教思想について

3)実習について
①アーサナ
・瞑想のアーサナ
・伝統系の動くアーサナ
・リラクセーションのアーサナ

②プラーナーヤーマ
・アヌローマ・ヴィローマ
・ウジャーイー
・バストリカー

③クリアー
・カパーラバーティ
・ジャラ・ネーティ
・スートラ・ネーティ
・ヴォーマン・ダウティ
・アグニサーラ
・トラータカ

④ムドラー・バンダについて
・3つのバンダ(ジャランダーラ・ウッディヤーナ・ムーラ)
・ジファー・バンダ
・ヴィパリータ・カラニ(いわゆる逆転系アーサナを含む)

⑤瞑想

3)「ワンサニット2010」の総括
①プログラム全体の総括的なご感想
②日本からコースに参加したメリットがあったかどうか
③「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス

4)タイランドの印象、役立つ情報などetc.
①タイ政府厚生省「タイ伝承医学研究所」の訪問
②ホテル・ショッピング情報 etc.  


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「ワンサニット2010」
2010年11月28日(日)-12月8日(水)
東京在住の「N.K.」さん(男性)のフィードバック


新年おめでとうございます。
昨年はいろいろお世話になりました。
今年もよろしくお願いします。 

タイで仰っていたインド4週間コース、実現すると嬉しいです。
今年はちょっとムリそうですが来年なら!
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【プロフィール】

①住んでいるところ
東京都

②現在していること(仕事etc.)
測量、ヨーガ

③特に関心の深いこと
アジアの歴史や文化

④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
6年前にインドで始まりました

⑤今後のヨーガへの展望や希望
やるべきことをやり、いけるとこまでいきたいです。


【フィードバック】

1)「ワンサニット・アシュラム」の場所と環境

①環境と施設

自然の中でよい環境です。
アウトドアタイプの生活は比較的得意ですが、蟻の狂暴性にはやや困りました。


②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール

それぞれの施設へ散歩気分で歩くことができ、気持ちよい生活環境でした。


③食事について

今回は魚系も少なく、軽い感じでしたが、種類は豊富で南国ならではの食べ物を楽しみました。食べ過ぎました…

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2)講義について

①ヨーガのコンセプト

今回のセミナーでなるほどと思ったのは、『ヨーガという建物をどう建てるか』という考え方でした。

それは、設計図はヨーガスートラを、そして実際の材料はハタヨーガのテクニックを使う、ということでした。

しかしまず、ヨーガとヨーガでないものの区別をしっかり理解するという基礎固めをし、その上にアシュターンガ(8部門)で柱を立て、ハタヨーガの様々なテクニックを部材として建物を構築していくという内容でした。

やみくもにヨーガに取り組むと、
ハタヨーガを設計図と材料の両方に利用してしまったり、ヨーガスートラを設計図としながらも、ヨガ的エクササイズを材料としてしまって、体や心の混乱を招くおそれがあるので、とても重要な部分だと感じました。


②アーサナについて

アーサナの定義、プラーナーヤーマへの橋渡し、姿勢反射のメカニズム、などへの理解が深まりました。


③プラーナーヤーマについて

呼吸を扱うとは何か、を知ることができました。


④「ヨーガ・スートラ」について

ヨーガの設計図、インド心理学の基礎としての理解が深まりました。


⑤「ハタ・ヨーガ」について

ヨーガを構築するための材料、自律系へのチャレンジ、体内感覚へのアプローチ、など理解が深まりました。


⑥インド哲学・仏教思想について

ゲスト・ティーチャーによるアビダンマの心理モデルのクラスがあり、とても興味深かったです。

徹底的に心を探る仏教、一方、心を飛び越え真理を語る保守インド側。どちらに行くにせよ、ヨーガの理解と実践が大切だと感じました。

また、上座部仏教の方々がヨーガをどう理解しているのかを知ることができ大変勉強になりました。


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3)実習について

①アーサナ

・瞑想のアーサナ
アーサナの定義を理解し実践できました。またシッダアーサナ、パドマアーサナの正式な型を知ることができました。

・伝統系の動くアーサナ
体の感覚や深層部を感じながら実践できました。特にパスチモッタナアーサナの背骨の周辺の重要性が感じられました。

・リラクセーションのアーサナ
寝てはいけません。


②プラーナーヤーマ

・アヌローマ・ヴィローマ
呼吸筋を動かすだけで空気は入出し、鼻はあくまで呼吸の補助的なものだと感じました。

・ウジャーイー
5秒でも10秒でも使えて、マルチなプラーナーヤーマでした。

・バストリカー
やりすぎるとアナパナ・サティが出来ず、違う集中が始まってしまって少し困りました。


③クリアー

・カパーラバーティ
水のカパーラバティは手軽でやりやすかったです。

・ジャラ・ネーティ
現代人やヨーガ実践者には必須だなと。

・スートラ・ネーティ
鼻が通っているようで、
奥は詰まっていることがわかりました。現代人はまずはクリヤだと思いました。

・ヴォーマン・ダウティ
爽快です。味が変わりました。普段からやるべきです。

・アグニサーラ
朝は、お腹のバンダとこれで胃腸系は快調でした。

・トラータカ
苦手です。瞬きしてしまい涙でません。


④ムドラー・バンダについて

・3つのバンダ(ジャランダーラ・ウッディヤーナ・ムーラ)
徐々に体内感覚を探っていくことができました。毎日のプラクティスに取り入れるべきだと改めて感じました。

・ジファー・バンダ
頭蓋骨が緩む感覚がありました。延髄にも響きました。

・ヴィパリータ・カラニ(いわゆる逆転系アーサナを含む)
骨盤底、内臓感覚に
もっとアプローチしていこうと感じました。


⑤瞑想
毎日の訓練と、
短期集中コース参加の両方で向上できるものだと思いました。


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3)「ワンサニット2010」の総括

①プログラム全体の総括的なご感想

今回は『最適化』という言葉をよく使用されてました。

日本でヨーガに関わる中で、あまり大声でサマーディサマーディと言えないのが現状です。その中でヨーガの目的を何にするかというのは大きな課題です。

この『最適化』という言葉は、究極的統合であるサマーディにも当てはまりますし、自律系の統合という面でも使えますし、回りの環境との統合にも使え、ヨーガを説明するうえでまさに最適な言葉だと感じました。


②日本からコースに参加したメリットがあったかどうか

今回は2年連続の参加だったのですが、とても意味のあるセミナーでした。

講義の内容も前回とはフォーカスするところが少し違っていましたし、アシュラムの環境で10日間実習を続けるという点でも大変有意義でした。


③「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス

ぜひ参加ください。
2度目も楽しいですよ。


4)タイランドの印象、役立つ情報などetc.

特になし

①タイ政府厚生省「タイ伝承医学研究所」の訪問

異国の厚生省潜入、大変興味深かったです。

ヨーガや仏教を理解するうえで、文化や歴史もしっかり学ぶべきだと感じました。


②ホテル・ショッピング情報 etc.

特になし
以上です。



(この項続く)


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