ワンサニット2009・フィードバック(5)
期間:2009年11月18日(水)-28日(土)
「ワンサニット2009」のフィードバック・シリーズ(5)です。
初の「専門コース」として、バンコク郊外の『ワンサニット・アシュラム』で10日間100時間で企画された「ワンサニット2009」には、13名の方が参加されました(男性3名、女性10名)。
以下は、広島在住の「S.F.」さん(女性)のご感想とフィードバックです。
【プロフィール】
①住んでいるところ
広島県です。ここ1年はほとんど日本にいませんが・・
②現在されていること(仕事etc)、今までにされて来たこと
現在は、模索しながら放浪してます。
去年までは病院の医療ソーシャル・ワーカーとして約7年勤務していました。その後退職し、日本のお百姓さんの家にお世話になったり、アジアを中心に旅行や語学留学をしていました。
③特に関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
百姓仕事。農的暮らし。ヨーガ、ヘナ。
年に1回四国のお遍路に出かけるのが楽しいです。
④ヨーガ歴・ヨーガを始めたきっかけ
ヨーガ歴は約7年です。
仕事のストレスマネジメントとして始めたのがきっかけです。
⑤今後のヨーガへの展望や希望
ヨーガ・スートラ、ハタ・ヨーガのテキストを深めつつ、まずは毎日自己練習したいと思います。
【フィードバック】
1)「ワンサニット・アシュラム」の場所と環境
①環境と施設
水と緑に囲まれていて何ともワクワクしてくる環境です。施設にこめられた理念や愛情がこちら側に伝わってきます。
②ゲスト・ルーム/セミナー室/瞑想ホール
ゲストルーム:
1部屋を2人で利用しました。木造造りで、ベットではなく床に寝るので、何だかとても落ち着きました。蚊が多いので蚊帳は大活躍でした。
セミナー室:
土を使った手づくりハウスで温かさを感じました。座布団の中身にココナッツの繊維が使ってあったりと、
作り手の環境に対する工夫を隅々に感じることができます。
瞑想ホール:
ダライラマ法王の絵にはいつも癒されました。ここでアーサナをする時は少し狭く感じたときもありましたが、引き締まった空間というか落ち着いた雰囲気がありました。
③食事について
タイであんなやさしい食事をいただけるとは思いませんでした。手がかかっているのが伝わってきて、毎回楽しみでした。美味しかったです。
2)講義と実習で理解と体験が深まったこと
①アーサナについて
無理なく心地よい感覚を意識することができました。
呼吸も自然にまかせることで脱力しやすく、アーサナとは快適で安定した姿勢という意味が、少しずつ自分に染み付いてきたような気がします。
②プラーナーヤーマについて
プラーナーヤーマは無理なく呼吸を停止していくこと。完成度でも数でもなくパターンが大事、ということ。
合宿中、その時の心身の状態の変化で、1:1の練習をしていても呼吸のパターンはすぐに崩れていきました。日々、呼吸のパターンを無理なく体に覚えさせていこうと思います。
③クリアーについて
今回の合宿でほぼ毎日、カパーラ・バーティ、ジャラ・ネーティ、スートラ・ネーティ、トラータカを行いました。
また初めてボーマン・ダウティを体験しました。思っていたより抵抗なくできスッキリしました。
合宿前に参加した自然療法施設の体験も加わって、「不都合を起こすようなことを取り除いていくこと」というクリヤーのコンセプトの意味が深まった気がします。
④ムドラー・バンダについて
バンダやムドラーが瞑想時の消化不良を防ぎ、精神的な安定の助けになるというコンセプトの理解ができました。体験としてはまだよく分かりません。
⑤瞑想について
①~④までの技法の全てが瞑想をするためにある・・という事が自分の感覚を通して理解できました。アーサナ、クリヤ、プラーナーヤーマの後には、すーっと自然に瞑想にはいっていける気がします。
⑥ヨーガ・スートラへの理解度
先生がおっしゃっていた「ヨーガ・スートラ」には、私達日本人にとって、
・すーっと自然に理解できること、
・なんとなーく分かること、
・背景を知らないと理解できないこと、
それが混在していることがよく分かりました。
それをうまく消化していくために、日本人として仏教理論と関連付けていくことの必要性を痛感しました。
また自分の経験のレベルで解釈の仕方も変わってくる、という言葉には、とても重みがありました。日々の実践を通して、自分がこれからどのように解釈ができるようになるのか楽しみです。
⑦インド哲学・仏教思想についての理解度
インド哲学・仏教思想について私は何も分かっていない、ということが分かりました。
そしてヨーガを行っていく上で、それを充分に理解する必要がある、ということもよく分かりました。
3)「ワンサニット2009」の総括
①プログラム全体の総括的なご感想
あっという間でした。まだまだあと1ヶ月くらいあってもよかったです。
いつの日か先生がタイの大学で行われている講義を日本語で受けることができたらうれしいです。
プログラムには日本人としてヨーガを取り入れていくにあたり、「ヨーガ+仏教文化」の視点がバランスよく組み込まれていて、常に自分の日常との調和を、違和感なく意識することができました。
日常生活のすごし方(ヤマ&ニヤマ)についての話も今回詳しく聞けたので、ヨーガは自分の生きる方向性なのだなということを改めて感じました。日々の実践あるのみですね。
④ご自分にとって、日本からコースに参加したメリットがあったかどうか
とても有意義な合宿でした。今まで人生に迷わないためにヨーガをやってきたつもりが、ヨーガの根本的な理解をしていなかったために、続けていくうちに分からなくなる・・と余計に迷ってしまっていました。
そんな中で、私は今年の9月に初めて相方先生のセミナーに参加しました。その後、インドでの自然療法のコースを経てそのまま今回の専門コース、そして、これからは1月のカイヴァリヤダーマ6週間コース(CCY)に参加します。
よく考えたらその間わずか3ヶ月・・・この短期間でヨーガに対する理解がぐっと深まったと思います。
コースに参加できたことで、これからの日常でヨーガを続けて行くぶれない方向性が見えてきた気がします。
⑤今後「ワンサニット」の合宿セミナーに参加を考えている方へのアドバイス
チャンスのある方は是非おすすめします。
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