ワンサニット2009・フィードバック(9)
期間:2009年11月18日(水)-28日(土)
「ワンサニット2009」のフィードバック・シリーズ(9)です。
初の「専門コース」として、バンコク郊外の『ワンサニット・アシュラム』で10日間100時間で企画された「ワンサニット2009」には、13名の方が参加されました(男性3名、女性10名)。
以下は、東京在住の「S.Y.」さん(女性)のフィードバックです。
「S.Y.」さんは、寅年にちなんで、トラータカ用に鐡の「寅年」寄席文字の、粋な燭台を購入されました。この「寅年燭台」で、トラータカの修練に励まれています。
●「穂高編2010」予約受付
2010年も6月に長野の『穂高養生園』で合宿セミナーが予定されています。今年から、テーマ別にもモジュール化したプログラムを提供して行きたいと考えています。
○日程案
6月 4日(金)- 6日(日):養生園主催の一般向けプログラム
6月 7日(月)- 9日(水):森の家「プラーナーヤーマ専攻」
6月11日(金)-13日(日):森の家「ヨーガ・スートラ特講」
6月14日(月)-16日(水):森の家「ハタ・ヨーガ総論」
6月25日(金)-27日(日):森の家「追加プログラム」
「森の家」のプログラムの定員は12名前後です。興味のある方は、お早めにお問い合わせ下さい。先行予約をお受けいたします。
●「ワンサニット2010」の予約受付
11月に、タイで「ワンサニット2010」を予定しています。
日程案:11月14日(日)-24日(水)、10泊11日
興味のある方は、どうぞ、お問い合わせ下さい。定員は12名前後です。
●タイで本格瞑想修行(Vipassana)
「ワンサニット2010」の前後、タイの瞑想センターで10日間のヴィパッサナ・コースを組み合わせる研修プランが可能です。ピサヌロークの瞑想センターの日程と連携できます。
「ワンサニット2010」 :11月14日(日)-24日(水)
「ヴィパッサナ・ピサヌローク」:11月24日(水)-12月5日(日)
→ http://www.dhamma.org/en/schedules/schabha.shtml
Thailand Vipassana Centre - Dhamma Abha
138 Baan Huayplu, Tambon Kaengsopa, Amphur, Wangthong,
Phitsanulok 65220, Thailand.
Website: www.abha.dhamma.org
ピサヌロークは中部タイの小都市で、世界遺産のスコータイの近くです。郊外に、環境が良く、設備も整った瞑想センターがあり、外国人(日本人)も参加可能です。日本語の追加サポートもあります。
今後のプログラムの内容や企画運営についても、ご意見・ご要望がありましたら、どうぞご遠慮なくお寄せ下さい。
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【プロフィール】
①住んでいるところ
東京都
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
ヨーガ指導 企業研修講師 料理講師などなど…
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
関心の深いこと:ヨーガ 日本文化
最近の趣味:水耕栽培 和菓子作り
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
学生時代、ダンスに熱中していたころケガのリハビリのために始めました。
約10年続けています。
⑤今後のヨーガへの展望や希望
ヨーガによって日常生活の質を向上していくこと
【フィードバック】
1)『ワンサニット・アシュラム』の場所と環境
①環境と施設
ゲストルームから瞑想ホールなど、建物の間を歩くだけでも良い森林浴になりました。
アシュラム入口の筏の川渡りは初めての経験で、トムソーヤ気分が味わえます。
外でタライを使って洗濯をできたのも、気持のよい体験でした。
スタッフが青空の下で、鼻歌を歌いながらミシン掛けをしていたのも、印象的です。
実習中、堆肥をつくっているのか、時折鼻を突く臭いに閉口しましたが、慣れてくると、それもこの良い環境の一部なのだと、受け入れられました。
今では懐かしいほどです。あれだけ強い香りは、あの後、嗅いでいません。都会では臭いも排除されていると実感しています。
②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール
ゲスト・ルーム:
ドミトリーの準備が遅れていたので、初日だけクティに泊りました。
クティは必要なものに手の届く大きさです。 扇風機がついていて、暑さ対策も万全です。
ただ網戸が盛大に破けていたので、明りを目がけて虫が入り放題、寝る前にシーツの上の虫を払う作業が必要でした。目測70匹ほど。
ドミトリーは、クティよりも新しい建物で清潔です。最終日は次の宿泊者用に18枚の布団を敷いていましたが、隣との隙間30センチ、といった具合でした。
他の宿泊者と同室では荷物を置くのもきつい状況ですが、今回はその部屋に3人で泊ったので、広々と使えました。
難と言えば難なのが、夜な夜な野良犬の集会が、枕元から壁越し30センチで行われていて、とても賑やかでした。耳栓を持っていって正解でした。
セミナー室/瞑想ホール:
どちらもひんやりとして過ごしやすかったです。セミナー室や食堂の入口、食器洗い場に、いつもお花が
活けてあって、心配りがうれしいです。
③食事について
おいしかったです
2)講義と実習で理解と体験が深まったこと
①アーサナについて
日ごろマットだけでアーサナを行っている時とは違い、クッションを使って時間もたっぷりとかけて行うので、
深く脱力する感覚を味わえました。
解説を聞いてから行うと目的がはっきりするので、身体の変化を自覚しやすいです。
②プラーナーヤーマについて
今回はバストリカーまで行いました。 毎回anuloma~を行いましたが、日によってうまくいかない時もありました。
テクニックが少ない分、微細な乱れを自覚しやすいのでしょうか。バストリカーは、バンダと組み合わせるところまでは、正確にはできていません。今後の課題です。
③クリアーについて
スートラ・ネーティがスムーズに行えるようになりました。作用を自覚するにはまだ時間がかかりそうです。
ボウマン・ダウティ、トラータカは気分が落ち着きました。直接的に心に作用するように感じます。
④ムドラー・バンダについて
解説とデモンストレーションの後に行うので、チャレンジしやすいです。ジッファ・バンダ、ムーラ・バンダはこれで良いのかなと、確信が持てませんでした。人に伝えにくい部門ですね。
余計なことをしゃべりがちなので、日常的にジッファ・バンダをかけておこうと思います。
⑤瞑想について
一日の始まりに瞑想をしたことによって、身体のリズムが整って10日間快適に過ごせたように思います。瞑想に慣れた方たちと一緒に行うことのメリットも大です。
プラーナヤーマの後の自己観察の時間が、一番気分・身体とも力が入らず落ち着きました。
⑥ヨーガ・スートラへの理解度
夏の穏田会館の講義でサーンキヤの心理モデルの説明を受けていたので、すんなりと受け入れられました。
ところどころ、おしゃれな言い回しもでてきて素敵です(焼かれた種など)。
ただ難しい言い回しのところは勝手に脳の変換機能が働いて、自分のレベルまで引き下げて理解しているので、もしかしたら伝言ゲームのように別物になっている可能性も・・・
今後も講義ノートを何度も見直していくことになりそうです。
⑦インド哲学・仏教思想についての理解
範囲が広すぎて、どこから手をつければ・・・といった状態ですが、ヨーガに通じているところから手繰り寄せていこうと思います。
今回、サーンキヤの思想についてはおおざっぱですが、大枠をつかめました。
また、課外授業として、タイの寺院を見学に行ったり、境内で開催されている市場に出向いたり、出家する若者に遭遇したり…とタイの仏教文化に触れる機会が持ててよかったです。
いろいろとショッキングでした。
3)「ワンサニット2009」の総括
①プログラム全体の総括的なご感想
初めからヨーガ・スートラ、ハタ・プラディピカー、ゲーランダ・サンヒターを読み進めていくのかと思いましたが、全体像から入っていったので、肩に力が入らず、楽しく学習できました。
また、夜の講義では、ムドラー・バンダなど、項目ごとの講義もあり、色々と興味の枠が広がりました。
共同生活や同じ場所に居続けることが苦手なので、周りにあたり散らしてしまったらどうしようか、と心配していましたが、毎日ストレス・フリーでした。
知的好奇心が満たされて、毎日充実していました。講義の時間以外に先生方から伺う話も魅力的です。
10日間ずっとパワフルな講義で相方先生の超人ぶりを再確認しました。
今後、参加者同士で講義の後、題目を決めてディスカッションの時間が持てると嬉しいです。講義の合間に皆さんと話したことも大いなる財産となりました。
④ご自分にとって、日本からコースに参加したメリットがあったかどうか
相方先生の講義はどこで受けてもメリットがあるのは当然ですが、日常生活から離れた場所で集中的に学ぶ機会を持ったことも、大変にメリットがありました。
タイの風土も手伝ってか、心穏やかに過ごせた時間も貴重でした。都会では無意識に警戒アンテナが立っているようです。全て解除されてのびのび過ごせました。
また、同じ志の人たちと過ごす日々は、会話ひとつとっても充実していました。
⑤今後「ワンサニット」の合宿セミナー参加を考えている方へのアドバイス
ヨーガをより理解したい方は、時間の融通がつくかぎり、参加をお勧めします。
ワンサニットの施設内では、刺されるままに刺されて、なんとも気にしていなかった“蚊にさされ跡”ですが、ストッキングを履かなければならない生活に戻ってみると! どうしました?と人の問うまで跡が残りました。
売店で売っている虫よけ薬はあまり効きませんでした、というか、多少は効いていたと思いますが、蚊の気合の方が上回っていたのでしょう。
刺されやすい方は、日本製虫よけを大量噴射した方が良さそうです。
4)タイランドの印象、役立つ情報など
街中でも立ち止まって仏像を拝むタイに人々の姿は美しかったです。
車両は冷蔵庫か!というほど寒いので羽織ものが必需品でした。
ワンサニットのドミトリーは窓がないため、夜は17度くらいまで気温が下がる日がありました。日本から着ていったフリースが活躍しました。今回は特別に寒い日が続いたようです。
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