日程:2011年5月20日(金)-24日(火)4泊5日
会場:沖縄・久高島にて (→ http://www.kudakajima.jp/)
このシリーズは、5月に実施された沖縄・久高島でのヨーガ合宿セミナー「沖縄編2011」の話題です。
2011年5月20日(金)-24日(火)の4泊5日の日程で実施された「沖縄編2011」には19名の方が参加されました。
「沖縄編2011」について
「伝統的ヨーガの理論と技術」のサイトに「沖縄編2011」のプログラムの詳細が掲載されています。
→ https://sites.google.com/site/hhyoga/okinawa2011
フィードバックの項目
【プロフィール】
①住んでいるところ
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
③関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
④ヨーガを始めたきっかけ
⑤ヨーガ歴・プログラムへの参加歴
⑥ヨーガがご自分に持つ意味
【フィードバック】
1)「久高島交流館」の場所と環境
①環境と施設
②宿泊室/ホール
③食事について
2)講義について
①インド思想の概観
②ヨーガ・スートラ
③ハタ・ヨーガ
3)実習について
①プラーナーヤーマ
カパーラバーティ(クリヤー)
・バストリカー
・クンバカでのプラーナーヤーマ
②ムドラー
・3つのバンダ(ジャランダーラ・ウッディヤーナ・ムーラ)
・マハー・ムドラー
3)「沖縄編2011」の総括
①プログラム全体の総括的なご感想
②久高島探訪ガイド・ツアーのご感想(5月22日午後)
③ご自分にとって、久高島での合宿に参加したメリットがあったかどうか
④沖縄の役立つ情報などetc.
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「沖縄編2011」のフィードバック・シリーズ(5)
千葉在住のM.Y.さん(女性)
【プロフィール】
①住んでいるところ
千葉県
②現在されていること(仕事etc.)、今までにされて来たこと
Webデザイン(昨年まで)・主婦・ヨーガ指導
③関心の深いこと、特技・趣味やライフワーク
ヨーガ・宗教・仏画
④ヨーガを始めたきっかけ
仕事で心身のバランスを崩したため
⑤ヨーガ歴・プログラムへの参加歴
10年
穂高編2009・ワンサニット2009
⑥ヨーガがご自分に持つ意味
怠惰や暴走を防ぐストッパー、身体を持って生まれた意味を教えてくれる智慧
【フィードバック】
1)「久高島交流館」の場所と環境
①環境と施設
梅雨でしたがお天気に恵まれ、海・空・太陽・緑、南国のおおらかな自然を満喫できました。聞こえるのは小鳥のさえずりと遠い波音・・・。
交流館は、清潔で、シャワー・ランドリー等の設備も整っていて快適でした。
②宿泊室/ホール
宿泊室:外は暑くても部屋の中は風が通り、気持ち良く過ごせました。
ホール:両サイドの大きな窓から光と風がよく入り、開放的な空間でした。時々、窓の外を猫がのんびり通り過ぎていきました。
③食事について
活動量に対して、ちょうどよい回数・ボリュームでした。
毎回美味しくいただき、特に初めての海ぶどう丼には感動しました。食事前のスタッフの方のシャイなお料理説明もよかったです。お餅が包まれていた月桃の葉の香りにはまり、月桃茶を買って帰り、毎日のように飲んでいます。
2)講義について
①インド思想の概観
アーユルヴェーダ、パーニニ、ジョーティシャ、マハーバーラタなど、頭の中でバラバラに記憶されていた単語が、ヴェーダに基づく学問体系に配置され、点から面へと理解が広がりました。
インドには、風水のような考え方はあるのだろうかと思っていたので建築学・兵学・美学などの存在を知り、興味深かったです。ヨーガや仏教がどのような背景で派生してきたかを大きな流れのなかで把握することができました。
②ヨーガ・スートラ
様々なスートラ本を読んでも、活字だけでは理解しにくかった3章。先生の的確な訳語と解説で、論理的に捉えることができました。(サーンキャ理論はまだわかりません・・・)
3-16.過去と未来についての知の項、「人格レベルが確固としていないと、頭に浮かぶ表象が、過去のものか未来のものか判断できない」というお話にものすごく納得がいき、3章以前のアシュタンガ5つの実践による人格形成の重要性を
再確認しました。
③ハタ・ヨーガ
今回の講義では、『ハタ・プラディーピカー』『ゲーランダ・サンヒター』解釈に、あまり時間が割かれなかったので、是非またセミナーをお願いしたいです。
3)実習について
①プラーナーヤーマ
・カパーラバーティ(クリヤー)
環境・食事・みなさんの気、のせいか、家で行うときより身体が軽く、楽に呼吸できて、無理なく回数を重ねることができました。
イザイホー・ケチャなどの儀式に、自我意識を溶かしていくカパーラバーティの技法が見られるというお話がとても興味深かったです。
・バストリカー
ムーラ・バンダをしながら吐くのが難しくなかなかスムーズにできませんが、カパーラバーティ後とは異なった体内感覚を感じます。
・クンバカでのプラーナーヤーマ
初めは、ジャランダーラ・バンダの動きにとらわれて、集中が途切れるように思いましたが、慣れてくると、より深い沈静感が生じるような気がしました。
②ムドラー
・3つのバンダ(ジャランダーラ・ウッディヤーナ・ムーラ)
ウッディヤーナをかけると、自然にムーラ、ジャランダーラが呼応して体内が共鳴しあうような感覚がありました。ムーラ・バンダの持続が難しいです。
初めて使ったときは、鼻の痛みが最大の身体感覚になってしまった洗濯バサミですが、今は挟みどころを心得、大活躍しています。
・マハー・ムドラー
初めての実践でした。ジャランダーラ・バンダはかけやすいのですが、ムーラ・バンダがかけにくいです。両手がつま先とつながっていることで、体内の循環や背部の感覚が深まるような気がします。
3)「沖縄編2011」の総括
①プログラム全体の総括的なご感想
私にとって、日々のヨーガは、短サイクルでの心身リセットタイムであり、先生のプログラムに参加することは、長期的なサイクルでのチューニング&リセット&ハードディスク増設タイムです。
充実した講義内容に加え、土地のもつエネルギー、地元の方々の心遣い、友人との交流、によって、すす払いと滋養補給ができました。
また、ワンサニットでもそうでしたが、その国・土地の文化や歴史に触れ、知見を広げることは、ヨーガへの洞察を深める上で重要だと思いました。
②久高島探訪ガイド・ツアーのご感想(5月22日午後)
非常に有意義な時間でした。古事記からガウディまで、世界の国々や時代を縦横無尽に駆け巡り、ユーモアたっぷりに語られる島の歴史や文化。ガイドの方の博識ぶりにびっくり!
島津藩支配などの歴史を、これまで全く知らずにきたことを恥ずかしく思うとともに、琉球が本土とは独立した誇り高い王国であったことを改めて感じました。
強烈な陽射しが照りつける眩しい道路から、薄暗い森へ一歩足を踏み入れた瞬間に感じた底知れぬ奥深さが、島の根底にずっしりと横たわっているような気がしました。
③ご自分にとって、久高島での合宿に参加したメリットがあったかどうか
自然・土地・人といった環境が、知識の理解や実践に大きな影響を与えると実感したことや、島独特の歴史・精神文化に触れたことは、とても大きなメリットがありました。
環境の大切さをよく認識した上で、それに左右されない自由を目指したいと思いました。
④沖縄の役立つ情報などetc.
那覇の公設市場で海ぶどうを買って帰りましたが、粒の大きさ・味・鮮度、久高島のものとは別物でした。海ぶどうのお土産は、ぜひ久高島で!
今回のセミナーは、震災を経験した後という意味からも印象深いものでした。
相方ひろし先生、ひでこ先生、コーディネーターのKさん、参加されたみなさん、地元の方々、大変お世話になりまして、ありがとうございました。
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