2009年12月21日月曜日

ピサヌロークの瞑想センターでヴィパッサナー修行

ピサヌロークで10日間の瞑想コース
期間:2009年11月25日(水)ー12月6日(日)


「ワンサニット2009」+10日間の瞑想コース(Vipassana)

「ワンサニット2009」への参加者の方で、日程のご都合の付く方には、タイでの本格的な瞑想修行(ヴィパッサナー)を経験する研修プランを推奨しました。

今回は、次の3つのプランで、10日間の「ワンサニット2009」とタイでの10日間の瞑想コースが組み合わされました。 

①『ワンサニット』の前に10日間の瞑想コース
(11月4日ー15日、コーンケーンのヴィパッサナ・センター)
http://www.dhamma.org/en/schedules/schsuvanna.shtml

②『ワンサニット』に7日間参加後10日間の瞑想コース
(11月25日ー12月6日、ピサヌロークのヴィパッサナ・センター)
http://www.dhamma.org/en/schedules/schabha.shtml

③『ワンサニット』修了後、南タイの僧院で10日間の瞑想コース
(12月1日ー12月11日)
http://www.suanmokkh-idh.org/idh-travel.html
http://www.suanmokkh.org/


神奈川在住の「N.K.」さんは、②の『ワンサニット』+『ピサヌローク』の研修プランを消化されました。

以下は、「N.K.」さんの、ピサヌロークの瞑想センターで「ヴィパッサナー(Vipassana)」の10日間コースに参加されたご感想とフィードバックです。

ピサヌロークは中部タイの小都市で、世界遺産のスコータイの近くです。ピサヌロークの郊外にも、環境が良く、設備も整った瞑想センターがあり、外国人(日本人)も参加可能です。

他に、プラチンブリ、コーンケーン、カンチャナブリにも環境と設備の整った瞑想センターがあります。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ピサヌロークの瞑想センターで10日間のヴィパッサナー・コース
神奈川在住の「N.K.」さんのフィードバック


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【フィードバック】

1)瞑想センターの場所と環境

①ピサヌロークの環境

バンコクから車で約5~6時間の東北地方。車中からのみ町を見た感想は、「日本の田舎っぽい」。

②センターの施設

森を切り開いて作られたに違いない木々に囲まれた静かな場所。季節がらなのか空気が澄んで乾燥しているので爽やか。夜は満点の星がみえる。

休憩時間に森を見ているのは心休まる時間でした(みんな見ていた)。盆地になっているのか、すぐ近くに山が見えます。

まるで城壁のようで、瞑想以外のことを考える必要がありません。大自然と、あと何かに守られてると感じさせる場所にあります。

全ての窓に網戸が張ってあり、どこもかしこも清潔。その上、お湯シャワーが出ます !!! しかし、混んでいる時は水のみ稼動・・・。

洗濯する場所と、日当たりのいい干す場所もきちんとあるので、洗濯も毎日楽しく。また廊下に湯沸かしポットがあり、寒い夜はお白湯をよく飲んでました。


③泊まる部屋と食事

個人部屋が与えられます。約2畳ほどのつくりですが、作り付けの棚、ベッドと椅子、扇風機が装備されています。

そして食事用のお皿一式と、バケツ、雑巾、ナプキンが与えられます。
とても清潔です・・・というか、瞑想していると身の回りを清潔にせねば耐えられないような感覚があり、空き時間になぜか私は掃除してました。

他の人も多分そうだと思うので清潔が保たれてるのかもしれません。タイ人清潔好きです。

もっとハードな合宿をある意味期待していたのですが、高級リゾートのリトリートのよう。

食事は朝6時半と昼11時に出ますが、びっくりするくらい美味しく、バリエーションも豊か。

多種類のフルーツも毎回出ます。今まで食べたことないほど美味しいパパイヤが山盛りで出されました。デビ婦人のような人がいたので「特別農園から運ばせて頂戴」と注文したのかしら?と思ったほど。ライムも搾りたい放題。

しかし、のろのろしてるとご飯が空っぽになっているというゲーム的要素も満載。でもタイ料理のほかにもシリアルやトースト、クッキーも食べれたので問題なし。

しかし、朝早くから豪華な食事が出てきて、またみんな、よく食べるんです・・・・・。色合いも味も豪華すぎて後半は飽き気味に。

ああ、山葵をおろしてお醤油で溶いたのをご飯にのっけて海苔巻いて食べたいな~と贅沢な煩悩まで。


④スタッフの対応

コミュニケーションの達人か?と思うほど。というか、普段無駄口を一切叩かず、必要な時だけ、その人に最善を尽くせばこんなに素晴らしいコミュケーションてないな~と、学ぶ要素満載。

東洋人的な細やかさがありながら、阿吽の日本人同士ではない、というのが、私にはとても気楽でした。

特に、先生からはインタビューと称した個人的呼び出しが何度かかかり、「タイ料理は食べれているか」「良く寝れているか」「何も心配することはないからね」と言って頂いてました。



2)10日間コースについて

①10日間コース中の日課

4:00 起床
4:30-6:30 瞑想
6:30-8:00 朝食と自由時間
8:00-9:00 グループ瞑想
9:00-11:00 瞑想
11:00-13:00 昼食と自由時間
13:00-14:00 グループ瞑想
14:00-17:00 瞑想
17:00-18:00 軽食
18:00-19:00 グループ瞑想
19:00-20:15 法話(私は日本語テープを食堂で一人聞く)
20:15-21:00 瞑想
21:00-21:30 先生への質問タイム
22:00 就寝


各瞑想時間の間に10分の休憩が与えられます。トイレに行ったり水飲んだり。

グループ瞑想以外は、ひとりひとりに与えられる瞑想用セルでも瞑想が可能ですが、入った途端に爆睡してしまい、その後私は戒めの意味をこめて使用しておらず。

シャワーと洗濯は自由時間以外はできませんが、ランドリー・サービスもありました。


②瞑想コース中に洞察が深まったこと

妄想ふくめ、自分の中を見つめ旅するおもしろさ。

私の渇望してるのって結局これかい!って何度突っ込みをいれたか。
あと、不条理についてよく考えてました。タイにいるからか?

しかし、誰とも目も合わせず、口も聞かない生活って超快適!もちろん、その人の存在を尊敬しながら、という意味ですが。

ここにいる間は、自分の意思とは関係なく八正道が守られます。それがどんなにココロに平安を生み出すか体験する価値あります。母や夫にも勧めたいし、もっとみんながこの瞑想合宿に参加できたらと思いました。

法話の内容も、たとえ話が満載でおもしろおかしく聞けました。これって大事~。

9日目あたりからは辛気臭い話で飽き気味に(笑)


③瞑想コース中に直面したチャレンジ

日々違うのです。おもしろいほど。

2日目3日目は「ああ、世界は素晴らしい」ときらきらになってみたり、
4日目は涙が訳もなく流れてきたり、
5日目は嗚咽を押し殺すほど涙がこぼれたり。
6日目は脱走したくなりました。

7日目8日目は、このままこういう世界にいたいな~・・出家とか?と座っているのが楽しくてしょうがなかったです。

1時間だけは、絶対足も手も目も動かさない!と決めましたがそれが出来たのは8日目・・・。

10日目は、11時以降にみんなとお喋りする時間が設けられるのですが、人の話し声が怖くて心臓が高鳴りました。このときは部屋で引きこもっていたような。

11日目にようやく会話が出来るくらいに回復。


④タイで瞑想コースに参加した意義があったかどうか

英語とタイ語でその日の瞑想方法を聞くのですが、英語がよくわからなくて不安になったりも。

でも、そんなときもじーっと内観していると、周りに同調して体が自然に変わってきたので「ああ、今こういうことやってるのか」とわかったりしたので、瞑想の意味をよく理解し、真剣に瞑想に取り組む上座部仏教徒の人々に囲まれて出来たのはラッキーだったと思います。

それも本場上座部仏教圏で!

また参加者は大学教授だったり、弁護士だったり、ビジネスの成功者だったりと、高所得者が多いように思われます。

・・・ということは成功者には瞑想は必須ってことでしょうか。

その日の夜に、その瞑想方法の日本語訳がテープで聞けるのですが、私は6日目までその存在を知らずにいました。でもあんまり問題なかったと思います。

とにかく1時間じーっと自分の呼吸を見つめ座っていることができることすら難しいものですから。

外国人の参加は、中国人1人、ドイツ人2人、イタリア人2人、マレーシア人4人、日本人私1人。

帰りのバスで嫌味なドイツ男とず~っとお喋りして帰ってきたのですが、ふたりともなぜか意味もなくニタニタしてしまう。みんな人に直面すると顔が自然とほころぶのがおもしろい体験でした。

相方先生に、タイのセンターで行う意味を聞いていたので、それをタイ人に説明していたら、ドイツ人も負けじと、「他の国のセンターより全然バイブレーションが違う」と言いはじめ、タイ人を嬉しがらせました。



3)総括:ヨーガとヴィパッサナーについての考察

ヨーガをしていて助かったこと・・・長時間座れていたこと。これに尽きます。

みんな横座りになっていたり、足が痛くて立てなくなっていたりしてましたが、私は結構平気でしたし、背骨をまっすぐ伸ばして座れていたのもアーサナのお陰だと思っています。

体が前のめりになっている時は、ココロが過去と未来へ飛びたちお留守気味になっている時です。

Sthira Sukham Aasanam
安定して心地よく座っていられる

Prayatna Shaithilyaat Anantasamapattibhyaam
努力をあまりせずとも不動でいられる

Tato Dwandwaabhighaata
ドアンドアンを打ち消す

ヨーガは瞑想で、瞑想はヨーガなんですねー。改めて。

ドアンドアン(葛藤)を打ち消されたらヴィッパサナっ子。

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