2009年12月31日木曜日

ワンサニット2009(10)

ワンサニット2009・フィードバック(10)
期間:2009年11月18日(水)-28日(土)

「ワンサニット2009」のフィードバック・シリーズ(10)です。
 
初の「専門コース」として、バンコク郊外の『ワンサニット・アシュラム』で10日間100時間で企画された「ワンサニット2009」には、13名の方が参加されました(男性3名、女性10名)。

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以下は、宮崎在住の「N.K.」さん(女性)のフィードバックです。

「N.K.」さんは「ワンサニット2009」の前に、タイ東北部のコーンケーンにある瞑想センターで10日間の「ヴィパッサナー・コース」に参加されました。そのフィードバックも含まれています。

「ヨーガ」を学ぶことは、「自分自身」を学ぶことでもあります。

ですから、「ヨーガ」には、お手軽な「近道」はありません、が、正しい方向性で、ステップを踏んで、必要なプログラムと体験を積み重ねて行くことで、誰でも、無理なく、「ヨーガ」と「自分自身」の理解を深めて行くことは、それほどむつかしいことではない、と思われます。


フィードバックの項目

【プロフィール】
①住んでいるところ
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
⑤今後のヨーガへの展望や希望 

【ワンサニット・アシュラム】

『ワンサニット・アシュラム』の場所と環境
①環境と施設
②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール
③食事について

講義と実習で理解と体験が深まったこと
①アーサナについて
②プラーナーヤーマについて
③クリアーについて
④ムドラー・バンダについて
⑤瞑想について
⑥ヨーガ・スートラへの理解度
⑦インド哲学・仏教思想についての理解

「ワンサニット2009」の総括
①プログラム全体の総括的なご感想
②ご自分にとって、日本からコースに参加したメリットがあったかどうか
③今後「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス 
タイランドの印象、役立つ情報など


【コーンケーンの瞑想センター】

瞑想センターの場所と環境
①コーンケーンの環境
②センターの施設
③泊まる部屋と食事
④スタッフの対応

10日間コースについて
①10日間コースの日課
②瞑想コース中に洞察が深まったこと
③瞑想コース中に直面したチャレンジ
④タイに来てコースに参加した意義があったかどうか

総括:ヨーガと瞑想(Vipassana)について



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「ワンサニット2009」での10日間・100時間の専門コース
宮崎在住の「N.K.」さんのフィードバック

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【プロフィール】

①住んでいるところ
宮崎県宮崎市

②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
以前は地元(広島)でOLしてました。現在は、ヨーガ指導とヨーガスタジオを運営してます。

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
ヨーガ、スローライフ、プチ自給自足、手芸、サーフィン

④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
ヨーガ歴;10年位
昔から自然と共に暮らすライフスタイルに憧れがあり、ヒッピーの様な生活に興味を持ってたのがきっかけで、気が付いたら自然とヨーガに近づいてました。

しかし、相方先生の講義を受けているうちに、先生がいつも仰っている「自分の中の矛盾をなくしたい」という理由でヨーガを始めたのではないのかと思うようになりました。


⑤今後のヨーガへの展望や希望

フィットネスの場だけでなく、一般社会に広く溶け込んでいけたら良いなと思ってます。その為には、やはり相方先生がいつも仰ってる様に、一方的なチャンネルから得た情報ではなく、アカデミックな知識に基づいたヨーガの理解が必須だと感じてます。

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【フィードバック】

1)『ワンサニット・アシュラム』の場所と環境

①環境と施設

川をいかだで渡った所にあるので、ちょっとしたアドベンチャー気分を味わえました。

木々の中に施設があり、鳥の鳴き声や夜はきれいな月や星、蛍が見えました。

施設は、土のブロックで建てられた建物と木造の建物で、そして、睡蓮の咲いてる池の池の上にある池ハウスが印象的で、建物が自然の環境に溶け込んでいる感じでした。


②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール


ゲスト・ルームは、二人部屋のコテージに泊まりました。

木の床にマットレスが敷いてあるだけのシンプルな部屋でしたが、高床式になっていて、風邪が抜けて心地よかったです。

セミナー室は、マッドハウスと言って、土のブロックで作られており、自然光が差し込む心地よい空間でした。

瞑想ホールは、フローリングの上にクッションを置いて瞑想出来ました。窓が沢山あり、静かで瞑想しやすい環境でした。


③食事について

玄米ご飯、生野菜、野菜のおかず、魚料理という感じで、シンプルな味付けで食べやすかったです。

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2)講義と実習で理解と体験が深まったこと


①アーサナについて

クッションを使いながら行うので、脱力しやすく無理をせずにアーサナを保てました。そして、身体が脱力しているので、身体の余計な緊張が抜けて、自分の身体の感覚を観察しやすかったです。


②プラーナーヤーマについて

アヌローマ・ヴィローマ、ウジャイーを個々で練習してから、段階的にそれらを組み合わせてバストリカーを教えて頂いたので、バストリカーの感覚と流れを掴みやすかったです。

・ヨーガで結果を出そうとすると、プラーナーヤーマを中心に行っていくのがよい。

・プラーナーヤーマ=呼吸筋のトレーニング(横隔膜、肋間筋の強化) → 胸郭を開き、骨盤を閉める方向へトレーニングする。自律神経系に対する制御レベルを上げる。



③クリアーについて

今回、集中的にクリアーを練習してみて、自律神経系の反射反応に働きかけるクリアは、アーサナや呼吸と違い、自分の意志ではコントロール出来ないので、何度繰り返し練習しても反射反応が勝手に起こる事に対して、フラストレーションを感じる部分がありましたが、

先生が「クリアーが面白い」と仰ってた様に、気長に練習して自律神経系に働きかけていくことの面白さを徐々に感じられたらいいなと思いました。


④ムドラー・バンダについて

・寝た姿勢で腹式呼吸で吐きってムーラ・バンダ、ウッディヤーナ・バンダ、胸式呼吸で吸いきってジャーランダーラ・バンダを練習する方法は、バンダの感覚を掴むのにとても有効でした。

・ジーファ・バンダ → 病気を取り除き、
・ムーラ・バンダ → 老化を緩める

・ムーラ・バンダ、ウディヤーナ・バンダで骨盤底筋、横隔膜を徹底的に鍛えることが大切

・ジャーランダラ・バンダ → 頚動脈洞を圧迫し、心拍数を下げる


⑤瞑想について


毎朝5時~6時に30分~1時間の瞑想時間がありました。

クッションを使って瞑想が出来たので、長時間姿勢を保つ事が出来ました。

早朝の静けさの中での瞑想は心身が共に鎮まり、瞑想に集中しやすかったです。


⑥ヨーガ・スートラへの理解度

去年、穂高と沖縄で相方先生のWSを受けさせて頂いた時に聞いた内容の全容が、ようやく今回少し見えてきた気がしました。

また、国内のWSではカバーしきれない部分の説明もして頂き、少しずつですが、ヨーガ・スートラに馴染んで来た気がしますが、理解度は、まだまだ低いので、引き続き理解を深めていきたいと思います。


⑦インド哲学・仏教思想についての理解

仏教もインドで生まれたので、インド哲学と重なる部分があったり、異なる部分があったりして、まだまだ自分の中で整理が必要な状態です。

しかし、今回、仏教国、タイに身を置いたことで、仏教思想に触れる機会が多々あり、仏教思想を肌で感じる事が出来、仏教思想を少しは理解す
る事が出来たのではないかと思います。

タイ人でヨーガを行っている方達には、仏教思想がベースにあるので、なんの矛盾もなくヨーガと仏教が結びついてるのが印象的でした。


3)「ワンサニット2009」の総括


①プログラム全体の総括的なご感想

今回初めて10日間のコースに参加させて頂き、今までの2~3泊のプログラムと比べると、日にちが長い分、ヨーガの実践も理論もしっかりと深められたと思います。

また、一緒に参加した方達と長い時間一緒に過ごす事が出来、お互いの経験や参加者の日本各地の出身地の話、

また相方先生からインドやタイの話なをどを聞く機会が持てて、とても貴重な経験になりました。

日にち的に余裕があったので、今までのWSと比べると、ゆっくりした流れで過ごせました。

10日間という長丁場に疲れないようにと、途中、お寺見学やマッサージ、お祭り、カフェ等へ連れて行って頂き、気分転換も出来、「ワンサニット」以外でも充実した時間を過ごせました。


②ご自分にとって、日本からコースに参加したメリットがあったかどうか

日常生活から離れ、タイという異国に身を置く事で、より五感を働かせる機会になりました。

また、WS初日や期間中にタイの上座仏教のお寺に連れて行って頂き、大乗仏教と上座仏教の違いを感じる事が出来き、仏教に対する興味が深まりました。


③今後「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス

ヨーガを行うには、環境が大切だと相方先生がおっしゃってましたが、「ワンサニット」は、環境も良く、ご飯もヘルシーで美味しいので、その中でヨーガのWSを受ける事で、きっと更に充実した時間を持てると思います。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

コーンケーンの瞑想センターで10日間のヴィパッサナー
・コース
宮崎在住の「N.K.」さんのフィードバック

期間:2009年11月5日(水)ー15日(日)

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Konkaen Vipassana Centre - Dhamma Suvanna
112 Moo 1, Tambon Ban-Kong, Nong-Rua District
Khon Kaen Province, 40240, Thailand
Website:
www.suvanna.dhamma.org


【フィードバック】

1)瞑想センターの場所と環境

①コーンケーンの環境

バンコクからコーンケーンのバスセンターまでは自力で行き、バスセンターから瞑想センターまでは、ネットで前もって予約してたピックアップのタクシーで行きました。

(バンコクからコーンケーンバスセンターまでは6時間位で、バスセンターから瞑想センターまでは30分位でした)。

瞑想センターは、林の中にあり、周りには何もない環境でしたが、毎日どこからかともなく音楽が聞こえてきました。


②センターの施設


シャワー(水だけ)、トイレは、きれいでした。
洗濯は、毎朝手洗いしてまいた。洗濯物袋に入れて出したら、有料で洗濯もしてくれるみたいでした。


③泊まる部屋と食事

泊まる部屋は、男女別々の棟があり、その棟の中に一仕切りずつのスペースが与えられて、そこにベッドがありました。

食事も男女別々で、朝とお昼にべジミートを使ったベジタリアンの食事が出て、夕方はパンやクッキー、フルーツ(パパイヤ良く出ました)と飲み物が出ました。


④スタッフの対応

基本的に10日間沈黙を守るのですが、何か困ったことがあれば、サーバーのスタッフに伝えるコトが出来、的確に対応してくれました。

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2)10日間コースについて


①10日間コースの日課

到着日の翌日~最終日前前日まで下記のスケジュールでした。

4:00 起床
4:30-6:30 瞑想
6:30-8:00 朝食、休憩
8:00-9:00 瞑想
9:00-11:00 瞑想
11:00-13:00 昼食、休憩
13:00-14:30 瞑想
14:30-15:30 瞑想
15:30-17:00 瞑想
17:00-18:00 お茶
18:00-19:00 瞑想
19:00-20:30 講話
20:30-21:30 瞑想

朝、昼一番と夕方の各1時間は、出来るだけ動かずに座るよう言われましたが、後の時間は、きつくなったら自分のベットに戻ったり、外に出ても構わない感じでした。

到着当日は、施設の案内やオリエンテーションがあり、最終日前日の朝に沈黙が解かれますが、最終日前日もスケジュールは同じ流れでした。


②瞑想コース中に洞察が深まったこと

自然な呼吸と体を動かさない状態を保つことで、心の動きをより深く観察出来ることを実感しました。

そして、心とは、こんなにも深い部分まであるのかという感覚を感じる事が出来ました。

同時に、心の構造、働きを理解することの大切さを感じました。

また、瞑想を重ねるに連れて、自分の心の奥深くまで見ていくことが出来るようになると、自分の心に溜まっていた醜い部分が浮き上がってきて、普段の瞑想では、心の表面に出てる意識だけを調えていたに過ぎなかったこと実感しました。


③瞑想コース中に直面したチャレンジ

最初の2・3日は、30分も動かずに座ることが出来ず、体の痛みを我慢して観察してたら、呼吸が浅くなってました。

また、あるときは、意地になって痛みを我慢して体を動かさないでいたら、胃が気持ち悪くなり、そこまでして我慢しなくてはいけないのか疑問に思い、先生に質問すると、

『体を動かさないコトが重要なのではなく、自分の体の状態を観察することでいかに心をコントロールすることを学ぶことが大切なのだから、どうしても痛くなったら、少しは動かしてよいですよ』

と言われ、納得しました。

毎日、朝食後の瞑想だけは、どうしても睡魔が襲ってきました。


④タイに来てコースに参加した意義があったかどうか

日本人が一人だったので、日本人が沢山いる環境よりは、瞑想に集中しやすかったのではないかと思います。

あと、タイという仏教になじみのある場所で行えたことで、初めて瞑想に参加するのに、何の抵抗や不安もなく、すんなりと参加出来た様に思います。

瞑想中の説明は英語ですが、講話は日本語で聞くことが出来たので、問題なかったです。


3)総括:ヨーガと瞑想(Vipassana)について

ヴィパッサナー瞑想は、お経を唱える訳でもなく、心に何かをイメージするわけでもなく、ただひたすら座り、自分の身体に起こる反応を観察することで、

全ては、生まれては消えてなくなるという無常を自分の身体を通して経験することで、頭での理解だけでなく、身体で体験するという、とてもニュートラルでシンプルな瞑想法だと実感しました。

瞑想終了直後は、心とはこんなにも軽くて純粋なものなのか、という驚きと感覚があり、見るもの全てが輝いる様に見えましたが、日常生活に戻ると、すぐその感覚は消えてしまい、また、元の心の状態に戻ってしまった気がします。

しかし、10日間の経験は決して無駄ではなく、心とは本来そこまで、またそれ以上に純粋なものなのだという事が、少しは体験することが出来、とても貴重な経験になりました。

日常生活で、心はすぐに埃に覆われて曇りがちになりやすいですが、瞑想を続け、少しでも心本来の状態に近づけるように保ちたいと思いました。


そして、相方先生が仰っている様に、

ヨーガのアーサナで身体の動きを止め、
プラーナーヤーマで呼吸を止め、
瞑想で思考を止める、

という方向でヨーガの実践を行ってくことの重要性を感じました。

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

コーンケーンの瞑想センターでヴィパッサナー修行

期間:2009年11月5日(水)ー15日(日)
場所:
Konkaen Vipassana Centre - Dhamma Suvanna

タイ東北部のコーンケーンにある瞑想センターでヴィパッサナーの10日間コースに参加された宮崎在住の「N.K.」さん(女性)のフィードバックです。

「N.K.」さんはコーンケーンでのヴィパッサナー・コースの後、「ワンサニット2009」
に参加されました。



【コーンケーンの瞑想センター】

瞑想センターの場所と環境
①コーンケーンの環境
②センターの施設
③泊まる部屋と食事
④スタッフの対応

10日間コースについて
①10日間コースの日課
②瞑想コース中に洞察が深まったこと
③瞑想コース中に直面したチャレンジ
④タイに来てコースに参加した意義があったかどうか

総括:ヨーガと瞑想(Vipassana)について  
 


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

コーンケーンの瞑想センターで10日間のヴィパッサナー
・コース
宮崎在住の「N.K.」さんのフィードバック
期間:2009年11月5日(水)ー15日(日)
 
 

NEC_2482 

Konkaen Vipassana Centre - Dhamma Suvanna
112 Moo 1, Tambon Ban-Kong, Nong-Rua District
Khon Kaen Province, 40240, Thailand
Website:
www.suvanna.dhamma.org


 
【フィードバック】


1)瞑想センターの場所と環境


①コーンケーンの環境

バンコクからコーンケーンのバスセンターまでは自力で行き、バスセンターから瞑想センターまでは、ネットで前もって
予約してたピックアップのタクシーで行きました。

(バンコクからコーンケーンバスセンターまでは6時間位で、バスセンターから瞑想センターまでは30分位でした)。

瞑想センターは、林の中にあり、周りには何もない環境でしたが、毎日どこからかともなく音楽が聞こえてきました。


②センターの施設


シャワー(水だけ)、トイレは、きれいでした。

洗濯は、毎朝手洗いしてまいた。洗濯物袋に入れて出したら、有料で洗濯もしてくれるみたいでした。


③泊まる部屋と食事

泊まる部屋は、男女別々の棟があり、その棟の中に一仕切りずつのスペースが与えられて、そこにベッドがありました。

食事も男女別々で、朝とお昼にべジミートを使ったベジタリアンの食事が出て、夕方はパンやクッキー、フルーツ(パパイヤ良く出ました)と飲み物が出ました。


④スタッフの対応

基本的に10日間沈黙を守るのですが、何か困ったことがあれば、サーバーのスタッフに伝えるコトが出来、的確に対応してくれました。


NEC_2416


2)10日間コースについて


①10日間コースの日課

到着日の翌日~最終日前前日まで下記のスケジュールでした。

4:00 起床
4:30-6:30 瞑想
6:30-8:00 朝食、休憩
8:00-9:00 瞑想
9:00-11:00 瞑想
11:00-13:00 昼食、休憩
13:00-14:30 瞑想
14:30-15:30 瞑想
15:30-17:00 瞑想
17:00-18:00 お茶
18:00-19:00 瞑想
19:00-20:30 講話
20:30-21:30 瞑想
 
朝、昼一番と夕方の各1時間は、出来るだけ動かずに座るよう言われましたが、後の時間は、きつくなったら自分のベットに戻ったり、外に出ても構わない感じでした。

到着当日は、施設の案内やオリエンテーションがあり、最終日前日の朝に沈黙が解かれますが、最終日前日もスケジュールは同じ流れでした。


②瞑想コース中に洞察が深まったこと

自然な呼吸と体を動かさない状態を保つことで、心の動きをより深く観察出来ることを実感しました。

そして、心とは、こんなにも深い部分まであるのかという感覚を感じる事が出来ました。

同時に、心の構造、働きを理解することの大切さを感じました。

また、瞑想を重ねるに連れて、
自分の心の奥深くまで見ていくことが出来るようになると、自分の心に溜まっていた醜い部分が浮き上がってきて、普段の瞑想では、心の表面に出てる意識だけを調えていたに過ぎなかったこと実感しました。
 

③瞑想コース中に直面したチャレンジ

最初の2・3日は、30分も動かずに座ることが出来ず、体の痛みを我慢して観察してたら、呼吸が浅くなってました。

また、あるときは、意地になって痛みを我慢して体を動かさないでいたら、胃が気持ち悪くなり、そこまでして我慢しなくてはいけないのか疑問に思い、先生に質問すると、

『体を動かさないコトが重要なのではなく、自分の体の状態を観察することでいかに心をコントロールすることを学ぶことが大切なのだから、どうしても痛くなったら、少しは動かしてよいですよ』

と言われ、納得しました。

毎日、朝食後の瞑想だけは、どうしても睡魔が襲ってきました。
 

④タイに来てコースに参加した意義があったかどうか

日本人が一人だったので、日本人が沢山いる環境よりは、瞑想に集中しやすかったのではないかと思います。

あと、タイという仏教になじみのある場所で行えたことで、初めて瞑想に参加するのに、何の抵抗や不安もなく、すんなりと参加出来た様に思います。
 
瞑想中の説明は英語ですが、講話は日本語で聞くことが出来たので、問題なかったです。
 
 
3)総括:ヨーガと瞑想(Vipassana)について
 
ヴィパッサナー瞑想は、お経を唱える訳でもなく、心に何かをイメージするわけでもなく、ただひたすら座り、自分の身体に起こる反応を観察することで、

全ては、生まれては消えてなくなるという無常を自分の身体を通して経験することで、頭での理解だけでなく、身体で体験するという、とてもニュートラルでシンプルな瞑想法だと実感しました。

瞑想終了直後は、心とはこんなにも軽くて純粋なものなのか、という驚きと感覚があり、見るもの全てが輝いる様に見えましたが、
日常生活に戻ると、すぐその感覚は消えてしまい、また、元の心の状態に戻ってしまった気がします。

しかし、10日間の経験は決して無駄ではなく、心とは本来そこまで、またそれ以上に純粋なものなのだという事が、少しは体験することが出来、とても貴重な経験になりました。

日常生活で、心はすぐに埃に覆われて曇りがちになりやすいですが、瞑想を続け、少しでも心本来の状態に近づけるように保ちたいと
思いました。

そして、相方先生が仰っている様に、

ヨーガのアーサナで身体の動きを止め、
プラーナーヤーマで呼吸を止め、
瞑想で思考を止める、

という方向でヨーガの実践を行ってくことの重要性を感じました。


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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

2009年12月30日水曜日

ワンサニット2009(9)

ワンサニット2009・フィードバック(9)
期間:2009年11月18日(水)-28日(土)

「ワンサニット2009」のフィードバック・シリーズ(9)です。
 
初の「専門コース」として、バンコク郊外の『ワンサニット・アシュラム』で10日間100時間で企画された「ワンサニット2009」には、13名の方が参加されました(男性3名、女性10名)。

以下は、東京在住の「S.Y.」さん(女性)のフィードバックです。

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「S.Y.」さんは、寅年にちなんで、
トラータカ用に鐡の「寅年」寄席文字の、粋な燭台を購入されました。この「寅年燭台」で、トラータカの修練に励まれています。


●「穂高編2010」予約受付

2010年も6月に長野の『穂高養生園』で合宿セミナーが予定されています。今年から、テーマ別にもモジュール化したプログラムを提供して行きたいと考えています。

○日程案
6月 4日(金)- 6日(日):養生園主催の一般向けプログラム
6月 7日(月)- 9日(水):森の家「プラーナーヤーマ専攻」
6月11日(金)-13日(日):森の家「ヨーガ・スートラ特講」
6月14日(月)-16日(水):森の家「ハタ・ヨーガ総論」
6月25日(金)-27日(日):森の家「追加プログラム」

「森の家」のプログラムの定員は12名前後です。興味のある方は、お早めにお問い合わせ下さい。先行予約をお受けいたします。


●「ワンサニット2010」の予約受付

11月に、タイで「ワンサニット2010」を予定しています。
日程案:11月14日(日)-24日(水)、10泊11日

興味のある方は、どうぞ、お問い合わせ下さい。定員は12名前後です。


●タイで本格瞑想修行(Vipassana)

「ワンサニット2010」の前後、タイの瞑想センターで10日間のヴィパッサナ・コースを組み合わせる研修プランが可能です。ピサヌロークの瞑想センターの日程と連携できます。

「ワンサニット2010」   :11月14日(日)-24日(水)
「ヴィパッサナ・ピサヌローク」:11月24日(水)-12月5日(日)
http://www.dhamma.org/en/schedules/schabha.shtml

Thailand Vipassana Centre - Dhamma Abha
138 Baan Huayplu, Tambon Kaengsopa, Amphur, Wangthong,
Phitsanulok 65220, Thailand.
Website:
www.abha.dhamma.org

ピサヌロークは中部タイの小都市で、世界遺産のスコータイの近くです。郊外に、環境が良く、設備も整った瞑想センターがあり、外国人(日本人)も参加可能です。日本語の追加サポートもあります。

今後のプログラムの内容や企画運営についても、ご意見・ご要望がありましたら、どうぞご遠慮なくお寄せ下さい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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【プロフィール】


①住んでいるところ
東京都

②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
ヨーガ指導 企業研修講師 料理講師などなど…

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
関心の深いこと:ヨーガ 日本文化
最近の趣味:水耕栽培 和菓子作り

④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
学生時代、ダンスに熱中していたころケガのリハビリのために始めました。
約10年続けています。

⑤今後のヨーガへの展望や希望
ヨーガによって日常生活の質を向上していくこと



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【フィードバック】

1)『ワンサニット・アシュラム』の場所と環境

①環境と施設

ゲストルームから瞑想ホールなど、建物の間を歩くだけでも良い森林浴になりました。

アシュラム入口の筏の川渡りは初めての経験で、トムソーヤ気分が味わえます。

外でタライを使って洗濯をできたのも、気持のよい体験でした。

スタッフが青空の下で、鼻歌を歌いながらミシン掛けを
していたのも、印象的です。

実習中、堆肥をつくっているのか、時折鼻を突く臭いに閉口しましたが、慣れてくると、それもこの良い環境の一部なのだと、受け入れられました。

今では懐かしいほどです。あれだけ強い香りは、あの後、
嗅いでいません。都会では臭いも排除されていると実感しています。


②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール

ゲスト・ルーム:

ドミトリーの準備が遅れていたので、初日だけクティに泊りました。

クティは必要なものに手の届く大きさです。 扇風機がついていて、暑さ対策も万全です。

ただ網戸が盛大に破けていたので、明りを目がけて
虫が入り放題、寝る前にシーツの上の虫を払う作業が必要でした。目測70匹ほど。


ドミトリーは、クティよりも新しい建物で清潔です。最終日は次の宿泊者用に18枚の布団を敷いていましたが、隣との隙間30センチ、といった具合でした。

他の宿泊者と同室では荷物を置くのもきつい状況ですが、今回はその部屋に3人で泊ったので、広々と使えました。

難と言えば難なのが、夜な夜な野良犬の集会が、枕元から壁越し30センチで行われていて、とても賑やかでした。耳栓を持っていって正解でした。


セミナー室/瞑想ホール:


どちらもひんやりとして過ごしやすかったです。セミナー室や食堂の入口、食器洗い場に、いつもお花が
活けてあって、心配りがうれしいです。


③食事について

おいしかったです


2)講義と実習で理解と体験が深まったこと

①アーサナについて

日ごろマットだけでアーサナを行っている時とは違い、クッションを使って時間もたっぷりとかけて行うので、
深く脱力する感覚を味わえました。

解説を聞いてから行うと目的がはっきりするので、
身体の変化を自覚しやすいです。


②プラーナーヤーマについて

今回はバストリカーまで行いました。 毎回anuloma~を行いましたが、日によってうまくいかない時もありました。

テクニックが少ない分、微細な乱れを自覚しやすいのでしょうか。バストリカーは、バンダと組み合わせるところまでは、正確にはできていません。今後の課題です。
 

③クリアーについて


スートラ・ネーティがスムーズに行えるようになりました。作用を自覚するにはまだ時間がかかりそうです。

ボウマン・ダウティ、トラータカは気分が落ち着きました。直接的に心に作用するように感じます。


④ムドラー・バンダについて

解説とデモンストレーションの後に行うので、チャレンジしやすいです。ジッファ・バンダ、ムーラ・バンダはこれで良いのかなと、確信が持てませんでした。人に伝えにくい部門ですね。

余計なことをしゃべりがちなので、日常的にジッファ・バンダをかけておこうと思います。


⑤瞑想について

一日の始まりに瞑想をしたことによって、身体のリズムが整って10日間快適に過ごせたように思います。瞑想に慣れた方たちと一緒に行うことのメリットも大です。

プラーナヤーマの後の自己観察の時間が、一番気分・身体とも
力が入らず落ち着きました。


⑥ヨーガ・スートラへの理解度

夏の穏田会館の講義でサーンキヤの心理モデルの説明を受けていたので、すんなりと受け入れられました。
ところどころ、おしゃれな言い回しもでてきて素敵です(焼かれた種など)。

ただ難しい言い回しのところは勝手に脳の変換機能が働いて、自分のレベルまで引き下げて理解しているので、もしかしたら伝言ゲームのように別物になっている可能性も・・・

今後も講義ノートを何度も見直していくことになりそうです。


⑦インド哲学・仏教思想についての理解

範囲が広すぎて、どこから手をつければ・・・といった状態ですが、ヨーガに通じているところから手繰り寄せていこうと思います。

今回、サーンキヤの思想についてはおおざっぱですが、大枠をつかめました。

また、課外授業として、タイの寺院を見学に行ったり、境内で開催されている市場に出向いたり、出家する若者に遭遇したり…とタイの仏教文化に触れる機会が持ててよかったです。

いろいろとショッキングでした。


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3)「ワンサニット2009」の総括

①プログラム全体の総括的なご感想

初めからヨーガ・スートラ、ハタ・プラディピカー、ゲーランダ・サンヒターを読み進めていくのかと思いましたが、全体像から入っていったので、肩に力が入らず、
楽しく学習できました。

また、夜の講義では、ムドラー・バンダなど、項目ごとの講義もあり、色々と興味の枠が広がりました。

共同生活や同じ場所に居続けることが苦手なので、
周りにあたり散らしてしまったらどうしようか、と心配していましたが、毎日ストレス・フリーでした。

知的好奇心が満たされて、毎日充実していました。講義の時間以外に先生方から伺う話も魅力的です。

10日間ずっとパワフルな講義で相方先生の超人ぶりを再確認しました。

今後、参加者同士で講義の後、題目を決めてディスカッションの時間が持てると嬉しいです。講義の合間に皆さんと話したことも大いなる財産となりました。


④ご自分にとって、日本からコースに参加したメリットがあったかどうか

相方先生の講義はどこで受けてもメリットがあるのは当然ですが、日常生活から離れた場所で集中的に学ぶ機会を持ったことも、大変にメリットがありました。

タイの風土も手伝ってか、心穏やかに過ごせた時間も貴重でした。都会では無意識に警戒アンテナが立っているようです。全て解除されてのびのび過ごせました。

また、同じ志の人たちと過ごす日々は、会話ひとつとっても充実していました。


⑤今後「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス

ヨーガをより理解したい方は、時間の融通がつくかぎり、
参加をお勧めします。

ワンサニットの施設内では、刺されるままに刺されて、なんとも気にしていなかった“蚊にさされ跡”ですが、ストッキングを履かなければならない生活に戻ってみると! どうしました?と人の問うまで跡が残りました。

売店で売っている虫よけ薬はあまり効きませんでした、というか、多少は効いていたと思いますが、蚊の気合の方が上回っていたのでしょう。

刺されやすい方は、日本製虫よけを大量噴射した方が良さそうです。


4)タイランドの印象、役立つ情報など

街中でも立ち止まって仏像を拝むタイに人々の姿は美しかったです。

車両は冷蔵庫か!というほど寒いので羽織ものが必需品でした。

ワンサニットのドミトリーは窓がないため、夜は17度くらいまで気温が下がる日がありました。日本から着ていったフリースが活躍しました。今回は特別に寒い日が続いたようです。




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2009年12月28日月曜日

ワンサニット2009(8)

ワンサニット2009・フィードバック(8)
期間:2009年11月18日(水)-28日(土)

「ワンサニット2009」のフィードバック・シリーズ(8)です。

初の「専門コース」として、バンコク郊外の『ワンサニット・アシュラム』で10日間100時間で企画された「ワンサニット2009」には、13名の方が参加されました(男性3名、女性10名)。

以下は、東京在住の「N.K.」さん(男性)のご感想とフィードバックです。
2006年11月に「ワンサニット」で4泊5日の合宿セミナーにご参加、今回で「ワンサニット」は2度目です。

「N.K.」さんは「ワンサニット2009」の後日本に帰国され、京都の瞑想センターで12月1日(火)ー12日(土)の日程の「ヴィパッサナー(Vipassana)」の10日間コースに参加されました。

以下に、京都でのご感想とフィードバックも寄せられています。


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●理論学習の大切さ

「ヨーガ」で着実に進歩して行くには、合理的な理論の裏付けと、常識的な技法の習得の、両方が、大切になります。

ただ闇雲に「アーサナ」の練習だけをしていても、継続して自分が納得できる結果を出して行くことは、なかなかむつかしいと思われます。

インドでも、ヨーガの伝統的なリソースを踏まえて、合理的な理論と常識的な技法を、包括的に提示して来たのは、ロナウラの「カイヴァリヤダーマ研究所」くらい、ですね。

ロナウラの理論と技法を知ることは、ヨーガの上達への最短コースです。

今自分が実習している技法の理論と位置付けを良く理解して、その技法で何が達成されるかを確認できると、ヨーガへの自信が、短期間でも飛躍的に向上します。


●学習プログラムをモジュールで提供

バンコクでの仕事が安定した2004年から、日本のみなさんを対象に、年に数回、合宿セミナー形式でヨーガの学習プログラムを提供して来ましたが、今後は内容をテーマ別に「モジュール化」して、プログラムを深めて行く予定です。

今のところ、日本のみなさんを対象にしたプログラムでは、バンコクの大学で運営されているような長い日程のコースの実施がむつかしいので、その替りに、短期の合宿セミナーの積み上げで、学習プログラムが進められることになるでしょう。

今までタイの「ワンサニット」「パナソム」や、長野の「養生園」での合宿セミナーでは、主に、「ヨーガの背景」「ヨーガの基礎理論」の部分が扱われて来ました。

今後の学習モジュールとしては、もう一歩二歩踏み込んだ内容として、次のようなトピックに構成される予定です。

・「アーサナ考察」
・「プラーナーヤーマ専攻」
・「ヨーガ・スートラ特講」
・「ハタ・ヨーガ総論」
・「ハタ・ヨーガ各論」
・「瞑想理論(Vipassana)」
etc.....

以上のようなモジュール化で、短期合宿セミナーの積み重ねでも、効率的なヨーガの学習プログラムが可能と思われます。


●「穂高編2010」

来年の日本のプログラムとしては、昨年一昨年に続き、6月に長野の『穂高養生園』で合宿セミナーが予定されています。

○日程案
6月 4日(金)- 6日(日):養生園主催の一般向けプログラム
6月 7日(月)- 9日(水):森の家「プラーナーヤーマ専攻」
6月11日(金)-13日(日):森の家「ヨーガ・スートラ特講」
6月14日(月)-16日(水):森の家「ハタ・ヨーガ総論」
6月25日(金)-27日(日):森の家「追加プログラム」

「森の家」のプログラムの定員は12名前後です。興味のある方は、お早めにお問い合わせ下さい。先行予約をお受けいたします。

今後のプログラムの内容や企画運営についても、 ご意見・ご要望がありましたら、どうぞ、ご遠慮なくお寄せ下さい。
 
 

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【プロフィール】

①住んでいるところ
…東京

②現在していること
…ヨガらしきこと、マッサージらしきこと

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
…アジア辺りのこと

④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
…インド旅行中

⑤今後のヨーガへの展望や希望
…やれるとこまでやりたいです 

 
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【フィードバック】


1)『ワンサニット・アシュラム』の場所と環境

①環境と施設

バンコクに比べ、気温も湿度も低く感じ、自然の中の過ごしやすいアシュラム。
 
②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール

それぞれが少し離れた場所にあり、各クラス毎、ゆっくり歩きながらアシュラム全体をを楽しめる。

③食事について

魚介、卵ありの野菜中心の食事で、とても美味しいです。食べ過ぎない注意が必要。

 
2)講義と実習で理解と体験が深まったこと

①アーサナについて

今回は理論面で「ハタ・プラディピカー」「ゲーランダ・サンヒター」に
触れたこともあり、前回参加時と違い、『アーサナの位置付け』を理解しながら取り組めたことで、体、感覚の使い方をつかみながらアーサナを行うことができた。

②プラーナーヤーマについて

前回同様、『プラーナーヤーマの定義』を理解し、
取り組むことが出来た。

③クリアーについて

必要と思いつつ、日本ではなかなか手をつけられない分野。 今回は「ナーディ・シュッディ」というコンセプトを理解しながら
取り組めた点、理解が深まった。ハタ・ヨーガの面白いところの一つ。

④ムドラー・バンダについて

通常の3つのバンダに加え、ハタ・ヨーガの文献に沿って
「舌のムドラー」の重要性を知りました。次はマハー・バンダやりたいです。

⑤瞑想について

セミナーで直接触れることはありませんでしたが、「ハタ・ヨーガ」「ヨーガ・スートラ」の位置付けを理解し、瞑想(ヴィパッサナー)を行うために、それらをどう取り組むべきかを学んだ。

⑥ヨーガ・スートラへの理解度

『部分』と『全体』を学ぶことで理解が深まり、
「ヨーガ・スートラ」の理解すべき範囲、手をつけるべき所、スルーしてよいところ、がわかってきた。何度も繰り返しおさえる事が必要と感じた。

⑦インド哲学・仏教思想についての理解

深すぎます。 一歩一歩、少しずつ理解していこうと思う。
   
  
  
3)「ワンサニット2009」の総括

①プログラム全体の総括的なご感想


今回は、
「サーンキャ」をベースとした「ヨーガ・スートラ」をどのように理解するか、

その「ヨーガ・スートラ」の中にどのようようしてに古典文献に
忠実に「ハタヨーガ」を組み入れていくか(理論と実践の両方)、

そして「ヨーガ・スートラ」+「ハタ・ヨーガ」を、
どうメディテーション(ヴィパッサナー)に繋げていくか、

という3つの視点で進んできたセミナーだった気がします。

今まで『点』や『短い線』でしか理解していなかったものが、『一つの線』として繋がってきた感じがしました。

しかし、同時にヨーガ、インドの底しれない深さも感じました。 実際、今自分が行い、教えているものが「ヨーガ」ではなく「ヨガらしきもの」であることは明らかですが、今回のセミナーを消化、理解しつつ、「ヨーガ」となるよう努力していこうと思います。

「ヨガらしきもの」も結構好きでなんすが…


④自分にとって、日本からコースに参加したメリットがあったかどうか

今回は10日間、ホントみっちりでした。日本でこれだけの内容(講義内容、実践内容、そして環境)を
こなすのは、ちょっと難しいでしょう。とても楽しく勉強になる10日間でした。

相方先生、参加くださった方々、携わって頂いた方々、
ありがとうございました。


⑤今後「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス

長いコースも短いコースも楽しいです。 そして勉強になります。
ぜひ参加ください。


4)タイランドの印象、役立つ情報など

いろんな意味で遊び場が満載です。
また行きたいです。



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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

京都の瞑想センターで10日間のヴィパサナー・コース

東京在住の「N.K.」さんのフィードバック

   

【フィードバック】

1)瞑想センターの場所と環境

①京都のセンターの環境

京都駅から電車で約1時間、さらにバスで約1時間。 人里離れた静かな場所で、よい環境です。


②センターの施設

今回は70人くらいでしたが、最大90人くらいまで参加できるでしょうか。

トイレやシャワーが3つくらいずつしかありませんが、何故か特に困りませんでした(女性はわかりません)。
食堂もそれほど広くないですが、皆ひっそり食べるので問題なし。

広い庭があり、歩いたり、休み時間にゆっくりくつろげたりします。瞑想ホールは、あまり印象はありませんが、よいと思います。


③泊まる部屋と食事

初めての生徒はドミトリー(10人部屋)、
古い生徒は2人部屋だと思います。

最初ドミはきつかったですが、慣れれば気にならなくなります。 これも修行かなという感じで。

ただし神経質過ぎる人は厳しいです。 夜はイビキの大合唱でした。自分もしてたかも。

食事は基本和食で美味しいです。完成されたレシピがあるらしく、全く料理が出来ない人でも作れる仕組みになってるみたいです。安心してサーブも出来るとか。


④スタッフの対応

サーブの皆さんの対応も親切で、ありがたい限りでした。 


2)10日間コースについて


①10日間コースの日課

04:00 起床
04:30 瞑想
06:30 朝食
08:00 グループ瞑想
09:00 瞑想
11:00 昼食

13:00 瞑想
14:30 グループ瞑想
15:30 瞑想
17:00 ティータイム

18:00 グループ瞑想
19:00 講話
20:30 瞑想
21:00 質問
21:30 消灯


②瞑想コース中に洞察が深まったこと


これまでヨーガ(アーサナなど)や瞑想などで体の感覚、心の観察を行ってきたつもりでしたが、それがいかに粗い方法で行ってきたががわかりました。

そして、それは何故行われるべきなのか、という意図と方向付けを明確にせずに行うと、行き詰まることもわかりました。


③瞑想コース中に直面したチャレンジ

ヨーガ実践のお陰で、1時間は楽に座っていられるものの、
1時間半、2時間となると、なかなかうまくいきませんでした。

そんな中で、ブッダの教えを理解し、取り組んでいくことで、自己への洞察が少しずつ深まった気がします。


④京都でコースに参加した意義があったかどうか

初めての生徒は海外ではなかなか受け入れられないという話もあり、まずは日本で、そして日本語で体験し、経験を積み、海外で更に学ぶことができるればよいと思います。


3)総括:ヨーガと瞑想(Vipassana)について

11月に行われたワンサニットでの10日間のセミナーに参加し、「ヨーガ・スートラ」の理解、「ヨーガ・スートラ」の中に、どのようようして古典文献に忠実に「ハタ・ヨーガ」を組み入れていくか(理論と実践の両方)、

そして、「ヨーガ・スートラ」+「ハタ・ヨーガ」を、どうメディテーション(ヴィパサナー)に繋げていくか、という『流れ』を学んで、今回京都での「ゴーエンカ・ジの10日間コース」に参加出来たので、非常に効果的なコースになりました。

瞑想だけ行っていると、確かに身体的な問題に直面します。 長く座っていられない身体的な不具合、すぐに集中状態に入れない、集中が続かないなど。

瞑想において、集中・洞察を最大限発揮するために、普段のハタ・ヨーガ(アーサナやクリヤー)が必要だと思いました。

また、コース中の講話で
『呼吸はコントロール(プラーナーヤーマ)してはいけない』とありましたが、「アーナーパーナ」で自然呼吸を観察できる身体の環境を整えるために、プラーナーヤーマは非常に有効だと感じました。

実際、いかに3日半を使い、
「アーナーパーナ」で集中できるかがポイント、だった気がします。なかなか集中状態に入れない未熟さを感じ、今後の課題となりました。


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ワンサニット2009(7)

ワンサニット2009・フィードバック(7)
期間:2009年11月18日(水)-28日(土)

「ワンサニット2009」のフィードバック・シリーズ(7)です。

初の「専門コース」として、バンコク郊外の『ワンサニット・アシュラム』で10日間100時間で企画された「ワンサニット2009」には、13名の方が参加されました(男性3名、女性10名)。

以下は、千葉在住の「M.Y.」さん(女性)のご感想とフィードバックです。
今年6月の「穂高編2009」に参加され、引き続き、11月の「ワンサニット2009」に来られました。


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●「2次元→3次元→4次元」のロードマップ

ヨーガや瞑想への理解を深めるには、環境と条件を選ぶことが有利です。

良好な環境に入り、適した条件が整い、自分の側にも必要な準備が出来ていれば、10日間のプログラムでも、一気に、本質的な部分への体験的理解を深めることが可能です。

「言葉」というのは2次元ですね。言葉だけで理解できるものには限界があります。

わたしたちの「生きている世界(=こころとからだと環境)」は3次元です。時間と空間と因果関係に制限された領域です。

2次元の言葉で、3次元の世界を描写することは可能です。わたしたち人類は、言葉という「道具」を使って、3次元の世界の知識を蓄積・伝達することで、文明や文化を築いて来ました。

しかし、「精神性」は4次元の領域に入ります。時間と空間と因果関係に制限されない領域です。

4次元の精神性は、2次元の言葉では描写が不可能です。

つまり、本質的に、精神性は言葉では届かない領域にあります。

4次元である精神性の描写には、3次元の装置が必要になります。「いつ・どこで・誰が」という必要十分な環境と条件が整うなら、4次元の領域が立ち現れることも可能になります。

ですから、「2次元→3次元→4次元」というロードマップの「仕分け作業」が必要になります。

この作業を踏まえれば、ふつうの常識と知性があれば、精神性は、別に不可思議でも不可解でも神秘でもないし、ほんとうに興味と関心があれば、誰にでも納得が可能なものと思われます。

言葉は2次元。

こころとからだと環境は3次元。

精神性は4次元。

インド哲学の伝統は、ヒンドゥー教系も仏教系も、究極的には、「3次元→4次元」を扱います。

このあたりのむつかしさは、インドに来て、インド人の先生から直接インド哲学の指導を受けるようになった頃、わたしも大いに痛感しました。

とても難儀したところです。

インドでは、日常の言葉でも精神性(4次元)に関わる用語が豊富です。ふつうの会話にも、頻繁に使われます。しかし、それは、「インド環境」という3次元世界でのみ成立し、立ち現れているもの、のように思えます。

その後、仏教国のタイで仕事をするようになり、タイでは、日常の言葉に、仏教の精神性に関わる用語が実に豊富であることを知りました。

言葉は2次元であるけど、3次元の環境・条件が整えば、4次元が立ち現れる.....

この「2次元→3次元→4次元」のロードマップが見えて来て、環境・条件が整って行けば、ヨーガの各段階のテーマや、仏教の瞑想法のターゲットも、自分自身の3次元の体感として、無理なく、誰にでも納得されて行くものに思われます。

ヨーガや瞑想には、それを学ぶ「環境」が、特に大事ですね.....

ヨーガの研修のために海外に行くことが出来る方には、仏教国のタイで合宿セミナーに参加することが、有力な選択肢になると思います。

ヨーガの合宿のために、カルフォルニアやハワイに行くよりも、おそらく、はるかに有益で充実した内容になると思えます。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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【フィードバック】

①住んでいるところ
千葉県習志野市

②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
Webデザイナー。主婦。ヨーガ指導。

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
ヨーガ、インド文化、仏教、仏画

④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
ヨーガ歴は9年ほどです。
仕事で心身のバランスを崩したことがきっかけで始めました。

⑤今後のヨーガへの展望や希望

ヨーガという言葉に、即「私、身体が固いから」「スポーツ苦手だから」と反応される方が多いので、正しいヨーガへの理解が広がってほしいと思います。

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1)『ワンサニット・アシュラム』の場所と環境

①環境と施設

熱帯の植物に囲まれ、
日本の森とは違う濃厚な自然を楽しみました。

朝 夕は鳥や虫たちの声がにぎやかで、夜はホタルが飛び交っていました。

建物も周りの自然に溶け込んでいて、どこを眺めても心地よく感じました。


②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール

1人部屋のコテージに泊まりました。広さもちょうど良く、快適でした。

水場の近くだったので蚊はたくさんいましたが、アリは部屋の中では見かけませんでした。

セミナー室は、木で組まれた高い天井が気持ちよく、 リラックスできる空間でした。日中エアコンがなくても涼しいのに驚かされました。

瞑想ホールは座布団がたくさん用意されていて、アーサナの練習や瞑想に最適でした。


③食事について

毎回おいしくいただきました。

タイ料理は辛くて刺激が強いものが多いと思いますが、ここのお料理はマイルドでした。

お庭で栽培(自生?)されているハーブなど、香りの珍しい野菜がおいしかったです。


2)講義と実習で理解と体験が深まったこと

①アーサナについて

10日間規則正しくアーサナを練習したことは、
動きや内部感覚に対する感受性を高めるのに役立ったと思います。

今までは、教室の先生や本のモデル写真を見て、
アーサナの完成形をまねるのに一生懸命でしたが、快適で効果的な動きのプロセスや形は、個人によって異なり、それはその人自身の身体が一番良く知っているのではないかと思うようになりました。

先生のおっしゃる「姿勢反射」という言葉の意味が、少し体感できたような気がします。


②プラーナーヤーマについて

プラーナーヤーマについては、実習・講義ともに、
こんなに丁寧に教えていただいた機会がなかったので、大変有意義でした。

教室やテキストによって方法が違い、実習方法に確信がもてませんでしたが、今回のセミナーで、毎日の生活に取り入れられるようになりました。


③クリアーについて

クリアーの練習には、このような合宿形式が最適だと思います。1人では抵抗があったり、方法に不安があったりするので、
今回は参加する前からクリアーの実習が楽しみでした。

スートラ・ネーティは以前一度トライしましたが、
鼻の中の激痛にひるみ通すことができませんでした。今回のどまでは達したのですが、つかむことができまないまま合宿を終えました。翌日家で試してみたら、すんなりとつかむことができ、それからはスムーズにできています。

ボウマン・ダウティは初めてでした。自然の中で思いっきり吐くのがこんなに爽快だとは!

トラータカは初めのうちは目が痛くて、30秒もたたないうちに
涙がだらだらと流れてしまいましたが、だんだんと慣れて、目を開けていられる時間が延びていきました。

こうした、普段では気づかない身体の反応を知るのは新鮮でした。

アーサナやプラーナーヤーマ実習後の爽快感は、
今までにも経験がありましたが、クリアーによる開放感や高揚感を味わったのは初めてでした。

「シュッディ」という意味や、身体と精神との密接な関係を実感できました。


④ムドラー・バンダについて

ムドラー・バンダを行う箇所が、
身体にとって要であることを実感できたような気がします。

講義では、ムドラー・バンダを行う箇所が、生理学的にも重要な場所であることが理解できました。


⑤瞑想について

アーサナ、プラーナーヤーマ、クリアーが瞑想の準備のための
「ナーディ・シュッディ」であり、瞑想には澄んだ心と身体が必要だということが、少し体感できたように思います。


⑥ヨーガ・スートラへの理解度

以前の養生園でのセミナーでも目からウロコがたくさん落ちましたが、
今回はまとまった時間集中して講義を受けられたので、かなりのウロコの数でした。

今までなぜわからなかったのかが、よく把握できました。 「わかった!」という体験も脳のクリアーだと思います。

ヨーガ・スートラに書かれていることは、全て日々の実践に生かすべし、とがんばって理解しようとしていましたが、ある部分は知識として
把握すればいいことがわかり、すっきりしました。


⑦インド哲学・仏教思想についての理解

ヴェーダーンタの伝統とハタ・ヨーガの歴史、ヨーガ・スートラが
どういう世界観に基づいているか、などを知ることよって、ハタ・ヨーガとインド哲学との関係への理解が深まりました。

長年インドとタイで生活されている先生ならではの知識と体験に
基づいた両文化・宗教の違いに関するお話は大変興味深く、インド哲学と仏教について、今までとは違った視点で捉えられるようになりました。

資料が少なく、日本語訳を読んでもなかなか理解できない
『ハタ・プラディーピカー』や『ゲーランダ・サンヒター』の明解な解釈が伺えてうれしかったです。

 
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3)「ワンサニット2009」の総括

①プログラム全体の総括的なご感想

毎日充実した実習と講義を受けることができ、
とてもぜいたくな時間でした。

日本へ帰ってきて驚いたのは、10日間日常とは
異なる空間・スケジュールで過ごしたにもかかわらず、帰国した翌日も身体が軽く、全く疲れを感じなかったことでした。

ワンサニットの環境の良さと、頭を使う講義・身体を使う実習とのバランスが絶妙なプログラムの中で、心身ともにリフレッシュできたからだと思います。

10日間、規則正しいスケジュールをこなしていくと、
実習と講義との相乗効果を実感することができます。


②ご自分にとって、日本からコースに参加したメリットがあったかどうか

想像以上のメリットがありました。10日という「長期の合宿期間」については、
参加する前から非常に貴重な機会だと大きな期待がありました。

それに対し、タイという「環境」については、個人的に好きな国だし、ワンサニットの自然が楽しみではありましたが、ヨーガとの関連性にはあまり思いが至りませんでした。

ところが、国や人の空気や、土地の持つ磁力のようなものは、
やはり実際に身を置いてみなければわからないものです。

日本では得られないようなヨーガや宗教に対する気づきがあり、環境の大切さを実感しました。

なかなか観光では訪ねる機会のないお寺を見学できたことも
貴重な経験でした。そこに流れる穏やかな空気や、僧侶の清々しい姿は印象的でした。

また、タイ人講師の方の講義を受けられたことも大変有意義でした。 タイでは、仏教とヨーガが何の矛盾もなく結びつけられていて、
先生方からそのことに対する自信が感じられました。


③今後「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス

ヨーガを日常生活に生かしたいという方に、是非おすすめします。

そして、仏教に興味がある方にも、是非是非おすすめします。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

2009年12月26日土曜日

ワンサニット2009(6)

ワンサニット2009・フィードバック(6)
期間:2009年11月18日(水)-28日(土)

「ワンサニット2009」のフィードバック・シリーズ(6)です。

初の「専門コース」として、バンコク郊外の『ワンサニット・アシュラム』で10日間100時間で企画された「ワンサニット2009」には、13名の方が参加されました(男性3名、女性10名)。

以下は、今回は、新潟在住の「H.K.」さん(男性)のご感想とフィードバックです。
金融関係にお勤めの団塊世代の方で、アウト・ドアー・ライフを趣味とされています。

ヨーガ歴も25年、インド思想にも深い関心を持たれ、実際にインドの仏教復興運動も支援されています。

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●「ヨーガ」を客観的・常識的に扱う枠組み

日本の「ヨーガ」には、「1995年事件」のトラウマがあります。従って、「ヨーガ」を不用意に盲目的に「宗教」と関連付けることは、現代日本ではタブーです。

それは、世間でのヨーガの評判を高めることにはならないでしょう。むしろ、「ヨーガ」を、客観的に、常識的に、広い文脈で扱う枠組みが定着して行く必要があると思われます。

現代インドでは、「ヨーガ」はヒンドゥー教文化と切り離せませんが、むしろ、「ヨーガ」の本質は仏教文化の方に近いものです。

しかし、中世以降、インドでは仏教文化は衰退してしまったため、むしろ、アジアの仏教徒の方が、ヨーガの本質に近づきやすいという傾向があります。

わたしたち日本人が「ヨーガ」にアプローチする場合も、客観的な知識の体系としての「ヨーガ」を構成するインドのリソースを確認しながら、広い意味でのインド哲学・仏教思想についての知見を深めることが有利です。

その延長線上に、「ヨーガ」が媒介となって、
「人間とは何か?」「自分とは何か?」「肉体とは?心とは?」「なぜ病気や老化が起こるか?」「どのように生きるのか?」といった、実存的・哲学的な問いかけへの答えが浮かび上がって来ると思われます。

哲学的な問いかけがあるから、「ヨーガ」は面白いのですね。

例えば、「アーサナ」のスタイルの表面的な違いで、ヨーガの是非や優劣を判断するのは間違いでしょう。

「アーサナ」の目的は「sthira sukham asanam (PYS II-46)」であり、一時的に、からだの動きをひとつの姿勢で停止させることです。

アーサナの動きは、姿勢反射と筋緊張のリズムを調整することで、最終的に、自然に動きが停止する静的な姿勢に至るトレーニングとして解釈出来ます。

ある期間集中して練習して行くと、このポイントが体感されます。アーサナは、自律機能である姿勢反射への、自意識の関与を最小限にして行くトレーニング、と理解しないと、延々と、ラジオ体操的な健康体操を続けることにもなるでしょう。

また、アーサナを、お洒落なフィットネス体操の一種や、人前で変わったポーズを取るパーフォーマンスの一種として勘違いすることにもなると思います。

常識的・客観的な知識の積み上げによって、ヨーガへの信頼が深まって行けば、「自己探求」の方法論としての「ヨーガ」への理解が定着して行くと思われます。

そのことで、一時的な流行や、ヨーガ絡みの不祥事やスキャンダルからの影響も受けなくなるでしょう。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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【フィードバック】

①住んでいるところ

新潟市

②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
会社員

③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

仏教発祥の地インドの思想
ライフワークはヨーガの理論習得と実践

④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ

途中でブランクはありましたが約25年になります。
30代頃の不摂生による腰痛 。

⑤今後のヨーガへの展望や希望

日本にもニュートラルなヨーガ教育の専門機関があれば、男女・年齢を問わず、もっといろいろな分野の人たちが参加できると思います。


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1)『ワンサニット・アシュラム』の場所と環境

①環境と施設

運河の渡し船やまわりの風景は、なんとなく、昭和30年代の日本の田舎みたいで懐かしみを感じました。


②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール

コテージのような一人部屋でゆっくり過ごせました。洗濯ものが半日で乾きビックリです。

セミナー室や瞑想ホールは広く快適です。 しかし、照明が少し暗いような気がします。


③食事について

ご飯・魚・野菜・果物みんな美味しくいただきました。 初めて食べる野菜や果物もあり必要以上に、食べてしまいました(念のため持っていったカップ・ラーメン等日本食は不用でした)。


2)講義と実習で理解と体験が深まったこと

①アーサナについて

筋トレではなく、いかに脱力するかがポイント。
座布団利用してのアーサナーは、無駄な緊張がなくなり、深く身体の内部の変化を感じることができました。


②プラーナーヤーマについて

「同じスピードで同じリズムで」が基本。 朝・昼・夕・晩とアヌローマを繰り返すと、3日後ぐらいから
その感覚がつかめるようになり、爽快感が広がりました。


③クリアーについて

ジャラ・ネーティとトラータカは行っていたが、
今回スートラ・ネーティとボウマン・ダウティを初めて行いました。

一人で行うと不安感がありますが先生の指導や参加された方々の助言で、割とスムースにできました。


④ムドラー・バンダについて

今までムーラ・ウッディヤーナ・ジャランダーラの3つのバンダを行っていましたが、今回の講義・実習でのジフヴァ・バンダ(舌の締め付け)の
重要性を理解しました。

アーサナのつど行っていた、寝て行うムーラ・バンダとジャランダラ・バンダは、座って行うより骨盤底や喉への締め付け箇所に集中力が増すと感じました。


⑤瞑想について

「ヨーガの目的はサマーディ」。
そのために「こころと身体の鍛錬する」と考えていましたが、「今・現在のこころと身体への鋭敏な気づき」でないかと思うようになりました。


⑥ヨーガ・スートラへの理解度

以前は時間の制約上、さわりの部分で終わらざるを得ませんでしたが、
今回は時間をかけ、ヨーガ・スートラの心理モデルによる講義をしていただき、今まで漠然としていたこころの「機能」・「構造的問題」・「構造疲労」ということを整理・理解できました。


⑦インド哲学・仏教思想についての理解

『タイ・ヨーガ研究所』のカヴィー氏の「MAP OF YOGA」の講義で、
仏教は「こころのコントロール」、ヨーガの主題は「マインド」、どちらも目的は同じと説明されおり、タイではヨーガがすんなりと受入れられているという、相方先生のお話に納得いたしました。

仏教思想に比べインド哲学は感覚的にフィットしない面もありますが、ヨーガを実践してゆくことにより、理解も深まってゆくのではないかと思っています。

 
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3)「ワンサニット2009」の総括

①プログラム全体の総括的なご感想

内容は期待していたとおりでした。満足しています。

対外講師の講義・ワット(お寺)参拝・ワンサニット周辺の散策
(市場見物・ティーブレイク)等の行事を入れていただき、ありがとうございました。

気持ちがフレッシュになると同時に、ふつうではあまり見たりすることのできないタイの生活を経験することができ、印象が強く残りました。


②ご自分にとって、日本からコースに参加したメリットがあったかどうか

ここで感じたことは、時間がゆっくり流れて一日が過ぎてゆく、ということでした。

そして、10日間という長期間にもかかわらず、ヨーガへの集中力が散漫になることも、疲れるということもありませんでした。

日本と違う風土・環境で日常生活を離れて集中してヨーガを行うことが、こんなにもリラックスして過ごせるものか、と感じております。


③今後「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス

10日以上の休暇をとることは(特に会社勤めの人にとって有給休暇があるとはいえ)、いろいろな面で大変な気苦労があると思いますが、参加をお薦めいたします。

今年は前半、来年は後半のプログラムに参加というプロセスも可能かと思います。

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2009年12月25日金曜日

ワンサニット2009(5)

ワンサニット2009・フィードバック(5)
期間:2009年11月18日(水)-28日(土)

「ワンサニット2009」のフィードバック・シリーズ(5)です。

初の「専門コース」として、バンコク郊外の『ワンサニット・アシュラム』で10日間100時間で企画された「ワンサニット2009」には、13名の方が参加されました(男性3名、女性10名)。

以下は、広島在住の「S.F.」さん(女性)のご感想とフィードバックです。
 

 
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【プロフィール】

①住んでいるところ

広島県です。ここ1年はほとんど日本にいませんが・・


②現在されていること(仕事etc)、今までにされて来たこと

現在は、模索しながら放浪してます。
去年までは病院の医療ソーシャル・ワーカーとして約7年勤務していました。その後退職し、日本のお百姓さんの家にお世話になったり、
アジアを中心に旅行や語学留学をしていました。


③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク

百姓仕事。農的暮らし。ヨーガ、ヘナ。
年に1回四国のお遍路に出かけるのが楽しいです。


④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ

ヨーガ歴は約7年です。
仕事のストレスマネジメントとして始めたのがきっかけです。


⑤今後のヨーガへの展望や希望

ヨーガ・スートラ、ハタ・ヨーガのテキストを深めつつ、
まずは毎日自己練習したいと思います。

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【フィードバック】


1)「ワンサニット・アシュラム」の場所と環境
 
①環境と施設

水と緑に囲まれていて何ともワクワクしてくる環境です。施設にこめられた理念や愛情がこちら側に伝わってきます。


②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール

ゲストルーム:
1部屋を2人で利用しました。木造造りで、ベットではなく床に寝るので、何だかとても
落ち着きました。蚊が多いので蚊帳は大活躍でした。

セミナー室:
土を使った手づくりハウスで温かさを感じました。
座布団の中身にココナッツの繊維が使ってあったりと、
作り手の環境に対する工夫を隅々に感じることができます。

瞑想ホール:
ダライラマ法王の絵にはいつも癒されました。ここでアーサナをする時は少し狭く感じたときもありましたが、
引き締まった空間というか落ち着いた雰囲気がありました。
  

③食事について
 
タイであんなやさしい食事をいただけるとは思いませんでした。手がかかっているのが伝わってきて、毎回楽しみでした。
美味しかったです。 


  
2)講義と実習で理解と体験が深まったこと
 
①アーサナについて

無理なく心地よい感覚を意識することができました。

呼吸も自然にまかせることで脱力しやすく、アーサナとは快適で安定した姿勢という意味が、
少しずつ自分に染み付いてきたような気がします。


②プラーナーヤーマについて

プラーナーヤーマは無理なく呼吸を停止していくこと。
完成度でも数でもなくパターンが大事、ということ。

合宿中、その時の心身の状態の変化で、1:1の練習をしていても呼吸のパターンはすぐに崩れていきました。
日々、呼吸のパターンを無理なく体に覚えさせていこうと思います。


③クリアーについて

今回の合宿でほぼ毎日、カパーラ・バーティ、ジャラ・ネーティ、
スートラ・ネーティ、トラータカを行いました。

また初めてボーマン・ダウティを体験しました。
思っていたより抵抗なくできスッキリしました。

合宿前に参加した自然療法施設の体験も加わって、「不都合を起こすようなことを取り除いていくこと」というクリヤーの
コンセプトの意味が深まった気がします。


④ムドラー・バンダについて

バンダやムドラーが瞑想時の消化不良を防ぎ、精神的な安定の助けになるというコンセプトの理解ができました。
体験としてはまだよく分かりません。


⑤瞑想について

①~④までの技法の全てが瞑想をするためにある・・という事が自分の感覚を通して理解できました。アーサナ、クリヤ、プラーナーヤーマの後には、
すーっと自然に瞑想にはいっていける気がします。


⑥ヨーガ・スートラへの理解度

先生がおっしゃっていた「ヨーガ・スートラ」には、私達日本人にとって、

・すーっと自然に理解できること、
・なんとなーく分かること、
・背景を知らないと理解できないこと、

それが混在していることがよく分かりました。

それをうまく消化していくために、日本人として仏教理論と関連付けていくことの必要性を
痛感しました。

また自分の経験のレベルで解釈の仕方も変わってくる、という言葉には、とても重みがありました。日々の実践を通して、自分がこれからどのように
解釈ができるようになるのか楽しみです。


⑦インド哲学・仏教思想についての理解度

インド哲学・仏教思想について私は何も分かっていない、
ということが分かりました。

そしてヨーガを行っていく上で、それを充分に理解する必要がある、
ということもよく分かりました。


グラフィックス2  グラフィックス1
 
 
 
3)「ワンサニット2009」の総括

①プログラム全体の総括的なご感想

あっという間でした。
まだまだあと1ヶ月くらいあってもよかったです。

いつの日か先生がタイの大学で行われている講義を
日本語で受けることができたらうれしいです。

プログラムには日本人としてヨーガを取り入れていくにあたり、「ヨーガ+仏教文化」の視点がバランスよく組み込まれていて、常に自分の日常との調和を、違和感なく意識することが
できました。

日常生活のすごし方(ヤマ&ニヤマ)についての話も今回詳しく聞けたので、ヨーガは自分の生きる方向性なのだな
ということを改めて感じました。日々の実践あるのみですね。


④ご自分にとって、日本からコースに参加したメリットがあったかどうか

とても有意義な合宿でした。今まで人生に迷わないためにヨーガをやってきたつもりが、ヨーガの根本的な理解をしていなかったために、
続けていくうちに分からなくなる・・と余計に迷ってしまっていました。

そんな中で、私は今年の9月に初めて相方先生のセミナーに参加しました。その後、インドでの自然療法のコースを経てそのまま今回の専門コース、そして、これからは1月のカイヴァリヤダーマ6週間コース(CCY)に
参加します。

よく考えたらその間わずか3ヶ月・・・
この短期間でヨーガに対する理解がぐっと深まったと思います。

コースに参加できたことで、これからの日常でヨーガを続けて行くぶれない方向性が見えてきた
気がします。


⑤今後「ワンサニット」の合宿セミナーに参加を考えている方へのアドバイス

チャンスのある方は是非おすすめします。

 

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