期間:2009年11月5日(水)ー15日(日)
場所:Konkaen Vipassana Centre - Dhamma Suvannaタイ東北部のコーンケーンにある瞑想センターでヴィパッサナーの10日間コースに参加された宮崎在住の「N.K.」さん(女性)のフィードバックです。
「N.K.」さんはコーンケーンでのヴィパッサナー・コースの後、「ワンサニット2009」に参加されました。
【コーンケーンの瞑想センター】
瞑想センターの場所と環境
①コーンケーンの環境
②センターの施設
③泊まる部屋と食事
④スタッフの対応
10日間コースについて
①10日間コースの日課
②瞑想コース中に洞察が深まったこと
③瞑想コース中に直面したチャレンジ
④タイに来てコースに参加した意義があったかどうか
総括:ヨーガと瞑想(Vipassana)について
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コーンケーンの瞑想センターで10日間のヴィパッサナー・コース
宮崎在住の「N.K.」さんのフィードバック
期間:2009年11月5日(水)ー15日(日)
Konkaen Vipassana Centre - Dhamma Suvanna
112 Moo 1, Tambon Ban-Kong, Nong-Rua District
Khon Kaen Province, 40240, Thailand
Website: www.suvanna.dhamma.org
【フィードバック】
1)瞑想センターの場所と環境
①コーンケーンの環境
バンコクからコーンケーンのバスセンターまでは自力で行き、バスセンターから瞑想センターまでは、ネットで前もって
予約してたピックアップのタクシーで行きました。
(バンコクからコーンケーンバスセンターまでは6時間位で、バスセンターから瞑想センターまでは30分位でした)。
瞑想センターは、林の中にあり、周りには何もない環境でしたが、毎日どこからかともなく音楽が聞こえてきました。
②センターの施設
シャワー(水だけ)、トイレは、きれいでした。
洗濯は、毎朝手洗いしてまいた。洗濯物袋に入れて出したら、有料で洗濯もしてくれるみたいでした。
③泊まる部屋と食事
泊まる部屋は、男女別々の棟があり、その棟の中に一仕切りずつのスペースが与えられて、そこにベッドがありました。
食事も男女別々で、朝とお昼にべジミートを使ったベジタリアンの食事が出て、夕方はパンやクッキー、フルーツ(パパイヤ良く出ました)と飲み物が出ました。
④スタッフの対応
基本的に10日間沈黙を守るのですが、何か困ったことがあれば、サーバーのスタッフに伝えるコトが出来、的確に対応してくれました。
2)10日間コースについて
①10日間コースの日課
到着日の翌日~最終日前前日まで下記のスケジュールでした。
4:00 起床
4:30-6:30 瞑想
6:30-8:00 朝食、休憩
8:00-9:00 瞑想
9:00-11:00 瞑想
11:00-13:00 昼食、休憩
13:00-14:30 瞑想
14:30-15:30 瞑想
15:30-17:00 瞑想
17:00-18:00 お茶
18:00-19:00 瞑想
19:00-20:30 講話
20:30-21:30 瞑想
朝、昼一番と夕方の各1時間は、出来るだけ動かずに座るよう言われましたが、後の時間は、きつくなったら自分のベットに戻ったり、外に出ても構わない感じでした。
到着当日は、施設の案内やオリエンテーションがあり、最終日前日の朝に沈黙が解かれますが、最終日前日もスケジュールは同じ流れでした。
②瞑想コース中に洞察が深まったこと
自然な呼吸と体を動かさない状態を保つことで、心の動きをより深く観察出来ることを実感しました。
そして、心とは、こんなにも深い部分まであるのかという感覚を感じる事が出来ました。
同時に、心の構造、働きを理解することの大切さを感じました。
また、瞑想を重ねるに連れて、自分の心の奥深くまで見ていくことが出来るようになると、自分の心に溜まっていた醜い部分が浮き上がってきて、普段の瞑想では、心の表面に出てる意識だけを調えていたに過ぎなかったこと実感しました。
③瞑想コース中に直面したチャレンジ
最初の2・3日は、30分も動かずに座ることが出来ず、体の痛みを我慢して観察してたら、呼吸が浅くなってました。
また、あるときは、意地になって痛みを我慢して体を動かさないでいたら、胃が気持ち悪くなり、そこまでして我慢しなくてはいけないのか疑問に思い、先生に質問すると、
『体を動かさないコトが重要なのではなく、自分の体の状態を観察することでいかに心をコントロールすることを学ぶことが大切なのだから、どうしても痛くなったら、少しは動かしてよいですよ』
と言われ、納得しました。
毎日、朝食後の瞑想だけは、どうしても睡魔が襲ってきました。
④タイに来てコースに参加した意義があったかどうか
日本人が一人だったので、日本人が沢山いる環境よりは、瞑想に集中しやすかったのではないかと思います。
あと、タイという仏教になじみのある場所で行えたことで、初めて瞑想に参加するのに、何の抵抗や不安もなく、すんなりと参加出来た様に思います。
瞑想中の説明は英語ですが、講話は日本語で聞くことが出来たので、問題なかったです。
3)総括:ヨーガと瞑想(Vipassana)について
ヴィパッサナー瞑想は、お経を唱える訳でもなく、心に何かをイメージするわけでもなく、ただひたすら座り、自分の身体に起こる反応を観察することで、
全ては、生まれては消えてなくなるという無常を自分の身体を通して経験することで、頭での理解だけでなく、身体で体験するという、とてもニュートラルでシンプルな瞑想法だと実感しました。
瞑想終了直後は、心とはこんなにも軽くて純粋なものなのか、という驚きと感覚があり、見るもの全てが輝いる様に見えましたが、日常生活に戻ると、すぐその感覚は消えてしまい、また、元の心の状態に戻ってしまった気がします。
しかし、10日間の経験は決して無駄ではなく、心とは本来そこまで、またそれ以上に純粋なものなのだという事が、少しは体験することが出来、とても貴重な経験になりました。
日常生活で、心はすぐに埃に覆われて曇りがちになりやすいですが、瞑想を続け、少しでも心本来の状態に近づけるように保ちたいと思いました。
そして、相方先生が仰っている様に、
ヨーガのアーサナで身体の動きを止め、
プラーナーヤーマで呼吸を止め、
瞑想で思考を止める、
という方向でヨーガの実践を行ってくことの重要性を感じました。
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